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【BRAVE CF49】ベルナルド・ソパイに打ち勝ったフランチェスコ・ヌッツィが8勝1敗対決でスプリット勝利

<バンタム級/5分3R>
フランチェスコ・ヌッツィ(イタリア)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ベルナルド・ソパイ(アルバニア)

サウスポーのヌッツィに対し、右ハイから右フックを蹴っていったソパイ。ヌッツィも左ミドルを返す。ソパイは蹴りにパンチで押されバランスを崩し、ボディにもパンチを被弾する。さらに右ハイに左オーバーハンドをカウンターで受けダウンする。パウンドを落とされながら立ち上がったソパイはダブルレッグでテイクダウンを決めると、ハーフへ。ヌッツィはヒールを仕掛け、足を抜かれてもバタフライガードでソパイを揺さぶる。

ソパイはパウンドを落とし、スクランブルでバックに回るとワンフックからジャンプをするが、背中に乗り切れない。胸を合わせたヌッツィはテイクダウンを耐えるも、左のパンチを連続で打たれる。ここで離れたソパイは右オーバーハンドを当てる。ヌッツィは左ミドル、そしてローを蹴り込む。左インサイドローを蹴り、左ストレートをヒットさせたヌッツィがテイクダウンを奪われたが、打撃で初回をリードしたか。

2R、ヌッツィはまず左ミドルを入れ、ソパイがローを返す。ヌッツィの左のカウンターが、ソパイの蹴りに合わされる。スイッチを見せるようになったソパイが、右を当てるもやや及び腰か。ソパイがオーソに構えると、左の蹴りを多用するヌッツィは基本カウンター狙いで、時折り前に出る。ソパイはステップインから右をヒットさせ、今度はヌッツィが怯む。左オーバーハンドを見るようになってきたソパイが右ミドルを決める。

残り90秒、左ストレートから左ハイを蹴ったヌッツィがダブルレッグへ。ソパイのキムラ狙いには離れたヌッツィは左を見せて右を当て、左ミドルを決める。ソパイは前に出て左フックを当てると、右から左、もう一度左を当ててラウンド終了となった。

最終回、まずヌッツィが左ロー、スパイが右ミドルを蹴り返す。ローから左を伸ばすヌッツィに対し、見る場面が増えたソパイは跳び蹴りも距離が合わない。ヌッツィも待ちの姿勢で、右ハイをブロックしテイクダウン狙いも切る。と蹴りでバランスを崩したが、起き上りながらダブルレッグへ。ケージを背負ったソパイは、足を刈られてテイクダウンを許す。

ポイントを取ったヌッツィは、寝技に拘らずスタンドへ戻る。スパイは右を当てるも、ヌッツィが左ミドルを入れる。残り80秒、ローを入れたヌッツィはミドルを捌いて右を伸ばす。ソパイも右フックを当て、ここからパンチを纏める。カットしたヌッツィにハイを蹴り、右を入れたソパイ。ヌッツィも左を返し譲らない。最後は互いにマットに手をつけてからの蹴りを見せ、タイムアップに。

圧が上だったヌッツィ、裁定は割れたがスプリット判定勝ちを手にした。20歳のライオンキングにキャリア2度目の黒星を付けたヌッツィは「ソパイはもっとやってデキると思っていた。相手ではなくて、自分がどう戦うか。誰か来ても、戦うよ」と話した。


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【BRAVE CF49】計量終了 ソパイ、ザハロフ、モカエフ──20代ファイターたちのせめぎ合いに注目

【写真】メインのサンチアゴ✖サンドニ、トーレス✖オドリスコール、そしてモカエフ✖フセイン、ソパイ✖ヌッツィ。トーレスはマスクもドラゴンボールZの孫悟空だ(C)BRAVE CF

24日(水・現地時間)、25日(木・同)にバーレーンはムハラクのアラード要塞特設会場で開催されるBRAVE CF49 「Super Fights」の計量が行われた。

フェザー級で注目されていたブラジル✖コロンビアの南米対決=ガブリエル・フライ・ミランダ✖ドゥマル・ロアの一戦は、後者が72.2キロと6.4キロという信じられない計量結果で──取りやめとなっている。

その他のプロマッチ10試合に出場する22選手は問題なくパスした。メインでスーパーライト級のルアン・サンチアゴ✖ブノワ・サンドニが組まれ、コ・メインではホゼ・トーレスが急遽参戦のブライン・オドリスコールと61キロ契約マッチを戦う今大会、フライ級とバンタム級で次世代のエース候補が連続で登場となる。


まずは後半戦の戦いの火ぶたが切って落とされる第6試合、バンタム級でベルナルド・ソパイ✖フランチェスコ・ヌッツィが組まれている。

アルバニア生まれストックホルム在住、20歳のソパイは、キックボクサーを思わせるスタンスで蹴りを交えた打撃を繰り出す。特に右オーバーハンドの威力は抜群で、テイクダウン後は強烈なパウンドとポジション奪取にも長けている。

一方のヌッツィはサウスポーのストライカーで、左ストレートはスピード、タイミングともにセンスが感じられる。テイクダウン防御力も高く、戦績はソパイと同様に8勝1敗で24歳だ。アドリア海を挟んだ、アルバニアとイタリアのファイターがこれだけのレベルになっていることに、まずは着目したい。

続く第7試合もバンタム級でバルト3国のラトヴィアから、アイルランドでMMAファイターとして切磋琢磨するマティス・ザハロフが、ガムザット・カゴメドフと戦う。

22歳でプロ戦績は4勝0敗、3KOと1つの一本勝ちしているザハロフも、サウスポーの打撃系MMAファイターだ。

奥足となる左の蹴りを多用するザハロフは、蹴りからパンチもしくはパンチからの蹴りで致命傷を負わせることができる。やや肩は開き気味で、ガードが低い構えから蹴りで距離とタイミングを計る。蹴りでリズムを掴むと、ザワロフはハイからの連係で左ストレート、近い位置ではアッパーで仕留めるに掛かる。

対するガムザット・カゴメドフはキャリア4勝1敗、その黒星は先日UFCデビュー戦で敗れたJP・バイスに喫したもので、組みの圧力が打撃の破壊力に通じるコーカサスMMAスタイルの持ち主だ。蹴りたいとザハロフと、組みたいカゴメドフという構図になる。

フライ級ではポスト・フライ級王座決定トーナメントを睨んだ次世代対決=ムハマド・モカエフ✖アブドゥル・フセインというカードが組まれた。

モカエフはIMMAFで2度世界王者になりアマMMA戦績23勝0敗から、昨年8月にプロデビューを果たした英国在住のダゲスタン人選手だ。

プロでも4連勝中で、バーレーン王国直結のKHK MMAに所属し、練習をすることで生活が成り立つ境遇にある。格闘技のベースはグレコだが、そう感じられないほど淀みなくMMAの動きができる。とはいえ、血気盛んな戦闘部族だけに打撃は粗い点に若さが見えるという課題もある。

対戦相手のフセインは乱戦のなかで、要所を締めるファイトでここまで7勝1敗というレコードを残している。打撃を交えたスクランブルMMA、ガチャガチャした流れをフセインがせき止めるのはギロチン、そしてニンジャチョークというフロント系の絞め技だ。モカエフの突進に、これらの絞めがハマる可能性は十分にあるだろう。

20歳の英国人、22歳のラトヴィア人、そして20歳のアルバニア人──背を向け、目を瞑り、耳を塞ぐことはできない中東の戦い──ではないだろうか。

■視聴方法(予定)
3月25日(木・日本時間)、
午前11時30分~ FITE
午前11時30分~ BRAVE TV

■BRAVE CF49計量結果

<スーパーライト級/5分3R>
ルアン・サンチアゴ:74.8キロ
ブノワ・サンドニ:75.2キロ

<61キロ契約/5分3R>
ホゼ・トーレス:60.3キロ
ブライン・オドリスコール:60.6キロ

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・フライ・ミランダ:65.7キロ
ドゥマル・ロア:72.2キロ

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ:57.1キロ
アブドゥル・フセイン:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
ガムザット・カゴメドフ:61.1キロ
マティス・ザハロフ:61.7キロ

<バンタム級/5分3R>
ベルナルド・ソパイ:61.5キロ
フランチェスコ・ヌッツィ:61.1キロ

<ミドル級/5分3R>
チェド・ハネコム:83.9キロ
ドミニク・ショーバー:83.7キロ

<77キロ契約/5分3R>
ジェラウド・コエーリョ:76.6キロ
ガジムサ・ガジエフ:77.0キロ

<フェザー級/5分3R>
アブドゥルマナップ・マゴメドフ:65.9キロ
マクジム・トロクヒムチュク:65.6キロ

<スーパーウェルター級/5分3R>
ソラ・アクセル:79.4キロ
クイッティ・ベガイ:78.9キロ

<バンタム級/5分3R>
グレン・マクベイ:61.7キロ
フリエイ・ハーラシェ:61.4キロ

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Brave CF38 Other MMA Result アブドゥル・アブゥラギモフ エリン・アーベリ ブノワ・サンドニ ブログ ベルナルド・ソバイ

【Brave CF38】試合結果 アブゥラギモフ圧巻。サンドニ、アーベリ&ソパイ──気になる新鋭ゾロゾロ

【写真】クォーターネルソンでセットアップし、ダースを極めたアブゥドラギモフ(C)BRAVE CF

8日(土・現地時間)、スウェーデンのストックホルムでBrave CF3連戦の2大会目=Brave CF38が行われた。

メインで前Brave CFウェルター級王者アブドゥル・アブゥラギモフが、カール・ブースを一蹴し最近を飾った。

今大会ではフランスのブノワ・サンドニ、女子ではスウェーデンのエリン・アーベリなど、新しい力が確実に力をつけていることが確認できた。

なかでもまだまだ粗いがライオンキングの異名を取る19歳のアルバニア人ファイター=ベルナルド・ソパイなど、今後が非常に楽しみだ。

Brave CF38
<175ポンド契約/5分3R>
○アブドゥル・アブゥラギモフ(ロシア)1R4分20秒
ダースチョーク
詳細はコチラ
×カール・ブース(英国)
<ウェルター級/5分3R>
○ブノワ・サンドニ(フランス)2R1分49秒
KO
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×マリオ・サイード(英国)
<バンタム級/5分3R>
○ベルナルド・ソパイ(アルバニア)3R
判定
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×タリク・イスマイル(カナダ)
<165ポンド契約/5分3R>
○イッサ・イサコフ(ベルギー)3R
判定
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×ジャミル・チャン(オランダ)
<56キロ契約/5分3R>
○エリン・アーベリ(スウェーデン)3R
判定
詳細はコチラ
×マーリン・ヘルマンソン(スウェーデン)
<74キロ契約/5分3R>
○ダーヴィド・ヤーコブソン(スウェーデン)3R
判定
×ディルムロド・モブロノフ(スウェーデン)
<72キロ契約/5分3R>
○ロバート・ニストロム(スウェーデン)1R4分46秒
ギロチンチョーク
×ヨアキム・ヤンコビッチ(ノルウェー)
<バンタム級/5分3R>
○ジョニー・トーマ(スウェーデン)3R
判定
×モヘブ・アジジ(スウェーデン)
<68キロ契約/5分3R>
○PK・ザデー(英国)3R
判定
×ワイ・イッド(スウェーデン)
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Brave CF38 other MMA Report ブログ ベルナルド・ソバイ

【Brave CF38】アルバニア発19歳のライオンキング=ベルナルド・ソバイ、イスマイルに勢い勝ち

<バンタム級/5分3R>
ベルナルド・ソパイ(アルバニア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
タリク・イスマイル(カナダ)

クウェート生まれのカナディアン、6勝0敗でボクシングとムエタイがベースのイスマイルに対し、19歳のソパイのレコードは7勝1敗だ。鋭いローを蹴ったソバイは、打撃戦のなかで右オーバーハンドをヒットさせる。組みついたイスマイルを押し返し、間合を取り直したソバイはジャブから飛びヒザ、組まれて小手を決めた投げを打つ。

荒くアグレッシブなソバイに対し、イスマイルが右ストレートを綺麗に当てる。ミドルを蹴られると、ミドルを蹴り返すソバイはとにかく気持ちが強そうだ。頭を若干沈めて左フックを打ち込んだソバイに対し、イスマイルも即フックを打ち返す。ダブルレッグを切られ下になったソバイ、イスマイルはローを蹴って初回が終わった。

2R、ソバイは構えを変えながら戦い、右ハイをガードの上から蹴り込む。ローを返したイスマイルに左ジャブを入れたソバイが、左ハイを狙う。イスマイルはソリッドに右ボディストレートを返すが、粗くても躍動感のあるソバイに分があるように映る。そのソバイが左ハイを蹴り、左ストレートで前へ。イスマイルも左フックを入れるが、後手を踏んでいる感は否めない。ボディから組んでいったイスマイル、体を回して逃れたソバイは右オーバーハンドを振るっていく。

イスマイルは右ミドルをキャッチされテイクダウンを許すが、即スクランブルからスタンドに戻る。ソバイはここから力の入った右を空振りしタイムに、大きく息をついた。

最終回、キャリア2度目の3Rとなるソバイは右ローから左ジャブ、さらに右に続き左ミドルでイスマイルの腹を抉る。プレッシャーを強めるイスマイルが右ボディフック、右ローを入れ、右ストレートをヒットさせる。ソバイも右ローを蹴り、左を当てるが圧力を感じているか。それでもソバイはワンツーから左ミドルを入れ、攻めの姿勢を崩さない。さらにローを蹴り、左を当てたソバイは右アッパーから左フックを打ち込む。

ソバイは右を見せておいて、後ろ回し蹴りでイスマイルの側頭部を狙うなど、圧を高めたイスマイルに対し、臆することなく攻撃を仕掛ける。ソバイは空振りの後で体当たり──正確な攻撃を見せたイスマイルを上回る戦闘意欲が備わっている19歳のライオンキングがキャリア8勝目を挙げた。

「スペースを与えないで戦うことを心掛けていたんだ。彼は試合前は勢いが良かったけど、ケージに入るとチキンだった。トップと戦い。世界のベストになりたいから」。16歳の時からプロで戦うソバイ、唯一の敗北はロシアのWFCAで喫したもの。完成度はまだまだ、つまりノビシロが多く残しているソバイの今後に注目したい。