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【DEEP JEWELS】LIBBY 衝撃のKOデビュー!


先週末に開催されたDEEP JEWELS44。伊澤星花が圧倒的な強さで王座を奪還したメインにケイト・ロータス、彩崎のKO勝ちで大いに盛り上がりましたが、その中でも衝撃的なインパクトを残したのはLIBBY(SSABI MMA)でしょう。

DEEP JEWELSの常連・山崎桃子(坂口道場一族)と対戦。開始直後から近い距離で激しく打ち合うと渾身の左右のフックがクリーンヒット。パンチを顎に被弾した山崎は糸が切れた人形のようにダウンして失神。グニャと曲がった足と気を失ってマットに頭部を打ち付けるシーンは背筋に冷たいものを感じました。女子の試合でこれほどまでに激しいKOシーンを見たのはいつ以来か。ちょっと記憶にありません。

あれだけのハードパンチャー。ボクシングやキックでどれだけ実績があるのかと思いきや、紫帯の柔術家じゃありませんか。しかもMMA戦績は山崎に勝利するまで5連敗?JEWELSで覚醒したというのか。。。本格化したのか、まぐれ当たりなのか、何とも判断が難しい。次の試合を見てみないとわからないというのが正直な感想です。

当初は恐らくK-POPアイドル的なビジュアル推しで出場が決まったと思われますが、まさかのまさかの突然変異。JEWELSミクロ級の台風の目、いや主役に躍り出るか。次戦が早く見たい!
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【DEEP JEWELS44】伊澤がニンジャチョークで一本勝ち!アトム級王座奪取&超RIZIN03への出場アピール

【写真】打撃の向上でサブミッションがさらに活きてくる(C)MATSUNAO KOKUBO

<DEEP JEWELSアトム級選手権試合/5分3R>
[挑戦者] 伊澤星花(日本)
Def.2R0分58秒by ニンジャチョーク
[王者]パク・シユン(韓国)

シユンが大きくステップして左フック、ワンツーを見せる。伊澤はじりじりと前に出てジャブと前蹴り、インロー、ダブルレッグを見せる。シユンは左フックで飛び込み、伊澤は右腕を差してシユンをケージに押し込む。伊澤はシユンの右足に右のヒザ蹴りを入れて、シユンを後方に倒すようにテイクダウンする。

シユンが立ち上がろうとすると、伊澤はがぶってコントロール。シユンがヒザ立ちになるとダースチョークを狙い、グラウンドに持ち込む。ガードポジションになった伊澤は腕のクラッチを外し、今度は三角絞めへ。足をクラッチした状態で鉄槌を入れ、シユンは立ち上がる。

2R、伊澤が右の前蹴り。シユンが右ストレートで前に出ると、伊澤は首相撲からヒザ蹴り。距離が離れると伊澤が打撃でプレッシャーをかけ右ストレート。この一撃でシユンの腰が落ちる。なんとか組みつくシユンだったが、伊澤はそこにギロチンチョークを狙い、最後はニンジャチョークで一本勝ちした。

試合後、伊澤は「DEEP JEWELSアトム級、RIZINスーパー・アトム級、DEEP JEWELSストロー級王者の伊澤です。この試合が盛り上がったのはシユン選手のおかげです。韓国から来てくれて、すごく強くて試合が楽しかったです。ありがとうございます。今回からJTT所属になって、打撃の強さも見えたんじゃないでしょうか(笑)」と挨拶。

「3階級のチャンピオンとして、もともとこのベルトを持っていた大島選手、ストロー級暫定王者の松田選手、RIZINのスーパー・アトム級は誰でもいいんで、もっともっと試合をして、練習でやっていることを出したいです。榊原さん、超RIZIN03に私を出してください。私が出ないと女子格闘技は盛り上がらないと思います。よろしくお願いします!」と超RIZIN03への出場をアピールした。


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【DEEP JEWELS44】古瀬美月戦へ。ブレイキングダウン出身、彩綺「毎日練習しているって当たり前だから」

【写真】ブレイキングダウン出身だから試合が組まれる――なんて言わせない気持ちの持ち主(C)SHOJIRO KAMEIKE

24日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS44で、彩綺が古瀬美月と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

ブレイキングダウンを経てDEEPジュエルスでプロデビューした彩綺は、ここまで1勝2敗だ。2戦目は竹林愛瑠にKO勝ちを収めたものの、続く須田萌里戦ではわずか49秒で敗れている。まだプロとして確かな実績を残すことができているわけではない。それでも彼女の言葉の中に、現在の女子MMAで必要な言霊が感じられた。


――本日は和術慧舟會HEARTSでインタビューを行っています。彩綺選手は現在フリーランスということですが、HEARTSが練習場所のひとつなのですか。

「はい。もともと格闘技を始めてブレイキングダウンからDEEPジュエルスに出るようになった時、私はタイにいたんです。だから日本でMMAの練習環境がなくて。その時、タイにいらっしゃっていた渋谷莉孔さんに『日本で試合が決まっているけど、セコンドもいない。練習場所もない。MMAの練習もできていない』と相談したら、その場で渋谷さんが大沢(ケンジHEARTS代表)さんに電話してくださって。『来週あたり一人連れて行きます』と――そこからHEARTSに通って、大沢さんに指導してもらうようになりました」

――なるほど。まずはタイで格闘技を始めた経緯からお願いします。

「大学に通って幼稚園の先生になるための資格を取って、一応企業からも内定はもらっていたんですよ。でも日本で働きたくないなぁと思っていたところに、大学のゼミの先生から『タイの幼稚園が空いているよ』と言われて。その場で親に電話して『タイに行ってくるわ』って決めました(笑)。私は父が日本人で母は台湾人で、海外に行くことに対して特に抵抗もなく『良いじゃん、行ってきなよ』と」

――現地の幼稚園というのは、日本人のお子さん向けだったのですか。

「そうです。日本からタイに駐在しているご家庭とか、タイで会社を経営している方のお子さんが多かったですね。最終的には日本に帰るから、子供には日本の教育を受けさせたいという子たちが通う幼稚園でした。で、幼稚園に勤務している時に、メチャクチャ太っちゃったんですよ。タイって、ごはん美味しいじゃないですか(笑)」

――アハハハ。

「私はずっとバレーボールをやっていて、大学でも4年間やっていたんですよ。運動ありきの人生を歩んできて、それがタイで初めて運動をしない生活を送っていると……『あれ? 人ってこんなに簡単に太るんだ!』って。だからダイエットのためにムエタイを始めました。タイに行って3年目ぐらい、25歳ぐらいの時ですね」

――現地でムエタイの試合にも出場したのですか。

「バンコクのクルーダムジムというところに通っていて、始めて4カ月で『試合に出てみないか?』と言われました。それでヘッドギア、サポーター、レガース有りの試合に出て、TKO勝ちしました。私はタイでバレーボールのコミュニティに入っていたので、その友人たちが試合を観に来てくれて、当日のメインイベントよりも私の試合が盛り上がりましたよ。私自身も大学までずっと部活をやっていて、その時は目標がないことに不安を覚えるようにもなっていたので、試合に出て良かったなと思いました。あとはクインテッドにも出ていた柔術家の市川奈々美さんがバンコクにいて、市川さんから柔術を教わっていました」

――ムエタイ+柔術で本格的にMMAを……。

「いえ。今考えると、当時は何をモチベーションに練習していたかは分からないです。でもちょうどその頃に、ちょうどその頃に日本でブレイキングダウンが人気になったじゃないですか。たまたま書類を送ったら受かり、出場することになって。ブレイキングダウンに出たことが縁で、今のようにDEEPジュエルスに出させてもらうようになりました」

――急激な変化ですね。

「でもブレイクダウンの中心は男子で、女子の出番は続かなかったんですよね。でも私も遊びでMMAをやるつもりはなくて。そうしたらDEEPジュエルスの関係者に声を掛けていただいて、日本のジムの練習に参加させてもらうようになったんですよ。当時はまだタイにいて、タイからブレイキングダウンもDEEPジュエルスのデビュー戦も出ていました。当時は大変でしたね。コロナ禍なのでPCR検査を受けて、いろいろ確認して――という」

――彩綺選手はブレイキングダウンに出たあと、どうしたいという希望はあったのですか。

「なんか……正直、ブレイキングダウンの女子って見ていられないじゃないですか」

――……。

「いや、本当に。自分からすると『この子たちって次は何を目指して生きていくんだろうか?』という感じでした。実際プロになったのは私と対戦した土木ネキぐらいで。私とは覚悟が違うんじゃないか、と収録現場でも思っていましたね。他の人と喋ることもなかったし。

私は、ブレイキングダウンに出ることが決まってからは『この試合次第で、自分の人生が変わる』という覚悟を持って挑んでいました。ムエタイを始めてから現地の幼稚園も退職していたんですよ。コロナ禍で幼稚園も、どんどん閉鎖していきました。授業もリモートになっていって……。でも幼稚園はお子さんを直接お預かりすることに意味があるわけで。それがリモートって『私たちがいる意味ある?』と。なんか自分の存在意義みたいなのも見失っている時期でしたね」

――ずっとバレーボールをやってきていて、格闘技を始めて、改めて体を動かすことに対する喜びがあったのではないですか。

「う~ん。私って大学時代は落ちこぼれだったんですよ。周りは春高バレーに出場した子や、大学を卒業したら実業団に入るような子もいて。私は試合に出られないのに練習を続けていた状態でした。すると4年生になるとメンタル面でもたなくなるんですよね。私は試合のメンバーに選ばれない。どんどん後輩たちに抜かれていく。

でも格闘技って個人競技だから、練習していればオファーはもらえるじゃないですか。そこにプライドとかは関係なく、泥臭くても練習していればオファーはもらえる。自分次第で試合に出ることができる、という点に喜びはありましたよね」

――根っからのスポーツマンなのですね。SNSで目立って試合に出る、ということではなく……。

「アハハハ。大切なのは、ソレではないので」

――ブレイキングダウンに出て、知名度は上がりましたか。

「知名度というか、私ってタイにいたじゃないですか。昔からの友人からすると、消息不明みたいな感じだったんですよ。それが4年ぶりに日本に帰ってきて、髪の毛の色も変わっているし、驚かれましたね(笑)。いろんな友人が連絡をくれました。そこから、いろんな人との繋がりで――日本でMMAを始めたら、DEEPジュエルスの関係者からも『すぐにプロでやれるよ』と言われて出場が決まりました」

――ずっとバレーをやってきただけに、身体能力の素養はあったでしょうね。

「でもMMAはやればやるほど難しいですよ。最初の頃は感覚でやっていて、自分は何ができて何ができていないかも分からない。何ができないかを相手に説明できなかったです。今は何ができているわけでもなく、何ができないかを必死に説明できるようにはなりました。アハハハ」

――ではブレイキングダウンを経て、DEEPジュエルスというプロの舞台でMMAを戦うようになった時の印象を教えてください。

「何て言うんでしょうね? なんか会場がシラケちゃっている時があるんですよ。なかには『発表会感覚でやっているんじゃないかな?』と思うこともあって。もちろん全員じゃないけど……もっとお客さんを取り込もうという考えはないのかな、と感じたりはしますね」

――少なくとも彩綺選手のように「ここで人生が変わる。人生を変える」と思って試合に臨んでいるようには見えないわけですか。

「そうかもしれないですね。たとえば『毎日練習やってきました。試合で発揮できるように頑張ります』みたいなことを言いますよね。『いやいや、練習するのは当たり前だから。その自己満足みたいな発言は何だよ』と内心は思っています(笑)。

ファイターだから勝つことを目指すのも当然で、そのうえで自分に何ができるのか。デビュー戦は判定勝ちで。9月の2戦目は『今までの女子ではなかった試合をします』とアピールして、結果は相手のアゴを粉砕してKO勝ちでした。それで大会MVPをもらった時に、『私がやりたかったのはコレなんだ』と思いました。別に自分が女子MMAを背負うとか、そういうことでは一切なくて。自分がやりたいことができていると感じて、『須田萌里選手と対戦したい』と伝えて、いざ試合が実現したら49秒で負けてしまいました(苦笑)。あんまり言いたくはないけど、経験の差は大きかったです」

――どのような点に経験の差を感じたのでしょうか。

「引き込まれることも想定していたし、腕を極めに来ることも分かってはいました。私も練習はしてきたものの、どこかで『腕を極められるかもしれない。首を取られるかもしれない』という不安があって。そんな自分が49秒間の中で露わになってしまいました。

『MMAって、こういうことなんだな』と思いましたね。2戦目でKO勝ちした時は、ほぼほぼ組んでいないんですよ。でも須田戦は引き込まれて、パッと終わってしまいました。須田選手にしてみれば、引き込んで極めに行けば確実に勝てる。その選択をしたのも当然です。やっぱり格闘技って残酷なものだよなぁ、って」

――残酷、ですか。

「どれだけ練習していても、試合は49秒で終わることもあって。だけど勝った時の喜びって、世界が変わるような感じですから。勝ちと負けって天と地ほどの差で――これがMMAなんだなって思いました。私はまだプロ3戦で、その差を体験できたことは大きいです。

だから須田戦のあとも寝技はしっかり練習してきましたし、打撃もやっています。それは当たり前なんだけど……何て言うんでしょうね。自分がもっと自信を持って戦えるように、つくり上げています。だから……とにかく良い試合します! 私のことを知っている人も、知らない人も私のファンになるような試合をしますから。今大会で一番の試合を見せます」

■視聴方法(予定)
3月24日(日)
午後5時05分~DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV、U-NEXT

■ 対戦カード

<DEEP JEWELSアトム級選手権試合/5分3R>
[王者]パク・シユン(韓国)
[挑戦者] 伊澤星花(日本)

<49キロ契約/5分3R>
桐生祐子(日本)
ケイト・ロータス(日本)

<49キロ契約/5分2R>
古瀬美月(日本)
彩綺(日本)

<フライ級/5分2R>
奥富夕夏(日本)
斎藤百湖(日本)

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子(日本)
LIBBY(韓国)

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈(日本)
細谷ちーこ(日本)

<ミクロ級/5分2R>
ちびさい KYOKA(日本)
MAHINA(日本)

<キック52キロ契約/2分2R>
島村優花(日本)
せりな(日本

<フライ級/5分2R>
谷山瞳(日本)
鈴木”BOSS”遥(日本)

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【DEEP JEWELS44】パク・シユンからベルト奪還へ。伊澤星花「DEEPに頼ってもらえて嬉しい」

24日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS44で伊澤星花がDEEP JEWELSアトム級王者パク・シユンの持つベルトに挑む。
Text by Takumi Nakamura

RIZINスーパーアトム級&DEEP JEWELSストロー級二冠の女王として、韓国・Blackcombatに流出したDEEP JEWELSアトム級のベルト奪還に臨む伊澤。今回の王座戦は伊澤自身が望んだもので、試合が決まったときは「DEEPに頼ってもらえて嬉しい」と思ったという。今年からジャパン・トップ・チーム所属となり、打撃スキルも含めた技術の向上に手応えを感じ、静かに闘志を燃やしている。


――昨年大晦日に山本美憂さんの引退試合の相手を務めました。あの試合を振り返っていただけますか。

「複雑な心境でしたね。美憂さんは特別な選手ですし、その選手の引退試合ということもあって、ちょっとなんか…どうしようみたいな感じでした」

――試合後のコメントでも山本さんへの思いを語っていましたが、伊澤選手にとってはどんな存在ですか。

「ずっと第一線で活躍された選手で、本当にレジェンドっていうか、女子の格闘技の先駆者だと思います。」

――初めて会ったときのことは覚えていますか。

「レスリング時代に一度お会いしたことがあったのですが、そのときは全然会話もなくて。ただ私のコーチと美憂さんが仲良くて、その繋がりで私もMMAを始めたんです。それでRIZINの会場で初めてお話させてもらって、すごく気さくでとてもいい人だなという印象でした。大晦日の試合が終わって、KRAZY BEEであったアマチュア大会の時にお会いして『試合、ありがとうね』みたいな感じで声をかけてもらいました」

――山本さんの最後の相手を務めたことで、精神的に変わった部分はありますか。

「もっともっと格闘技を引っ張っていけるように頑張らないとな、と改めて思いました」

――そして今回は2023年5月以来のDEEP参戦、しかもパク・シユン選手とのDEEP JEWELSアトム級タイトルマッチになりました。

「もともと去年9月にDEEPとBlack Combatの対抗戦でシユン選手にDEEPのベルトを取られたときから、チャンスがあれば(シユンと)やりたいということはDEEPに伝えていました。正式に試合が決まって『やっとチャンス来たな』『DEEPに頼ってもらえて嬉しい』と思いました」

――Black Combatとの対抗戦でDEEP勢が苦戦したことをどう感じましたか。

「本当に悔しかったですね。あの日は別の試合を目当てに見に行っていて、そこまで対抗戦に気持ちを入れて見ていたわけじゃないんですよ。でも対抗戦でDEEPの選手が次々に負けているところを見て、ちょっとずつ悔しさが増してきて……最終的にすごい悔しかった記憶があります」

――ではパク・シユンの試合に関しても、大島沙緒里選手が防衛するだろうと思って見ていましたか。

「そうですね。普通に大島さんが勝つと思って試合見ていたのですが、なかなかテイクダウンに行けなくて、結果的に判定で負けてしまって。判定を聞いてるときは私も複雑な気持ちでしたね」

――パク・シユンにはどんな印象を持っていますか。

「印象としては、韓国人らしくテイクダウンディフェンスをしっかりして、打撃でポイントを取っていくスタイルかなと思います」

――シユン選手は大島戦、今年1月韓国での須田萌里戦と試合のたびに強くなっている印象があります。

「何よりフィジカルが強いのかなと思いますね。そこで相手はテイクダウンできなくて…という感じなので。どれだけフィジカルが強いのかは試合にならないと分からないんですが、そこに飲まれないように意識しています」

――DEEPという団体、そしてDEEPのベルトを取り返したいという想いは強いですか。

「私はDEEP JEWELSでデビューして、3戦目でチャンピオンになって。そこからはDEEP JEWELSを背負って戦っているという気持ちが強いです。そこでパッと出てきたBlack Combatの選手にDEEPのベルトを取られてしまったのは、自分が思ってた以上に悔しくて。流出したベルトを取り返しに行くチャンスはなかなか巡ってこないんですけど、今回そういうチャンスをいただけたので、ここはしっかりとものにしたいなと思っています」

――伊澤選手は今年からJTT(ジャパン・トップ・チーム)所属になり、練習環境を含めてどんな変化がありましたか。

「毎日いい練習ができています。特に打撃は改めて基礎から教わることができて、すごく自分の中で納得して理解して、ちゃんと土台ができてきているのかなと思います」

――主に誰にミットを持ってもらう・指導してもらっているのですか。

「基本的に小倉(將裕)さんと、アメリカから帰ってきたエリーコーチにも持ってもらっています」

――小倉トレーナーは対人練習のような実践的なミットを持ちますよね。

「はい。すごく距離感も大事にするミットで。小倉さんのミットをやっていると、スパーリングで相手の打撃をもらいにくくなりましたね。私は不用意なところで動きが止まって、相手の打撃をもらうことが多かったんですけど、同じことをやっているとミットでも小倉さんの返しの攻撃が飛んでくるんです(苦笑)。だからそこをミットでも意識するようになって変わったと思います」

――小倉トレーナー・エリーコーチの2人に指導してもらうことでどんなメリットがありますか。

「小倉さんには距離感や基礎をめちゃくちゃ教えてもらって、エリーコーチからは対戦相手の動きに合わせて試合で使えるような動きを教わっているんです。またエリーコーチに教わったことを小倉さんが分かりやすく噛み砕いくれるので、すごいです」

――ベースのスキルも上げつつ相手の対策もあって、同じ練習でも今までと意味合いが違うようですね。

「はい、全然違いますね」

――組み技・寝技についてはいかがでしょうか。

「組み技に関しては、もともと練習相手が少なかったのですが、JTTには寝技ができる選手が多いので、スパーリングしているだけですごくプラスになりますね。あとは中村K太郎さんがクラスを見ていて、K太郎さんの技術はすごい奥深くて色んなものがあるんです。自分は基礎的な寝技はできんですけど、K太郎さんに教わると考えることが増えて、すごい面白いです」

――JTTほどプロ選手とコーチがいる練習環境は、今まであまりなかったと思います。恵まれた環境で練習できているという実感はありますか。

「選手はもちろんコーチ陣が選手1人1人に寄り添って、試合の戦術や作戦の作り方だけでなく、モチベーションの上げ方や体重の落とし方まで見てもらえるのがすごいと思います。いろんな点からアドバイスをもらえて、すごく充実した環境でやらせてもらっていますね」

――技術・戦術の指導だけでなく、メンタル的なサポートもあるのですか。

「はい。試合前は一番メンタル面が不安定になりがちなのですが、そこをしっかりと調整してもらって、試合までに上げていけるような指導してくれてるので、ありがたいです」

――どうしても1人のコーチが複数の選手を見ていると、そこまで細かく選手の変化を見るのかもしれないですね。JTTではメンタルや体調に合わせて、練習の強度も調整されているのですか。

「自分の疲れ具合や減量の具合を見て、今日は体がきつそうだからこういうメニューしていこうか、そういう調整をしてくれるんです。でもそれは楽な練習をするという意味ではなくて、そのコンディションでマックスできる練習をやる、なんです。だから疲れていても質の高い練習ができるし、自然にモチベーションも上がっていきます。体がきついから練習に行きたくないじゃなくて、きつくてもできることはあると思えるので、毎日毎日練習に行くのが楽しみです」

――こうして話を聞いていても、充実した練習ができているなと感じます。そこも含めて試合自体は楽しみですか。

「そうですね。練習で色んなことをやっているので、全部を見せるのは難しいと思うんですけど、その中でやってきた得意なところを見せられたらなと思っています」

――伊澤選手もキャリアを重ねてある程度完成されていたと思うのですが、自分自身でもまだ自分に伸びしろがあると感じていますか。

「はい。チャンピオンになってからも、ちゃんと練習を続けていたのですが、あまり目標がなかったような感じで。何をすれば強くなれるか分からない状況だったんです。そんなときにJTTに行かせていただくようになって、どのスキルもまだまだだなというのを改めて気づけました。私自身、自分がもう結構出来上がってきてるのかなと思っていたところが、全部変わりました。今私にはすごく伸びしろがあって、練習するのが楽しいですね」

――今回が2024年最初の試合ですが、今年はどんなことを目標に戦っていきたいと思いますか。

「今年は1年を通してすごく成長すると思うので、その成長を毎試合毎試合見せていきたいです。フィジカルから打撃から、寝技もさらに精度上がっていくと思うので、その成長を楽しみにしていただきたいなと思います」

■視聴方法(予定)
3月24日(日)
午後5時05分~DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV、U-NEXT

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【DEEP JEWELS44】伊澤星花の挑戦を受けるパク・シユン「伊澤選手の私を舐める気持ちが油断になる」

【写真】SNSには傷ついても、伊澤戦には自信を見せていた(C)MMAPLANET

24日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS44でDEEP JEWELSアトム級王者パク・シユンが女王・伊澤星花の挑戦を受ける。
Text by Manabu Takashima

Blackcombat女子アトム級王者として、昨年9月にDEEP JEWELSアトム級チャンピオン大島佐緒里とチャンプ・チャンプ対決を行い、二冠王となったパク・シユン。1月にBlackcombat王座を須田萌里を相手に防衛も、SNSで批判にさらされたという。

精神的に傷ついたという彼女だが、RIZINスーパーアトム級&DEEP JEWELSストロー級二冠の女王の挑戦を受けるという立場のタイトル戦が決まり、心身共に充実の日々を送り伊澤超えに確かな自信を見せていた。


――パク・シユン選手、チャルチネッソ。

「デー。須田萌里選手との試合後には少し苦しい時を過ごしましたが、本当に尊敬している伊澤星花選手との試合が向けて一生懸命練習をしてきました」

──苦しい時というのは?

「須田選手との試合で、少しケガをしたこともあったのですが……それよりもSNSで色々と書かれてしまったことで、心が傷つきました」

──それはあの最後にグローブを掴んだことを叩かれたということですか。

「なるべく試合で起こったことは気にしないようにしているのですが、ちょっと精神的に厳しかったです。それでも気を強く持って、なんとか普通の生活を取り戻そうとやってきました」

──SNSが平気な人は凄いと思います。自分は弱いから、見ないです。ただ見てしまうほどは、弱くないと思っています。気になっても、見ないでおく強さは必要かと。

「そうですね、私は弱かったです。最初にちょっと見てしまって……。それからはコメントやDMは読まないし、削除もしていました(苦笑)」

──韓国の人は日本より苛烈かと思います。書く内容も。

「一度切りでなく、ずっといじめのように書き続けられて……耐えきれなくて涙が出たりして……」

──日本からもバッシングのようなコメントはありましたか。

「何人かはありました」

──本当にすみません。

「いえいえいえ、記者さんの責任ではないですから(笑)」

──では話題を変えましょう。最大の目的で、以前から戦いたかった伊澤選手との試合が決まりました。

「本当に素晴らしい選手です。ずっとリスペクトしてきた選手とこうやって戦えるのは、私がBlackcombatの選手で、DEEPとBlackcombatの交流があるから実現できたと思っています。この場を用意してくださった関係者の皆さんに感謝しています」

──伊澤選手は日本国内では、49キロで世界一という評価を受ける選手です。その選手が47.6キロのアトム級に落としてくることに関して、どのように思っていますか。

「伊澤選手はストロー級では減量をほぼしない選手だと聞いていました。だから、それほどフィジカル面で差はないと思っています。その分、アトム級での試合数が多い私の方が有利ではないかと思っています」

──大島沙緒里選手に勝ったパク・シユン選手だからこそ、もう軽視することは誰もないと思います。そう思えば大島戦より、先に伊澤選手との試合があったほうが良かったかもしれないですね。

「大島選手と戦ったことで、私は本当に成長できました。ですので、あの試合があって本当に良かったと思っています。それに……伊澤選手は、いくら大島選手に勝ったとしても私のことを舐めていると思います。まだまだだと思っているはずです。その気持ちは、油断に繋がるはずです。伊澤選手は無敗ですし、それは私だけでなく誰と戦ってもそういう気持ちは、本人が意識しない部分であるはずです」

──大島選手との試合後から、パク・テヒョク館長が伊澤選手との対戦に自信満々でした。その根拠がパク・シユン選手のレスリング力の高さというものでした。

「先生と同じように私も思っています。実際に組んでいないので断言はできないですが、レスリングはずっとやってきたことなので本当に自信があります。どれだけ伊澤選手のことを尊敬していても、そこに関しては私の方がセンスは上です」

──イメージ的に伊澤選手のテイクダウンをどのように切るのかという風に想像してしまうのですが、逆にテイクダウンできる自信もある?

「まぁ、伊澤選手はすぐに組みますからね。グラウンドで戦いたいので。ただ、私が攻めのレスリングをすると上を取れる自信はあります」

──では打撃戦に関しては、どのようなイメージでいますか。

「伊澤選手の試合映像は何度も見ました。寝技、レスリングが本当に優れた選手です。対して打撃はそれほどです。そこも私の方が上だと思っています。先生の立てたゲームプランと、私のやるべきことが本当に合致していて自信しかないんです。私たちの試合の前の日にRIZINでRENA選手とシン・ユリ選手の試合がありますよね。その試合と私たちの試合のどちらが盛り上がるのか、そこも勝負だと思っています」

──そこまで見ているのですね。でもパク・シユン選手は凄くシャイな感じで、全くトラッシュトーク系ではまるでないのですが、口をついて来る言葉は自信満々ですね。そこが面白いです。

「私は刺激的なことは言えないですが、自分への信頼が一番の武器です。感情のコントロールという部分では、須田選手との試合後にあった色々なことを経験することで成長できたと思います。メンタル的に凄く強くなれました。あの件依頼、どんな時も冷静さを保つことができるようになってきました。その分、選手としても強くなれました」

──押忍。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「私はまだまだ至らないところがありますが、試合の時は全力で楽しみます。そういう姿を楽しんでください」

■視聴方法(予定)
3月24日(日)
午後5時05分~DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV、U-NEXT

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