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F1 MMA News o ONE UFC ティム・ミーンズ 魅津希

UFC on ESPN+86:ポストファイトボーナス/総評

・ファイト・オブ・ザ・ナイト:ティム・ミーンズ vs. アンドレ・フィアリョ

・パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:シャルル・ジョーデイン、マリナ・ロドリゲス

メインはこれからというところで終わってしまい残念。1Rのジャッジは三者フィジエフだったし、負傷も蹴った足ではなく軸足の膝を痛めてのもので完全なアクシデント。とはいえフィジエフは負傷からの回復にしばらくかかるだろうし、決着としてはTKOなので、すぐに再戦を組むわけにもいかないか。両者ともにタイトルに絡む位置まで行ってからの再戦に期待。

マルクーンはハーフバックで完全にコントロールした状態から、一発の肘が後頭部に入っただけで反則負けに。その前の攻防で何発かマルクーンの鉄槌が後頭部付近にヒットしていたので、もしかしたらそこでレフェリーから注意が入っていたのかもしれない。ただそれでもノーコンテストではなく反則負けなのは厳しい。ブランデージの本人申告の戦闘不能もどこまであてになるのか。ダメージ的には最後の肘よりその前の鉄槌の方が大きいようにも見えたし、スッキリしない裁定だった。かと言って、内容はマルクーンが圧倒していたので、再戦が見たいとは思えないが。

魅津希はUFC1勝3敗(3試合はフライ級でのものだが)のゴールディ相手にフィジカルで押されて楽な試合にはならず。3Rの動きを見ると、序盤はブランクで動きが固かったのかもしれない。

ジャッジ3人はそれぞれ1Rから3Rまでをゴールディに入れているが、メディアのジャッジは大半が30-27のフルマークでの魅津希支持。ただ、どのラウンドも僅差だったことは確か。

mmadecisions.com

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AJ・フレッチャー MMA MMAPLANET o ROAD FC UFC UFN UFN228   アンドレ・フィアーリョ キック クレベル・コイケ ゲイリー・トノン シャルル・ジョーダン ジェイリン・ターナー ジャスティン・ゲイジー ダニエル・アルゲータ ダン・イゲ ティム・ミーンズ ハナ・ゴールディ ブライアン・バトル ブライス・ミッチェル ベニール・ダリューシュ ボクシング マテウス・ガムロ マンスール・ベルナウイ ミッシェレ・ウォーターソン モハメド・ウスマン ライカ ラファエル・フィジエフ ルンピニー 魅津希

【UFN228】展望──世界最高峰の異種格闘技戦。打=ラファエル・フィジエフ✖組=マテウス・ガムロ

【写真】UFCで戦うストライカー、そしてグラップラーがどういうストライカーであり、グラップラーなのか堪能して震えたい (C) Zuffa/UFC

23日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC ApexにてUFN228:UFN on ESPN+86「Fiziev vs Gamrot」が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

その名称の通り、本大会のメインはライト級6位のラファエル・フィジエフと7位のマテウス・ガムロによるサバイバル戦だ。


フィジエフはカザフスタン生まれで、育ちはキルギス。現在は父親の地であるアゼルバイジャン国籍を有すストライカーだ。そのキルギスで11歳の頃からはじめたムエタイで国際的な活躍を見せ、2017年にはバンコクのムエタイエクストリーム大会にて、当時ルンピニースタジアムスーパーウェルター級王座を返上したばかりのヨドパヤック・シッソンピーノンからKO勝利を収めるなどの実績を挙げている。

同時に韓国のRoad FCなどMMAでも活躍し、プロ5戦全勝の戦績をもって2019年からUFC参戦。初戦は敗れたもののその後連勝を重ね、昨年9月には元ライト級王者のハファエル・ドス・アンジョスと5R戦で対決、最終Rに左フックをスマッシュヒットさせてKO勝利を挙げた。

続いて今年3月には当時ランキング3位のジャスティン・ゲイジーと3R戦で激突。事前の期待を裏切らないMMA最高レベルの打撃戦にて序盤は互角以上に渡り合ったものの、最終Rに失速してジャブやアッパーを被弾、0-2で惜敗している。

対するガムロはポーランド出身のグラップラー。10歳の頃に始めたレスリングではポーランドのジュニアナショナルチームの一員として国際的に活躍し、2012年にMMAデビュー。2016年5月にはフランスの寝技師マンスール・ベルナウイを倒してプロ11戦無敗のままKSWライト級王座に就いた。

(C)KSW

2018年12月にはクレベル・コイケとのフェザー級王座決定戦に臨み、クレベルの下からの仕掛けを完封して判定勝利して二冠王に輝いている。

ちなみにグラップリングにおいてもADCCヨーロッパ大会では複数回優勝を果たし、2019年にはADCC世界大会にも出場するも、初戦で3位入賞したゲイリー・トノンにチョークで敗れている。

KSWでノーマン・パークとの因縁に蹴りをつけ、コロナ禍の2020年10月からUFCに参戦開始。フィジエフと初戦は惜敗したもののその後連勝を重ねてランキング入りし、昨年10月の6位のベニール・ダリューシュ戦に臨んだ。1Rはポジションが目まぐるしく入れ替わるハイレベルグラップリング戦にて優位に立ったガムロだが、2Rから戦法を変えたダリーシュにテイクダウンを切られ、3Rに左ストレートでダウンを奪われ判定0-3で敗れた。

ガムロはその後、今年3月には僅か10日前のオファーを受けてランキング10位のジェイリン・ターナー戦に望んだ。ライト級屈指の長身ストライカーの繰り出す打撃を捌いてテイクダウンを何度も決め、2-1と判定は割れはしたもの実質完勝した。

現在ちょうど似たような立場にある──ともにランキングを上げてきたところで、上位勢の壁に跳ね返されてからの復活を狙う──両者の対決のきっかけは、実はSNS上で生まれている。5月末にフィジエフがツイッター(現X)上にて「8月に俺のダンスパートナーになるやつはいないか?」と英語で投稿したところ、それに真っ先に反応して「9月に5Rでやろう」と書いたのがガムロだったのだ。

フィジエフも早速応じて「9月でもいいぞ、兄弟よ。でも俺は3Rで疲れてしまうんだ。なぜ5Rを望む? 俺たちは友人だろ?」とユーモアある返答を返す。そこでガムロは「俺たち2人はメインイベント(=5R制)に出る資格があるし、ファンも25分間テクニカルヴァイオレンスを楽しむ資格があるじゃないか」と返し、熱心なファンたちが喜ぶ中で両者の対戦の機運が盛り上がり、実現に至ったのだ。

中央アジアと東欧出身の両者が、SNSで互いに母国語ではない英語を用いて対戦の契機を作ってしまうところに、21世紀のMMAの現実がある。ちなみにフィジエフの投稿に対して、実は以前フィジエフに敗れたヘナート・モイカノも「ぜひリマッチをやりたい」と反応をしたのだが、フィジエフがこちらに興味を示すことはなかった……。

そんな両者の対決は、誰もが考えるように典型的な「ストライカー対グラップラー」の構図となるのか。つまり、重心が低く腰の重いストライカー、フィジエフの強烈な打撃をガムロがいかにかいくぐってテイクダウンに入るか、逆に強力なレスリング系グラップラー、ガムロの多彩かつ執拗なテイクダウンをフィジエフがいかに凌いでスタンド戦に持ち込むかが鍵となる。

実際フィジエフも「この試合で、ガムロのようなエリートレスラーのテイクダウンを自分が止められるのかどうか、ぜひ知りたいと思う。今回のキャンプの焦点もそこに置いたよ。さらに、もし100回倒されても、101回立ち上がることをテーマとしてやってきたよ」と、──よく考えると立ち上がる回数は1回余計に多いのだが──力強いコメントをしている。

その際特に注目したいのは、フィジエフの蹴りの使い方だ。卓越したスピードを活かし左右からの強力な打撃を繰り出すフィジエフだが、特にオーソドックスからの右足の蹴りはミドル、ハイ、前蹴りとどれも抜群のキレを誇り予測が困難だ。これを警戒してガードが下がり気味となった相手に放つ左フックの威力は凄まじく、モイカノやドス・アンジョスを1発で沈めている。

前回のターナー戦では蹴りのタイミングを見切ってのテイクダウンを見事に決めたガムロ。パンチからテイクダウンにつなげる動きも得意としており、「フィジエフとの打撃の交換も恐れない」と自信をのぞかせている。

グラップリングMMAから、KSW後期にはジャブを多用するタッチキックボクシング的なMMAにスタイルチェンジをし、UFCでは原点回帰といえるグラップル勝負に戻ったガムロは、組むと見せて間合いを外す術も有している。とはいえ、フィジエフの蹴りはこれまで戦ってきたどの相手によりもはるかに速く鋭く強烈だ。そんなフィジエフの蹴りにいかに対処するのか、着目したい。

もう一つのポイントは、上述のSNSでのやりとりでも触れられていた通りフィジエフのスタミナだ。瞬発系ストライカーのフィジエフは、はじめての5R戦となったドス・アンジョス戦では4Rに動きが落ち、それまでは許さなかったテイクダウンを取られる場面があった。

5R早々に凄まじい爆発力を発揮して圧巻のKO勝利を収めたものの、もし最終R中盤まで試合がもつれ込んだ時、同じ動きができたかは分からない。そして前戦でのゲイジー戦でも、フィジエフは最終3Rに失速。それまでもらわなかったパンチを被弾し、最後は焦って前に出て強引に振った左フックをゲイジーに見切られてテイクダウンを許したことで、──実際にはきわめて接戦だったものの──「完敗」という印象を大きくしてしまった。

対するガムロはスタミナに絶対の自信を持ち、そのテイクダウン力は試合後半においても簡単には落ちないと見ていいだろう。切られても執拗に手を変え、品を変えテイクダウンを試み、組み伏せるのがその真骨頂だ。試合が長引いてフィジエフのスピードが落ちてくれば、それだけガムロが自分の得意なフィールド=グラウンドに試合を持ち込むチャンスは大きくなる。

また、フィジエフが蹴りを警戒させてのパンチを得意とするように、ガムロもテイクダウンを警戒させての強烈な右の一撃を持っている。

もっともフィジエフもそのへんは百も承知のはず。「前回のゲイジー戦では、自分の感情をコントロールすることを学んだよ。あの試合では、ファンをもっと沸かせたいという気持ちに任せて戦ってしまった」と語るフィジエフは、より冷静かつ計算づくに、そしてスタミナにも留意してガムロを攻略しにかかることだろう。

極上のストライカーとグラップラーの両者によるMMAならではの──最高峰のせめぎ合いを堪能したい。

■視聴方法(予定)
9月24日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFN228対戦カード

<ライト級/5分3R>
ラファエル・フィジエフ(アゼルバイジャン)
マテウス・ガムロ(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
ダン・イゲ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
マリナ・ロドリゲス(ブラジル)
ミッシェレ・ウォーターソン・ゴメス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バトル(米国)
AJ・フレッチャー(米国)

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン(カナダ)
ヒカルド・ラモス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ(米国)
ダニエル・アルゲータ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)

<ミドル級/5分3R>
ジェイコブ・マルクーン(豪州)
コディ・ブランデージ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コレアー(米国)
モハメド・ウスマン(ナイジェリア)

<女子ストロー級/5分3R>
井上魅津希(日本)
ハナ・ゴールディ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
モンセラート・レンドン(メキシコ)
タミレス・ヴィダウ(ブラジル)

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o UFC キック ティム・ミーンズ ニール・マグニー 木下憂朔

UFC on ESPN48:第10試合・マックス・グリフィン vs. マイケル・モラレス

ウェルター級。

グリフィンはUFC7勝7敗の中堅。3連勝で昨年ランカーのニール・マグニーへの挑戦権を掴むと、1Rにパンチでダウンを奪ったものの、2Rは僅差となり、3Rにはバックを取られて攻められスプリット判定負け。前戦は同じ中堅のティム・ミーンズ相手にジャッジ1人が謎のミーンズ支持だったものの判定勝ちで再起。しかし今回もまたノーランカー同士の試合に。37歳と若くないだけに、ランキング入りにはここで躓くことは出来ない。

エクアドルのモラレスは昨年1月のUFCデビューから2連続KO勝ち。前戦は後に木下憂朔に勝利するアダム・フューギットを3RKO。レスリング・ムエタイエクアドル王者で、キャリア14戦全勝・12KO勝ちのプロスペクト。一方で被弾も多い。3戦目で早くもランカー目前のグリフィンとの対戦のチャンスを得た。昨年12月の試合は負傷欠場しており、10ヶ月ぶりの試合となる。24歳。

モラレス飛び込んでワンツー。グリフィンインロー。また飛び込んでワンツーを放つモラレス。ジャブが相打ち。グリフィンが踏み込んでボディ。モラレス飛び膝。しかしローブロー。すぐ再開。グリフィンが飛び込んでパンチをヒット。ケージまで下がったモラレスがケージを蹴って飛び込んだが、そこにタックルを合わせたグリフィン。が、差し返したモラレスが逆に押し込む。離れたグリフィン。ケージを背負ったモラレスにまたパンチからタックル。押し込みつつテイクダウン狙い。モラレスこらえながら膝。入れ替えて離れた。スーパーマンパンチで飛び込んだモラレス。また飛び膝を狙うモラレスだがグリフィン距離を取る。ホーン。

1Rは手数でグリフィン。

2R。モラレスジャブで飛び込みワンツー。詰める。パンチをもらったグリフィン。タックルに入るが切ったモラレス。すぐにプレスしていく。グリフィンのパンチもヒットしているが、モラレスまた飛び込んでワンツー。飛び込んでジャブ。ヒット。詰めてきたモラレスにショートアッパーを当てて凌いだグリフィン。またジャブ。ジャブから飛び込んでの右はグリフィンがかわした。また右を打ち込む。ワンツー。かいくぐってタックルに入るモラレスだが、振りほどいて離れるモラレス。残り1分。モラレス出てきた。パンチを打ち込む。ワンツーがヒット。なんとか四つに組んでしのごうとしたグリフィンだが引き剥がされる。が、四つから引きはがす前にモラレスのローブローがありタイムストップ。再開。飛び込んでパンチを打ち込むモラレスだが致命的な一発はもらっていないグリフィン。ホーン。

2Rモラレス。

3R。詰めるモラレスに先に手を出していくグリフィン。グリフィンシングルレッグ。切ってパンチを入れたモラレス。さらに飛び膝。クリーンヒットはせず。しかしカーフキック。ジャブ。スーパーマンパンチにタックルを合わせたグリフィン。引き剥がそうとしたモラレスだが、グリフィン組み付いてスタンドバックに。ダブルレッグへ。テイクダウン。しかし瞬時に立ったモラレス。なおもテイクダウンを狙ったグリフィンだが、モラレスがスイッチして逆にバックに回る。離れた。残り半分。グリフィンタックルに入るが、脇を差してすぐに入れ替え離れる。モラレス飛び膝。さらにカーフキック。もらったグリフィンがスリップダウン。すぐ立つがまたカーフ。カットしていないグリフィン。モラレスワンツー。残り時間が少なくなる。グリフィンパンチで飛び込み組み付いたが、四つから投げたモラレス。サイドで押さえ込む。タイムアップ。

三者29-28でモラレスが無敗をキープしてUFC3連勝。

1Rはグリフィンが打撃とタックルを混ぜて上手く戦っていたが、2R以降はタックルをしっかりと警戒しながらパンチをヒットさせていき形勢逆転。

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MMA o ONE UFC   その他 キム・ジヨン ティム・ミーンズ

『UFC on ABC 4: Rozenstruik vs. Almeida』メディカルサスペンション

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 ノースカロライナ州が『UFC on ABC 4: Rozenstruik vs. Almeida』のメディカルサスペンションを公表。

・ティム・ミーンズが180日間出場停止。左足の負傷により医師の診察をクリアするまで無期限出場停止。

・キム・ジヨンが180日間出場停止。右膝の負傷により医師の診察をクリアするまで無期限出場停止。

・ゲイブリエル・グリーンが60日間出場停止。神経外科の診察をクリアするまで無期限出場停止。

・メンディ・ブームが30日間出場停止。左目の負傷により医師の診察をクリアするまで無期限出場停止。

 その他の選手は医師の診察をクリアするまで無期限出場停止はありませんでした。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC ABC04 アンソニー・スミス イアン・ギャリー イスラエル・アデサニャ イホール・ポティエリア カール・ウィリアムス カーロス・アルバーグ キック キム・ジヨン ゲイブ・グリーン ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク ジョニー・ウォーカー ダニエル・ロドリゲス ティム・ミーンズ ブライアン・バトル ボクシング マット・ブラウン

【UFC ABC04】ポティエリアと対戦、アデサニャの同門カーロス・アルバーグ「力に頼った打撃はできない」

【写真】スクショを撮る際に、この笑顔になった理由は…… (C)MMAPLANET

あと10分でスタートするUFC on ABC04「Rozenstruik vs Almeida」。ノースカロライナ州シャーロットのスペクトラム・センターで開催される同大会で、カーロス・アルバーグがイホール・ポティエリアと対戦する。

イスラエル・アデサニャの同門。NZ最大の1dayキックトーナメント=King in the Ringを揃って2階級制覇したアルバーグが、先のアデサニャ✖ポアタンをどのように見ていたのか。キックとMMAの違いを熱心に話してくれた。


──イホール・ポティエリアと今週末に対戦します(※取材は10日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「良い感じだよ。ノースカロライナにやってきて、減量に向けてウオーターローディングをやっていて、まだ幾分体重を落とさないといけないけど順調だよ」

──カーロスはマオリの血が入っているようですが、マーク・ハントやレイ・セフォーというファイターと違いスリムな感じがしていたのですが、減量は厳しい方なのでしょうか。

「今回、いつものファイトキャンプよりちょっと体重が重くて。ここ3日は、水分とフルーツで過ごしてきた。計量の前日の昼からはフルーツを食べるのもやめる。でも、まぁ僕もマオリ族ってことだよ。でも今ではポリネシアンは太ってしまったけど、本来は筋肉隆々で引き締まったボディをしていたんだよ(笑)」

──なるほど(笑)。ところで4月にチームメイトのイスラエル・アデサニャが、アレックス・ポアタンを破り王座返り咲きに成功しました。両者揃ってキックの強豪、カーロスもまたイスラエルと同様にKING in The Ringの2階級王者からMMAに転じました。同じ元キックボクサーとして両者の打撃をどのように見ていましたか。

「興味深いよね。MMAとキックボクシングは距離も角度も違う。力に頼った打撃ができない。それがMMAの特徴だ。とにかくバランスを崩さないで戦う必要がある。テイクダウンがあることを、一瞬たりとも忘れてはいけない。そしてポアタンは組まれるのが嫌なまま戦っていた。僕らはそんなことはない。チームではしっかりとレスリングに取り組んでいるから。

イスラエルとポアタンの一番の違いは、MMAのバランスを理解して戦っているかどうか。そこだと思うよ。僕らもレスリングや柔術で攻めるには至っていないけど、防御に関しては十分にMMAに対応できるようになってきた。結果、100パーセントの打撃を使うことが可能になる」

──カーロスはキックボクシンググローブからMMAグローブに変わることで、パンチの意識も変わりましたか。

「そうだね。MMAグローブではしっかりと拳頭を正確に相手に当てる必要がある。グローブのどこかが当たれば良いというパンチは出せない。それにボクシンググローブではタッチできていたパンチが、小さなグローブだと届かない。僕はこの僅かな差に苦しんだ。届くと思ったパンチが、最初の頃は届かなかった。グローブの違いで、レンジが変わったんだよ。ホント、小さな違いが大きな問題だった。

大体キックボクサーとレスラーや柔術家は持っている武器が違うから、そのまま戦えるわけがないからね。防御も変わる。顔を守っていても、MMAでは隙だらけになってしまう」

(C)Zuffa/UFC

──そんななか対戦相手のポティエリアは荒いボクシングを使います。

「トリッキーなサウスポーだから、十分に警戒しないといけない。若くてハングリーなファイターは、何をやってくるのか分からないところがあるからね。あれだけのレコードを持っているということは、それだけ力があるということだし。プレリミで一番エキサイティングな試合になるだろう。ホント、メインカードに昇格してほしいよ。

これまでMMAに慣れるために色々と試しながら戦ってきたけど、もう自分の戦い方が確立できてきた。武器も増えたし、強力になった。この試合に勝って、いつでもトップ15と戦えるということを示したい。そして、大金を稼がないとね。その準備はできているよ」

■視聴方法(予定)
5月14日(日・日本時間)
午前1時00分~UFC FIGHT PASS
午前0時30分~UFC FIGHT PASS

■UFC on ABC04計量結果

<ヘビー級/5分5R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 265.5ポンド(120.42キロ)
ジャルトン・アウメイダ: 231ポンド(104.78キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス: 205.5ポンド(93.21キロ)
ジョニー・ウォーカー: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ダニエル・ロドリゲス: 170ポンド(77.11キロ)
イアン・ギャリー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ: 204.5ポンド(92.76キロ)
イホール・ポティエリア: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
アレックス・モロノ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マット・ブラウン: 170ポンド(77.11キロ)
コート・マクギー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
カール・ウィリアムス: 239.5ポンド(108.63キロ)
チェイス・シャーマン: 254ポンド(115.21キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
コディ・ステーマン: 139ポンド(63.04キロ)
ドゥグラス・アンドレージ: 139.5ポンド(63.27キロ)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン: 126ポンド(57.15キロ)
マンディ・ボーム: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゲイブ・グリーン: 170.5ポンド(77.34キロ)
ブライアン・バトル: 173ポンド(78.47キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク: 135.5ポンド(61.46キロ)
タイナラ・リスボア: 134ポンド(60.78キロ)

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『UFC on ABC 4: Rozenstruik vs. Almeida』前日計量動画/ナタン・レヴィ vs. ピート・ロドリゲスが中止に

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 『UFC on ABC 4: Rozenstruik vs. Almeida』で予定されていたナタン・レヴィ vs. ピート・ロドリゲスが中止になったとのこと。レヴィによるとロドリゲス陣営から158ポンド契約を要求されて同意したものの、その後160ポンド契約を要求されてこれも飲んだそうです。しかしロドリゲスが162ポンドで減量を止めてしまったことから中止になったとのこと。レヴィは「彼は自分のキャリアを台無しにしたしプロ失格だ」と激怒しています。



MAIN CARD (ABC/ESPN+, 3 p.m. ET)

・Jailton Almeida (231) vs. Jairzinho Rozenstruik (265)
・Anthony Smith (205.5) vs. Johnny Walker (205.5)
・Ian Machado Garry (170.5) vs. Daniel Rodriguez (170)*
・Ihor Potieria (204.5) vs. Carlos Ulberg (204.5)
・Tim Means (170.5) vs. Alex Morono (169.5)

PRELIMINARY CARD (ESPN/ESPN+, 11:30 a.m. ET)

・Matt Brown (170) vs. Court McGee (170.5)
・Chase Sherman (254) vs. Karl Williams (239.5)
・Douglas Silva de Andrade (139.5) vs. Cody Stamann (139) – 140-pound contract weight
・Mandy Bohm (126) vs. Ji Yeon Kim (126)
・Bryan Battle (173)* vs. Gabe Green (170.5)
・Jessica-Rose Clark (135.5) vs. Tainara Lisboa (134)

 前日計量結果。メインカードはダニエル・ロドリゲスが2度目の計量でクリア。プレリミナリーカードはブライアン・バトルが173ポンドと2ポンドオーバー。出場給の一部を譲渡し試合は行われます。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・ジャルジーニョ・ホーゼンストライク vs. ジャイルトン・アルメイダはホーゼンストライク支持2人、アルメイダ支持9人。

・アンソニー・スミス vs. ジョニー・ウォーカーはスミス支持6人、ウォーカー支持5人。

・ダニエル・ロドリゲス vs. イアン・ギャリーはロドリゲス支持3人、ギャリー支持8人。

・カーロス・アルバーグ vs. イホール・ポテーリャはアルバーグ支持10人、ポテーリャ支持1人。

・アレックス・モロノ vs. ティム・ミーンズはモロノ支持8人、ミーンズ支持3人。続きを読む・・・
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MMA News o UFC   ダスティン・ジャコビー ティム・ミーンズ マックス・グリフィン

『UFC Fight Night 213: Kattar vs. Allen』スプリットデシジョンだった試合のジャッジの採点/主要サイトの採点


Max Griffin defeats Tim Means(MMA Decisions)

 マックス・グリフィン vs. ティム・ミーンズのジャッジの採点。Ben Cartlidgeが1,2Rグリフィン、3Rミーンズで29-28グリフィン勝利。Derek Clearyがフルマークでグリフィンで30--27グリフィン勝利。Eric Colonが1Rグリフィン、2,3Rミーンズで28-29ミーンズ勝利でした。

 主要サイトの採点は30-27グリフィン支持2人、29-28グリフィン支持10人。ミーンズ支持は居ませんでした。


Khalil Rountree Jr. defeats Dustin Jacoby(MMA Decisions)

 カリル・ラウントリーJr. vs. ダスティン・ジャコビーのジャッジの採点。Ben Cartlidgeが1Rジャコビー、2,3Rラウントリーで29-28ラウントリー勝利。Chris Floresが1,3Rラウントリー、2Rジャコビーで29-28ラウントリー勝利。Ron McCarthyが1,2Rジャコビー、3Rラウントリーで28-29ジャコビー勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28ラウントリー支持2人。28-29ジャコビー支持14人でした。続きを読む・・・
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MMA o UFC YouTube   アーノルド・アレン カルヴィン・ケイター ジャレッド・ヴァンデラ ダスティン・ジャコビー ティム・ミーンズ マックス・グリフィン

『UFC Fight Night 213: Kattar vs. Allen』前日計量動画


MAIN CARD (ESPN+, 7 p.m. ET)

・Calvin Kattar (146) vs. Arnold Allen (145.5)
・Max Griffin (170.5) vs. Tim Means (170.5)
・Waldo Cortes-Acosta (260.5) vs. Jared Vanderaa (259)
・Josh Fremd (185) vs. Tresean Gore (185.5)
・Dustin Jacoby (204) vs. Khalil Rountree (205)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 4 p.m. ET)

・Roman Dolidze (186) vs. Phil Hawes (185.5)
・Andrei Arlovski (241) vs. Marcos Rogerio de Lima (261)
・Joseph Holmes (185.5) vs. Junyong Park (185)
・Steve Garcia (146) vs. Chase Hooper (145)
・Cody Durden (126) vs. Carlos Mota (125.5)
・Christian Rodriguez (136) vs. Joshua Weems (139.5)*

 『UFC Fight Night 213: Kattar vs. Allen』前日計量結果。ジョシュア・ウィームズが139.5ポンドと3.5ポンドオーバー。出場給の30%を譲渡し試合は行われます。






 前日計量&フェイスオフ動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・カルヴィン・ケイター vs. アーノルド・アレンはケイター支持5人、アレン支持6人。

・マックス・グリフィン vs. ティム・ミーンズはグリフィン支持7人、ミーンズ支持4人。

・ジャレッド・ヴァンデラー vs. ウォルド・コルテス・アコスタはは11人全員コルテス・アコスタ支持。

・ジョシュ・フレムド vs. トレシアン・ゴアはフレムド支持6人、ゴア支持5人。

・ダスティン・ジャコビー vs. カリル・ラウントリーJr.はジャコビー支持8人、ラウントリーJr.支持3人。続きを読む・・・
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MIKE MMA o UFC   その他 ジュリアン・マルケス ジョシュ・エメット ティム・ミーンズ

『UFC on ESPN 37: Kattar vs. Emmett』メディカルサスペンション/ジョシュ・エメットを含む6名が無期限出場停止


 テキサス州が『UFC on ESPN 37: Kattar vs. Emmett』のメディカルサスペンションを公表。

 ジョシュ・エメット、ティム・ミーンズ、アルバート・デュラエフ、ジュリアン・マルケス、デロン・ウィン、カイル・ドーカスが医師の診察をクリアするまで無期限出場停止。その他の選手は60日間以内です。ネバダ州等と違いケガの詳細については明かされていません。続きを読む・・・
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【UFC ESPN37】右ストレートでミーンズの動きを止めたホランドがダースチョークで一本勝ち

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
Def.2R1分28秒by ダースチョーク
ティム・ミーンズ(米国)

長身、細身の両者。サウスポーに構えたミーンズが組んでケージにホランドを押し込む。すぐに離れたミーンズが左ショートを当てる。サイドキックを見せたホランドに対し、ミーンズはスピニングバックフィストも空振りに。ホランドのヒザ蹴りにテイクダウンを合わせたミーンズだが、すぐにスタンドに戻る。左右のフックを打ち込んだホランドに対し、ミーンズは組みを選択する。

ミドルから右フックをヒットさせたホランドだが、ミーンズも負けじと左フックを打ち返す。ホランドの右ショートアッパーから至近距離の殴り合いとなり、ここはミーンズが打ち勝ったか。離れたホランドが右ミドル、直後に右ストレートを被弾したミーンズの動きが止まる。ラッシュを掛けなかったホランドにテイクダウンを決めたミーンズだが、ラウンドを落とした。

2R、サイドキックを見せあった両者。ホランドは粗いがスピードのあるパンチの連打を見せ、圧力を掛ける。ケージを背負って劣勢のミーンズは、再び右を被弾して動きが止まる。テイクダウン狙いをダースで受け止めたホランドが、タップを奪った。


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