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【Wardog45】新フライ級王者決定Tは荒木がボディ攻撃でKO勝ち。決勝でしゅんすけとの再戦が決定

【写真】4月28日に開催されるフライ級T決勝へ、しゅんすけと荒木が進出 (C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、大阪市港区の弁天町世界館でWARDOG CAGE FIGHT45が開催された。ダブルメインイベントとして、フライ級王座決定トーナメント準決勝戦2試合が開催されている。その試合内容と、5分1Rで行われるセミプロ枠=NGF(ニュージェネレーションファイト)の注目株をご紹介したい。
Text by Shojiro Kameike


<WARDOGフライ級王座決定T準決勝/5分3R>
荒木凌(日本)
Def.1R2分37秒 by TKO
有木拓未(日本)

左右の蹴りを散らす有木が、左スピニングバックフィストから組みに行った。右腕を差し上げ、頭をおっつけていく。荒木は右を差し返しつつ、ウィザーから投げを打ってテイクダウンに成功する。有木がバタフライガードからスクランブルへ。ガブった荒木が首を取り、アナコンダで絞め上げる。反転した有木がトップを奪いに来ると、荒木は三角絞めに切り替えたが、ここで有木が頭を抜いて立ち上がった。荒木もスタンドに戻り、一気に距離を詰めて左ボディブローを突き刺す。この一撃で苦悶の表情を浮かべた有木が組みに来ると、荒木はボディへ左ヒザを追撃してKO勝ちを収めた。

柿原勇気ワードッグ代表によれば、福岡在住の荒木にRIZIN LANDMARK佐賀大会(2月24日)のオファーもあったという。しかし荒木は今大会で準決勝、続いて4月28日に決勝が行われるこのトーナメント出場を選択した。試合後マイクを持った荒木は昨年7月にKOで敗れている、しゅんすけにエールを送り再戦とリベンジを希望した。

<WARDOGフライ級王座決定T準決勝/5分3R>
しゅんすけ(日本)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29
太一(日本

キックボクシングをベースに持つという太一が、しゅんすけのパンチの打ち終わりに右カーフキックを合わせる。さらに右ストレートから左ミドルを打ち込むが、しゅんすけもワンツーを返した。距離を取るしゅんすけに対し、太一の右カーフが当たる。しゅんすけは太一の右カーフをかわし、ボディロックからグラウンドに持ち込む。立ち上がり、体勢を入れ替えた太一がしゅんすけをケージに押し込み、初回を終えた。

2R、プレスをかける太一だが、蹴りを放った後にバランスを崩す場面も見られる。しゅんすけはマットに背中を着けた太一にパウンドを落としながらトップへ。ケージを使って立ち上がる太一を押し込むしゅんすけだが、ここでレフェリーがブレイクをかけた。再開後、しゅんすけが再びボディロックでグラウンドに持ち込む。パスからバックに回ったしゅんすけは、バックマウントを奪取してパンチを落とし、ラウンド終了まで削っり続けた。

最終回、しゅんすけがダブルレッグで飛び込み尻もちを着かせるが、すぐに立ち上がった太一を再び倒すことはできず。しゅんすけは引き込み、ケージ際まで下がり追ってくる太一の首を取ってアナコンダチョークで絞め上げる。首を抜かれると三角に移行するしゅんすけ。さらにマウントを狙うも、太一が前に落としてトップを奪った。しゅんすけはケージ際でパスを狙ってきた太一の右腕に、腕十字を仕掛ける。太一の腕が伸びたかと思われたが、反転して腕を抜いたところで試合が終了した。

裁定はしゅんすけがスプリットで判定勝ち。試合後、太一を指導するMAGISAは「勝ったと思ったのですが……」と語るとおり、内容は接戦だった。確かに自身と同様、太一もトップコントロールを狙うも、しゅんすけが常にポジションをキープさせなかったことはMAGISA戦の経験が生きたということか。試合後は荒木もケージインし、互いにトーナメント決勝での勝利をアピールし合った。

フライ級王者決定トーナメント決勝は4月28日、会場は同じく世界館で開催される。

<NGF バンタム級/5分1R>
小西澄斗(日本)
Def.1R 2分35秒 by TKO
涼河(日本)

涼河のパンチに対し、見切りからカウンターを合わせる小西。さらに蹴りを上下に散らしつつ、右カーフキックを当てる。涼河はダブルレッグで飛び込み尻もちを着かせたが、小西はケージに背中を着けて立ち上がる。そして最後は涼河の左右フックを見切って、左ジャブからロシアンフックのカウンターを叩き込み、一撃でKOした。後頭部から倒れた涼河は、そのまま担架で運ばれることに。

選手育成枠のNGFでは高すぎる=危険な打撃レベルにある小西について、主催者側も大会後、次回から2R制への出場も検討している。


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【Wardog45】関西インディーMMA2024、新フライ級王者決定Tが開幕。本命しゅんすけ、対抗は荒木

21日(日)、大阪市港区の世界館でWARDOG CAGE FIGHTが2024年第一弾興行「Wardog45」を開催する。今大会では空位のフライ級王座決定トーナメントが行われることとなった。
Text by Shojiro Kameike


昨年10月、WARDOG44のメインイベントで当時のフライ級王者MAGISAが、挑戦者しゅんすけからテイクダウンを奪い続け王座防衛を果たした。直後、MAGISAはベルト返上を発表し、それを受けた柿原勇気WARODG代表が2024年にフライ級新王者決定トーナメント開催を約束している。

そのトーナメントが2024年第一弾興行で早くも実現された。4人制のトーナメントで今回は準決勝2試合——しゅんすけ×太一、荒木凌×有末拓未が組まれている。これまでの実績でいえば本命しゅんすけ、対抗が荒木凌となるだろうか。

しゅんすけと荒木は昨年7月、フライ級王座挑戦権を賭けて対戦し、しゅんすけが2Rにパウンドアウトした。しゅんすけの戦績は5勝3敗で、5勝は全てフィニッシュによるものだ。前回のMAGISA戦はトップコントロールで優位に立たれ敗れたものの、ここ最近はアナコンダチョークからジャパニーズ・ネクタイへの連携に鋭さを見せている。相手の首を刈ることができずに終わっても、そのままマウントへ移行しパウンド連打を浴びせることもできる。

荒木も5勝6敗というキャリアの中で、5勝のうち判定勝利は1試合のみ。荒木は昨年10月に韓国プサンで開催されたBIFC01でキム・ジョンビルにシングルレッグを切られ、パウンドアウトされた。しゅんすけ戦に続くKO負けでダメージも心配されるところだが、テイクダウンとスクランブルの攻防が課題という点は、しゅんすけと同じだろう。

荒木にとってはリベンジも賭けたしゅんすけ戦を実現させるためには、まずはトーナメント準決勝をクリアしなければならない。しゅんすけと対戦する太一は前王者MAGISAが主宰するジム「booM」の所属であり、MAGISAが返上したベルトは欲しいところ。しかし今回の試合がプロデビュー戦で、ここは今後のキャリアアップのための試合と捉えてほしい。それは荒木と対戦する有末にも同じことが言える。

とはいえ、小径ケージの中では何が起こるか分からない。それが関西インディーMMA、ワードッグだ。単なる試合結果だけではない――課題と成長、あるいは突如ともいえる新鋭登場の可能性も否定できない。そんな興味深いフライ級トーナメントだ。


■ Wardog45 対戦カード

<WARDOGフライ級王座決定T準決勝/5分3R>
しゅんすけ(日本)
太一(日本)

<WARDOGフライ級王座決定T準決勝/5分3R>
荒木凌(日本)
有木拓未(日本)

<女子フェザー級/5分2R>
パインメーカー☆ウエダマオ(日本)
キム・ヨンジ(韓国)

<ライト級/5分2R>
アンディ・サカイ(日本)
そのまんまたなか(日本)

<バンタム級/5分2R>
カーレッジユウキ(日本)
カズキ(日本)

<ウェルター級/5分2R>
SAIDER(日本)
成田佑希(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
辻純也(日本)
翔(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
中村斗軌(日本)
岡野佑樹(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
永井康勢(日本)
草壁陸斗(日本)

<NGF バンタム級NGF/5分1R>
それゆけケイタっち(日本)
よっちゃん。(日本)

<NGF バンタム級/5分1R>
涼河(日本)
小西澄斗(日本)

<NGF フライ級/5分/1R
PANTHERBOYショウ(日本)
塩川玲斗(日本)

<NGF フライ級/5分1R>
金本魁羅(日本)
真鍋陸(日本)

<キッズMMA 58kg以下/5分1R>
池田大樹(日本)
谷口和寿也(日本)

<キッズMMA 50kg以下/5分1R>
山崎正道(日本)
キンコンカンコンショウチャンンマン
キンコンカンコンショウチャンマン(日本)

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【Wardog44】8年半ぶりのワードッグで感じたこと――日本版フィーダーショー、人材育成の在り方

【写真】柿原勇気代表から防衛したベルトを受け取ったMAGISAが、返上を表明して柿原代表に戻した。そんな卒業式を受け入れるのが、ワードッグの在り方でもある (C)MMAPLANET

22日(日)、大阪市港区の弁天町世界館でWARDOG CAGE FIGHT44が開催された。メインイベントではフライ級選手権試合が行われ、MAGISAがしゅんすけを判定で下し、王座の初防衛に成功している。
Text by Shojiro Kameike

MMAPLANETが初めてワードッグについて報じたのは2015年3月に開催された第2回大会だった。あれから8年半の時が経ち、大会数も44に達したワードッグの現在と、関西フィーダーショー=人材育成についてお伝えしたい。


<WARDOGフライ級選手権試合/5分5R>
MAGISA(日本)
判定3-0
しゅんすけ(日本)

メインイベントでフライ級王座を防衛したMAGISAが、柿原勇気ワードッグ代表に驚きの発言を行った。「このベルト、返上しても良いですか? 僕の現役生活もあと2~3年だと思うので、他の団体でも勝負してみたい。それと今日対戦した、しゅんすけ選手のような若い選手たちにもチャンスを与えたい」――このMAGISAの言葉を受けて、柿原代表はその場でベルト返上を了承。MAGISAからベルトを受け取り、来年にフライ級トーナメントを開催する旨を語った。

MAGISAはレスリングで日体大まで進んだあと、地元である岡山県でMMAを始めている。プロデビューは2012年、MMAキャリアも10年を超えるベテラン選手だ。現在はWARDOGを主戦場とし、昨年10月に岡山市内で『MMAジムblooM』を立ち上げた。さらに練習のため、パラエストラ広島や山口県岩国市のレオス柔術アカデミーまで赴くこともある。今大会では、パラエストラ広島の冨樫健一郎代表がセコンドに就いていた。

今大会の王座防衛戦ではフルラウンドにわたり、しゅんすけからテイクダウンを奪い続け、トップキープで判定をモノにした。しゅんすけは1RこそMAGISAのシングルレッグをスプロールしたものの、後半になると背中を着かされる場面が増えてくる。それも一度は組んできたMAGISAを抱えながら、しぶとく粘られると根負けしているような印象を受けた。試合後、MAGISAは勝因として「経験の差」を挙げている。

しゅんすけはプロMMA戦績こそ5勝3敗だが、その前にワードッグのNGF=New Generation Fightで経験を積んでいた。MAGISAの言うように、テイクダウンやスクランブルの競り合いの中で経験不足を露呈した印象だ。しかしフライ級の中では恵まれた体躯に加えて鋭いストレートと蹴り、4Rにアナコンダチョークを極めかけたグラウンド技術には将来性も感じさせる。そんな打撃とグラウンド技術を繋ぐテイクダウンやスクランブルの攻防を育てるためにも、ケージ&ユニファイドルールは必要だ。

このルールで女子の試合が組まれるのは、近畿圏では珍しいといえる

5分1Rでユニファイドの経験を積むための戦いは、ワードッグ主催者が「セミプロ枠」と呼んでいるように、いわゆるプロMMAではない。今大会で見られたような、積極的にフィニッシュを求める試合内容も、5分1Rという短い時間だからこそ可能な面はある。

とはいえ、プロデビュー前からユニファイドを目指したルールで戦える経験は大きい。まだまだ選手層が厚いとはいえない各地域のジム、あるいはMMAイベントの中で経験できないルールと攻防がNGFにはある。NGFの効果がまだまだ先のことかもしれない。しかし、その芽は大阪の小さな劇場で生まれつつある。

現在、blooMには修斗などプロMMAはもちろん、ワードッグのNGF出場者まで20名近い選手がいるという。すでに大阪をはじめとした近畿エリアだけでなく、中国地方でもNGF枠による選手育成の輪が広がっている。そしてMAGISA自身も来年1月28日に岡山県笠岡市で自主興行を開催し、その中でNGFと同様に5分1Rの試合を組む予定とのことだ。

柿原氏はインタビューの中で、同じフィーダーショー的な位置づけの団体としてNEXUSを挙げた。発表こそできないものの、日本に存在するフィーダーショー的イベントと交流し、MMAの底辺拡大の輪を日本全国に拡大していくプランもあるという。そこにワードッグのNGF枠に選手を送り出しているMAGISAの自主興行も、来年の興行はリングを使用するとのことだが、いずれ同じフィーダーショーの輪に加わってくるのだろうか。今後のNGF、そして小径ケージ&ユニファイドから広がっていく選手育成の輪に注目していきたい。

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【Wardog44】関西フィーダーショー=ワードッグ柿原勇気代表─02─「選手を囲い込んでも強くなれない」

【写真】今大会のメインはMAGISA×しゅんすけのフライ級選手権試合(C)WARDOG

22日(日)、大阪市港区の弁天町世界館でWARDOG CAGE FIGHT44を開催する、柿原勇気代表のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

立ち上げから来年で10年目を迎えるワードッグから、他団体に出場する選手も増えてきた。柿原代表はワードッグに出場している選手を囲い込むようなことはしないという。「チャンピオンになったら、どこに出ても良い。他でワードッグの名前を広めてほしい」と語る、柿原代表とワードッグにとっての選手育成とは?

<柿原勇気代表インタビューPart.01はコチラから>


――ワードッグがスタートした時、地下格闘技の方面から反発はなかったのですか。

「当時は良く思われていなかったんじゃないですか。でも今は選手を囲うようなことをしたら選手のほうから離れていく。それは地下格闘技の主催者やチームも分かってきていて、ちゃんとMMAをやりたい選手をワードッグに出してくれるようになりました。

選手も選手で、コンプライアンスというものが分かってきましたよね。細かい法律の内容はともかく、『こんなんしたらアカンな』ということは知るようになってきました。みんな変わらざるをえなかったんです。主催者もチームも、行儀が悪い連中は切らざるをえない。そういう選手がいると、格闘技を続けていかれへんから」

――ワードッグが継続されるなかで、練習面でも意識は変わってきたのでしょうか。

「技術的な面もそうです。たとえば地下格闘技で腕に覚えがある子が、ウチのジムへ練習しに来るじゃないですか。まずスパーでウチの選手が完全に漬けて、『このレベルではワードッグに出ても勝たれへんよ』と教えます。地下格闘技は、寝かされたら立てない場合が多いです。でも、やる気のある子たちは一度やられたら、寝技を学ぼうと自分で柔術の道場を探したり、レスリングの練習をするようになる。ちゃんとMMAを勉強したうえで、さらに自分の良いところを伸ばそうとする――そうやって変わっていかざるをえなくなりますね」

――本当にイチから、ということなのですね。そうして選手を育成しているワードッグにとって、新生グラジエーターはどのような存在だったのでしょうか。

「共存共栄という言葉があるじゃないですか。別に共存するつもりはありません。存在するには各々が頑張っていれば良いことやから。でも共栄――共に栄えるために、一緒に何か考えていきましょう、という話をグラジエーターの櫻井(雄一郎代表)さんとしています。

グラジやRIZINにも出場経験のあるストロー級王者、中務 修良が11月4日、韓国でGFCフライ級王座ウ・ジウォンに挑戦する。

結局、考えて辿り着くところは同じなんですよ。先ほどお話したとおり、登っているのは格闘技……MMAという同じ山やから。たとえば今、グラジエーターさんは海外から強豪を呼んでいますよね。我々は以前から韓国に選手を派遣してきました。もう日本人選手だけで試合を組んでいても強くなれない。国によって、いろんなMMAのやり方がある。それを知ることも選手の今後にとって、大きな財産になると思います。今や一つの団体が囲い込んでいては、選手も強くなれないわけで」

――はい。

「自分の中に『日本なら、この団体で華を咲かせよう』と決めることは大切です。一つの団体で強くなれないのに、他の団体に行って勝てるかどうかは分かりません。でもWARDOGとしてはチャンピオンになったら、次にどこで試合しても良いです。ただ、他の大会に出る時も僕が窓口になっています。それはワードッグが選手を囲みたいわけじゃなくて――契約とか、そういうことも分からない子たちばかりなんですよ(苦笑)。ウチのチャンピオンになって、○○に出てみたいけど、どうやって交渉すればいいのか分からない。だったら僕が話を聞いてみるよ、というだけで。そのほうが選手も、他の団体さんも楽やと思うんです」

――他団体との契約方法まで含めて、イチから育てていくということですか。

「海外の大会へ派遣するのも、海外への行き方も学んでほしいという気持ちもあるんです。昔の話ですけど、韓国の試合が決まって飛行機も決まった選手が『15分前集合で良いですか?』と言ってきて。『良いわけないやろ! 飛行機に乗ったことないんか!?』と(笑)」

――アハハハ! そう考えると、MMAをやっていなければ人生で経験しなかったかもしれない、ということも多いかもしれません。

「そうなんですよ。だから、いろんなことを経験してほしいし、学んでいってほしい。極論すると、ワードッグを経験したあとに何をしようと別に構わないんです。そのままプロになってMMAを続けるでも良いし、ブレイキングダウンに出たければ出ても良い。全く違う仕事に就いても良いです。何であっても、ここで教わることは格闘技だけじゃなく、その後の人生にとっても絶対に必要なことやから」

――初期ワードッグで印象深かったのが、アマチュアの試合で韓国人選手や日系ブラジリアン選手と対戦できていたことです。アマチュア時代に、あの経験はとても大きい。

「今はアマチュアを止めてNGFに移行していますね。日系ブラジリアンの場合も、地下の選手と同じパターンなんですよ。彼らは柔術以外の試合に出場する方法が分からなくて。あと韓国からも、やっぱりMMAの経験を積みたいという話が結構来るんです」

――本当にイチから育てる、まさに日本版フィーダーショーですね。

「フィーダーショーという言い方をすれば、NEXUSさんはコンセプトも同じで、代表の山田さんとは話が合いますね。今はNEXUSさんと選手の行き来はないけど、いずれフィーダーショーとして何かしら協力関係をつくっていくことがあるかもしれないです」

――では次の大会について見どころをお願いします。

「まずはメインですね。MAGISAはレスリングの実績もあるベテランで、しゅんすけは初めて見た時に『コイツは強くなるな』と思った新鋭です。そういう分かりやすい試合ですね。このタイトルマッチで勝った選手に、ワードッグ王者として海外の試合を経験させたいです。あとはライト級のマッチメイクが多くなっていますが、この階級は来年のタイトルマッチに向けて挑戦者を決めていきたいと思っています。あとはぜひNGF枠で選手がイチから育って羽ばたいていく過程を、ぜひ見てください。よろしくお願いします!」

■WARDOG44対戦カード

<WARDOGフライ級タイトルマッチ/5分5R>
[王者]MAGISA(日本)
[挑戦者]しゅんすけ(日本)

<ライト級/5分2R>
後藤丈季(日本)
そのまんまたなか(日本)

<ライト級/5分2R>
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)
ユン・チュル(韓国)

<フェザー級/5分2R>
DAIGO(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
前田慶次(日本)
SAIDER(日本)

<バンタム級/5分2R>
セイヤ(日本)
カーレッジユウキ(日本)

<フライ級/5分2R>
岩本尚(日本)
よしひと(日本)

<グラップリングマッチ ウェルター級/5分1R>
坂本オーズ昌良(日本)
ジャンジュオン(韓国)

<グラップリングマッチ ライト級/5分1R>
白樫忍者(日本)
ユ・エンホ(韓国)

<NGFライト級/5分1R>
だいち(日本)
REN(日本)

<NGFフェザー級/5分1R>
RYUSHI(日本)
淳平

<NGFバンタム級/5分1R>
アダチコウキ(日本)
それゆけケイタっち(日本)

<NGFバンタム級/5分1R>
涼河(日本)
将太(日本)

<NGFフライ級/5分1>R
小西澄斗(日本)
PANTHERBOYショウ(日本)

<NGFフライ級/5分1R>
太一(日本)
真鍋陸(日本)

<NGF女子ストロー級/5分1R>
プリンセス☆サアヤ(日本)
チャッキー☆ルビ(日本)

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【Wardog44】関西フィーダーショー=ワードッグ柿原勇気代表に訊く─01─「一人前の選手に育ててプロに」

>【写真】日本のチャトリ=柿原勇気ワードッグ代表。その由来は――容姿を似せにいったから(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、大阪市港区の弁天町世界館で関西インディ・ケージファイティングのWardogが、44回目の興行=WARDOG CAGE FIGHT44を開催する。
Text by Shojiro Kameike

2014年にスタートしたワードッグは小径ケージを使用し、ユニファイドルールを標榜してMMA大会を行ってきた。その後、関西インディ団体として活動してきたワードッグは、その出身選手が同じく関西で活動するグラジエーターなど他の興行に進出。「西のフィーダーショー」ともいうべき展開を見せているワードッグの歴史と現在について、柿原勇気代表に訊いた。


――MMAPLANETで初めてワードッグについて報じたのは、215年の第2回大会でした。柿原さんは第5回大会からワードッグの代表に就任されていますが、ここで改めてワードッグの歴史からご説明いただけますでしょうか。

ワードッグ設立当初の柿原代表。写真はブレていますが、とにかく若い!(c)GRACHAN

「まず『柿原勇気って誰やねん!?』というところからですよね(笑)。もともと僕はプロレスのリングアナウンサーをやっていて、第2回大会の頃はまだ代表ではなくリングアナを担当していました」

――懐かしい写真です! まだ柿原代表も若く、髪を後ろで結んでいる……。

「プロレスが縁で、ACFというプロレス&格闘技の興行を開催している近藤哲生社長と知り合い、さらにこのU.B.F.というジムがキッカケで初期の代表である永井明宏も加わって、ワードッグがスタートしました。実は、全てはU.B.F.から始まっているんです」

――というと?

大阪梅田の繁華街=兎我野にあるU.B.F.。全てはこの場所から始まった。(C)SHOJIRO KAMEIKE

「当時から僕は地下格闘技に関わっていました。でも僕が関わっている選手が試合に出ても、あまりにも勝たれへん。そこで選手がちゃんと練習できて、興行もできる環境を創ろうと思いました。それがU.B.F.――Umeda Battle Fieldやったんです。最初はここで地下格闘技やプロレスの興行も行っていたんですよ」

――えっ!? そうだったのですか。

「あの頃、僕は梅田で飲食店をやっていて。周辺の飲食店の店員さんを集めて、飲み放題にし、お客さんも入れてスパーリング大会を開催したのが最初だったと思います。その頃に近藤社長がウチのジムに来ていて――近藤社長は道頓堀プロレスを運営していて、自前のリングを持っている。だったらこのU.B.F.で行っていることを、外の会場でやってみようと始まったのがACFでした」

――そしてワードッグも……すべてはこのU.B.F.から始まったのですね。

「そこに永井が加わり、『ユニファイドルールを使ったMMAをやりたい』という希望があって、ACFとは別の興行として2014年11月にワードッグがスタートしました。でも最初の頃は素行の悪いチームも多くて、2015年7月の第5回大会から『素行の悪いチームは入れへん。ちゃんとMMAをやりたい人だけ出てもらおう』と決めたんです。永井に代わり、僕がワードッグの代表になったのも、その第5回大会からでした」

――第2回大会を取材した当時、専門誌には「地下格闘技に出ている選手がMMAを戦うのがワードッグ」という旨を記載しました。そのコンセプトは、今も変わりないですか。

「そうですね。もっと言えば、『MMAの底辺拡大』がワードッグのコンセプトでした。当時の大阪や近畿圏は、まだアマチュア修斗やアッマチュアパンクラスを経ないと、プロにはなれないという状況でした。プロのMMAファイターになるのは、それしか方法がなかったんです。一方で『格闘技をやりたいけど、どうやってアマチュアの大会に出ればいいのか分からない』という子たちもいて。そんな子たちが集まっていたのが、当時の地下格闘技でした。それと当時の大阪では、常にケージを使っているのはワードッグだけやったんです。まだ修斗、DEEP、パンクラスもリングでやっていて。パンクラスは東京でケージを使い始めた頃だったと思います」

――まだ修斗もVTJ、DEEPもDEEP CAGE IMPACTといった別興行として開催していました。新生グラジエーターの誕生も2016年6月ですから、当時の大阪ではケージ大会が珍しかったでしょうね。

「実は当時の大阪で、ケージを使っている大会といえば地下格闘技のほうが多くて。だからケージ=地下格闘技というイメージを持っていた人は多かったです。世界最高峰のUFCはケージで、大阪やとケージは地下格闘技という(苦笑)。すると地下格闘技出身でDEEPやパンクラスの大阪大会に出る選手のなかには、リングで試合をしたことがない子もいました。そういう子たちは『壁(ケージ)がないのに、テイクダウンされたら、どうやって立ち上がれば良いんですか?』って(笑)。そうしているうちに、地下格闘技から本気でMMAをやりたいという子たちが増えてきました。でもひとつ問題があって……」

――問題とは?

「それほど技術を持っていない子たちが5分2Rを戦っても、何もできずに膠着するだけなんですよ。試合が面白い、面白くないということではなく、まだプロとして試合ができるレベルになかった。そこで考え出したのが、5分1Rのセミプロ枠=NGFやったんです。今はブレイキングダウンが5分1Rでやっていますけど(笑)、ウチとしてはNGFで頑張った選手をプロに上げていく。そうやってプロとプロ以外を線引きしていこうと決めました」

――つまり、団体として選手をイチから育てていく。かつてプロレス団体が新弟子から採用していたように、ワードッグはプロレス団体の良い部分を取り入れたのですね。

小径ケージ、5分1R~5Rまでのルールなどワードッグ独自の選手育成がある(C)WARDOG

「そういうことですね。大会で選手を育てていかなアカン。ルール面でいえば、アマチュアMMAってパウンドグローブ、レガース、ヘッドギアを着けて試合をしているところが多いじゃないですか。でも『はい、明日からプロです。全部外して試合してください』と言われて、すぐに対応できる選手は少ない。あと、いきなり『プロデビューです。チケットを売ってください』と言っても、売れるわけがない。そこでウチはNGFを通じて、イチから『プロ選手って、こういうことやぞ』と教えていくことにしました。どうやって格闘技を始めればいいのか、どうやって大会に出ればいいのか分からない子たちを、一人前の選手に育ててプロにする。それが、僕たちにとって『MMAの底辺拡大』のひとつです」

――地下格闘技が流行していた時代の課題として、地下格闘技に出ている選手もレベルが上がり、もっと上のレベルが高い大会に出たくなる。しかし、何をやっていいか分からない選手を放っておけば、結果何をするか分からないわけで……。

「はい。関東の人には誤解されているところもあるかもしれないけど、登っている格闘技という山は他と同じなんです。ただ、畑が違う――育て方が異なっているだけで」

<この項、続く>

■WARDOG44対戦カード

<WARDOGフライ級タイトルマッチ/5分5R>
[王者]MAGISA(日本)
[挑戦者]しゅんすけ(日本)

<ライト級/5分2R>
後藤丈季(日本)
そのまんまたなか(日本)

<ライト級/5分2R>
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)
ユン・チュル(韓国)

<フェザー級/5分2R>
DAIGO(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
前田慶次(日本)
SAIDER(日本)

<バンタム級/5分2R>
セイヤ(日本)
カーレッジユウキ(日本)

<フライ級/5分2R>
岩本尚(日本)
よしひと(日本)

<グラップリングマッチ ウェルター級/5分1R>
坂本オーズ昌良(日本)
ジャンジュオン(韓国)

<グラップリングマッチ ライト級/5分1R>
白樫忍者(日本)
ユ・エンホ(韓国)

<NGFライト級/5分1R>
だいち(日本)
REN(日本)

<NGFフェザー級/5分1R>
RYUSHI(日本)
TBA

<NGFバンタム級/5分1R>
アダチコウキ(日本)
それゆけケイタっち(日本)

<NGFバンタム級/5分1R>
涼河(日本)
将太(日本)

<NGFフライ級/5分1>R
小西澄斗(日本)
PANTHERBOYショウ(日本)

<NGFフライ級/5分1R>
太一(日本)
真鍋陸(日本)

<NGF女子ストロー級/5分1R>
プリンセス☆サアヤ(日本)
チャッキー☆ルビ(日本)

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【Gladiator020】ここにもいたっ!! 愛しの格闘バカ=江木伸也─01─「空手~柔道~テコンドー~MMA~柔術」

【写真】掌底をバンバン打てる要因が分かるインタビューです(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator020で、江木伸成がPROGRESSコンバット柔術ルールで竹本啓哉と対戦する。

江木は全日本選手権優勝、アジア選手権3位という実績を誇る黒帯柔術家だ。現在は藤田柔術やレオス柔術アカデミーでインストラクターを務めながら、プログレスのコンバット柔術ルールに参戦して2戦2勝。昨年9月には初のフォークスタイル・グラップリング戦にも挑み、MAGISAをヒールフックで仕留めている。

そんな江木に、柔術家になるまでの道程を訊くと、そこには幼少期から格闘技が好きで、ひたすらに強さを求めてきた男の姿があった。


――プログレスのコンバット柔術に連続出場中の江木選手です。竹本戦に関するお話の前に、今回は当初MMAを戦う予定であったと聞きました。

「はい。最初はプログレス実行委員会の長谷川(賢)代表から『グラジエイターでMMAを戦いませんか?』というお話を頂きました。実は以前からグラジエイターの櫻井(雄一郎)代表にも『MMAに興味があります。MMAをやりたいです』と伝えていまして。それもあったので、長谷川代表からオファーを頂いてからMMAに照準を合わせていました。ただ対戦相手が決まらず、今回はコンバット柔術の試合になったんです」

――以前からMMAを戦いたいという希望があったということですが、江木選手はMMAを戦うために柔術を始めたのでしょうか。

「いえ、実は柔術を始める前にアマチュア修斗やアマチュアパンクラスにも出ているんです。MMAで強くなるために柔術を始めたら、柔術のほうにハマってしまいました。それが2014年ごろですね。最初は打撃から始めて、MMAから柔術という流れです。それから競技柔術をやっていましたが、やっぱりMMAをやりたいという熱が高まって。ここ1年ぐらい、ずっと藤井章太先生からMMAの指導を受けています」

――そうだったのですね! ちなみに最初に始めた打撃というのは……。

「小学校の6年間、フルコン空手をやっていました。中学と高校は柔道部に入り、大学ではまた打撃で――テコンドー部に入部しました。大学時代は4年間、みっちりテコンドーをやってからアマチュア修斗に出るようになっています」

――空手~柔道~テコンドー~MMA~柔術というのは、凄いキャリアですね。まず空手を始めたキッカケと、そこから柔道に移った理由を教えていただけますか。

「自宅の隣に空手道場があり、近所の男の子たちは皆その道場に通っていたので、僕も自然と入門しました。中学から柔道を始めたのは、見ていてカッコよかったからという単純な理由です(笑)。僕は広島県の福山市出身なのですが、地元の中学校はメチャクチャ柔道が強い学校で。さらに高校も柔道の強い学校に進みました」

――当時は、将来は空手や柔道で生活していこうとは考えていなかったのでしょうか。

「柔道をやっていた頃は、県警に入って柔道を続けようと考えていました。でも高校時代は県大会ベスト8ぐらいの実績で。そこから大学に入った時、テコンドー部を見て『これは面白い。テコンドーをやってみんといけんわ!』と思ったんです。そこから5年間ぐらいはテコンドーにハマりました」

――ということは、大学は柔道の推薦で入ったわけではなかったのですね。

「推薦ではなく受験して入りました。だから柔道部に入らなければいけないというわけではなくて。それよりもテコンドーの蹴り技が、すごく魅力的だったんです。もともと空手をやっていたので、テコンドーも始めやすかったですね」

――ただ、空手とテコンドーの蹴りは異なります。それでもテコンドーを始めた時、6年間離れていた空手の記憶が蘇ってくるものなのでしょうか。

「空手にはないテコンドーの蹴り方が魅力的で(笑)。テコンドーは下段がなく、蹴りは顔面に集まるじゃないですか。距離も違いますし、テコンドーは回し蹴りが多くて。フルコン空手は下段が多くなりがちですが、僕は子供の頃から中段や上段の蹴りが得意だったんです。おかげで蹴り方は違っても、すぐに慣れることができました。テコンドーでは大学時代に、西日本の大きなトーナメントで優勝しています。でも、なぜかそこからMMAに対する熱が出てきて……」

――MMAに対する熱は、何かを見て生まれたのですか。

「それが分かりません(苦笑)。なぜかMMAというものが頭に入ってきて。そんな感じで、気持ちが移りやすいんですね。柔道やテコンドーのように、パッと見てパッと始めたくなってしまいます。ただ、実は大学時代に一度、グラップリングの大会には出ていました。柔道の延長で寝技の試合をやりたくなって」

――柔道からテコンドーに移っているのに(笑)。

「大学時代にパラエストラ広島でグラップリングの練習をさせていただいて、2011年に岡山県で開催された修斗グラップリングのワンマッチに出場しました。当時からMMAの練習にも混ざらせてもらっていて。

その頃、MMAで強くなるために柔術を始めています。大学を卒業してからもテコンドーは続けていましたが、何か新しいことに挑戦したくなりました。そこで思い出したのが、グラップリングで勝てなかったことと、アマチュア修斗に出場したかったけど出られなかったことでした。そういうことが、何かのキッカケでフッと頭をよぎり……」

――それだけ多種多様な格闘競技を経験している選手は、現在では稀なタイプかもしれません。やはり格闘技が好きだったのか、あるいは強さを求めていたのか。

「どちらもあったと思います。子供の頃から格闘技をやっていて好きでしたし、やっていくには強くならないといけないと考えていました。柔道やテコンドーを見て、『これをやれば強くなれる』と思って始めました。それはMMAも柔術も同じです。

大学を卒業して、県警ではなく消防士になりました。当時はTKエスペランサからアマチュア修斗の試合に出て、1勝1敗という戦績でした。プロになるつもりだったのですが、消防士としてプロの活動はできなかったのと、あとは柔術にハマりすぎてしまって。

柔術をやりたいって、パッと頭が切り替わりましたね(笑)。そこから柔術に専念したいと思って、TKエスペランサの岡田剛史代表とも相談し、2015年ぐらいに藤田柔術に移籍しました。あの頃から藤田柔術には強い柔術家がたくさん来ていて、そこで揉まれて強くなりたいと思ったんです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
1月22日(日)
午後2時20分~THE 1 TV YouTube

■ Gladiator020対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressフォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
山田崇太郎(日本)
井上啓太(日本)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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Gladiator020 MAGISA MMA MMAPLANET o ONE Progress UFC キック キ・ウォンビン コンバット柔術 ジョセフ・チェン ジョン・オリニド チョ・ソンビン ボクシング ロランド・ディ 中川皓貴 修斗 松本一郎 森戸新士 江木伸成 生田誠 神田T800周一 竹本啓哉 笹晋久 野尻定由 長谷川賢

【Gladiator020】笹晋久は比のダイヤの原石=オリニドと対戦。竹本啓哉は江木伸成と試練のコンバット柔術!!

【写真】グラジで日本✖韓国の実力者、✖フィリピンの若い力が組まれた。J-MMAの強化につながるのか (C)MMAPLANET

21日(水)、Gladiatorより1月22日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator020のカード発表第3弾があった。

Gladiatorフェザー級王座決定戦として中川皓貴✖チョ・ソンビン、Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座戦=森戸新士✖ジョセフ・チェン、Gladiatorライト級選手権試合=王者キ・ウォンビン✖挑戦者グスタボ・ウーリッツァーと3つのタイトル戦が組まれている今大会。

今日のプレスリリースで笹晋久が、ンタム級3回戦でフィリピンのジョン・オリニドと戦うことが分かった。


オリニドは元UFCファイターで、現在はベアナックルファイトやBRAVECFで戦うロランド・ディの教え子で、ディが主宰するディンクレディブル・ファイティング&フィットネスの所属選手だ。

日本では全く無名だが、このオリニドは先だってグラジのテレントリレーションに就任した長谷川賢が、ONEマニラ大会が開催された折に、現地のジムを回り見出したファイターとのこと。以下、リリースで紹介された長谷川のオリニド評となる。

長谷川賢
「人材発掘のためにフィリピンを訪れ、ケソンシティのラウンド・ワンMMA、バギオのチーム・ラカイを視察させてもらい、マニラではククイ・エロルデさんの協力を得て、数カ所のジムの選手が集まった合同練習会が見学出来ました。

合同練習会、ラウンド・ワンMMA、チーム・ラカイと日本では無名でも高いポテンシャルを持った選手がいました。なかでもエロルデ・ボクシングジムの合同練習会で行われた実戦形式のスパーリングの一番手でケージに上がったジョン・オリニドの動きの良さは印象的でした。

MMAスパーだけでなくグラップリングのレベルも確認したく、エキストラで壁レスなどシチュエーションスパーリングもリクエストし、総合力があることも分かりました。キャリア3勝0敗の若い選手ですし、笹選手との対戦には荷が重いかもしれないですが、帰国後にオファーをすると躊躇なく『戦う』という返答をくれました。今後、オリニドのように打撃も寝技もできて、若くて勢いのある選手。可能性とやる気を満ちたファイターを招聘して、日本の選手と競り合い互いに力がつくようなマッチメイクを心掛けていきたいと思っています」

なお本日の発表ではコンバット柔術で元Gladiatorバンタム級王者の竹本啓哉が、Progress提供コンバット柔術バンタム級で江木伸成と戦うことも合わせて発表されている。竹本は昨年6月に今大会でオリニドと対戦する笹に競り勝ったものの安パイファイトに株を下げた。そして先日の修斗・闘裸男で野尻定由に勝利した神田T800周一との3度の対戦の機運が高まらず、ここで──ある意味、MMAよりも注目が集まるコンバット柔術出場というセカンドチャンスが与えられた。

江木は既にコンバット柔術ルールは、5月にHEATでの生田誠戦に続き、Gladiatorで松本一郎と戦っている。初戦と比べて、掌底のエグさが増した松本戦ではヒールフックで一本勝ち。さらには9月のフォークスタイルグラップリングでは距離を取って逃げ切りを図るMAGISAもヒールフックで仕留め、実戦で切れ味を確認できている

この実戦の場というフィルターを掛けると、純粋グラップリング力は江木が上という見方は十分に成り立つ。そこに掌底という要素が加わるが、竹本のバック奪取&キープという勝利の方程式が、引き込むことが予想される江木に通じるのか。

竹本にとっては決して簡単でない、戦いとなる。また江木は今大会でMMAデビューを望んでいたが、対戦相手が見つからなかったという話も伝わってくる。最終的に元チャンピオンとコンバット柔術で戦うことが決まった江木にとって、この一戦は大きな腕試しの場となろう。

これで同大会はMMA、キック、フォークスタイルグラップリングに加えてコンバット柔術と様々な戦いがケージの中で繰り広げられることとなった。

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Gladiator019 MAGISA MMA MMAPLANET o 江木伸成

【Gladiator019】初のフォークスタイル戦で江木伸成がMAGISAを引き込みヒールを極める

【写真】引き込んで相手にポイントを献上してから極める――江木のレオスファイト(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分2R>
江木伸成(日本)
Def.2R2分16秒 by ヒールフック
MAGISA(日本)

MAGISAが低い体勢からプレッシャーをかけ、テイクダウンのフェイントを入れる。距離を詰めてきたMAGISAの頭を触る江木が、飛びついて引き込み、MAGISAに2ポイントが入った。MAGISAが相手をケージ際まで運ぶ。頭をケージ中央に向ける江木。左足を上げていくが、それを切ったMAGISAが江木をケージに押し込んだ。足を触りに行く江木、MAGISAが立ち上がって江木の足を切る。

ガードの中に戻ったMAGISAに対し、江木が相手の左腕を取って腕十字へ。MAGISAが体を起こすと、江木が右足を取ってからリバーサル。これが成功し、江木に2ポイントが入った。さらに江木はMAGISAの右足にヒールのセットアップへ。これをかわして立ち上がったMAGISAに1ポイントが与えられる。

スタンドで再開後、すぐに江木が引き込んだためMAGISAに2ポイントが入る。立ち上がったMAGISAに対して江木がシッティングガードのまま近づいていく。サークリングするMAGISA。江木がスライディングしていくも、MAGISAを捕まえられない。MAGISAは江木に向かって「来い、来い」とアピール。江木はマットに背中を着けて相手を誘うも、MAGISAはグラウンドに行かず初回を終えた。

最終回、いきなり江木が距離を詰めた。手四つでMAGISAにケージを背負わせる。離れるMAGISA。しかし江木が組みつき、頭を押さえてMAGISAをケージに押し込む。足を使って離れたMAGISAに、再び組みついた江木が飛びついてガードの中に入れるも、引き込まず。そのままMAGISAが江木を抱え、江木は離れてケージ中央へ戻った。

ケージ中央からプレッシャーをかける江木が、MAGISAにケージを背負わせて引き込む。これでMAGISAに2ポイントが追加される。江木の頭をケージに押し込むMAGISA。しかし江木が潜ってMAGISAの右足を取り、内ヒールを極めた。


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【Gladiator019】ウーリッツァーとライト級挑戦者決定戦、井上啓太「しっかり勝ち切らないといけない」

【写真】淡々とやるべきことをやってきている。そんな風に感じられた井上だった (C)MMAPLANET

本日25日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator019で井上啓太が、グスタヴォ・ウーリッツァーとライト級王座決定戦を戦う。

コロナ以降グラジエイターに継続参戦中の井上は、現在3試合連続で初回フィニッシュ勝利を挙げている。八木敬志をヒールフック春川広明をヒザ蹴りからパウンドアウト、今年の5月にはレンジャーハントをヒザ十字で下し、ベルトの一歩手前までやってきた。そんな井上を計量直後にキャッチ、この試合への意気込みを尋ねた。


――計量を終えたばかりのタイミングで、インタビューを受けていただきありがとうございます。

「いえ、こちらこそありがとうございます。よろしくお願いします」

――計量を見て、体つきが変わったように感じました。

「僕ですか? そうですね、けっこう真面目にやってきました。筋トレも前の試合の時までとかよりは増やしていますし。昔はよくしていたんですけど、コロナが始まってから途絶えてしまっていたので、試合が決まる前から再開しようと考えていて。試合が決まると、減量もあるので……前の試合が終わってから、次戦に向けてということで力を入れてきました」

――筋肉量が増えて、減量に影響はなかったですか。

「もともと、それほど減量に苦労をする方ではなかったですし。今回も予定通り、体重は落ちました。スムーズにできて、体の具合は過去一番に良いと思っています」

――このところ定期的にMMAの試合をこなしていますが、柔術の試合に出場することは?

「今年は前回のMMAの前に――4月のIBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権に出ただけですね。ミディアムヘビー級に出て、3人出場だったんですけどトーマス・ミッツ選手に負けて準優勝でした。そこからは今もですけど、MMAに重点を置いて練習している感じです」

――グスタヴォ・ウーリッツァー戦、外国人ファイターとの対戦です。

「MMAでは初めてですけど、国際戦ということに関しては10代の頃から柔術では海外に行って試合をしていたので、特に気持ちのうえで変化はないです。ただ、挑戦者決定戦という形で試合をさせてもらっていることに関しては、それだけ期待してくれているんだと思いますし、しっかり勝ち切らないといけない試合です」

――勝ち星24、負けが26という凄まじいレコードの持ち主です。

「凄い戦績のベテラン選手ですね」

――試合映像の方はチェックされましたか。

「少しだけですね。基本的には対戦相手の試合はあまり見なくて、コーチと代表がしっかりとチェックして試合の組み立てを考えてくれるので。ただ凄くアグレッシブで面白い試合をする選手だと思います」

――そのウーリッツァーに対して、井上選手がすべきこととは?

「これもいつも通りですが、打倒極なんでもできるつもりでいるので全ての局面で良い動きをして、フィニッシュにつなげたいです」

――現状、正規王者のキ・ウォンビンはRoad to UFCに参戦中で、暫定王者の佐々木信治選手も今後の現役生活をどのように送るのか……という状況です。

「色々ありますけど、僕は何かを言える立場ではないので。黙って、与えられた試合で勝っていくだけです」

――挑戦者決定戦ですから、ここで勝てば挑戦か王座決定戦はあると。

「ハイ。そのつもりでいます」

――グラジの王座以降のMMAファイターとしての目標は?

「やっぱりRIZINに出たいという気持ちは僕としてもそうですし、道場としてもあるので。道場の期待も背負っていますし、RIZINを目指して頑張っていきたいです。そのためにもベルトは……今は何もないので、この試合でしっかり勝ってから発言したいと思います」


■視聴方法(予定)
9月25日(日)
午後1時~ Gladiator MMA YouTubeチャンネル

■ Gladiator019計量結果

<バンタム級/5分2R>
南出剛:60.9キロ
ライダーHIRO:60.95キロ

<フライ級/5分2R>
NavE:56.65キロ
有川直毅:56.6キロ

<ライト級次期挑戦者決定戦/5分2R>
井上啓太:70.1キロ
グスタヴォ・ウーリッツァー:69.35キロ

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴:65.75キロ
島村裕:65.45キロ

<プログレス71キロ契約/5分2R>
森戸新士:―キロ
須藤拓真:―キロ

<プログレス84キロ契約/5分2R>
カウアン・タニノ:――キロ
小谷直之:―キロ

<バンタム級/5分2R>
江木伸成:――キロ
MAGISA:―キロ

<バンタム級/5分2R>
別所竜弥:61.05キロ
MASANARI:61.05キロ

<フライ級/5分2R>
久保健太:56.4キロ
ヤックル真吾:56.7キロ

<フライ級/5分2R>
吉村友菊:56.5キロ
中西テツオ:56.45キロ

<バンタム級/5分2R>
大前健太:61.15キロ
谷口武:60.75キロ

<フライ級/5分2R>
KJ・タイラー:56.45キロ
岡本秀義:56.6キロ

<フライ級/5分2R>
川崎聖太:56.6キロ
中山陸斗:56.2キロ

<バンタム級/5分2R>
溝口司:60.95キロ
浅井亮磨:60.4キロ

<ライト級/5分2R>
中薗優太:68.55キロ
後藤丈季:70.3キロ

<フェザー級/5分2R>
伊賀GORI:65.45キロ
一輝:65.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
近藤魁星:76.95キロ
藤田大:75.25キロ

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【Gladiator019】森戸新士とプログレス組み技戦、須藤拓真「なぜ試合を受けてくれたのか不思議(笑)」

【写真】プログレスは金網から指を防御する目的でMMAグローブが使用されているので、このMMAの時とあまり外見的には変わらないかもしれない (C)MMAPLANET

明日25日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator019で、森戸新士とプログレス・フォークスタイルグラップリング戦で戦う須藤拓真。

道着、ノーギ、MMAを同時進行でキャリアップ中の須藤は、上下の入れ替わりにポイントが入るプログレスの試合で日本を代表する柔術家とどのように戦うつもりでいるのか――を尋ねた。


――グラジエイター初出場。プログレス提供グラップリングマッチで、森戸新士選手と対戦します。まず71キロという体重というのは?

「ほぼナチュラルです。減量は全くしないです。ジャンクフードを控えると、これぐらいの体重ですね」

――コンペティションで動くとすれば、この体重というのは?

「普段に近い体重で試合をしたのは、去年の11月のUnrivaledぐらいですね。正直にいうと、脂肪が乗り切らないで減量疲れもない68キロぐらいがベストです。ノーギのフェザー級だと67.5キロで、当日計量で柔術だと直前ですから。今回は当日計量でも5時間ぐらいは時間が空きそうなので、水を少し抜いたほうが動きは良かったかもしれないですね。

ただ森戸選手が68キロにするのは、難しいでしょうし。柔術でも階級が1階級違いますしね。でも森戸選手のような格上の人を食えると美味しいです」

――おお。柔術的には紫帯と黒帯の対戦となります。

「柔術の黒帯といってもピンキリがあると思っています。そのなかで、本当に森戸選手はトップで。レベルが違うんじゃいかと実は思っています。何より森戸選手からすると僕は全然格下の相手なので、なぜ試合を受けてくれたのか不思議です(笑)」

――ノーギでも、ですか。

「まぁ柔術が強い人は、ノーギをやらせても強いので。ただ道着だとほぼ100パーセントをやられるでしょうが、ノーギなら可能性は全然あるかと思っています」

――おお、スクランブルやリバーサルでポイントが挽回ができる。上下の入れ替わりは全てポイントというルールに関して、どのような印象を持っていますか。

「柔術だとマウントを返されたり、バックで落とされて下になってもポイントにならないので『そこはまぁ、良いかな』っていうぐらいで下になることもあります。でも、このルールでは気を付けないといけないですね。それに森戸選手が河名マスト選手と戦った試合を映像で見たのですが、立ちの強い相手にも意外と立ちで戦っていました。2P献上して下から攻めるのかと僕は思っていたので」

――ケージという環境も合わせて、このルールではどのようなグラップリング戦を戦いたいと思っていますか。

「やっぱり立ちが想像以上にできますし、森戸さん相手に戦うんだから引き込んでポイントを失って負けてもしょうがない。そういうつもりで戦うと思います」

――パウンド有りでも下になるので、2P献上ぐらいなら――と。

「そうですね。MMAの時と比べると、そこまできつくないんじゃないかと」

――森戸選手はMMAファイターのグラップリングにおける柔術技への防御力が、それほど高くないことを試合で立証してきました。須藤選手はMMAを戦っている柔術家として、ディフェンスという部分で、他の選手と違いを見せたいというのは?

「う~ん、そこまで深く考えていなかったです(苦笑)。でも……普段から練習でボコスカやられているので、逃げる能力はあるんじゃないかと思います」

――では、どのような試合をしたいと考えていますか。

「自分の色が出せるような。それとMMAファンが見ている試合なので、グラップリングは面白くないと思っている人も多いと思います。そんなMMAファンをグラップリングに引き込めるような試合ができたら良いな、と」

――ところで修斗の11月大会に出場が決まっていますが、グラジエイターでMMAを戦うということは考えていますか。

「いえ。グラップリングだとグラジエイターも他のグラップリングの大会も出ようと思いますが、MMAは修斗からつながるような上の団体なら出ることもありますが、当分は修斗で戦っていこうと考えています」

――師匠の柳澤哲裕エクストリーム・エビナ代表からは『たこ焼きの美味しい店を知りませんか。試合が終わって、須藤に食べさせてやりたいんです』という連絡がありました(笑)。

「アハハハハ。試合の話ではなくて(笑)。柳澤さんらしいです。そうですね、あまり関西の方では僕は知名度はないと思うのですが、自分の試合で喜んでもらえればと思います」


■視聴方法(予定)
9月25日(日)
午後1時~ Gladiator MMA YouTubeチャンネル

■ Gladiator019計量結果

<バンタム級/5分2R>
南出剛:60.9キロ
ライダーHIRO:60.95キロ

<フライ級/5分2R>
NavE:56.65キロ
有川直毅:56.6キロ

<ライト級次期挑戦者決定戦/5分2R>
井上啓太:70.1キロ
グスタヴォ・ウーリッツァー:69.35キロ

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴:65.75キロ
島村裕:65.45キロ

<プログレス71キロ契約/5分2R>
森戸新士:―キロ
須藤拓真:―キロ

<プログレス84キロ契約/5分2R>
カウアン・タニノ:――キロ
小谷直之:―キロ

<バンタム級/5分2R>
江木伸成:――キロ
MAGISA:―キロ

<バンタム級/5分2R>
別所竜弥:61.05キロ
MASANARI:61.05キロ

<フライ級/5分2R>
久保健太:56.4キロ
ヤックル真吾:56.7キロ

<フライ級/5分2R>
吉村友菊:56.5キロ
中西テツオ:56.45キロ

<バンタム級/5分2R>
大前健太:61.15キロ
谷口武:60.75キロ

<フライ級/5分2R>
KJ・タイラー:56.45キロ
岡本秀義:56.6キロ

<フライ級/5分2R>
川崎聖太:56.6キロ
中山陸斗:56.2キロ

<バンタム級/5分2R>
溝口司:60.95キロ
浅井亮磨:60.4キロ

<ライト級/5分2R>
中薗優太:68.55キロ
後藤丈季:70.3キロ

<フェザー級/5分2R>
伊賀GORI:65.45キロ
一輝:65.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
近藤魁星:76.95キロ
藤田大:75.25キロ

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