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AB MMA o UFC キック ダン・フッカー フランシスコ・プラド ボビー・グリーン マーチン・ヘルド

UFC on ESPN+91:第9試合・ナスラット・ハクパラスト vs. ジェイミー・ムラーキー

ライト級。

アフガン難民の両親からドイツで生まれたハクパラスト。UFCでは6年間で7勝4敗。負けた相手はデビュー戦のマーチン・ヘルドの後はドリュー・ドーバー、ダン・フッカー、ボビー・グリーンとランカークラスの相手のみ。しかしランカー相手には勝てていないということでもある。キックから格闘技を始めていて、MMAでも一本勝ちはないストライカー。15勝中9KOしているが、うち8KOがローカル時代の戦績で、UFCでは1KO6判定勝ち。打撃の手数で勝つことが多い。28歳。

オーストラリアのムラーキーはUFC5勝4敗。ローカル時代に同じオーストラリアのアレクサンダー・ヴォルカノフスキーと対戦経験がある(1RKO負け)。ヴォルカノフスキーと同じくラグビーからの転向組で、フィジカルの強さが武器。29歳。

今年2月のオーストラリア大会で両者の対戦が組まれていたが、ハクパラストの負傷欠場で実現しなかった。ムラーキーは代役でUFCデビュー戦となる20歳で11戦全勝のフランシスコ・プラドと対戦し完勝している。

打撃戦。パンチから左ミドルを入れたハクパラスト。さらに左フックが入りムラーキーダウン!膝を着いたムラーキーにハクパラストすかさず首を抱えてのクリンチアッパー連打!顔面に連打を打ち込み続ける。もらいながらも立ち上がったムラーキーになおも連打を入れるハクパラスト。再度崩れたムラーキーを見てレフェリー止めた!

ハクパラスト、勝機を逃さずにラッシュをまとめてUFC2度目のKO勝ち。

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o PFL UFC キック ジェレミー・スティーブンス マーチン・ヘルド

PFL2023:#3:第6試合・ナタン・シュルチ vs. スティービー・レイ

ライト級リーグ戦。

2018・19ウィナーのダブルミリオネア・シュルチ。しかし21年は初戦でマーチン・ヘルドに判定負けし、2戦目判定勝ちも5位で予選落ち。昨年はまたも初戦でオリバー・オウビン・メルシェに判定負け、2戦目でマーチン・ヘルドにリベンジ勝利するも、6位で予選落ち。決勝大会ではワンマッチで元UFCトップファイターのジェレミー・スティーブンスと対戦し判定勝ちした。31歳で23勝5敗。

昨年の準優勝レイ。UFCで7勝4敗の戦績を残していたが、リリースされ引退表明。表向きは膝の負傷ということだったが、ビザの問題で試合が組めずにリリースされたのが原因だったとのこと。昨年PFLで復帰。初戦アレクサンダー・マルチネスに判定負けしたが、2戦目で元UFCライト級王者アンソニー・ペティスに四の字バックでの胴締めでタップを奪い勝利。準決勝はペティスとのダイレクトリマッチとなり判定勝ちで連勝したが、決勝ではメルシェにKO負けした。

間合いを詰めるシュルチ。ケージを背負わせる。カーフキック。レイシングルレッグ。切られた。またカーフ。詰めてケージに押し込む。首相撲で凌いだレイ。しかしカーフからワンツーでまたケージ際に。シュルチの右がヒット。カーフ。ぐらついたレイ。カーフから右。出たシュルチがシングルレッグでテイクダウン。ハーフにしたシュルチはパウンドを打ち込む。下で逃れられないレイ。ゴング。

1Rシュルチ。

2R。シュルチすぐにシングルレッグに入るとテイクダウン。バックに回った。片足フックしてハーフバック。正対したレイだがまたハーフで固めるシュルチ。亀になったレイ。正対してクローズドガード。が、またハーフにするシュルチ。下から全く逃れられないレイ。オッズはライブレイの勝利に20倍と大差がついた。ガードに戻す→ハーフにされるの繰り返しで逃れられないレイ。ゴング。

2Rシュルチ。

3R。ミドルを蹴ったレイだが、キャッチされ即テイクダウンを許す。ラバーガードを狙ったレイだが、外れて結局ただのガードに。即ハーフにするシュルチ。パスしてマウントになるが、ガードに戻したレイ。しかしポジション争いのみで時間がすぎていき、そのままタイムアップ。

三者フルマークでシュルチ3点獲得。

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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#04 ナタン・シュルチ マーチン・ヘルド

【PFL2022#04】ナタン・シュルチ、ヘルドに快勝もプレーオフは難しい判定勝ちに終わる

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
マーチン・ヘルド(ポーランド)

ジャブを伸ばす両者。シュルチは右カーフから左ハイを繰り出す。ヘルドのジャブにもワンツーを入れたシュルチは、右ストレートをヒットさせる。ヘルドはジャブを続けイマナリロールも、シュルチは即座に反応し足を抜いて離れる。ヘルドはジャブ、シュルチはワンツーという展開のなかで、ヘルドも右をヒットさせる。打って離れるヘルドは、テイクダウン狙いを切られジャブを届かせても右フックを被弾。スピニングバックフィストが空振りとなったヘルドのジャブに、シュルチがカウンターの左を入れる。

シュルチはカーフ、ヘルドは後ろ回し蹴りから再びイマナリロールも、足を取ることはできない。カーフを効かせ、左フックを打ち込むシュルチは左右に回るヘルドを引き続きカーフで削っていく。ワンツーを放ってもカーフを蹴られるヘルドは、ダメージが蓄積してきそうだ。

2R、今回からシーズン参加のヘルドと初戦を落としているシュルチは、プレーオフ進出にこの回で勝利しても5Pに留まる状況だが、フィニッシュを意識した近い位置で打撃戦を初回と同様に続ける。シュルチが左ミドルを2発、ジャブを打って離れるヘルドが前進にダブルレッグを合わせてテイクダウンを奪った。即座に立ち上がったシュルチはクリンチの距離で左右のフックを当てる。

KO狙いでフックの空振りで姿勢を乱すようになってきたシュルチは、カーフを蹴らず、左ミドルを多用。自らの蹴りで右足を負傷した可能性もある。そのシュルチがワンツー、右を2度当てて、ここでカーフへ。ヘルドはダブルレッグを切られ、ワンツーの右を打たれる。さらに左ハイが顔面をかすめたヘルドは右フックの打ち合い後は、距離を取りラウンド終了となった。

最終回、2Rと同じように左の蹴りを多用する2018年と2019年のチャンピオンは、ヘルドのステップインに荒々しいフックを振るう。ヘルドも右ストレート、さらに左フックをヒットさせるが右を受けて下がる。3Pの判定勝ちでは、ほぼプレーオフ進出が無くなる両者だが、乾坤一擲のような攻めは見せない。頭を振って前に出て右を当てたシュルチが、ダブルレッグを切る。自らの手をついての後ろ回し蹴りでバランスを崩したヘルドがガードを取るが、シュルチは寝技には付き合わない。

残り90秒、左回り基調のヘルドを追いかけて左の蹴りから右を伸ばすシュルチがボディから右のコンビネーションを決める。近い距離で左フックを当てたシュルチが、テイクダウン狙いにも右を当てていく。左ハイ、ミドルハイからワンツーの打ち合い、ここから左を当てて左右のフックを強振したシュルチは、時間になるとマットとコーナーを叩くなど興奮状態だった。

結果、3-0で勝利したシュルチだが3P以上を持つ5選手が2試合目を控えていることを考えるとプレーオフ進出は難しい判定勝ちとなった。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#04   アレックス・マルチネス アントニオ・カルロス・ジュニオール クレイ・コラード ジェレミー・スティーブンス ナタン・シュルチ ハウシュ・マンフィオ ブルーシ・ソウト マーチン・ヘルド マールシン・ハムレット ロブ・ウィルキンソン

【PFL2022#04】計量終了 崖っぷちのジェレミー・スティーブンスが坊主頭で計量クリア

【写真】髭も剃られており、思わず見返さないと確信が持てないが──確かにジェレミー・スティーブンスだった (C)PFL

16日(木・現地時間)、17日(金・同)にジョージア州アトランタのオーバータイム・エリート・アリーナで開催されるPFL2021#04の計量が行われた。

ライト級レギュラーシーズンマッチ4試合とシングルマッチ1試合、ライトヘビー級シーズンマッチ5試合に出場する全20選手が無事パスしている。


ライト級で勝ち星を持っているランク上位の潰し合いが組まれ、昨年優勝のハウス・マンフィオはセレモニアル計量が終わり、「5勝0敗なのにまたアンダードッグ? なぜだろうね(笑)。でもスーパータフな相手だとは分かっている。オッズはバランスをみているんだろうね。でもベットするなら僕に、だよ」と笑顔で語った。

そのマンフィオと戦うオリヴィエ・オバメルシェは昨シーズン最終戦で、対戦予定のナタン・シュルチが欠場しボーナス獲得の機会を逸しレーオフ進出争いから脱落した。その際に、結果的に昨シーズン優勝者となるマンフィオにエレベーターの中で顔合わせ、「そのおかげで僕は残れた」と感謝されたという。

「彼は良いヤツなんだよ。そんな彼と対戦して今年は痛めつけないといけないのはちょっと思うところあるけど、それが僕の仕事だから。100万ドルのことは少し考える。でも、プレーオフ進出できるかどうかということで、ナーバスになることないよ。ただ戦うだけだから」とオバメルシャは話した。

一方、メインで戦うクレイ・コラードとアレックス・マルチネスはまず後者が「何が何でもやりとげる。だからここにいるんだ。タフなテストはファイターにとって良いことだから、とても楽しみにしているよ。自分が何を試合で出せるのか、それがとても重要になってくる。どういう風に説明したら良いのか分からないけど、神がいつも僕を見守ってくれているから自信を持って戦うことができるんだ」とインタビューに答えた。

対して、コラードはプレーオフ進出が懸かった大会でメインで戦う直前に、愛娘が誕生し「彼女をこの腕で抱いて何とも言えなくなった。でも、試合に集中している。賞金を家に持ち帰ることが家族のためだからね。生まれる前にコトを終わらせて抱きたかったけど、また戻って彼女を抱きしめるよ。少しでも早くKOをして、家に帰りたいかって? タフな相手を用意してくれたよ。でも俺はいつでもKOするために練習している。3Rか2Rか、1Rなのか。とにかく倒す」とコメントした。

現在0P、プレーオフ進出には少しでも早くフィニッシュ勝利し、ポイント上で上位選手にプレッシャーを与えたいジェレミー・スティーブンスは、頭を丸めてステージに登壇。1ポンドオーバーリミット丁度の156ポンドでスケールを終え、マイルス・プライスと戦うのみとなっている。

■視聴方法(予定)
4月21日(木・日本時間)
午前8時00分~DAZN

■ PFL2022#04計量結果

<ライト級/5分3R>
カシアス・クレイ・コラード: 155.2ポンド(70.39キロ)
アレックス・マルチネス: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール: 205.8ポンド(93.34キロ)
ブルーシ・ソウト: 205.2ポンド(93.07キロ)

<ライト級/5分3R>
ハウシュ・マンフィオ: 155.8ポンド(70.66キロ)
オリヴィエ・オバメルシェ: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス: 156ポンド(70.76キロ)
マイルス・プライス: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
オマル・アクメトフ: 203.2ポンド(92.16キロ)
テオドラス・オークストリス: 204ポンド(92.53キロ)

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ: 156ポンド(70.76キロ)
マーチン・ヘルド: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
エミリアーノ・ソルディ: 204.8ポンド(92.89キロ)
デラン・モンチ: 205.6ポンド(93.25キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン: 206ポンド(93.44キロ)
ヴィクトル・ペシュタ: 205.8ポンド(93.34キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット: 205.6ポンド(93.25キロ)
ジョシュ・シルヴェイラ: 205.6ポンド(93.25キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイク・チルダース: 155ポンド(70.31キロ)
ナサニエル・ジェナーマン: 155ポンド(70.31キロ)

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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#04 アレックス・マルチネス アンソニー・ペティス アントニオ・カルロス・ジュニオール オマリ・アクメドフ クレイ・コラード ジェレミー・スティーブンス ジョシュア・シルヴェイラ スティービー・レイ ドン・マッジ ナタン・シュルチ ハウシュ・マンフィオ ブルーシ・ソウト ブログ マーチン・ヘルド

【PFL2022#04】ペティス優遇ライト級。星勘定上位戦=マンフィオ✖オバメルシェ&コラード✖マルチネス戦

【写真】文字通り星勘定が必要になってくるマンフィオ✖オバメルシェ、コラード✖マルチネスというライト級の上位対決だ (C)PFL

17日(金・現地時間)にジョージア州アトランタのオーバータイム・エリート・アリーナでPFL2022#04が開催される。

ライト級とライトヘビー級からレギュラーシーズン2巡目=最終戦を迎える。とはいっても現在ランク1位のアンソニー・ペティスは、第1巡と同様に別階級の試合が組まれたイベントに出場=24日の#05大会でスティービー・レイ戦が決まっている。

初戦でマイルス・プライスを初回に三角絞めで一蹴し6Pを獲得しているペティスとアレックス・マルチネスに判定負けを喫したレイとの対戦は、プレーオフ進出の可能性が高い特別枠のように見受けられる。

なんせ、今大会ではランク2位のハウシュ・マンフィオは5位のオリヴィエ・オバメルシェと、ランク3位のクレイ・コラードは4位のマルチネス戦がマッチアップされている。ポイントのある選手同士が潰し合いを強いられている状況とは、余りにも対照的なペティスへの厚待遇ぶりだ。

それでもドン・マッジがドロップし、マーチン・ヘルドが加わったライト級戦線、マンフィオは勝てば10~7点まで得点を伸ばすことができ、判定勝ちでもプレーオフ進出は堅くなる。

対してマンフィオと対戦するオバメルシェ、コラード✖マルチネスは最大9P獲得できるが、最小では6点に留まる。確実性を取るのか、ボーナス獲得ファイトを狙うのかは、自身がデカゴンに足を踏み入れるまでの試合結果によってくる。


無得点組みは初回フィニッシュのボーナスで最大6点、判定勝ちだと3P獲得という状況は自力入賞の可能性はなく、プレーオフ進出は上位勢の結果次第だ。

それゆえにプライスを用意されたジェレミー・スティーブンス、ヘルドと戦う2度の世界王者ナタン・シュルチも対戦相手同様にフィニッシュ優先ファイトが必要となる。

一方、ライトヘビー級は5Pを持ちランク4位のコリー・ヘンドリックスが欠場し、それ以外のランク上位選手=1位アントニオ・カーロス・ジュニオール、2位オマリ・アクメドフ、3位ロブ・ウィルキンソン、5位(実質4位)のマールシン・ハムレットがそれぞれ、ブルーシ・ソウト、テオドラス・オークストリス、ヴィクトル・ペシュタ、今大会から参戦のジョシュア・シルヴェイラと0点ファイターとの試合が組まれている。勝てば勝ち抜きの上位勢✖フィニッシュ必須の下位ランカーという構図だ。

【ライト級ランキング】
1位 6p アンソニー・ペティス
2位 4p ハウシュ・マンフィオ
3位 3p クレイ・コラード
4位 3p アレックス・マルチネス
5位3p オリヴィエ・オバメルシェ
6位 0p ナタン・シュルチ
7位 0p スティービー・レイ
8位 0p ジェレミー・スティーブンス
9位0p ドン・マッジ
10位 0p マイルス・プライス
11位0p マーチン・ヘルド

【ライトヘビー級ランキング】
1位 6p アントニオ・カーロス・ジュニオール
2位 6p オマリ・アクメドフ
3位 5p ロブ・ウィルキンソン
4位 5p コリー・ヘンドリックス
5位 3p マールシン・ハムレット
6位 0p テオドラス・オークストリス
7位 0p エミリアーノ・ソルディ
8位 0p ブルーシ・ソウト
9位 0p ヴィクトル・ペシュタ
10位 0p デラン・モンチ
11位 0pジョシュ・シルヴェイラ

■視聴方法(予定)
4月21日(木・日本時間)
午前8時00分~DAZN
PFL202#04

■PFL202#04対戦カード

<ライト級/5分3R>
カシアス・クレイ・コラード(米国)
アレックス・マルチネス(パラグアイ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)
ブルーシ・ソウト(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ハウシュ・マンフィオ(ブラジル)
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス(米国)
マイルス・プライス(アイルランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
オマル・アクメトフ(ロシア)
テオドラス・オークストリス(リトアニア)

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ(ブラジル)
マーチン・ヘルド(ポーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)
デラン・モンチ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン(豪州)
ヴィクトル・ペシュタ(チェコ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット(ノルウェー)
ジョシュ・シルヴェイラ(米国)

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
ナサニエル・ジェナーマン(米国)

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MMA PFL PFL2021#04 Report オリヴィエ・オバメルシエ マーチン・ヘルド

【PFL2021#04】オバメルシェに判定負けのヘルド、ポイント3Pのままで厳しい状況に

<ライト級/5分3R>
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
マーチン・ヘルド(ポーランド)

サウスポーのオバメルシェに対し、右ミドルを蹴ったヘルドは組まれると、シングルに出てケージに押し込む。頭を押すオバメルシェが耐えきって離れ、左オーバーハンドを当てる。オバメルシェが左ハイを見せ、ボディフックを打ち込む。さらに左ハイを狙われたヘルドがクリンチも、すぐに離れたオバメルシェが左フックを振るう。

続けてロングのワンツーを見せたオバメルシェが、左ミドルを決める。組んだオバメルシェは右腕を差して押し込む。ヘルドが内股かビクトル投げの動きを見せた直後に前を向きなおす。小手投げも耐えたオバメルシェは離れ、ヘルドのステップインに右オーバーハンドを合わせてダウンを奪う。パウンドの猛攻に晒されたヘルドだが、ガードを取りしっかりと抱き着いてサバイブした。

2R開始直後に距離を詰めたヘルドが、右ハイを2発放つ。オバメルシェは左フックから左ハイと攻勢のまま、攻め急ぐことがない。これがマイナス1Pでプレーオフ進出をほぼほぼ諦めた選手の強みか。対して、少しでもボーナスが欲しいヘルドは逆転へ攻撃が粗くなっている。

ヘルドは大振りのパンチから組んでケージにオバメルシェを押し込む。動きがスタックし、レフェリーがブレイクを命じ残り2分20秒に。オバメルシェはここでも左を当て、右フックからパンチを纏めてヘルドをケージに押し込む。ウィザーのヘルドを小外で倒したオバメルシェがトップを奪取する。背中をつかされ、ハーフで抑えられたヘルドは、下のままでラウンド終了を迎えた。

最終回、左フックに左を合わされたヘルドは、右ハイも息が荒くなっている。オバメルシェは落ち着いてヘルドの動きを見てカウンターを狙い、テイクダウンも切っていく。右オーバーハンドを当てたオバメルシェのクリンチへ。ここでヘルドが、足関節を仕掛ける。

ヒザを押して足を抜いたオバメルシェは、ヘルドをスタンドで待ち受ける。残り2分半、あとがないヘルドは右を伸ばしてダブルレッグも、切ったオバメルシェがアッパーを入れる。ケージに押し込まれたヘルドは、ビクトル投げ。体を捻って足を向いたオバメルシェが、立ち上がったヘルドに左を打ち込む。直後に組んでいったオバメルシェはボーナスポイントも必要ないので時間を使う。最後の30秒、オバメルシェはボディから左ハイを放ち、ヘルドの前進にカウンターの右を当て跳びヒザをかわしてタイムアップに。

フルマーク判定勝ちのオバメルシェは2P、ヘルドもナタン・シュルチを破った3Pのまま──という状況に控室でこの試合を見ていたロイック・ラジャポフは強く拳を握った。


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MMA PFL PFL2021#04 Preview UFC アクメト・アリエフ アンソニー・ペティス クレイ・コラード ファブリシオ・ヴェウドゥム マーチン・ヘルド

【PFL2021#04】崖っぷちもジャンプアップも可能なペティス。試合順が有利に働くか

【写真】後がないペティス。ヘビー級のファブリシオ・ヴェウドゥムの次戦欠場が決まった中で、今シーズの目玉ファイターに残って欲しいがPFLの本音だろう(C) PFL

10日(木・現地時間)、ニュージャージー州アトランティックシティのオーシャン・カジノリゾートPFL2021#04が開催される。

フェザー級とライト級のレギュラーシーズン最終戦。ここでは2018年&2019年世界王者ナタン・シュルチと、WEC~UFCからPFLと3冠を目指し参入したアンソニー・ペティスが敗北という波乱の展開となっているライト級の現状と戦局をレポートしたい。


【ライト級ランキング】
1位 3p カシアス・クレイ・コラード
2位 3p アクメト・アリエフ、アレックス・マルチネス、マーチン・ヘルド
5位 3p ハウシュ・マンフィオ
6位 0p ジョイルトン・ラターバッバ
7位 0p ロイック・ラジャポフ、ナタン・シュルチ
9位 0p アンソニー・ペティス
10位 -1p オリヴィエ・オバメルシェ

シーズン第1戦5試合を終え、シュルチとペティスの敗北があったものの5人の勝者は全て判定勝ちで、第2戦が終わるまでプレーオフ進出者が誰になるのかは、全く見えてこない。

ペティスは現在2位につけているペルー人ファイター=アレックス・マルチネスとの対戦となった。キャリアでいえば歴然とした差があるが、クレイ・コラード戦の動きを見る限り、ペティスのプレーオフに不進出も十分にありうる。

いずれにせよ、2位につけている選手を相手に他の選手の得点獲得状況を見極めて試合に挑むことができることで、PFL側のペティスに姿を消して欲しくないという意志が伺える。『ここで終わるかもしれない』という現実は、ファンの注目度が高まることは間違いない。

一方シュルチの対戦相手は、3P獲得ながら5位と落選ラインにいるハウシュ・マンフィオだ。

アリエフ、ヘルドというロシア&ポーランド勢よりも、組みしやすい相手とはいえるが、2度の優勝者に対してはペティスと比較すると突き放し感もあるマッチアップといえる。

アリエフは7位のロイック・ラジャポフ、ヘルドは初戦の欠場で-1Pという絶望的な状況にあるオリヴィエ・オバメルシェと対戦する。

他力本願にもフィッシュ勝利が絶対のオバメルシェを相手にヘルドも3P以上を獲得し、彼より後に戦う4選手にプレシャーを高めたいところだ。

オバメルシェは計算通り戦えるようなヤワな相手ではないが、初戦で封印した足関節のアテンプトは見てみたいヘルドだ。

そしてペティスを破ったことで一気に注目が高まったコラードは、ジョイルトン・ラターバッバとのマッチアップが決まった。

初戦でマンフィオにスプリットで敗れているドイツの市民権を持つブラジル人ファイターのラターバッハを相手に、コラードはペティス越えがフロックでなかったことを証明するためのファイトとなる。

■視聴方法(予定)
6月11日(金・日本時間)
午前7時00分~Official Facebook

■ PFL201#04対戦カード

<女子ライト級/5分3R>
クラレッサ・シールズ(米国)
ブリトニー・エルキン(米国)

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ペティス(米国)
アレックス・マルチネス(パラグアイ)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
ボビー・モフェット(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
タイラー・ダイヤモンド(米国)

<ライト級/5分3R>
カシアス・クレイ・コラード(米国)
ジョイルトン・ラターバッバ(ドイツ)

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ(ブラジル)
ハウシュ・マンフィオ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー(米国)
ジェシー・スターン(米国)

<ライト級/5分3R>
マルチン・ヘルド(ポーランド)
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
アクメト・アリエフ(ロシア)
ロイック・ラジャポフ(タジキスタン)

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
シェイヤン・モラエス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
アルマン・オスパノフ(カザフスタン)

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other MMA PFL2021#01 Report ナタン・シュルチ ブログ マーチン・ヘルド

【PFL2021#01】寝技一切なし、マーチン・ヘルドが連覇中のナタン・シュルチを破りPFL初陣で金星

【写真】この右アッパーが良かったヘルド。きわどい判定ながら。世界王者をボクシングマッチで破った(C)PFL

<ライト級/5分5R>
マーチン・ヘルド(ポーランド)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ナタン・シュルチ(ブラジル)

左から右を伸ばし前に出るヘルドに対し、シュルチも左フックを返し右ローを蹴る。ジャブから右を入れるヘルドは、額で受けるシュルチにパンチを続ける。勢いづき、左ジャブ、ワンツーを打ち込むヘルドが近距離では右アッパーを突き上げる。アッパーからフック、ボディから顔面、そしてワンツーと手を出し続けるヘルドに対し、シュルチの気持ちは折れておらずガードを固めて反撃の機会を持っているか。

ヘルドはワンツー、右オーバーハンドを続けるなかで、カーフを蹴られる。組んだシュルチはボディロック、ウィザーのヘルドはカニバサミにはいかず、ポジションを入れ替えダブルレッグで押し込んでいく。シュルチは右を差して押し返すと、ヘルドは小手投げから離れワンツーを見せた。直後のダブルを切ったシュルチが、クリンチでケージ際へ。首相撲からヒザを入れたヘルド、ラウンドを取ったが──逆に削られていないかは、気になるところだ。

2R、ガードの上からパンチを続けるヘルドが、ワンツーフックをヒットさせる。さらにジャブを伸ばし、シュルチは右カーフローも、右アッパーを受ける。やはり疲れた感のあるヘルドは、右を伸ばすが左を合わされる。ヘルドは左フック、左ジャブからアッパーを再び決める。構わず前に出たシュルチが右フックを振るい、圧力を高めていく。左右に回るヘルドを追いかけるシュルチは、パンチの交換のなかで右をヒットさせる。ヘルドもジャブ、アッパーを返す。

と、残り80秒でダブルレッグを決めたヘルドだが、シュルチがすぐに立ち上がる。クリンチでケージに押し込んだシュルチが、互いにヒザを蹴り合いラウンド終了を迎えた。

最終回、構えを変えてジャブを伸ばすヘルドに対し、じりじりと前に出るシュルチが右オーバーハンドを入れ、ダーティボクシングでは数で優位に立つ。ヘルドはヒザを見せ、距離を取り直して組むが、シュルチが足払いで突き放す。ワンツーに右をカウンターで当てたシュルチが、前に出て左ミドル。一発のキレはシュルチが上で、ヘルドは懸命に手を出すがミドルを蹴られて、大きく息をする。

残り2分、アッパーに右を合わせたシュルチ、ヘルドはジャブから距離を取る。シュルチは左フックに右を当て、右を続ける。ヘルドのパンチはガードの上を叩くことが多い。それでも右アッパーを打ち込んだヘルドは、左から右を被弾する。ヘルドは右アッパー、左ジャブを返し、ガッツポーズを見せ叫び声を挙げる。シュルチは拳を握って、ポーズを取ろうとした刹那、ヘルドがワンツーを入れてタイムアップ。

初回は明確にヘルド、最終回はシュルチ。2Rをどちらが取るか。結果──ヘルドが判定勝ち、フェザー級に続きライト級も連覇中の世界王者が敗れた。


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【PFL2021#01】計量終了 いよいよシーズン開幕。3冠狙う”ショータイム”ペティス「良い仕事をする」

【写真】アジアではエディ・アルバレスがBellator、UFCに続きONEで世界3冠を果たそうする一方で、ペティスはWEC、UFC、そしてPFLと前人未踏の3冠を狙う (C)PFL

23日(金・現地時間)、ニュージャージー州アトランティックシティのオーシャン・カジノリゾートで開催されるPFL2021#01の計量が22日(木・同)に行われた。

2020年のブランクを経て、過去最高のメンバーが揃ったといえるPFLの2021年シーズン。今大会のメインに出場するアンソニー・ペティスはWEC、UFC、そしてPFLと3冠を目指す。


そのペティスはストリーミング用のモックウェイインとフェイスオフ後に「俺が良い試合をすることが誰もが知っている。素晴らしい対戦相手と良い仕事をするよ」とマイクで話すと、自身が使ったマイクをカシアス・クレイ・コラードに手渡す。

一瞬戸惑ったコラードは「僕もそのために来た」と早くも気圧されているような空気だった。

フェザー級の注目の一番、ランス・パーマー✖バッバ・ジェンキンスはメインカード・オープニングマッチだ。マクス着用がマストでない計量ながら、後者がバンダナマスクをしてフェイスオフに臨んだ。

カレッジレスリング時代に3勝1敗とパーマーに勝ち越しているジェンキンスは「ずっとレスリング時代のことを聞かれてきたけど、ヤツは新しい自分をぶつけてくるはずだ。ヤツは俺のことを知っている。俺もヤツのことが分かっている。何も秘密はない、俺の方が優れたファイターだ」と発言。

対して3度目の100万ドル獲得を目指すパーマーは「彼の言った通りだ。10年の戦いの過去がある。この試合に向けて、やるべきことはやってきた。明日、ケージで戦うだけだ。3連覇を目指す僕のケージに彼がやってきた。でも、これまでと変わりない尊敬しているよ」と静かにコメントした。

ライト級ではパーマーと同様に3度の挑戦を目指すナタン・シュルチが、マーチン・ヘルドと対戦する。

Bellator、UFCと北米メジャーで戦ってきた足関キング=ヘルドはポーランド国旗を高々を掲げてスケールに乗った。

またアクメト・アリエフと対戦するミハイル・オジンツォフが、1ポンドオーバー規約よりも0.4ポンド重く、唯一の計量オーバーに。

今回の試合の勝敗に関わらず0ポイント──ばかりか、今シーズンからは計量失敗にペナルティが用いられるようになり、-1Pからスタート。オジンツォフがプレーオフ進出のために、キャッチウェイトのこの試合でなすべきことは、少しでもアリエフの獲得ポイントを減らすことになる。

■視聴方法(予定)
4月24日(土・日本時間)
午前6時30分~Official Facebook

■ PFL2021#01計量結果

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ペティス: 156ポンド(70.76キロ)
カシアス・クレイ・コラード: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ライト級/5分5R>
ナタン・シュルチ: 156ポンド(70.76キロ)
マーチン・ヘルド: 155.8ポンド(70.66キロ)

<フェザー級/5分3R>
モヴリッド・ハイブラエフ: 145.4ポンド(65.95キロ)
ラジャー・ストヤディノビッチ: 145.8ポンド(66.13キロ))

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー: 145.4ポンド(65.95キロ)
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ロイック・ラジャポフ: 155.4ポンド(70.48キロ)
アレックス・マルチネス: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョイルトン・ラターバッバ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ハウシュ・マンフィオ: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
アクメト・アリエフ: 155.2ポンド(70.39キロ)
ミハイル・オジンツォフ: 156.4ポンド(70.94キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード: 146ポンド(66.22キロ)
アントニー・ディジー: 145.6ポンド(66.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
チョ・ソンビン: 145.6ポンド(66.04キロ)
タイラー・ダイヤモンド: 145.8ポンド(66.13キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
シェイヤン・モラエス: 146ポンド(66.22キロ)

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【PFL2021#01】ペティスがメイン。シュルチ✖ヘルド&パーマー✖ジェンキス。そしてケースは準優勝者と

【写真】メインにアンソニー・ペティス出場。セミでシュルチ✖ヘルドという愉しみなカードが決定した (C)PFL

23日(火・現地時間)、PFLが2021年シーズン第1回大会のラインナップを発表した。過去最高のロースターが集結した今年のPFLは、ライト級とフェザー級のレギュラーシーズンからテイクオフする。

既報の通り 4月23日(金・同)に開幕するPFL2021年シーズン、会場は未発表だがラスベガスで開幕する。

メインはUFCから移ってきたアンソニー・ペティスが、クレイ・コラードと対戦する。コラードのMMA戦績は18勝8敗だが、過去2年間はボクシングを主戦場としており13勝3敗3分という結果を残している。そんな米国ジェネラル層を直撃するメイン以上、MMAファンはメインカード残り3試合に体温が上がるはずだ。


セミも同じくライト級で2度のPFL世界ライト級王者ナタン・シュルチが、マーチン・ヘルドと戦う。ポーランドの足関王はBellatorでブレイクし、UFCでは北米MMAの王道に力を封じ込められながらも、スタイルをアジャスト。不可解な判定負けや、逆転ヒザ蹴りを受けるなど結果的には成功を収めることをオクタゴンではできなかったが、さらなる強さを身につけ、ロシアのACAでも再び切れのある足関節を披露している。

セミ前にはフェザー級が2試合組まれた。まずESPN2オープニングバウトはPFLで負け無し、一時は離脱が決定とも伝わっていたフェザー級連覇中のランス・パーマーと、中東=BRAVE CFフェザー級王者から北米に戻るバッバ・ジェンキンスのマッチアップとなった。

共にレスリングがベースだが、ジェンキンスはペンシルバニア州立大からスアリゾナ州立大に移り、ペンステート時代にNCAA D1の149ポンド級で準優勝、アリゾナでは157ポンドでNCAA D1を制し、この両年にオールアメリカンに輝いている。

一方、パーマーはオハイオ州立大時代に4度のオールアメリカンに輝くも、NCAA D1での最高位が準優勝で、ほかは4位が2度と8位とフォークスタイルの実績ではジェンキンスがパーマーを上回る。パーマーがPFLで比類なき強さを見せてきたのは、テイクダウンを軸とし打撃とサブミッションを使ってきたからだ。このテイクダウンで、ジェンキンスに遅れを取ると、前後にある打撃と極めの無力化する可能性もある。

とはいえMMAはMMA、フォークスタイルレスリングではない。打撃とテイクダウンの融合により、パーマーがジェンキンスをドミネイトすることも十分に考えられる潰し合いの一戦だ。

さらにもう1試合組まれたフェザー級は、モヴィッド・ハイブラエフ✖ジェイソン・ソアレスという激闘必至の超注目カードだ。

ダゲスタンレスラーのハイブラエフとTitan FCフェザー級王者ソアレスはともオールラウンダーだが、後者の方が打撃に寄ってはいる。とはいえEBIなどグラップリング大会に出場するだけの腕も組み技で持つ、ソアレスがハイブラエフを相手にこれまでMMAでは見せなかった──打撃を効かせる前の組技という試合展開に応じることも十分にありうるだろう。

プレリミメインは2019年ライト級準優勝のロイック・ラジャポフがRIZINで活躍したジョニー・ケースと戦う十分にメインカード級の対戦、そして韓国からのチャレンジとなるチョ・ソンビンは、アルファメール所属で11勝1敗──7連調中のタイラー・ダイヤモンドの激突など、見逃せない9試合が決まった。

現状フェザー級が4試合のため、あの2名の追加発表と1試合が今後明らかになるかと思われる。

■PFL2021#01対戦カード

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ペティス(米国)
カシアス・クレイ・コラード(米国)

<ライト級/5分5R>
ナタン・シュルチ(ブラジル)
マーチン・ヘルド(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
ジェイソン・ソアレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー(米国)
バッバ・ジェンキンス(米国)

<ライト級/5分3R>
ロイック・ラジャポフ(タジキスタン)
ジョニー・ケース(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョイルトン・ラターバッバ(ドイツ)
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
アクメト・アリエフ(ロシア)
ミハイル・オジンツォフ(ベラルーシ)

<フェザー級/5分3R>
チョ・ソンビン(韓国)
タイラー・ダイヤモンド(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
シェイモン・モラエス(ブラジル)

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