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【UFC293】マリスカルと対戦、ジャック・ジェンキンス「前に出て戦うだけでは、UFCでは勝てない」

【写真】母国でのファイトの利点を話していたが、取材の多さなど米国の方が気楽な点もあることはあるようだ (C)MMAPLANET

明日10日(日・現地時間)、豪州ニューサウスウェールズ州シドニーのクードスバンク・アリーナで開催されるUFC 293「Adesanya vs Strickland」にジャック・ジェンキンスが出場し、母国のファンの前でチャペ・マリスカルと対戦する。
Text by Manabu Takashima

Eternal MMAフェザー級王者からコンテンダーシリーズを経て、UFCにステップアップを果たしたジェンキンスは、オクタゴンでも2連勝中だ。確かなキックボクシングの技術力を誇るジェンキンスが、喧嘩屋マリスカルに向けて語るなかで、彼の揺るぎないファイト・フィロソフィーが見えた。


――ジャマール・エマース戦前のインタビューでは、豪州から米国で戦う時の時差や季節の違いの調整について話していただきましたが、今回は母国でのファイトになります。

「ジェットラグのアジャストは必要ないし、他の国で戦う時に感じる問題が一切ない。試合までのプロセスが本当に楽だよ」

――そして試合に関してもケージがあるなら、アメリカン・レスラーにも簡単にテイクダウンを奪われない。さらに蹴りを使えることがアドバンテージだと言っていましたが、まさにテイクダウンを防ぎ、カーフを効かして競り勝ちました。

「本当に接戦だった。試合前にインタビューを受けた時から、彼がトップ15に値する力の持ち主であることを期待していて、その通りのファイターだった。試合の序盤はテイクダウンを奪われたしね。僕の打撃と彼のアメリカン・レスリングの激突は、一進一退の攻防になった。時差ボケ、長旅の末のパフォーマンスとしては満足しているよ。

カーフキックを効かすことができ、僕のキックはアメリカン・レスラーにはやはり有効だった。カーフキックはMMAを変えたよ。2発、3発……いや、時には1発で試合を決めることができるからね」

(C)Zuffa/UFC

――では今回の対戦相手のマリスカルについては、どのような印象を持っていますか。

「タフな対戦相手だよ。めちゃくちゃアグレッシブで、あそこまでアグレッシブなファイターはUFCでも数パーセントしかいないだろう。とにかく、前に出て戦う選手だ」

――ブロウラー的なファイターに感じます。

「そうだね。僕の方がクリーンに、そしてスマートに戦えることは確かだ。近い距離になれば、僕のモノだ」

――スラッピーでワイルドでありますが、同時に気持ちも強いかと思います。その辺りはどのように感じていますか。

「そうだね、だからこそ僕に勝機があると思っている。そして、そういうイメージがあるからこそ、彼がブロウラーだと思い込み過ぎないようにしている。あまり強く印象を持つと、何かを見落としてしまうからね。これは、どの試合でもそうしているよ。その喧嘩屋っぽい相手と戦うのも、チャレンジの一つだ。

同時にただ前に出て戦うだけでは、UFCでは勝てない。そんな戦い方が通用するような場所じゃないからね。僕のゲームに彼を誘い込む。そうだね、前蹴りとジャブ。この2つで彼を突き放して、前に出させないよ」

――では母国で戦う優位さとは別に、ファンの期待が高いことをプレッシャーに感じることはないですか。

「母国で戦うことで、絶対的に米国で試合をするときよりもファンの注目度は高いよね。そしてプレッシャーになる。でも、僕はこのプレッシャーが悪い影響を与えるとは思っていない。国の期待は、今後上にいくほど増えていくことだしね」

――その注目度の高いファイト、これからさらに前に進むためにどのような試合を母国のファンに見せたいと思っていますか。

「絶対的な支配力を見せる。戦う上で一番大切なことは、勝利を手にすること。次にドミネイトすること。エキサイトな試合をすることが最重要だと考える選手もいるけど、僕はそうじゃない。試合は勝たないといけない。結果的にエキサイティングな試合になって、ファンが喜んでくれるならハッピーだ。でもまず勝つこと。次にドミネイトすること。無理やりエキサイティングな試合になるよう戦うつもりはない」

――ところで豪州でのPPVショーは、試合開始が日曜の朝です。この時間帯に戦うことをどのように思っていますか。

「いつも10時半や11時から練習をしていから、何も問題じゃないよ」

■視聴方法(予定)
9月10日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時00分~U-NEXT

■ UFC293対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサナニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ショーン・ストリックランド(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
マネル・ケイプ(ポルトガル)
フィリッピ・ドスサントス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ(豪州)
オースティン・レーン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイソン・ペドロ(豪州)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
チョン・ダウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ジャック・ジェンキンス(豪州)
チャペ・マリスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー(豪州)
ジョン・マクデッシ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ランドン・キニョネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブラッド・ダイアモンド(ニュージーランド)
チャーリー・ラドキー(米国)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・ヤング(豪州)
ガブリエル・ミランダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ジュセ(フランス)
キーファー・クロスビー(米国)

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【UFC293】有言実行……いや嘘から出た実はなるか?!=アデサニャ✖ストリックランド戦展望「奇跡は?」

【写真】ジャブでミドル級無双のアデサニャをストリックランドは攻略できるのか(C)Zuffa/UFC

10日(日・現地時間)、豪州のシドニーにあるクドス・バンク・アリーナにて、UFC 293「Adesanya vs Strickland」が行われる。2017年11月以来、実に約6年ぶりにこの地での開催となる今大会のメインイベントは、王者イスラエル・アデサニャにショーン・ストリックランドが挑むミドル級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

アデサニャは2019年6月にロバート・ウィティカーを破って正規王者に。当時のライトヘビー級王者ヤン・ブラホヴィッチに挑んでの二階級王者奪取こそ失敗したものの──実に5度の連続防衛に成功した。昨年12月にはキックボクシング時代からの天敵アレックス・ペレイラに5R逆転TKO負けを喫して王座陥落したが、今年の4月に再戦。

2Rに劇的なKO勝利を挙げてリベンジに成功した。ペレイラが階級を上げた今、ミドル級では頭二つほど抜けた存在だ。


ランキング5位のストリックランドと、チャンピオンの因縁は、昨年7月のUFC 276の試合前記者会見から始まっていた。同大会のメインでジャレッド・キャノニアの挑戦を受けるアデサニャと、アレックス・ペレイラとの対戦を控えたストリックランドは、お互いの対戦相手そっちのけで口論を交わしたのだ。

もちろん先制攻撃を仕掛けたのは、数秒に1回は放送禁止用語を口にするのが通常運転のストリックランドの方だ。アニメ好きで有名なアデサニャに対して「おい、Pornhub(世界最大のアダルトサイト)のお前のページはアニメばっかなんだよな! アニメでbeat off(自慰行為)している奴が、俺をbeat(ぶちのめす)することができるわけねーぜ!」と下品だが上手いことを言って挑発。

すると、王者も負けじと「もしお前が(ペレイラに)勝ったら、次に俺がお前と戦い、KOしてやる。そしてお前の墓の上でTikTokダンスを踊ってやるよ」と言い返す。

するとストリックランドはいかにも嬉しそうに──「ハ! 聞いたか? 大の大人がTikTokだってよ! こういうのがヤベーんだよ。こんな野郎がチャンピオンなんだぜ!」とさらに煽る。

その後も言い合いは続き──。

ストリックランド まあ、イジーはいい奴だぜ! 俺はポルノアニメ中毒の男をダメ野郎だと見下したりしねえんだ!

アデサニャ そのジャンルはHentaiって言うんだ。そのくらい知っとけや!

ストリックランド なるほど、Hentaiか。俺は大人だからそんなもん見ねーよ!

アデサニャ とにかくお前は、(ストリックランドの対戦相手のペレイラを指して)この男に集中したほうがいいぞ。マジだ。こいつはお前をあっという間に眠らせちまうからな。

などと──誰が得するのか分からない方向に話は展開し、アデサニャの警告通りストリックランドはペレイラに1RKO負けを喫し、続くジャレッド・キャノニアは1-2で競り負け、ランカー上位の壁に跳ね返された。

その後、今年1月にランキング12位のナソーディン・イマボフ戦(ライトヘビー級契約)に競り勝つと、7月にはノーランカーのアブス・マゴメドフを2RKOに下して現在2連勝中とはいえ、本来ならば挑戦権を得られるような実績ではない。

実際、現在アデサニャの挑戦者に最も相応しいとされているのは、7月にウィティカーを倒した南アフリカのドリキュス・デュプレッシーだ。が、デュプレッシーはその試合で負傷。当初よりシドニー大会への出場を熱望していたアデサニャ──10歳の頃に故郷のナイジェリアからニュージーランドに移住している王者にとって、同じオセアニアのシドニーは地元同然だ──の挑戦者が見当たらなくなってしまったのだ。

そこで今回白羽の矢が立てられたのが、ランキング6位までの選手中、デュプレッシー以外で唯一アデサニャとの対戦経験のないストリックランドというわけだ。

実績も地位も大きく差のある両者だけに、下馬評では王者が圧倒的有利だ。両者の主武器であるスタンド打撃を比較しても、王者有利説は揺らがない。まず武器の数が違う。アデサニャは自在にスイッチして左右の多彩な蹴りとパンチを使いこなすが、常にオーソのストリックランドの打撃は、前蹴り以外はほぼパンチのみ。もし遠い間合いで戦えば、アデサニャの蹴りで翻弄されローでダメージを蓄積される可能性が高いので、ストリックランドとしては得意のジャブを多用しながら前に出るしか勝機はないだろう。

しかし、打撃一発一発の精度と鋭さ、反応速度やスピードも目に見えて王者が上だ。抜群の距離感と巧みな足捌きを持つアデサニャが、前に出たいストリックランド相手に自分の間合いを保ちつつ、カウンターを面白いように当てる展開が容易に想像できる。

だが──それでもストリックランドには、大番狂わせを期待させる何かがある。幼少時代「とんでもねえ人種差別主義者の祖父とアル中で虐待癖のある父親」に育てられ、自分の性格も大きく歪んでしまった語るストリックランド。

内面の怒りを抑えきれずにハイスクールをドロップアウトされた後、MMAジムで練習を初体験したとき「人生で初めて幸せを感じた」と語る。

それ以来MMAに生活の全てを注ぎ、現在まで周囲が引くほどのハードなスパーリングを毎日重ねてきた。排外主義的、性差別的な発言で物議を醸すことも多く「MMAがなければ、俺は間違いなく今監獄にいるよ」と語るストリックランド(過去の犯罪歴もあり、今回豪州入りのためのビザ取得にも苦労があったようだ)には、MMAこそ社会で生きる唯一の術だ。

数限りないスパーを通して独自のスタイルを練り上げたストリックランドは、やや不格好だがよく伸びるジャブを持つ。さらに自己流L字ガード的な体捌きで、打撃を完全に避けきれなくても威力を逃す術にも長けている。

多少打たれても意に介さず前に出続ける闘志と、それを5R続けるスタミナも間違いなく持っている。遠距離では決して王者に当たらないであろうパンチも、距離を詰めることができれば話は別だ。前回のマゴメドフ戦では、一度ケージ側に詰めたら倒し切るまで延々と連打を放ち続けてみせた。組技のフィジカルに関しては王者を上回っており、ボディロックからのテイクダウンもあり、上をキープしパウンドで削るスキルも持っている。

技術的洗練を極めた王者の打撃を、戦う以外は社会に居場所のない挑戦者が、不格好かつ愚直にプレッシャーをかけ続け、最後には呑みこんでしまう奇跡は訪れるのだろうか。

■視聴方法(予定)
9月10日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時00分~U-NEXT


■ UFC293対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサナニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ショーン・ストリックランド(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
マネル・ケイプ(ポルトガル)
フィリッピ・ドスサントス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ(豪州)
オースティン・レーン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイソン・ペドロ(豪州)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
チョン・ダウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ジャック・ジェンキンス(豪州)
チャペ・マリスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー(豪州)
ジョン・マクデッシ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ランドン・キニョネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブラッド・ダイアモンド(ニュージーランド)
チャーリー・ラドキー(米国)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・ヤング(豪州)
ガブリエル・ミランダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ジュセ(フランス)
キーファー・クロスビー(米国)

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【UFC293】タイトル挑戦目前?? 新顔との対戦へ、マネル・ケイプ「ランキングなんて数字の羅列に過ぎない」

【写真】いつも本当に落ち着ているマネル (C)MMAPLANET

10日(日・現地時間)、豪州ニューサウスウェールズ州シドニーのクードスバンク・アリーナで開催されるUFC 293「Adesanya vs Strickland」で、マネル・ケイプが昨年12月以来のファイトに臨む。
Text by Manabu Takashima

ダヴィッド・ドボルザークを下し、本格的にタイトル戦を目指す上位食い始まると思われたマネル・ケイプだったがアレックス・ペレス、デイヴィソン・フィゲイレド、そして今大会で戦う予定だったカイ・カラフランスと上位ランカーとの対戦は全て流れた。その結果、新顔フィリッピ・ドスサントスと戦うことになったケイプだが、いつも通り非常に冷静で奢ることも、憤ることもなくファイトウィークを迎えていた。


――今週末にフィリッピ・ドスサントスとの試合が控えていますが、去年の12月にダヴィッド・ドボルザークを下して以来、3月にアレックス・ペレス、7月にデイヴィソン・フィゲイレド、今回もカイ・カラフランスと上位ランカーばかりか元王者、タイトルコンテンダーとの試合が流れ、結局のところオクタゴン初陣の選手と戦うことになりました。

「そこを気に掛けてくれることに、まず感謝している。確かにドスサントスはその3選手とは違う。でも、僕はチャンピオンと戦うつもりで彼と向き合う。そう、UFCのトップランカーと同様に考えている。対戦相手は代わったけど、僕のモチベーションは変わらない。とにかく試合ができるんだ。ファイトは僕の仕事であり、義務だからね。対戦相手が代わってもやることは変わらない。僕が何者かをオクタゴンのなかで示すだけだからね。ここでしっかりと勝って、ジャンプアップしてタイトルに挑戦するよ。だって今名前を挙げてくれた3人は、僕と戦いたくなかったんだ。チャンピオンなら戦っているよね」

──とはいえマネルのランクは10位で、彼らと戦っていればトップ5に入って王座挑戦もさらに近かったかと。この状況にフラストレーションを感じなかったですか。

「ランキングなんて、だたの数字の羅列に過ぎない。多くのファイターにとって、その数字が安全を確保している。だから、リスクのある戦いを避けるんだ。僕のやるべきことは彼らより優れていると見せること。自分が上から10番目なんて思っていない。でも、構わないよ。この試合で勝てば、タイトル挑戦に近づくんだから。実際、UFCはいつだって僕にトップランカーとの試合を組もうとしてきたしね」

──素晴らしい考え方ですね。そこで迎えるフィリッピ・ドスサントス。ブラジルのムエタイファイターらしい積極的な選手に感じますが、どのような印象を持っていますか。

「彼は若くて、勢いがある。とてもアグレッシブで。ただし、彼には僕のような経験はない。確かにグッドファイターだ。それは間違いない。でもスペシャルじゃない。積極的に攻める分、ミスも多い。ファイトIQは高くないよ。ただタフなだけで、今のMMAはそれじゃ勝てない。スマートにならないといけない。ガムシャラに戦うのではなく、しっかりとした戦略が必要だ。まぁ僕のようなファイターと戦うことで、彼もそのことに気付くことだろうね」

──一つ、今大会でこのカードということでマネルに聞きたいことがあります。

「うん、なんでも聞いておくれ」

──ドスサントスのように活きの良いニューカマーがUFCには次々と現れます。フィーダーショーを勝ち抜いてきた実力者ですが、多くて3000人、大抵は1000人ほどのファンの前でしか戦ったことがありません。今大会は2万ほどの集客があるようですが、大観衆の前で戦ったことがない選手と、マネルのようにRIZINで既に経験のあるファイターでは、精神面で違いがあるでしょうか。

「きっと、ソレはあるだろうね。うん、良いクエスチョンだよ。そういうことを考えたことがなくて、凄く新鮮な意見だから──確かなことは言えない。でも僕は大きな舞台で戦うことに関して、基本的には何もプレッシャーを感じないんだ。そこを楽しめている。それが僕の仕事だから。シドニーでも、大歓声のなかで戦うことになるだろう。そのプレッシャーをドスサントスは感じることになる。逆に僕はホームで戦うようなもの。彼はこの試合に向けて、しっかりと気持ちを創ってくることだよ。僕と対面するだけでなく、初めてオクタゴンで全てと向き合わなければならないのだから。

僕はもう3万人のファンの前で戦う経験をしてきた。その環境が、如何にエネルギーを与えてくれるかも知っている。でも、それが分かってないとエネルギーを持て余し、自分を見失ってしまうんだ」

──その違いを試合で見せる、と。

「ニューカマーに対し、スマートな試合をして……そうだね、試合を長引かせることはない。フィニッシュするよ。ぶっ倒して、ボーナスを貰う」

──押忍。この試合を経て、タイトル挑戦までどれぐらいの時間を要すると考えていますか。

「この試合で勝って、もう1試合かな。ここは日曜日の試合内容も関係してくる。仮にカイ・カラフランスと戦っていたら、次の試合がタイトルショットになっていただろう。そういう風にUFCとも話していた。でも対戦相手が代わったから、また僕が如何に優れたファイターか証明する必要がある。なんせ、前の試合から8カ月も過ぎてしまったからね。うん、しっかりと日曜日に戦うよ」

──マネル、今日もありがとうございました。では日本のファンに一言お願いします。

「日本のファンを愛しているよ。ずっと僕を応援してくれることも感謝している。アリガトゴザイマス!!」

■視聴方法(予定)
9月10日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時00分~U-NEXT

■ UFC293対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサナニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ショーン・ストリックランド(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
マネル・ケイプ(ポルトガル)
フィリッピ・ドスサントス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ(豪州)
オースティン・レーン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイソン・ペドロ(豪州)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
チョン・ダウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ジャック・ジェンキンス(豪州)
チャペ・マリスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー(豪州)
ジョン・マクデッシ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ランドン・キニョネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブラッド・ダイアモンド(ニュージーランド)
チャーリー・ラドキー(米国)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・ヤング(豪州)
ガブリエル・ミランダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ジュセ(フランス)
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ABEMA JJ・オルドリッチ MMA MMAPLANET o UFC UFN221   アレキサンダー・ヴォルコフ アントン・トゥルキャリ カールストン・ハリス カール・ウィリアムス グイド・カネッティ サイド・ヌルマゴメドフ ジャビッド・バシャラット ジャレッド・グッデン ジョナサン・マルチネス タイソン・ナム デイヴィー・グラント トニー・グレーブリー ニキータ・クリロフ ハオーニ・バルセロス ハファエル・アスンソン ビクター・ヘンリー ピョートル・ヤン ブルーノ・シウバ ペドロ・ムニョス マラブ・デヴァリシビリ マリオ・バウティスタ ヴィトー・ペトリーノ 巌流島

【UFN221】脱プレリミ、トニー・グレーブリー戦前のビクター・ヘンリー「何も失っていない」

【写真】とにかく何かをしてくれようとするビクター・ヘンリー、35歳(C)MMAPLANET

11日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター・アット・ヴァージンホテルで開催されるUFN221:UFN on ESPN+79「Yan vs Dvalishvili」でビクター・ヘンリーが、トニー・グレーブリーと戦う。

ハオーニ・バルセロス戦の勝利から、ハファエル・アスンソンでの判定負けと、UFCの厳しさを実感したビクターは、年末には師ジョシュ・バーネットの巌流島での試合に帯同し、約3年振りの来日を果たした。

念願のゴーゴーカレーを始め、日本の食事を堪能したビクターはアスンソン戦の敗北を経て、今回の試合にどのような心境で臨んでいるのかを尋ねた。


──ビクター、今週末にトニー・グレーブリーとの対戦が控えています。その前に前回のハファエル・アスンソン戦について振り返って頂けますか。フィジカル勝負でなく距離、間合いを自分のモノとしてアグレッシブに戦うビクターが、フィジカルが強いアスンソンの術中にハマったようにも感じました。

「フィジカルが要因でなく、攻め手が見つけられなかった。下がって戦うアスンソンの戦い方が、しっかりとハマったような感じで。何かが起きる──そんな試合にできなかった。彼は自分がどうすれば勝てるのか、しっかり理解していたようだ。以前はあんな風に戦うことはなかったけど、ああいう戦い方に活路を見出したんだろう。初回に拳をやってしまって右が使えなくなったのは確かだけど、それが敗因じゃない。言い訳にはならないよ。

なんせ、アスンソンは僕の攻撃が届かない遥か遠い場所に居続けていたからね。以前はあんな風に戦わず、もっと攻めてくるファイターだったから、ああいう戦い方をされて……ハメられてしまった。良い経験になったよ」

──格闘家として、ビクターは常にフィニッシュを狙いファイトをしてきました。そうしたくない相手に対しても、自分の戦い方ができていたのが前回はできなかった。それがUFCということでしょうか。

「そういう相手に勝つ解決策は、強くなることだけだからね。アスンソンは自分のゲームプランに僕をはめ込み、僕はできなかった。だから今週末の試合は、自分の戦いをして再び上を狙えるようになりたい。いつまでもプレリミに居座るのではなくて、トップを目指したいからね。アスンソンと戦い、僕も変化が必要だと教えてもらったよ」

──アスンソン戦の負けから、今回の試合の間にジョシュ・バーネットの巌流島での試合のために日本に滞在していましたが、リフレッシュはできましたか。

「もちろん。コロナ後、初めて日本に行くことができたんだから。ジョシュにも『日本で戦うなら、俺も行く』って伝えていたんだ。チケットが用意されなくても、自分で買っても行くつもりだった。

ホント、日本では食べまくったよ(笑)。まずはゴーゴーカレーに行ってね」

──アハハハ。ようやく念願が果たせましたか。来日が途絶えていた間、インタビューするたびにゴーゴーカレーの話題になっていましたからね(笑)。

「アハハハ。本当だ。ゴーゴーカレーだけじゃない、いきなりステーキも行ったよ。これまで試合に日本に行くと、ファイト後の1日しかそういう食事ができなかった。でもこないだは1週間、食べ続けることができたんだ(笑)」

──そんなことしたら太ってしまったのではないですか。

「その通りだよ(笑)。日本で4キロは太った」

──えぇっ!! ダメじゃないですか(笑)。

「ゴーゴーカレー、いきなりステーキ、ヤキニク、ファミマでチキンを食べた。アイスクリームもね。それに新年には初詣に行って日本のスタンドフードを食べまくったよ(笑)。タコヤキ、ヤキソバ、次から次へと食べた。

で、帰国して自分の体を見てスイッチが入った。さぁ、練習だって(笑)。減量が始まってからは日本のオイシイ食事のことばかり考えている(笑)。また食べたいってね。まぁ、あと5キロ(※取材は米国時間の8日に行われた)。問題ないよ」

──ではトニー・グレーブリーの印象を教えてください。

「手は合うと思う。でも、彼もアスンソンのような戦いをしてくるかもしれない。今回こそ、僕の戦いに彼を付き合わせないといけない。ひょっとしたら僕がアスンソンのような戦いをすることもあるだろう。

トニー・グレーブリーはATTという素晴らしいジムで、キョージ・ホリグチ、ペドロ・ムニョスらと準備をしてきた。それだけの練習をして、30戦以上の試合経験がある彼は僕と同様に経験不足ということは一切ない。そんな彼と戦うのだから、僕もしっかりとアジャストをして自分の試合をしなければならない」

(C)Zuffa/UFC

──トニー・グレーブリーも前回の試合で、ジャビッド・バシャラットに思うような試合ができず判定負けを喫しています。

「初回はトニー・グレーブリーがテイクダウンを奪ってモノにしたと思ったけどね。ただし、バシャラットのアジャストが良かった。長身とリーチを生かし、自分の距離で戦うようになった。バシャラットは180センチ近くて、バンタム級では背が高い。僕とは体形が違うけど、彼がやったようなこともできる。あんな風に自分の距離をキープし、相手の動きを封じ込むことを自分の戦い方でやり遂げることは可能だよ、でも彼のように足を使って戦うのではなく真っ向勝負でも、彼を封じ込める」

──バシャラットも上の相手と戦いたいと熱望していましたが、この層の厚いUFCバンタム級戦線ではなかなか上位と戦えない。そんな群雄割拠の状態から抜け出すために、今回の試合も含めどのような戦いをしてアピールしようと考えていますか。

「ハオーニ・バルセロスと戦った時のままだと証明したい。何も失っていないし、あの時と同じだけの技量があり……あの時以上に強くなっている。しっかりとバンタム級タイトル戦線に割って入るよ」

──ではビクターの復活を期待してやまないに日本のファンに一言お願いします。

「ハロー。日本の皆の応援に、いつも感謝している。日本に少しでも早く戻って、ゴーゴーカレーを食べるよ。もう、そのことで頭はいっぱいだ」

──それでもゴーゴーカレーですか。今度、スポンサーしてもらえるよう交渉してみてはどうですか(笑)。

「ゴーゴーカレーは、MMAじゃなくて野球を応援しているんだよ(※野球教室を開き、炊き出しを行っている)」

■視聴方法(予定)
3月12日(日・日本時間)
午前5時00~UFC FIGHT PASS

■UFN221計量結果

<バンタム級/5分5R>
ピョートル・ヤン: 136ポンド(61.69キロ)
マラブ・デヴァリシビリ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレキサンダー・ヴォルコフ: 258ポンド(117.02キロ)
アレクサンドル・ロマノフ: 264 ポンド(119.74キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニキータ・クリロフ: 213ポンド(96.61キロ)
ライアン・スパーン: 213ポンド(96.61キロ)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ: 136ポンド(61.69キロ)
ジョナサン・マルチネス: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
マリオ・バウティスタ: 136ポンド(61.69キロ)
グイド・カネッティ: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴィトー・ペトリーノ: 204ポンド(92.53キロ)
アントン・トゥルキャリ: 205ポンド(92.99キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ウーカシュ・プジェスキ: 245ポンド(111.13キロ)
カール・ウィリアムス: 240.5ポンド(109.08キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)
デイヴィー・グラント: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
セドリクス・デュマ: 184.5ポンド(83.68キロ)
ジョシュ・フレムド: 186ポンド(84.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
トニー・グレーブリー: 136ポンド(61.69キロ)
ビクター・ヘンリー: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フライ級/5分3R>
JJ・オルドリッチ: 125.5ポンド(56.92キロ))
アリアニ・リプスキ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フライ級/5分3R>
タイソン・ナム: 125.5ポンド(56.92キロ)
ブルーノ・シウバ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カールストン・ハリス: 169.5ポンド(76.88キロ)
ジャレッド・グッデン: 177ポンド(80.28キロ)

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ABEMA JJ・オルドリッチ MMA MMAPLANET o UFC UFN221   アルジャメイン・ステーリング アレキサンダー・ヴォルコフ アントン・トゥルキャリ カールストン・ハリス カール・ウィリアムス グイド・カネッティ コリー・サンドハーゲン サイド・ヌルマゴメドフ サイード・ヌルマゴメドフ ショーン・オマリー ジャレッド・グッデン ジョナサン・マルチネス タイソン・ナム デイヴィー・グラント トニー・グレーブリー ニキータ・クリロフ ハファエル・アスンソン ビクター・ヘンリー ピョートル・ヤン ブルーノ・シウバ マラブ・デヴァリシビリ マリオ・バウティスタ ヴィトー・ペトリーノ 中村倫也 風間敏臣

【UFN221】計量終了 今、Must Watch=メインのヤン×デヴァリシビリを始め、バンタム級5試合

【写真】マラブの突進力とヤンの技術の激突(C)Zuffa/UFC

11日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター・アット・ヴァージンホテルで開催されるUFN221:UFN on ESPN+79「Yan vs Dvalishvili」の計量が10日(金・同)に行われている。

フェザー級でオースチン・リンゴと対戦予定だったヒカルド・ラモスが、1ポンドオーバー規約より8ポンドも重い154ポンドとライト級と変わらない状況で、この試合はキャンセルされた。

そんな今大会、メインのピョートル・ヤン×マラブ・デヴァリシビリを始めバンタム級の試合が5試合組まれており、さながらバンタム級祭りの様相を呈している。UFCでも最も激しい戦いが繰り広げられている同階級、5月6日には世界王者アルジャメイン・ステーリングが、復帰するトリプルCことヘンリー・セジュードの挑戦を受けることで、果てしないほど質&量が上がっている。


世界王者ステーリングとショーン・オマリー戦で2連敗を喫したとはいえ、2試合ともスプリット判定負けと今も世界が視野に入っているヤンに対し、デヴァリシビリは現在8連勝中でタイトル挑戦権を手にするための戦いに挑む。

蹴りを交えた遠近両用の打撃と、絶妙な足払いを持ち合わせたテイクダウン能力を誇る元世界王者ヤン。フィジカル的にはUFCでは平均値だが、スピード……反応力とタイミングはトップ中のトップといえる。対して、デヴァリシビリは打撃にしても最大の武器といえるテイクダウンにしても、それほどテクニカルではない。

ただし、このテイクダウンを軸にした荒い打撃とねちっこいコントロールは常に高い圧力を誇り、無限のスタミナで削り続けてくる。技術力では完全にヤンだが、圧に負けなくても対応するだけで削られることも十分にあり得る。優勢でも劣勢でも、終盤はデヴァリシビリの追い上げを覚悟しないといけないヤンは、序盤の3Rを如何に取るのかが大切になってくる。

メインカードで組まれたバンタム級戦は他に2試合。

サイド・ヌルマゴメドフ✖ジョナサン・マルチネスに加え、上記のフェザー級戦の不成立でマリオ・バウティスタ戦が昇格した。オクタゴン6勝1敗、回転系の蹴りとパンチを多用し、効かせたあとの集中打とパウンドが迫力満点のサイドに対し、マルチネスはUFCで8勝3敗、バンタム級とフェザー級の両階級で戦い、現在は4連勝中だ。

サウスポーのマルチネスの特徴は、とにかく動きが柔軟なことだ。柔軟な肩回りは独特のリズムのパンチを繰り出し、接近戦でも繰り出すことができる左ハイとパンチのコンビネーションを多用する。打撃戦ならサイドに遅れを取らないといっても過言でないマルチネス。その主武器である左の蹴りをキャッチされた場合、もしくはサイードのここ一番のテイクダウンの強さを如何に対処できるか。ウマルの陰に隠れた感のある──もう1人のヌルメゴメドフ=サイドとの戦い、マルチネスが勝利を手にするには組みの攻防が鍵となる。

そしてメイン昇格なった一戦。

トレヴィン・ジョンスにまさかのパウンドアウトを去れた以外ではコリー・サンドハーゲンに対して黒星のみ、11勝2敗のバウティスタは跳びヒザや後ろ三角から腕を伸ばしたサブミッションなど特徴点な勝利を挙げているファイターだ。これらの動きは基本となる打撃、テイクダウン、柔術という3つの要素がアベレージで高いバウティスタが、UFCという舞台でそれ以上の動きを見せた勝ち方だった。サウスポーのパンチャー、2連勝で調子を戻しているカネッティーとはグラップリングでは差があるように感じられるが……果たして。

プレリミで組まれたハファエル・アスンソン×デイヴィー・グラント、そのアスンソン戦の敗北から再起を図るヴィクター・ヘンリーとトニー・グレーブリーのマッチアップという2試合。

これだけの猛者が登場しながら、メインの両者以外でランカーは14位のサイード・ヌルマゴメドフのみ。世界の頂の高さを見せつけるUFCバンタム級戦線。中村倫也、風間敏臣がその戦いの輪に加わるからこそ、目を皿にしてチェックする必要がある──マスト・ウォッチの戦いの数々だ。

■視聴方法(予定)
3月12日(日・日本時間)
午前5時00~UFC FIGHT PASS

■UFN221計量結果

<バンタム級/5分5R>
ピョートル・ヤン: 136ポンド(61.69キロ)
マラブ・デヴァリシビリ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレキサンダー・ヴォルコフ: 258ポンド(117.02キロ)
アレクサンドル・ロマノフ: 264 ポンド(119.74キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニキータ・クリロフ: 213ポンド(96.61キロ)
ライアン・スパーン: 213ポンド(96.61キロ)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ: 136ポンド(61.69キロ)
ジョナサン・マルチネス: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
マリオ・バウティスタ: 136ポンド(61.69キロ)
グイド・カネッティ: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴィトー・ペトリーノ: 204ポンド(92.53キロ)
アントン・トゥルキャリ: 205ポンド(92.99キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ウーカシュ・プジェスキ: 245ポンド(111.13キロ)
カール・ウィリアムス: 240.5ポンド(109.08キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)
デイヴィー・グラント: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
セドリクス・デュマ: 184.5ポンド(83.68キロ)
ジョシュ・フレムド: 186ポンド(84.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
トニー・グレーブリー: 136ポンド(61.69キロ)
ビクター・ヘンリー: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フライ級/5分3R>
JJ・オルドリッチ: 125.5ポンド(56.92キロ))
アリアニ・リプスキ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フライ級/5分3R>
タイソン・ナム: 125.5ポンド(56.92キロ)
ブルーノ・シウバ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カールストン・ハリス: 169.5ポンド(76.88キロ)
ジャレッド・グッデン: 177ポンド(80.28キロ)

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MMA MMAPLANET o UFN207 アレキサンダー・ヴォルコフ ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク

【UFN207】ヴォルコフ、パンチと蹴りのコンビでホーゼンストライクを近づけさせず。連打でTKO勝ち

<ヘビー/5分5R>
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)
Def.1R2分12秒by TKO
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)

左ローから左ミドル、左ジャブを繰り出すヴォルコフ。ホーゼンストライクはハイの後に距離を詰めようとするが、左ジャブが待っている。左フックを見せて左ローを蹴ったホーゼンストライク。ヴォルコフが逆に右から左ローを蹴り、自分の距離で戦っている。飛び込んでワンツーのホーゼンストライク、かわしたヴォルコフは足のフェイクを見せて右ストレート、直後に蹴りにつなげる。

左ミドルを捌いて左右のフックで出たホーゼンストライクにヴォルコフが右を当てる。間合いを取ったホーゼンストライクは右を被弾し腰が落ちると、動きが止まり続く右の連打でマウスピースが飛び出す。さらにパンチを続けると、ホーゼンストライクが背中を向けて立ち上がろうとしたところでレフェリーが試合を止めた。

「レフェリーが止めていなくても、KOできた。彼はディフェンスが良くない」とヴォルコフは話した。


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Report UFC UFN ESPN+42 UFN184 アリスター・オーフレイム アレキサンダー・ヴォルコフ ブログ

【UFN184】一発目の右ローで気持ちが折れたか、下がり続けるアリスターをヴォルコフが左で仕留める

<ヘビー級/5分5R>
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)
Def.2R2分06秒 by TKO
アリスター・オーフレイム(オランダ)

開始早々、サウスポーへスイッチしたアリスターに、ヴォルコフが右ロー。この一発でアリスターがケージまで下がる。アリスターが距離を取ったところで、ヴォルコフはさらに右ロー。さらにプレッシャーをかけながら右ストレートを伸ばす。ヴォルコフの右ローを食らい、またもケージ際まで下がるアリスターだったが、左スイング2発で前に出ていく。しかし再びプレシャーを強めるヴォルコフ。アリスターの首相撲も突き放す。ここでアリスターの左がヒットし、ヴォルコフの動きが一瞬止まる。だがアリスターは追撃できない。

距離ができると、右アッパー、関節蹴りを繰り出したオーフレイム。さらにダッキングから中に入ろうと試みるが、カットされて尻もちをつく、ヴォルコフはすかさず上を取り、亀になったアリスターにパンチを浴びせる。立ち上がったアリスターを、ヴォルコフは追い立てる。ケージ際でヒザ蹴りをヒットさせるヴォルコフ。アリスターがガードを上げて、ケージを背にする場面が増える。ラウンド残り15秒、ケージ際でヴォルコフがラッシュ。アリスターも終了間際に左を返した。

2R、アリスターの鼻から出血が見られる。ガードを高くして距離をつめるアリスターだが、ヴォルコフが左ジャブを突いて中に入らせない。左ジャブ、さらにワンツーを当てるヴォルコフ。ここでアリスターは組み付いたが、カットしたヴォルコフが回りながらワンツーをヒット。さらにパンチで追撃すると、下がるアリスター。打撃戦を避けてテイクダウンしたいアリスターだが、ヴォルコフがあっさりカット。ヴォルコフが右ストレートから左をを打ちこむと、アリスターは崩れ落ち、レフェリーが間に入って試合を止めた。

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Report UFC UFC254 アレキサンダー・ヴォルコフ ウォルト・ハリス ブログ

【UFC254】蹴り、ボディ、ジャブ、攻撃を散らしたヴォルコフが、最後は右前蹴りを腹に突き刺しTKO勝ち

<ヘビー級/5分3R>
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)
Def.2R1分15秒by TKO
ウォルト・ハリス(米国)

サウスポーのハリスに対し、左ジャブを伸ばすヴォルコフ。ハリスは左の蹴りを連続し腹を狙う。ワンツーの左ストレートを当てたヴォルコフは前蹴りから左ジャブでハリスを下がらせる。パンチを纏められたハリスは、右に回って左ミドルもボディストレートを打たれる。さらに顔面にワンツー、前蹴りでボディを蹴るなどヴォルコフが攻撃を散らし、ショートのアッパーを連打する。フックを打ち返すハリスだが、手数及び精度でヴォルコフが試合を有利に進める。

攻めの手段が見つからないハリスは、ワンツーで下がりアッパー、ボディを打ち込まれながら、思い切り左右のフックを返したハリスだがラウンドを落とした。

2R、シングルのフェイクから右フックを当てたハリスだが、距離を詰められると頭を下げて動けなくなる。そこをシングルで打開するも、ヴォルコフは落ち着いて右をヒットさせる。と、ヴォルコフの右の前蹴りがボディを突き刺し、ハリスは痛みに耐えきれず倒れ込み勝負が決した。


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Report UFC UFC ESPN11 アレキサンダー・ヴォルコフ カーティス・ブレイズ ブログ

【UFC ESPN11】調整が難しかったか、終始優勢のブレイズがスタミナ切れ……もヴォルコフから3-0の勝利

<ヘビー級/5分5R>
カーティス・ブレイズ(米国)
Def.3-0:49-26.48-47.48-47
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

左ジャブを放ったブレイズが、すぐにシングルレッグを仕掛けテイクダウンを奪う。背中を譲って立ち上がったヴォルコフは、もう一度前方に崩されヒザをマットにつく。ヴォルコフは一度スタンドに戻ったが、自ら方ヒザをついて我慢の時間を過ごす。後方からヒザを臀部に、さら左のパンチを連打したブレイク。今度は後方にテイクダウンし、バックコントロールを続ける。防御に徹し、時間が過ぎるのを待つヴォルコフは、両ヒザをつき亀になる。ここから片ヒザに戻し、キムラクラッチに取ったヴォルコフだが、逆の方の手で殴られると立ち上がる。ブレイズは後方に引きずるようにバックを取り続け、初回が終わった。

2R、組みを凌いだヴォルコフは「同じことをやってくるから、距離を取れ」という指示を受ける。ワンツーを続け、打たれるとロー、そして組みの気配を見せたブレイズが右をヒットする。構え変えてローを蹴ったブレイズは、オーソに戻し左ジャブ、右ストレートを決めてダブルレッグへ。MMAとして、完璧な攻めを見せたブレイズは、ヴォルコフのウィザーにも背中越しに右手を掴み、ボディロックテイクダウンに成功する。

ヴォルコフはクローズドガードで凌ぎ、初回とは違う形で防御に徹している。残り1分となり、上体を起こしてエルボーを落とすようになったブレイズが、ヴォルコフを流血に追い込む。残り20秒でスタンドに戻ったブレイズは、ローをこそ受けたが組んで、小外でテイクダウンと、この回も完全に支配した。

3R、後ろ足を下げた構えで、蹴り狙いと思いきやスタンスを戻したヴォルコフは、ブレイズのパンチからケージに押し込まれる。ブレイズが離れると、左の蹴りを見せたヴォルコフに対し、すぐにブレイズが組んでいく。ヒザを入れたヴォルコフだったが、右からのダブルで座らされる。頭を刈ろうとするが、首から胸にかけて頭を押し付けられたヴォルコフは立てない。ブレイズは足を束ねていたが、スッと立ち上がるやボディにヒザを入れてバックに回る。

ヴォルコフは右を差してここは耐えたが、ギロチンを狙いは失敗。残り15秒で試合はスタンドに戻り、組みに行ったブレイズを切ったヴォルコフがヒザを入れところでラウンドが終わった。

4R、2発目の右前蹴りをキャッチしたブレイズがバックに回る。立ち上がっても胸を合わせられず、ヒザをつくヴォルコフはクラッチを剥がして離れる。直後の右ストレートにブレイズがシングルレッグへ。ヴォルコフが切り打撃の間合いも、逆にジャブを被弾して即テイクダウンを決められる。クローズド&両腕を抱え込むヴォルコフは打つ手がない。残り50秒でレフェリーがブレイクを命じる。スタンドに戻ったブレイズは、テイクダウン狙いを切られヒザをボディにもらう。と、ここでヴォルコフは逆にテイクダウンを決めてパウンドを側頭部と顔面に纏め、最終回に希望を残した。

5R、かなり消耗しているブレイズは、テイクダウンしてコントロールのタイミングだけをはかることが予想されるなか、ヴォルコフは左ジャブから右を打っていく。ジャブを受け、回るブレイズはテイクダウン狙いを切られて蹴りをもらう。必死に組みついて、小外を決めたブレイズ。ヴォルコフはここは粘りたかった。しかも、すぐに立ち上がることなくヴォルコフはしゃがんで時間を使われてしまう。立ち上がった直後に組んだブレイズ、逆にケージに押し込まれる。ヴォルコフが離れると、即組んでいくブレイズはヒザをついて、ケージに押していく。切ってパンチを入れたヴォルコフは、スクランブルに持ち込み離れたが即アウトサイドトリップで倒される。

しかもクローズドガードを選んだヴォルコフ──まるで20年前のMMAを見ているような一戦は、このままタイムアップに。ブレイズはコロナ&ロックダウンの影響か、コンディションが整っていなかったが、テイクダウンで3-0の判定勝ちを決めた。


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News UFC UFC ESPN11 アレキサンダー・ヴォルコフ カーティス・ブレイズ クレイ・グィダ ブログ ロクサン・モダフェリ ローレン・マーフィー

【UFC ESPN11】計量終了 ロクサンはしっかりとパス。クレイ・グィダがマスクをずらして動き回る

【写真】筋量がアップし、水抜きが大変だと言っていたロクサンはしっかりとパス(C)Zuffa/UFC

19日(金・現地時間)、 20日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC ESPN11「Blaydes vs Volkov」の計量が行われた。

メインはカーティス・ブレイズ✖アレキサンダー・ヴォルコフのヘビー級マッチが組まれた今大会。計量をパスすることの大切さをMMAPLANETのインタビューで訴えていたロクサン・モダフェリは、対戦相手のローレン・マーフィーはともに125.5ポンドと無事フライ級の規定内に落としステアダウンを行った。ロクサンはマスクを二重にしてフェイスオフに臨み、笑顔でマーフィーと会話を交わしていた。


今大会の計量失敗は対戦相手がマット・フレヴォラからジャスティン・ジェインズに代わったフランク・カマチョだった。カマチョは158ポンドで、1ポンドオーバー規定からも2ポンド重く20パーセントのファイトマネー没収となりキャッチウェイト戦に挑むこととなる。

フェイスオフで安倍首相ばりにマスクがズレんばかりと動き続けていたのが、クレイ・グィダだ。

ボビー・グリーンと向き合いジャンプし、何やら挑発し握手を拒否られる。と、最後にはマスクを外して言葉を発し、正面に向かったガッツポーズを見せたグィダだった。

■UFC ESPN11計量結果

<ヘビー級/5分5R>
カーティス・ブレイズ: 261ポンド(118.38キロ)
アレキサンダー・ヴォルコフ: 247ポンド(112.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョシュ・エメット: 146ポンド(66.22キロ)
シェーン・バーゴス: 146ポンド(66.22キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ラケル・ペニントン: 136ポンド(61.69キロ)
マリオン・ルノー: 136ポンド(61.69キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ライモン・グッド: 170.5ポンド(77.34キロ)
ベラル・モハメッド: 170.5ポンド(77.34キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ: 160ポンド(72.57キロ)
ジム・ミラー: 159.5 ポンド(72.34キロ)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グィダ: 154.5ポンド(70.08キロ)
ボビー・グリーン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ティーシャ・トーレス: 116ポンド(52.62キロ)
ブレアナ・ヴァンビューレン: 115ポンド(52.16キロ)

<ミドル級/5分3R>
マフクアンドレ・バリユー: 185.5ポンド(84.14キロ)
オスカル・ピホタ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子フライ級/5分3R>
コートニー・ケイシー: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジリアン・ロバートソン: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ライト級/5分3R>
フランク・カマチョ: 158ポンド(71.66キロ)
ジャスティン・ジェインズ: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ロクサン・モダフェリ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ローレン・マーフィー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ライト級/5分3R>
オースチン・ハバート: 156ポンド(70.76キロ)
マックス・ロスコフ: 155ポンド(70.31キロ)