カテゴリー
Interview J-CAGE UFC UFC ESPN09 ティム・エリオット ブランドン・ロイヴァル ブログ 岡田遼

【Special】岡田遼が斬る、UFCプレリミ戦─02─ブランドン・ロイヴァル✖ティム・エリオット

【写真】ガツガツというより、やはりガチャガチャという印象。そのなかで極め切るロイヴァル……(C)Zuffa/UFC

今回より、正式スタートする新企画=修斗暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼が斬る、UFCプレリミマッチ。

第2回は5月30日(土)のUFC ESPN09で行われたフライ級戦=ブランドン・ロイヴァル✖ティム・エリオット戦について話してもらった。

<修斗チャンプ岡田遼が斬る、UFCプレリミ戦─01─ケイシー・ケニー✖ルイス・スモルカはコチラから>


──ティム・エリオットにブランドン・ロイヴァルが勝ってしまいましたね。

「ティム・エリオットが見たくて、あの試合を視たんです。でもロイヴァルが勝ってしまって……しかも、普通は勝てないスタイルですよね。すぐに下になり、亀になる」

──あれはエリオットが上手かったと思います。ロイヴァルはテイクダウンされると、背中をつけてクローズドやオモプラッタ、三角に入るので倒すと同時にハーフになっていて。

「あぁ、だから亀になっていたんですね。背中をつけて削られたくなくて。エリオットはテイクダウン後の動きを読んで、反応させないように倒していたんですね。いやぁ、凄いですね。それにしても今のMMAを考えると、ロイヴァルのような選択はできないですよ。現代MMAにあって、あの戦い方を迷いなく選択する勝負度胸……自分の技量に自信があるのでしょうね。コイツも本物だった思いました」

──ハーフで潜らせてもらえず、亀になっていた。ただし、初回の終わりごろからトップを奪う場面も出てきました。

「さすがにエリオットはアタックをし続けて、疲れていました。序盤のキレキレの動きと比べると、ラウンドの終盤はかなり落ちていたと思います。UFCファイターといえども疲れるんだなって。やっぱり、従来のような練習がやり込めていないのでしょうね。米国の方が締め付けも厳しいと思いますし。

ロイヴァルって、いつもあんな感じの試合なんですか」

──自分がチェックした試合はそうですね。下攻め、足をキャッチされるとプロレスの延髄斬りみたいな蹴りを出したり、そこで?というタイミングでスピニング系のパンチやエルボーを使います。

「動き続けている……スクランブルのなかで極めるっていうのは、日本では正直見られないですね。サブミッションに行く人はキチっと止めてから極める選手が多いです。いやぁ、ロイヴァルも凄いとしか言えなかったです」

──最後はマウントを取り、ロールして逃れて上を取ろうしたエリオットを肩固めで切って落としました。

「その前にエリオットがギロチンを仕掛けにいって、それで力をまた使って疲れたというのはあると思います。逆にロイヴァルは倒されて、疲れない戦法を採っていた。エネルギーゲージはかなり違っていましたね」

──まさに半日後に見られた岡田選手の試合と同じでしたね。

「ありがとうございます(笑)。ロイヴァルの最後の動きはRNCと肩固めのコンビネーションに応用のようで、それほど驚くべき流れではなくて、あの肩固めに驚きはなかったです。見たことがある動きなので。ただエリオットのスクランブルが、まだスピードがあったのに合わせた。あの速さは見事だったと思います。

いずれにしても、僕自身はケイシー・ケニーとブランドン・ロイヴァルの試合を視て、『こうだよな』、『そうだよな』って思えて良い空気で試合に挑むことができました」

──では、これからもマニアックな人選でUFCの分析をお願いします。

「了解しました。今週のUFCも楽しみですよね。水垣さんが引退を発表した週にコディー・ガーブラント、アルジャメイン・ステーリング、エディ・ワインランドが出場するって……これは、もう運命ですよ。このバンタム級3試合も凄く楽しみです。でも、水垣さんはハニ・ヤヒーラに勝っているんですよねぇ、凄いなぁと思います」

──またヤヒーラですか(笑)。

「そこが今の僕の経験値なんで(笑)」

■UFC250計量結果

<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アマンダ・ヌネス: 146ポンド(66.22キロ)
[挑戦者]フェリシア・スペンサー: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
コディー・ガーブラント: 136ポンド(61.69キロ)
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)

<バンタム級/5分3R>
アルジャメイン・ステーリング: 136ポンド(61.69キロ)
コリー・サンドハーゲン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニール・マグニー: 171ポンド(77.56キロ)
アンソニー・ロッコ・マーチン: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー: 136ポンド(61.69キロ)
エディ・ワインランド: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェイス・フーパー: 145.5ポンド(66.0キロ)
アレックス・カサレス: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
イアン・ハイニッシュ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェラルド・マーシャート: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ステーマン: 145.5ポンド(66.0キロ)
ブライアン・ケレハー: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
チャールズ・バード: 184.5ポンド(83.68キロ)
マキ・ピトロ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フライ級/5分3R>
ジョズエ・フォルミーガ: 126ポンド(57.15キロ)
アレックス・ペレス: 126ポンド(57.15キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド: 205ポンド(92.99キロ)
デビン・クラーク: 205.5ポンド(93.21キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
エヴァン・ダナム: 149.5ポンド( 67.81キロ)
エウベウ・バーンズ: 149.5ポンド( 67.81キロ)

カテゴリー
Interview Special UFC ESPN09 ケイシー・ケニー ブログ ルイス・スモルカ 岡田遼

【Special】修斗チャンプ岡田遼が斬る、UFCプレリミ戦─01─ケイシー・ケニー✖ルイス・スモルカ

【写真】修斗暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼が受けたケイシー・ケニー✖スモルカ戦の衝撃とは?(C)Zuffa/UFC

今回より、正式スタートする新企画=修斗暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼が斬る、UFCプレリミマッチ。

第1回は5月30日(土)のUFC ESPN09で行われたバンタム級戦=ケイシー・ケニー✖ルイス・スモルカ戦について話してもらった。

タイトル戦を控えた朝、岡田の目にケイシー・ケニーはどのように映ったのか。

<修斗チャンプ岡田遼が斬る、UFCプレリミマッチ─序章─はコチラから>


──ケイシー・ケニーのどこに興奮させられたのでしょうか。

「僕、ATTでコーチに口を酸っぱくして言われていたのが、『チェンジ・レベル』、『チェンジ・アングル』、『チェンジ・スピード』の3つだったんです。高さ、角度を変えて緩急をつける。これをずっと言われていて、日本に戻ってきてからも気を付けていたんですけど、だからって簡単にモノにできることではないです。

それがケイシー・ケニーを見て、『これだ。コイツ、全部チェンジしてるじゃん!!』って思ったんです。緩急がついていて、角度も変える。で、高さも違いをつけて戦っていました。正直、これまでケイシー・ケニーのことを知らなくて、漫然と眺めていたら、『なんだ、この選手は?』ってなったんです。

しかも流れるように、ごく自然にできている。『これ、マイク・ブラウンに言われたわ』って(笑)。答を見ることができ、凄く興奮しましたね」

──UFCでの2試合はテイクダウン中心で戦っていたのが、LFA時代に戻ったような試合でした。

「ローとミドルを散らして、どっちも重い。レスラーのスタンスじゃないですよね、あれだけ重い蹴りを使えるなんて。パンチも下がりながら当てていて、メチャクチャ上手い。ちょっと衝撃的でしたね。最後も左から右の返しを決めて、そこからスモルカが、テイクダウンに逃げて」

──一旦切ってから、ギロチンに入りました。あれでスモルカのスクランブルを止めることができるのかと。

「普通はそのままアームインで入るのが定石で。受け止めてからハイエルボーを選択するというのは、僕の常識にはなかったです。いやぁ強いし、美しいとすら思いました」

──ダメージがあったのは確かですが、普通にアームインよりも念を押すかのようにハイエルボーに入ったのかと。確実に上を取るために。

「スモルカが逃げるために背中をつけて、隅返しみたいに返そうとしたけど、それもしっかりと潰してハーフでトップを取って極め切りました。あれで極めてしまうんですよねぇ」

──アームインで頭を抜かれると、下になることもありますしね。

「自分の試合がこれからあるので、『また、ちゃんと後で視よう』って思いました。凄い試合を見てしまったというのが正直なところでしたね……『うわぁ』って。で、会場ですれ違った時にUFCのプレリミと比べるからと言われて、食いついて話してしまったんです(笑)」

──食い気味だったから、驚きました(笑)。

「でも、試合後の共同インタビューで『ケイシー・ケニーと戦ったらどう?』って聞かれて……(苦笑)。情けない話だけど、『今やったら、絶対に勝てない』と思ったんです……もうギクッとして」

──いやぁ、申し訳ない質問でした。では、続いてブランドン・ロイヴァル✖ティム・エリオット戦をお願いします。

<この項、続く>

カテゴリー
Interview Special UFC ESPN09 ジルベウト・ドゥリーニョ タイロン・ウッドリー ブログ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:5月─その弐─ドゥリーニョ✖タイロン・ウッドリー

【写真】ウッドリーの消耗とドゥリーニョは覇気、対照的な精神状態だったか (C) Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年5月の一番、第2 弾は29日に開催されたUFC ESPN09からジルベウト・ドリーニョ・バーンズ✖タイロン・ウッドリーの一戦を語らおう。


──5月の青木真也が選ぶ、この一番。2試合目は?

「ドリーニョ✖ウッドリーです。タイロン・ウッドリーも年齢なんだなって。38歳で、ちゃんと年を食っている。それと優しいというか、弱いというか。ローリー・マクドナルドに完封された試合を思い出しましたね。

手詰まりになると、ずっとそのままなんですよね。絶対的なテイクダウンの強さを持っているのに、逆にテイクダウンまで取られてしまって」

──初回のダーティボクシングでダウンし、萎んでしまったのでしょうか。

「クリンチアッパーで」

──セコンドのディーン・トーマスが、4R前のインターバルで『全部取られているから、行くしかない』という指示をしていたのに、まるで出なかったです。

「行かなかったですねぇ。最後のラウンドでも、あそこで組みに行くって謎ですし。もう、この試合に関してだけでなく色々と疲れているのかなって感じました」

──30代後半で世界王座から転落し、ダイレクト・リマッチでなくトップ5に勝ってチャンスを掴めよ──という状況になると、もうしんどいのかなと。

「ドゥリーニョを当てられているということが、どういう意味が分かるわけですしね。『お前、もうイイよ』って言われているようなもので」

──青木選手はプロモーターと協力しあって、イベントを創る選手ですが、その役割を求められなくなると気持ちが落ちるということはあるのでしょうか。

「それは落ちますよ。『あぁ、そういう気なのね』みたいになって」

──では日本大会でホノリオ・バナリオと戦えとなると、張りはなくなったのですか。

「そこは、何て言うのか……仕事になりますよね。『じゃ、やりますか』って。そこで僕はウッドリーの今回の試合のように一発を貰っていないので分からないのですが、頑張れなくなる人もいるでしょうね。ただ、ウッドリーはそれよりも性格のような気がしました」

──ウッドリーの立場だと、自分を育ててくれたスコット・コーカーのBellatorでたくさんお金が欲しいとなるのではないかと。

「あぁ、もうUFCはイイやってことですね。そうだ、StrikeforceのChallengerとかでキャリアを積んできたんだから。まぁウッドリーにそう思わせるかもしれないぐらいの試合をドリーニョがやったということです。ショートノーティスでウェルター級に階級をあげてから、岡見選手に勝ったアレクセイ・クンチェンコをブッ飛ばした。どれだけウェルター級の方が体調が良いのかって。

ライト級ではトップどころと絡まなかったわけですからね。今回の試合でも体がムチムチしていたし、ウェルター級が合っているのでしょうね」

──道着を着たムンジアルの世界王者が、打撃でウットリーに勝つ。考えてみるととんでもないことですね。

「ドゥリーニョは今もグラップリングだけでなく、道着を着て試合に出ていますしね。競技柔術出身で、UFCでも最初は大切にされていなかった。でもウェルター級転向後はデミアン・マイア戦でもジャブにフックを合わせていましたし、アレはサンフォードMMA(ハードノックス)が使うパンチですよね。それとオーソドックスで右手、奥の手のアッパーが使えるのが大きいです。

右手のアッパーって、一番距離が遠くなるパンチじゃないですか? 自信がないと、怖くて打てないですよ。遠いところからアッパーって、キックボクシングでいえば大月晴明さんみたいな攻撃です。そこからダブルレッグを狙うという見方もできますが、それ以上の強振です。あの勢いはテイクダウンにいくパンチではない。なんか昇龍拳みたいに打っています」

──昇竜拳のごとく、戦力で殴ってダメージを奪うという。

「ドンドンって追撃して。あれも謎です。打撃で打ち勝って、柔術を使う。UFCで1年に4試合もしていて、その合間にグラップリングや柔術の試合に出ている。それがドリーニョの凄さです」

──試合後、サンフォードMMAの同門カマル・ウスマンに挑戦することをアピールしました。

「あれはぁ、チームといってもドゥリーニョはブラジル人のコミュニティがあるのかなって思います。それぞれの人種にティがあって、ノヴァウニオンのドゥドゥ・ダンタス✖マルコ・ロウロの初戦のような……勝った方が泣いて、勝利を喜べないという悲壮感はもうないんじゃないかと。

ファイトキャンプが同じということで、皆はUFCでトップになることを考えているので。でも、ウスマンは強い時のウッドリーですからね。ドゥリーニョは組んでも切られるし、打撃でもウスマンが上でしょう。

面白い顔合わせだけど、面白くない試合になる。ウスマン✖デミアン・マイアGSP✖ジェイク・シールズみたいな。面白くない試合のままならウスマンで、面白くなればドゥリーニョにチャンスもあるかなって思います。ドゥリーニョは打撃を振るようになっているので、チャンスは十分にあります。人生をひっくり返すかもしれないです」

カテゴリー
Interview J-CAGE Shooto UFC UFC ESPN09 クリス・グティエレス ブログ 岡田遼

【Special】修斗チャンプ岡田遼が斬る、UFCプレリミマッチ─序章─「叶うことなら」

【写真】5教科7科目をこなすチャンピオンが、UFCのプレリミについてどのようにメスを入れるのか?! 写真はクリス・グティエレス✖ヴィンス・モラレス (C)MMAPLANET

5月31日(日)に会場非公開のABEMAテレビマッチとして開催されたProfessional Shooto2020 #03で修斗暫定世界バンタム級チャンピオンになった岡田遼。

試合後の共同会見でMMAPLANETから『今日UFCのプレリミで勝利した同じバンタム級のケイシー・ケニーと戦うと、どうなると思いますか』という質問をし、新王者が「いや、あの試合を見て──自分が試合をして、俺はまだまだなって。前に高島さんが『修斗のベルトを獲ったからなんや?』って言っていたのが分かります(笑)」というやり取りがあったのだが、これは試合前に岡田とUFCのプレリミの話をする機会があったことで、行った質問であった。

そして、ならば修斗のチャンピオンにUFCのプレリミ、そして軽量級に特化した──いわば、誰も触らない試合について語ってもらうという企画がスタートした。

まずは序章として、新チャンピオンの現在の心境とこれからについて尋ねた。


──チャンピオンになって3日が過ぎました。改めてどのような気持ちですか。

「試合後は凄くハイテンションになっていましたが、だいぶ落ち着いてきました。でも嬉しい気持ちはそのままです。『良い試合だった』という風に試合内容を誉められたことも嬉しかったです。

ジムの仲間たちもほぼ全員が試合を視聴していてくれて、試合後はLINEが300件ぐらいたまっていました。でも、もう今日からパーソナル・トレーニングの指導も再開しましたし、日常が再開しています」

──修斗でチャンピオンになった。これから先はどのように見ていますか。

「倉本選手との試合は、僕がこれからを考えると一つのバロメーターになると思っていました。彼には申し訳ないですが、倉本選手に苦戦してダメダメな試合をするようだったら、僕は世界では通用しない。そういう風に感じていたので、ひとまず自分のなかでは合格点を挙げられるぐらいにはクリアできた試合になったので……、これから上を目指したいと発言する資格を得ることができたのかなと」

──修斗内でいえば佐藤将光選手が正規王者です。統一戦を視野に入れていますか。

「これは言って良いのか……決まれば戦います。でも佐藤選手からすればONEでビビアーノ・フェルナンデスの首を狙っている。そこで岡田遼が出てきても、なぜ戦う必要があるのかって正直思うはずです。僕が逆の立場ならそう思いますし」

──ただしONEもスケジュール再開の正式発表はまだないです。そのなかで佐藤選手には日本で試合をするという選択があるのか。

「う~ん、もうそこは僕には分からないですよね。僕に関していえば今まで通りの世の中になるなら、やっぱり出たいです」

──あのう……多くの選手が、そこで固有名詞を出さないケースが多い。そういう抽象的な言い方をするのですよね。

「ハッキリ言えと?(笑)。 ハイ。UFCに行きたいです。叶うモノならUFCに行きたい」

──ダハハハ。今回、実は試合前に会場の通路ですれ違った時に自分が軽い気持ちで『今日のUFCのプレリミであった軽量級の試合と比べさせてもらうので』って話すと、岡田選手が滅茶苦茶食いついてきて、凄く驚かされたんです。なぜ、夜にタイトル戦がある選手がUFCをプレリミから見ているんだと、本当に思いました(笑)。

「アハハハハ。逆に試合があるから、プレリミの最初の3試合を視ていたんです。コロナ感染が始まり、こういう世界になってから単純に、僕はUFCに感謝しています。今、UFCがMMAをやってくれていることに、すごく有難みを感じるようになっちゃたんです。

正直、これまでそんな風に思っていなかったです。でも、今やってくれることは本当に有難くて。MMAを視ることって当たり前じゃない──そういう世界になったじゃないですか。

それを認識してからは、毎大会見ています。まぁ自分の試合の前に、他の大会を視るなんてことは今まではなかったです。でも今回は、試合に行く準備を始める前にプレリミを見て『スゲェなっ!』て興奮してしまって。なんかパワーもらえたなっていう気持ちだったんです。それで廊下ですれ違った時にUFCの話題になって、夢中になって話してしまったんです(笑)」

(C)Zuffa/UFC

──なるほど、そういうことだったのですね。

「1試合目と2試合目がバンタム級で、最初の試合からえげつかなかったですよね。

クリス・グティエレスが、左右のローで勝つという。もう凄かったというしかないです。でも2試合目のケイシー・ケニーと3試合目のブランドン・ロイヴァン、この2人の試合はさらに凄まじくて」

──まさかタイトル戦を控えた選手がそのような心境とは思えなかったのでチャンピオンになった岡田選手に、その2試合について寸評をもらいたいと思ってインタビューをお願いしました。

「ハイ。本当に凄い試合でしたね。ケイシー・ケニーには、試合前なの興奮させられましたよ(笑)」

<この項、続く>

カテゴリー
UFC ESPN09 UFC Result ケイシー・ケニー ジルベウト・ドゥリーニョ ブランドン・ロイヴァル ブログ マッケンジー・ダーン

【UFC ESPN09】試合結果 ウッドリーに圧勝、ドゥリーニョが世界獲りへ。ロイヴァルはベストファイト賞

【写真】初回のダウンダッシュからウッドリーを圧倒したドゥリーニョ(C)Zuffa/UFC

5月30日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC ESPN09が開催された。

聖地ベガスに戻ったUFC。メインのウェルター級戦は前世界王者タイロン・ウッドリーとの打撃戦を制し、テイクダウンまで決めたジルベウト・ドリーニョ・バーンズが一方的な判定勝ちでウェルター級転向後4連勝を達成。同門の世界王者カマル・ウスマンへの挑戦をアピールした。

マッケンジー・ダーンはハナ・サイファースのダーティボクシングに苦しむシーンもあったがヒザ十字を極め、UFC女子戦史上初の足関節での一本勝ちを記録した。

LFA時代にフライ級王座を賭けて戦ったブランドン・ロイヴァルとケイシー・ケニーは、そろってティム・エリオット、ルイス・スモルカに一本勝ちしフライ級とバンタム級で確実に注目される存在となった。

ファイト・オブ・ザ・ナイトブランドン・ロイヴァル✖ティム・エリオット
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=ジルベウト・ドリーニョ、マッケンジー・ダーン

UFC ESPN09
<ウェルター級/5分5R>
○ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)5R
判定
詳細はコチラ
×タイロン・ウッドリー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○アウグスト・サカイ(ブラジル)3R
判定
×ブラコイ・イワノフ(ブルガリア)
<150ポンド契約/5分3R>
○ビリー・クゥアンティロ(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×スパイク・カーライル(米国)
<157.5ポンド契約/5分3R>
○ルーズベルト・ロバーツ(米国)2R3分26秒
RNC
×ブロック・ウィーバー(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
○マッケンジー・ダーン(米国)1R2分36秒
ヒザ十字
詳細はコチラ
×ハナ・サイファース(米国)
<女子フライ級/5分3R>
○ケイトリン・チューケイギアン(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×アントニーナ・シェフチェンコ(キルギス)
<ウェルター級/5分>
○ダニエル・ゴンザレス(米国)3R
判定
×ゲイブリエル・グリーン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ジャマハル・ヒル(米国)1R1分51秒
TKO
詳細はコチラ
×クリジソン・アブレウ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
○ブランドン・ロイヴァル(米国)2R3分18秒
肩固め
詳細はコチラ
×ティム・エリオット(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ケイシー・ケニー(米国)1R3分03秒
ギロチンチョーク
詳細はコチラ
×ルイス・スモルカ(米国)
<バンタム級/5分3R>
○クリス・グティエレス(米国)2R4分27秒
TKO
詳細はコチラ
×ヴィンス・モラレス(米国)


カテゴリー
Report UFC ESPN09 ジルベウト・ドゥリーニョ タイロン・ウッドリー ブログ

【UFC ESPN09】ドゥリーニョ、打撃で前世界王者ウッドリーを完封。同門ウスマンとの世界戦をアピール

<ウェルター級/5分5R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
Def.3-0:50-45.50-44.50-44
タイロン・ウッドリー(米国)

右フックを当てたドゥリーニョ、足にきたウッドリーにヒザ蹴り、ダーティボクシングでパンチを連打してダウンを奪う。そのままマウントを取ったドゥリーニョが、エルボーを打ちつける。しっかりと抑え、エビにも対応するドゥリーニョ。ウッドリーは左目の上を大きくカットし、ドリーニョにしがみつく。スペースを作り、エルボーを入れるドゥリーニョは足を絡んだマウントを続け、ハイマウントに。腰に手を回し、立ち上がることに成功したウッドリーに対し、ドゥリーニョが左ミドルを蹴る。

ハッと声を発して右ローを蹴ったドゥリーニョ。ウッドリーは右ボディを返す。ドゥリーニョが右ロー、ケージに詰まって瞬きをするウッドリーに左ミドルを蹴り、左フックにつなげる。そのままタイムアップを迎え、初回はドゥリーニョのモノとなった。

2R、ワンツーでウッドリーが前へ。さらに左ボディを入れ、右ロングフックを届かせる。ドゥリーニョは右前蹴りも、左フックを被弾して頭が下がる。勢いが落ちたように見えたドゥリーニョが左ミドルハイ、ウッドリーは間合いを図って左ジャブを伸ばす。ドゥリーニョが右ロング、さらにウッドリーの右にテイクダウンを合わせる。

見事にトップを取ったドゥリーニョは、ウッドリーの左足を右腿の上に置いて立たせない。ウッドリーは足を下ろし、ケージを背にしてウィザーでバックを許さないようにスタンドへ。その際にパンチをまとめたドゥリーニョが、ウッドリーをケージに押し込む。残り30秒で体を入れ替えたウッドリー、壁際にポジションを入れ替えつつラウンド終了に。

3R、まずドゥリーニョが左をヒット。さらに左ジャブを伸ばすが、ウッドリーが右ジャブを当て返す。飛び込んでワンツーを放ったウッドリー、ドゥリーニョが右を返す。ガードの上から殴るウッドリーに対し、ドゥリーニョが右ストレートを打ち込む。さらにウッドリーのローに左フックを合わせたドゥリーニョは、ローからワンツーを繰り出す。自らのヒザ蹴りで後方に尻もちをついたドゥリーニョが、苦笑して立ち上がる。

右カーフが効いた感のあるウッドリーは、左ハイをブロックしケージの前にステイする。さらに蹴りの後で左フックを当てたドゥリーニョが、微差ながらこの回を取ったか。

4R、ここも左フックを当てたドゥリーニョは、続くダブルレッグ狙いを受け止められる。エルボーを入れたが、ケージに押し込まれたドゥリーニョは相四つでヒザを突き上げる。ウッドリーは体を入れ替えられ、ケージを背にする。再びポジションを変えた両者だが、残り3分を切りレフェリーがブレイクを命じる。

ドゥリーニョは左ジャブを連続で伸ばし、テンカオを決める。ウッドリーはケージを背にしたままでいると、ドゥリーニョが右ストレートから左フック2発、さらに右フックを連打で決める。たまらず組みついたウッドリーだが、すぐにドゥリーニョが押し返し大内刈りでテイクダウンを決める。動きが落ちたウッドリーは、そのまま背中をつかされ、ハーフからダースを仕掛けられ状態でラウンド終了を迎えた。

最終回、逆転にはフィニッシュしかなくなったウッドリーが、右をヒット。ドゥリーニョは下がらず、真っすぐダブルレッグをケージを背負っているウッドリーに仕掛ける。このままケージに押し込んだドゥリーニョは残り3分で体を入れ替えられたが、しっかりと時間を使うことに成功する。

ケージに押し込まれた状態で掌底を入れるドゥリーニョは、動かないとフェリーにアピール。ブレイク後、左から右ローを蹴ったドゥリーニョだが、ウッドリーが右フックを打ち込む。追撃がなく、待ちの状態が続くウッドリーは左ミドルを蹴られる。残り70秒、ドゥリーニョは組みつき、クリンチ戦へ。このままでは勝てないウッドリーが離れる。ウッドリーが右に続き、左を伸ばすがクリーンヒットとはいかない。

最後の10秒も捨て身のファイトに出ることがなかったウッドリーに対し、ドゥリーニョがタイムアップと同時に勝利を確信して雄叫びを挙げた。結果、前世界王者でランク1位のウッドリーに完勝したドゥリーニョは、「言った通りになっただろう(笑)。柔術家が柔術を使わず戦う。ヘンリー・ホーフトの指示通りだ。ランキング云々でなく、僕がナンバーワン・コンテンダーだ。カマル・ウスマンはチームメイトだけど、僕はチャンピオンを目指している。タイトルショットを与えて欲しい。タイトルが欲しいんだ」と話した。


カテゴリー
Report UFC UFC ESPN09 スパイク・カーライル ビリー・クゥアンティロ ブログ

【UFC ESPN09】これがUFC……。クォアンティロがカーライルとの超高度スクランブル戦を勝ち切る

<フェザー級/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
スパイク・カーライル(米国)

開始と同時にダッシュで距離をつめ前蹴りを繰り出したカーライル。これをクゥアンティロがキャッチしてテイクダウンへ。手をついてすぐに上体を起こしたカーライルが、テイクダウン狙いで姿勢が低くなったクゥアンティロのバックに回る。前転してハーフから潜ろうとしたクゥアンティロだが、カーライルは立ち上がって鉄槌を落とす。クローズドのクゥアンティロをリフトアップしたカーライルがスラム。

クゥアンティロは同時に腰を切って腕十字を狙うも、カーライルが察知して腕を即引き抜く。スクランブルに切り替えたクゥアンティロの背中をもう一度制したカーライルは、両足をフックして寝技へ。マウントに移行して殴るカーライルに対し、クゥアンティロはもう一度背中を見せて前方に落としていく。背中をキープしたカーライルが思い切り左右のパンチを落とし、上を向いたところでエルボー打ち込む。ケージキックから後転したクゥアンティロを腕十字に捕えたカーライルだが、腕を抜かれて下にされる。ここまで2分、ノンストップで動き続けた両者が、呼吸を整える。

ケージに寄り立ち上がるとしたカーライルだが、逆にバックグラブを許してしまう。それでも手首を掴んで、頭を入れたカーライルが胸を合わることに成功する。クゥアンティロはクローズドを取り、腕十字やヒザ十字を狙うが防いだカーライルが重いパンチを打ちつける。残り10秒を切りパンチを落としていたカーライルは、なぜかパンチをやめて歩いてコーナーに戻ろうと背中を見せる。すかさずクゥアンティロは追いかけて後方から思い切りパンチを打ち込んだ。

必要ないパンチをテンプルに受けて倒れたカーライルは2Rに入ると、左エルボーでダウンを奪う。起き上りつつ組んだクゥアンティロがバックを制して両足をフック。前転にも背中に乗り続けたクゥアンティロは、サイドバックに移行してから自ら背中をつけてグラウンドへ。その刹那、胸を合わせたカーライルがパンチを落とす。

クゥアンティロが立ち上がろうとするとカーライルは、ダブルレッグでソレを許さない。ケージキックからクローズドに戻したクゥアンティロが下からエルボーも、カーライルが勢いのある左を連打する。たまらず立ち上がろうとしたクゥアンティロのバックを取り、両足をフックしたカーライル、試合はスクランブルからスタンドへ。

ワキを潜ったクゥアンティロがバックに回ろうとし、正面を向いたカーライルのボディに思い切りヒザを入れる。これが効いたカーライルは、テイクダウンを奪われるが、すぐにスクランブルに持ち込む。離れたカーライルはスタミナが切れかかっているが、必死にシングルからテイクダウンを決める。クゥアンティロは三角に入ると、2度組み変えて腕十字へ。腕を抜いたカーライルは、ラウンド終了と同時に両手を挙げたがスタミナが切れかかっているのは明白だ。

最終回、クゥアンティロの右に組みついたカーライルがテイクダウンを狙う。バックに回ったカーライルに対し、キムラから胸を合わせたクゥアンティロが、今度はウィザーでバックを許さない。と、カーライルが反り投げを仕掛けるが、すぐに立ち上がったクゥアンティロがトップを取る。

パス狙いのクゥアンティロだが、スクランブルで下にされると動きが一気に落ちる。蹴って距離をとったクゥアンティロが立ち上がろうとすると、カーライルはダブルレッグへ。ケージを背に立ち上がったクゥアンティロは、バックを許さずヒザを入れる。逆にバックに回ったクゥアンティロ、カーライルはヒザをつき両足をフックされる。ワキの下からパンチを入れるクゥアンティロは、右のパンチからRNCを狙う。

自ら後方に倒れ込みポジションをキープするクゥアンティロ。肩ヒザをついて亀に戻ろうとしたカーライルは、もう一度仰向けにされると胸を合わせつつスタンドへ。スタミナが切れた両者、最後の10秒は足を止めての魂の打ち合いに。ここでも攻勢だったのはクゥアンティロだが、ジャッジはどのように判断するか。ファイト・オブ・ザ・ナイト確定といえる激闘は、29-28で3票を集めたクゥアンティロが逆転判定勝ちを収めた。

日本ではほぼ無名の両者の異様にレベルの高い、スクランブルMMA──恐ろしくなる試合内容だった。


カテゴリー
Report UFC UFC ESPN09 ハナ・サイファース ブログ マッケンジー・ダーン

【UFC ESPN09】マッケンジー・ダーン、サイファースからUFC女子戦初の足関節で一本勝ち

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン(米国)
Def.1R2分36秒by ヒザ十字
ハナ・サイファース(米国)

-445と圧倒的な掛け率で優位と見られているマッケンジーは、左ジャブを伸ばし近距離で組みつく。ダーティボクシング、ヒザで押しかえしたサイファースは、クリンチ状態でヒザ、パンチをマッケンジーに入れて離れる。マッケンジーも右ストレート、左ジャブを見せるがローを蹴られる。やや口が開き気味のマッケンジーに対、サイファースは左右に回りながらパンチを繰り出す。

右ローをキャッチしたサイファースに対し、足を下ろしたマッケンジーは内股で投げ切る。右腕を差した状態でサイファースが立ち上がろうとして、ここが支点となりマッケンジーがリバーサルを許した形で下になる。サイファースは腰を上げて殴ろうとするが、マッケンジーは左足をとってヒザ十字へ。サイファースのカカトをワキで抱えたマッケンジーがタップを奪った。

「凄く嬉しい、サブミッションで凄く強い彼女に勝てて。彼女がトップから殴ろうとしても、私は柔術で戦った。女性は体が柔らかいけど、ずっと練習してきたことだから。来月、6月でも7月でも私は準備できている。試合がしたい」とUFC女子マッチ史上初の足関節で勝利したマッケンジーは話した。


カテゴリー
Report UFC UFC ESPN09 アントニーナ・シェフチェンコ ケイトリン・チューケイギアン ブログ

【UFC ESPN09】テイクダウンからマウント、絞め&パンチでチューケイギアンがシェフチェンコ姉に圧勝

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン(米国)
Def.3-0:30-25.30-25.30-25
アントニーナ・シェフチェンコ(キルギス)

サウスポーのアントニーナが右サイドキックを見せる。続くローに組みついたチューケイギアンがテイクダウンから一気にバックに回ってRNCへ。手首を掴んで耐えるアントニーナだが、組み直したチューケイギアンが後方に倒れこむ。

ここも懸命に防ぐアントニーナに対し、パームトゥパームで絞めるチューケイギアン。さらにパンチを入れ、腕も変えて絞めを狙い続ける。アントニーナは上を向いて逃れたが、パンチを顔面に打たれ続ける。背中を見せたアントニーナは体が伸ばすと、すぐに上を向きなおす。チューケイギアンがパンチの勢い、回転数を増してアントニーナの背中が再び伸びる。 必死に亀になったアントニーナ―は、チューケイギアンを前方に落とそうとすし、上を向きマウントを脱出。シングルからスタンドに戻ったところで初回が終わった。

2R、すぐに組んだチューケイギアンが両腕を差してケージに押し込む。このままテイクダウンを奪いマウントを取ったチューケイギアンは、ポジションをキープする。肩固め狙いを察知したアントニーナだが、マウントから逃れることができない。左のパンチを入れ、背中に回ったチューケイギアンに対し、アントニーナが上を向きなおす。パンチを被弾し続けながらも、ラウンド終了までアントニーナはここもサバイバルした。

最終回、チューケイギアンは前蹴りからスピニング狙いで回転、迂闊に近づけないアントニーナがワンツーを繰り出し、右ジャブを伸ばすが距離が遠い。それでもワンツーで右を当てたアントニーナがロー、ワンツーから左ストレートを当てる。飛び込んでヒジを狙ったチューケイギアンは、足を使うファイトに。

チューケイギアンここから踏み込んで足払い、アントニーナはカカト落としを見せる。チューケイギアンは完全にポイントをリードしているので、無理のない打撃戦を続ける。と、残り2分で組みつきケージへ。距離を取り直し、アントニーナはローが左を伸ばすが、ラウンドを取っても逆転は難しい。最後の30秒でボディロックテイクダウンを決めたチューケイギアンがマウントに。最後は左右のパンチを連打し、判定ながらアントニーナに圧勝した。

バックステージ・インタビューでチューケイギアンは「今日は私のポテンシャルを見せることができた。レスラーの夫に感謝している。UFCで初めてテイクダウンを決めることができたわ」と笑顔で話した。


カテゴリー
Report UFC UFC ESPN09 ジャマハル・ヒル ブログ

【UFC ESPN09】アブレウを相手にせず。ジャマハル・ヒルが首相撲&ヒザでオクタゴン2勝目挙げる

<ライトヘビー級/5分3R>
ジャマハル・ヒル(米国)
Def.1分51秒by TKO
クリジソン・アブレウ(ブラジル)

サウスポー同士の一戦。右ジャブを伸ばすヒルが、左から右を当てると早くもアブレウがダウンする。立ち上がってきたところでヒザを入れたヒルは、間合を取り直し左ストレートから右ジャブをヒット。左前蹴り、右から左オーバーハンドを見せ、ここからボディと多彩な攻撃を続けるヒルは、アブレウを首相撲に捕え左ヒザをボディに突き刺す。

倒れて背中を見せたアブレウにパウンドを落としたヒルが、アッという間に──負け知らずのキャリア8勝目を手にした。バックステージでヒルは「タフな数週間を過ごした。自分のできることができた。パフォーマンスには満足している」と話した。