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F1 LFA LFA149 MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC ASIA 2022 UFC   カルロス・モタ ケイシー・ケニー チャールズ・ジョンソン トップノイ・キウラム フアン・プエルタ ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヴィクター・アルタミラノ 堀内佑馬

1.6『LFA 149』でフェリペ・ブネス vs. 堀内佑馬のフライ級タイトルマッチ


Felipe Bunes(Tapology)

Yuma Horiuchi(Tapology)

 LFAが1月6日にコロラド州チャンドラーのヒラ・リバー・リゾート&カジノで開催される『LFA 149』でフェリペ・ブネス vs. 堀内佑馬のフライ級タイトルマッチを行うことを発表。

 堀内佑馬は6月に開催された『ROAD TO UFC ASIA 2022』Episode 3で行われたフライ級トーナメント1回戦でトップノイ・キウラムに判定負けした後、10月に開催された『LFA 144』でフアン・プエルタに3Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合。


 過去、暫定を合わせるとLFAには9人のフライ級王者が生まれており、その9人の王者からロベルト・サンチェス、ケイシー・ケニー、ブランドン・モレノ、ブランドン・ロイヴァル、ジミー・フリック、ヴィクター・アルタミラノ、チャールズ・ジョンソン、カルロス・モタという8人がUFCと契約を果たしている。

 ケニーは唯一の暫定王者でバンタム級正規王者との2冠。ブランドン・モレノは3勝2敗でリリースされたUFCへの返り咲きを目指してのLFA初戦。堀内との暫定王者決定戦で勝利したジョンソンは暫定王座を1度防衛後に正規王者となり計2度ベルトを守った。さらにフリックとアルタミラノはコンテンダーシリーズ経由と、それぞれ背景と経過も違うがLFAフライ級王座は世界で最もUFCに近いベルトといっても過言でない。

 レコード的には12勝6敗のブニスと、10勝5敗の堀内。如何にインパクトと残そうが、数字的にここを落とすと世界最高峰への道は途絶えるといっても過言でない。逆に勝ち取れば一気にUFCに近づく。MMAファイター人生を賭けた大一番となる。

 というわけで、UFC入りを懸けた大一番になりそうです。試合はUFC Fight Passでもライブ配信されます。続きを読む・・・
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ACA Combate Global LFA LFA144 LFA149 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC カルロス・モタ ケイシー・ケニー ジョズエ・フォルミーガ チャールズ・ジョンソン パトリシオ・フレイレ フアン・プエルタ フィリッピ・ブニス ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヴィクター・アルタミラノ 堀内佑馬

【LFA149】9人中8人がUFCへ。堀内佑馬、世界で一番UFCに近いベルトを賭けてブニスと対戦

【写真】6月の人生最大の敗北から、半年強でこのポジションを取り戻した堀内。今度こそ!! (C)MMAPLANET

2 日(金・現地時間)、LFAが来年1月6日(土・同)にコロラド州チャンドラーのヒラ・リバー・リゾート&カジノで開催されるLFA149のメインで堀内佑馬がフィリッピ・ブニスとLFAフライ級王座決定戦で戦うことを発表している。

6月にRoad to UFC初戦敗退、念願のUFC契約が遠のいたと思われた堀内が、10月のLFAでフアン・プエルタに逆転一本勝ちを経て2度目の同王座へのチャレンジへ。オクタゴンが再び見えてきた。


もともとブニスとは再起戦の舞台=10月のLFA144で対戦予定だったが、そのブニスの負傷で堀内は代役プエルタと戦ったという経緯がある。

(C)LFA

ブニスはパトリッキー&パトリシオ・フレイレのビッチブル・ブラザーズ所属でバーリトゥードのメッカ=ナタウから世界を目指しロシアに主戦場を移した過去を持つ。

Fight Night Globalからワールドツアーを敢行していたACBと契約、プロモーションの路線変更とACAへの体制変更を経験、コロナ禍を経てACAでは1勝3敗、ロシアで通算3勝3敗とメジャーへのステップアップはならなかった。

キャリア再構築のターゲットをLFAに定めたブニスは、今年の2月に元UFCファイターのジョズエ・フォルミーガとのビッグマッチに挑むこととなった。しかし、フォルミーガの減量失敗でファイトウィークにバンタム級に変更された一戦は、結果的に139ポンド契約マッチに。それでも欲しかった元UFCファイター越え――という勲章だったが、この賭けは2RにRNCを極められて失敗に終わった。

本来より14ポンドも重い体重で戦って敗れたブニスの次戦で、LFAはCombate GlobalやTitan FCで戦ってきたワスカル・クルズとの対戦を組み、スプリットで競り勝ったブニスに堀内戦――負傷で流れた一戦――をタイトル戦として実施する運びとなったわけだ。

過去、暫定を合わせるとLFAには9人のフライ級王者が生まれており、その9人の王者からロベルト・サンチェス、ケイシー・ケニー、ブランドン・モレノ、ブランドン・ロイヴァル、ジミー・フリック、ヴィクター・アルタミラノ、チャールズ・ジョンソン、カルロス・モタという8人がUFCと契約を果たしている。

ケニーは唯一の暫定王者でバンタム級正規王者との2冠。ブランドン・モレノは3勝2敗でリリースされたUFCへの返り咲きを目指してのLFA初戦。堀内との暫定王者決定戦で勝利したジョンソンは暫定王座を1度防衛後に正規王者となり計2度ベルトを守った。さらにフリックスとアルタミラノはコンテンダーシリーズ経由と、それぞれ背景と経過も違うがLFAフライ級王座は世界で最もUFCに近いベルトといっても過言でない。

レコード的には12勝6敗のブニスと、10勝5敗の堀内。如何にインパクトと残そうが、数字的にここを落とすと世界最高峰への道は途絶えるといっても過言でない。逆に勝ち取れば一気にUFCに近づく。MMAファイター人生を賭けた大一番となる。

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LFA LFA138 LFA143 MMA MMAPLANET o PFL ウィリアネジソン・パイヴァ エド・ソアレス カルロス・モタ カルロス・レアル カロリーナ・マルチンス ガブリエラ・フェルナンジス ガブリエル・ボンフィム ジョゼ・エンヒッキ ブルーノ・ロピス 木下憂朔 河名マスト 田中路教

【LFA143】初のブラジル・ノルジスチ進出大会でライトヘビー級と暫定女子フライ級のタイトル戦

【写真】まずは暫定王者になり、正規王者の首を狙うフェルナンジス (C)LFA

2日(金・現地時間)、LFAが30日(金・同)にブラジルはペルナンブコ州の州都レシフェのジナーシオ・ジ・エスポルチ・ジェラルド・マガリャエスで開催するLFA143のラインナップを発表し、2階級のタイトルマッチが組まれることが明らかとなった。

7月のリオデジャネイロ大会以来、2カ月振りのブラジルでのイベントは2021年7月のリオ2連戦(続いて今年の3月と5月)と5大会が開かれたリオを離れ、バーリトゥードのメッカと言われたノルジスチ(北東部)への初進出となる。


8月に田中路教、河名マストが出場したLFA138の会場でエド・ソアレス代表は同大会に「8000人近い観客が集まる見込み」と話していたが、今回のリリースではキャパ1万5000人の会場で、チケットは1万枚近く売れているという。

そんな初ノルジスチ大会のメインはLFAライトヘビー級王座決定戦=ブルーノ・ロピス×ウィリアネジソン・パイヴァ、そしてコメインにガブリエラ・フェルナンジス×カロリーナ・マルチンス=暫定女子フライ級王座決定戦という2階級のタイトルマッチが組まれている。

ライトヘビー級タイトル戦は7月大会でLFAデビューを飾り、肩固めでマイルトン・アゼベドを一蹴。キャリア10連勝を8度目のフィッシュ勝利で飾ったロピスに注目だ。

一方の女子タイトルマッチもLFAブラジル大会で既に2勝を挙げ、キャリア7勝1敗としているフェルナンジスが優位と見られている。

LFAブラジル大会で結果を残した選手は、PFLのウェルター級でベスト4入りしたカルロス・レアルを始め、先日のコンテンダーシリーズで木下憂朔に敗れたジョゼ・エンヒッキ、6日の同シリーズでトレイ・ウォーターズと戦うウェルター級王者ガブリエル・ボンフィム、そして23日の同シリーズ出場ハファエル・ラモスらのように直接、北米でステップアップを果たすケースと、カルロス・モタがフライ級王者になったようにLFA米国大会に進むという2つの道が存在している。

今回の2つのタイトル戦、ライトヘビー級はスバリ上の舞台への直行路線か。そして暫定女子フライ級の方は勝者が、現在負傷欠場中──無敗のカナダ人正規王者ジェイミーリン・ホース・ウェッセルズとの年内の統一戦が見込まれている。

直接ステップアップ、そして米国でステップアップを賭けた戦いという二択ができるブラジルのLFAロースターたち。とはいえ、そこで勝ち上がる自体が相当に困難さを伴うことは間違いない。

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BELLATOR LFA LFA122 MMA MMAPLANET PFL Special UFC イスラム・マメドフ カルロス・モタ チャールズ・ジョンソン ベンソン・ヘンダーソン 堀内佑馬 水垣偉弥

【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:1月:ジョンソン✖モタ─02─「打ち合いなさいという打ち合い」

【写真】MMAに限らず、プロスポーツは観客の見たいモノ、求めるモノで変貌していくと思います。ビジネスとして拡大してきた今、MMAは変革期を迎えているのかもしれない(C) LFA

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年1月の一番は1月21 日に行われたLFA122からLFAフライ級選手権試合=チャールズ・ジョンソン×カルロス・モタ戦について引き続き語らおう。

<月刊、水垣偉弥のこの一番:1月:チャールズ・ジョンソン✖カルロス・モタPart.01はコチラから>


──クローズドになって時間が過ぎたからではなく、クローズドになったからという風にも見えました。そういう意味ではBellatorでイスラム・マメドフがベンソン・ヘンダーソンに負けた試合など、もうテイクダウン・ディフェンスがしんどくてギロチンを仕掛けて下になり、立てないで下で勝った。アレが他の試合でも続けば、MMAは別物になってきますね。

「まだ初回のギロチンは分かります。ニアフィニッシュという風に捉えて、あの展開だとベンヘンにつくのは。ただし3Rはギロチンで引き込んで、極まらなかった足関節でポイントがつくというのは、これまでにはなかったことですね。

マメドフがケガをしたり、ヒヤッとしたモノでもなかったです。それで、あれが有効なのかと」

──観客の声に惑わされた一過性の裁定だと信じたいです。マメドフには気の毒ですが。

「これが続くと、やはりMMAが違ってきますよね。ギロチンで下になり、そのままで勝てるならレスリングの攻防がなくなるかもしれない。それはLFAやコンテンダーシリーズの戦い方を助長することもありえますね」

──我々が好きだったMMAは、もう無くなってくのかもしれない……と。

「いやぁ、寂しいです。そうなると。僕もやはり強烈なテイクダウン能力を誇る選手と如何に戦うかと、そこを考えて打撃をやってきたので。これってまた車のレースの話になりますけど……」

──ぜひともお願いします。そこに反応してくれるMMAファンがほぼほぼいないのですが(笑)。

「そうなんですよね。MMA好きって、レースが好きな人少ないですよね(笑)。テイクダウンの要素をなくしたMMAが存在するって……今のレースのオーバーテイクのシーンを感じさせるんですよね」

──と言いますと?

「ずっとレースって、前の車の後ろにつき空気抵抗を無くしたスリップストリームでオーバーテイクをしてきたじゃないですか。それが、空力を追求し過ぎて難しくなった」

──前者の真後ろにつくと、空気がなくなって引き寄せられていたのが、空力が複雑になり過ぎて乱気流が起こったり、空気の抜けがあってアンダーが出たり、今では近づけないという状況になっています。

「そこでパスを増やすためにオーガナイザーが採用した手段が、一時的にエンジンの出力を上げるプッシュ・トゥ・パス、もしくはウィングを可変させドラッグ(空気抵抗)を低減させるDRSでした。パスの瞬間だけ、前と後ろの車の特性を変えて後ろの車が前者を抜けるようにしたんです」

──前者がプッシュ・トゥ・パスを押せない、DRSを使えない場合は、エンジン出力と空力特性が違うようになり後者が圧倒的に有利なる。もう、駆け引き無しに抜けます。

「ハイ。どんどん抜けるようにした……。そこに別の駆け引きが生まれている。テイクダウンとコントロールを排除したMMAは、そこに通じているのかと思います」

──手っ取り早く打撃戦にするには、本来ある要素を抜くと。

「ハイ。打ち合いなさいっていう打ち合いって、なんか乗れないんですよ。そこにテイクダウンがあり、倒されないように戦って打ち合いになるなら分かりますけど」

──打撃で勝ってきた水垣さんが言うと、本当に重い一言です。

「僕はそこで勝負して、打ち勝つたないと勝てないから打撃戦をしていました。だから、そこで負けると試合も負ける。対して他に勝てる手、引き出しがある選手が打撃だけにしぼった戦いをするのは、勿体ないです。MMAを狭いモノにしている。そういう違和感が、ジョンソンがモタにテイクダウンを仕掛けられた時の反応の仕方に顕著に感じられました。

『足を取ってテイクダウンしても良いよ、どうせスクランブルゲームになるでしょ。で、立っちゃえば打撃戦で行けるから』というようなところです、ね。1度テイクダウンを許せば、そのままラウンドを失うかもしれないっていう緊張感もMMAにあるんです。この試合はいくら打撃で打ち合っても、そういう緊張感がない戦いになっていました」

──ジョンソンからすると堀内佑馬選手に勝って暫定チャンピオンになった時、UFCから声が掛からなかった。だけど嘘か真か『もう1つ勝利が欲しい。ショートノーティスで見たい』というリクエストがあり、王座獲得から2カ月弱で初防衛戦を戦い、パウドアウトで勝った。それでもUFCは契約を結ばなかった……。

「あぁ、だからもうあの戦い方でアピールをするしか、選択肢がなかったのですね。しかもジョンソンがフェザー級の選手だったらPFLもBellatorもあります。バンタム級でもBellatorがある。でも、フライ級だからUFCしかない。もう、ああいう試合をやるしかないという心境だったとすれば……」

──いやぁ、切ないですね。それは。

「辛いですよねぇ。MMAファイターとしてジョンソンは今も成長しているし、強いです。スイッチワークも堀内選手と戦った時とは違って、スムーズになっていました。なぜUFCがジョンソンとサインをしないのか。

個人的にはUFCにいっても、ランキングに入れる力があるかと思うんです。そういう選手と堀内選手が次はどう戦うことができるのか。ジョンソンにはUFCという舞台で戦わせてあげたいという気持ちがある一方で、冷徹にも堀内選手と強いジョンソンとの再戦が見てみたいです」

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【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:1月:ジョンソン✖マタ「UFCに行くためにMMAが変わる」

【写真】正規王座のベルト、暫定王座獲得時のベルト、暫定王座防衛時と3本のベルトを持つ。毎回ベルトを創るって、凄い (C) LFA

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年1月の一番は1月21 日に行われたLFA122からLFAフライ級選手権試合=チャールズ・ジョンソン×カルロス・モタ戦について語らおう。


──水垣さんが選ぶ1月の一番、どの試合になるでしょうか。

「LFAフライ級選手権試合のチャールズ・ジョンソン×カルロス・モタの一戦ですね」

──おお、UFCへの登竜門でベルトが懸かった一戦で王者ジョンソンが最後は殴り勝った形でした。この試合を選んだ理由というのは?

「まさに、そこに関してなんです。コンテンダーシリーズでもそうですが、LFAもUFCから声がかかるためのMMAのスタイルというモノが出来上がっているように感じられます。

UFCと契約をするためにはただ勝つだけでなくはなく、プラスアルファが求められています。そのいう空気の中で、FAのタイトル戦やコンテンダーシリーズでは、テイクダウンからコントロールに徹する選手は少なくなりました」

──ダニー・サバテーロがTITAN FCで王者になり、コンテンダーシリーズでも勝利もUFCと契約できず、再びTITANの王座防衛もしましたが、最終的にはBellatorを選択しました。

「そういうことですよね。ジェイク・シールズやジョン・フィッチのような攻めをする選手はLFAやコンテンダーシリーズでは見られなくなるかもしれないです。

テイクダウンからコントロールして勝ってもUFCは取ってくれないでしょ──という思考になりますしね。それなら立ってドッグファイトをしようと。そこに関連してジョンソンも割と簡単にテイクダウンを取られますよね」

──差し返して粘ろうという展開ではなかったです。

「ハイ。テイクダウンされてもスクランブルが上手いので問題がないとしているのでしょうけど、スタンドの打撃戦の最中もテイクダウン・ディフェンスの意識は高くなかったです。倒されたとしてもモタもUFCを狙っているので、懸命にトップコントロールはしてこない。そういう風な選択はないとして、簡単に下になってもスクランブルに持ち込みやすいですから。

互いに漬けないという認識の下、スタンドで戦っていますよね。特にスクランブルが強い選手は、なおさらテイクダウンされても立てるという腹積もりで戦っている。この試合もそれが顕著で、MMAが変わったなと思いました」

──確かに私なども見ていて、何かスッキリしない打ち合いだったのは、そういうことだったのですね。

「彼らの試合はUFCへ行くためのスタイルというか……。LFAやコンテンダーシリーズは、倒されても抑えられないから立てば良い。だから思い切り打撃でアピールするというMMAになったんだと」

──ジョンソンが殴られても殴るというスタンスで試合をしていました。

「それもモタがそこまで打撃に力がないからできる戦いだったはずです。打撃に関しては差がありました。ただしジョンソンは本来、打撃一辺倒でなく違う選択ができる選手なんです。僕は彼もことをMMAファイターとして、打撃だけでなく何でもできる強い選手だと思っていました。

スクランブルでもアナコンダやダースという攻め方もあるにも関わらず、打撃戦に戻るチョイスが多かったです。ジョンソンはそこだけでなくても強い。興味深い選手のはずです」

──その違和感は本当に分かります。選択肢が多いMMAなのに、その選択肢を捨てて打撃戦をする。だから、こういうとアレなのですが、自分はこの試合がエキサイティングで手に汗握るものではなかったです。

「それは分かります(苦笑)」

──水垣選手は打撃が得意な選手でした。北米でも前に出て、パンチを打って勝つ。ただし、それはテイクダウンをされないで殴らないといけない。だから大学のレスリング部へいって、レスリングを学ぶという努力をした。

「そうですね(苦笑)」

──そうすると、テイクダウンを取れるようにもなりました。

「僕の場合はテイクダウンが取れた時は抑えて、漬けていましたしね。スクランブルをさせないために、スペースを与えていなかったです。打撃とテイクダウンをしたら漬ける。その2つの軸で戦っていました。ただし、LFAやコンテンダーシリーズでは漬けて勝っても先がない。MMAが変わりますね。同時に彼らがああいう試合で勝ってUFCにステップアップをしたら、あのままのスタイルだと勝てない。スタイルを変えないと勝ち残れないので」

──とはいっても最近はUFCでも、このタイミングでブレイクが掛るのかという試合もあります。

「この間のUFC270のジャスミン・ジュスダヴィチェスとケイ・ハンセンの試合とかそうでしたよね。下になっていたハンセンがハーフバタフライから、クローズドを取った時にブレイクでスタンドに戻ることができました。エルボーとか受けて、立ち上がることができなくて両足を閉じたのに、ブレイクでスタンドに戻れた」

<この項、続く>

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LFA LFA122 MMA MMAPLANET カルロス・モタ キック チャールズ・ジョンソン ボクシング

【LFA122】高い防御力からチャンスを逃さない攻撃力、王者ジョンソンがモタを最終回に沈める

<LFAフライ級選手権試合/5分5R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
Def.5R0分45秒 by TKO
カルロス・モタ(ブラジル)

開始早々、モタが右バックスピンキックを繰り出す。ガードを高く構えて回るジョンソンに対し、モタが押し込んでテイクダウンを仕掛けた。ジョンソンは立ち上がってスイッチしながらサークリング、追ってくるモタに右カーフキックを当てる。オーソドックスに戻したジョンソンの左前蹴りに合わせて、モタが右ストレートを繰り出した。さらにモタがローを見せると、ジョンソンが蹴り足を掴んでテイクダウンを狙った。足を抜いたモタがグラウンドに引きづりこみ、バックマウントから腕十字、その腕を狙うと足を取りに行ったが、ジョンソンは立ち上がった。

スタンドに戻ると、モタの右ハイをキャッチしたジョンソンが右ストレートでダウンを奪う。背中を着けたままグラウンドに誘うモタ、しかしジョンソンは乗らず、試合はスタンドに戻る。モタの蹴りがジョンソンの下腹部を捉え、試合は一時中断したがすぐに再開。モタの右ストレート、左ミドルハイを見せながら、シングルでジョンソンに尻もちを着かせるも、ジョンソンはエスケープして立ち上がった。互いにパンチとミドルハイを見せ合うなか、モタはジョンソンの左飛びヒザをキャッチするも倒せない。残り10秒で、モタの左ミドルがヒット。下がるジョンソンを煽って1Rを終えた。

2R、プレッシャーをかけるモタに対し、サウスポーに構えたジョンソンが足を使う。モタはパンチからハイにつなげるもヒットせず。モタの左ローをチェックしたジョンソンが右カーフを当てる。モタはジョンソンの蹴り足をキャッチし、パンチを繰り出しながら押し込み、ジョンソンに尻もちを着かせるも、ジョンソンのエスケープが速い。ジョンソンの左ボディストレートが、モタのワキ腹にクリーンヒット。モタもパンチを見せるが、ジョンソンのジャブがモタの顔面を捉える。

打撃でクリーンヒットを許すモタが前に出て、左ボディアッパーを突き刺した。しかしジョンソンはイーブンペースで打撃を放っていく。やや疲れた表情を見せるようになったモタに、ジョンソンの右カーフがヒット。モタはジョンソンの蹴りを嫌がるようになったが、残り1分から左右フックと前蹴りでジョンソンをケージに追い込んだ。しかし、ここでもジョンソンがケージ際から脱し、パンチと前蹴りでコントロールしつつ、最後はテイクダウンに行く素振りも見せた。

3R、ジョンソンの右ローに右ストレートを合わせるモタ。さらにジョンソンを追いかけて左ボディを放つが、ジョンソンは足を使ってケージ際から離れる。モタのワンツーをブロックするジョンソン、大振りになったモタの右フックをかわしてダブルレッグを仕掛けるが、これはモタもすぐにカットした。優位に立ったか、ジョンソンがリズムに乗って手数を増やす。モタも負けじとパンチを繰り出すが、ジョンソンの顔面には届かない。ディフェンス力の高さを見せるジョンソンのペースになってきたか、モタに打ち疲れが見られる。

モタの右ストレートを肩でブロックしながら、前蹴りで距離を保つジョンソン。左ボディから組み付くも、倒せないと判断したか、すぐに離れた。パンチで前に出続けるモタの左ワキ腹に、ジョンソンの右ボディが突き刺さると、一瞬モタの動きが止まる。残り1分20秒で、ジョンソンのコンビネーションが連打でモタの顔面にヒットした。さらに猛攻をかけるモタに右飛びヒザを見せながら組み付いたジョンソンが、ケージ際でモタのバックに回る。そのままモタの足、ボディ、顔面へと右ヒザを当て続けた。

4R、前に出たジョンソンに対しモタはワンツー。ジョンソンは距離を保ち、左ストレートを見せる。アウトボクシングから左ストレートをヒットさせるジョンソン、モタは手数が減っている。蹴りよりもパンチが多くなったモタを前進を、足を使ってかわすジョンソン。モタが右から右ミドルを当てると、ジョンソンは下がるように。しかしすぐに体勢を立て直したジョンソンが、アウトボクシングでコントロールする。ここでボディブローから攻め込むモタ、ジョンソンも疲れたか手数が減り、足を使って回る場面が増えた。

モタは当たらずもパンチを出しながら、ジョンソンをケージに追い込む。そんなモタにパンチを当てるジョンソン、距離が詰まったところでジョンソンが組み付き、一度はエスケープされるも追撃のダブルレッグでテイクダウンを奪った。ケージ際でハーフガードのモタに、パンチとエルボーを落とすジョンソン。最後は起き上がり、モタの顔面に強烈なパンチを何発も当てていった。

最終回、スイッチを繰り返しながらも他のパンチをかわすジョンソンが、左ストレートと右ジャブを当てる。激しい打ち合いを見せる最終ラウンド、ジョンソンの左ストレートフックがクリーンヒットし、モタが下がり始めた。前に出てくるジョンソンの顔面に、モタも右フックを返すが、ジョンソンの前進は止まらない。すかさず連打で追い立てるジョンソン。モタは効いたか明らかに表情が変わり、勢いが落ちる。そしてジョンソンの右ボディから顔面へパンチを受けたモタがダウン。ジョンソンがパンチを追撃すると、レフェリーが試合を止めた。


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【LFA122】堀内佑馬のターゲットは? LFAフライ級タイトル戦=チャールズ・ジョンソン×カルロス・モタ

【写真】貫禄は既にUFC級のモタとジョンソン。もちろん、両者揃って勝ってUFC行きを目指す(C) LFA

21日(金・現地時間)、ミズーリ州セントルイスのザ・ファクトリー・アット・ザ・ディストリクトでLFA122「Johnson vs Mota」が開催される。

2022年UFCに先んじて2度目のイベントとなるLFAのメインはフライ級選手権試合だ。昨年7月に堀内佑馬をスプリットの僅差で下し、同級暫定王者となったチャールズ・ジョンソンが、ヴィクター・アルタミラノのUFC契約を機に正規王者となり、暫定時代から含め2度目の王座防衛戦で、カルロス・モタの挑戦を受ける。


コロナで帰国を余儀なくされたが、タイガームエタイで修得したムエタイの組みをMMAに上手く融合させ、遠い距離も近い距離も戦えるチャンピオンは、スクランブルゲームでのアナコンダやギロチンも得意としている。

暫定チャンピオンになってからも、翌月にジョアオ・カミーロの挑戦を受け2Rパウンドアウトで暫定王座を防衛。この時はショートノーティスでも戦えることをUFC首脳に見せるために防衛戦を行い、結果も内容も十分であった──にも関わらず世界最高峰との契約に至ってない。

そんなジョンソンに挑戦するモタはデビュー以来6勝0敗で土無し、LFAでも2連勝中で三日月蹴りによるセンセーショナルナルなKO勝ちもある。ワイドスタンス、背中をやや丸めた猫背のスタンスからパワフルな蹴り、接近戦での回転数の速いパンチを繰り出すのがモタの特徴だ。

とはいえ蹴りは蹴り、パンチはパンチという別個の攻撃が目立ち、上中下の散らしはそれほどない。反面、接近戦で打撃の応酬のなか、巧みに蹴り足や前足を前手でとりつつ、右のパンチを振って倒すテイクダウンは秀逸だ。

と同時に、そのエリアはジョンソンがフロント系のチョークをセットする空間でもある。打撃から組みという流れで、自分の庭で戦えると試合を有利に進めることができるだろう。ここから寝技になると、モタの柔術はチャンピオンを上回る。他方スクランブルではジョンソンが上、だ。

堀内の標的になるのは、どちらから。そういう観点でも、視ておかなければいけない選手権試合だ。

■視聴方法(予定)
1月22日(土・日本時間)
午前11時~UFC Fight Pass

■ LFA122対戦カード

<LFAフライ級選手権試合/5分5R>
[王者]チャールズ・ジョンソン(米国)
[挑戦者]カルロス・モタ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ブレント・ムーア(米国)
アルトゥル・エストラスラス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ウィリアム・スタークス(米国)
グラシコ・アエイシアリオ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
フレッド・フリーマン(米国)
AJ・カニングハム(米国)

<130ポンド契約/5分3R>
ダン・モーリアーティ(米国)
ジェット・シェル(メキシコ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・カートライト(米国)
セレック・シールズ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ブリトニー・クラウディ(米国)
アネット・ニコルズ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
エルマル・ウマロフ(ロシア)
ターナー・ウィリアムス(米国)

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