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RIZIN.47:6月9日代々木大会で堀口vsセルジオ・ペティスがバンタム級で対決。クレベルvsアーチュレッタ、ダウトベックvs関鉄矢も決定。

堀口 vs. ペティスは21年12月にBellatorで当時バンタム級王者だったペティスに堀口が挑んだ試合の再戦。前回は4Rにペティスがハイキック空振りからのバックブローで逆転KO勝ちした。

バンタム級なのは、堀口自身が「無理してフライ級に落とさせてペティスとやるくらいなら、負けたバンタム級でどうせならやった方がいいじゃないか」と考えていたからとのこと。とはいえ、前回はペティスのホームであるアメリカで、5分5Rで、ケージでユニファイドルール。ペティスはこれまでアメリカと自身のルーツであるメキシコでしか戦っておらず、初の海外での試合となる。ルールもRIZINルール・リング開催ですべてペティスにとって初。何から何まで条件が違うので、体重についてもこだわらなくて良かったのでは。とはいえペティスは以前のインタビューでは今はもうフライ級に落とすことができるかわからないとも言っており、フライ級では試合がまとまらないので階級については譲ったのかもしれない。

気になるのは堀口が希望しているUFCとの契約について。堀口の実績・実力については申し分なく、UFCが今さら「ペティスにリベンジしないと契約しない」とは言わないだろう。かといって、年齢的にもペティスに連敗したらUFC復帰は絶望的になるのでは。UFC復帰という点から見たらリスクしかない試合。ベストウェイトのフライ級での負けなら諦めもつくが、相手に合わせたバンタムで負けて夢が潰えるのは悔やみきれない。逆に考えると、この時期にリスクしかない試合を組むということは、UFCとストレートに再契約するのは難しいということなのかもしれない。

クレベルと対戦するアーチュレッタは、前回体重オーバーした理由を「腸に菌が感染して体調が悪かったため」と語っていたが、今回から階級転向。これまでフィジカルの優位を活かしてきた部分があったが、階級を上げてどこまで通用するか。また、アーチュレッタはBellatorとの契約ではなく、RIZINと直接契約とのこと。どの程度独占的なものかはわからないが(BellatorやPFLで急遽代役オファーが来た場合、RIZINとの契約を破棄できるのかどうか、とか)、PFLに買収されBellatorのイベント開催数が少ない現在では、RIZINの方が試合の機会は多いかもしれない。

また、1月のTOPBRIGHTSで松嶋こよみをKOしたカルシャガ・ダウトベック5年半ぶりにRIZIN参戦。関鉄矢と対戦するカードも発表されている。

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【RIZIN.47】堀口恭司vsセルジオ・ペティス、バンタム級での再戦が決定 榊原CEOが経緯を明かす「フライ級にはふさわしい挑戦者がいない」 『RIZIN.47』緊急配信

6月9日に開催の『Yogibo presents RIZIN.47』(国立代々木競技場第一体育館)の対戦カードがきょう19日に発表されたことを受けて、RIZIN榊原信行CEOが登壇した会見が19日に生配信された。

同大会では、現RIZINフライ級王者の堀口恭司(33)vs.元Bellatorバンタム級王者のセルジオ・ペティス(30)の2年半ぶりの再戦と、元RIZINフェザー級王者のクレベル・コイケ(34)vs.前RIZINバンタム級王者のフアン・アーチュレッタ(36)の豪華な2試合が決定した。

堀口vs.ペティスは2021年12月の『Bellator 272』でバンタム級タイトルマッチで対戦。試合は終始、挑戦者の堀口がリードしていたが、4ラウンドに王者ペティスのバックブローを顔面に受けた堀口がダウンし、衝撃的な幕切れでペティスがKO勝利した。

現在はフライ級に転向した堀口だが、2年半ぶりの再戦は前回同様のバンタム級で実施。「UFCに再挑戦したい」と語っていたが、残っていた宿題をRIZINのリングで片付けて、夢の実現を目指す。

■『Yogibo presents RIZIN.47』対戦カード
堀口恭司 vs. セルジオ・ペティス(バンタム級)
クレベル・コイケ vs. フアン・アーチュレッタ(フェザー級)
カルシャガ・ダウトベック vs. 関鉄矢(フェザー級)

■RIZIN FF オフィシャルサイト
https://jp.rizinff.com/

#堀口恭司 #セルジオペティス #RIZIN #RIZIN47

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【RIZIN47】堀口恭司、セルジオ・ペティスとのリベンジ戦へ! クレベル×アーチュレッタの元王者対決も

【写真】2021年12月、Bellatorで行われた堀口×ペティス初戦のフェイスオフ。再戦がRIZINで行われるとは――(C)BELLATOR
19日(金)午後12時よりRIZIN FF公式XならびにInstagramで、6月9日(日)に国立代々木競技場 第一体育館で開催されるRIZIN47の対戦カード=堀口恭司×セルジオ・ペティス、クレベル・コイケ×フアン・アルチュレタが発表された。ここではこの2試合について、同日午後18時より公式YouTubeにて配信された内容を紹介したい。
Text by Shojiro Kameike


配信には榊原信行CEOが登場し、バンタム級戦=堀口恭司×セルジオ・ペティス、フェザー級戦=クレベル・コイケ×フアン・アルチュレタを紹介した。堀口×ペティスは2021年12月、堀口のBellator世界バンタム級王座防衛戦として開催され、ペティスが4R KO勝ちでベルトを奪取している。その後、堀口はBellatorバンタム級GPでパッチー・ミックスに敗れるも、RIZINフライ級王座に就いた。ペティスも同GPでペティスに敗れてベルトを失って以来の試合に。堀口にとっては3年半の時を経たリベンジマッチはバンタム級契約、リングで行われることとなった。

バンタム級王座戦で計量をクリアできなかったアルチュレタがフェザー級へ(C)MMAPLANET

また、元フェザー級王者クレベルと元バンタム級王者アルチュレタの一戦については、当初クレベルの相手としてゲガール・ケラモフを検討していたという。しかしケラモフは母国でフーリガン行為で逮捕・勾留されていることが報じられていた。そのケラモフの拘留が長引くためにクレベルの相手としてアルチュレタをリストアップした、と榊原CEOは語る。さらにアルチュレタはBellator経由ではなくRIZINとの直接契約で、今回からフェザー級に転向に転向するとのことだ。

さらに配信中に決定したとして、もう一つのフェザー級戦=カルシャガ・ダウトベック×関鉄矢も発表されている。ダウトベックは2018年9月にRIZINで朝倉未来に敗れているものの、2020年以降は6連勝を収め、今年1月には堀口が主宰したTOP BRIGHTS01で松嶋こよみをKOしているカザフスタン・ファイターだ。クレベル、アルチュレタと絡むことがあれば興味深いファイターの参戦といえる。

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『TOP BRIGHTS.1』試合結果

EASY FIGHT [ 堀口 恭司 ]


TOP BRIGHTS MMAマッチ

第5試合 ウェルター級 5分3R
○グレイソン・チバウ[Gleison Tibau](ブラジル/アメリカン・トップチーム)
×ビュレンゾリック・バクムント[Burenzorig Batmunkh](モンゴル/チーム・ファイター)
判定2-1 (高本28-29/小池29-28/山崎29-28)

第4試合 フェザー級 5分3R
×松嶋こよみ(パンクラスイズム横浜)
○カルシャガ・ダウトベック[Karshyga Dautbek](カザフスタン/タイガームエタイ)
1R 4’41” TKO (レフェリーストップ:左肘打ち→グラウンドパンチ)

第3試合 ライト級 5分3R
○ダニエル・ドンチェンコ[Daniel Donchenko](ウクライナ/タイガームエタイ)
×ハン・サングォン[Han Sang Kwon](韓国/キム・デファンMMA)
2R 0’01” TKO (ドクターストップ:左縦肘打ちによる眉間のカット)

第2試合 フェザー級 5分3R
○ベン・ロイル[Ben Royle](英国/プーケット・グラップリング・アカデミー)
×ウィ・ジョンウォン[Wi JeongWon](韓国/ナミャンジュ・チーム・フィニッシュ)
1R 1’01” 裸絞め

第1試合 バンタム級 5分3R
―コシェン・アカノフ[Koshen Akanov](カザフスタン/トベト・トップチーム)
―キム・ジュンソク[Kim JunSeok](韓国/キム・デファンMMA)
1R 1’36” ノーコンテスト
※アカノフが公式計量3.2kgオーバー。各ラウンド減点2、ファイトマネーの一部をキムに譲渡。アカノフが勝った場合はノーコンテスト。試合はアカノフが三角絞めでタップを奪った。

ムエタイ 日本 vs. タイ対抗戦

第5試合 大将戦 スーパーフライ級 3分3R
○名高・エイワスポーツジム[吉成名高](エイワスポーツジム/ラジャダムナン認定スーパーフライ級暫定王者・同フライ級王者、プロムエタイ協会・WPMF世界・BOM同級王者、WBCムエタイ・ナイカノムトム・スーパーバンタム級王者、元ルンピニー&ラジャダムナン認定ミニフライ級王者、元WBC・IBF・WMCムエタイ世界同級王者)
×ジャオクントーン・ソーペッチタワン[Jyaokhunthong Sor.Petchtawan](タイ/タイ北部53kg級王者、ムエサヤーム北部52.5kg級王者)
1R 1’28” KO (左フック)

第4試合 副将戦 スーパーフライ級 3分3R
○石井一成(ウォーワンチャイ・プロモーション/BOM・WBCムエタイ・WPMF世界スーパーフライ級王者、IBFムエタイ世界フライ級王者、元WPMF世界・True4U・KNOCK OUT同級王者、元プンパンムアン・ミニフライ級王者)
×ナンペット・チョーチャンピオン[Nampetch Chor. Champion](タイ/タイ東部53kg級王者、ムエタイマラソントーナメント53kg級優勝)
1R 1’54” KO (右バックスピンキック)

第3試合 中堅戦 ライト級 3分3R
○羅向[らむ](ZERO/NJKF&WMC日本ライト級王者)
×ペッチブラパー・チョンブリーアートムエタイ[Petchburapa Chonburiart Muaythai](タイ/True4uライト級5位、チョンブリー認定スーパーフェザー級王者)
1R 2’40” TKO (3ダウン:左膝蹴り)

第2試合 次鋒戦 女子アトム級 2分3R
○伊藤紗弥(尚武会/WBCムエタイ&WMC世界女子ミニフライ級王者、BOM女子ライトフライ級王者、IPCC世界女子アトム級王者、元WPMF世界女子ピン級王者)
×サネーガーム[サネガン]・カムナンチェットムアンチョン[Sanehngaam Kamnanchetmuangchon](タイ/プロムエタイ協会女子ピン級&アトム級王者)
判定2-1 (大成28-29/シン29-28/ゲンナロン28-29)

第1試合 先鋒戦 フェザー級 3分3R
○朝陽・PKセンチャイムエタイジム[品川朝陽](PKセンチャイムエタイジム/BOM・IPCC世界・IMCインターナショナル・フェザー級王者、元WBCムエタイ世界&ルンピニー日本スーパーバンタム級王者、元ムエサイアムイサーン・バンタム級王者、元MA日本フライ級王者)
×スラサック・クルーダムジム[Surasak Krudam Gym](タイ/ムエタイマラソントーナメント57kg級2年連続優勝)
2R 2’04” KO (右ローキック)

 遅ればせながら、1月21日にオープンハウスアリーナ太田 メインアリーナ(群馬県太田市総合体育館)で開催された『TOP BRIGHTS.1』の試合結果。MMAマッチはグレイソン・チバウがビュレンゾリック・バクムントに判定勝ち。松嶋こよみはカルシャガ・ダウトベックに1R TKO負け。ムエタイ 日本 vs. タイ対抗戦は日本が全勝しています。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o TOP BRIGHTS TOP BRIGHTS01 カルシャガ・ダウトベック キック 松嶋こよみ

【TOP BRIGHTS01】松嶋、蹴り足キャッチからのヒジを浴びてダウトベックにTKO負け

<フェザー級/5分3R>
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)
Def.1R4分41秒 by TKO
松嶋こよみ(日本)

サウスポーのダウトベックに対し、松嶋も構えをスイッチする。松嶋はオーソドックスに戻してインローと右ミドル、右ミドルから右ストレートを打つ。松嶋はサークリングしながらスピニングバックキックを放つ。

これで松嶋が勢い余って四つん這いになると、そこにダウトベックが頭部へのサッカーボールキックを蹴ってしまい、松嶋にダメージ回復のインターバルが与えられる。ダウトベックにイエローカードが提示されて試合再開となった。

松嶋はサウスポーにも構えつつ、オーソドックスから右ミドル。ダウトベックは距離が詰まると左ボディを打つ。ダウトベックがパンチで前に出ていくとバッティングがあったか、ダウトベックが後方にバランスを崩す。すぐに立ち上がるダウトベックに対し、松嶋はヒザ蹴りを突き上げる。ダウトベックは右フックと左ロー、松嶋は右の飛びヒザ蹴りを狙う。

ダウトベックは左ストレートからパンチで飛び込む。松嶋はサウスポーでアウトロー、ダウトベックは松嶋の蹴りにパンチで飛び込む。松嶋は右の三日月蹴りを当て、ダウトベックは右ボディを打つ。松嶋が再び右の三日月蹴りを蹴ると、ダウトベックが蹴り足をキャッチして左のエルボー。これで松嶋が崩れ落ち、ダウトベックが亀になる松嶋にパンチを連打してTKO勝利を収めた。


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【TOP BRIGHTS01】計量終了 アカノフが計量オーバーで変則戦へ。チバウ、松嶋ら9選手はクリア

21日(日)に群馬県太田市のオープンハウスアリーナ太田で開催されるTOP BRIGHTS01の計量が行なわれた。
Text by Takumi Nakamura


MMAルールの5試合に出場する10選手が計量に臨み、キム・ジュンソクと対戦するコシェン・アカノフがバンタム級のリミットを3.2キロと大幅にオーバー。ファイトマネーのカット(※何%カットは未発表)をはじめ、試合当日午前9時の再計量、毎ラウンドで減点2、アカノフが勝った場合はノーコンテストという条件での試合実施となった。

またダニエル・ドンチェンコ×ハン・サングォンではドンチェンコがカップラーメンを食べながら計量をパスし、そのままフェイスオフへ。サングォンがドンチェンコのどんぶりをひっくり返し、一触即発となった。

床にぶちまけられたラーメンの片付け待ちのあとに行われた松嶋こよみ×カルシャガ・ダウトベック、グレイゾン・チバウ×ブレンゾリグ・バットムンクは4選手ともにリミットをクリアしている。

■TOP BRIGHTS01計量結果

<ウェルター級/5分3R>
グレイゾン・チバウ:76.80kg
ブレンゾリグ・バットムンク:76.85kg

<フェザー級/5分3R>
松嶋こよみ:65.60kg
カルシャガ・ダウトベック:65.75kg

<ライト級/5分3R>
ダニエル・ドンチェンコ:70.20kg
ハン・サングォン:70.20kg

<フェザー級/5分3R>
ベン・ロイル:65.75kg
ウィ・ジョンウォン:64.90kg

<バンタム級/5分3R>
コシェン・アカノフ:64.40kg
キム・ジュンソク:60.90kg

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【TOP BRIGHTS01】石の左拳=ダウトベック戦へ、松嶋こよみ「自分のMMAは成長している」

【写真】Team Akatsukiの良太郎代表と。いかに松嶋のMMAは変化、そして進化しているか (C)MMAPLANET

21日(日)に群馬県太田市のオープンハウスアリーナ太田で開催されるTOP BRIGHTS01でカルシャガ・ダウトベックと対戦する松嶋こよみ。
Text by Manabu Takashima

平本蓮らが稽古することで、何かと話題の剛毅會を一昨年限りで離れ、新たな環境に身を置き世界を狙い続ける松嶋は、今、千葉県鎌ケ谷のTeam Akatsukiで打撃のトレーニングを行っている。NOCK OUTブラック・ウェルター級を制した良太郎を指南役とした松嶋の今――ダウトベック直前の状態を尋ねた。


──ダウトベック戦を約2週間後に控えた松嶋こよみ選手です(※取材は6日に行われた)。年末年始の過ごし方は?

「31日は日曜日だったので、普通の日曜日のように休んでいました。練習は普通に変わらず、1日の朝からありました。ロータスでいつも通りの練習があって15、16人が集まっていました。さすがにいつもより少なくなるかと思っていたのですが、逆に多かったですね(笑)。それからもカルペの練習も普通にあって、本当にいつもと変わりなく正月を過ごしていました」

――このTeam Akatsukiで練習をするようになったきっかけというのは?

「僕自身が大塚(隆史)さんのミットを持っていた良太郎さんに、ミットを持ってもらうようになった形です。去年の途中からで、まだ1年も経っていません。土曜日の練習スケジュールを変えようと思った時に、良太郎さんに相談したら『ウチに来れば?』と誘ってもらって。大塚さんとのミットを見たこともあって、その時に話して技術的にも精神的にも共感できるモノがあったのでミットを持ってもらおうと思いました」

――どのようなところに共感できたのでしょうか。

「僕が考えているところに対して、欲しい答えが返ってくる。『それは〇〇選手の動きだよね』っていう風に名前が出てきて。MMAでもキックでも。分かりやすい例でいえばマイケル・チャンドラーのワンツーから、スイッチしてのストレートって伝えると、すぐにミットで受けてくれるような感じで。試合を視ていて、知っている。キックだけでなくて、MMAも見ているからそこを踏まえて実際にミットとして動いてくれます。結果、使いやすい形として残すことができるんです。

試合のことだけでなく、普通に話していても馬が合う。だから、格闘技のことも相談してミットを持ってもらうようになりました。キックのスパーリング、あとは良太郎さんはNOCK OUTのヒジありのチャンピオンだったので、マモルさんに教わっていたモノを細かく練習している感じです」

――松嶋選手の課題は、共に強力な打撃とテイクダウンの融合という部分かと思うのですが、首相撲が加わると大きな武器になりそうです。

「ハイ。良太郎さんに教わっている首相撲をグラップリングでもやるようになって。首相撲ってグラップラーやレスラーが割と対応できなくて、そういう部分では混ぜることができつつあるのかと思います」

――足を取りに来る相手にも、首相撲で対応できるのですか。

「首相撲の動きで、切れます。首相撲でテイクダウンを防いで、首相撲で自分の攻撃を出すことができます。打撃と組みの接点にもなるし、その状態でも崩すこともできます。あとは柔道の足払いを応用したり、そこから首投げだってやります」

――首投げだけでなく、一本背負いなど普通はMMAで見ない投げを松嶋選手は使うことがあります。

「そこは気分でやっちゃってしまう(笑)」

――MMAは疲れないよう無駄を省く作業が必要である一方で、疲れてもやる必要がある動きがある。それが折り重なっているように感じます。

「力を使って強引にやる発想って、MMAでは持てない人が多い。他と違う発想を捨てるのは勿体ないです。それで勝てなくなると元も子もないんですけど、色々な発想を形にした上で使えるものを使っていかないといけない。僕のなかでレスリングとムエタイをやっていれば、MMAは最強じゃねぇかっていうのが昔からあったんです。そこがあって空手もやった。空手をやっていた自分がいて、今の自分になっている流れなんじゃないかと」

――剛毅會を離れましたが、型や基本稽古をやる発想は他にない。だから、その発想を捨てる必要はなかったと。剛毅會でやってきたことは、今も生きているのでしょうか。

「もちろん、生きています。それこそ僕がやってきたことは、空手で培ってきたモノがいっぱいあって。それが僕の武器でもある。今も変わらず自分でサンチンもやるし、突きもやって站椿もやっています。空手は僕のなかでやらないといけないモノです。それが僕の軸ではあるんで。僕が最初に出会った格闘技は極真だし、剛毅會も極真のエッセンスが残っていて宇城(憲治)先生だったり、色々な武術を採り入れてできたモノ。それが剛毅會の武術空手だと思います」

――そういう風に剛毅會空手の説明をさせれば、一番なのが松嶋選手だったような気がします。

「もしかしたら、先生よりそうかもしれないですね(笑)。僕のパンチは、空手の突きです。そこを含めて、良太郎さんにミットを持ってもらっています。そういえばこの間、青木さんとも話していたんですが、武術は延々とやり続けるもの。ただMMAという競技は違う。ずっとはやっちゃいけない。選手としてやることが前提にあるからこそ、延々とやれる武術が生きるんです。そのエッセンスが。武術の場に格闘技を持ち込んではいけない。格闘技の試合で、武術をやってはいけない。陰と陽じゃないですけど、上手くバランスをとる必要がある。そこの調和を上手く、やっていきたいですね」

――良太郎選手と取り組んできた発展形が、どういうモノになっているのか興味深いです。

「柔軟になったというのが、一つあるかと思います。先生が言っていた『やっちゃいけない』をやることがある。武術的に下がるところで、下がると勝てないことがある。打てと言われる場所で、カウンターを被弾することもある。武術の正解が、MMAでは正解でない場合もある。その行ってはいけない、打ってはダメなことを理解したうえで、行くときは行くという風に整理をして、スパーリングや試合に臨もうと思っています。

それができるのも武術と格闘技を別にしているから。武術の在り方が分かっていないと、そうはできない。それはMMAのなかでボクシングを使うのと同じで、武術を使うとはそういうことなんです。良太郎さんとの練習で発想が広がったところはあります。人がやらないことをやる、それも僕の良さではあると思っています。形に捕らわれないで取り組んで、良太郎さんのアドバイスもあって自分のなかで形にする。ここが、それを整える場所になっていて。自分のMMAは成長していると思います」

――そして迎えるダウトベック戦です。誰をも倒せる左の持ち主です。

「もう分かっている。武器を公表してくれているようなモノなので、僕の見えない武器の方が向こうは試合中に嫌だと思います。だから、その左にビビらない気持ちを創って当日を迎えることができるか。そこだけだと思います。ただ、当たる気はしないんです。

僕は試合でクリーンヒットされたのは、マルロン・サンドロ戦が最後だと思います。だからマーチン・ウェン戦の時に負けたのか。年末にヘンリー・ホーフトのセミナーに出て、ヘンリーに『それだけレスリングと打撃ができて、なぜ負けるんだ。気持ちのコントロールと試合の組み立て。そこだけだ』と言われて。凄く腑に落ちました。そう言ってもらって凄く良い時間になりました。多分、あそこに来ていた皆より大分良い時間になったと思います。

言葉が、凄く響きました。セミナーで教わった技術はパンチや距離だったり、当たり前のことでした。でも、その合間に話してくれる言葉が凄く響いて。『あぁ、お金を払ってきて良かったなぁ』と。彼自身が戦ってきた人で、これだけ選手を見てきて、今も見続けている。だからこその言葉だったと思います」

――気持ちという部分で、ヘンリーがそのようなことを言ってくれた。荒々しい動きを修正しないといけないと思われた時期があった松嶋選手ですが、その荒々しさが今は必要という風に見られることもあります。

「荒々しさって別に力じゃない。だからやるべきことを正確にやることが大切で。でも、そこに熱がなければ力を出し切れない。その部分を踏まえて、自分の戦いをしないといけない。相手を見るより、自分をちゃんと見て。そのバランスを保ちながら、やるべきことをやりたい。それが今の気持ちです」

――Road to UFCなのか、その先のUFCなのか。いずれにしても、UFC首脳に『マツシマを使いたい』と思わせないといけない。その辺りに関して、この試合で何を見せたいですか。

「フィニッシュですね。この相手にしっかりとフィニッシュして勝つのが、今回の大前提として戦いたい。そのうえで打撃だけでなく組みに関しても、ここまで自分が練習してきたものを出せるのか。散々、練習してきたことをしっかりと出してちゃんと戦いたいと思います」


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45 AB MMA MMAPLANET o TOP BRIGHTS カルシャガ・ダウトベック キム・ハンスル グレイゾン・チバウ ハン・サングォン ブレンゾリグ・バットムンク ベン・ロイル 吉成名高 堀口恭司 松嶋こよみ 石井一成

【TOP BRIGHTS】キム・ハンスルOUT→バットムンクIN代役。「ここから磨かれる」と堀口恭司EP

【写真】大会まで、もう2週間を切っているTOPBRIGHTSの全容が明らかとなった(C)TOP BRIGHTS

8日(月)、21日(日)に群馬県太田市のオープンハウスアリーナ太田で旗揚げするTOP BRIGHTSのリモート記者会見が行われた。
Text by Manabu Takashima

堀口恭司エクゼクティブプロデューサー、堀口健太&山田義則両CEO、さらにエイワジム及びBOMの中川夏生代表が出席し、まずはムエタイの日本✖タイ対抗戦の追加カードの発表があった。そして同対抗戦に出場する羅向、吉成名高が会見場で、石井一成がリモートで出席した。

中川会長の各カードの見所、ムエタイ選手への質疑応答を終え、MMAの追加カードの発表へ。


ウェルター級のグレイゾン・チバウ✖キム・ハンスル、フェザー級の松嶋こよみ✖カルシャガ・ダウトベックとベン・ロイル✖ウィ・ジョンウォンの3試合に加え、会見ではバンタム級のコシェン・アカノフ✖キム・ジュンソク、そしてライト級のダニエル・ドンチェンコ✖ハン・サングォンの2試合が新たなカードとして発表された。

豪腕バットムンク

またチバウと対戦予定だったキム・ハンスルが練習中の負傷で欠場となり、代役には在韓モンゴリアンのブレンゾリグ・バットムンク(バクムント・ブユレンゾリックという名で発表された)と対戦することとなった。

堀口はATTの同門チバウのことを「ムキムキで抑え込みが強い。極めもあるし、この体なので一発当たれば終わる。見ていて面白い」と評しており、豪腕バットムンクとしてテイクダウン防御力が問われる一戦となるだろう。

なおMMAマッチは、今回発表された試合を含め全5試合で実施されることが山田CEOから明言されている。また唯一の日本人選手として出場する松嶋こよみに関して、堀口は「上に行くバチバチの試合を見せて欲しい。やっぱ日本人も強い選手がいるんだよというのを見せて欲しいですよね」と言及した。

さらに今後の日本人選手の出場に関して「出て欲しいと何回も言っているんですけど、どっかからバァーっと力が掛かっちゃってね(笑)。あんまり誘えないから。そこをクリアしてからって感じですかね」と周囲が冷や汗をかくようなコメントを残すと、「試合順とかこれから決まっていくんですけど、今のところパッとしていないですよね。第1回なんで、皆が慣れていないので。これが当たり前だと思っているんで。ここからドンドンTOP BRIGHTS自体もブラッシングされて、光ってくると思うんで。第1回大会を見て、成長過程を楽しみにしてください。応援宜しくお願いします」と堀口節で締めくくった。

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