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Report UFC UFC258 ウスマン・ヌルマゴメドフ ジルベウト・ドゥリーニョ ブログ

【UFC258】カマル・ウスマンがドゥリーニョをパウンドアウト。ホルヘ・マスヴィダルに怒り爆発

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
カマル・ウスマン(米国)
Def.3R0分34秒by TKO
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)

開始直後に右を伸ばし、右ミドルとローを蹴るドゥリーニョ。構えを変えるウスマンの左に対し、ドゥリーニョがテンプルに右を入れ動きを止める。攻め急がず、間合を図って右、そして右ハイを蹴ったドゥリーニョだったが、ここでバランスを崩す。ウスマンは寝技にいかず、ローを蹴り隙を伺う。ドゥリーニョはマットに手をついて蹴りを狙い、爪先を掴んだウスマンが太腿を蹴っていく。

ドゥリーニョは足回しを続け、ウスマンは大きなパウンドでなく蹴りを入れる。立ち上がったドゥリーニョは左ヒザをボディに入れ、組まれても離れウスマンのジャブを見る。そのジャブを届かせたウスマンは、右ローを蹴る。スイッチしたウスマンは左ミドル、ドゥリーニョの右ヒザをキャッチしてもテイクダウンにはいかない。

ドゥリーニョは左を当て、ヒザを狙うがジャブを受ける数が増える。ハイから組みに行ったドゥリーニョが直後に右を伸ばす。さらに右から左、アッパーを入れたドゥリーニョが初回を取った。

2R、右を伸ばした前に出るドゥリーニョに対し、ウスマンは左ジャブを連続で当てる。その左ジャブに右ローをドゥリーニョが合わせると、スイッチしたウスマンが右ジャブを伸ばす。オーソで左ジャブ、スイッチで左ストレートを伸ばしたウスマンだが、ここにドゥリーニョが右オーバーハンドを合わせる。直後にウスマンが左ジャブから、右を当てるとドゥリーニョがマットに手をつく。

ダメージの残るドゥリーニョにジャブを続けるウスマンが、左から右を入れ、サウスポーへ。オーソに戻して左ジャブを当てたウスマンは、スイッチして左ハイ。左ストレートを当てる。戻してジャブのウスマンに、ようやく右を当ててドゥリーニョだったが、続く右ローにジャブを合わされ尻もちをつかされる。

残り1分、じっくりと見てジャブを伸ばすウスマンに対し、ドゥリーニョも右を返し左ジャブを届かせる。最後の10秒でダブルを切られたドゥリーニョ。この受けの強さ、ウスマンの強さを改めて挑戦者は感じる瞬間となったのではないだろうか。

3R開始から間もなくして、ウスマンがドゥリーニョのローに右を合わせる。後方に倒れ、必死に足をきかせようとするドゥリーニョに思い切り右のパウンドを落とし、それでシングルを取りに来たところでウスマンがパンチを纏めると、レフェリーが試合をストップ。

涙にくれる敗者を眺め、ウスマンも目に手をやる。ウィナーコールのあと、ハグをして言葉を交わした両者。さらにサンフォードMMA陣営とハグをかわしたチャンピオンは、バックステージ・インタビューに向かった。

そして──「タフな……とてもタフな試合だった。ジムの状況と言い、ギルバートがライト級で敗れウェルター級に階級を上げた時、彼に協力して一緒にやってきたんだ。一緒に練習してきて、彼のカウンターの強さは皆を眠らせてきた。アレをもらって、『よし、やろう』ってなったよ。前のジムはダッチキックボクシングをやってきた。僕はサウスポーの練習をして、スイッチが大好きなんだ。トラビスはキャンプで常にジャブ中心に組み立てて来た。タフだったよ。僕はギルバートのことが大好きなんだ。でも、僕がチャンピオン。ここは僕のケージだ。ここに入って来るなら、友人でもなんでもない。始まったら終わるまで友達じゃない。自分のすべきことをしないといけないんだ。

僕のことをバカにするヤツもいる。でも僕はウェルター級王者でい続けるんだ。あの6日間しかキャンプができないと言い訳ができる状態でしか、試合を受けなかった野郎がいる。そして僕の鼻を折ったとか、そんなことばかり言っている。お前にフルでトレーニングキャンプできる時間をやるよ。誰とでも戦うけど、下らないことを言い続けるならケージで俺の前に姿を見せろ」とホルヘ・マスヴィダルに怒りを爆発させた。


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Report UFC UFC258 アレクサ・グラッソ ブログ メイシー・バーバー

【UFC258】もはや他団体と別物。ボクシング&柔術でリードしたグラッソが、バーバーの反撃を振り切る

<女子フライ級/5分3R>
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
メイシー・バーバー(米国)

昨年1月にロクサン・モダフェリにキャリア初黒星を喫した試合でヒザを負傷し、13カ月のぶりの復帰戦となったバーバー。対するグラッソは昨年8月にキム・ジヨンを破って以来の試合となる。遠い距離で動くバーバー、グラッソが左ローを蹴る。左を伸ばして組んだバーバー、ケージ際で態勢を入れ替えながら、残り3分20秒で離れてオクタゴン中央に。

グラッソは右ストレートから左フックを打ち込み、バーバーは組んでケージ際の攻防もグラッソが押し込む時間が多い。エルボー&ヒザを入れたグラッソは、縦ヒジ&ヒザをボディに突き刺す。メイシーはエルボーを打ち込んで離れると、ローに合わせて組んでいく。離れて右フックをバーバーがヒットさせるが、グラッソがすぐに右&左フックを打ち返す。最後のグラッソがケージにバーバーを押し込んだ形でタイムアップに。打撃の精度、組み勝ったグラッソのラウンドとなった。

2R、左を当てたグラッソはバーバーのハイをかわしてスイッチ。オーソに戻すと、左オーバーハンドもかわす。右アッパーから左フックと見事なコンビネーションを打ち込んだグラッソ。バーバーはたまらずクリンチへ。エルボーにもワンツーを返したグラッソに対し、バーバーは懸命にクリンチに持ち込む。

ここもケージ際でポジションを入れ替える展開となり、間合を取ったバーバーは右ストレートに続き、左フックをクリーンヒットさせる。さらに左ミドルを入れたバーバーは、グラッソの左ミドルにテイクダウンを合わせる。腕十字から結果的にスイープという形でサイドを取り、肩固めからバックに回ったグラッソがRNCを狙う。そのまま時間となり、この回もグラッソが取った。

最終回、遠い距離に立つ両者。バーバーの踏み込みにカウンターの左フックを狙うグラッソは、組んでケージへ。ボディにヒザを入れ、両ワキを差したグラッソは、ヒザをボディに入れる。バーバーは大内刈りでテイクダウンを決めると、パンチからパスを決める。シングルで立ち上がったグラッソにヒザを入れたバーバーが、パンチを振るって前に出る。

左右のロングフックを打ち込み、ヒザを入れたバーバーは組んで、ヒザ、左フックを入れる。真っ直ぐ下がったグラッソは、組みでも後手を取るようになりバーバーがヒザ、ヒジを入れる。さらに大内で崩し、エルボーを入れたバーバーだったが残り1分でグラッソが体を入れ替える。

押し込んで逃げ切り狙いのグラッソから離れたバーバーは、思い切り振った右フックにカウンターの右を被弾する。直後にバーバーは見事なタイミングでテイクダウンを決めたが、1&2Rに失ったポイントは挽回できず、グラッソが3-0の判定勝ちを手にした。


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Report UFC UFC258 イアン・ハイニッチ ケルヴィン・ガステラム ブログ

【UFC258】テイクダウン&スクランブルでハイニッチを支配したガステラムが、フルマークの判定勝ち

<ミドル級/5分3R>
ケルヴィン・ガステラム(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
イアン・ハイニッチ(米国)

まず右ローを蹴ったハイニッチが、レベルチェンジから組んでハイクロッチテイクダウンへ。バックを許したガステラムは前転してスクランブルに持ち込むも、直後にハイニッチがキムラを仕掛ける。極めきれずクラッチが解けると、ガステラムがハイニッチのバックへ。ボディロックから持ち上げる。腹ばいで落とされた、すぐに起き上ってハイニッチはキムラを取りながら引き込む。マウントを取っているガステラムが防いで、エルボーを落とす。ケージキックからスクランブルに持ち込んだハイニッチに対し、ガステラムが左ローを入れる。

ガステラムのシングルを切ったハイニッチだが、ケージに押し込まれる。アンクルピックで崩し、バックに回ったガステラムはボディロックテイクダウンを決める。抑えることはなく、スクランブルに任せたガステラムが離れて右ジャブを当てる。右を当て合った両者、初回が終わった。

2R、左ローを2発入れたガステラムが右フックを被弾する。ハイニッチはダブルレッグを切られ、跳びヒザにダブルレッグを合わされてガードを強いられる。ハーフでエルボーを落とすガステラムが足を抜きに掛かり、スクランブルでバックへ。立ち上がったハイニッチは背中を取られた状態が続き、胸を合わせたところで軽くヒジ打ちを打たれる。

離れて右ミドルを蹴ったハイニッチだが、すぐにケージレスリングで後手に回る。組みのフェイクも逆に組まれたハイニッチは、我慢の時間が続く。逸って前に出るところで左ストレートを受けそうになったハイニッチは、右ミドルを入れる。しかし、攻撃に一貫性がなくバラバラにされており、最後もバックコントロールを許したタイムアップのホーンを聞いた。

最終回、ガステラムが左ロー、ハイニッチは右エルボー放つ。直後にダブルレッグでテイクダウンも、ガステラムがスクランブルでバックすら許さず逆にハイニッチをケージに押し込みバックに回る。クラッチを解いて後方からフックを入れたガステラムは、離れて蹴り足をキャッチしてもテイクダウンへ行かず、ヒザを蹴っていく。

左アッパー、左ハイ、ワンツーと前に出るガステラム。ハイニッチは跳びヒザも着地したところで、ボディロックで捕えられスラムでテイクダウンを許す。背中を譲り継ぐ、後方回転から反転するという複雑な動きでバックに回ったハイニッチが、両足をフックする。

残り2分を切り、ハイニッチはパンチから絞めを狙う。マウントに移行したハイニッチは、背中を譲ったガステラムに前方に落とされ逆転の芽を摘まれる。その後もハイニッチはバックを取られ側転するように離れたが、打撃でも逆転の一発は入れることはできず、残り10秒でダブルレッグでテイクダウンから殴るが、立ち上がったガステラムが逆にテイクダウンを決めタイムアップに。

ガステラムがレスリングでハイニッチを破り、2年9カ月振りの勝利にエモーショナルな表情を浮かべた。


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Report UFC UFC258 ブライアン・ケレハー ブログ リッキー・シモン

【UFC258】ノンストップ&エネルギー消費を抑える回遊魚MMAでリッキー・シモンが、ケレハーに快勝

<フェザー級/5分3R>
リッキー・シモン(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ブライアン・ケレハー(米国)

ローからジャブを伸ばすケレハーに対し、シモンが即シングルレッグでテイクダウンを奪う。鉄槌や上腕を落として、スクランブルでバックを伺うシモン。ケレハーは背中をつけてケージにもたれるが、眉間をカットしている。シモンはバックコントトロールを続け、正対ししたケレハーをシングルで倒し、エルボーも防ぐとハーフへ。そのまま肩固めに入ったシモンはパスを選択する。すぐにハーフに戻したケレハーのシングルを潰し、バックにシモンが回る。

ケレハーは正対して立ち上がると、離れたシモンに右カーフを蹴る。続く左フックにダブルレッグを合わせたシモンは、再びハーフから肩固めをセットしていく。シモンは肩固めも抑えも拘らず、ケレハーを立たせるとダブルレッグを仕掛け、切られても肩から飛び込みテイクダウン、パンチのどちらでも攻めることができる状態を取っている。ケレハーの前進に右フックを当てたシモンはノンストップのようで、セイブ・エネジーファイトで初回を取った。

2R、シモンは左ボディフックから左ジャブ、ケレハーの前蹴りがアゴを捕える。それでも強烈な左ボディフックを入れたシモンは、遠近2つの距離でジャブを打つ。ケレハーの左ハイにも、シモンはすぐに距離をつめていく。再び前蹴りを入れたケレハーは、直後にテイクダウンを許すがヒールを狙う。体を捻って足を抜いたシモンは、スタンド戦に戻るとスピニングバックフィストを狙う。ガードしたケレハーだが、右フックを被弾しカーフから左フックを返す。

眉間を切っているケレハーと、鼻血を流すシモン。ここでシモンが真っすぐ飛び込みボディロックテイクダウンを決める。スクランブルでバックに回ったシモンは太腿にヒザを入れ、正対されるとケージに押し込み時間を使う。スピニングバックフィストを狙いながら離れたシモンがアッパー、ケレハーが右フックをヒットさせる。ノンストップ、隙を見せることができない神経&体力戦は2R終了時点にケレハーが三日月を入れた。

最終回、ジャブと左ハイを見せたシモン。ケレハーも右ハイを繰り出す。バックエルボーを連続で繰りだしたシモンがローを蹴り、ステップインに組みつきバックに回る。ケレハーは正対して押し返す。ケージ際でポジションを入れ替える勝者。最終的にシモンがギロチンを防ぎつつテイクダウンを決め、ハーフでエルボーを連打する。

ケレハーはディフェンシブなキムラで固まり、エルボーを受けないよう防御に徹する。シモンは逆にキムラに取り、ハーフから肩を極めに掛かる。暴れてスクランブル狙いのケレハーが立ち上がると、試合は残り90秒に。シモンがここで左エルボーを入れて即、ダブルレッグを仕掛ける。倒れなかったがバックを許したケレハーは片ヒザを就いた状態で腰にヒザを受ける。

向き合いながら立ち上がったケレハーだが、シモンは回転拳から離れ最後の10秒は前蹴りを受けそうになったが反撃を許さずタイムアップに。動きを止めると負ける回遊魚MMAでシモンが、ケレハーをフルマークの判定で下した。「減量がしなくて良いフェザー級は最高。135ポンドなんて、バカげていた」と勝者は意気揚々に語った。


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Report UFC UFC258 アンソニー・ヘルナンデス ブログ ホドウフォ・ヴィエイラ

【UFC258】That is MMA!! ホドウフォの柔術を逃れたヘルナンデスが、拳を骨折しながらギロチンで一本勝ち

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス(米国)
Def.2R1分53秒by ギロチンチョーク
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)

すぐにシングルレッグで組みつき、ダブルレッグからヘルナンデスを持ち上げ叩きつけたホドウフォ。バックに回ると、両足をフックしRNCへ。ヘルナンデスは上を向いて逃れるも、マウントを取られた状態で肩固めをホドウフォが狙う。ホドウフォはケージ際から離れケージキックのリバーサルが無いとみると、体を起こしてパンチへ。背中を見せたヘルナンデスに腕十字を仕掛け、ここは腕を抜かれスタンドに戻られても即ダブルレッグを決める。スクランブルでパンチを入れるホドウフォに対し、一方的に攻められながらヘルナンデスも致命傷を負わず、イーブンの展開に持ち込んでいる。

ここで離れたホドウフォは、ダブルレッグを切られ右ストレートを被弾する。テイクダウン狙いもフロントからチョークを仕掛けられ、完全にスタミナを切らしたホドウフォはダブルも切られて殴られ、がぶりから絞められる。スタンドに戻り左フックを被弾したホドルフォは、根性のシングルレッグから担いでいくがヘルナンデスは横三角へ。ここで時間となり、ホドウフォは命拾いしインターバルを迎えた。

2R、「落ち着いてハーフガードでも良いんだ」という指示を得たホドウフォは、左ジャブを伸ばすが右を被弾。ヒザ蹴りヲキャッチしてボディロックテイクダウンを決めたホドウフォは、ここでバック奪取も前方に落とされる。すぐにシングルに出て引き込んだホドウフォはハーフで殴られ、シングルを潰されバックから殴られる。

スタンドに戻るとハイキックを蹴られ、ヒザ蹴りからエルボーを打たれたホドルフォは、足が揃った状態でダブルレッグもギロチンに捕まる。エルボーで額をカットしていたホドウドは、力なくキャンバスを叩き──なんと一本負けに。

MMAの恐ろしさを見せたヘルナンデスは、「コーチが落ち着いて戦えと言ってくれて、練習でも厳しいポジションでの対応を繰り返してきた。初回が終わった時に拳が折れたことに気付いたけど、くそったれ──やるしかない。顔には表さないようにした。ここがスタートだよ」とヘルナンデスは話した。


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Report UFC UFC258 イリマレイ・マクファーレン ブログ ベラル・モハメッド

【UFC258】カーフの距離を潰し、手数、組みのハードワークでベラル・モハメッドがディエゴ・リマ破る

<ウェルター級/5分3R>
ベラル・モハメッド(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ディエゴ・リマ(ブラジル)

ワンツーで詰めダブルレッグを仕掛けたモハメッド、リマは右腕を差して押し返し距離を取り直す。モハメッドがワンツーを放った際に、アイポークがあったと試合が中断する。コンタクトレンズが外れたモハメッドは、そのまま試合を続ける。リマの左ジャブにも、右フックを入れたモハメッドは、左ミドルを蹴り込む。

防御とも打撃の成長が見られるモハメッドはスイッチも織り交ぜ、左ミドルからオーソに戻してワンツー。リマは兄ドゥグラス譲りの右ローを2発入れる。モハメッドは左フックに続き、右ボディフックを決め右ストレートをヒットさせる。ボクシングでリードしたモハメッドが右オーバーハンド、リマは右ローを返す。残り70秒でダブルレッグに出たモハメッドだが、リマが巧みに防御するとすぐに離れて右をテンプルに当てる。リマのカーフ、モハメッドのボディ&右オーバーハンドが激しく交錯した終盤戦を終え、初回はモハメッドが取ったか。

2R、左ミドルからパンチを纏めるモハメッド。リマは左ハイを見せるが、ケージを背負った状態が続く。モハメッドはワンツーボディを入れ、ヒザ蹴りを見せて組みへ。テイクダウンはしっかりと対処するリマだが、その分だけ攻撃が慎重になり過ぎている感もある。右フックをテンプルに被弾したリマが、右カーフを2発蹴る。モハメッドのスタンスは、如何にもカーフを受けやすい構えであるが、スイッチを織り交ぜカットをしながら拳の勢いで常に上回る。

カーフを蹴られ、より近い距離で入ってパンチを入れるモハメッドが左をクリーンヒット。動きが止まったリマは、自分から組みに行く。突き放したモハメッドが、ローを蹴られたがしっかりと踏み込みダブルレッグに。バックに回ってパンチを入れるモハメッドに対し、リマは正対してカーフへ。モハメッドが姿勢を乱すようになり、最後はダメージを誤魔化すようなクリンチを見せた。

最終回、ポイント的にはリードしているモハメッドだが、カーフを効かされた5分間同じような距離で戦い抜くことはできるか。カーフを必要以上に警戒することなく、パンチとテイクダウンの圧力で上回るモハメッドに対し、リマが疲れを見せカーフを蹴る数も減っている。

近い距離で細かいパンチを続けるモハメッド、リマは左ミドル、ボディとアッパーも逆にボディを抉られる。モハメッドは左ハイ、右ストレート、右エルボー、左ジャブからボディと攻撃が途切れない。ボディを蹴られても、前に出てヒザを見せ、さらにダブルレッグを切られて右を当てる。ついに残り1分でダブルレッグを決めたモハメッドが背中を見せたリマをスタンドでバックマウントに捉える

左パンチ、右エルボー、下に落とされることなくタイムアップを迎えたモハメッドがフルマークの判定勝ちを手にした。


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Report UFC UFC258 ブログ ポリアナ・ヴィアナ マロリー・マーチン

【UFC258】三角クラッチから腕攻め。最後は仰向けにし腕十字でヴィアナがマーチンからタップ奪う

<女子ストロー級/5分3R>
ポリアナ・ヴィアナ(ブラジル)
Def.1R3分18秒by 腕十字
マロリー・マーチン(米国)

右ボディストレートを見せたマーチンが距離を詰める。ヴィアナも左ジャブ、左ミドルを蹴って前に出る。マーチンはワンツーを放ち、左ミドルをキャッチしてテイクダウンを奪う。引き込み気味に背中をマットにつけたヴィアナがクローズドガードを取り、下から細かい鉄槌やパンチを続ける。マーチンは腰を上げるが、エルボーを頭に突き刺すヴィアナは左手首を取って三角絞めへ。

下から腕を伸ばしつつ、マーチンに背中をつけさせようとするヴィアナ。体を起こしたマーチンの足をすくいにいったが、立ち上がったマーチンがスラムする。結果、よりタイトに足を組めるようになり、頭を引き寄せたヴィアナは右腕をエゲツナイ角度まで搾り、仰向けにさせる。三角クラッチから左足で頭を押さえる。右腕が伸び切ったマーチンが「タップ」と叫び勝負は決した。



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News Preview UFC UFC258 アンソニー・ヘルナンデス カマル・ウスマン クリス・グティエレス ジルベウト・ドゥリーニョ ディエゴ・リマ. アンドレ・イーウェル ブライアン・ケレハー ブログ ベラル・モハメッド ホドウフォ・ヴィエイラ リッキー・シモン

【UFC258】計量終了 アーリープレリミ、プレリミにマーヴェリック、シモン、ホドウフォら注目選手

【写真】いよいよ待ったなし、UFC世界ウェルター級選手権試合 (C)Zuffa/UFC

13日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC258「Usman vs Burns」の計量が12日(金・同)に行われた。

メインでチャンピオン=カマル・ウスマンにチャレンジャー=ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズが挑戦するUFC世界ウェルター級選手権試合を筆頭に、全12試合に出場する24人の選手は誰1人計量失敗がなかった。


PPVラインナップが世界戦に断トツの注目度の高さがあるからか、メインカード5試合、プレリミ4試合、アーリープレリミ3試合のなかにバランスよく気にあるファイトが散りばめらた感のがある。

アーリープレリムではオープニングに昨年末30日で2度目のSUG出場を果たし、Invicta FC世界フライ級タイトルコンテンダーのパール・ゴンザレスを圧倒。

5分という短い本戦試合タイムながら4分11秒にRNCを極めたジリアン・ロバートソンが、そのInvicta FC時代にそのゴンザレスに勝利しているミランダ・マーヴェリックと対戦する。

フェニックスシリーズ優勝、力強いレスリングがベースのメーヴェリックはこの試合を皮切りに順調にステップアップを果たせば今大会のセミで戦うメイシー・バーバーやアレクサ・グロッソのポジションを得られる期待の素材だ。

同じくアーリープレリミからはフェザー級のリッキー・シモン✖ブライアン・ケレハーの一戦も見逃せないマッチアップだ。

コロナから活動を再開した直後のオクタゴンで5月、6月、9月と戦い2勝1敗だったケレハーが、2021年第一弾のUFC ABCでシモンと戦う予定だったが、コロナウィルスに感染し今大会に両者の対戦は延期されていた。

シモンの特徴は打撃とテイクダウンが一体化し、スクランブル上等の動きを止めないスタイルにある。ワイドスタントで前進運動と上半身の捩じり効果を同時に発揮できる強靭な肉体から腹、顔にパンチを振り分け、終着点となるダブルレッグに持ち込む。倒した後は、抑えないでリリースするとこにエネルギーを使い過ぎないアタッキング&省エネという彼の秘密が隠されている。

とはいえケレハーもこの動きに遅れを取らず、また接近戦が続くようであれば圧力でう回ることも十分に考えられる。PPVカードでおかしくない、フェザー級戦は動きを止めた方が敗れる──回遊魚MMAとなろう。

蹴りのレベルチェンジというべき左右の両方向から、上下を散らして下で仕留めるクリス・グティエレスと、UFCで挙げた4勝のうち3試合がスプリット判定勝利という粘り強さが信条のアンドレ・イーウェル。

加点方のグティエレスと、減点しないイーウェルの我慢比べの一戦だ。

ベラル・モハメッドとディエゴ・リマのウェルター級戦も前者が陽性となり、12月に実現しなかったカードの仕切り直しだ。

テイクダウンに帰結する打撃ながら、KOパワーを持つモハメッド、仕切り直しのUFC再契約シリーズ=TUF25から3勝2敗としぶとく粘り、イーウェルにも似て直近の2試合がスプリットを制いているリマ──しんどい削り合いが展開されそうだ。

プレリミメインはミドル級でホドウフォ・ヴィエイラがアンソニー・ヘルナンデスと相対する。黒帯で階級と無差別でムンジアルを制すること5度、2015年のADCCも99キロ級を制したグラップリング無双のホドウフォはMMAでも無敗の7連勝中と怪物ぶりをいかんなく発揮している。

オクタゴンでも2連続で肩固めで一本勝ちというホドウフォが、LFAミドル級王者からUFCにステップアップを果たし、1勝2敗のヘルナンデスを相手にさらなるステップアップを賭けた試合に臨む。

メインカードではライト級のボビー・グリーン✖ジム・ミラーがそれぞれ 156ポンド(70.76キロ)と155.5ポンド(70.53キロ)で計量をパスしていたが、直後にバックステージにグリーンが倒れ試合出場が不可能となった。

■視聴方法(予定)
2月14日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■UFC258「Usman vs Burns」計量結果

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]カマル・ウスマン: 170ポンド(77.11キロ)
[挑戦者]ジルベウト・バーンズ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー: 126ポンド(57.15キロ)
アレクサ・グラッソ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
ケルヴィン・ガステラム: 186ポンド(84.37キロ)
イアン・ハイニッチ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス: 185ポンド(83.91キロ)
マキ・ピトロ: 185ポンド(83.91キロ)

<ミドル級/5分3R>
ホドウフォ・ヴィエイラ: 186ポンド(84.37キロ)
アンソニー・ヘルナンデス: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ディエゴ・リマ: 171ポンド(77.56キロ)
ベラル・モハメッド: 169.5ポンド(76.88キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ポリアナ・ヴィアナ: 116ポンド(52.62キロ)
マロリー・マーチン: 115.5ポンド(52.38キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
アンドレ・イーウェル: 138.5ポンド(62.82キロ)
クリス・グティエレス: 140ポンド(63.5キロ)

<フェザー級/5分3R>
リッキー・シモン: 145.5ポンド(66.0キロ)
ブライアン・ケレハー: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゲイブ・グリーン: 169.5ポンド(76.88キロ)
フィリップ・ロウ: 171ポンド(77.56キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジリアン・ロバートソン: 125.5ポンド(56.92キロ)
ミランダ・マーヴェリック: 125.5ポンド(56.92キロ)

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Interview UFC UFC258 カマル・ウスマン ジルベウト・ドゥリーニョ ブログ

【UFC258】旧友カマル・ウスマンに挑戦、ジルベウト・ドゥリーニョ「テイクダウンだってできる」

【写真】いつも通り終始笑顔だったドゥリーニョ (C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC258「Usman vs Burns」。

同大会のメインでジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズが、UFC世界ウェルター級王者カマル・ウスマンに挑戦する。

ブラックジリアンズ~サンフォードMMAで長きに渡って時間を共にしてきた旧友への挑戦は昨年7月に予定されていたが、ドゥリーニョが新型コロナウィルスに感染し直前に流れた。

同じく12月の対戦はウスマンが負傷し、今週末いよいよ両者の対戦が実現する。MMAPLANETではZoomでドゥリーニョをインタビュー──自信にあふれる言葉の数々が訊かれた。


──土曜日の夜、いよいよカマル・ウスマン戦が実現します。

「素晴らしいトレーニング・キャンプを行い、絶好調だよ。今回の試合はこれまでの試合とは違いコーチ全員、チームメイト全員が対戦相手のことを良く知っている。だからこそ、しっかりと準備ができて完璧な作戦を立てることもできた。今回の試合はこれまで以上に自信を持って戦えるよ」

──7月にウィルスに感染し挑戦できなくなった時は。どのような気持ちになりましたか。

「最初は状況を飲み込むことに苦労した。夢が実現するまであと僅かという所まで来ていたのに、どうなってしまったんだって。チャンピオンになれる立場から、遠ざかってしまうことは悲しかったし、辛かったよ。

でも気持ちを切り替えて、練習に取り組んだ。結果、精神的にも肉体的にもテクニック的にも去年の7月よりずっと成長して強くなっている。あのことを受け入れ、より成長できた。それに去年の7月は4週間しか調整期間がなかったけど、今回はフルトレーニングキャンプを実施できたからね」

──ところで7月から7カ月間、ドゥリーニョは柔術やグラップリングの試合に出てこなかったです。これまではMMAで試合間隔が空くと組み技の試合に出場していたのですが、やはりタイトル挑戦を前にして控えたということでしょうか。

「UFCが許してくれないんだ。前回の挑戦が流れ、僕の次の試合はタイトル戦だと決まっていた。だから他の試合に出てケガをされたら……ということだよね」

──UFCがそうすることも理解できます。ただ、ドゥリーニョの組み技も見続けたい気持ちもあります。

「僕も柔術やグラップリングのスーパーファイトには出続けたいと思っている。コンペティションに出ることで、柔術の強化につながるのは絶対だから。実戦トレーニングの意味でも組み技で戦いたい。だから、チャンピオンになったらグラップリングの試合で出られるようUFCとは話すつもりなんだ」

──なるほど、いかにもドゥリーニョらしいです。キャンプはサンフォードMMAでやってきたと思いますが、グラップリングに関してはホベウト・アブレウのファイトスポーツ・マイアミで行うこともあったのですか。

「サイボーグとはドリルを多くこなしてきた。それにファイトスポーツ所属のヴァグネウ・ホシャとのトレーニングもずっと続けてきた。ヴァグネウは今回の試合のコーナーマンだ。ファイトスポーツではしっかりと組みの練習をしてきたよ」

──ところで先ほどもドゥリーニョが今大会の対戦相手はコーチも練習仲間も良く知っていると言っていました。チームメイトとの対戦はやり辛さもありますか。

「う~ん、カマルはもうサンフォードMMAの所属ではない。コロラドでトレバー・ウィットマンと練習しているしね」

──ただヘンリー・フーフトはこの試合でコーナーに就かないと聞いています。

「なぜカマルがUFC世界チャンピオンになれたのか。ブラックジリアンズでヘンリーの指導を受け、サンフォードMMAで練習してきたからだよ。

チームメイトでなくなっても、ヘンリーにとっては僕と同様に教え子なんだ。だからヘンリーの判断を僕は尊重するよ。それにコーナーにはいなくても、ヘンリーは僕を勝たせるためにしっかりと指導をしてくれたしね。

さっきも言ったようにヘンリーだけでなく、全てのコーチ、チームメイトがカマルのことを知っている。そんな環境で準備してきたんだ。あとはケージのなかで勝つだけさ」

──カマルが彼のレスリング技術をディフェンス面で主に使い、打撃でもジャブを中心にタッチキックボクシングをして、その隙に一気にテイクダウンを狙う。そのうえで寝技には付き合わない。このような戦いをしてくると、相当にハードな戦いになるかと思うのですが。

(C)Zuffa/UFC

「そうやってくるだろう(笑)。ケージに近い位置で戦い、押し込んでくる。そこを想定して準備してきた。

問題ないよ。僕は自分の打撃を信じているし、ケージでの攻防でも負けない。それにテイクダウンだってできると思っているから、試合を楽しみにしてほしい。

パンチは僕の方が強いし、柔術も僕の方が上だ。気持ち、スタミナ、パワー、全てを一つに掛け合わすとカマルより優っている。

とにかく僕の方がハングリーだ。カマルがどんな気持ちで戦うのか、僕には分からない。でも、この試合に賭ける気持ちは僕の方が強い。チャンピオンになるために一番ハードな練習をしてきた。キャリア最高にハングリーな状態だよ。

土曜日にはフィニッシュして、世界チャンピオンになる。カマル・ウスマンをフィニッシュする、世界チャンピオンに相応しい力を見せるよ」

──日本の柔術家たちもドゥリーニョを応援していると思います。

「2010年に日本に行き、今もマルキーニョス、サトシのソウザ兄弟とは良い友達なんだ。今度、日本へ行くことができるのはいつになるか分からない。でも、絶対的にまた日本へ行く。少しでも早く皆に会いたいと思っている」

■視聴方法(予定)
2月14日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■UFC258対戦カード

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]カマル・ウスマン(米国)
[挑戦者]ジルベウト・バーンズ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー(米国)
アレクサ・グラッソ(メキシコ)

<ミドル級/5分3R>
ケルヴィン・ガステラム(米国)
イアン・ハイニッチ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス(米国)
マキ・ピトロ(米国)

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン(米国)
ジム・ミラー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)
アンソニー・ヘルナンデス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ディエゴ・リマ(ブラジル)
ベラル・モハメッド(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ポリアナ・ヴィアナ(ブラジル)
マロリー・マーチン(米国)

<140ポンド契約/5分3R>
アンドレ・イーウェル(米国)
クリス・グティエレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
リッキー・シモン(米国)
ブライアン・ケレハー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ゲイブ・グリーン(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジリアン・ロバートソン(カナダ)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

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