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お蔵入り厳禁【UFN239】3月16日にUFC2戦目。風間敏臣が話していたこと「打撃専門のジムに任せたい」

【写真】インタビューから1カ月半、また風間の話が聞きたい (C)MMAPLANET

3月16日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN239:UFN on ESPN+97でチャラランポス・グリゴリユウと戦うことが報じられている風間敏臣。
Text by Manabu Takashima

(C)Zuffa/UFC

グリゴリユウはUFC唯一のキプロス人ファイター。

空手のキプロス、パンヘレニック(全ギリシャ)、欧州王者からキックボクサーとなりGLORYで戦った経験もあるストライカーで、Combat FCバンタム級王者から昨年8月のコンテンダーシリーズへ。第2週にキャメロン・スマーザーマンを60秒KOで破り、UFCとサインを果たした。風間はグリゴリユを通して、自らの課題と真っ向から向き合うUFC2戦目となった。

昨年8月の初陣は惨敗といって良い内容だった風間だが、その敗北と柔術ベースの自らのスタイルをどのように考えていたのか。MMAPLANETでは11月にWWEスーパースターの中邑真輔とシェイナ・ベイズラーの柔術公開トレーニングに参加した風間の胸中を訊いていた。お蔵入り厳禁、風間敏臣のUFCで戦っていくために下した──選択とは。


――実は8月のギャレット・アームフィールド戦の敗北以来、どのタイミングで風間選手の話を訊けば良いのか。そのような気持ちもありました。

「……(苦笑)」

──あれから3カ月、どのようにMMAと向き合ってきたのでしょうか。

「あの試合に向けて練習で創っていたのは、距離を大切にすることでした。それまでは、そういうことをしたこともなくて。でも試合が始まって……その大切にしてきた部分が、最初のジャブを貰ってから『全く距離感分かっていねぇじゃん』ってなりました。

それは試合中もそうですし、後から映像を見返しても本当にそうで。全部、ズレていました。中途半端で相手の距離にいました。やっていたことが体に沁み込んでいなかった。そう思いました」

──本音の本音をいえば、UFCと契約する前にその辺りのことを気付く経験をしている方が良かったはずです。ただし、UFCと契約できるのに契約しないなんてことはありえないわけで。その辺りにおいて、風間選手は難しいポジションにあると思っていました。

「葛藤は自分でもありました。これは誰にも言っていなかったのですが、試合が終わってから大沢(ケンジHEARTS代表)さんが部屋に来てくれた時に凄く無力感を感じて、『もう無理だよ』って言いそうになって。試合後は、それぐらいの気持ちでした。目も見えていないし、もう無理だよって。本当にそう口から出そうになっていました(苦笑)。

でも、なんというのか……正直、現状のままだとただ体を壊すだけだと自分でも分かっています。試合が終わってからも、ずっと考えてきました。やるとなった時、UFCで戦うとなった時──実際に今、僕が置かれている場がUFCで。自分は結構、流れを大切にしていて。今、置かれている場がUFCなら、その場でやらないといけないと思って。

日本に戻って来てからも自分一人で考えて……。その時にもケガを治し次戦までにUFCレベルに底上げしないと、ホントに体が壊れていくと思いました。一方的に倒されて終わる……と。今でも不安……不安よりも焦りですね。焦る気持ちはずっとあります」

──契約した時にも、『早い』という空気があり、跳ね返そうと努力してきたかと思います。そして初戦の敗北で突きつけられた現実を見て、練習環境など変えてきた部分はありますか。

「柔術……得意な部分を捨ててでも、苦手な部分を克服しないとあの舞台では勝負できない──と思っています。そこに向けて、少しずつではあるけど生活を変えています」

──海外の練習も経験しましたが、現状はどこに基盤を置こうと思っていますか。

「今は国内で十分です。そのことについては良く言う人も、そうでない人もいますが、打撃専門のジムに自分の打撃を任せたいと思っています。得意な部分をゼロにしても良いので、そこで打撃をやりこもうと。言っちゃえば、これで変われるのか・変われないのかで、自分の今後が決まってきます。だから、そこで打撃の成長の細部を任せるつもりです」

──風間選手には今も言われたように柔術という絶対的な武器がある。だからこそ、MMAの打撃云々以前に組み技がない打撃を身に着けることは凄く理に適っているように思います。

「そうッスね。それこそ、自分もキックのジムで打撃だけをやると話すとMMAの打撃をやれば良いという意見は出てきます。でも自分は納得できなくて。だから、自分の納得できる方法で、どういう風に未来を切り開くことができるのか。それは自分でも楽しみなことでもあります。自分がどうなるのか、自分で見ていきたい」

──その打撃練習は始めたのでしょうか。

「ハイ。ただ、まだ前回の負傷した箇所が完全でなくて、対人で当てることはできないですけど。体のこともあるし、次の試合まで少しは空くかと思いますが、その間にしっかりと創ります。ホント、次で魅せたいと思います」

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【WWE & BJJ】中邑真輔&シェイナ・ベイズラー=WWEスーパースターに訊く、日本のプロレスファン

【写真】ベイズラーのMMAPLANET登場は2015年3月のアマンダ・ヌネス戦以来となる(C)MMAPLANET

17日(金)にWWE所属のプロレスラー中邑真輔とシェイナ・ベイズラーが、東京都港区のCARPE DIEM三田で同道場所属の2022年JBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権・黒帯女子ライトフェザー級優勝の石黒遙希とUFCファイターの風間敏臣の両者と柔術の公開練習を行った。

26日(土)午前にABEMAで中継されるWWE SURVIVOR SERIESのPRのために里帰り&来日を果たした両者。風間&石黒とは体格差もあり、ソフトな動きに終始しつつも元慧舟會でダニエル・グレイシー門下の柔術スクールでトレーニングを行うという中村と、元UFCファイターでジョシュ・バーネットにキャッチレスリングの手解きを受け、柔術でも黒帯のベイズラーは確かな動きを披露した。

ここでは公開練習後の囲み会見でMMAPLANETの質問に対する両者の受け答えをお届けしたい。


──MMAファイターは日本のファンに関して、判を押したように「MMAを理解していて、選手を尊敬してくれる」と絶賛しています。プロレスの場合は、日本のファンにはどのようなイメージを持たれているのでしょうか。

ベイズラー 日本のプロレスファンは私のリングスタイルに対して、世界中の他のファンよりも少し良く理解してくれているのが分かるわ。私はMMA出身で、シュートスタイルのバックグラウンドがあって。米国では飛び回るスタイルが広まっているから、理解してもらうのに時間が掛ることがあるの。

でも日本にはファイティングとプロレスリングの豊かな交流の歴史があるから、私がやっていることをより理解してくれて、楽しんで見てくれるわ」

──シェイナのプロレスを見る目以外に、日本のファンはプロレス自体を米国のファンより理解しているという風に思われますか。

ベイズラー 日本のファンは、レスリングとファイティングの歴史を認識しているわね。米国では完全に分かれていて、MMAファンがプロレスリング・ファンを好きでないこともあるの。『俺たちはリアルで、お前らはリアルじゃないだろう』とか言っていて。

でも日本のファンはプロレスとMMAは同じ歴史を歩んできたことを理解している。私はジョシュ・バーネットに習ったキャッチレスリングのスタイルが根付いているといってもおかしくない日本で、このスタイルを披露することをとても大切に思っているわ。

──中邑選手、ファンの反応の仕方で乗りが変わってくることはあるのでしょうか。

中邑 レスラーの話でいうと、日本のプロレスファンは分かっていると思っています。米国と日本、メキシコには長いレスリングの歴史があって、米国人のレスラーはWWEで普段面白い試合をしていても、日本にやってくるとやっぱり緊張するんですよ。そしてがっぷり四つでやって来るのもいるし。

日本のプロレスの歴史も皆、理解していて。三銃士だとか、四天王のファンだとか。いまだに小橋建太のTシャツを見せびらかしてくるWWEの現役レスラーもいるんです。グンターっていうんですけど(笑)。日本で修行経験もあるし、そうやって──なんというのか……その通りなんですけど、お客さんの反応によって変わるというのもありますね。

日本のファンはちょっと礼儀正しい。それを米国人のレスラーはリスペクトがあると捉えています。でもメキシコとか中南米に行くと指先一つ動くだけで、『ギャー』となるテンションで。それによって乗せられることもあれば、こっちから乗せにいくこともある。お客さんとのエネルギーの交換のようなコミュニケーションですね。

リング上からこっちが引っ張ることがあれば、その時その時の空気を読みながら試合をします。

面白かったのは、ドイツのファンです。この間行ったんですけど、日本のファンに似ているなって。騒ぐっていうよりも、『うおぉ』っていような反応で(笑)。それでいて米国のレスリングファンのように騒ぎたいという気持ちもガンガン伝わっていきます。日本も毎年、そのような感じですね。

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