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【KSW53】他団体王者対決は、打撃勝負に出たヤクビエツをグジェビグが殴り倒しKO勝ち

<ウェルター級/5分3R>
アンジェイ・グジェビグ(ポーランド)
Def.2R0分15秒 by KO
トマシュ・ヤクビエツ(ポーランド)

右ローをまず見せたグジェビグが、ワンツーを当てる。左ミドルを蹴ったヤクビエツはボクシングで対抗しワンツーを当て返す。左ストレートからワンツーを当てたヤクビエツに対し、グジェビグが鋭い左フックをヒットする。続いた前蹴りを腹に決めたグジェビグが、左フックに続き左ミドルを蹴り込む。それでも打撃勝負のヤクビエツは左フックから右ストレートでダウンを喫し、ハーフから懸命に潜ろうとする。ウィザーで潰しエルボーを打ち込むグジェビグは、シングルを潰してバックに回るも前方に落とされる。

三角絞め狙いを潰したヤクビエツだが、グジェビグが蹴り上げからスタンドに戻ると右から左フックを2度被弾しまたも後方に倒れる。殴られながらも足に組みつき立ち上がったヤクビエツは足払いで崩され、左のエルボー&パンチを連打されながら、何とかラウンド終了に持ち込んだ。

2R開始直後、前に出てきたヤクビエツに左を打ち込んだグジェビグ。腰から崩れたヤクビエツを見て、レフェリーが試合を止めた。「ヤクビエツはとてもタフなファイターだけど、誰も夢見たKSWでKO勝ちができた。彼は打撃も強かった。俺はシャイじゃない。ここでスターになりたいんだ。10年間、ハードワークをこなしてきた。KSW、コーチに感謝している」と勝者は話した。


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【KSW53】計量終了 ファンの前で公開計量も、パークが体重オーバーでガムロとの統一戦はノンタイトルに

【写真】なんともシュールなファイト時の出で立ちのヤクビエツと、背広姿のグジェビグ(C)KSW

10日(金・現地時間)、ポーランドのワルシャワで無観客大会として開催されるKSW53「Reborn」の計量が行われた。

明日のイベントは無観客で行われるが、お国柄かKSW名物の生バンドの重低音BGMこそ省かれたもののパブリック計量&フェイスオフがショッピングセンターで行われた。

またファンはソーシャルディスタンスを取ることなく、マスクをしている人の数も非常に少ない様子がKSW TVの動画からも明らかになっている。

公開計量を通して、マスクをして登場したのはクロアチア人のフィリップ・ペジッチだけ──つまりポーランド人ファイターは全員がマスク未着用だった。

そんなパブリック計量の最後にメインでノーマン・パークとライト級王座統一戦を戦う──ライト級&フェザー級王者マテウス・ガムロが、2本のベルトを肩にかけメガネをつけたまま登壇。パークは本計量で体重オーバーになっており姿を見せないまま計量は終了し、両者の試合はノンタイトル戦の5分✖5Rで実施されることとなった。

因縁の決着戦もパークが体重を落とせなかったことで、いきなり水を差された形だ。


ファンの目の前で行われた公開計量では、ノーネクタイの背広姿で登壇したアンジェイ・グジェビグと、トマシュ・ヤクビエツのフェイスオフ──ヤクビエツの苦い顔が印象に残った。

この両者の1戦はグジュビクがFight Exclusive Nightミドル級&ウェルター級王者で、ヤクビエツがArmia Fight Nightウェルター級王者という顔合わせで、KSWウェルター級王者ロベルト・ソルディッチへの挑戦権が事実上掛けられている。

背広で公開計量に姿を見せたグジェビグはストライカーで、オーソながら特に左から右のワンツー後に繰り出される左ミドルや左ハイは非常に威力があり、ペースを掴む攻撃手段だけでなくフィニッシュにもなる。

対してヤクビエツはボクシング&柔術の選手で、基本はトップでパウンドで削り、スクランブルからバックを制す現代MMAなスタイルながら、ストレートフットロックを果敢に仕掛け、ヒールで対戦相手のヒザを破壊するなど、極めの強さも見せてきた。

明日の試合でも、下にったヤクビエツが果敢に極めを狙うことができるのか。あるいはグジェビグが打撃で突き放し、テイクダウンを切ってパンチで詰めていくのか──が、見所となる。

さらには、KSW活動再開イベントらしく実績のある選手が揃った今大会では、セミの階級を越えたチャンピオン対決=元KSWウェルター級王者ボリス・マンコフスキー✖元フェザー級マルチン・ロゼクも注目だ。

フェイスオフでロゼクがかめはめ波は見せる。これに対し、マンコフスキーはロゼクが被っていたキャップを取り上げ、ならばとロゼクが逆にマンコフスキーのサングラスを外す。ここから胸をついてあわや乱闘という状況ながら、両者は笑顔を浮かべたままで、じゃれあっている風でもあった。

■ KSW53計量結果

<ライト級/5分5R>
マテウス・ガムロ:70.3キロ
ノーマン・パーク:71.8キロ

<ライト級/5分3R>
ボリス・マンコフスキー:70.7キロ
マルチン・ロゼク:70.4キロ

<ミドル級/5分3R>
トマシュ・ドルヴァル:83.9キロ
ウーカシュ・ビエンコウスキ:84.0キロ

<ウェルター級/5分3R>
アンジェイ・グジェビグ:77.2キロ
トマシュ・ヤクビエツ:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
ロマン・ジュマンスキ:70.7キロ
フィリップ・ペジッチ:70.5キロ

<ライト級/5分3R>
アルトゥル・ソウィンスキ:70.4キロ
グシェゴシュ・ジュラコウスキ:70.5キロ

<80キロ契約/5分3R>
カミル・スミゾウスキ:79.1キロ
ミハウ・ピエツァク:79.7キロ

<バンタム級/5分3R>
セバスチャン・シュブシュ:61.1キロ
ヤクブ・ヴィクワッチ:61.6キロ