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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC299 キック ケイラー・フィリップス ペドロ・ムニョス

【UFC299】フットワーク&高速コンビネーションのフィリップスがムニョスを捌いてフルマーク判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
ケイラー・フィリップス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ペドロ・ムニョス(ブラジル)

ともにサウスポースタンスから、オーソドックスにスイッチしてフィリップスが左ジャブを伸ばす。ムニョスのシングルレッグをカットしたフィリップスは、右スピニングバックキックから距離を取った。右ストレート、右ハイを見せるフィリップスに対し、ムニョスがプレスをかけ続ける。打撃の交錯から、フィリップスの右ミドルをキャッチしたムニョスがグラウンドに持ち込んだ。ムニョスは腰を上げてパウンドを放つも、フィリップスは下から軽く足をかけて立ち上がる。しかし、その際にアイポークがありレフェリーから注意を受けた。

再開後もプレスをかけるのはムニョスだが、フィリップスのほうが手数は多い。ケージ中央でムニョスのダブルレッグをスプロールしたフィリップスは右ローから右ハイに繋げた。ムニョスの右ストレートに左フックを合わせて下がったフィリップスは、右スピニングバックキックをボディに突き刺す。ムニョスのダブルレッグをスプロールし、ボディから顔面へのパンチとヒザを効かせる。動きが落ちたムニョスに、さらに右跳びヒザを当てたフィリップスだが、打ち終わりのアイポークで再度注意を受けた。再開されると、ムニョスの左目尻から出血が見られる。さらにフィリップスが左ジャブからボディ、顔面へのコンビネーションを見せて初回を終えた。

2R、フィリップスが飛び込むとムニョスが左を合わせた。フィリップスの高速コンビネーションの打ち終わりに、ムニョスが右カーフを当てる。フィリップスがより頭を振って、フェイントから右ローを打ち込むようになった。フィリップスのワンツーをバックステップでかわしたムニョスが、スイッチしながらプレスをかけている。フィリップスの右ハイをかわしたムニョスが組みつくも、ここはフィリップスがすぐに離れた。ケージ中央でカーフを蹴り合う両者。フィリップスがパンチのコンビネーションから右ハイに繋げるも、これもムニョスがかわした。

徐々にムニョスが距離を詰めていく。フィリップスの左ジャブをパーリングでかわしたムニョスがプレスをかけるが、フィリップスも押し返して右カーフを蹴る。右サイドキックからサークリングするフィリップスは、左ボディから右ストレートへ。さらに対角線コンビネーションで右ローまで当て、残り10秒でムニョスがシングルレッグで入るが、これを切ったフィリップスが右スピニングバックキックをムニョスの側頭部に当てた。

最終回、開始早々ムニョスが前に出る。フィリップスの打撃に合わせてニータップで組みつくも倒せず。フィリップスがサークリングしながら打撃を繰り出していく。左のフェイントから右ボディストレート、さらに右スピニングバックキックへ。ムニョスの右は顔面に届かない。サウスポーにスイッチして右関節蹴りを繰り出したフィリップスが、オーソドックスに戻してボディロックで飛び込む。これはクリンチだったか、離れてフィリップスが打撃戦に戻った。

ケージを背負ったフィリップスが、右ストレートから返しの左フックをカウンターで当てる。ケージ中央で右ハイキックをヒットさせたフィリップスは、左ジャブと蹴りのコンビネーションでムニョスを削り続ける。前に出て来るムニョスを捌くフィリップスが、右スピニングバックキックをかわされるも、ムニョスのシングルレッグから足を抜いて試合終了のホーンを聞いた。

判定は文句なく、ジャッジ3名ともフルマークでフィリップスにつけた。これでフィリップスはオクタゴン3連勝だ。


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【UFC299】カザフ・フライ級ツートップの1人=アス・アルマバエフ「ゴールはチャンピオンになること」

【写真】フライ級は要注目ファイターが揃っている(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミはケイシーウア・センターで開催されるUFC 299「O’Malley vs Vera 2」。同大会でアス・アルマバエフがCJ・ヴェルガラと戦う。
Text by Manabu Takashima

中央アジアのパワーハウス=カザフスタンから世界最高峰のフライ級に挑むアルマバエフ。同朋のアザット・マクスンはオクタゴン2戦目でキャリア初黒星を喫した。アルマバエフは今回が、2戦目となる。対戦相手のヴェルガラは一昨年の10月に平良達郎に腕十字で一本負けを喫したあとは、2連勝と波に乗っている。

そんなヴェルガラがリトマス試験紙となって、平良の実力対比もできる一戦を前にアルマバエフに初インタビューを試みた。


──今週末、CJ・ヴェルガラとオクタゴン2戦目を戦います。今の心境は?

「全て上手くいっている。パーフェクトだよ。グレートシェイプで、試合でそれを立証してみせる」

──カザフスタン人選手が米国で練習するケースが増えていますが、アスは今回の試合に向けてどこで練習をしてきたのでしょうか。

「練習の多くはカザフスタンのアルマトゥイでやっている。その後、ロシアのオセチアで高所トレーニングをして、キャンプの仕上げは40日間ほどキルクリフFCでやってきた」

──キルクリフFCにフライ級のトレーニングパートナーは、それほどいないかと思うのですが、なぜキルクリフFCで仕上げを?

「キルクリフFCは素晴らしいチームで、ファミリーのような人間関係がある。ファイターもそうだし、最高のコーチが揃っているからだよ。確かにフライ級のファイターは少ないから、僕は主にバンタム級の選手と練習をしてきた」

──そのキルクリフFCでは日本人選手も練習していますが、交流はありましたか。

「タカヤ・スズキ、若くて元気な日本人選手と仲が良くなったよ」

──鈴木選手が初日にKOされたという話が伝わってきたのですが、ひょっとしてアスが張本人とか?

「ノー、ノー。そんなことないよ(笑)。彼は若くて、良いヤツだ。練習を手伝ってもくれたけど、実際はそれほど一緒にトレーニングはしていないんだ。今回の対戦相手と彼はスタイルが違うからね」

──了解しました。ところでアスは、いつMMAを始めたのでしょうか。

「子供の頃から、多くのスポーツを経験してきたなかで2013年にMMAの練習を始めた。MMA以外の格闘技だとコンバット柔術をやっていたよ」

──コンバット柔術!! エディ・ブラボーが考案した掌底有りの柔術というわけではないですよね?

「違うよ。コンバット柔術は、とてもコンバットサンボに似ているスポーツだ。道着を着て、打撃も投げもある」

──実は2年前にBRAVE CFでアスの試合を見たことがあります。UFCへの道は色々と存在していますが、アスが中東のプロモーションで戦った意味は?

「凄く良い経験ができた。しっかりと、自分の戦いができたことも良かったと思っている」

──同じカザフスタンのフライ級ファイターであるアザット・マクスンが、UFC2戦目でキャリア初黒星を喫しました。彼の敗北をどのように考えていますか。

「アザットとは凄く仲が良いけど、所属ジムは違うんだ。もちろんカザフスタンのファイターだから応援しているし、前回の敗北は相手が強かった。何よりアザットは高いポテンシャルの持ち主で、これからもっと成功を収めていくと思っている」

──では対戦相手のCJ・ヴェルガラの印象を教えてください。

「良いファイターだ。ただ僕は経験値も高いし、勝負の鍵はもう把握している。レスリングが僕の長所だからね。これまで人生を賭けて練習を続け、UFCと契約した。この次の試合は、過去のファイトと同じように一つの試合でしかない。僕のゴールはチャンピオンになることだ」

■視聴方法(予定)
3月10日(日・日本時間)
午前8時分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■UFC299対戦カード

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ショーン・オマリー(米国)
[挑戦者] マルロン・ヴェラ(エクアドル)

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
マイケル・ペイジ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
ソン・ヤードン(中国)

<ヘビー級/5分3R>
カーティス・ブレイズ(米国)
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・セーミナラ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ(ポーランド)
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ケイラ―・フィリップス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィリッピ・リンス(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<ミドル級/5分3R>
ミチェウ・ペレイラ(ブラジル)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ヘビー級/5分3R>
ロベルス・デスパイネ(キューバ)
ジョシュ・パリジアン(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

<女子フライ級/5分3R>
ジョアン・ウッド(キューバ)
マリナ7・モロズ(ウクライナ)

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45 AB CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFC299 YouTube アス・アルマバエフ アンドレ・ペデネイラス イオン・クテレバ エディ・アルバレス カーティス・ブレイズ ケヴィン・ホランド ショーン・オマリー ジャイルトン・アルメイダ ジャック・デラ・マダレナ ジョアン・ウッド ジルベウト・ドゥリーニョ ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ ソン・ヤードン ダスティン・ポイエー トニー・ファーガソン ハファエル・ドスアンジョス ピョートル・ヤン ペドロ・ムニョス マイケル・ペイジ マテウス・ガムロ マルロン・ヴェラ メイシー・バーバー

【UFC299】39歳、UFC36戦目=ガムロ戦へ。ドスアンジョス「ゴールはベルトじゃない。ビクトリーだ」

【写真】300回大会に加速。豪華カードのなかで、ドスアンジョス×ガムロがプレリミという凄まじさ(C)MMAPLANET

9日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミはケイシーウア・センターで開催されるUFC 299「O’Malley vs Vera 2」で元世界ライト級王者ハファエル・どすアンジョスが、マテウス・ガムロと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ライト級からウェルターと転向を2度繰り返してきたドスアンジョスが、39歳にして1年8カ月振りにライト級で戦う。そして、この試合がUFCで36戦目となるベテランは、6試合契約を結び上を今でも目指している。


──ハファエル、今週末にマテウス・ガムロと対戦します。今の気持ちを教えてもらえますか(※取材は6日に行われた)。

「最高だよ。ライト級に戻し、素晴らしいキャンプができた。土曜日への準備はできている」

──今、言われたようにライト級に戻しました。1年8カ月ぶりの155ポンドですが、39歳のファイターが階級を下げることは多くはないかと思います。

「UFCがライト級で戦うことを望んだ。それに僕自身、ウェルター級では小さいことは承知していたる。165ポンド、スーパーライト級があれば丁度良いんだけどね。でも、そんな階級はなくて、ウェルター級では小さすぎる。また上を目指すなら、ライト級の方が自分に合っているだろうしね」

──ここまで進化したMMAで1階級の差が7キロというのは、大きすぎますよね。

「その通りだと思うよ。UFCが考えを変えてくれれば、僕はスーパーライト級で戦うよ。ただし、減量は順調だ。ウェルター級で戦う時と比較すると、時間をかけて落としている。ウェルター級だとキャンプ中も、食べる量も多い。ライト級で戦う時は、そういうわけにはいかない。でも前にライト級で戦った時よりも減量は上手くいっているよ」

──対戦相手の比較ではなくて、自分の動きとしてウェルター級とライト級ではどちらが良いと思っていますか。

「ライト級は完璧だ。上手く、減量が進めばね。エディ・アルバレスやトニー・ファーガソンと戦った時は、そうじゃなかった。減量が最悪で、パフォーマンスにも影響を与えてしまった。ウェルター級でも、マイケル・キエーザ戦は減量に失敗して、完調には程遠い試合をしてしまった。今回はさっきも言ったように、順調に体重が落ちている。この調子だと、オクタゴンのなかでも100パーセントの力を発揮できるだろう」

──技術だけでなく、減量方法も進化しているように思います。

「そうだね。ノヴァウニオンのアンドレ・ペデネイラスの指導を受けると、以前とは全く違って上手く体重が落ちるようになった。栄養士からアドバイスを受け、しっかりと栄養を摂ることもできているしね。それに汗をかくためのアイテムも進化している。最終日、ドライアウトの日にはアルミニウムのカバーも使うし、凄く助かっているよ」

──そして、土曜日の試合はUFCで35戦目となります。

「ただただハッピーだよ。家族と幸せに生活できる基盤を築けた。まずそこが一番大切な部分で。とにかく、この人生を楽しめている。それに39歳になり、36戦目になってもUFCは僕にマテウス・ガムロのような強い選手を当ててくれる。ただキャリアを楽しむだけじゃない。今も競争力があって、ハードトレーニングを続けることができている。それをUFCも理解してくれているんだ。これだけタフな相手を用意しているということは、今も僕がコンペティティブだと評価してくれているからだ。

まぁ、あと数年したら最後はレジェンドファイトも経験してみたいけどね(笑)。ただ、どうなってもUFCにイージーファイトはないからね。常に若いファイターが虎視眈々とこの座を狙っている。それがUFCだから」

──達成感を感じることはないですか。

「自分のキャリアには満足している。でも、まだできる。終わっていない。神がこのヘルシーな体を与えてくれた。このまま前進を続け、強くなり続ける。UFCとも6試合の契約を結んだ。しっかりとボディケアをしているし、上を目指していることを週末に証明してみせる」

──おお、素晴らしいです。ではガムロの印象を教えてください。

「トップファイターだよ。レスリング、柔術、ともに優れている。ただし、彼は最高のハファエル・ドスアンジョスの強さを味わうことになるだろう。今回、僕は自分のルーツに戻ろうと思っているんだ」

──というと?

「柔術だよ。寝技に力を入れ、レスリングもやってきた。ガムロを相手にレスリングでもやり合えることを見せ、上を目指す。今はタイトルを意識することはないけど、勝ち続ければまたそういう機会が巡ってくるだろう。ただ一度は世界のベルトを巻いたから、そこに固執することはない。それよりも、可能な限り勝ち続けたいんだ。もちろん、キャリアを続けるうえで目標は必要だ。ただし僕のゴールはベルトではなくビクトリーなんだ。勝ち続ければ、自然とベルトには手が届く。とにかく勝ち続けるためのに戦い続ける」

■視聴方法(予定)
3月10日(日・日本時間)
午前8時分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■ UFC299対戦カード

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ショーン・オマリー(米国)
[挑戦者] マルロン・ヴェラ(エクアドル)

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
マイケル・ペイジ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
ソン・ヤードン(中国)

<ヘビー級/5分3R>
カーティス・ブレイズ(米国)
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・セーミナラ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ(ポーランド)
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ケイラ―・フィリップス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィリッピ・リンス(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<ミドル級/5分3R>
ミチェウ・ペレイラ(ブラジル)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ヘビー級/5分3R>
ロベルス・デスパイネ(キューバ)
ジョシュ・パリジアン(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

<女子フライ級/5分3R>
ジョアン・ウッド(キューバ)
マリナ7・モロズ(ウクライナ)

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UFC299:オッズ/予想と展望

ショーン・オマリー 1.35
マルロン・ヴェラ 3.30
ダスティン・ポワリエ 2.80
ブノワ・サン・デニ 1.46
ケビン・ホランド 1.74
マイケル・ペイジ 2.14
ギルバート・バーンズ 2.24
ジャック・デラ・マダレナ 1.68
ピョートル・ヤン 1.85
ソン・ヤドン 1.98
カーティス・ブレイズ 1.87
ジャイルトン・アウメイダ 1.95
ケイトリン・サーミナラ 2.64
メイシー・バーバー 1.51
マテウス・ガムロット 1.24
ハファエル・ドス・アンジョス 4.10
ペドロ・ムニョス 3.05
カイラー・フィリップス 1.40
ミシェウペレイラ 1.60
ミハル・オレクシェイチュク 2.40
ロベリス・デスパイネ 1.29
ジョシュ・パリジアン 3.50
C.J.ベルガラ 4.30
アスー・アルマバイエフ 1.24
ジョアン・ウッド 2.85
マリナ・モロズ 1.44
イオン・クテラバ 1.77
フィリペ・リンス 2.10

メインは昨年8月にバンタム級王者になったオマリーの初防衛戦。相手はエクアドル初のUFCタイトル挑戦者となるマルロン・ヴェラ。王者オマリーが過去唯一敗れているヴェラにリベンジしたいという希望があり組まれた。

オマリー自身が語るように、過去にヴェラがオマリーに勝っていなかったら、このタイミングでのタイトル挑戦はありえなかった。ヴェラは1年前にコーリー・サンドヘイゲンに敗れた後、昨年8月の前戦で、当時ランキング10位のペドロ・ムニョスに勝っただけ。1位ドバリシビリ、3位サンドヘイゲンの方が挑戦者としてふさわしかったし、仮に組まれていたら、オマリーがアンダードッグになっていたかもしれない。

前回のオマリー vs. ヴェラは4年前で、1Rにオマリーが右足を負傷してダウンしたところにパウンドをもらってのKO負け。アクシデント的ではあったが、2Rにヴェラのカーフキックをもらってスイッチしてから右足の動きがおかしかったので、ただの事故とも言えない。

そこまでの打撃戦はほぼ五分だったが、オマリーにとって相性はいい相手。ヴェラは前回敗れたサンドヘイゲン戦はスプリット判定だったが、終始打撃で圧される展開で、メディアのジャッジは7割がフルマークでサンドヘイゲン、2割が49-46でサンドヘイゲンを支持する内容だった。

オマリーKO勝ちと予想。

セミ前ではMVPことマイケル・ペイジがついにUFCデビュー。相手はランキング13位のケビン・ホランド。ランク上のギルバート・バーンズ vs. ジャック・デラ・マダレナより後に組まれている好待遇。

ホランドはミドル級時代に5連勝してメインイベンターとなったが、テイクダウンされるとザルという弱点を露呈。ウェルターでの試合ではここまで4勝2敗で、敗れた相手はスティーブン・トンプソンとマダレナ。レベルが上のストライカー相手に星を落としている。

ペイジは「インパクトがある勝利をする能力」については全MMAファイターの中でも屈指だが、格下にも凡戦をすることもあり、UFCウェルター級でどこまで上がっていけるかは未知数。グラップラー相手だと勝ったとしても持ち味を出せない場合が多く、今回の相手ホランドはランカーの中でもっとも手が合う相手となる。しかしあくまで下位ランカー。UFCとしても、このあたりには勝ってもらわないと困るというマッチメイクだろう。

他団体の大物がUFCで力を出せないUFCジッターの影響もあるのか、オッズはペイジがアンダードッグ。ホランドに勝てないようだと、今後ランク外レベルの相手としか当てていけなくなるし、最低でも今回くらいは勝ってもらいたい。

第1試合開始は10日8時。速報します。

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UFC on ESPN+91:メインイベント・ソン・ヤドン vs. クリス・グティエレス

バンタム級ヤドン7位、グティエレス15位。

地元中国でメインを張る予定だったヤドン。UFC9勝2敗。カイラー・フィリップスにテイクダウンされる展開でUFC初黒星を喫したが、そこから4勝1敗。ランキングもじわじわ上げてきた。黒星はコーリー・サンドヘイゲン戦で、打撃で真っ向勝負したが、次第に被弾が増えて、4R終了時点でドクターストップ負け。しかし、負けても今後の可能性を感じさせる敗戦だった。前回は下位ランカーのリッキー・シモンとの対戦で、ヤドンが苦手とするレスラータイプだったが、前戦とは逆に次第に打撃のダメージを蓄積させて行って5RにKO勝ち。かつてはテイクダウンされると下のまま時間を使ってしまっていたが、シモン戦では素早くリカバリーしてスタンドに戻しており、成長を感じさせた。26歳。

グティエレスはUFC8勝2敗1分け。ストライカーでカーフキックの名手。前座~中堅で7戦負けなしだったがなかなかランカーと対戦できず。ようやく組まれたランカーが、現役引退試合のフランク・エドガー戦で、1RKO勝ちでランキング入り。しかし続くペドロ・ムニョス戦では1Rにダウンを奪われ、その後は両者手数が減っての判定負けで4年半ぶりの敗戦を喫した。10月の前戦はランク外でヤドンと同じ中国のアラテン・ヘイリと対戦。距離を取って打撃をヒットさせる展開で判定勝ち。32歳。

ともにバンタム級ランキングでは、一度上位の壁に阻まれた後に再度上を目指している途中。

牽制で足を出すグティエレス。蹴りではなく足に触れるだけ。ヤドンがカーフキック。グティエレスもカーフを出した。ヤドン右を打ち込んだ。グティエレス警戒している。パンチからバックブローを見せるヤドン。バックスピンのフェイントを盛んに見せているグティエレス。詰めてきたヤドンだが、グティエレス距離を取る。バックブローは腕にヒット。ヤドンがカーフキックを連打する。残り1分。グティエレスが飛び込んでジャブをヒット。ヤドンの右オーバーハンドはブロック。ヤドンのカーフをもらってスイッチするグティエレス。ホーン。

1Rヤドングティエレスがいつになく慎重なのは初の5Rということも関係しているのか。

2R。サウスポーにスイッチしたグティエレスにインロー、ミドルを入れたヤドングティエレスオーソに戻すと前蹴りをヤドンの顔面に入れる。グティエレスようやくカーフ。序盤から動きが硬かったが、ちょっとほぐれたか。カーフ。蹴られて足が流れたヤドン。またカーフ。リズムよく打撃が出るようになってきたが、ヤドンプレスしてケージに詰める。距離を取ったグティエレスヤドンが詰めるがサークリングでかわすグティエレスヤドン意表をついたシングルレッグ。テイクダウン。グティエレスはフックスイープを狙ったが変えさせないヤドングティエレスガードに。密着したままパウンドを入れるヤドン。下から三角を狙おうとするグティエレス。入れないが、ヤドンの攻めも防いでいる。グティエレスがケージを掴んだとのことで注意が入るが、ガードから再開。残りわずかでヤドンが右のパウンド3連打。ホーン。

前半ややグティエレス、後半ヤドンが上でコントロールし終盤にパウンド3連打。若干ヤドン優勢のラウンドか。しかしグティエレスもスタンドでの攻めが出るようになってきた。

3R。ヤドンタックル。ケージに押し込むが、離れ際にワンツーを入れた。しかしヤドンが出した手がアイポークに。再開。ヤドンジャブから右ボディ。グティエレスは前蹴り。足数が増えてきた。ヤドン飛び込んでまた右ボディ。プレッシャーをかけるとサークリングでかわすグティエレス。詰めてきたヤドン。ケージを背負ったところでワンツースリーを入れた。サークリングするグティエレスにカーフキック。左フックから右フック。グティエレスかわした。しかしヤドンのカーフキック。残り15秒で出したグティエレスの前蹴りをキャッチしてテイクダウン。ホーン。

3Rもややヤドン

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AB MMA o ONE UFC   ショーン・オマリー ペドロ・ムニョス マルロン・ヴェラ

3.9『UFC 299』でショーン・オマリー vs. マルロン・ヴェラのバンタム級タイトルマッチ/前回(3年7ヶ月前)はヴェラ勝利

リベンジ・マッチ [Blu-ray]


 デイナ・ホワイトが3月の『UFC 299』でショーン・オマリー vs. マルロン・ヴェラのバンタム級タイトルマッチを行うことを発表。日付も会場も未定ですが、日付は3月9日になると言われています。

 オマリーは8月の『UFC 292: Sterling vs. O'Malley』でアルジャメイン・スターリングの王座に挑戦し2R TKO勝ちし新チャンピオンになって以来の試合で1つの無効試合を挟んで5連勝中。今回が初防衛戦。

 ヴェラは同じく8月の『UFC 292: Sterling vs. O'Malley』でペドロ・ムニョスに判定勝ちして以来の試合。現在UFCバンタム級ランキング6位。

 両者は2020年8月の『UFC 252: Miocic vs. Cormier 3』で対戦して以来3年7ヶ月ぶりの再戦で、この時はヴェラが1R TKO勝ち。今のところオマリー唯一の黒星です。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN230   アラテンヘイリ アンドレ・ペトロスキー エイドリアン・ヤネツ エジソン・バルボーサ エドガー・チャイレス エミリー・ダコーテ キャメロン・サーイマン クリスチャン・ロドリゲス クリス・グティエレス ジェニファー・マイア ジミー・フリック ジョナサン・マルチネス ダニエル・ラセルダ ダレン・エルキンス チムール・ヴァリエフ フランキー・エドガー ペドロ・ムニョス マルケル・メデロス ミシェウ・ペレイラ ヴィヴィアニ・アロージョ

【UFN230】アラテンヘイリ戦へ、グティエレス「止まった状態でエネルギーを養成? 力は身の内で興すモノ」

【写真】キャリアの序盤にチムール・ヴァリエフと1勝1敗、ベンディ・カシミールに勝利。なぜかジミー・フリックにムエタイで勝っているのも興味深い (C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC Apexで開催されるUFN230:UFN on ESPN+88「Yusuff vs Barboza」にクリス・グティエレスが出場し、中国のアラテンヘイリと対戦する。
Text by Manabu Takashima

キャリア19勝4敗2分、32歳のクリス・グティエレス。フランキー・エドガーに勝ち、前戦ではペドロ・ムニョスに8連勝を阻まれたとはいえ、第2試合に出場するファイターでは決してない。そんな冷遇にもファイトを楽しむ精神状態が、グティエレスから伝わってきた。


──クリス、土曜日にアラテンヘイリと対戦しますが、今の調子はいかがですか。

「実は今、コンテンダーシリーズでチームメイトの試合を見てきたばかりで(※取材は10日に行われた)。マルケル・メデロスが、UFCと契約できて凄くエキサイトしているんだ」

──素晴らしいヒザ蹴りでのKO勝ちでした。クリスも週末に試合に向けて、弾みがつきましたね。

「イエッサー! チームメイトの勝利にはいつも元気づけられるし、しっかりとファイトウィークをやり切れそうだよ!!」

──ところで昨年11月にフランキー・エドガーの最後の試合相手を務めました。あのような経験は、クリスに何を与えてくれるのでしょうか。

「UFC殿堂のフランキー、一番最近のペドロ・ムニョス戦はトップ10ファイターで、ケージの中での経験値、知識と僕よりずっと多い選手との試合だった。僕もこれまでやってきたことを全てぶつけて、自分がもっと上で戦えることを証明しようと思っていた。勝っても、負けても、そこで見つかった課題をしっかりと克服してきたから、今回の試合で成長したところを見せたいと思う」

──ペドロとの試合はカーフを蹴り、良いパンチも入れていました。ただ左を被弾してダウンしてから、試合の流れが変わりました。

「あの試合でどうやってプレッシャーを止めるのか。違うやり方があることを学んだ。だからこそ、アラテンヘイリというパンチ力があってレスリングも強い相手に、その成果を発揮できるんじゃないかと期待している。オクタゴンを共有する対戦相手のことは、誰だって尊敬しているけど、自分の存在を証明する試合にしたいと思っている」

──日本の空手マスターが、クリスは移動してパワーを創るのでなくて、止まった状態でエネルギーを養成できると指摘していました。そういう選手はUFCでも稀だと。

「いや、全ての力は身の内から興すモノだろう。ただ、その言葉には感謝している。土曜日も、この体の中で養成したパワーで戦うよ」

──ところで今、中国のMMA界の発展はすさまじいです。経済力があり、人口も多く、上海にはUFC PIもあります。クリスは中国人ファイターの成長をどのように感じていますか。

(C)Zuffa/UFC

「中国のMMAはもの凄いことになっているよ。

だからこそ、中国で戦ってみたいんだ。そして中国の文化に浸ってみたいと思っている。いつの日か実現させたいね」

──そのような背景があって、アラテンヘイリというファイターが存在していますが、クリスはどのように戦いたいと思っていますか。

「僕の過去の対戦相手は、アラテンヘイリが戦ってきた相手よりレベルが高かった。そんな相手にも僕は勝っている。試合の度に成長しているとも思っている。前回の試合──ペドロ・ムニョスとのファイトで、僕は負けたけど……あの敗北は必然。いや、あの試合で僕は負けないといけなかったんだ」

──えっ? どういうことですか。

「7連勝をしていて、僕はきっと自信過剰になっていた。調子に乗っていたんだよ。あの試合で負けたことで、また原点に戻ることができた。自分にはまだまだ学ぶことがあって、前回の試合で見えた穴を埋める練習を懸命にやってきた。この気持ちを思い出させるためには、あの敗北が必要だったと思っている。あの経験を経て、今の僕が何をできるのか皆に披露したい」

──再びトップ10ファイターと戦うために、非常に大切なファイトとなります。ここで披露したいモノとは何でしょうか。

「成長したところを見せたい。キャリア的には少しステップバックになったけど、色々と学ぶことができた。自分を一度バラバラにして、創りなおしてきたんだ。そのうえでファンの皆が楽しめるエキサイティングな試合にしたい。

この試合は僕だけでない、アラテンヘイリにとっても自己証明の場だと分かっている。今日、マルケルが見せたように自分の存在価値をぶつけ合うような試合だ。コンテンダーシリーズのような戦いは僕にも経験がある。それに勝者と敗者の明暗が明白になる経験もしてきた。土曜日もそういう試合になる。そして僕がアラテンヘイリを料理するよ」

──クリス、今日はありがとうございました。最後に日本のMMAファンにメッセージをお願いします。

「僕に話を聞いてくれて、この声を日本のファンに届けてくれることを感謝しているよ。僕は日本と中国のカルチャーに凄く興味を持っているんだ。試合だから、勝つか負けるか分からない。でも僕とアラテンヘイリの試合を心から楽しんでほしい」

■視聴方法(予定)
10月15日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFN230対戦カード

<フェザー級/5分5R>
ソディック・ユースウ(米国)
エジソン・バルボーサ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア(ブラジル)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
エイドリアン・ヤネツ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
アンドレ・ペトロスキー(米国)

<130ポンド契約/5分3R>
エドガー・チャイレス(メキシコ)
ダニエル・ラセルダ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・ロドリゲス(米国)
キャメロン・サーイマン(南アフリア)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
TJ・ブラウン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
タイナラ・リスボア(ブラジル)
ハヴェナ・オリヴェイラ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
テランス・マッキニー(米国)
ブレンドン・マロッティ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
イリナ・アレクシーワ(ロシア)
メリッサ・ディクソン(英国)

<バンタム級/5分3R>
クリス・グティエレス(米国)
アラテンヘイリ(中国)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュリー・ヨーダ―(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC292 キック ペドロ・ムニョス ボクシング マーロン・ヴェラ

【UFC292】ムニョスはローで崩せず。左ジャブで顔面を腫れ上がらせたヴェラがユナニマス判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
マーロン・ヴェラ(エクアドル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
ペドロ・ムニョス(ブラジル)

ともにサウスポー。まずムニョスが右ロー、右ミドルから左ローと散らす。ヴェラが左ローをすくって、ムニョスが尻もちをついた。立ち上がったムニョスが距離を詰めて右スピニングバックキックを繰り出す。互いにオーソドックスにスイッチしてローと前蹴りを打ち込んでいく。左ジャブからスイッチ、ローの打ち合いからオーソドックスへとスイッチする両者だが、ヴェラの右カーフキックでムニョスの体が流れた。

体を振りながら右ボディストレートを突き刺したムニョスが、ニータップで組みつくも、ヴェラがかわした。サウスポーに戻した両者、ヴェラの左ストレートがムニョスの顔面を襲う。オーソドックスからワンツー、左アッパーから右ストレートを伸ばすヴェラ。ムニョスも左クロス、右スイングを見せるが届かない。ヴェラが前蹴りで距離を保ちつつ、ムニョスが左ジャブから右ミドルを当てる。互いにスイッチを繰り返すなか、ヴェラの左がヒットした。

2R、ともにサウスポーでスタート。ムニョスが左右の蹴りからフックを振るう。ヴェラは右カカト落としを返したあとにパンチを当てた。ムニョスは右ミドルから左を伸ばすも届かない。ヴェラがサウスポースタンスから右ジャブ、右ロー、左ローを繰り出す。さらに顔面へパンチを集めるヴェラに対し、ムニョスは左右フックを振るいながら右カーフキックを当てていく。

ローとミドルを散らしていくなか、ムニョスの右ストレートが当たり始めた。ヴェラも左ジャブで距離を取る。右ローを連打するムニョスの左足に、ヴェラが右カカトを叩きつける。さらに距離を詰めて右ハイを見せたヴェラ。ムニョスが中に入って左右フックを振るうと、ヴェラが打ち終わりに左を当てる。互いの左ジャブが顔面を捉えるが、観客からはブーイングが飛んでいる。ラウンド終了直前にムニョスが組んで両腕を差し上げたが、すぐにヴェラが離れた。

最終回、ムニョスがサウスポーからワンツー、左ローへと繋げる。ムニョスがオーソドックスに戻すと、ヴェラも併せてオーソに。細かいパンチとローの交換が続く。ヴェラのワンツーがヒットした。左の差試合はリーチで上回るヴェラに分があるか。ヴェラのパンチを受けたムニョスがパンチからテイクダウンを狙うも、ヴェラがスプロールする。ムニョスはヴェラの立ち上がり際にパンチの連打を浴びせた。

距離を詰めてきたムニョスに対し、ヴェラがダーティボクシングへ。左ボディアッパーを突き上げるとムニョスが離れた。ヴェラが強いワンツーを叩きつけていく。ムニョスが飛び込むところに左を合わせたヴェラが、そのまま左でコントロールし続ける。ムニョスの右ローでヴェラの動きは止まらず。ヴェラが左ジャブでムニョスの顔面を腫れ上がらせる。両者が右スピニングバックキックを見せ合って試合を終えた。

裁定はジャッジ2者がフルマークをつけるヴェラの判定勝ちに。


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【UFC】速報中!UFC 292: Sterling vs. O’Malley

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本日もMMAイベント花盛り。夜は後楽園ホールでFighting NEXUS、広島ではolors & TORAO 30が開催されますが午前中はUFC。マサチューセッツ州ボストンTDガーデンでUFC 292: Sterling vs. O'Malleyが開催されます。メインはアルジャメイン・スターリング×ショーン・オマリーのバンタム級タイトルマッチ。下馬評では王者スターリングが圧倒的優位と言われていますが、スター性の高いオマリーが思わぬアップセットを巻き起こすか。胸騒ぎがしないわけでもない一戦。今回もU-NEXTで観戦しつつ、電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【バンタム級】
○マルロン・ヴェラ(エクアドル)
(判定3-0)
×ペドロ・ムニョス(ブラジル)
1R、前半はムニョスが圧力をかけて積極的に手数を出す。カーフキックを何発もヒットさせ、間合いを詰めてパンチを出す。ヴェラはカーフを掴みに掛かるがムニョスは回避。スタンドの状態が続くと徐々にヴェラが反撃開始。前に出るムニョスに対して首相撲からの膝や遠距離からの前蹴り、関節蹴りをヒット。終了間際にはカウンターのフックでグラつかせてラウンドを終えた。
2R、終始スタンドの展開。ムニョスにカーフキックを中心に間合いを詰めて左右のパンチを振るう。ヴェラは長いリーチを活かして遠距離からのパンチをヒットさせて手数を稼ぐ。後半は至近距離でのボクシングの展開。ハイレベルな甲乙つけ難い接戦のままラウンド終了。
3R、ヴェラがアクセルを踏んだか手数を積極的に手数を出す。右ストレートでムニョスをグラつかせる。ムニョスはタックルでごまかして難を逃れる。しかしヴェラは左ジャブにボディも織り交ぜて有効打をヒット。だがムニョスは打たれ強い。決定的なダメージをもらわず後半は前進してパンチを打ち返して反撃。互いに決定打がないまま試合終了。判定はヴェラに軍配。いやはや地味流れもレベルの高い試合だった。


【バンタム級】
×ダモン・ブラックシア(米国)
(判定0-3)
○マリオ・バティスタ(米国)
1R、打撃の交差から組み付いたブラックシアが上手く組み付いてケージに押し込む。そこから持ち上げてテイクダウンに成功。だがバティスタは下から激しく動いてスタンドに脱出。スタンドに戻ると打撃戦を経てブラックシアが胴タックルでスタンドでバックに周る。そのままグラウンドに引きずり込むがバティスタは正対して脱出。しかしブラックシアはしつこくタックル。するとバティスタがタックルを切ってギロチン。あわやの場面だったがブラックシアは首を抜いてラウンドを終えた。
2R、一転して終始スタンドの展開。逆にバティスタが積極的に組み付いていく。しかしお互い腰が重く、差し合いで膠着する時間が増える。終盤になると逆にブラックシアがタックル。一瞬バティスタが尻餅をついたがすぐに立ち上がってスタンドの展開。お互い決め手がないままラウンド終了。
3R、前に出てパンチを振るうのはバティスタ。ケージに押し込んでパンチを出す。さらにはタックルで組み付く。い一度は脱出されたが、二度目のトライで組み付くと反り投げのようにテイクダウンに成功。バックに周ってグラウンドをコントロール。ブラックシアはスタミナが切れたか動きが鈍い。終了間際になんとか脱出。スタンドの攻防になるとブラックシアのパンチがヒット。バティスタは転倒。ブラックシアが上になろうとするが、バティスタはスルッと身体を入れ替えてバティスタ上になって試合終了。微妙は判定はバティスタに軍配。
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Cage Warriors MMA MMAPLANET o UFC UFC292   アマンダ・レモス アルジャメイン・ステーリング アンドレア・リー アンドレ・ペトロスキー イアン・ギャリー カマル・ウスマン カリーニ・シウバ グレゴリー・ホドリゲス シャクハト・ラクモノフ ショーン・オマリー ジェフ・ニール ジャック・グラント ジャン・ウェイリ ジルベウト・ドゥリーニョ デニス・チュルリン デモン・ブラックシアー ニール・マグニー ブラック ブラッド・カトーナ ブラッド・タヴァレス ペドロ・ムニョス マリオ・バウティスタ マリナ・モロズ ライカ ヴィセンチ・ルケ

【UFC292】ニール・マグニー戦へ、イアン・ギャリー「必要がないから、組み技を見せてこなかっただけ」

【写真】文中にあるようにマグニーは191センチの長身だが、ギャリーも同じだけの上背を誇っていた(C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)、マサチューセッツ州ボストンのTDガーデンでUFC 292「Sterling vs O’Malley」が開催される。UFC世界バンタム級選手権試合と女子ストロー級選手権試合──2つのタイトル戦を控えた第10試合で、イアン・ギャリーがニール・マグニーと戦う。
Text by Manabu Takashima

オクタゴン5勝0敗、キャリアを通して12連勝中のギャリーは、ジェフ・ニールからマグニーに相手が代わったことで、これまで見せてこなかった彼の一面をこの試合で披露する腹積もりだ。25歳、世界のトップが見えてきたギャリーは、無敗のファイターしか持ちえない純粋無垢、真っ新な前進力を持っている。


──イアン、インタビューを受けていただきありがとうございます。

「こちらこそ、ありがとう。もうすぐUFCシンガポールがあるから、忙しいんじゃないの? たくさんのアジア人ファイターが出場するし、凄く楽しみだよ」

──今週末、ニール・マグニーと対戦しますが、もともとはジェフ・ニールと戦う予定でした。構え、スタイルとまるで違う相手になったのですが、問題はなかったですか。

「ジェフ・ニールと戦うことは、とても楽しみにしていたんだ。僕がこの間に学んできたこと、全てを出す戦略を立てていたから。ジェフ・ニールははサウスポーで背が低い。そしてアグレッシブなファイターだ。対して、ニール・マグニーは背が高いオーソドックスの選手(笑)。だからジェフ・ニールと戦うために準備してきた武器を見てもらうことはできないけど、マグニーを血まみれにして破壊する。彼がこれまで経験したことがない、ファイトを初体験させてやるつもりだ」

──ジェフ・ニールと戦っていた方が、ファンが喜ぶ試合展開になったという風に思うことはありますか。

「ただ、ファンの間ではジェフ・ニールよりも、ニール・マグニーの名前の方が知れ渡っていると思うんだよね。またトップ15を破る、絶好の機会だと思っている。ジェフ・ニールにしても、ニール・マグニーにしても僕の名前が立つためには恰好の相手だよ。それにどっちと戦うのかっていうことよりも、僕がオクタゴンに入って戦えることが、最重要なんだ。どっちにしても、僕の引き立て役にしかならないんだから(笑)」

──とはいえイアン自身が言及していたように構えも違いますし、ファイトスタイルはニールがストライカーなのに対して、マグニーがやるべきことはクリンチゲームからテイクダウンし、コントロールをすること。まるでスタイルが違いますが、準備期間は十分でしたか。

「実はヴィセンチ・ルケの練習パートナーを務めるために、2カ月半ブラジルにいたんだ。この間、毎日のように柔術の練習をしてきた。マグニーがクリンチからテイクダウンを狙っても僕は倒されない。仮に倒されたとすれば、僕の柔術を皆に見てもらう丁度良い機会になる。グラップリングを皆に披露できるなら、それも楽しみだよ。UFCに来て、初めてグラップリングの腕前を見てもらうことができる。マグニーが寝技で戦ってくるなら、いくらでも受けたつよ」

──2021年6月、イアンがジャック・グラントを破ってCage Warriorsウェルター級王座と獲得した試合ではダブルレッグでテイクダウン、スクランブルでダース、クリンチでエゼキエルを仕掛けるなど、組み技でも十分に強いところを見せていました。

「イエス。僕は打撃が好きなんだ。そして、肉体を駆使したチェスのような試合を好んでいる。でも殴らたり、蹴られたり、傷つくことが嫌な相手が立ち技で勝負せずに、柔術やレスリング、グラップリングを攻めてきても別に構わない。僕にテイクダウンを仕掛けてきたとして、世界中の誰を相手にしてもバックに回ることができる。世界中の誰からも、一本勝ちできる。

そうする必要がないから、UFCでは組み技を見せてこなかっただけで。ニール・マグニーが僕を相手に組んでくるなら、グラップリングファイトに応じる。そして、チョークで落とすことを約束する」

──これまでUFCで5連勝中ですが、そろそろグラップリングのスキルを皆に披露する時がやってきたと考えていますか。

「最終的にウェルター級のトップは、グラップラーが多い。グラップリングに比重を置いたファイトをしている。僕がここでグラップリングを駆使して戦えば、多くの相手は僕と組みたがらないようになるだろう」

──グラップリングは今もブーイングの対象ですが、ジャック・グラントのようにマグニーが動いて来れば、ファンが盛り上がることができるグラップリングMMAになるかと思います。

「この試合では、最後はグランドワークを見せることになるだろう。今回のマグニー戦か、それとも次の試合になるかもしれないけど、如何に僕のグラップリングが優れているのかを皆に証明する」

──キルクリフFCのジルベウト・ドゥリーニョ、シャクハト・ラクモノフの両者が既にニール・マグニーを破っていますが、2人が戦っていることでキルクリフFCにはマグニーの情報が豊富にあり、有利になるのではないですか。

「ノー、そんなことはないよ。同じチームでも僕はドゥリーニョでも、シャクハトでもないから。それにマグニーだって、あの時のままのはずがない。ドゥリーニョはUFCの歴史上、最高のグラップラーの1人だ。シャクハトも最高のトップファイターだよ。ただし、彼らがマグニーに勝っていることは、何も僕にとってアドバンテージにはならないよ」

──イアンも他のファイターと同様に、目標はUFC世界王座であることは間違いないかと思います。

「イエス」

──ウェルター級ランカーにはドゥリーニョ、ラクモノフ、ヴィセンチというチームメイトがいます。世界を獲るためにドゥリーニョが、カマル・ウスマンに挑戦したように友人同士のファイトを求められるとどうしますか。

「ドゥリーニョは僕にとって家族のようなものだ。今週末も、僕のコーナーに就いてくれる。彼と戦うことは考えられない。ヴィセンチも友人だ。皆、僕の友達だよ。そんな風に僕も思っていた時期がある。今の僕は……もしシャクハトがチャンピオンなら、シャクハトと戦う。僕ら2人がベストでも、チャンピオンは1人だから。

ドゥリーニョが世界最高でチャンピオンだったとしても、僕はチャンピオンになりたい。そして彼に挑戦表明をするよ。『僕は世界王者になりたい。ベストになりたいんだ。ギルバート、君と同じなんだ。アイ・ラブ・ユー。どうする? やるだろう?』ってね。レガシーとヒストリーが、僕にとって一番大切なモノなんだ。世界のベストになるためなら、誰とでも戦う。いつでも、戦う。友人とタイトルを争う期間は、友人ではなくなるだけだよ」

──タイトルショットでなく、普通のワンマッチでは?

「繰り返すけど、僕は誰とでも戦う。夢に近づくためならね」

──分かりました。では、そこに近づくためにも今週末はマグニーを相手にどのような試合をしたいと考えていますか。

「僕がスーパースターであることを示す。旗が風にはためていることが、なぜあれほどまでに美しいのか。それは旗の後ろに巨大なパワーが存在しているからだ。そこれそ情熱の象徴であり、感動、楽しさの表れなんだ。僕の打撃、僕の戦い方は旗が風にはためているように美しい。過去、誰も見たことがない世界最高の打撃だ。イアン・ギャリーはウェルター級に比肩する者がいない。この世界で唯一の存在なんだと皆が思うような戦いを見せる」

■視聴方法(予定)
8月20日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時00分~U-NEXT

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]アルジャメイン・ステーリング: 135ポンド(61.24キロ)
[挑戦者]ショーン・オマリー: 135ポンド(61.24キロ)

<UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]ジャン・ウェイリ: 115ポンド(52.16キロ)
[挑戦者]アマンダ・レモス: 114ポンド(51.7キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニール・マグニー: 170.5ポンド(77.34キロ)
イアン・ギャリー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
マーロン・ヴェラ: 136ポンド(61.69キロ)
ペドロ・ムニョス: 135ポンド(61.24キロ)

<バンタム級/5分3R>
マリオ・バウティスタ: 136ポンド(61.69キロ)
デモン・ブラックシアー: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ミドル級/5分3R>
クリス・ワイドマン: 186ポンド(84.37キロ)
ブラッド・タヴァレス: 185ポンド(83.91キロ)

<ミドル級/5分5R>
グレゴリー・ホドリゲス: 186ポンド(84.37キロ)
デニス・チュルリン: 185ポンド(83.91キロ)

<TUF31ライト級決勝/5分3R>
カート・ホロボウ: 155.5ポンド(70.53キロ)
オースティン・ホバート: 155ポンド(70.31キロ)

<TUF31バンタム級決勝/5分3R>
コディ・ギブソ: 136ポンド(61.69キロ)
ブラッド・カトーナ: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジェラルド・マーシャート: 185ポンド(83.91キロ)
アンドレ・ペトロスキー: 186ポンド(84.37キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー: 125ポンド(56.7キロ)
ナタリア・シウバ: 125ポンド(56.7キロ)

<女子フライ級/5分3R>
マリナ・モロズ: 125ポンド(56.7キロ)
カリーニ・シウバ: 125ポンド(56.7キロ)

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