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【PFL2024#01】渡辺華奈がヤングと対戦。PFLレギュラーシーズンはBellator勢が多数派!!

【写真】昨年7月以来となる試合が、ようやく決まった(C)MMAPLANET

11日(月・現地時間)、PFLが2024年シーズン序盤3大会=4月4日(木・同)=テキサス州サンアントニオのボーイング・センター大会、12日(金・同)=ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテル大会、19日(金・同)=イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナ大会の対戦カードを一挙に発表した。
Text by Manabu Takashima

ヘビー級と女子フライ級が初戦が組まれたシーズン開幕戦は、渡辺華奈のPFLデビューが決まり、昨年のPFL Challenger Seriesで本戦契約した元UFCファイターのシェナ・ヤングとの対戦が決まった。


大会メインはヘビー級のアンテ・デリア×ヴァレンティン・モルドフスキー、コメインも同じくヘビー級のデニス・ゴルソフ×リントン・ヴァッセルのPFL × 元Bellatorファイターのマッチアップとなった。

この他、ブルーノ・カッペローザ✖セルゲイ・ビロシチェニもPFL ✖ Bellator対決となったが、タイレル・フォーチュン✖ダニエル・ジェイムス、スティーブ・モウリー×オレッグ・ポポフという残りの2試合はBellator勢同士が激突する。

Bellator勢同士の対戦でいえば女子フライ級のリズ・カモーシェ✖ジュリアナ・ヴェラスケスの両者は過去2度、Bellator世界女子フライ級のベルトを立場を代えて争っており、2度ともカモーシェが勝利している。

今回が3度目、そして初めて3回戦で拳を交えることとなった。この他、女子フライ級は前述した渡辺の初陣=ヤング戦とジェナ・ビショップ✖チェルシー・ハケット戦がBellator × PFLとなっている。

加えてBellatorタイトルコンテンダーのデニス・ホルキンツは、UFCタイトルンコンテンダーからPFLと契約したタイラ・サントスと戦い、今大会唯一のPFL X PFLの顔合わせとなったのは、ダコタ・ディチェバ×リサ・マールディンというカードだ。

PFL2023欧州リーグ王者のディチェバは、PFLが猛プッシュしているファイター。PFL CS経由&本戦で1勝したマールディンとの対戦は、カモーシェとヴェラスケスが潰し合うことと比較すると、余りも厚遇されている。そういう意味では渡辺も初戦では相手に恵まれているといえるだろう。それだけに3PだけでなくボーナスPを稼いでおきたい。

またショーケースバウトではBellatorからフェザー級無敗のルーカス・ブレナンが登場するなど、実に11試合中Bellatorファイターの出場は13人を数え、PFLの7選手を大きく上回り、過半数を超える勢力となる。とはいえPFLはBellatorファイターとの契約を全うする必要があり、PFLはシーズ・ベスト4が再契約されることを考えると、後者が少数派となることは自明の理ともいえる。

先の対抗戦でもPFLを圧倒したBellator勢、PFLによるBellatorの買収はBellator ファイターのPFL侵攻の鏑矢となったかもしれない。

■視聴方法(予定)
4月5日(日・日本時間)
午前6時30分~U-NEXT


■ PFL2024#01対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

<ヘビー級決勝/5分5R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
ダニエル・ジェイムス(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
リサ・マールディン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)
セルゲイ・ビロシチェニ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
デニス・キルホルツ(オランダ)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー(米国)
オレッグ・ポポフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
渡辺華奈(日本)
シェナ・ヤング(米国)

<女子フライ級/5分3R>
チェルシー・ハケット(豪州)
ジェナ・ビショップ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ディミトレ・アイヴィー(米国)

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45 AB MMA MMAPLANET o PFL Special UFC ベラトール リズ・カモーシェ 堀口恭司 杉山しずか 渡辺華奈 神龍誠

【Special】J-MMA2023─2024、渡辺華奈─02─「ベラトールのタイトルマッチをやらせてほしいです」

【写真】アーティガ戦、会見を終えた時の渡辺。青タンを作って、拳を握って笑顔。これぞ格闘家 (C)MMAPLANET

J-MMA 2023-2024、第六弾・渡辺華奈インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

PFLがベラトールを買収したことで、渡辺の次戦は不透明なままだ。しかし彼女の中で、やるべきことは決まっている。渡辺が2024年に目指すもの、そして戦う舞台とは。

<渡辺華奈インタビューPart.01はコチラから>


――結果にこだわる。MMAがスポーツであるかぎり必要なことだと思います。

「良い試合だったけど負けたとか、戦績には記載されないじゃないですか。勝ちと負けしか載らないので、結果にこだわるしかないですよね」

――なるほど。アーティガ戦は勝ったけれども「やってきたことを出せなかった」というのは、レスリング以外に何をやってきたのでしょうか。

「極めたかったです。しっかりバックコントロールしながらRNCを極めたりとか。あとは倒してからパウンドで削ることですね。テイクダウンするだけでは判定で勝てないことが分かったので、パウンドでダメージを与えていきたいと考えていました。でもアーティガ戦は、その前にうまくテイクダウンできず、いろいろとプランが狂った面があって」

――一方で、打撃の面では渡辺選手のパンチが当たるものの、相手の打撃ももらってしまう試合が多かったです。そのなかで、頭を振りながら距離を詰めていく場面も増えました。

「ここ数年は、特に打撃とレスリングの強化に力を入れていました。試合前のインタビューで『どこを強化してきましたか?』と訊かれると、毎回『打撃とレスリングです』と答えていたぐらいで(笑)。

リズ・カモーシェに負けた時(2021年6月)、まずテイクダウンの種類を増やし、打撃を強化しないといけないって思いました。そこから打撃のジムに通い始めたり、鈴木隼人コーチにレスリングを教わるようになったんですよ。

それまでは打撃に対して苦手意識というものがなくて。でも自分がKO負けして、周りから言われて『自分は打撃ができないんだ……』と思ったんです(苦笑)」

――渡辺選手の組みのレベルがあれば、そこまで打撃を出さずとも勝てる試合が続いていたかもしれません。しかし相手がカモーシェとなると……あの試合は「渡辺選手が初めて本物の打撃と向かい合った」という印象でした。そこで渡辺選手が米国での戦いを諦めるか。あるいは、しっかりと向かい合うかの岐路に立たされたように思います。

「自分は諦めが悪い人間なので、そこで『もうダメだ』とは1ミリも思わなかったです。どうしたら自分が強くなるか――それしか考えていなくて。だから帰りの飛行機の中でも、ずっと上田さんと『どうすれば良いのか』という話をしていました。

もちろん打撃の練習にも一生懸命取り組みます。でも自分は若くないし、これから打撃を強化しても、何十年も打撃を練習している人に追いつけない可能性もある。すると、まずは自分が打撃をもらわずに組むという練習をすることも必要だなと思ったんです」

――そのためにディフェンスからオフェンスに繋げる方法を考えたということですね。渡辺選手のストイックな姿勢は、バックステージでの映像にも表れていました。2018年の大晦日に杉山しずか選手を下したあと、控室に向かうなかで落ち込んでいる杉山選手と遭遇した時、渡辺選手は何も声をかけずに通り過ぎて。

「あぁ、ありましたね。あのシーンは結構ネット上で炎上していましたけど(苦笑)」

――いずれまた戦う可能性のある選手と、そこで慣れ合う必要はない。それが格闘技の厳しさだとも思います。

「試合が終わった瞬間に、その試合は過去のものになるんですよ。だから……そういうのは、どうでも良いかなって思います。去年の大晦日でいうと、堀口恭司さんが神龍誠君に『一緒にATTで練習しようよ!』と言ったじゃないですか。それで誠君が『やり返したいので絶対に行きません』と答えていたのは『良いなぁ』って思いました」

――もちろん試合が終わればノーサイドです。しかし近年の傾向として、試合前に貶し合って戦い終えると互いを褒め合うという展開の連続に違和感を覚えることもあります。

「それ、格闘技に詳しくない母も言っていました(笑)」

――渡辺選手のストイックな姿勢は、お母さん譲りということですね(笑)。2024年は打撃とレスリング以外で、新たに取り組みたいことはありますか。

「そこまで何かやりたいっていうことはないです。強くなるためには積み上げが大切じゃないですか。『これをやりたい。取り入れよう』って試合前に少し取り組んでも、そういう技術は試合で出ない。それよりは自分が積み上げてきた柔道にプラス、首相撲やヒジ打ちには取り組んでいきたいですね。柔道と首相撲は相性が良いと思うので。

あとは、もっと柔道を生かしたいと考えています。今まで積み上げてきたものを、もっともっと積み上げていく。まだまだ完成していないですから」

――今後もしベラトールの大会が開催されず、PFLからもオファーがない状況が続いた場合、日本で戦う可能性はあるのでしょうか。

「私は米国で戦いたいです。日本はまだ女子フライ級の層は薄いですし、強い選手は米国の大会にいる。私は上を見ながら、どんどんチャレンジしていきたいですね」

――では2024年初戦は、いつ頃に行いたいという希望はありますか。

「春ぐらいですかね。私は減量に時間をかけるタイプで、できれば2カ月ぐらいは調整期間が欲しいです。3月か4月ぐらいには試合をしたいなぁと思っています」

――この取材は1月4日に行っています。2カ月の調整期間を経て3月か4月に試合したいということは、今すぐオファーが欲しいということですね。

「そういうことです(笑)。私はベラトールのタイトルマッチをやらせてほしいですね。チャンピオンのリズも、ずっと私の名前を出してくれていて。私自身もリベンジしたいし、前回の試合からやってきたことの答え合わせもしたいです。ベラトールとPFLの王者対決のほうが優先されるでしょうけど……」

――PFLからオファーが来る可能性もあります。PFLの優勝賞金100万ドルに興味はありませんか。

「アハハハ、もちろん興味はありますよ。でも私は、お金よりも名誉が欲しいです。リズにリベンジしたいし、ベラトールのベルトが欲しい。もしベラトールの大会がなくなり、PFLからオファーが来たら――たとえPFLよりファイトマネーが安くなっても、私はUFCで戦いたいです」


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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o イリマレイ・マクファーレン ディアナ・ベネット ベラトール ボクシング リズ・カモーシェ 渡辺華奈

【Bellator300】計量失敗マクファーレンをカーフ攻めで王座防衛=カモーシェは「日本でカナ・ワタナベと!]

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
リズ・カモーシェ(米国)
Def.5R0分17秒by TKO
イリマレイ・マクファーレン(米国)

マクファーレンが計量に失敗し、126.4ポンドながら4月のディアナ・ベネットの挑戦を受けた時と同様に、負けたらタイトルを失うという状況で世界戦を選択した王者カモーシェ。

そのカモーシェがジャブを伸ばし、左右のコンビはマクファーレン。左フックでステップインしたマクファーレンに、カモーシェがアッパーを合わせる。打たせてカウンター狙い、そして当てるカモーシェが序盤から試合をリードする。組みたい打撃も距離が遠いマクファーレンがワンツーのツーをフックでヒット。マクファーレンは飛び込んでパンチを続け、ニータップのフェイクからダブルジャブもクリーンヒットとはならない。カモーシェも自ら、ワンツーを振るうシーンもあったが受動態のファイトが続いた。

2R開始前にレフェリーにファイトを促された両者、距離が近くなりマクファーレンのパンチにカモーシェがカウンターを狙う。チャンピオンは左ストレート、マクファーレンは右前蹴りを繰り出す。カモーシェのフックの空振りで一瞬のクリンチから、試合は打撃の間合いに即戻る。ローを蹴られワンツーを返したカモーシェが、右ローを蹴る。左を当て返したマクファーレンは、ステップイン&ワンツーを繰り返した。

これを見せて、如何に違う動きに繋げるのか──マクファーレンはリードフックをかわして、右ローに右オーバーハンドを合わせる。接近するとダーティボクシングを見せたカモーシェは、右オーバーハンドを2発見せたがヒットはしない。判断が難しい5分に終わった。

3R、この回もレフェリーがファイトするように注意してスタート。カーフにテイクダウンを合わせたマクファーレンだが、左足を効かされバランスを崩す。カモーシェはスタンドで待って、カーフを再度効かせると、軽い右フックにマクファーレンが尻もちをつく。カーフでダメージを受けたか、テイクダウン狙いで足を負傷したか──おかしなリズムのマクファーレンは直後のダブルレッグを切られ、右カーフを懸命にかわす。カモーシェも特に戦い方を変えるわけでもなく、立ち膠着が続く。と、マクファーレンはカーフで完全に足が流れる。カモーシェはカーフを軸に、攻撃を組み立てマクファーレンを削っていく。そのカーフに組みついたマクファーレン、カモーシェはギロチンに出てケージを背負い時間に。

4R、マクファーレンのインローに右を当てたカモーシェの右カーフで、マクファーレンが転がる。直ぐに立ち上がるが、厳しい状況のマクファーレンはまたもカーフで前方に崩れ、イマナリロールも不発に。さらにインローでも前足を攻撃するカモーシェ、ついにはケンケン状態に。カモーシェは軸足を払うという嫌らしく、有効な攻撃を見せる。悉くパンチを外されるが、前に出続けるマクファーレンはカーフを標的状態となり試合は最終回を迎えた。

5R。ワンツーのマクファーレンはヒザの外側を蹴られ、ついに声を挙げて倒れ──勝負は決した。

「イリマレイはベラトールの女子フライ級で全てをやり尽くした選手。イリマがいないと、私も含め誰もこの場所にはいない。イリマ、ありがとう。彼女は傷ついても、試合を止めなかった。私がミスをすれば、彼女は安全なグラップリングの戦いに持ち込めたはず。だから彼女の庭で戦わずに、フィニッシュしたかった」と話したカモーシェは、渡辺華奈と日本で再戦したいと話した。

計量オーバーの相手に負けるとベルトを失うというリスキーなタイトル防衛戦に勝利したカモーシェ。本来──彼女に何も責任はないが体重オーバーを相手に世界戦を行えるのであれば、MMAの階級制は形骸化してしまう。なぜ、MMAは階級制になり、厳格なルールが敷かれることとなったのか。危険だと世に受け入れられていなかった時代を、プロモーション側は胸の留めておいてほしい。


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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o PFL UFC イララ・ジョアニ イリマレイ・マクファーレン イルマレイ・マクファーレン ウスマン・ヌルマゴメドフ キック キャット・ジンガーノ クリス・サイボーグ グラント・ニール サラ・マクマン ジェナ・ビショップ ジャスティン・モンタルヴォ スコット・コーカー セルヒオ・コッシオ ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ ブレント・プリマス ヘンリー・コラレス ベラトール ボクシング ムハメド・ベルハモフ リア・マコート リズ・カモーシェ ロメロ・コットン

【Bellator300】世界戦3試合だけでなく、プレリミや新顔も注目。失われていないベラトールらしさ……

【写真】301大会のプレスカンファレンスにスコット・コーカーの姿は見られるのか(C) Zuffa/UFC

7日(土・現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナでBellator300が開催される。
Text by Manabu Takashima

Bellator世界ライト級選手権試合&ライト級ワールドGP準決勝、同世界女子フェザー級選手権試合、さらに同世界女子フライ級選手権試と世界戦の3本立て、加えて300回のアニバーサリー大会ながら、まるで記念大会の盛り上がり感を創る空気がない。悲しいかな、それが今のBellatorだ。


承知のようにPFLに買収されたBellatorは、今後という部分において穏やに終焉を迎える状況にあり、北米MMA関係者からも間でも今大会をもってスコット・コーカー、ダニー・ブレナー、CJ・タトルという首脳は退陣し、事情通のなかで承知の事実だった実際にBellatorというプロモーションのオペレーション実行部隊であるマイク・コーガンと彼のチームは引き続き、自身の職務を全うするために301大会に向けて業務に勤しむ──という話も聞かれている。

契約下にある220名を越えるファイター達の今後は、PFLが契約を買い取るか、フリーランスになるという二択のみ(あるいは引退を含めると、3択となる)。とはいえグループ会社内のUFCによるWECの吸収&合体、同じくZuffaがStrikeforceを買収した時のように全選手の契約の移譲は現時点では考えられないというのが大筋の見方だ。

またPFLが今後、Bellatorをどこまで継続させるのかが不透明ななか、スコット・コーカーの特徴でもあるファイターへの厚遇が契約移譲のネックになることが考えられる。

15万ドル級の世界王者が多いBellatorだが、クリス・サイボーグは別格。そして上位陣は7万5000ドルや5万ドルというクラスがザラにいると思われるだけに、UFCの初戦で2万ドル超えは別にしても、シーズンウィナーの100万ドルという賞金はあっても1試合で10万ドル超えファイターは一部のPFLと比べて、Bellatorの選手の実入りは良い(※各選手のファイトマネーは、米国MMAサイトの記事を参照、ウィンボーナスを含まない)。

また今回のトリプルクラウンに出場する6選手のうち世界ライト級王者のウスマン・ヌルマゴメドフにはPFLだけでなくUFCにも顔が利くカビブ・ヌルマゴメドフという存在が控えているが、今後に関していえばサイボーグはどこまでPFLが評価するのか。15万ドルクラスのリズ・カモーシェも同様だろう。

挑戦者でいえばUFCから転じてきたキャット・ジンガーノは10万ドル越え、元世界ライト王者ブレント・プリマスは7万5000ドル、意外にも元世界王者ながらイルマレイ・マクファーレンの前回のファイトマネーは4万ドルという数字も残っている。

加えてプレリミ出場選手にしてもムハメド・ベルハモフで3万ドル超、グラント・ニールは驚きの75K、プリマスと同額だ。

これだけの面々が未来を掴むために終活中のプロモーションのなかで戦う。3つの世界タイトル戦は当然として、プレリミでもリア・マコート✖サラ・マクマンの女子フェザー級戦、フェザー級のヘンリー・コラレス✖カイ・カマカ3世、ヘビー級ではダヴィオン・フランクリン✖スリム・トラベルシ、ライトヘビー級のドブレジャン・ヤギュシュムラドフ✖マチェイ・ロザンスキーと見所の多いラインナップが揃っている。

さらには米国ノーギ柔術界で活躍してきたジェナ・ビショップがMMAデビュー以来の連勝を6に伸ばそうと挑む、イララ・ジョアニ戦。33歳、キャリア35戦目(25勝8敗1分)のメジャーデビューを迎えるセルヒオ・コッシオ──風貌は渋い職人ボクサー的だが、柔術+キックボクシングの典型的なメキシカンMMAファイターなど、長きに渡りMMAファンにとって欠かせなない存在だったBellatorらしさは、今大会も健在だ。

■視聴方法(予定)
10月8日(日)
午前7時30分~ U-NEXT

■Bellator300対戦カード

<Bellator世界ライト級選手権試合&ライト級ワールドGP準決勝/5分5R>
[王者] ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
[挑戦者]ブレント・プリマス(米国)

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] クリス・サイボーグ(ブラジル)
[挑戦者]キャット・ジンガーノ(米国)

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] リズ・カモーシェ(米国)
[挑戦者]イリマレイ・マクファーレン(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
ロハニー・サントス(ブラジル)
ジャッキー・キャタライン(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
ドミトリー・フリツェンコ(ウクライナ)
ジャスティン・モンタルヴォ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライス・メレディス(米国)
ミゲール・ペイムバート(米国)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世(米国)
アルバート・ガルシア(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート(英国)
サラ・マクマン(米国)

<ライト級/5分3R>
セルヒオ・コッシオ(メキシコ)
ジェシー・ロバーツ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス(米国)
カイ・カマカ3世(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ダヴィオン・フランクリン(米国)
スリム・トラベルシ(チュニジア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)
マチェイ・ロザンスキー(ポーランド)

<175ポンド契約/5分3R>
ムハメド・ベルハモフ(ロシア)
ハーマン・トラド(グアム)

<ミドル級/5分3R>
ロメロ・コットン(米国)
グラント・ニール(米国)

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ(ブラジル)
ジェナ・ビショップ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョシュ・ホキット(米国)
スペンサー・スミス(米国)

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BELLATOR Bellator300 MMA o ONE RIZIN RIZIN40   アクメド・マゴメドフ アドリ・エドワーズ イリマレイ・マクファーレン ウスマン・ヌルマゴメドフ クリス・サイボーグ サラ・マクマン ヘンリー・コラレス ベラトール ライアン・ベイダー リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル

10.7『Bellator 300: Bader vs. Vassell 2』でサラ・マクマン vs. リー・マーコート、ヘンリー・コラレス vs. カイ・カマカ3世 等が追加発表

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現体制での最終興行か? 10.7『Bellator 300』で4大タイトルマッチが決定(2023年08月11日)

 こちらの続報。10月7日にカリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナで開催する『Bellator 300』でライアン・ベイダー vs. リントン・ヴァッセルのヘビー級タイトルマッチ、クリス・サイボーグ vs. キャット・ジンガノの女子フェザー級タイトルマッチ、ウスマン・ヌルマゴメドフ vs. ブレント・プリムスのライト級タイトルマッチ、リズ・カモーシェ vs. イリマレイ・マクファーレンの女子フライ級マッチが行われますが、



 同大会でサラ・マクマン vs. リー・マーコートの女子フェザー級マッチ、ヘンリー・コラレス vs. カイ・カマカ3世のフェザー級マッチ、ダヴィオン・フランクリン vs. スリム・トラベルシのヘビー級マッチ等が発表されています。

 マクマンは4月の『Bellator 294: Carmouche vs. Bennett 2』でアーリン・ブレンカウに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。現在Bellator女子フェザー級ランキング2位。マーコートは3月の『Bellator 293: Golm vs. James』でキャット・ジンガノに判定負けして以来の試合。現在Bellator女子フェザー級ランキング5位。

 コラレスは2月の『Bellator 290: Bader vs. Fedor 2』でアクメド・マゴメドフに判定勝ちして以来の試合で3連勝中。現在Bellatorフェザー級ランキング10位。カマカは4月の『Bellator 295: Stots vs. Mix』でアドリ・エドワーズに判定勝ちして以来の2連勝中。

Slim Trabelsi(Sherdog)

 フランクリンは4月の『Bellator 295: Stots vs. Mix』でカシム・アラスに判定勝ちして以来の試合。現在Bellatorヘビー級ランキング10位。トラベルシは現在30歳のチュニジア人でMMA戦績5勝0敗。今回がBellatorデビュー戦。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o PFL UFC   イリマレイ・マクファーレン ウスマン・ヌルマゴメドフ キャット・ジンガーノ クリス・サイボーグ ブレント・プリマス ベラトール マイケル・チャンドラー ライアン・ベイダー リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル

【Bellator300】10/7 ベラトールが活動14年で、初の4階級のタイトル戦をサンディエゴで実施!!

【写真】このタイミングでのチャンピオンの結集がサンディエゴで実現する(C)BELLATOR

9日(水・現地時間)、Bellatorより10月7日(土・同)にカリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナでBellator300を開催、4階級の世界タイトル戦が組まれることが発表された。
Text by Manabu Takashima

「来月」、「いや今週中に」PFLがビッグアナウンスを行うという噂が、まことしやかに流れているMMAワールドにあって今週末11日(金・同)にサウスダコタのスーフォールズでBellator298を控えているBellatorが、9月23日のダブリン大会=Bellatorから2週間後に記念すべき300回大会を開くことを公式発表した。


一部で中東が舞台になるのではないか――そんな話も聞かれたBellator300回は、サンディエゴ・スポーツアリーナ、バレービューカジノ・センターの名前で親しまれた名物会場で実施されることとなった。

そしてプロモーション史上初の4階級の世界タイトルが組まれることとなった同大会。その世界戦はヘビー級選手権試合=王者ライアン・ベイダー×挑戦者リントン・ヴァッセル、女子フェザー級選手権試合=王者クリス・サイボーグ×挑戦者キャット・ジンガーノ、ライト級ワールドGP準決勝兼ライト級選手権試合=王者ウスマン・ヌルマゴメドフ×挑戦者ブレント・プリマス、女子フライ級選手権試合=王者リズ・カモーシェ×挑戦者イリマレイ・マクファーレンという男女4試合だ。

ベイダーにとっては4度目の防衛戦で、挑戦者のヴァッセルとはライトヘビー級王座防衛戦で戦っており、2RでTKO勝ちを収めている。

そのベイダーの3度の防衛記録を上回る4度のタイトルディフェンス、今回が5度目の防衛戦となるのがサイボーグだ。またチャレンジャーのジンガーノにとってタイトル挑戦は、2015年2月に時のUFC女子バンタム級王者ロンダ・ラウジーに挑戦して以来8年振りとなる。

現在進行形のワールドGPの準決勝を兼ねたライト級選手権試合は、王者ウスマン・ヌルマゴメドフにとって2度目の防衛戦となる。挑戦者プリマスにとって、このベルトは2018年12月にマイケル・チャンドラーに手渡したベルトであり、以来3人目の持ち主となったウスマンへのチャレンジとなる。

女子フライ級はチャンピオンのカモーシェ、元王者で挑戦者のマクファーレン、両者揃って開催地であるサンディエゴ在住ファイターでホーム×ホームのタイトルマッチとなる。加えて海軍、海軍航空、さらにトップガンでも有名なミラマー海兵隊基地と米軍にとって太平洋防衛の拠点といえる都市サンディエゴ、チャンピオンは海兵隊出身で絶大な人気を誇ることは見落とすことができないファクターだ。

ともあれPFLへの売却の噂が飛び交うなかでの史上初の4階級のタイトルマッチ。今回頂点が争われる4つの世界王座、他の5つの階級とベルトと共に同プロモーションの行方に、大きな影響を受けることになる。

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BELLATOR MMA o PFL UFC イルマレイ・マクファーレン ウスマン・ヌルマゴメドフ キャット・ジンガーノ クリス・サイボーグ スコット・コーカー ライアン・ベイダー リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル

Bellator300:10月7日の300回記念大会でベイダー vs. ヴァッセル、サイボーグ vs. ジンガーノ、ヌルマゴメドフ vs. プリムス、カムーシェ vs. マクファーレンの4大タイトル戦。

mmajunkie.usatoday.com

・ヘビー級タイトルマッチ:ライアン・ベイダー vs. リントン・ヴァッセル

・女子フェザー級タイトルマッチ:クリス・サイボーグ vs. キャット・ジンガーノ

・ライト級タイトルマッチ&GP準決勝:ウスマン・ヌルマゴメドフ vs. ブレント・プリムス

・女子フライ級タイトルマッチ:リズ・カモーシェ vs. イルマレイ・マクファーレン

10月7日のサンディエゴ大会で、Bellatorが過去最大のタイトルマッチ4試合を実施。スコット・コーカーは「Bellator史上最大のイベント」とコメントしているが、PFLへの売却が内定しているという噂で、これが現体制の最後のイベントになるとも噂されている。

現地時間土曜日開催のため、同日はUFCとバッティングしている(APEX大会)。

 

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BELLATOR F1 MIKE MMA o リズ・カモーシェ

Bellator295:セミファイナル・イリマレイ・マクファーレン vs. 渡辺華奈

女子フライ級。渡辺2位、マクファーレン3位。

Bellator初戦では相手の打撃にかなり危なっかしい状態だったが、投げとフィジカルで押さえ込み判定勝ちした渡辺。しかし、2戦目に現王者のリズ・カモーシェと対戦すると、案の定打撃の穴をつかれ、パンチを打ち込まれて秒殺KO負け。前戦は同じ柔道バックボーンのキーホルツに対し、またパンチでダウンを奪われる場面もあったが、柔道の投げではなくタックルからテイクダウンを奪う新しい引き出しを開けて、最後は三角で一本勝ち。試合前には打撃を強化していると述べていたが、どこまで成長しているか。

元王者のマクファーレンは地元ハワイ出身だが、トレーニングはアメリカ本土で、レスリングと10thプラネットで学んだ柔術が武器。打撃も強い。渡辺にとっては、過去の相手でもっとも寝技が強い相手となるが、同じようにテイクダウンから押さえ込んで行くことができるか。

左を入れたマクファーレン。もらった渡辺。しかし組んで膝。離れるマクファーレン。また組んだ。そのままケージに押し込む。投げを狙う。スタンドバックに。ハーフバックにして背中に乗ろうとしたがマクファーレン下りた。投げた渡辺。マウントになるが、マクファーレンケージを蹴って反転。残っている腕に腕十字。しかし防いだマクファーレンが上に。渡辺シングルレッグに入るが、マクファーレンはキムラクラッチで凌ぐ。離れた。マクファーレンのパンチが顔面にヒット。左がヒット。右目から出血している渡辺。飛び込んだマクファーレンにダブルレッグ。背中を向けて立ったマクファーレン。グラウンドに持ち込もうとする渡辺。バックから腕十字を狙う渡辺だがゴング。

パンチを結構貰っている渡辺。ポジションとサブミッションの仕掛けがあったが、マクファーレンのラウンドか。

2R。マクファーレン飛び込んで右。パンチをことごとくもらっている。渡辺タックル。脇を差してボディロック。ケージで耐えるマクファーレンだが、足を刈ってテイクダウンした渡辺。背中を向けたマクファーレンにパウンド。マクファーレン立つが、また足をかけてテイクダウン。マクファーレンがキムラを狙うが、防いでいる渡辺。上四方に。マクファーレン下からセンタク挟み。入っていないか。放したマクファーレン。サイドで押さえ込む渡辺。マクファーレンケージを蹴って立つが、まだボディロックの体勢。足をかけて倒した。が、今度はマクファーレンのガード。下から肘。体を起こした渡辺。上からパウンド。鉄槌。下から抱えたマクファーレンだが残り30秒。ハイガードを狙うマクファーレンだが密着して攻めさせない渡辺。ゴング。

2R渡辺。

3R。パンチを入れるマクファーレンだが、渡辺詰めて組み付いた。マクファーレンがボディロックから投げ。こらえた渡辺。投げ返した。倒したが、マクファーレンディープハーフからスイープを狙うが、渡辺立った。四つからまた投げた。テイクダウンしサイドで押さえ込む。ケージを蹴っているマクファーレン。亀に。バックに付いた渡辺。立ってスタンドバック。足を一本かけるが、正対したマクファーレン。抜けて離れたマクファーレン。渡辺シングルレッグ。ケージでこらえるマクファーレン。残り40秒。押し込んでパンチを入れる渡辺。ダブルレッグ。こらえるマクファーレン。時間がない。パンチ・肘で抵抗するマクファーレン。タイムアップ。

最終ラウンド微妙だが、マクファーレンの打撃も入っていないので、ポジションを取った渡辺に入るか。

29-28渡辺、29-28マクファーレン、29-28マクファーレン。スプリットでマクファーレン勝利。

良くあるホームタウンディシジョンの範囲。3Rはポジション・テイクダウンを取るだけで、そこからの攻めが足りなかったか。

mmadecisions.com

メディアのジャッジも割れている。渡辺に入れたジャッジの1人(SherdogのMike Fridley)は、1R渡辺・3Rマクファーレンとつけている。

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【Bellator294】計量オーバーのベネットがTDで優位に立つも、カモーシェが肩固めで逆転勝利&王座防衛

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
リズ・カモーシェ(米国)
Def.4R4分29秒 by 肩固め
ディアナ・ベネット(米国)

前日計量で挑戦者のベネットが1.2ポンド・オーバーとなったが、王者カモーシェがタイトルマッチ戦として行われることを希望した。結果、カモーシェが勝利した場合は王座防衛、カモーシェが敗れると王座が空位となることに。

ガードを固めて前に出るベネット、カモーシェがパンチで迎え撃つ。打ち合いの中、カモーシェが右スピニングバックキックを繰り出すと、それを受け止めたベネットがグラウンドに持ち込んだ。下になったカモーシェが後ろ三角で捕えるも、すぐに頭を抜いたベネットがケージまで運んでいく。パンチを落としていくベネットに対し、潜って右足をすくいにいったカモーシェだが、ここはリバーサルできず。さらに足を上げていったが、ベネットを動かすことができない。

カモーシェの足を畳んでパスを狙ったベネット、ここはパスできずもトップをキープし続ける。足を上げていくカモーシェは、ベネットの左腕をすくい上げるが、ベネットは一旦立ち上がって体勢を立て直す。カモーシェもガードポジションで足を利かせ続け、さらにベネットの右腕を取って下からキムラを狙うも、ベネットがトップをキープし続けた。

2R、体を左右に振って前に出るベネットが左ジャブを突く。カモーシェは右ストレート、一発目は外れたものの、二発目がベネットの顔面を捉える。左ジャブを突きながら組み付いたカモーシェは、シングルレッグからすくい上げたが、ベネットが切り返してトップへ。ハーフガードのカモーシェを抑え込む。背中を見せたベネットのバックをうかがい、左腕を首に回すベネット。カモーシェは立ち上がる。

スタンドに戻ると、カモーシェがワンツーで前に出る。ベネットは左ミドルからワンツーを見せた。スライディングキックからスーパーマンパンチ、さらに右ストレートを当てて組みついたカモーシェは、ベネットをケージに押し込んでいく。しかし切り返したベネットが左腕を差し上げ、シングルレッグからダブルレッグに切り替えてグラウンドに持ち込んだ。カモーシェは下からベネットの右手首を抑えて耐えた。

3R、ベネットが頭を振って右ストレートを狙う。カモーシェも左から右クロスを繰り出すも、後手に回ってしまう。頭を下げて右を叩きつけるベネットだが、カモーシェの右カウンターも当たる。カモーシェの右アッパーをかわしたベネットは、シングルレッグで組みつい
グラウンドに持ち込んだ。背中を着かされたカモーシェはハーフガードに。ベネットは左腕を枕に抑え込み、右の拳を叩きつけていく。さらにボディへ右ヒジを突き刺す。

クローズドガードに戻し、足を利かせていきたかったカモーシェだが、すぐにベネットに潰されてしまう。そのまま完全にベネットが抑え込み続けた。

4R、カモーシェがワンツーとローで距離を詰めるも、すぐにベネットが前に出る。ベネットはカモーシェの右ローを受けて、足を滑らせた直後にシングルレッグで組みついた。耐えるカモーシェのヒザを持ち上げ、狙いを反対側の足に変えた。足をすくわれたカモーシェはベネットの右腕を抑え、さらに左腕をクルスフィックスで捕える。ベネットの動きを抑えて殴りたいカモーシェだったが、ベネットは押し込み続けていく。

立ち上がったベネットは、カモーシェのヒジを受けながら回り込み、尻もちを着かせた。すぐに切り返したカモーシェはトップを奪い、マウントから右ヒジを落とす。右腕を枕に、肩固めも狙いつつパンチで削るカモーシェは、パスして肩固めを完成させにいく。ベネットもケージ側を向いてスペースを狭めるも、構わずカモーシェは絞り上げてタップを奪った。

見事な逆転勝利で王座を防衛したカモーシェ。次にこのベルトへ挑むのは、渡辺華奈かイリマレイ・マクファーレンか――明日の大会も注目だ。


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【Bellator294】計量失敗 体重オーバーのベネットを相手に、カモーシェがリスクだけの王座防衛戦へ

【写真】なぜ、ノンタイル戦ではないのか。王者が望めば、体重オーバー相手の挑戦を受けて負けるとベルトを失うタイトル戦が実現するのか。ちょっと理解不能だ(C)BELLATOR

21日(金・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニールSブレイスデール・センターで開催されるBellator294「Carmouche vs Bennett 2」の計量が20日(木・同)に行われている。

Bellator恒例のハワイ2days、初日は米軍慰問大会として実施される。


そんなトゥループ大会のメインに相応しく米国海兵隊出身のリズ・カモーシェがBellator世界女子フライ級王座防衛戦をディアナ・ベネット相手に戦うワールドタイトル戦がマッチアップされていた。

2年半ぶりの再戦となったこの世界戦だが、前回同様にベネットが計量失敗。1ポンド・オーバー規約がないタイトルマッチにおいて、126.2ポンドと1.2ポンド・オーバーだったディアナは本来タイトル戦を戦う権利はない。

しかしBellatorの発表によるとカモーシェがタイトル戦を望んだため、両者の1戦はベルトが懸けられることに。カモーシェは敗れた際には王座が空位になるというリスクのある戦いを王者が望んだ理由は不明だ。

いずれにせよ、王座決定戦でこの手の変則タイトル戦が組まれたり、王者の計量失敗で挑戦者が勝った場合のみ新王者誕生というケースは珍しくはないが、防衛戦で体重オーバーの相手と戦い、負ければベルトを失う試合を王者が行うのは極めて異例といえよう。

またプレリミでもクリス・レンチオニがフェザー級戦でありながら 152.4ポンドと理解不能の体重オーバーで、1.2ポンドオーバーのブレイク・スミスとキャッチウェイト戦を戦うことも決まっている。

酷い計量失敗が目立つ今大会、バンタム級ワールドGPでワイルドカードから準決勝に進出したダニー・サバテーロが、マルコ・ブエノと戦う一戦は要注目だ。

ブエノは昨年12月大会でジョシュ・ヒルを下してBellator初陣を飾っているが、それ以前もLFAでは田中路教を下しているアリ・ファリアスを56秒でKO。ARES FC、TKO、RCCとブラジルからカナダ、フランス、米国と世界を股にかけて戦ってきた雑草ファイターだ。戦績的にも13勝2敗と米国国内で15勝2敗のレコードを積み重ねてきたサバテーロと遜色ない。

フェイスオフではサングラスを触れようとしたブエノをサバテーロがのど輪のように首をやって、突き放すというエキサイトした場面も。空前の戦国絵巻が繰り広げられているBellatorバンタム級戦線で、ブエノはここで勝つとダークホースに躍り出ることになる。

■視聴方法(予定)
4月23日(土)
午前9時00分~ U-NEXT

■ Bellator294計量結果

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]リズ・カモーシェ: 125ポンド(56.7キロ)
[挑戦者] ディアナ・ベネット: 126.2ポンド(57.24キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ティム・ジョンソン: 262ポンド(118.84キロ)
サッド・ソウマ: 239.2ポンド(108.49キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
アーリーン・ブレンコウ: 146ポンド(66.22キロ)
サラ・マクマン: 145.6ポンド(66.04キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダニー・サバテーロ: 135.6ポンド(61.5キロ)
マルコ・ブレノ: 136ポンド(61.69キロ)

<ウェルター級/5分3R>
レヴァン・チョクヒリ: 169.6ポンド(76.92キロ)
マイケル・ロンバルド: 170.8ポンド(77.47キロ)

<ライト級/5分3R>
キリズ・モタ: 156ポンド(70.76キロ)
ケネス・クロス: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン: 259.6ポンド(117.75キロ)
セルゲイ・ビロシチェニ240ポンド(108.86キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・レンチオニ: 152.4ポンド(69.12キロ)
ブレイク・スミス: 146.2ポンド(66.31キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・アダムス: 185.6ポンド(84.18キロ)
シャラフ・デヴラトムロドフ: 185.4ポンド(84.09キロ)

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