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Report UFC UFN ESPN+47 UFN189 アウグスト・サカイ ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク ブログ

【UFN189】初回終了1秒前、ホーゼンストライクが左フックから右フック。倒れたサカイをパウンドアウト

<ヘビー級/5分5R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)
Def.1R4分59秒by TKO
アウグスト・サカイ(ブラジル)

左前蹴りを放ったサカイ、ホーゼンストライクは左ローを返す。右に回りタイミングをはかるサカイが、右ロー。90秒、ほとんどコンタクトがなくサカイは再び右ローを蹴る。ホーゼンストライクは左ジャブを伸ばし、サカイはバックステップ。ホーゼンストライクは右ボディストレートを見せ、ローに反応しつつ再び腹を殴る。

スイッチからオーソに戻したホーゼンストライクは、蹴り足をキャッチして右を伸ばす。圧を高めつつあるホーゼンストライクが、左ボディストレートを続ける。残り1分、左から右を振るったホーゼンストライクは左ジャブ、距離を詰めるとボディからワンツーを繰り出す。サークリングし、手がでないサカイは左フックをアゴに受け、直後に右フックをテンプルに被弾し腰から崩れる。ホーゼンストライクは、パウンドの追撃雄しラウンド終了1秒前にTKO勝ちを決めた。


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MMA Report UFC UFN ESPN+47 UFN189 ウォルト・ハリス マルチン・ティブラ

【UFN189】スタンドでの圧力が、寝技になる一転『無』に。ティブラがハリスをパウンドアウト

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
Def.1R4分06秒by TKO
ウォルト・ハリス(米国)

サウスポーのハリスに対し、ティブラもサウスポーから右ローを見せるとオーソに構えを変える。ハリスは右ジャブを伸ばし右ハイ、そして左ハイを狙う。ティブラの頭上を蹴りが越えたが、ハリスはパンチを纏めてケージに詰まったティブラがヒザを突き刺す。さらにラッシュを掛けるハリスは、一度離れて左ハイから左ストレートを効かせる。

ティブラは組みつき、ケージにハリスを押し込みダメージの回復を図る。離れたハリスは左の蹴りをキャッチされテイクダウンを許す。サイドで抑えたティブラはスクランブルでバックに回り、ワンフックで右のパンチを入れる。3/4ネルソンで固め、そのまま左腕を制してパンチを打ちつけるティブラが両足をフックする。動きが止まったハリスは、右のパンチを連打され、頭が下がり背中の伸びる。このまま右を打たれ続けたハリスを見て、レフェリーが試合を止めた。


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MMA Report UFC UFN ESPN+47 UFN189 サンチアゴ・ポンジニビョ ミゲール・バエサ

【UFN189】魂のファイト。ボンジニビョの覚悟の前進に、計算が狂ったバエサが11戦目の初黒星

<ウェルター級/5分3R>
サンチアゴ・ポンジニビョ(アルゼンチン)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ミゲール・バエサ(米国)

右に回るバエサが右ローを蹴る。さらに左ローを蹴ったバエサは、カーフを続けワンツーを繰り出す。右カーフにも踏み込んで右を見せたポンジニビョは、距離取り直すとバエザが左ジャブを当てる。ポンジニビョの左ジャブに左右のロー、カーフを続けるバエサは右ローからワンツーを伸ばす。ポンジニビョは圧力をかけ続けるが、手数は少なくクリーンヒットはない。

ローでバランスを崩したポンジニビョの立ち上がり際に、パンチを入れたバエザは隙がない。中央を取り、カーフからパンチを伸ばすバエサがワンツーから左を振るう。懸命にかわしたポンジニビョが右で前に出るが、カーフを蹴られる。外側だけでなく、内側も蹴るバエサに対し、ポンジニビョが被弾覚悟の前進でパンチを伸ばす。

バエサは右フックから左フック、スリップしたポンジニビョに圧を掛ける。左フックを入れ、ジャブから右を当てたバエサはポンジニビョの右ハイをガードし、左インサイドローで削る。さらに右ストレートから右カーフを蹴ったバエザは、ポンジニビョのコンビをブロッキングで防ぎ初回をリードした。

2R、前に出るポンジニビョをカーフで蹴るバエサ。ポンジニビョもワンツーで前に出る。バエサは右前蹴り、そしてカーフ。ポンジニビョはジャブにカーフを合わされ、右ストレートで腰が落ちる。ポンジニビョのダブルレッグを切ったバエサはカーフ、左ロー、そして右アッパーを打ち込む。ポンジニビョもダブルジャブから右を打っていく。手数を増やしたポンジニビョだが、カーフでダメージを蓄積もしていく。バエサは右を当て、左右のフックで前に出る。

これは珍しく力が入っていたバエサは、殴られ、蹴られても前に出てくるポンジニビョのジャブを被弾する数が増えてくる。フックで前に出て右を当てたポンジニビョがワンツー、そして左ジャブを当てる。続くダブルレッグをスプロールしたバエサだが、ジャブから右を打たれる。パンチを捌けなくなってきたバエサは、手数が完全に減りカーフ頼りになりラウンドを取り返された。

思い通りに戦えなくなったバエサ、無敗の誰もが訪れるこの局面を如何に乗り越えるか、勝負の最終回が始まった。ジャブから前に出るポンジニビョは、カーフを蹴られても前に出る。バエサは前蹴りから左ジャブ、そしてカーフを蹴る。ジャブをかわしたポンジニビョだが、右を被弾する。ここから手数が増すポンジニビョが、右ローを蹴る。バエサもワンツーで前に出て、ステップジャブからカーフを蹴る。

左前蹴りからジャブ、右のバエサに対し、ドッグファイト上等のポンジニビョがジャブからワンツーで前に出て、右フックを当てる。バエサはワンツーを被弾し、体の軸を乱しながら拳を振るっていく。残り90秒、声を出してパンチを繰り出すバエサに対し、ポンジニビョがローを蹴っていく。ポンジニビョは左フックを入れ、バエサはアッパーも左右のフックを被弾する。ジャブを入れ、左フックと打ち勝つポンジニビョが、足を止めての打ち合いでバエサのマウスピースを吹き飛ばすフックを入れ、タイムアップを迎えた。

結果はジャッジ3者とも29-28でポンジニビョを支持。「初回? ただのウォームアップだ。26カ月間、試合がなかったんだ。でも一発じゃ俺は終わらない。試合は15分間だ。初回はウォームアップ、戦いはそこからだ。それが俺の戦いだ。足のダメージ? ほとんど死んでいたよ。でも、そんなの関係ない。俺はドクターから、もう戦えないって言われたことがあるんだ。足の蹴り、それが何だ。俺に勝ちたいなら、殺すつもりで戦え。随分と回り道した。でも俺は世界チャンピオンになれる。俺の背中を見ている連中がいる。何をすべきか分かっている。俺はすぐにでも戦う。トップ10と戦いたい。ラテン・アメリカの皆が俺に期待しているんだ。俺は世界チャンピオンになる」と大興奮で、勝者はまくし立てた。

殴られても、殴る。その意志が拳に乗り移ることを学んだバエサも、混乱しながら心が折れ切れることはなかった。この経験を活かし、キレーな戦いをより昇華させてほしい。


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MMA Report UFC UFN ESPN+47 UFN189 アリアネ・リプスキ モンタナ・デラロサ

【UFN189】圧巻のグラウンドコントロールとパウンド。デラロサがリプスキを支配し破壊

<女子フライ級/5分3R>
モンタナ・デラロサ(米国)
Def.2R4分27秒by TKO
アリアネ・リプスキ(ブラジル)

やや体格で上回るデラロサが、左ジャブを伸ばす。リプスキの右に左フックを合わせたデラロサが、右フックで前に出る。静かな立ち上がりのなかで、リプスキは思い切りワンツーを振るっていく。前に出てワンツーのリプスキに対し、デラロサが右で迎え撃つ。左フックから組んだデラロサが、ボディロックテイクダウンを決める。

ハーフで抑えたデラロサは肩固めを狙いつつ、ヒザをワキ腹に突き刺す。リプスキは足を戻してクローズドガードを取り、ヒジを下から打ちつける。逆に上からのエルボーで、リプスキの左目尻をカットさせたデラロサが耳の辺りにパンチを打ちつける。腰を切ったリプスキだが、次の動きには移れず最後も思い切り顔面を殴られた。

2R、カットだけでなく腫れも確認できるリプスキは、ワンツーで右フックをヒット。直後にダブルレッグを決めたデラロサは、クローズドのリプスキをケージに押し込んでいく。立ち上がって足を払っていくデラロサは、足関節狙いには体を捻りパスに移行する。左だけでなく、左目尻をカットしたリプスキはニーインからエルボーを連打される。

リプスキは足を戻しに掛かるが、デラロサは肩固め&パスを狙い削っていく。デラロサはパンチ、ヒジを入れパスの圧力を高めると、リプスキの苦し紛れのキムラを防ぎ足を抜いてマウントを奪う。エルボーの連打にリプスキが顔を背けると、その方角から左のパンチを打ちつけ、最後は右腕を抱えて左の鉄槌を連打したデラロサが圧巻のグラウンドコントロールとパウンドでTKO勝ちを手にした。


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MMA Report UFC UFN ESPN+47 UFN189 キック ムスリム・サリコフ

【UFN189】42歳、衰えを知らないトリナルドの勢いを封じたムスリム・サリコフが5連勝を達成

<ウェルター級/5分3R>
ムスリム・サリコフ(ロシア)
Def.3-0:30-27. 30-27. 30-27
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)

42歳になったトリナルドが、キング・オブ・カンフーと対戦。サウスポーのトリナルドに対し、サリコフは左に回り左ジャブを伸ばす。右ストレートに、左ストレートを返すトリナルドが左ハイを蹴っていく。スピニングバックキックを見せたサリコフは、トリナルドの左にカウンターを狙う。重い右ボディを受けたトリナルドが、左を伸ばして前に出る。サリコフは離れて右前蹴りをアゴに届かせる。

トリナルドも左オーバーハンドから首相撲、ヒザをボディに突き上げる。離れたトリナルドに右オーバーハンドを当てたサリコフが、右ミドルを入れる。真っ直ぐ飛び込んで左を伸ばしたトリナルドは、左から右で前に出て圧を掛ける。後ろ回し蹴りも見えているトリナルドは、仕上がりは上々か。しかし、飛び込んで蹴りに行った直後に右アッパーを打たれてダウン。ガードで殴られ、足関節を仕掛けたところで時間となり、トリナルドは初回を失った。

2R、ワンツーで前に出るトリナルドに対し、間合を図るサリコフのパンチが大きくなる。近づくと首相撲&ヒザ蹴りのトリナルドは、距離を取り直した直後に右オーバーハンドを被弾しそうに。左リードフックに左を合わせたトリナルドだが、サリコフは距離を詰めるとパンチを纏める。と右フックを効かされたトリナルドは、懸命に前に出て左を伸ばす。サリコフは攻め急がず、タイミングを測って左フックから右を打ち込む。

直後に左を打たれ、後方にバランスを崩したサルコフは首相撲からクリンチでケージに押し込まれる。回して離れたサルコフがワンツー、左ジャブを伸ばす。続いてガードの上から右ハイを蹴ったサリコフに対し、トリナルドはクリンチへ。ここも回って離れたサルコフが左フックをヒットさせる。トリナルドは左ミドルを返すが、右ミドルを蹴られクリンチから右腕を差されて崩される。スタンドで待ち受けたサリコフが、この回も取った。

最終回開始直後に、アイポークを受けたサリコフがしゃがみ込む。右目が塞がったサルコフがドクターチェックを受ける。サリコフは「もう少し時間が欲しい」と英語で話し、目を拭いてくれと要求した。再開後、左を被弾したサルコフが姿勢を乱す。さらに左ハイを蹴ったトリナルドに対し、サリコフが右ミドルを返す。

ここから組んだトリナルドは、離れたサリコフにパンチを纏め、再び組みつく。回って離れたサリコフに対し、徹底的にトリナルドが右側を攻める。しかし、左ミドルをキャッチされ崩され、サリコフはローを蹴って寝技にはいかない。レフェリーがトリナルドを立たせ、時間は残り半分に。後ろ回し蹴りを連続したサリコフは、ボディを打たれても間合いを外して左フックへ。脅威のスタミナを誇るトリナルドは、ワンツーから左フックを振るうも、サリコフが組んでテイクダウンに成功し万事休す。残り30秒をトップで過ごしたサリコフが、フルマークの判定勝ちで5連勝を決めた。


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Interview MMA UFC UFN ESPN+47 UFN189 キック クラウジオ・プエレス グレゴリー・ホドリゲス サンチアゴ・ポンジニビョ ジョーダン・ラヴィット ボクシング ミゲール・バエサ

【UFN189】プエレスと対戦、ジョーダン・ラヴィット─02─「プランBが必要になるかは相手次第」

【写真】もう3時間後には、ジョーダンがオクタゴンに足を踏み入れる(C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスの開催されるUFC APEXでUFN189:UFN on ESPN+47「Rozenstruik vs Sakai」のオープニングバウトで、クラウジオ・プエレスと対戦するジョーダン・ラヴィット・インタビュー後編。

下になることを厭わない。フィニッシュすることを念頭において戦うラヴィットは、打撃を駆使して戦うプランBが必要になるファイトを待ち望んでいた。

<ジョーダン・ラヴィット・インタビューPart.01はコチラから>


──ロクサンとの関係もそれ以来、ずっと続いているということですね。

「僕とロキシーは一緒にキッズに柔術を指導しているしね。もう5年になるよ。僕にとって、ロキシーは最も影響力がある人物なんだ。ロキシーは30代半ばで、常に進歩していてキャリアの最高の状態を更新し続けている。

僕はファイターとして、シャイな方だったけど……ロキシーが凄く自信を与えてくれたんだ。ロキシーの後を僕は追っているつもりだよ」

──素晴らしい言葉です。同時にジョーダンの人柄も伝わってきます。

「おお、ありがとう。ファイトって何百、何千っていう勝ち方があるんだ。でもね、自分が実際に戦うことができる相手は非常に限られている。だから、その機会を無駄にしないよう成長し続けたいんだ。

これまで運よく勝ち続けてくることができたけど、僕のなかでは常にハードファイトを選んできた。ハードファイトを経験して成長したい。1試合での経験値を可能な限り高いモノにしたいと思って戦ってきた。

でもファイターってレコードを気にして、連勝とかに拘ることがあるだろう?」

──ハイ、オーガニゼーションもそこを重視する向きもありますし。

「でもファイターとして、勝って当たり前の試合に出て勝ち星を重ねるって、本当に下らないことだと思うよ。おかしな言い方かもしれないけど、僕はどこかで敗北を望んでいるかもしれない。そんな試合に向かっていき、痛みを乗り越えたいと思っている」

──だからこそ、あのナスティな極めがあるのですね。

「アハハハハ。でもね、心の中では『頼むから、折れないでくれ』って願っているんだよ。何度かポップして、音が聞こえたり、感覚として伝わってきたことがあるんだ!! 頼むから、タップしてくれよって本当に思っていたよ」

──ジョーダンのファイトスタイルは、MMAの王道ではありません。これまで一本勝ちも多いですが、UFCファイターの防御力は過去の対戦相手と変わって来るかと思います。このスタイルを続けることが可能だと考えていますか。

「もちろん。僕自身、ディフェンス能力には自信を持っている。それと……そんな風に見えないかもしれないけど、パワーもあるんだ。何より対戦相手は僕が優れたグラップラーだと思って戦うよね?」

──ハイ。その通りだと思います。

「だから、彼らは僕をテイクダウンしようとしない。それってスタンドで僕の時間が多くあるってことなんだ。それに、僕のテイクダウン狙いをスプロールできる相手に出会ったら、その時は打撃を披露するよ。打撃だってできる。これまで、打撃で戦うというプランBが必要にならなかっただけなんだ。

プランBが必要になれば、僕がどれだけ打撃で戦えるのか見てもらえるだろう。テイクダウンして、サブミッションできない時が訪れるなら、プランBを遂行するよ。そんな日が来ることを願っているよ」

──ではタフファイトになり、スコアリングで勝たないといけなくなると、どうしますか。

「う~ん、僕は試合中もその一瞬、一瞬で勝てるよう戦っている。判定になることは想定していないんだ。テイクダウンして、コントロールが必要な試合もある。でも、判定勝ちを想定することはない。

ケージの中では自分の力を信じて、乗り越えていくしかないんだ。ジャッジの裁定を気にして戦っていると、そんな自分にガッカリする日が来ると思う。

だから試合中は常にフィニッシュするつもりでいるし、結果的に判定にもつれ込んでも、この姿勢があるとジャッジの支持を得ることになる。実際、僕はまだ1Rも落としたことがないんだ。おかしな判定がないってことは、ラッキーだなって思うよ」

──では、クラウジオ・プエレス戦も一瞬、一瞬でフィニッシュを狙う。その繰り返しのファイトを?

「そうだね。僕はグラップリングの専門家じゃない。例え周囲がそう思っていても、ジムで打撃の指導もしている。まだ見せていない、僕のスキルを見てほしい。ボクシング、キックボクシング、ムエタイだって使える。僕はコンプリート・ミックスマーシャルアーチトだ。

それを証明できるぐらい、プエレス戦がハードな試合になることを期待しているよ。最後はテイクダウンしてサブミットするけど、それまでの過程で僕が何でもできることを見せたい」

■視聴方法(予定)
6月6日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS

■UFN189計量結果

<ヘビー級/5分5R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 254ポンド(115.21キロ)
アウグスト・サカイ: 255.5ポンド(115.89キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ウォルト・ハリス: 264 ポンド(119.74キロ)
マルチン・ティブラ: 251ポンド(113.85キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロマン・デリツ: 186ポンド(84.37キロ)
ロウレアノ・スタルポリ: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
サンチアゴ・ポンジニビョ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ミゲール・バエサ: 171ポンド(77.56キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)
グレゴリー・ホドリゲス: 186ポンド(84.37キロ)

<ミドル級/5分3R>
トム・ブリーズ: 186ポンド(84.37キロ)
アントニオ・アローヨ: 186ポンド(84.37キロ)

<フェザー級/5分3R>
マクワン・アミルカーニ: 146ポンド(66.22キロ)
カムエラ・カーク: 146ポンド(66.22キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モンタナ・デラロサ: 126ポンド(57.15キロ)
アリアニ・リプスキ: 124.5ポンド(56.47キロ)

<ヘビー級/5分3R>
タナー・ボーザー: 242ポンド(109.77キロ)
イリル・ラティフィ: 240ポンド(108.86キロ)

<ウェルター級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド: 169.5ポンド(76.88キロ)
ムスリム・サルコフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
アラン・パトリック: 154.5ポンド(70.08キロ)
メイソン・ジョーンズ: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオホ: 125.5ポンド(56.92キロ)
タバタ・ヒッチ: 124.5ポンド(56.47キロ)

<フェザー級/5分3R>
ユーゼフ・ザラル: 146ポンド(66.22キロ)
ショーン・ウッドソン: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
クラウジオ・プエレス: 155ポンド(70.31キロ)
ジョーダン・ラヴィット: 156

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Interview MMA UFC UFN ESPN+47 UFN189 グレゴリー・ホドリゲス サンチアゴ・ポンジニビョ ミゲール・バエサ

【UFN189】ポンジニビョと対戦、ミゲール・バエサ─02─「ファイトは喧嘩じゃない」

【写真】計量で余裕のポージング、ケージの中ではどのような動きを見せてくれるか。一挙手一投足を見逃さないで注視したい (C)Zuffa/UFC

明日5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN189:UFN on ESPN+47「Rozenstruik vs Sakai」で、サンチアゴ・ポンジニビョと対戦するミゲール・バエサ・インタビュー後編。

MMA戦績10勝0敗、オクタゴンでも3連勝=3試合ともフィニッシュしている裏で、バエサというファイターが如何に頭を使い、相手を研究して戦っているのかがインタビューを通して理解できた。

自分の動きをするには、相手を研究すること。そしてコーチとの共同作業で、より相手を理解する。MMAを科学するミゲール・バエサは打ち合い上等のファイトをどう思っているのか。その答にこそ、彼の10勝負け無しの要因があるように感じた。

<ミゲール・バエサ・インタビューPart.01はコチラから>


──一部では、対戦相手の試合映像はそれほどチェックせず、自分の動きに専念するという選手もいます。または分析はコーチに任せて、その指示に従うファイターも見受けられます。しっかりと自身でも研究するミゲールからすると、そららの選手の試合への準備の仕方はどのように感じますか。

「ファイトって、規律が全てなんだ。規律から全てが生まれている。まずはジムでパンチを打つ、蹴りを使う。正しい動きはどうなのか、どういう風にすればより上手くなれるのかという日々を過ごす。ジムでのトレーニングが、まず存在する。

そして試合だ。相手がどのようなパンチを打つのか。素晴らしいパンチの持ち主に対して、自分はどのように対応すれば良いのか。クリンチが凄く上手い選手に対し、クリンチを避けるにはどんな手立てがあるのか。

それらのことをしっかりと頭に入れ、練習してきたことを出せる状態になって、試合に臨まなければいけない。しっかりと自分のなかで、相手の動きを考慮したシリオを持って戦うことは何よりも大切だと思っている。

自分の動きを試合に出すと思っていても、相手があってのことだ。そこを怠ると、試合は困難になる。正直にいえば、そういう選手は自分で自分の首を絞めていると思うよ。

コーチに任せるのも同じことだ。自分の目で見て、自分で判断するからこそ、試合で動くことができる。コーチと一緒に相手を分析していく素晴らしさは、同じモノを違う角度から見ることができるからだよ。

同じ相手を研究しても、僕とコーチは見えるモノが違ってくる。僕にはガードが下がっているように見えなくても、それに気づく人間がいる。だからコーチと自分自身で、相手を研究する方が理解力が深まるんだ」

──ミゲールはサンチアゴのことも十分に研究して、ファイトウィークを迎えているのでしょうね。

「危険なファイトだよ。彼は長い間UFCで戦ってきているので、とても経験豊かだ。常にフィニッシュを狙っていているからね。しっかりと腕を上げてガードし、パンチを被弾しないよう注意して戦う必要がある。サンチアゴのペースにならないよう、懐に入らせないようにしないといけない。

でも、ちゃんとゲームプランはあるから、試合を見て確認してほしい(笑)」

──楽しみにしています。ところで自分のパンチを当てるために、相手のパンチを貰う覚悟で戦う選手についてどのような印象を持っていますか。

「それがサンチアゴだということだね。自分が殴るには、殴られる覚悟は必要だろう。でも、僕はちゃんとディフェンスをして戦うよ。相手のパンチは貰わないで、僕のパンチを当てる。僕のパンチが当たれば、誰もが倒れる。拳が届けば倒せるんだ。サンチアゴが僕のパンチを貰う覚悟で戦うようだと、より戦いやすくなるよ」

──それにしても、ミゲールはファイトを科学のように捉えているのですね。

「同意するよ。ファイトは喧嘩じゃないからね」

──だからこそ10勝0敗というレコードを持っていることが理解できました。まるでケージの科学者です。

「サンキュー、それは僕にとって最高の誉め言葉だよ」

──今は打撃を入れてから、グラップリングゲームに持ち込んでいますが、それだけ相手を見ているとレンジをコントロールして、打撃戦の裏をかきテイクダウンからグラウンドに持ちこむことも可能ではないでしょうか。

「ショーをファンに楽しんでもらうこともあるけど、レンジを理解して相手の手を読んでいるからこそ、打撃で戦うんだよ。外を取っていれば、僕のパンチは当たる。サブミッションを極めるにも、その方が極めやすいよ。

打撃を交えた方がテイクダウンも取りやすい。そして──トップを取れば僕のモノだ。そこから柔術でフィニッシュする」

──では2021年中に、最大激戦区のウェルター級でどこを目指していますか。

「ただ勝ち続けるだけだよ。そしてキャンプとキャンプの間に、自分の技量を上げる。試合の度に新しいバエサになるんだ。常に進化版のバエサを見せたい。そうすることで、最終的にはいつの日かタイトルを手にすることになるだろうからね。

まずはサンチアゴとの試合だよ。僕の全ての動きを見てほしい。距離、アングル、前後、左右、上下運動、タイミング、色々な技術を交えて打撃を入れ、フィニッシュに結びつけるから」

■視聴方法(予定)
6月7日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS

■UFN189計量結果

<ヘビー級/5分5R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 254ポンド(115.21キロ)
アウグスト・サカイ: 255.5ポンド(115.89キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ウォルト・ハリス: 264 ポンド(119.74キロ)
マルチン・ティブラ: 251ポンド(113.85キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロマン・デリツ: 186ポンド(84.37キロ)
ロウレアノ・スタルポリ: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
サンチアゴ・ポンジニビョ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ミゲール・バエサ: 171ポンド(77.56キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)
グレゴリー・ホドリゲス: 186ポンド(84.37キロ)

<ミドル級/5分3R>
トム・ブリーズ: 186ポンド(84.37キロ)
アントニオ・アローヨ: 186ポンド(84.37キロ)

<フェザー級/5分3R>
マクワン・アミルカーニ: 146ポンド(66.22キロ)
カムエラ・カーク: 146ポンド(66.22キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モンタナ・デラロサ: 126ポンド(57.15キロ)
アリアニ・リプスキ: 124.5ポンド(56.47キロ)

<ヘビー級/5分3R>
タナー・ボーザー: 242ポンド(109.77キロ)
イリル・ラティフィ: 240ポンド(108.86キロ)

<ウェルター級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド: 169.5ポンド(76.88キロ)
ムスリム・サルコフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
アラン・パトリック: 154.5ポンド(70.08キロ)
メイソン・ジョーンズ: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオホ: 125.5ポンド(56.92キロ)
タバタ・ヒッチ: 124.5ポンド(56.47キロ)

<フェザー級/5分3R>
ユーゼフ・ザラル: 146ポンド(66.22キロ)
ショーン・ウッドソン: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
クラウジオ・プエレス: 155ポンド(70.31キロ)
ジョーダン・ラヴィット: 156ポンド(70.76キロ)

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Interview UFC UFN ESPN+47 UFN189 クラウジオ・プエレス ジョーダン・ラヴィット ブログ

【UFN189】フィニッシャー、見逃せないのはプロセス。ジョーダン・ラヴィット「柔術は痛くない」

【写真】このスタイルをUFCで貫き通し、結果が伴うようだとジョーン・ラヴィットはMMAの歴史に名を刻むファイターになる (C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN189:UFN on ESPN+47「Rozenstruik vs Sakai」。

(C)Zuffa/UFC

同大会のオープニングバウトで、ジョーダン・ラヴィットが、ペルー人ファイターのクラウジオ・プエレスとUFC二戦目を戦う。

昨年12月のUFCデビュー戦でマット・ワイマンを22秒スラム葬

(C)Zuffa/UFC

UFC契約を決めたコンテンダーシリーズでは、ルーク・フローレスから肩固めで一本勝ち

そのコンテンダーシリーズ出場のきっかけとなった唯一のLFAの試合では、レイヴォン・ルイスをアナコンダチョークで破っている

そんなインパクトの残る戦いをラヴィットは続けてきた。とはいえ、彼の真骨頂はフィニッシュだけでなく、そこに至るプロセスだ。極めに至る過程に独自性を持つジョーダン・ラヴィット。それでいて8勝0敗と負け知らずの注目ファイターに、初めてインタビューを試みた。


──クラウジオ・プエレスとのオクタゴン2戦目が土曜日に行われます。

「自信は凄くあるよ。自分より若い選手と戦うのは初めてだから、新しいチャレンジでもあるね。経験値でアドバンテージを持つのも初めてなんだ。と同時に、自分を上回るかもしれないグラップラーと戦ったこともない。だからこそ、これまで僕が見せたことがなかった打撃戦を披露する機会になるだろうし、これまでと違った僕の戦いを見てもらえるはずだ」

(C)LFA

──LFA初陣だったレイヴォン・ルイス戦、コンテンダーシリーズのルーク・フローレス戦、そしてUFCデビュー戦のマット・ワイマン戦とジョーダンはインパクトの残る勝ち方をしてきました。下になることを厭わないスタイルは、本当に珍しいと思います。

「このファイティング・スタイルには、常に自信を持っているよ。僕はレスリング出身なんだけど、柔術に出会ってレスラーがテイクダウンから上で何もしない試合が退屈でしょうがなくなった。

だから背中をつけて、柔術で戦う術を身につけてきたし、この戦い方が好きなんだよ。何より、こういう風に戦おうと思って練習を続けているとレスリングでトップを取るよりも、柔術で背中をマットにつけて戦う方が僕に合っていることが分かった。

ボトムにいっても、凄くリラックスできるんだ。レスリングをしてきたから、上の選手が何を狙っているのかも分かる。でね、トップで15分を過ごすよりもボトムからフィニッシュを狙う方がずっと楽しいんだ。

それに試合が判定にもつれ込むと、ジャッジはどう判断するのか誰にも分からない。自分の戦いの結果を他人の判断に委ねたくない。もちろんボトムを取って判定になると、負ける確率が高いことも分かっている。だから極めないといけないというのもあるよ(笑)」

──そこまで理解していて、トップゲームができるのにジョーダンはボトムを選ぶのですね。ところでジョーダンがMMAを戦おうと思ったきっかけは何だったのですか。

「15歳の時に初めてUFCをTVで視て、自分も戦ってみたいと思った。特に誰かに憧れたとかはなくて、MMAという戦いそのものに興味を持ったんだ。ハイスクールではレスリングをやっていたけど、趣味の一環ぐらいの感覚だったし。

でも、UFCでファイターが蹴り合い、エルボーを打ち合っているのを見て……恐怖と同時に美しいと感じた。子供の頃からニンジャになりたいとか、そんなことばかり思っていたから、その延長線上にあったんだろうね(笑)。そういう情熱が僕の根底にあるんだよね」

──えぇと、ジョーダンはラスベガス在住ですが、生まれはどこだったのですか。

「生まれも育ちもベガスだよ」

──つまりファイトキャピタルで生活をしていながら、2010年までUFCを見たことがなかったということですか?!

「全くなかった。UFCのことを耳にすることすらなかった」

──信じられないです。自分など2001年から何度もUFCの取材にいくためにラスベガスを訪れていたのに。あの街の住民がUFCを知らなかったなんて!!

「アハハハ。僕の家族ってTVや、ケーブルTVでスポーツを視る習慣すらなかったんだ。プロレスリングは知っていたよ(笑)。ボクシングもね。でもUFCは全く知らなかった。僕の友達も全くMMAには興味を持っていなかったしね。今では僕が戦っているから、友達やその家族もMMAを視るようになったけどね」

──そんなことがあるのですね。

「ただ随分と小さい時に父親が柔術ジムに通わせようとしたけど、僕は拒絶反応を示したんだ。柔術家ではなくて、ウォリアーになりたかったから(笑)。でもUFCを見て、これを絶対にやるんだって決めて、今はなきTap Outジムの通うようになった」

──そこで柔術に出会ったと。

「実は最初の1年は全く柔術はやっていなかった(笑)。まずムエタイの練習をしていた(笑)。でもキックとボクシングのクラスの合間に、柔術のクラスに出てみて分かったことがあったんだ」

──どれだけグラウンドファイトが面白いのか、ですか?

「ノー。柔術はムエタイみたいに痛くないなって(笑)」

──……。そこですか(笑)。

「ムエタイは痛かったからねぇ(笑)。柔術、ムエタイをタップアウトジムで続けていたけど、高校3年のときにジムは閉鎖さて、その年は高校でレスリングに専念した。

そしてMMAの練習をしようと思ってエクストリーム・クートゥアーに通うと決めたんだ。そうしたら、そのタイミングで家の近くにシンジゲートMMAがオープンした。『こりゃ良いや』って思ってから、今に至るよ(笑)。

ジムを初めて訪れた時、ロキシーが応対してくれたんだ。『ハイ、私はロクサンよ』って感じで。TUF18の直後、彼女が日本から米国に戻ってきたばかりの時だよ」

──ロクサンがジェシカ・ラコージーに敗れた後、バックヤードで泣き崩れるシーンは、今でも思い出すと涙が出てきます……。

「実は僕もTUFを視ていて、ロキシーことが大好きだったから、内心『知っているよ! もちろんっ!!』って大興奮状態だったんだ。でも、そんなの格好悪いから冷静さを装って自己紹介してさ(笑)」

──アハハハハ。

「そうだね、シンジケート在籍が僕より長いのはロキシーだけだよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月6日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS

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Interview MMA UFC UFN ESPN+47 UFN189 サンチアゴ・ポンジニビョ ボクシング ミゲール・バエサ 佐藤天

【UFN189】ポンジニビョと対戦、距離のサイエンティスト=ミゲール・バエサ「初回で距離を見極める」

【写真】MMAにはフィジカル、気持ち、そしてスマートさが欠かせないことがバエサの言葉でも再認識された(C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN189:UFN on ESPN+47「Rozenstruik vs Sakai」が開催される。ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク✖アウグスト・サカイのヘビー級ストライカー対決がメインの今大会。そのメインカード・オープニングの一番で、ミゲール・バエサがサンチアゴ・ポンジニビョと対戦する。

バエサといえば昨年11月に佐藤天と対戦し、2R4分28秒で肩固めを極めて一本勝ちしたことで日本のファンにも名が知られた存在だ。佐藤戦の勝利でMMA戦績を10勝0敗、UFCでも3連勝を達成しているバエサは、ヘクター・アルビナをカーフでKOし、マット・ブラウンには左のカウンターを決め、優れた距離とタイミングの取り方を披露してきた。

ポンジニビョというブルファイターを相手に、バエサはどのようなファイトを魅せるのか。「対戦相手を研究し、距離をセットすることで練習してきた技を存分に使うことができる」──ファイターというよりも、距離のサイエンティストと言うべき言葉からも、バエサがUFCウェルター級で結果を残し続けている片鱗を伺うことができるインタビューとなった。


──サンチアゴ・ポンジニビョとの対戦が土曜に迫ってきました。調子の方はいかがですか。

「サンチアゴ戦に向けて、数週間しっかりと作戦も立ててきたし準備は出来ているよ。土曜日は僕の試合になるだろう」

──ミゲールは昨年11月に佐藤天選手を破ったことで日本でもその実力が知られています。

「あの時は最初はタカシと僕は試合をする予定でなくて、ミッキー・ガルと戦うはずが、欠場になりジェレマイア・ウォレスと戦うことになった。でも、その選手も欠場になって、1カ月ぐらいに前にタカシ・サトーが対戦相手になったんだ。

その前の試合で短時間でKO勝ちをしていることが、頭に残っている選手だった。でも、その試合だけじゃ彼のことが分からないからパンクラス時代から彼のファイトをチェックしたんだ。そして彼がどういう選手か理解を深めた。結果、常にパンチを出し、蹴りも交えて距離を取ることを決めた。

テイクダウン後に彼がどういう動きをするかを頭に入れて戦ったよ。僕のトレーナーは高い柔道のスキルを持っていて、タカシが柔道時代の習慣かテイクダウン後の攻防になると背中を見せることを見抜いていた。実際に試合ではまさにその展開になって、しっかりと練習してきたことを出せた」

──佐藤選手が前に出てくるのを誘っているような動きが印象に残っています。そこでオーバーハンドやライトクロスを打ち、また前進を止めるために蹴りも多用していました。

「それもしっかりとタカシの戦い方を頭に入れて、彼の距離とステップインのタイミングが分かっていたからだよ。MMAはボクシングとも、レスリングとも全く距離が違う。ボクシングはパンチの距離で戦う。MMAは当然のように蹴りもあるし、組みもある。

そういうなかで、対戦相手の得意な距離にならないよう自分のレンジで戦う。そこを見極めることができたから、タカシを相手にして自分のすべき戦いができたんだ。

MMAマスターズではコーチと一緒に、彼を丸裸にした。タカシのパワフルなパンチは、どの距離にあるときが最も威力を発揮するのかを見抜いていた。タカシのスピードを考えると、近い距離で向き合うよりも、離れて前に出てこさせる方が、その動きがずっと見えるんだ。そして蹴りを使うことで、仕留めるパンチを見えなくなくする。そのためにオーバーハンドのフェイクも使ったよ」

──そこまでしっかりと対戦相手の特性を見抜いてケージに入るので、サウスポーもオーソドックスも関係なく戦えるのでしょうか。

「そうだね、タカシと戦う時はそうできた。ただし、コンテンダーシリーズでヴィクトー・レイナと戦った時は、そうではなかったよ。1週間前に彼と戦うことが決まって、当初戦う相手とはまるでスタイルが違っていたからね。

だから戸惑ったことも確かだけど、自分の距離で戦うためにバックステップが必要なことは変わりないからね」

──その下がって、相手を誘ってのカウンターショットは見事です。マット・ブラウン戦では結果的に左フックで倒していますが、返しの右ストレートも打っていました。

「マット・ブラウンはオーソドックスだけど、しっかりとビデオを見て研究していればスタンス、前手がどちらかは関係なくカウンターを打ち込むことは可能だよ。だから試合ではだいたい、練習で準備したことがしっかり使えるように初回は相手の動きを観察するようにしている。どう動き、どう反応するか。それを最初の5分で確かめてから、自分のタイミングと距離をどうはめ込むかを決めるようにしている。ここからは、僕の判断だ。

そのために距離の取り方が、凄く重要になってくる。立ち上がりの5分間で、そこを見極めることができればファイトは僕のモノだから。距離を把握すれば、マット・ブラウンの拳、ヒザ、視線も鮮明に見えるようになる。すると彼が動くことで、その次の彼の動きが僕には読める。マット・ブラウンは自分で動いでカウンターの標的になってくれたんだよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月6日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS

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