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MMA SUG28 ジュリアナ・ミラー タラ・ラロサ

【SUG28】動けるラロサだが、極めきることはできず。ミラーのOTを知り抜いた戦略に下る

【写真】本戦ではラロサが動き続け、守るという意味では10thPlanetらしさを見せたミラーがOTで勝利し、してやったりの笑顔(C)SUG

<5分1R>
ジュリアナ・ミラー(米国)
Def.OT
タラ・ラロサ(米国)

ワキを締めて前に出るラロサ、半身で尻を見せるミラーにシングルレッグを仕掛ける。キムラクラッチからガードを取ったミラーが足を狙う。反転して体を起こしたラロサがパスを決めて肩固めへ。ブリッジからエスケープを図ったミラーは、ラロサに袈裟に移行されて亀になる。

横回転から足のフックを狙ったラロサは、ミラーのブリッジに上に乗りマウントを完成させる。ミラーは腰を押してブリッジも潰したラロサのマウントが続く。体を捻り、ハーフガード、足を払ってスイープ狙いのミラーに対し、ラロサは体を浮かされたが、がぶって下にはならない。亀から引き込んだミラーは、ギロチン狙いも足を越えられ、ニアマウントを取られる。サイドから肩固め狙いとラロサの攻勢が続くが、ミラーはもうOTを考え防御に徹し時間となった。

コイントスの結果、OTの先攻は、ラロサでシートベルトの態勢に。12秒でミラーはエスケープした。後攻ミラーもシートベルトを選択し、胸を合わせにきたラロサの背中に張り付く。前方に落とそうとするラロサの左腕を取りバックキープのミラーがその腕のクラッチを利して腕十字へ。右手を差し入れ耐えるラロサはミラーの体を跨ぐ形で2分を迎えた。

OT2R、ラロサはスパイダーウェブを選ぶと、足を頭に絡めてくるミラーに動きを封じられ1分04秒でエスケープを許した。続いてミラーもスパイダーウェブをチョイスし、奥足をすくって足のクラッチを切りにかかるも、55秒で逃げられた。

OT3R、ラロサは再びスパイダーウェブを選び、後方回転でルーズにしたミラーが足を潰し1分15秒で腕を抜くことに成功した。最後はシートベルトのミラーは、完全にOTの戦い方を知り抜いている感もあり、ここはホールドへ。サブオンリーとは違う種類のゲームになっているが、1分40秒間コントロールしエスケープタイムでミラーがラロサを破った。


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【SUG28】ハイサム・リダがメイン登場!! ケビン・リー✖レンチオーニ&タラ・ラロサも

【写真】いよいよハイサムが全米級の活躍をするようになってきた!!(C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

31日(日)、ポートランド州コーネリアスのコーチ・サーチ・シニでSUG28が開催され、ハイサム・リダが初出場でヘッドライナーの大役を担う。

ノーギワールズでメダルの獲得すらならなかったが、WNO Championshipsヘビー級3位という結果がUFCファイトパスでライブ配信されるケージグラップリング大会のメイン抜擢につながった。


ハイサムの相手アンディ・ヴェレラは今年の3月に石井慧を破り、4月にメイソン・ファウラーの持つSUGアブソリュート級王座挑戦経験もあるグラップラーだ。元MMAファイターでコンバット柔術や、グラップリングでも3CGやF2Wでも戦ってきた。

そのうえでSUG27度の歴史で10試合の出場経験があり、通算戦績は6勝4敗とケージグラップリング&OTの経験値は群を抜いている。とはいえ純粋に一本を取る技量ではハイサムがヴェレラに遅れを取ることはない。事前の掛け率でもハイサムは-415でヴェレラは+305と圧倒している。

ハイサムとしては5分という短時間、金網、何よりもOTという終着点があることを考慮し、この初チャレンジに挑まなければならない。そして、初物尽くしチャレンジを成功裏に終えると、見えてくるのはファウラーの持つベルトだ。

(C)Zuffa/UFC

また今大会ではUFCファイターのケビン・リーの出場も急遽決まった。

元Bellatorファイターで、AJ・アガザームに勝利しながら、その後ファイトの機会が与えられていないクリス・レンチオーニと対戦予定だったジョーダン・ホリーの欠場を受け、3日前のスクランブル発進にUFCライト級インターリムコンテンダーが同意した。

リーのベースはレスリング。ミシガン州のグランドバレー州立大時代の2年生の時にはレスリングクラブで37連勝を記録したが、MMAに専念するために大学を中退した過去を持つ。MMAではキャリア18勝のうち一本勝ちが8試合、うち7つの勝利がRNCというリー。

(C)BELLATOR

対するレンチオーニはSUGで3勝1敗、コンバット柔術でも勝利している。

パウンド有りとはいえアガザームのバックグラブを逃れ、Zハーフガードを潰すと、キムラの仕掛けにバックから3/4マウントを奪うなどグラップリングは1枚上手を行くか。あるいはレスリングでリーが試合を支配してしまうのか。両者の戦いでは、ケージを効果的に使ったサブミッション・レスリングおよびスクランブルというこれまでのグラップリングシーンでは見られなかった戦いが見られるかもしれない。

また10thPlanetのカイル・チェンバースとタナー・ウェイスグラムのマッチアップも決まっている。

ウェイスグラムはホベルト・ヒメネス、カイル・ベームに連敗中だけに、チェンバースはSUGの一線級であることを示す結果が必要だ。

(C)INVICTA FC

隆盛を究めつつあるグラップリング界にあって、独自路線をいくSUGらしいカード、ある意味、今大会のサプライズがテラ・ラロサの実戦復帰だ。

2002年にMMAデビュー、女子MMAのパイオニアは22勝5敗という戦績を誇りながら、UFCで戦うことなく2015年5月を最後に表舞台から離れていた。43歳になったラロサの相手はリッチー・ブギーマン・マルチネスがキラーの愛称で呼ぶジュリアナ・ミラーだ。

ミラーは10月の女子版コンバット柔術&EBI=メドゥーサのコンバット柔術女子バンタム級GP初戦であのビア・メスキータをOTのエスケープタイムながら破り、大番狂わせを起こした注目の選手だ。トーナメント自体は準決勝で、準優勝のニッキ・サリバンに敗れたが、OTの強さは立証済みといえる。

そんなミラーを相手に、ラロサは往年の重厚感あるサブミッション・グラップリングを披露できるか──非常に楽しみ一戦だ。

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