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【RIZIN46】鈴木千裕が公開練習後に語ったこと「金原選手から自信を感じる?そうじゃなかったら嫌です」

【写真】公開練習では上半身裸になってミット打ちも見せた。常にファンのことを考え、意識している鈴木だ(C)TAKUMI NAKAMURA

29日(月・祝)、東京都江東区の有明アリーナで開催されるRIZIN46で、RIZINフェザー級王者・鈴木千裕が挑戦者・金原正徳との初防衛戦に臨む。
Text by Takumi Nakamura

昨年11月にヴガール・ケラモフを下して、第5代RIZINフェザー級王座に就いた鈴木。初防衛戦の相手は第3代王者のクレベル・コイケを下している金原だ。この大一番を控え、両者は15日にファンの前で公開練習を実施。公開練習後に行われた合同での囲み取材の中から、MMAPLANETとの質疑応答を掲載したい。


――公開練習が終わったあと、来場したファンにカードを渡したり、触れ合っていました。ああいったファンサービスは事前にやろうと思っていたのですか。

「こういう時にしかないものがたくさんあって、本当に縁があって(人と)つながっていて、僕はそういう縁を大事にしたいタイプなんです。子供たち優先ですけど、公開練習に来て、カードをもらえて『俺も格闘家になってみようかな』とか『格闘技をもっと好きになったな』とかそういうきっかけが作れたらすごくいいと思っているので、こういう機会があることはありがたいです」

――昨年11月にRIZINフェザー級王者になって、いろいろと環境も変わったと思います。試合や練習中に集中するために意識していることはありますか。

「いつも通りですよ。変に変えてないので。むしろこういう取材が増えるのはありがたいことですよね。練習時間は変わらないですし、空いた時間に合わせてもらっているので」

――練習以外の仕事が忙しくてストレスになることはないですか。

「これがいいんですよ(笑)! デビュー戦なんて勝っても記事にもならない。誰も知らない日々を過ごしていて、こういう仕事を欲しくて勝ち上がっていることもありましたし、チャンピオンになって取材が増える、テレビに出られる、CMに出られる、みなさんにインタビューしてもらえる……そういうことも志して僕はやってきたので、仕事が増えると『俺、いま格闘技やってるんだな』って思えるし、本当に感謝ですよね」

――それもすべてプラスに変えられているようですね。

「マイナス要素なんてないですよ。すべては生きた証なんで、インタビュー一つ一つが。本当にありがたいですよ」

――公開練習では金原選手のコメントを真剣に聞き入っているように見えました。

「まず金原選手が会見に来なくてキレていた案件、本当に金原選手に伝わっていなかったみたいで(苦笑)、すいません。そこはこの場を借りて謝罪します。金原選手にはリスペクトがあるし、もともと僕が格闘技を始めるときに金原選手のジムに入会する予定だったんですよ。金原選手の試合も見ていましたし、学校が近かったので。その時に縁があってクロスポイント吉祥寺に入ることになったのですが、もし金原選手のジムに入っていたら、公開練習の金原選手の相手が僕だったかもしれないですし、そういう意味でも縁があるんだなと思います。だからこそリスペクトを持っているし、歴史を築いて来た大先輩なので、言葉に重みがありますよね」

――その想いに応えたいですか。

「だからこそ勝たないといけないです。当然あっちも本気で来ますし、試合の時はリスペクトはないので、思いっきりぶっ飛ばしてバトンをつないでもらおうと思います」

――MMAPLANETが金原選手を取材した際「この試合が大一番という気持ちはない」という言葉もあり、この試合への自信を感じました。

「そうだと思います。そうじゃなかったら嫌ですもん。100%の状態で来て欲しいですし、変にコンディション悪い、あの時はこうだったから…とか御託を並べてなあなあにされるのは嫌ですし。だからこそ今日金原選手を見て順調だな、よかったなと思いました」

■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後4時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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【RIZIN.46】鈴木千裕 vs 金原正徳のフェザー級タイトルマッチ!注目の牛久絢太郎 vs 太田忍!日韓対抗戦3試合の合計5試合を白川陸斗/ヒロヤ/伊澤星花が実戦を交えて勝敗予想SP

◆Yogibo presents RIZIN.46◆

U-NEXTで全試合完全生配信!
ご視聴はこちら↓↓↓
https://video.unext.jp/livedetail/LIV0000004949

▷公式SNSでも見どころ配信中!
公式Twitter: https://twitter.com/UNEXT_fight

開催日時
2024年4月29日(月)15:30開演

対戦カード
第10試合/フェザー級タイトルマッチ 鈴木千裕 vs. 金原正徳
第9試合/牛久絢太郎 vs. 太田忍
第8試合/⽇韓対抗戦 中島太一 vs. キム・スーチョル
第7試合/⽇韓対抗戦 神龍誠 vs. イ・ジョンヒョン
第6試合/⽇韓対抗戦 倉本一真 vs. ヤン・ジヨン
第5試合/“ブラックパンサー”ベイノア vs. 井上雄策
第4試合/中原由貴 vs. ビクター・コレスニック
第3試合/篠塚辰樹 vs. X
第2試合/山本空良 vs. イルホム・ノジモフ
第1試合/高木凌 vs. 西谷大成

大会概要はこちらから
https://jp.rizinff.com/_ct/17676774

#RIZIN46 #UNEXT格闘技 #格闘技観るならUNEXT #白川陸斗 #ヒロヤ #伊澤星花 #鈴木千裕 #金原正徳 #牛久絢太郎 #太田忍 #神龍誠 #中島太一 #倉本一真 #キムスーチョル #イジョンヒョン #ヤンジヨン

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【DEEP Tokyo Impact2024#03&DEEP JEWELS45】石司晃一×原口央、中井りん×HIMEがスクランブル決定!

【写真】急きょ興味深いカードが実現した(C)MMAPLANET

26日(金)、5月26日(日)にニューピアホールで行われるDEEP Tokyo Impact2024#03ならびにDEEP JEWELS45の対戦カードに関して発表があった。DEEP Tokyo Impact2024#03では石司晃一の対戦相手が原口央に、DEEP JEWELS45では中井りんの対戦相手がHIMEに決定している。
Text by Shojiro Kameike

当初はDEEP119で空位のバンタム級王座を賭けて、元谷友貴と福田龍彌が対戦予定であった。しかし福田の負傷欠場により、DEEP Tokyo Impact2024#03で石司戦が組まれていた平松翔が急きょ、DEEP119でキャッチウェイトで元谷と戦うことになったのは既報済だ。一方で石司の相手は調整中となっていたが、ここでなんと昨年ROAD FCグローバル63キロトーナメントに出場した原口央と対戦する。


原口は2021年にGRLADIATORフェザー級王座を獲得後、RIZINを経て前述のとおりROAD FCのトーナメントに参戦した。決勝ではキム・スーチョルにTKO負けを喫したものの激闘を展開し、評価を下げない準優勝でトーナメントを終えている。今年に入り3月10日にはGRACHAN 68×Brave Fight31で田中智也と対戦することが発表されていたものの、練習中に全治1カ月の怪我を追い欠場に。改めてこの石司戦で復帰となった。

石司にとっても昨年9月、Black Combatとの対抗戦でユ・スヨンにDEEPバンタム級王座を奪われて以来の復帰戦となる。互いに敗戦を経て、今回の試合でどのような姿を見せてくれるのか。注目のカードが決定した。

また、DEEP JEWELS45で中井りんと対戦が予定されていた栗山葵が負傷欠場に。主催者サイドは「中井りんの対戦相手を募集する」としていたが、ここにX(旧Twitter)上で、パンクラスのフライ級QOPに就いたばかりの重田ホノカが名乗りを上げて話題となった。中井も「ダブルタイトルマッチなら」と答えていたものの実現せず。リリースではHIMEが中井の対戦相手として名乗りを上げ、試合が決定したとなっている。

HIMEといえば、これまでストロー級あるいは49キロ契約を中心に戦ってきたが、その中でも正確かつ破壊力のあるジャブを武器に勝ち星を伸ばしてきた。昨年は万智戦、パク・シウ戦と連敗を喫しているものの、ここは中井を倒して再びタイトル戦線に名を連ねたいところだろう。なお、この試合は58キロ契約のノンタイトルマッチとして行われる。

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【RIZIN46】大学院生になっていたキム・スーチョル「今年はRIZINに集中したい。しっかりケリをつける」

【写真】なんだが学者風に見えてきた? キム・スーチョル (C)MMAPLANET

29日(月・祝)、東京都江東区の有明アリーナで開催されるRIZIN46で、キム・スーチョルが1年4カ月振りの来日を果たし、中島太一と対戦する。
Text by Manabu Takashima

フアン・アルチュレタとの激闘に惜敗を喫したスーチョルは、2023年はRoad FCのグローバル・トーナメントに集中し日本で戦うことなかった。そのトーナメントを完全制覇したスーチョルが、再びRIZINをターゲットとする──だけでなく、本格的に継続参戦を決意、バンタム級のベルトを狙う。

RIZINバンタム級戦線で既に大関級の位置にあるといっても過言でないスーチョルは、なんと32歳にして大学院生になっていた!!


――2週間後に中島太一選手との試合が迫ってきました。今の調子はいかがですか(※取材は18日に行われた)。

「コンディション的には良いところも、悪いところもあります。できるだけ問題にならないよう調整をしています」

──昨年10月のRoad FCグローバル・トーナメント決勝以来、5カ月振りの試合となります。4カ月で3試合あったトーナメント戦の疲れも十分に取れましたか。

「ハイ。自分にとって良い時間となりました。技術を見直すことができ、自分の体について学習することもできました。実はこの間に大きな変化があったんです」

──と言いますと?

「実は大学院に通い始めました。大学の時は心理学を専攻していたのですが、院では体育学を学んでいます」

──大学時代に心理学を専攻していたことに、まずは驚かされました。

「もともとは自動車学科だったのですが、途中から心理学を学習するようになり卒業したのは心理学科です。健康心理学者としてカウンセリングの勉強をしていました」

──なるほどぉ。なのでジョン・ムンホン代表の下で、やってくることができたのですね。

「アハハハハ。その通りです。代表は簡単な人ではないので(笑)」

──今回、大学院に通うようになったのは?

「妻の勧めです。彼女は看護学科を卒業後に大学院で勉強を続ける予定でしたが、子供ができたので断念したんです。自分自身が大学院に進めなかったので、彼女の分も自分に勉強して欲しいと。妻の後押しと、自分の意欲が相まって再び勉強をすることにしたんです。院で学んだことを今後の人生、ビジネスに生かそうと思っています。格闘技を修得している人間が、大学院を卒業していると必ずメリットになるはずです」

──韓国では30歳を過ぎて、大学院で勉強をするというのは普通にあることなのですか。

「韓国では珍しいことです。周囲からも大学院で勉強していることに対して、『仕事をして稼ぐ年齢じゃないのか』という風に見られることも多々あります。ただ、勉強や読者が好きな人間なので、ここで勉強をすることは凄く合っていると感じています。

火曜日の夜と水曜日に大学院に通っているのですが、場所がプサンなので片道4時間ほどかかるのが大変です(笑)」

──えっ、大学院はプサンにあるのですか!!

「そうなんです(笑)。火曜日の午前中にプロ練習に出て、そこから車で通っています。水曜日の授業を終えて、ウォンジュに戻ります」

──プサンに週一で通う。どれぐらいの期間、続けることになるのですか。

「論文を書かないといけないので2年は、通うことになります」

──気がつけばチームMADの所属になっているかもしれないですね(笑)。

「アハハハハ。実は火曜日にはチームMADで練習をしたいという気持ちもないことはないです。でも、勉強しないといけないのでチームMADに行く時間が取れないです(笑)」

──しかし、練習と勉強と試合前の調整も大変ではないですか。

「正直、慣れるまでは大変でした。戻りが夜中なので、どうしても飛ばしてしまうんですよね。気を付けるようにします。それとジムでの練習中に頭がフラフラして、ちゃんと練習できない日もありました。ただ、今ではもう慣れて問題はないです」

──とにかく車の運転だけは、気を付けて下さい。

「ハイ。ありがとうございます」

──ところで日本での試合は2022年の大晦日以来、1年4カ月振りとなります。13日にはRoad FCの2024年第一弾がソウルでありましたが、そこでなくRIZINに出場。どのような気持ちで、この試合を選択したのでしょうか。

「RIZINで戦うのは、本当に久しぶりです。日本で戦うといつもファンの皆さんが、懸命に応援をしてくれて凄く嬉しいです。だから少しでも早く、RIZINで戦いと思っていたので今回、再び契約ができて嬉しい限りです」

──今年もRoad FCでグローバル・トーナメントが開催されると聞いています。スーチョル選手としては母国か日本、どちらで戦っていく意向で?

「Road FCのトーナメントに出たい気持ちもありますが、今回RIZINと契約できたのもRoad FCの許可があったからです。なので今年はRIZINに集中したい……RIZINでの戦いにしっかりとケリをつけたいという気持ちがあります」

──つまりはRIZINのバンタム級王座を目指すという理解で良いですか。

「タイトルは狙いたいですが、中島選手と戦う前に大口は叩けないです。今は中島選手に勝つことに集中しています」

──その中島選手について、印象を教えてください。

「中島選手のことは以前から知っていました。パンクラスではフェザー級で戦っていたこともあり、体も大きくて強い選手だと思います。そして──固い試合をします。ただ体にバネがあります。スクランブルの攻防になると、本当に反応が良くて。しっかりと試合全体で戦えるペースを考えていながら、その一瞬は爆発力があります」

──そんな中島選手に対して、スーチョル選手の強味は?

「自分のテクニックが中島選手より上だとは思っていないです。ただし、技のバリエーションは自分の方がある。寝技でも立ち技でも、彼が嫌がるパターンを構築して繰り返し練習をしてきました」

──試合の見どころとして中島選手はテイクダウンからコントロールを狙うなかで、スーチョル選手のギロチンをどのように避けるのか。ここ一番でしか、下への組みはないかもしれないです。

「パターンとして、テイクダウンまでいかずにクリンチで削って来ると思います。当然、打撃でくることもあるので準備はしています」

──クリンチの攻防になると、スーチョル選手の首相撲という打と組みの融合が期待できます。

「自分自身、クリンチの攻防ができることが楽しみです。中島選手はしっかりとクリンチができる選手なので」

──そこに関しては、マニア垂涎の攻防になりそうです(笑)。

「そうですね……ただ自分としてはKO勝ちを終着点としようと思っています。こう見えても一本勝ちよりKO勝ちの方が多いんですよ(笑)(※21勝中、KO勝ちが7度。一本勝ちが6度)。だから、チョット楽しみにしてください」

──では最後に日本のメッセージをお願いします。

「前回、日本で戦ったフアン・アルチュレタ戦では悔しい気持ちをしたのですが、その分色々と考えることができました。精神的にも肉体的にも自分を知り、変えることができました。日本のファンの皆さんに、そんなキム・スーチョルを楽しみにしてほしいです」

■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後4時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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【RIZIN46】井上雄策と対戦、ヌルマゴ精神注入のベイノア「押忍のMMAを楽しみにしてください!」

【写真】 ヌルマゴに教えられた強さの神髄を戦いのなかで魅せることができるか(C)TAKUMI NAKAMURA

29日(月・祝)、東京都江東区の有明アリーナで開催されるRIZIN46で、“ブラックパンサー”ベイノアが井上雄策と対戦する。
Text by Takmumi Nakamura

2022年大晦日の宇佐美正パトリック戦でKO負けを喫したベイノアは単身渡米し、約1年間AKAで武者修行を行った。AKAではカビブ・ヌルマゴメドフ、イスラム・マカチェフ、ウスマン・ヌルマゴメドフらとも練習を共にし、積極的に柔術の試合にもチャレンジした。RIZIN神戸大会でのカード発表時には、失笑に終わった「格闘技は押忍です」という言葉。そこには深い意味があることをこのインタビューを通して知っていただきたい。


――まずはベイノア選手、米国武者修行おつかれさまでした。今回のインタビューでは米国での練習について聞かせていただきたいと思います。改めてこのタイミングで長期的な米国武者修行を行った理由を聞かせてもらえますか。

「一昨年の大晦日に宇佐美(正パトリック)選手にKO負けして『このままやっていても変わらない』という感じがあって、一度しっかり自分のMMAを作りこみたいと思って、米国で練習しようと思いました。米国でも色々な選択肢もあったんですけど、同じ階級で一番強い選手たちがいるところに行こうと思ってAKAを選んで、どうせ行くなら1~2カ月とかじゃなくてどっぷり入り浸ってやろうと思いました」

――ここ数戦は外からベイノア選手の試合を見ていて、なかなか自分を作り込めないままリングに上がっていたように感じていました。試合をするうえで迷いもあったのですか。

「ありましたね。当時の発言を見てもそうなんですけど『寝技がいい感じになってきた』と言ったり『空手ばっかりやっています』と言ったり、自分自身がブレていました。結局僕のバックボーンは空手で、それが強みであることには変わりないですし、今の競技化されたMMAの中で生きていくためには、もっともっと知っておかなければいけないことがある。自分のMMAのスタイルを確立させるためにもAKAで武者修行しようと思いましたね」

――改めてMMAを一から学ばなければいけないということですか。

「そうですね。もちろん日本でもちゃんとMMAを指導してもらえるジムは沢山あると思いますが、僕の場合は練習だけに集中したくて。だったら日本を離れて米国までいっちゃえば、練習せざるをえないじゃないですか。そういう環境に自分の身を置きたいという考えもありました」

――AKAはレスリングベースの選手が多い印象ですが、あえてそういったジムを選んだのですか。

「あまりジムのスタイルは気にしていませんでしたが、やっぱりAKAの選手はレスリングや組みが強いですよね。で、レスリング上がりの選手でも打撃が強いんですよ。ケイン・ヴェラスケス、ダニエル・コーミエ、ダゲスタン勢もそうですけど…みんなレスリング上がりとは思えない打撃スキルを持っているし、全てにおいて(AKAが)いいなと思いました」

――現地での大まかなトレーニングスケジュールを教えてもらえますか。

「朝9時から11時までプロ練をやって、一度帰宅して、夕方から3~4時間練習して、1日2回ですね。プロ練は日によってメニューが違っていて、火がレスリング、水金が打撃、木がグラップリング、試合前の選手はケージがある場所に移動してスパーリングですね。夕方からの練習は選手それぞれ自由にやっていて、僕は一般会員もいるクラスに参加させてもらったりしていました。

道場あるあるだと思うんですけど、プロじゃないのにやたら組み技だけ強い一般のおじさんとかいるんですよ(笑)。そういう人と練習したり、コーチにミットを持ってもらったり、仲間と集まってドリルをやったり、試合前の選手がいたら息上げ系のメニューもやったりしていました」

――練習メニューについてはいかがでしょうか。

「やっぱりドリルが多いですね。日本ではスパー中心で勢いでやっちゃっていたところがあったのですが、ドリルで技術を教えてもらうと、こんなにMMAは幅広いものなんだなと思い知らされました。打撃の練習もMMAを意識したものなので純粋な打撃とは違いましたね」

――全てがMMAを意識したものになっているんですね。

「そうです。しかも色んな形のドリルをやるので『試合になったらこういうシチュエーションあるな』みたいなことがたくさんあるんです。AKAには10年近く在籍して、今でもMMAを学び続けている選手もいるので、MMAは永遠にやることがあるんだなと思います」

――AKAではどういうメンバーが中心で練習を行っていたのですか。

「ハビア・メンデスがいるときはハビアが中心で、ハビアの息子が柔術のコーチなんですよ。あとはケインがずっとジムにいて、たまにコーミエが来て…という感じですね」

――そうそうたる面々にMMAのイロハを教わったのですね。

「あとはトップ選手の練習姿勢ですよね。カビブ・ヌルマゴメドフ、イスラム・マカチェフ(UFC世界ライト級王者)、ウスマン・ヌルマゴメドフ(Bellator世界ライト級王者)…彼らと一緒に練習していると、練習への取り組み方が刺激になって勉強になりました」

――SNSでカビブが若い選手たちに「プロで成功したかったら練習を休むな」と説教する動画が話題になりましたが、実際にそういう雰囲気なのですか。

「思いっきりそうですね。ある意味日本的というか、けっこう押忍系なんですよ」

――自由に練習するイメージの米国人とは違いますね。

「まさにタゲスタン勢はアメリカン・スタイルと押忍スタイルを融合していて、両方の良いところを取り入れている感じです。本当にカビブがいるとジムの空気が変わるんですよ。しかもハビブ自身、周りを煽りながら自分も動いて追い込むんですよ」

――カビブがそれだけやっていたら選手たちは休めないですよね。

「強さの神髄はエネルギッシュにどん欲に格闘技のことだけを考える。カビブも『練習に来るときは試合と同じように体調を整えてこい。練習以外の時間は寝て休んでコンディションを整えろ。それが出来ないなら練習に来るな』って言うんです。だから格闘技ってこういうこと、押忍だよなというのを思い出しました。RIZIN神戸大会と『格闘技は押忍です』と挨拶して、会場は『何言ってんだ?こいつ』みたいになっていましたが、そういうことなんですよ」

――なるほど。「格闘技は押忍です」の深い意味があることが分かりました。でも……ここまで説明しないと伝わらないですよ(笑)!

「失礼しました(笑)」

――現地では柔術の大会にも出場して優勝していましたよね。

「はい。試合経験が大事だと思って、自分で大会にエントリーして、一般の人と同じように参加費を払って出ました。ハビア・メンデスも言っていましたけど『UFCと契約するような選手は別だけど、そうじゃない選手はどんどん試合に出ろ』と。カビブもUFCに出る前は自分で調べて、サンボとか組み技の大会にも散々出ていたそうなんです。組み技の試合に出ることは練習の一環ですよね。だからニュースになった大会以外にも結構出ていました」

――そうした米国修行を経て戻ってきたベイノア選手が、どう変わったのか楽しみです。

「やっと僕のMMAを見せられるかなと思います。AKAでも僕の空手を活かすような指導をしてもらったので」

――「これがベイノアのMMAだ!」というスタイルが出来てきましたか。

「出来上がってきています。だからもう迷うことはないです。押忍のMMAを楽しみにしてください!」

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【RIZIN46】コレスニック戦へ、7カ月振りの実戦=中原由貴「空手とボクシングの両方の教えを実践できる」

【写真】8月末に移転することが決まっているマッハ道場巣鴨の前で (C)TAKUMI NAKAMURA

29日(月・祝)、東京都江東区の有明アリーナで開催されるRIZIN46で、中原由貴がビクター・コレスニックと対戦する。
Text by Takmumi Nakamura

中原は昨年9月のRIZIN44で白川陸斗に判定勝利。約7カ間ぶりの試合となったが、試合間隔が空いたことで剛毅會空手とボクシングの融合をはじめ、自身のMMAにさらなる磨きをかけてきた。RIZINで2戦2勝の本格派コレスニックとの対戦を前に「キャラが立っている選手同士の試合じゃないけど、こういう試合を楽しみにしているという声もあるんで、それに恥じないように自分をしっかり出したい」と語る。


──昨年9月の白川陸斗戦以来、約7カ月ぶりの試合が決まりました。

「前回の試合が終わって大晦日に試合をしたかったので、そういうリクエストもしていたのですが(試合が)決まらなくて。それで最終的に4月の有明アリーナでコレスニック戦のオファーがあって、そこで話がまとまった感じですね」

──白川戦で勝利したこともあり、できるだけ早く試合はやりたかったですか。

「そうですね。でも結果論ですけど、今のパフォーマンスを考えるとしっかり期間が空いたことで組みの反省もできたし、打撃もいい感じになってきているんですよ。逆にもっと早く試合が決まっていたら、仕上がりが中途半端になっていたのかなと思います」

──試合が空いたことがプラスになっている、と。

「はい。むしろこのくらいの試合間隔の方がよかったかもしれないです。前回の試合も当初希望していた6月から9月に後ろ倒しになって、ちょうど剛毅會で空手を狙い始めた時期だったんですけど、6月だったら中途半端なパフォーマンスになっていたと思うんです。それが9月にずれたことで、ちゃんと練習の成果が出せました」

──試合間隔が3カ月となると、技術を伸ばすための練習に割く時間が短くなってしまいますよね。

「そうですね。新しい技術を覚える前に対策練習をして、減量して…となるので」

──そういった意味では前回の試合以降は、MMAの中でもどんなことを意識して練習されてきました?

「まず白川戦を振り返ると、あのシチュエーション(コーナーに押し込んで寝かせようとする)でもブレイクかかるんだなってことですね。ルールミーティングで事前に聞いていたので、ブレイクのタイミングには納得しているんですけど、じゃあレフェリーにブレイクさせないためにはどう動くべきだったか。そこは意識して練習しています」

──前回の試合は組みを主体にして、相手をテイクダウンもしくはコントロールするプランだったのですか。

「あの試合は打撃で勝負するつもりは全くなかったです。組みのトライが増えて、相手の打撃を被弾した部分もありましたが、組んで勝つことを決めて臨んだ試合だったんです」

──なるほど。

「それがKO負けした鈴木千裕戦の反省でもあるし、大塚(隆史)さんの所でずっと取り組んでいた”組み”をどれだけ磨くことができたかを答え合わせする試合にしたかったからです。こう言うと語弊を生むかもしれないですが、フィニッシュするとしたらスタンドのKOではなくて、削りきってパウンドアウトだったり、一本勝ちだと思って戦いました」

――しっかり自分のなかでテーマを持って臨んだ試合だったんですね。

「3Rに僕のパンチが当たり始めても、自分から組みに行ったのはそういうことです。もしあそこで打撃でいっていたら鈴木戦の二の舞いになったかもしれないし、組み勝つという課題を持って臨んだ試合だったからこそ、ああいう戦い方を選択しました。ただし今回はそういう試合にはならないと思うので、必然的にリスクを冒してトライする試合になると思います。打撃に関してはずっと岩﨑(達也)先生から指導してもらいつつ、コレスニックと試合が決まった段階で、ボクシングを見てもらっているトレーナーに連絡して、いつもより早めにボクシングを教えてもらっています」

──ボクシングの練習を早めに導入したのはビクター・コレスニック対策なのですか。

「空手の練習をやっていて、どうしても空手の攻撃では距離感にしても、僕の中で攻撃が出づらい部分があったんです。もともと僕はボクシングをずっと教えてもらっていて、前回の反省として、それ(ボクシング)も使うべきだと思いました。空手の教えが進んでいく中で、今この段階だったらいい具合に空手とボクシングが混ざるだろうと思い、ボクシングコーチに早めにスケジュールを決めてもらい、毎週ボクシングも練習しています。なので空手の教えがありつつ、そこにもともとやっていたボクシングをさらに強化みたいな感じです」

──一度空手をやると決めて、やり込んだからこそ、ボクシングの必要性が分かったということですか。

「それもあると思います。例えば新しいことに触るだけ触って自分に合わないなと感じることもあると思いますが、僕は岩﨑先生の武術的な考え方もめちゃくちゃ面白くて刺さったし、なんとか空手を自分のものにしたかったんです。ただどうしてもいざMMAで、しかも試合で使うとなると、そこまで行ききれない難しさもあって。大塚さんも『そこはしょうがないよ』と言ってくれるのですが、どうしても僕自身が納得がいかなくて。

そういう中で岩﨑先生から『これができたから、次はここまで行こう』って言ってもらって、そこまで来たら(ボクシングが)使えるじゃんと。ちょうど今がその時期だったんです」

──このタイミングでボクシングをやったことで、空手とボクシングがどう融合されていますか。

「パンチが入りやすくなったし、ボクシングコーチからも大塚さんからも『パンチが見えづらくなった』と言われます。MMAのスパーリングをやらせてもらっている選手たちからも動きが良くなっていると言ってもらえて、やっと空手とボクシングの両方の教えを実践できるようになって、上手く混ざってきましたね」

──改めて対戦相手のコレスニックには、どんな印象を持っていますか。

「体が強そうですし、全部できますよね。本当に上手な選手だと思います。ただ僕はRIZINに来た2試合しか見ないようにしていて、古い映像やKO集みたいな動画を見て、変な印象を付けるのも良くないじゃないですか。結局直近の動きが一番参考になるので。で、運がいいことにRIZINの2試合でオーソドックもサウスポーも両方やっていたので、そこも頭に入れています」

──判定決着にはなりましたが、高木凌選手と対戦した試合の方がコレスニックの引き出しが見えた気がしました。

「コレスニックが岸本篤史選手とやった時も、彼のほうから組んでいたんですけど、あれは岸本選手のパンチが当たって、ちょっと効いたと思うんですよ。そこでコレスニックがガッと組みに行って、勢いでガチャガチャと上を取ったように見えました。でも高木戦を見ると、コレスニックはバックを取られた時にちゃんと高木選手の片手をツーオンワンにとって立ち上がったり、バックコントロールで片手を外してフロントチョークに入ったり……細かいところもちゃんとやっていたんですよね。あのレベルの選手なので当たり前と言えば当たり前ですが」

──今の中原選手の言葉にもあるように全局面で勝負して、そのどこで山を作るかがポイントの試合になると思います。

「僕もそういう試合になると思うし、向こうも打撃も組みも両方やって来ると思います。でもそうやってお互いが全部を警戒しているときこそ、予想外の一撃で早期決着で終わることもあるじゃないですか。そういう可能性も頭に入れています」

──想定外のことが起こることも想定している。色んなパターンをシミュレーションしているようですね。

「だいぶ(シミュレーションを)やっていますね。あとは試合当日、自分が万全かも分からないし、体調も含めて、ですよね。でもそのくらい考えさせられる相手ですよ、コレスニックは」

──厳しい相手だと思いますが、時期的にはそういう相手と戦いたいという気持ちもありましたか。

「そうですね。パンクラス時代に当時の日本人選手とはあらかたやって、それからONEでは色んな外国人選手と戦ってきて。ONEでやっていたような未知強とばっかりやるのは微妙ですけど(笑)、強い外国人選手と戦うことは楽しみですね。今までも海外を選んで試合をしている人もいるじゃないですか。そういうタイプだと思うんで、自分は」

──僕はこの試合は実力者同士のランキング戦のようなイメージを持っています。

「派手な試合というかキャラが立っている選手同士の試合じゃないけど、こういう試合を楽しみにしているという声もあるんで、それに恥じないように自分をしっかり出したいです」

──コレスニックに勝てば連勝にもなりますし、中原選手の評価も上がると思います。今年はどんなことを目標に戦っていきたいですか。

「コレスニックに勝って、どれだけ評価が上がるかは分かりませんが、間違いなく上に行く確実なステップにはなると思います。だからコレスニックに勝って、次はRIZINのフェザー級で名前のある選手とやって、そこからタイトルマッチにつなげたいですね。同じ日のタイトルマッチ(鈴木千裕×金原正徳)でどちらが勝つか分かりませんが、フェザー級の列に並んでいる選手たちを引きずりおろしたいです」

──そういう相手に勝っていけば発言権も得られますし、中原選手が希望する相手との試合も組まれると思います。最初の話に戻ってしまいますが、だからこそ試合数が減ったものの、この1年で中原選手のMMAが熟成されて、今年はそれで勝負する1年になると思います。

「3年ぐらい前の自分だったら、MMAファイターとしてここまで来られていなかったと思います。そのくらい今は色んなことが繋がり始めて、空いていた隙間がきれいに埋まってきています。それは競技に集中できる環境を整えてくれた周りのおかげでもあるんですけど、今は格闘技をやっていて楽しくてしょうがないですね。一つ技を覚えると色んなことがどんどんつながっていくんで」

──今まで使っていなかった技術が急に使えるようにもなるでしょうし。

「そうなんです。『ああここで使えたんだ!』みたいな。それが本当に楽しくてしょうがなくて、このまま時間が止まってほしいとさえ思っています。自分が思っていた以上に強くなれるじゃん、俺って。30歳を超えたらパフォーマンスが落ちると思っていたんですけど、いい具合にトレーニングの数値もまだ良くなっているし、まだまだやれそうだなって手応えはありますね」

──この中原選手の話を聞いて試合が楽しみになったファンの人も多いと思います。最後にファンの皆さんに一言お願いします。

「下馬評や予想で色々言っている人もいますけど、それを超えるために頑張っているし、頑張ってきたことが無意味じゃないぞってことをきっちり見せて、面白い試合をやって勝ちたいと思います。僕自身もこの試合が楽しみなので、みなさんも楽しみにして見てもらって構わないです」

■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後4時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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【Pancrase342】粕谷優介と対戦、J-MMA界の絶滅危惧種?!=久米鷹介の「人前で戦う資格」

【写真】本当に良いことをインタビューで語ってくれた久米だが、ヨレヨレのもっこりスウェットパンツで名古屋から新幹線に乗ってきていた(笑)(C)MMAPLANET

29日(月・祝)に立川市の太刀川ステージガーデンで開催されるPancrase342で粕谷優介と対戦する久米鷹介。昨年4月30日にアキラとのライト級KOP統一戦をスプリット判定で落として以来、1年振りの復帰戦となる。
Text by Manabu Takashima

試合の前日に39歳になる久米、前回の敗北で自身の進退を考えないわけがなかった。現役を続けることを決めた裏には、まだ戦い気持ち──その裏にある、ただ戦うだけでない格闘家の矜持といえる想いが存在しているからだった。(※取材は3月21日に行われた)。


──1年振りの試合が決まりました。激闘を繰り返しダメージが蓄積している。そのように感じられたアキラ戦でしたが、久米選手自身はあの敗北で自身の進退を考えることはなかったですか。

「引退……は考えました。試合の直後にも、親しい方とは話をさせてもらいましたし。自分ではまだやれるという気持ちがあっても、周囲の人のなかには『もう試合をするのは怖い』という風に言ってくれる人もいました。自分としては世界の強い人と戦いと思って続けてきて、もうそういう戦いをしたいという言える立場でもなくなりました。そうなった時に自分は戦っても良いのかという風にも考えました。

ただ練習をしていると、自己満足じゃないですけど『少しでも強い相手と戦いたい。トップ選手とすぐということではなくて、現時点でそこに挑むための戦いをしていきたい。そのなかで自分がどれだけ創り上げることができるのか』という想いはずっとありました。つまりは、続けたいという気持ちがあった。でも、迷っていました。そのなかでパンクラスとRIZINから声を掛けてもらったのですが、引退も頭にあるなかでしっかりと向き合える相手でないと無暗にケージに上がるべきではない……。それぞれの価値観があるなかで、舞台の大きさではなく、そういう相手と戦うために自分を創る時間があるなら、モチベーションとなる相手と戦っていけるのであれば戦いたい。そう自分が思っていることに気付きました」

──正直、アキラ戦の敗北から数カ月が過ぎると久米選手の動きが良い。練習でも問題ないという話は伝わって来ていました。ただ、練習相手は100パーセントの力で組んでも殴りはしないです。ダメージなんて傍から分からないですし、でも久米選手自身に不安はなかったのですね。

「その辺りは(日沖)発さんは、冷静に見てアドバイスをしてくれます。戦うにしても、戦い方を考えていかないといけないと試合直後の時点で言ってくれていましたし。試合が決まっていない期間は、余裕をもって体創り、MMAの練習に取り組むことができたので感覚や技術面などは以前より上げることができました。以前はガムシャラにやっていたので、そこから冷静に一歩引いて自分のことが見られる期間になったと思います」

──少しでも強い相手と。そのなかで今回は粕谷選手と戦うわけですが、それが20代前半やあるいは10代後半のバリバリの若い選手も構わないのでしょうか。

「年齢やキャリアは関係ないです。強い選手なら。パンクラスからオファーのある相手も、自分が強いと思える選手ばかりですし。と同時に、今も負けた相手にはやり返したいという想いはあります。でも今の自分はいきなり、そういう選手と試合ができる立場ではないので、勝てば近づく相手──今回の粕谷選手がそうですし、それが若くて下から勢いをもって上がってくる選手でも戦います。

そういう試合で自分を出すこと。今回の戦いもそこに集中していきたいです。やってきたモノ、技術的な部分で上がっているといっても若い頃のようにガッと強くなるようなことはない。現実に抗うことに意識をもっていっても、もう目に見えて強くなるなんてないので。そうなると自分の本来の動きに加えて、短期間で身につけたモノを出すことです」

──1年前のアキラ戦と比較して、今の久米選手が一番変わったところは?

「試合になってみないと分からないですが、自分の動きを調整できるように。そこは普段から意識しています。どうしても、熱くなる部分があるので」

──永遠の課題ですね。

「ハイ。本当にそうです。だからこそ、そこを意識しないと。ただ格闘技自体、本質は戦いです。冷静になっても、戦えないならしょうがないですし」

──ところで試合の時には39歳になっている久米選手ですが、最近、MMAファイターの意識が変わったと感じることはないでしょうか。

「どういうことですか?」

──若い選手の意見を耳にすると、強さよりも名前を上げる方に意識が向いている。世の中の変化に合わせて、MMA界の空気も変わったように感じます。

「まぁ、そういう子たちも少なからずはいると思います。価値観として、しょうがないと思う部分もあります。正直にいえば、こんな危ないことをやって強さを求めないのは意味が分からないです(苦笑)。39歳になっても、自分のなかで考えて努めて冷静になろうとしつつも、それでも自分が敵わないと思ってしまうような相手と向き合いたい。今は言えない立場ですが、その想いを持ち続けています。勝てる相手を選ぶ……そういう発想に落ちないのは、辿り着けなったUFCにはそういう相手がゴロゴロいて、心の中でそういう相手と戦いたいという気持ちが残っているからだと思います。

本当に強い人は、『敵わない相手』とか感じないで勝ち続けることができるのでしょうけど、そこに行けない状況のなかで『コイツ、ヤバい。もう戦いたくない』と思ってしまうような相手を求めることが、自分にとっての格闘技なので。でも僕の周囲で一緒に練習しているデビュー前の子や、10代の選手は純粋に強さを求めている子ばかりです。

内心、有名になりたいとかっていう想いがあっても、そこに強さが伴っていないといけないと思っているはずです。そういう子たちと練習をしている時は、その子たちの存在が僕のモチベーションになっています。頑張っている子たちが、何か自分の試合で気付いてくれることがあれば嬉しいです。あの子たちのために戦うなんて言えないですけど、あくまでも自分のために戦う試合で、彼らが何かを感じてくれると」

──非常に久米選手らしいです。

「UFCで戦う……そのために戦うというのは、もう現実的ではないです。でも、そのような想いを持ち続けていないと……それを持てないのであったら、戦う必要はないのではないかと思います。本当に格闘技が好きで、試合を見てくれる人達はそういう気持ちがある選手の試合が見たいと思ってくれているはずですし。自分としては、そういう想いを持たずに人前で戦うのは失礼で。口にはできないですが、心の奥にはそういう想いだけは持ち続けます。その想いがなくなったら、人前で戦うことはないです。

楽な相手と戦いたいとか、そういう風に想うようなことがあれば──もう戦うべきじゃない。格闘技のことが好きで、練習を続けても。だから粕谷選手との試合も、全力で勝ちに行きます。どれだけ良い試合をしたとか言われても……勝ち負け以上に良い試合をという発想になるのであれば、僕は人前で戦う資格はないと思っています」

──胸に響く言葉ですが、完全に絶滅危惧種ですね(笑)。

「ハハハハハ。絶滅しないよう頑張ります」

■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後1時30分~U-NEXT

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【RIZIN.46】ベイノアと対戦する井上雄策の一日密着動画が公開

16: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/04/23(火) 19:10:05.99 ID:Vb0hvS4j0
マッスルグリル密着かよ


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45 AB DEEP HERO'S o RIZIN UFC アリアネ・リプスキ アレックス・ペレス オーステン・レーン カリーニ・シウバ ジョナサン・ピアース ティム・ミーンズ ハニ・ヤヒーラ パンクラス ビクター・ヘンリー マネル・ケイプ マーニック・マン

UFC on ESPN55:オッズ/予想と展望

マテウス・ニコラウ 1.57
アレックス・ペレス 2.45
ライアン・スパン 1.49
ボグダン・グスコフ 2.70
アリアネ・リプスキ 2.30
カリーニ・シウバ 1.65
オーステン・レーン 2.95
ジョナタ・ディニス 1.42
ジョナサン・ピアース 1.57
デビッド・オナマ 2.45
ティム・ミーンズ 3.50
ウロシュ・メディチ 1.32
ハニ・ヤヒーラ 4.90
ビクター・ヘンリー 1.19
オースティン・ハバード 2.30
ミハウ・フィグラク 1.65
ドンテイル・メイエス 2.05
カイオ・マシャド 1.80
マーニック・マン 3.75
ケトレン・ソウザ 1.29
ハメス・ヨントップ 1.29
クリス・パディーヤ 3.65
イバナ・ペトロビッチ 1.19
リャン・ナ 4.90
ガブリエル・ベニテス 2.70
マハシャテ 1.49

メインはフライ級のランカー対決で、両者初メイン。

当初はニコラウ vs. マネル・ケイプが予定されていた。ケイプのUFCデビュー2戦目で対戦し、微妙な判定でニコラウが勝った後、今年1月に再戦が組まれたものの、ケイプの体重オーバーでニコラウがキャッチウェイトを拒否して中止に(ケイプが限界まで体重を落とさず、試合を有利に進めるためにコミッションの許可が下りるギリギリの体重を維持したとニコラウは主張している)。仕切り直しで組まれた試合はケイプにとっても初メインになるはずだったが、今月に入ってから肋骨を骨折し欠場。

ニコラウはUFCフライ級廃止で一度リリースされてから、ケイプ戦が再契約初戦で、そこからはランカー相手に3連勝し、ランキングも5位に。しかしスタンドでサークリングして距離を取り続け、相手が詰めてきたところにカウンターを狙う戦法で、大会場での試合では大ブーイングを浴びている。昨年4月の前戦では、後のタイトル挑戦者ブランドン・ロイバルにカウンターの膝を効かされ、パンチでダウンしたところにパウンド・肘のラッシュでKO負け。

代役のペレスは現在3連敗中で4年間勝ち星なし。20年11月に当時の王者デイブソン・フィゲイレードのタイトルに挑戦したが、1Rギロチンで一本負け。その後、自身や相手の都合で試合が流れ続け、1年8ヶ月ぶりとなった再起戦の相手は現王者のアレクサンドル・パントーハ。この時も1Rチョークで敗れている。さらにその後も3試合が流れている。その中には、自身の体調不良で中止となった昨年3月のマネル・ケイプ戦も含まれている。復帰は再び1年8ヶ月ぶりとなる今年3月で、無敗のムハンマドモカエフから簡単にテイクダウンは奪わせずに接戦となり、3Rはモカエフのタックルをがぶって切り続けるも、攻めに転じることができずに判定負け。最近は1年半以上のブランクが開く事が多かったが、ケイプ欠場を受けて2ヶ月連続での出場となる。

初メインとなるニコラウが、いつも通り距離を取っての打撃に徹して、ペレスが捕まえられないようだと、退屈な25分間になる可能性もあるが…。

ニコラウ判定勝ち。

プレリムのメインでは、日本でもおなじみのハニ・ヤヒーラとビクター・ヘンリーの対戦が組まれている。ヤヒーラは2006年にMARSに出場後、HERO'Sで活躍。WEC~UFCでも日本人と多く対戦が組まれたが、水垣に敗れたのみで、金原・前田・廣田・田中に勝って4勝1敗。ヘンリーもGRANDSLAM~パンクラス~DEEP~RIZINで活躍し、対日本人は石渡と上田(1勝1敗)に敗れたが、金原・元谷・中島・所らに勝利している。

UFCで20戦して13勝5敗1分け1NCのヤヒーラだが、大きく勝ち越しているにも関わらず、謎の冷遇で、今回を含めて18戦がプレリム扱い。メインカードには3回しか起用されていない。相手も中堅以下の選手(しかし強豪)ばかりがほとんど。22年には元王者ガーブラントとの対戦が組まれていたが、ヤヒーラの負傷で流れている。

ヘンリーは22年にUFCデビューしてまだ4戦しかしていない(2勝1敗1NC)が、36歳とバンタム級では高齢の部類となり、あまり時間は残されていない。これからランカーを目指すなら、門番のヤヒーラには絶対に勝たなければいけないところ。

第1試合開始は28日朝5時から。速報します。