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【Beatdown P06】豪州#01と対戦、北野一声「日本でもフライ級でゴリゴリのストライカーがいれば」

【写真】現地のMMAジムも訪れた。それだけでも吸収できることが、あるはず(C)KEN YASUDA

本日9日(土・現地時間)、豪州はクイーンズランド州イートンズヒルにあるイートンズヒルズ・ホテルで開催されるBeatdown Promotions06のメインに北野一声が出場し、スチュアート・ニコルとフライ級3回戦で対戦する。
Text by Manabu Takashima

北野は2019年5月にZSTでプロデビューして以来、KROSS X OVER~NEXUSと5戦5勝。全試合KO勝ち、加えて全試合1RKOとストロー級とは思えないハードパンチャー振りを発揮していた。その後、一昨年8月に田上こゆると共にABEAMA海外修行プロジェクトでルーファスポートにMMA留学も果たした。が、北野のキャリアはここで一旦途絶え、今回の豪州での再起戦が実に1年10カ月振りの実戦となる。

対戦相手のニコルはキャリア7戦7勝で6つのフィニッシュ。KOができ、極めることもできるパワフルなウェルラウンダーだ。Beatdown Promotions自体はEternal MMAやHEX FIGHTと比べるとフィーダーショーとしても格は落ちる──それでいて、豪州ドメスティックMMAに置いてフライ級最強という声も高い。

そんな相手と初めての海外での試合、初の国際戦、そして初めてのフライ級で戦う北野の心境を渡航前日に訊いた(※取材は5日に行われた)。


――海外修行プロジェクト終了後、今回が初めての試合になります。これだけ試合をしていなかったのは、何か理由があったのでしょうか。

「まず帰国して2、3カ月後に左の拳を痛めてしまいました。それから上手く試合のタイミングがハマらなかったことがあります。ONE FFの話も貰ったのですが、ケガのこともあって一度見送ると、その後は話がなくなってしまって……。そうこうしているとギックリ腰をしたり、また試合から遠ざかってしまった感じです」

──今回は海外、しかもフライ級になります。

「ハイ。目指してきたのはONEのストロー級なのですが、ONEのストロー級は56キロなので体重を増やすことをメインにした時期もありました。それまで僕はプロテインも飲んだことがなかったので」

──えっ……。そこから、と。

「ハイ(苦笑)。それと自分より大きな人と練習をする時は力勝負を避けていたのですが、そこで意識を変えて力勝負に行ったり。そうしたら、ギックリ腰をやってしまったのですが(苦笑)」

──ありゃりゃ。

「それでもずっと54キロだったのが、58キロになって。今は60キロになっています」

──ストロー級は海外の選択肢が一つになり、国内も大舞台がないということはフライ級転向に関係していますか。

「そこは今もONEのストロー級は頭にありますし、なら最低でも56キロの体は欲しい。と同時にフライ級の方が、世界は広がってくるということも思っています」

──海外修行から、海外を目指したいという想いになったということでしょうか。

「それもありますし……あと、高校の同級生でレゲエとか決してメジャーな音楽じゃないのに、頑張っている人間がいて。その姿を見ていると、体格とかのせいにして世界があるフライ級に挑戦しないのは違うなって思って。僕は身長も160センチもなくて、フライ級だと明らかに小さいです。でも、そこで外国の大きなヤツを倒す姿を見てもらえたら……僕がその友人からもらった刺激のような者を、他の人に与えることができるんじゃないかなって。

そこが一番大きかったですね。レゲエって日本だと人気がなくて、でも『絶対に俺がシーンを変える』って断言していて。あとBAD HOPっていうグループが、HIP HOPの単独グループでは初めて東京ドームでライブをやって。『人気がない分野で、あそこまで行った』という感じに思われていて。そういう他の分野、同じような境遇でも頑張っている人達を見ていると、僕も周囲から無謀だと思われてもやるしかない。やっぱり挑戦しないといけないなって。

なんか無敗、初回KO勝ちとかしていて、それを守り続けたいという小さいことに拘ってしまっていた自分がいて……。そんなこと気にしていたら、何も挑戦できないなって」

──そして一気に豪州チャレンジに至ったと。

「今回の相手、豪州1位という評価もあるみたいで。この話を今年に入って聞いて、『やるしかない』と思いました。あと、レゲエをやっている友人の仲間の一人が去年、豪州で交通事故に遭って後遺症が残ってしまったんです。そのタイミングで、豪州での試合というオファーがあった。これは運命だと思いました。豪州で1階級上の強い相手に勝つ姿を彼に見せたい……」

──ニコルの試合映像を見ると、フライ級でも大きいように見えました。圧力が凄まじくて。

「柔術も黒帯だそうです。打撃戦で相手の意識をそっちに向けて、テイクダウンを奪う。レスラーで寝技ができる。とにかくグラップリングが強いです」

──スイッチヒッターで、どちらの構えでもテイクダウンができて、しかも初動が掴みづらいような仕掛けもありました。

「あれは……結構、危ないですよね。壁レスも凄く強いし、バックを取る力も秀でています。とりあえず僕はストライカーなので、打撃で相手の組みを潰して自分のペースで戦うことが大切になってくる。僕の方がスピードはあるので、パワーに対して俊敏性と体重移動で崩していきたいです」

──そのような猛者を相手に、パンパンとパンチで勝っていた頃と比較して一声選手は今、MMAファイターとしてどのような点で進化したという感覚がありますか。

「う~ん、米国に行かせてもらったことをきっかけに組みの反応が以前よりできるようになりました。あの時はまだ構えもアップライトでしたが、今は重心を落とすようになりました。あとは壁レスですかね、そこはできるようになりました。壁レスのスタミナがつきました。(井上)直樹さんと練習をさせてもらって、こんな強い人がいるんだって痛感しているんですけど(苦笑)」

──1年10カ月振りの実戦、リングロスなど気になることはないですか。

「ないです。気にしても、何も変わらないので」

──押忍。頼もしいです。今回の試合、自らのキャリアにとってどれほど重要だと捉えていますか。

「人生が変わる勝負だと思っています。戦ってみてパワーで圧倒されるようなら、今後はONEのストロー級一点に目標をしぼります。勝敗に関係なく、イケるという感触があったらBeatdownに継続参戦したいですし、他でも力を試したいです。日本ではフライ級で有望視されている選手を見ると、組みの選手が多いじゃないですか。堀内選手は世代もキャリアも違いますが、最近は組みが主体のように見えますし──同世代の平良選手も神龍選手も組んで極める系です。

そういう組みの選手が多いフライ級で、ゴリゴリのストライカーがいればもっと面白くなるんじゃないかと。とにかく今回の試合を戦ってみないと分からないのですが、チームの皆、友達、仲間に頑張ればできるんだっていうところを見て欲しいです。あと自分と同じような体格の選手の希望になることができれば……と思っています」

■放送予定
3月9日(土・日本時間)
午後4時00分~Beatdown Promotions YouTube Channel

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【PFC32】渡部修斗に挑戦、ボビー・オロゴン×ホイスを視てMMAを始めた亀松寛都「所さんと戦いたい」

【写真】卍固めは仕掛けられた人の姿勢も大切です(笑) (C)KENICHI YAMAMOTO

3日(日)に札幌市北区のPODアリーナで開催されるPFC31。今大会ではPFCバンタム級選手権試合としてチャンピオン渡部修斗と亀松寛都が挑戦する。
Text by Takumi Nakamura

前PFCフライ級王者で、バンタム級転向2戦目で今回のチャンスを掴んだ亀松は「YouTubeで見た『ファニエスト外語学院』のボビー・オロゴンがきっかけ」でMMAに興味を持ったという変わり種。

山本喧一会長率いるPOD GYMに入門し、PODで純粋培養されたファイターでありながら、今回の試合前にはハワイのグレイシー・テクニックスでマックス・ホロウェイとも練習を重ねた。亀松は今回の渡部戦を「出世試合にする」と語った。


──試合3日前のインタビューありがとうございます。試合に向けた調整は万全ですか。

「今回会長からハワイのグレイシー・テクニックスで練習する話をいただいて、約一週間ほどハワイで練習してきました。通常の追い込みより期間は短かったんですけど、いい調整ができています」

──ハワイで練習を!

「道衣を着た柔術の練習がメインで、MMAではマックス・ホロウェイ選手とも練習させてもらって、貴重な経験をさせてもらいました」

──ホロウェイと練習できる機会は貴重だと思います。元UFC王者のホロウェイと向かい合って、どのようなことを感じましたか。

「(打撃は)軽くコンタクトするレベルの強度で、やっている最中はよく分からなかったんですけど、練習が終わってホテルに帰ってきてスパーリングの映像を見てみたら、びっくりするくらいやられていました(苦笑)。まだ自分がホロウェイ選手のすごさが分かるレベルに達していないというか。そのくらいホロウェイ選手は強かったですし、よくある表現ですけど世界の広さを肌で感じました」

──柔術の練習はいかがでしたか。

「自分はウワー!と動いて逃げることが多いのですが、道衣を着ているとそれができないし、道衣があると裸のグラップリングでは極められない技を極められてしまうので、勉強になりました。道衣の練習をして、より細かい部分まで意識するようになりましたね」

──亀松選手は今回がMMAPLANET初登場ということで、これまでのキャリアについて聞かせてください。格闘技を始めた何歳の時だったのですか。

「ジムに入ったのは14歳の時です。格闘技を始めた理由としては、真面目に学校に行くタイプではなくて、よく友達と学校をサボってYouTubeで昔のバラエティ番組を視ていました。それで『ファニエスト外語学院』の動画を見つけて、友達と一緒にハマって(笑)」

──「さんまのSUPERからくりTV」の人気企画ですね。もしかしてそれに出ていたボビー・オロゴンさんの……。

「そうです(笑)。あの番組でボビーがホイス・グレイシーと戦っていたのを見て総合格闘技のことを知って。それでネットで総合格闘技を検索したときにPOD GYMを見つけて入会することになりました」

──なるほど。今の話を聞くと凄い時代が来たな…と思います(笑)。

「おそらくこういう理由で格闘技を始めた選手は僕だけだと思います(笑)」

──では亀松選手はPOD生まれ・POD育ち、山本会長に格闘技のイロハを教わったのですね。

「はい。格闘技経験ゼロだったので、そうなりますね。会長のこともPRIDEの昔の映像を知っていたので、その人から格闘技を一から教わるというのも不思議な感じでした」

──プロデビュー戦は2020年3月、タイガー石井選手と対戦しました。異例の相手だったと思うのですが、どういう経緯で決まったのですか。

「もともとは別の選手とプロ昇格戦をやる予定だったんですけど、コロナの影響で欠場になっちゃったんです。その選手とタイガー選手の相手が同じジムで、ちょうど僕とタイガー選手の相手がいない状況になって、急きょ僕とタイガー選手が試合をすることになりました」

──そういった事情があったのですね。デビューから4連敗と勝てない時期が続き、5戦目で初勝利。そこからは4連勝と快進撃が続きました。何か変化があったのですか。

「当時は高校生で試合に出ても全く勝てなくて、腐りかけたんですよね。でも負けたまま格闘技をやめるのはかっこ悪いから『とりあえず高校生のうちは続けよう』、『何連敗してもいいから1回は勝とう』と思ってやったら、勝つことができました」

──しかも石井選手にはデビューから3年後にリベンジしました。あの時は勝てるという自信があったのですか。

「デビューしてから泥水をすすってきたわけだし、先輩の遠藤来生さんや山本空良さんにボコボコにされながら練習を続けてきたので、今の自分だったらタイガー選手にも勝てるという自信を持って戦いました」

──今大会は一夜限りのMMA復活となる渡部修斗選手と対戦することになりました。渡辺選手と対戦することは想像していましたか。

「ちょうど僕がジムに入った頃、ジムにFighting NEXUSのポスターが張ってあって、そこにデカデカと載っていたのが渡部選手だったんですよ。特に予備知識はなかったのですが自然と渡部選手に目がいって。で、タイガー選手や村井和道選手もそうだったんですけど、ポスターにデカく載っていたり、自然と目が行く選手と試合が決まることが多いんです。だから『ああ今回も決まったなぁ』って感じでした」

──オフィシャルのコメントでは「この試合が出世試合になる」という言葉がありましたが、どんな試合にしたいと思っていますか。

「どっちかが失神するんだろうなと思います。ただし、散る覚悟はありますけど、散るつもりはないです。自分が勝つパターンも見えているし、負けるパターンが分かっているからこそ、その対策も練習してきたので自信はあります」

──ターニングポイントになりうる試合で結果にこだわりたいという気持ちはありますか。

「もちろん勝つ気ではいるんですけど、ここで負けたからと言って僕の格闘技人生が終わるわけじゃないし、もし負けても次で勝てばいい。絶対に勝つという気持ちは変わらないですが、変な気負いはせずにのびのびと戦おうと思います。僕の場合はそういう姿勢で勝ってきたし、その方がいい結果を残せていたので、今回もそれでいこうと思います」

──試合する以上は白黒はっきりつけたい、勝つならフィニッシュして勝つ。そういったこだわりはありますか。

「僕はそれがプロの仕事だと思っています。前々回の村井戦は負けてしまったんですけど、すごく後楽園ホールが盛り上がっていて、会長から『試合には負けたけどプロの仕事は出来ていたぞ』と言われて、それがすごくうれしかったんです。僕はずっと面白い試合をしたいと思ってやってきたし、改めてプロの仕事はこういうことなんだなと思わされました。でもだからこそ負けてそう言われたことは悔しかったし、次は勝ってプロの仕事をしたいです」

──渡部戦をクリアした先の目標は?

「メジャーな舞台に出たいですし、最近口にしているのは所英男選手とやることです。もともと所選手は会長が東京でやっていたPODの出身ですし、それを抜きにしても見ていて熱くなる試合をする、こういう選手になりたいと思っていた選手なので、いつか所選手と戦いたいです。前回所選手が平井総一朗選手のセコンドでPODアリーナに来ていて、おこがましいのですが『所選手と戦いたいです』と直接お伝えさせてもらって、所選手からは『待てるかどうかは分からないけど待っています』と声をかけてもらいました」

──それはドラマがありますね。

「僕自身、ジムに入るまで所選手が会長の教え子ということを知らなくて、あとから知ったんですよ。それを知った時はすごく驚きましたし、嬉しくなりました。簡単に戦わせてもらえる相手じゃないことは理解していますが、それは目標にしたいと思います」

──それでは最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「今回は相手が強いこともあるし、この試合に勝てば地元以外でも試合が組まれるチャンスが広がると思っているので、会場には僕を応援してくれる人たちがたくさん来てくれます。その人たちに感謝の気持ちが伝わる試合をしたいです」

■PFC32第2部対戦カード

<PFCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]渡部修斗(日本)
[挑戦者]亀松寛都(日本)

<PFCウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] 新名正啓(日本)
[挑戦者] 成田佑希(日本)

<ライト級/5分2R+1ex>
飛田拓人(日本)
佐藤力斗(日本)

<63キロ契約/5分2R+1ex>
伊藤光(日本)
綾哉(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
河永重春(日本)
中場ガッツマン大地(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
森崇純(日本)
カタナマン(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
カタナマン(日本)
金田一利明(日本)

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【PFC22】3月地方大会ラッシュ=先陣を切るPFCで渡部修斗は半年&飛田拓人は16年振り、一夜限りの復帰戦

【写真】おい、もう復活かという声があることは十分に理解しつつ義理を果たす渡部修斗(C)MMAPLANET

2日:修斗LIVE! TOKYO、3日:GLADIATOR025 & PFC32、9日:DEEP、10日:GRACHN X BRAVE FIGHT、17日:DEEP OSAKA、23日:RIZIN LANDMARK & 修斗、24日:DEEP TOKYO & DEEP JEWELS and FORCE、31日:Pancrase & Bloom FCと、3月はMMAイベントが目白押しだ。
Text by Manabu Takashima

加えて札幌、大阪、神戸、高松、福岡という首都圏外で多くの大会が開かれ、その先陣を切るのが3日(日)に札幌市北区のPODアリーナで開催されるPFC31だ。


そのメインはPFCバンタム級選手権試合でチャンピオン渡部修斗、亀松寛都の挑戦を受ける。渡部といえば昨年8月のNEXUS32で引退試合=同選手権試合に挑み、ベルト奪取&引退したばかりだ。

グラップリングでは現役続行を宣言した渡部は、王座の義務を果たすために1度限りのカムバックファイトに臨む。チャレンジャー亀松は元フライ級王者で、国内メジャー出場を目指し、バンタム級転向2戦目でベルトに挑むこととなった。

渡部が一夜限りとはいえ約半年でケージに戻るのに対し、彼のもともと所属していたストライプル新百合ヶ丘の飛田拓人代表は2008年4月以来、実に15年11カ月振りの現役復帰を果たす。

タクミ、門脇教祖、朴光哲、マルース・クーネン夫=ウーモア・トロンペットら錚々たるファイターと戦ってきた飛田が、今回がデビュー戦となる佐藤力斗と対戦する。その佐藤は「柔術黒帯のおじさんファイターらしいんですけど、すぐ倒して勝ち上がります。KOしちゃいます」と尊敬心の欠片もないコメントをリリースに寄せている。

札幌市西区出身の飛田が、最初で最後の凱旋マッチでどのようなパフォーマンスを見せるか──東京ボンバイエ所属時代を知る世代には、何よりも気になるファイトとなろう。

■PFC32対戦カード

<PFCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]渡部修斗(日本)
[挑戦者]亀松寛都(日本)

<PFCウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] 新名正啓(日本)
[挑戦者] 成田佑希(日本)

<ライト級/5分2R+1ex>
飛田拓人(日本)
佐藤力斗(日本)

<63キロ契約/5分2R+1ex>
伊藤光(日本)
綾哉(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
河永重春(日本)
中場ガッツマン大地(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
森崇純(日本)
カタナマン(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
カタナマン(日本)
金田一利明(日本)

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45 MMA MMAPLANET NEXUS NEXUS34 o RIZIN シャーウス・オリヴェイラ ファビオ・ハラダ ボクシング 堀口恭司 宮平守太郎 横山武司

【NEXUS34】フェザー級注目の殴る・極める柔術家ファビオ・ハラダ「KOか一本、好きなのは…KOだね」

【写真】計量直後はやつれていたハラダだが、インタビュー時には笑顔も見せた(C)Fighting NEXUS

明日18日(日)、東京都江東区のGARDEN 新木場 FACTORYで開催される株式会社ライフイン24group presents Fighting NEXUS vol.34で、ファビオハラダが宮平守太郎と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

柔術ベースながら思い切りのいい打撃を持ち味とするハラダ。NEXUSでは横山武司に一本負けしたものの、それ以外はすべて勝利し、4勝1敗の成績を残している。NEXUSのフェザー級戦線の注目ファイターに話を訊いた。


――計量後のインタビューありがとうございます。計量を無事に終えて、少し時間も経ちましたが、今はどんな心境ですか。

「今回は減量が順調に進んだので、特に体重を落とすことが苦しくもなく、リカバリーもいい感じだよ」

――なにか減量・調整方法を変えたのですか。

「計量日から逆算して、体重を見ながら食事の量を調整していたから、いい感じに体重を落とせたよ」

――今回は約1年ぶりの試合になります。試合が空いた理由は何だったのですか。

「特に怪我があったわけではないんだけど、なかなかタイミングが合わずに試合が空いちゃったんだ。トレーニングはずっと続けていたし、仕上がりはいいよ」

――この期間で具体的にどんなところがレベルアップしていますか。

「全部だよ!ムエタイ、レスリング、フィジカル……柔術のレベルも上がっているから、前回とは全く違う自分を見せられると思う」

――基本的に練習はすべてINFIGHT JAPANでやっているのですか。

「そうだね。INFIGHT JAPANにはMMAチームと柔術チームの2つがあって、僕はその両方に出てトレーニングしているよ」

――ハラダ選手は柔術ベースですが、打撃で戦うことを好みますよね。昔から打撃が好きなのですか。

「打撃が一番好きなんじゃないかと思うぐらい打撃が好きだよ(笑)。試合では出来ないことも多いんだけど、もっともっとアグレッシブに打撃で攻めるところを見せたい」

――柔術を始めたのもMMAをやることが目的だったからなのですか。

「僕は柔術から入ってMMAを始めたわけではなくて、はじめからMMAをやりたかったんだ。実は最初にやった格闘技もムエタイで、ムエタイを何年かやったあとに柔術を知って、MMAでは柔術が必要だと思って柔術をやっていたんだ。そういう部分で柔術出身ではあるけれど、打撃で戦うことが好きなんだと思う」

――なるほど。ハラダ選手の理想のスタイル・選手は誰ですか。

「シャーウス・オリヴェイラだね。彼はすごく柔術が強いけど、打撃でガンガン行くよね。思い切り打撃でいって、仮にテイクダウンされても柔術のテクニックで相手を極める。僕はそういう戦い方が好きなんだ」

――例えばテイクダウン&トップキープして殴ってポイントを取るよりも、打撃でも寝技も試合をフィニッシュしたいですか。

「そうだね。ただKOか一本、どちらが好きかと言われたら…KOだね(笑)」

――対戦相手の宮平選手にはどんな印象がありますか。

「いくつか試合映像を見て、打撃メインでMMAをやるというよりも打撃・ボクシングが強い選手というイメージだね。僕は打撃だけじゃなくてMMAで戦うし、MMAをやったうえでKOしたい」

――今回の試合が2024年の初陣ですが、今年は何を目標に戦っていきたいですか。

「NEXUSのベルトを巻くこと、そしてRIZINだったり、レベルが高くて大きなイベントに出ていきたい」

――ハラダ選手は過去にネクサスで横山武司選手と対戦して、一本負けしています。横山選手がRIZINで活躍している姿を見て率直に悔しいですか。

「言い訳ではないんだけど、あの時は試合の一週間前に高熱を出してしまって、ずっと体調を崩していたんだ。もちろん横山選手は強かったし、彼の努力があったからこそ、ああいう活躍が出来ていると思う。でもあの時は万全な状態ではなかったから、そこはすごく悔しいよ」

――INFIGHT JAPANがある群馬では堀口恭司選手がプロデュースする「TOPBRIGHTS」も開催されました。地元・群馬でああいった大きなイベントで試合をしたいという気持ちもありますか。

「あの大会を会場で見ていたんだけど、すごく立派な会場だったし、もしオファーがあったらぜひ戦ってみたいと思う」

――それでは明日の試合に向けて意気込みをお願いします。

「この試合のためにすごく準備も練習してきました。相手のことは尊敬しているけど、つまらない試合はしたくないし、明日のためにやってきたことをすべて出して、面白い試合をします」

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45 AB MMA MMAPLANET NEXUS o RIZIN   たまよせゆきと カタナマン パンクラス マシン ヨコヤ・マクレガー 修斗 山田峻平 海外 渡部修斗 瓜田幸造 磯部鉄心

【NEXUS】ミドル級王座決定トーナメント開催。5/12@GSP、8/25@ニューピア、11/28@後楽園ホール

【写真】出場6選手と山田代表&渡部マッチメイカー(C)MMMAPLANET

3日(土)、東京都新宿のGENスポーツパレス内メディアセンターでFighting NEXUSがミドル級王座決定トーナメントの開催と出場7選手および1回戦のカード3試合を発表した。
Text by Manabu Takashima

会見にはマシン、瓜田幸造、たまよせゆきと、磯部鉄心、佐藤龍汰朗、ヨコヤ•マクレガーのトーナメント出場6選手と山田峻平NEXUS代表、渡部修斗マッチメイカーが出席して行われた。

「NEXUSをここまでやってきて、核となるミドル級の選手ができたことがミドル級王座決定トーナメントの開催に拍車をかけたということはあります」という山田代表の言葉に続きマイクを握った渡辺マッチメイカーから「出場候補選手リストを出して自分が交渉したり、山田さんにお願いしたりして。本当に良い素晴らしいメンバーに揃って頂けて自分は本当に嬉しいです。良いトーナメントになればなと思っています」と熱い想いが語れた。

ここで出場選手たちが登壇し、この日は出席できなかったカタナマンも含め、トーナメントに対する意気込みをマイクで話した。

マシン
「俺が主役のトーナメントなので勝たないと意味がないと思う。

ベルトを巻いて次のステージへ行ければと思います」

佐藤龍汰朗

「全員仕留めに行くのでよろしくお願いします」

カタナマン(※代読)
「東京在住の37歳で某大手企業勤務の趣味で格闘技を嗜んでいます。この度は仕事につき会見に出られないことを深くお詫び申し上げます。さて、現在私は北海道の団体PFCのミドル級ランキング1位を取らせていただいています。地元が東京にも関わらず勝手に北海道の団体出て勝手に代表している気持ちになっています。北の国からならぬ、おら東京さいくだリターン大作戦として、ミドル級トーナメントの台風の目になります!話は変わりますが現在、物価上昇や自然災害だの混乱の世の中であります。ただ、人間が生きる活力だけはどんな環境下にあっても失ってはいけないものだと考えます。その活力を、戦いを通して生み出せれば私この上ない喜びといえます」

瓜田幸造

「修斗君からミドル級トーナメントをやるので参戦しませんかと声をかけてもらえたのが嬉しかったです。

今年50歳の誕生日を迎えるので、いい誕生日を迎えられるようにかき回したい」

磯部鉄心
「かつて国内で盛り上がっていたミドル級が今はそんなに動きがないので、このトーナメントで動き出す初動になることが嬉しく思います」

たまよせゆきと
「今回デビュー戦として出ることになりました。

格闘技を始めた時からベルトを目指してきたので、ベルトを獲って次の舞台まで活躍したいと思います」

ヨコヤ•マクレガー

「隣に同じジムの選手(磯部)がいるんですが、戦う時は関係ないので全員ぶっ倒しに行きます」

同トーナメントは5月12日にGENスポーツパレス、8月25日にニューピアホール、11月28日に後楽園ホールという3大会、半年の長丁場で争われ、初戦の顔合わせはマシン✖カタナマン、佐藤✖ヨコヤ・マクレガー、瓜田✖磯部、たまよせ✖TBAということが伝えられた。ただし、勝ち上がった選手はシャッフルされ現状トーナメント枠は存在していない。

ここから質疑応答となったが、MMAPLANETの質問に対する選手、主催者の返答を紹介したい(※要約)。


まず83.9キロがリミットのミドル級にあって、出場選手に現状の体重を尋ねると、以下の通りだった。

たまよせゆきと(97キロ)
瓜田幸造(92、93キロ)
マシン(100キロちょいぐらい)
佐藤龍汰朗(98キロぐらい)
ヨコヤ•マクレガー(97、98キロ)
磯部鉄心(84、85キロ)

──磯部選手、ほぼ通常体重で戦うわけですが、それでもメリットがあるとすればどこになりますか。

磯部 背丈は皆同じぐらいなので、皆、差はないと思います。

──山田代表、会場の格が上がっていくトーナメントですが、ここに付随して今年のNEXUSの流れを教えていただけますか。

山田 GENスポーツパレスだと本当に有難いことにお客様が入りきらないということが出てきたので、ニューピアホールで二回転させていただいたりだとか、後楽園ホールの平日使用3度も今年で終わりますので、来年から土・日を複数回やらせていただくということになっています。会場の選定も今年から来年にかけて少しずつ変わっていくのかなっていうところです。

──修斗さん、一人残っている出場選手のヒントを?

渡部 本当は決まっていたのですが、ケガで欠場になったので今から探すんですけど。自分は強い人が欲しいので、山田さんに「この選手でお願いします」とお願いしたんですけど、「ちょっと急すぎるから、ちょっと考えさせて」と言われて(笑)。この人がぶっちぎりで優勝してしまうかもしれないと言われたので、そこは相談です。対戦相手がたまよせ選手で、アマチュアデビュー戦を見て一発で「この選手は欲しい」と思って。その場で「来年お願いします」という話をして。たまよせ選手の相手になる選手なので、どちらが勝っても楽しみです。なのでそれなりの選手が欲しいですね」

──ゴン格の熊久保記者が会場名のGSP(GENスポーツパレス)を見て、「これはジョルジュ・サンピエールじゃないの?」と言っていたのですが……。

渡部 そんなギャグになりますか(笑)。

熊久保 言ってないっ!!

──GSPが最後の一枠ということは?

渡部 GSPは予算の関係で、ないかと(笑)。

質疑応答終了後に山田代表から選手に「ベルトを獲って終了ではないので、ベルトを獲った後のプランを具体的に教えて欲しい」というリクエストがあり、たまよせ、瓜田、マシンがRIZINの名を挙げた。

他方、佐藤は「パンクラスに戻って、パンクラスのベルトを取りに行きたい」と話し、ヨコヤ・マクレガーは「海外とか大きな団体」、磯部は「ベルトの勝ちを上げるには、動かさないと上がって行かないと思うので出る試合を全てタイトルマッチにしてベルトを動かしていきたいと思います」ということだった。

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ARAMI DEEP DEEP JEWELS IMMAF MMA NEXUS o ONE PANCRASE RYO SARAMI V.V mei   キム・サンウォン ジェニー・ファン パンクラス ムハンマド・サロハイディノフ 亀井晨佑 伊藤盛一郎 住村竜市朗 佐藤生虎 修斗 川中孝浩 平田直樹 有川直毅 松井斗輝 林源平 栁川唯人 沙弥子 河村泰博 粕谷優介 近藤有己 透暉鷹 高橋遼伍

『PANCRASE 340 ~PANCRASE 30周年記念大会 Vol.2~』試合結果

まんがでわかる 30歳から伸びる人、30歳で止まる人



第14試合 メインイベント パンクラス・ウェルター級チャンピオンシップ 5分5R
×林 源平(和術慧舟會IggyHandsGym/王者)※初防衛戦
○住村竜市朗(TEAM ONE/2位、元DEEP王者)
5R 2’09” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※住村が王者に

第13試合 コーメイン パンクラス・フライ級暫定チャンピオンシップ(王者決定戦) 5分5R
○伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム/1位、元ZSTフライ級王者)
×有川直毅(K-PLACE/3位)
2R 3’05” 裸絞め
※伊藤が暫定王者に

第12試合 パンクラス第5代バンタム級チャンピオンシップ(王者決定戦) 5分5R
×河村泰博(和術慧舟會AKZA/1位、Fighting NEXUS王者)
○透暉鷹[ときたか](ISHITSUNA MMA/2位、元パンクラス・フェザー級王者)
1R 4’45” 肩固め
※透暉鷹が王者に

第11試合 パンクラス・ライト級王者挑戦者決定戦 5分3R
×粕谷優介(CROWN/1位)
○雑賀 ヤン坊 達也(DOBUITA/4位)
判定0-3 (出口27-30/荒牧27-30/松井27-30)

第10試合 パンクラス初代女子アトム級(47.6kg)王者決定トーナメント一回戦 5分3R
○沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム/2位)
×V.V Mei[ヴィーヴィーメイ](フリー/元DEEP JEWELSアトム級王者、元VALKYRIEフェザー級(52kg)王者)
判定2-1 (大藪28-29/山崎29-28/梅木28-29)

第9試合 パンクラス初代女子アトム級(47.6kg)王者決定トーナメント一回戦 5分3R
×ジェニー・ファン(台湾/AACC/1位)
○SARAMI(パンクラスイズム横浜/修斗女子スーパーアトム級(50kg)世界4位・元王者)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第8試合 フェザー級 5分3R
×亀井晨佑[しんすけ](パラエストラ八王子/2位、ネオブラッドトーナメント2018同級優勝)
○平田直樹(トライフォース柔術アカデミー/5位)※フリーから所属変更
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第7試合 フェザー級 5分3R
△高橋遼伍(KRAZY BEE/元修斗環太平洋王者)
△キム・サンウォン(韓国/コリアントップチーム/8位、元Double G王者)
3R 負傷判定1-1 (梅木28-30/荒牧30-28/出口29-29)

第6試合 フェザー級 5分3R
○Ryo(グランドスラム/RINGS/6位、元THE OUTSIDER 70-75kg級王者)
×栁川唯人(K-PLACE/11位、ネオブラッドトーナメント2023同級優勝)
3R 0’33” 腕ひしぎ十字固め

第5試合 フライ級 5分3R
○ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン/カトランジム/5位、IMMAF 2022 世界選手権フライ級優勝)
×松井斗輝(パラエストラ柏/8位)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第4試合 71.5kg契約 5分3R
×近藤有己(パンクラスイズム横浜/元ミドル級・ライトヘビー級・無差別級王者)
○美木 航(NATURAL9)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第3試合 バンタム級 5分3R
○田嶋 椋(OOTA DOJO/5位・元暫定王者、ネオブラッド・トーナメント2022同級優勝&MVP)
×笹 晋久(パラエストラ柏/6位、修斗2017同級新人王)
判定3-0 (山崎29-28/出口29-28/大藪29-28)

第2試合 ウェルター級 5分3R
×川中孝浩(BRAVE/元GRAND王者)
○佐藤生虎[しょうご](UNITED GYM TOKYO)
1R 1’21” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第1試合 プレリミナリーファイト フライ級 5分3R
○眞藤源太(KINGCRAFT)
×梅原規祥[みさき](リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
1R 1’51” 裸絞め

 遅ればせながら12月24日に横浜武道館で開催された『PANCRASE 340 ~PANCRASE 30周年記念大会 Vol.2~』の試合結果。メインイベントのウェルター級チャンピオンシップは住村竜市朗が林源平に5R TKO勝ちし新王者に。セミファイナルのフライ級暫定王座決定戦は伊藤盛一郎が有川直毅に2R裸絞めで勝利。第12試合のバンタム級王座決定戦は透暉鷹が河村泰博に1R肩固めで勝利しています。続きを読む・・・
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【NEXUS33】青森から。唐沢タツヤとバンタム級挑戦者決定戦、小蒼卓也「自分はコレしかできないんで」

【写真】言葉でなく、佇まいから伝わってくるものがあった (C)MMAPLANET

10日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるNEXUS33。メインでNEXUSフライ級王座決定戦=荻窪祐輔✖豪瑠が組まれた同大会のコメインで小蒼卓也が、唐沢タツヤとNEXUSバンタム級王座挑戦権を賭けて戦う。
Text by Manabu Takashima

青森に自らのジム=スカーフィストを持つ小蒼だが、そのMMAの常設ジムの数が県下で片手の指の数で足りてしまうという。120万の県民数に対して、この数はMMAの浸透度の低さを如実に表しているといえるだろう。

対戦相手だけでなく、そのような現実とも戦い続けてきた小蒼は「青森でもやれるんだ」というモチベーションを次世代のファイター達が抱き続けられるために──戦う。


――初めて青森を訪れさせてもらったのですが、まるで格闘技事情を把握しておらず申し訳ありません。小蒼選手が青森にスカーフィストジムを開いたのは、いつ頃なのでしょうか。

「7年ぐらい前ですかね。その前は公共のスポーツ会館のレスリング場を週に3度借りて練習していました」

──公共の施設にレスリング場があるのですね。そもそもMMAを始めたのは?

「23、24歳の時に友達から、『こんなのがあるよ』って総合格闘技のビデオを見せられたんですよ。それが五味隆典さんと佐藤ルミナさんの修斗の試合(2000年12月)で。その試合で勝った五味さんに憧れて次の年に、この人はどこにいるんだって調べ五木田勝さんが代表の木口ワークアウトスタジオに入会しました」

──つまり青森を出て?

「ハイ。仕事と住むところを探して、アッチに行きました」

──もの凄い決断力と行動力ですね。

「でも2年ぐらいですから。本当はもっといるつもりだったのですが、青森に帰省した時に交通事故を起こしてしまって。あの時、同乗していた当時の彼女が青森の人だったので、そのまま青森に留まることになったんです。アレがなかったから、ずっと向うにいたかもしれないです。木口ワークアウトスタジオにはそれだけの短期間しか在籍していなかったので、試合は柔術に出たぐらいでした」

──戻った時、青森でMMAを続ける土壌というのは?

「無かったですね。先輩がスポーツ会館でサークルみたいに遊びでやっていて、そこに自分も遊びに行っていました。当時は俺もプロになるつもりとか全然なかったので。でも途中で、プロになりたいなって思い始めて。当時はMMAをちゃんと知っている人はいなくて。ボクシングや柔道、レスリングをやっている人達と考えながら練習をしていました。

その頃、アマ修斗が八戸で行われていて。パラエストラ八戸の西塚(丈人※11月19日のGFGに52歳で出場、半澤拓也に87秒アームロックで一本勝ち)さんがやっていたのですが、それこそ藤田(成保T-Pleasure代表、GFG主宰)さんとか皆が出ていて」

──そこからプロになったわけですね。いやぁ、歴史が感じられます。

「今も青森県のMMAの常設ジムはうちと五所川原の藤田さんのところ、西塚さん。それと野辺地で魚住(良太)さんがやっているメビウス・スポーツアカデミーの4つぐらいで。あとはサークルが少しありますけど、MMAはまだまだ知名度は低いです」

東北におけるプロ修斗は仙台で行われていたが、震災後は2013年から2016年にかけて青森に移り、弘前、五所川原で公式戦が組まれていた。現在はプロ修斗公式戦ではなく、GFGが五所川原で開催されている。

──ネットで世界中のMMAが視聴できても……。

「今もK-1ですか?って言う人がたまにいますしね(苦笑)。それとプロレスとも……」

──まだ、それを言われてしまいますか……。格闘技とはいえないのですが、Breakingdownの影響でジムに来るような若い世代は?

「何人かいましたけど、そういう子は続かないです。YouTubeで華やかな場面しか見ていなくて。本当に強くなろうと思えば、コツコツと地道な作業が必要なので。そこで嫌になってしまうんでしょうね(笑)」

──それは首都圏も地方都市も共通かもしれないですね(笑)。地方のMMAを考えると、藤田さんが頑張ってくれていても、北陸と東北がエアポケットのような状況かと。同時に地方のジムの所属選手は、試合機会がどうしても限られている。こちらの選手はどのように実戦の機会を得ようとしているのでしょうか。

「年に1回アマ修斗があって、盛岡でも行われています。盛岡は2時間ちょっとで遠くないので」

──……。

「それって僕らからすると遠くない距離なんです(笑)。あと岩手だとブレイブの細川(英司・東北格闘技連合会=グラップリング、MMA、キックの試合を主宰)さんも定期的に大会を開いてくれていますしね。ウチでもブレイブに出たいという子は多いです。

それにプロも今は以前と違い、色々なプロモーションがあるので修斗以外にもウチの選手は出ています。北海道のPFCと繋がっていて、最近は北海道での試合が多いですね」

──格闘技のジムはフィットネスか、選手志向という2つの目的を持った人達がやってくる場所ですが、スカーフィストはどちら系のジムになりますか。

「ウチは選手志向で、フィットネスは少なくて。結果、会員が少ないジムです(笑)。プロは俺と、同い年の大里洋志(GFGのメインで大高幸平にスプリット判定勝ち)、1つ下の黒石大資(11月19日PFC30で、平井聡一郎を破りPFCフライ級王座を獲得)、12月10日のNEXUSでデビュー戦を戦う塩谷優斗、それと吹田琢ですね。デビュー戦の子以外は、平均年齢は高めです」

──首都圏ではNEXUSの出場機会が多い?

「PFC経由でNEXUSということが多いです。PFCでトーナメントがあって、勝つとNEXUSでプロの試合ができるという流れもあるので」

──小蒼選手自身は7月の後楽園大会で、渡部修斗選手の引退試合の相手を務めPFCバンタム級のベルトを取られてしまいました。引退ストーリーに華を添えるような形になり、納得できていない部分もあるかと。

「まぁ、そうッスね。でも何を言っても言い訳になるんで。負けは負けになります」

(隣で話を聞いていた)藤田成保 自分たちがアマチュア修斗を戦っていた頃に、若林太郎さんから「判定になった時点で、何も文句を言うな」と教わってきました。

「そうっスね。それはずっと残っています。判定に文句を言うぐらいなら一本、KOで勝たないといけない」

──そして本部席の前を絶対に横切ってはならない。これこそ太郎さんイズムです。

「ホント、それです」

藤田 でも、やり始めた時に言ってもらえたことって残っています。だから判定になったら、文句は言えない。

「彼の引退試合ですし、判定になったら分が悪いのは分かっていたことですしね」

──判定云々でなく、完全に良き思い出創りの駒にされた。格闘技は思い通りにいかないんだというストーリーを見たかった気持ちは、個人的にありました。記者がこんなことを言ってはいけないのですが……(笑)。

「でも、あの試合は修斗君本人が一番分かっていると思いますよ」

──そんな敗北を経て、次戦の時点では41歳になっている小蒼選手。次は挑戦者決定戦となりました。

「そんなに長くはできないと思っているので、ここでこの機会を貰えたことは有りがたいです。俺がベルトを取ることで、こっちの選手たちも青森にいてもやっていけるんだというモチベーションになると思うんです。NEXUSのベルトを取ったら、次の道も見えてくるし。まぁアンダードッグとして呼ばれることは、慣れっこですしね」

──今もDEEP、パンクラス、修斗を上3つという見方をする現状は残っていますが、そこへの拘りというものは?

「修斗がないと、やっていなかった。修斗には感謝しています。でも、今はもうそういう拘りはないです。それよりも青森で戦いたい。今回はタイミングが合わなかったのですが、GFGで戦いたいです」

──小蒼選手の想いが、青森におけるMMAの普及に通じることを願っています。

「ハイ。自分はコレしかできないんで。本当にコレしかのめり込んだモノがないんですよ」

──では挑戦者決定戦に向けて、意気込みの方をお願いします。

「とにかく今回の試合に勝って河村(泰博)選手に挑戦し、青森にベルトを持って帰りたいと思います」

■NEXUS33メインカード対戦カード

<NEXUSフライ級王座決定戦/5分3R>
荻窪祐輔(米国)
豪瑠(日本)

<NEXUSバンタム級挑戦者決定戦/5分2R>
唐沢タツヤ(日本)
小蒼卓也(日本)

<バンタム級/5分2R>
神部篤哉(日本)
塩谷優斗(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
マシン(日本)
田馬場貴裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
ジェイク・ムラタ(日本)
イ・ヘウォン(韓国)

<フライ級/5分2R>
曾我英将(日本)
鶴屋健人(日本)

<無差別級/5分2R>
Guts(日本)
山本拓海(日本)

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【PFC31】平井総一朗とベルトを賭けたリマッチへ、黒石大資─02─「まずは自分が行きすぎないこと」

【写真】写真は2019年11月のNEXUSフライ級トーナメント準決勝。橋本薫汰に判定で敗れてベルトを逃した。黒石はネクサス再挑戦も視野に入れている(C)MMAPLANET

19日(日)、北海道は札幌市北区のPODアリーナで行われるPFC31で、平井総一朗とのPFCフライ級王座決定戦に臨む黒石大資のインタビュー後編。
text by Shojiro Kameike

PFCフライ級は、第3代王者の亀松寛都が王座を返上。空位となったベルトを同級1位の黒石と同級3位の平井が争うこととなった。両者は今年7月のPFC30で対戦し、黒石が3R判定勝ちを収めている。ベルトを賭けたリマッチを控える黒石に、スカーフィストのファイトスタイルと札幌での試合について訊いた。

<黒石大資インタビューPart.1はコチラ


――青森県といえば以前は常設ジムも少なく、地元で試合ができる機会も少なかったと思います。MMAをするために他の地域へ行くことは考えませんでしたか。

「それは考えなかったですね。青森で続けていきたいと思っていました」

――青森の良さって、どんなところでしょうか。

「何だろうなぁ……食べ物が美味しいところですかね(笑)」

――アハハハ、ありがとうございます。話を戻すと、黒石選手は2015年12月にパンクラス札幌大会でプロデビューし、その後は修斗の試合を経て中国WLFの試合を迎えます。プロ5試合目で中国遠征というのは、当時いかがでしたか。

「当時はいろんなことを経験したかったんです。だから『海外での試合って、どういうものなんだろう?』と興味が湧いて、オファーが来た時にすぐ『行きます!』って返答しました」

――なるほど。黒石選手の戦績は勝っても負けてもKOか一本決着で、もともとスカーフィストの選手にはレスリング+パンチ、そこにサブミッションが加わるという印象があります。それはスカーフィスト所属選手に共通することなのでしょうか。

「皆そういうタイプかもしれないですね。特にアマチュア修斗から出ていると、前に出て寝かせてナンボ――という雰囲気はありました。今はルールも変わってきていますけど、当時のアマ修斗はテイクダウンしてトップを取るとポイントが入っていて。そのルールであれば、みんなトップを取りに行きますよね」

――まだアマチュア修斗でグラウンドのポイント制が採用されていた頃ですね。確かに、当時のアマ修斗から育ったファイトスタイルかもしれません。

「前に出ること自体は、リスクもあります。でも自分はリスクを背負ってでも、前に出て倒しに行きたいです」

――そんななか現在は北海道のPFCが主戦場となっています。青森県から北海道で戦うのはアウェイ感が強いのでしょうか。それとも、もう地元のような意識になっていますか。

「他の選手は分からないけど、自分にとっては地元感が大きいです。アマチュア修斗の頃から札幌で試合をしているんですよね。アマ修斗の北海道予選とか。もうPFCでも4試合やらせてもらっていますし、いつも試合が終わったあと『また札幌に帰ってくるね!』と地元のお客さんに挨拶してきますから(笑)。その札幌でタイトルマッチができるというのは嬉しいですね」

――では次のタイトルマッチについてお聞きします。空位のPFCフライ級王座を賭けて戦う平井選手とは、4カ月前に対戦して判定勝ちを収めています。ダイレクトリマッチとなるわけですが、前戦の印象を教えてください。

「平井選手はとにかくフィジカルが強かったです。もともと柔道がベースだと思いますが、スコーンと投げられてしまう感じで」

――前回の試合は5分2R+Ex 1Rで、1Rは平井選手、2Rには黒石選手がテイクダウンを奪ってドローとなりEXラウンドに突入しました。

「2Rが終わって、自分が勝っているのかなっていう思いは少しありました。テイクダウンを奪われたあと、前に出ていたのは自分だったので。ただ、それだけに削られていた部分はあって――延長戦に入ることになって、疲れはありましたが『もおうやるしかないな』と気持ちを固めましたね。延長戦は気合いで戦いました。そこだけは絶対に負けないと思って」

――気持ちで負けていると代表の小倉卓也選手が……。

「いつもセコンドについている代表から怒られています。『行け! サボるんじゃねぇ!!』とか(笑)。でも自分にとっては、それぐらい言われるほうが良いんですよ」

――なるほど。ただ、次のタイトルマッチは5分5Rです。

「しかも5Rを戦いきる試合が多いですよね(苦笑)。ちゃんとフルラウンド戦うことも想定して、まずは自分が行きすぎないことを意識しています。いつものように前に出すぎると、前半戦で消耗してしまうでしょうから。最初はしっかりと圧力をかけながら、自分のペースで進めていきたいです」

――対する平井選手も前回の試合内容を踏まえて、序盤はペースを抑えてくるかもしれません。そうなると黒石選手自身も抑えて進めていくのか、あるいは前に出るのか。

「その場合は、自分がもっと圧力を強めていくかもしれません。できることなら――やっぱりフルラウンド戦うことなく、序盤に仕留めたいですね。アハハハ」

――今回のタイトルマッチも含めて、MMAにおける黒石選手の目標を教えてください。

「今回PFCのベルトを獲ることができたら、その次はネクサスのベルトも視野に入れていきたいですね。自分は一度ネクサスのフライ級王者決定トーナメントに出て、準決勝で負けています(2019年11月、橋本薫汰に一本負け)。あの時は悔しい想いをしたので、もう一度ネクサスのベルトに挑むことができたら――と思っています。

その前に、まずは今回勝つこと。ベルトが懸かった試合なので、ここは死ぬ気で獲りにいきます。今後も期待してください」

■PFC31対戦カード

<PFCフライ級王座決定戦/5分5R>
黑石大資(日本)
平井総一朗(日本)

<PFCストロー級王座決定戦/5分5R>
早坂優瑠(日本)
木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(日本)

<バンタム級/5分2R+1ex>
亀松寛都(日本)
ジミー西将希(日本)

<ライト級/5分2R+1ex>
渡辺トシキ(日本)
天草ストロンガー四郎(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
中島光陽(日本)
河永重春(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
森崇純(日本)
カタナマン(日本)

<フライ級/5分2R+1ex>
澤口悠之介(日本)
中西テツオ(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
伊藤光(日本)
ハント高島(日本)

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IMMAF MMA MMAPLANET NEXUS o PANCRASE Pancrase340 YouTube チャンネル パンクラス ボクシング ムハンマド・サロハイディノフ ライカ 井村塁 伊藤盛一郎 住村竜市朗 佐藤生虎 川中孝浩 有川直毅 村山暁洋 松井斗輝 林源平 河村泰博 田嶋涼 笹晋久 美木航 藤田大 近藤有己 透暉鷹

【Pancrase340】横浜武道館大会の追加対戦カード発表。透暉鷹がバンタム級暫定王座戦へ

【写真】会見はYouTubeで中継(C)MMAPLANET

15日(水)、都内にて12月24日(日)に横浜武道館で開催されるPANCRASE340の追加対戦カード発表記者会見が行われた。
Text by Shojiro Kameike

会見は1部と2部に分かれ、パンクラスのYouTube公式チャンネルでも中継されている。今回の記者会見で発表されたのは次の7カードだ。

ウェルター級KOP選手権試合:林源平×住村竜市朗
バンタム級暫定王者決定戦:河村泰博×透暉鷹
フライ級暫定王座決定戦:伊藤盛一郎×有川直毅
フライ級:ムハンマド・サロハイディノフ×松井斗輝
バンタム級:田嶋涼×笹晋久
71.5キロ契約:近藤有己×美木航
ウェルター級:川中孝浩×佐藤生虎


バンタム級転向のために保持していたフェザー級のベルトを返上していた透暉鷹が、転向初戦で暫定ながらタイトルマッチに挑む。対戦相手は現NEXUS王者であり、今年9月に井村塁をギロチンで秒殺してランキング1位に昇ってきた河村だ。透暉鷹にとっては2階級制覇、河村にとっては2冠王者を目指す戦いとなる。

ウェルター級は今年6月に村山暁洋を判定で下し、新王者となった林源平に住村竜市朗が挑む。野球のヘルメットを被って会見に臨んだ住村は、ややスベり気味――しかしこれが、関西特有のスベり芸なのか。ともあれ、右主体のストライカーだった林は村山戦で鋭い左ジャブでアウトボクシングを展開。一方の住村も「塩漬け上等」と言いながら9月の藤田大戦は怒涛のパウンドアウトと、新しい一面を見せ続けている両者だけに、どのような展開になるか楽しみだ。

また、近藤有己が71.5キロ契約で、これが約7年ぶりのMMAを戦う美木航を迎え撃つことに。「2年ぐらい前から試合用の練習をしていた」という美木は、これがパンクラス初参戦となる。さらにIMMAF世界王者で、9月にパンクラスでプロデビューしたサロハイディノフと、プロデビューから6連勝中の松井斗輝が対戦することも決定している。

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NEXUS o TSUNE パンクラス 中島太一 田中路教

PANCRASE339:セミファイナル・井村塁 vs. 矢澤諒

バンタム級。井村2位、矢澤6位。

柔術バックボーンの井村は全勝全フィニッシュでネオブラを制し、2年前の12月に中島太一と暫定王座決定戦で対戦したが、2RKO負け。さらにTSUNEにもテイクダウンから押さえ込まれて判定負け。そこから3連勝で復調したが、前戦はNEXUS王者河村からテイクダウンを奪ったところで下からのダースチョークに捕まってタップ負け。24歳。

右の一撃KOパンチャーの矢澤は、井村同様3連勝(3戦とも1RKO勝ち)で9月の30周年記念大会に出場したが、ノーランカーで4月には田中路教に敗れているパラエストラ柏の笹に、ひたすらテイクダウンを仕掛けられる展開で打撃が不発となり判定負け。25歳。

いきなり飛びこんだ矢澤。右フックがヒット!井村一瞬棒立ちに。パンチで出る矢澤。井村シングルレッグ。足にしがみつく。しかし引き剥がした矢澤。右を入れる。効いている。が、矢澤出力を出しすぎたのか疲れが見える。前蹴り。井村タックル。切りきれない矢澤。井村テイクダウンしてバックに回りチョーク!タップアウト!

井村「9月大恥かいたんで、すぐにチャンスをくれたパンクラスさん、対戦を受けてくれた矢澤選手、ありがとうございました。来年がんばります」