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BJJ BET02 MMA マウリシオ・オリヴェイラ ルーカス・バルボーザ レアンドロ・ロ

【BJJ BET02】健闘マウリシオ・オリヴェイラに、鉄壁のボディロックパス&肩固めでバルボーザが決勝へ

<88キロ級T準決勝/8分1R>
ルーカス・バルボーザ(ブラジル)
Def.6分24秒by 肩固め
マウリシオ・オリヴェイラ(ブラジル)

ダブルレッグを切ったオリヴェイラが引き込み、バルボーザは一気にパスの圧力を高める。ニーシールドを捌くバルボーザに対し、オリヴェイラはハーフバタフライから足をきかせて距離を取り、ボディロックに入らせないように努める。オリヴェイラはデラヒーバでバランスを崩すも、耐えたバルボーザが外掛けからの足関節を体を捻って防ぎ、そのままパスを狙う。

オリヴェイラが下からバルボーザを両足で跳ね上げるが、リバーサルにもスクランブルにも至らない。ニースライスはハーフで耐えたオリヴェイラ、足を戻すがバルボーザがついにボディロックに取り、右足を抜く。背中を見せたオリヴェイラの左腕ごとフックしたバルボーザが、反転して上へ。オリヴェイラはニーシールドが効いており、ポジションを挽回する。

一度立ち上がったバルボーザが、体を起こしながらボディロックに来たオリヴェイラを潰してバタフライガードには立ち上がる。続くデラヒーバ狙いを察知され、ラバーに持ち込もうとしたオリヴェイラだが、バルボーザはボディロック&パス狙いで3/4マウントを取る。両ワキを差してパスに成功したバルボーザ、同時にマウントから肩固め前に入り、体を左側にスライドさせると直ちにオリヴェイラがタップしレアンドロ・ロの待つ決勝戦進出を決めた。


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BJJ BET02 MMA ウィリアム・タケット ブログ レアンドロ・ロ

【BJJ BET02】ウィリアム・タケット、肋骨負傷でレアンドロ・ロに戦は15秒でリタイア

<88キロ級T準決勝/8分1R>
レアンドロ・ロ(ブラジル)
Def.0分15秒by バーバルタップ
ウィリアム・タケット(米国)

試合開始直後にタケットがまず座る。足を取ったロは、デラヒーバを解除していく。と、タケットはワキ腹を抑えて試合続行不可能を伝える。なんと僅か15秒、肋骨の負傷でレアンドロ・ロが決勝進出を決めた。


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BJJ BET02 MMA マウリシオ・オリヴェイラ

【BJJ BET02】ポイント制の妙、動き続けるミカ・ガルバォンを封じたオリヴェイラが番狂わせ起こす

【写真】最後までらしさを見せ続けたミカが、ポイントゲームの妙とオリヴェイラの巧妙さにしてやられた──ものの、そこにオリヴェイラのディフェンス能力の高さがったことは見逃せなない(C)BJJ BET

<88キロ級T準々決勝/8分1R>
マウリシオ・オリヴェイラ(ブラジル)
Def.2-0
ミカ・ガルバォン(ブラジル)

元チームメイト対決は、オリヴェイラがまずダブルレッグのフェイクを見せる。引き込んだオリヴェイラに対しガルバォンがヒールを狙う。ロールして逃れたオリヴェイラは、足を絡めてスイープを狙うが、スクランブルから両者スタンドに。

即ジャンピンガードを取ろうとしたオリヴェイラの首を抱えつつ、ガルバォンもジャンピンガードを仕掛ける。下を取りきったのはガルバォンだったが、この攻防でオリヴェイラに2Pが入る。確かにオリヴェイラはスイープを狙ってはいたものの、ガルバォンは下にならず一度スタンドが成立してからの互いのジャンピンガードを仕掛けたように見えるだけに、非常に微妙なポイントだ。ガルバォン陣営からは、レフェリーに非難の声が挙がる。

意外な表情を浮かべたガルバォンに、一瞬の隙が出来たかオリヴェイラは一気にパスを狙う。すぐに足を入れたガルバォンがニーシールドで耐える。アームドラグからハーフのガルバォンは、潜りながら足を絡めてヒールへ。足を深く差し入れ、反転して逃れたオリヴェイラはニースライスから頭を抱えに行く。察知して頭を抜いて座ったガルバォンは左足を取ってクラブライド、ガルバォンは体を反転させて正対する。

ポイント有りでも果敢に動く新世代柔術家同士のグラップリングマッチは、残り3分に。スタンドに戻った両者、ガルバォンのダブルレッグを切り、直後に引き込んだオリヴェイラがレッスルアップからシングルレッグで立ち上がる。足をリリースしてガードを取ったオリヴェイラは加点よりも、逃げ切り狙いが明らかとなった。

ガルバォンはハーフバタフライに対し足関節を狙うも、ここは立ち上がられると致命的な2Pを許すことになり、すぐに起き上ってパス狙いに転じる。オリヴェイラはここでスタンドを選択し、ダブルレッグを場外ブレイクに持ち込む。その後もオリヴェイラは、ガルバォンのテイクダウン狙いやガードからの仕掛けにも距離を取って付き合わず残り20秒に。ここでヒザをついて、ガードの中に収まったオリヴェイラは、ニンジャからのシングルレッグと最後まで攻め続けたガルバォンから逃げ切り──番狂わせを起こした。

序盤の失点を挽回できなかったガルバォン、ポイント制では彼の自由奔放なグラップリングは制限された感があるが、このルールで勝ってこそオールラウンド・グラップラーともいえる。ノーギ・トーナメントが盛んに行われることで、ミカ・ガルバォンがどのような完成形を目指すのか、敗れてなお今後が気になる存在であることは間違いない。


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BJJ BET02 MMA   セルヴィオ・トゥリオ ルーカス・バルボーザ

【BJJ BET02】トゥリアが大善戦?! バルボーザにボディロックパスを許さず0-4で敗退

<88キロ級T準々決勝/8分1R>
ルーカス・バルボーザ(ブラジル)
Def.4-0
セルヴィオ・トゥリオ(ブラジル)

互いに座ると、バルボーザが足首を掴みに行く。レフェリーが両者に注意を与え、試合はスタンドで再開される。トゥリオが座り直し、バルボーザがトップから足を捌いてパスを狙う。ボディロックまで持っていったバルボーザ、トゥリオがニーシールドからハーフバタフライガードに。

力強いボディロックで右足を抜いたバルボーザは、パスを嫌がりロールしたトゥリオのバックを取り両足をフックし4Pを奪取する。バルボーザが右腕を喉下の差し込み、トゥリオがヒジを押し上げて懸命に防御する。

肩固め、ノースサウスチョークでの極めが多いバルボーザがRNCに拘るのも、4Pのリードを安パイと捉えているからだろうか。バルボーザはアゴの上から絞めを続け、トゥリオは足を解除できず、胸を合わせることができない。足を組み変えたバルボーザは、乳酸が溜まらない程度のホールドで時間を使う。トゥリオはバルボーザが右腕ごと足を組みに来たところで、ついに胸を合わせスクランブルで立ち上がる。

座ってニーシールドのトゥリオに対し、立ち上がったバルボーザがガードの中に収まり、ここもボディロックを取る。残り90秒、足を抱えてリバーサルを狙ったトゥリオだが、バルボーザが体を捩じって足を抜いて離れる。1分を切り、ダブルレッグをトゥリオが仕掛けると、バルボーザはスプロールもせずクラウチングの構えのままで押し返してしまう。

溜まらず座って仕掛けるトゥリオだが、ポイント獲得を狙いスタンドに戻ってダブルレッグへ。がぶったバルボーザがスナップダウンからバックを狙うと、トゥリオは引き込んでハーフで潜ろうとしたところで時間に。スナップダウンからバックにレフェリーがポイントを与えようとしたが、結局はこのポイントはなく4-0でバルボーサが順当に勝利を手にした。

とはいえトゥリオはハルクにパスガードを許さず。この防御能力の高さこそ、IBJJFルールで上を目指せる資質といえるだろう。


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BJJ BET02 MMA ウィリアム・タケット ホウジマール・トキーニョ レアンドロ・ロ

【BJJ BET02】トキーニョ、往年の勢い変わらず足関を狙い続け、タケットに大健闘のポイント負け

【写真】41歳、凄まじい肉体を誇るトキーニョ。渋さが加わり、チョイ悪ヴィランのようだ(C)BJJ BET

<88キロ級T準々決勝/8分1R>
ウィリアム・タケット(米国)
Def.9-0
ホウジマール・トキーニョ(ブラジル)

すぐに座ったタケットがクローズドを取ると、足を開き右足を取ったトキーニョが左足に持ちかえて内ヒールを狙う。ここでトキーニョが下になったことで、リバーサルが完成しタケットが2Pを先取する。タケットはワンフックでバックに回り、トラックからバッククラブ、背中をつけたトキーニョに対し、マウント三角を組もうとする。

腰を押して逃れたトキーニョは自らの右足を両手で掴んで引き寄せると、タケットの股間の下に押し込んで右足を抱えてしまう。左ワキで抱えた外ヒールから、右ワキにチェンジしたトキーニョが内ヒールを仕掛ける。極まらないと見るや爪先を掴んでトーホールドにスイッチするも、タケットは逆に内ヒールを取る。回転してエスケープしたトキーニョが50/50、足首を押して足を抜いたトキーニョがバックを伺う。

体をずらして逃げたトキーニョをパス、マウントに移行したトキーニョが9-0と加点する。ロールしたトキーニョの背中に乗り、トライアングルフックのタケットはネッククランク気味にRNCを狙うが、主目的はポジションのキープにあるか。トキーニョは胸を合わせることができず、唯一の勝機といえる足関節に入る態勢に入ることができない。ここらタケットは右腕の上からフックし、RNCもトキーニョが耐える。

残り試合タイムは2分、バック&四の字フックが開くと、腰をずらしたトキーニョがついに胸を合わせることに成功する。直後にタケットがクローズドガードを取り、完璧な逃げ切り態勢に。それでもトキーニョがパス狙いから50/50&内ヒールを仕掛け、足首を掴んで締めつけをルーズにしたタケットが逆にヒールを仕掛けたところで時間に。トキーニョの懸命の仕掛けを凌ぎ、足関節へのディフェンス力が上達したことを示したタケットがレアンドロ・ロとの準決勝に駒を進めた。


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BJJ BET02 MMA レアンドロ・ロ

【BJJ BET02】急発進&急停止、レアンドロ・ロが延長Rにポイント重ねてバガニーニを10-0で下す

<88キロ級T準々決勝/8分1R>
レアンドロ・ロ(ブラジル)
Def.ER10-0
ハファエル・パガニーニ(ブラジル)

まず座ったパガニーニに対し、ロがすぐにニースライスを仕掛ける。一度足を抜いたロは、足を抱えられてもパスを狙い、パガニーニは足を抜変えて懸命に足を戻そうとする。そのまま足関節まで仕掛けるが、ロは引き続きパスを仕掛けパガニーニが足を戻す。かなり動いたことで、ロは息を整えるように動きを止め、じっくりとニースライスの圧力を高めていく。

スネを骨盤に当てて、パスを耐えるパガニーニだが、圧力に耐えきれず背中を見せるとロがバックに回る。足をフックされたパガニーニは、上を見てマウント状態から足を戻し、ポイントを許さない。既に大きく息をつくロは、左足を抜いた状態を続ける。ロは立ち上がり、すぐにニースライスへ。パス狙いに懸命にクローズドガードを取ったパガニーニに対し、ロはパス狙いと休憩を交互している。残り40秒、クローズドのなかで過ごすロがガードを開けたところで時間に。

3分間の延長戦、パス狙いに足を取りに行ったパガニーニ。走り抜くように足を抜いたロは、すぐにパスを狙いスクランブルを狙ったパガニーニを横三角の捕え、外すとパスからバックで両足をフックして7Pを獲得する。ハーフで抑えるロは、動きを止めレフェリーから注意が入る。残り1分を切り、1度は立ち上がったロがパガニーニのデラヒーバガードに反応して、右腕を差すともう1度パスを決め10-0とし準決勝進出を決めた。


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BJJ BET02 MMA ONE ウィリアム・タケット セルヴィオ・トゥリオ タイナン・ダウプラ ブログ マウリシオ・オリヴェイラ ミカエル・ガルバォン

【BJJ BET02】1回戦最後の枠で──『柔術の神の子』ミカ・ガルバォンが茶帯世界王者と対戦

【写真】マウリシオ・オリヴェイラには失礼だが、やはり準決勝のバルボーザ戦は実現してほしい(C)CALYTON JONES

いよいよ開催が1日(日・現地時間)に迫ってきたBJJ BET02「Who’s Next」。ブラジルのサンパウロで開催される8人制88キロ級のノーギトーナメント──強豪、古豪が入り乱れる同トーナメントに超新星ミカ・ガルバォンが参戦し、マウリシオ・オリヴェイラと初戦を戦う。

18歳のガルバォンは、現在世界でもっとも熱い視線を集めるグラップラーだ。6月のEUGにおける170ポンドTに茶帯ながら参戦し、同階級世界最強の一角と目されるタイナン・ダウプラのスイープを絶妙の重心移動で封じ込め、下からは流れるようなスイープと跳び付き三角の連携で追い詰めて勝利した一戦は記憶に新しい。


同時にルタリーブリの黒帯でもあり、ノーギでも驚愕の強さを見せるガルバォン。同月のオリヴァー・タザ戦では、体力で勝る相手に攻撃を仕掛けさせておいて一瞬で切り返す非凡な動きを連発して勝利した。

さらに同月末の3GCグラップリングトーナメントにも参戦し、ジョン・コムズ相手にはテイクダウンに合わせたギロチンで、ペドロ・ホシャ戦では下からのヒザ固めから一瞬で移行した内ヒールで、そして決勝のペドロ・マリーニョにはニースライスをゴゴプラッタで切り返し、次の瞬間腕を伸ばすという離れ業で極め、全試合一本勝ちの完全優勝を遂げている。

目を見張る反応速度と動きのスムースさ、一瞬の切り返しの妙と極めの強さ。身体的にはまだ未発達で頭抜けたパワーの持ち主ではないが、その動きの全てが驚きに満ちているガルバォンは、ブラジリアン柔術でも黒帯を取得。今回が黒帯デビュー戦となる。

対戦相手のオリヴェイラは、2018年に茶帯世界王者に就いた24歳。道着着用ルールを主体に活躍している新鋭の黒帯だ。ギなしルールでは同じく2018年末のノーギワールズにて、本トーナメントにもエントリーしているセルヴィオ・トゥリオと対戦。下から足を絡めてトーホールドを狙って上になり、トップからも優れたバランスを発揮して僅差の勝利を収めている。

驚くべき動きこそないものの、強靭な身体をもって上下どちらからも戦うことができ、ノーギへの対応もよく、ポイントゲームにも長けているオリヴェイラ。柔術の神の子ガルバォンとしても決して簡単な相手であるまい。

誰が勝つか分からない今回のトーナメントだが、順当に行けば準決勝はレアンドロ・ロ✖ウィリアム・タケット、ルーカス・バルボーザ✖ガルバォンか。IBJJF道着着用ルールのレジェンドであるロと北米ノーギグラップリングの新星タケットの初対決は、新旧のダイナミック・スタイルの交わりとして非常に楽しみなところだ。また、相手の動きを封じることにおいては天下一品のバルボーザと、インスピレーションの塊のような動きをするガルバォンがどう交わるのか。興味は尽きない。

■視聴方法(予定)
8月2日(月・日本時間)
午前5時00分~FLOGRAPPLING

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BJJ BET02 JJ Globo Preview セルヴィオ・トゥリオ ブログ ルーカス・バルボーザ

【BJJ BET02】トーナメント本命?! バルボーザという『無理ゲー』にトゥリオは如何に挑むのか

【写真】この人も人智を越えていそうだ(C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

8月1日(日・現地時間)ブラジルのサンパウロにて大型プロ柔術・グラップリングイベントBJJ BET02「Who’s Next」が行われる。目玉の8人参加の88キロ級のノーギトーナメントはまさに実力伯仲、誰が勝ってもおかしくない状況だが、敢えて優勝候補本命を挙げるとすればだが、ルーカス・バルボーザか。

そのバルボーザと初戦で戦うのが、2017年ADCC無差別級王者フィリッピ・ペナの黒帯セルヴィオ・トゥリオだ。


2018年の柔術世界王者バルボーザは、ノーギにおいて2019年ADCC世界大会99キロ級で3位の実績を誇る。決して下にならず、巨大な上半身を用いたプレッシャーで相手の攻撃を封じ制圧する戦いを身上としており、先月のRoad to ADCCには適正階級である88キロ契約で出場し、クレイグ・ジョーンズの代打であるウィリアム・タケット相手に34-0で圧勝して見せた。来年のADCC本戦の同階級における優勝候補だ。

対する新鋭のセルヴィオ・トゥリオは、2019年のADCCブラジル予選77キロ級優勝という実績を持っている。先月の Big Deal 03 では柔術世界王者イザッキ・バイエンスとノーギルールで対決し、互角の攻防を見せていた。

トゥリオは下からのヒールの仕掛けから上のポジションを取って先制点を奪うと、巧みなガードワークで終盤までそのリードしていた、結果的に残り25秒でテイクダウンを許し逆転負けを喫したものの、大番狂わせまであと一歩まで迫ってみせた。

実績ではもちろん、体格面でもバルボーザが上回る両者の対決。相性面を見ても、足関節とガードワークを主武器とするトゥリオにとって、それらを封じることに長けたバルボーザは非常に厳しい相手だろう。さらに最近バルボーザは、先日のRoad to ADCC大会で対戦予定だったジョーンズ──世界屈指の足関節師だ──対策を重ねてきており、その成果を、同種の武器を持つ代打のタケット相手に見せつけたばかりだ。

トゥリオの立場になって考えると「無理ゲー」とでも形容したくなるほど難しい試合だが、なんとかバルボーザ攻略の糸口を見出してくれることを期待したい。

■視聴方法(予定)
8月2日(月・日本時間)
午前5時00分~FLOGRAPPLING

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BJJ BET02 MIKE MMA Road to ADCC ウィリアム・タケット ブログ ホウジマール・トキーニョ

【BJJ BET02】壊し屋ホウジマール・トキーニョが、2年振りの表舞台。1回戦でタケットと対戦

【写真】やらかすことは良くないが、やらかせるぐらいの力が残っていることに期待(C)

8月1日(日・現地時間)ブラジルのサンパウロにて大型プロ柔術・グラップリングイベントBJJ BET02「Who’s Next」が行われ、Flograpplingにて中継される。ワンマッチと8人参加の88キロ級のノーギトーナメントで攻勢される今大会だが、新旧バラエティに富んだグラップラーが参戦するトーナメントの1回戦で米国の新鋭ウィリアム・タケット✖ホウジマール・トキーニョという一戦が組まれている。

かつて凄まじい極め力でグラップリングとMMAの両世界で恐れられたホウジマール・トキーニョの参戦──彼が勝ち進めば、現在進行形のグラップリングワールドでは見ることのできない夢の顔合わせが実現することとなる。



ダナファー・デススクワッドの開催を宣言したジョン・ダナハーが、トランジッション化した足関節システムを構築する以前から組み技、MMAを追って来たファンが、最も胸を躍らせるのがトキーニョの参戦だろう。そのトキーニョと戦うのは、同トーナメント唯一の米国人であるタケットは、今年3月に黒帯を取得したばかりの20歳。北米グラップリング界を代表するニュースターの1人だ。積極的に動きを作り、上下から極めを狙ってゆく戦い方を身上とする。

(C)MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

とはいえ3月のF2W 166でマニュエル・ヒバマーをヒールで秒殺する等、新春は活躍していたものの、ここ数ヶ月は世界のトップ・オブ・トップスとの対戦が続き4連敗と苦戦を強いられている。

特に先月のRoad to ADCC大会では、クレイグ・ジョーンズの代打としてルーカス・バルボーザと対戦したが、テイクダウンを奪われた後、ボディロックで動きを封じてから胸を合わせてくるバルボーザの侵攻を止められず、なんと0-34という大差の敗戦を喫してしまっている。

対するトキーニョは41歳。無造作に相手の懐に入って高々とリフトしてしまう怪力と、外ヒールやそこから変化するヒザ十字等を中心とした強烈無比な極めで恐れられた選手だ。2011年のADCC世界大会では3試合連続でヒールで相手を秒殺し、決勝こそアンドレ・ガルバォンに敗れたものの世界にその名を轟かせた。

2008年から参戦していたUFCにおいてもその極めは猛威を振るっていたが、最大の欠点は精神のコントロールが効かないこと。相手のタップ後も技を離さないことが重なり、また検査にて規定値を大きく上回る濃度のテスタトロンが検出される等の問題もあり、2013年に契約解除されている。

その後WSOFに転出して王者となるが、ここでもジェイク・シールズ相手に目突きを繰り返したうえ、キムラロックでタップを奪った後も技を解かず、タイトル剥奪&契約解除された。

その後は2016年にPolaris 3でゲイリー・トノン、2018年にKasai pro 3でクレイグ・ジョーンズ、2019年にはワールド柔術フェスティバルでゴードン・ライアンといった新世代の足関節技師たちとノーギグラップリングで試合するが、トノンには押され気味の引き分け、ジョーンズ相手には減量失敗でほとんど動けず防御に徹し、ライアンにはバックを奪われてコントロールされての判定負けを喫している。

今回2年ぶりに表舞台に姿を現すトキーニョ。当日どのような肉体的&精神的コンディションで臨むのかも未知数だが、41歳という年齢や近年の戦いぶりを考ると、現代グラップリングの最先端を行くタケットとの戦いは厳しいものとなりそうだ。

が、もし一瞬でもその往年の強さが発揮されるなら、会場が興奮の坩堝と化すことは間違いないだろう。

■視聴方法(予定)
8月2日(月・日本時間)
午前5時00分~FLOGRAPPLING

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BJJ BET02 MMA カイナン・デュアルチ ガブリエル・アウメイダ クレイグ・ジョーンズ レアンドロ・ロ ヴァグネウ・ホシャ

【BJJ BET02】新旧の強豪が揃うノーギ88キロトーナメントに、レアンドロ・ロが4年振りのノーギ参戦

【写真】4年前の時点では、クレイグ・ジョーンズに敗れることは不覚だったレアンドロ・ロ(C)SATOSHI NARITA

8月1日(日・現地時間)ブラジルのサンパウロにて大型プロ柔術・グラップリングイベント「BJJ BET 02」が行われ、Flograpplingにて中継される。

BJJBETは昨年9月に第1回大会が行われたプロイベントで、IBJJFルールに基づいたポイント制柔術と同じくポイント制でIBJJFより一足早くヒールを解禁していたノーギの両方が、10分✖1Rで組まれている。

その第1回大会ではサイボーグこと、ホベルト・アブレウがカイナン・デュアルチの50/50を内ヒールで切り返し一本勝ちしたことで注目された。そんなBJJ Bet第2回大会の目玉は、なんといっても8人参加の88キロ級のノーギトーナメントだ。当初参戦が予定されていたヴァグネウ・ホシャは残念ながら欠場となってしまったが、北米&ブラジルのノーギグラップリングシーンではお馴染みのトップスターが顔を揃えているが、なんといっても注目は4年ぶりのノーギの試合となるレジェンド、レアンドロ・ロ だろう。


怪物ロは道着着用の柔術では世界4階級制覇、現在31歳にしてすでに全てを成し遂げた存在だ。近年は試合出場数を大きく絞っているが、先月のBig Deal 03にて今年2度目の実戦の場に登場すると、道着着用ルールでヘンリケ・セコーニ相手に終始ペースを支配して勝利、健在ぶりを見せつけている。

そんなロは今回、2017年のADCC世界大会──88キロ級初戦で、クレイグ・ジョーンズに敗れ、ジョーンズの名前が一気に浸透することになった──以来実に4年ぶりのノーギグラップリング参戦となる。普段は相手の道着をコントロールしてのオープンガードワークやパスガードを主な攻撃手段とするが、重量級の相手を一瞬でなぎ倒す爆発的なテイクダウンも使いこなすだけに、ノーギ適性も高そうだ。

上からでも下からでも戦える万能グラップラーのロ。ノーギではまずスタンドレスリングで勝負をするのか、それとも引き込んでガードワークを見せるのか。どのような戦いをするか予想が付かず、またどんな光景も新鮮に映るだけに楽しみだ。

対戦相手のハファエル・パガニーニはアリアンシ所属の26歳。2019年のノーギ・ブラジレイロで無差別級優勝、同年のノーギワールズのミディアムヘビー級では、準決勝でガブリエル・アウメイダのガードを攻略できず、後転スイープをもらって敗れて3位となった。ロを攻略するのは容易ではないと思われるが、それだけにこの1回戦は、その名を世界に轟かせるチャンスだ。

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