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Grachan46 Interview J-CAGE ブログ 山本琢也 鍵山雄介

お蔵入り厳禁【Grachan46】ライト&フェザー級王者に。山本琢也「相手は関係なく自分のやりたいことを」

【写真】試合をした痕跡が顔に見られない。そして常に牧歌的な空気を醸し出す山本琢也、強心臓の持ち主が金と銀のベルトを肩に掛けた (C)MMAPLANET

6日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されたGrachan46で、鍵山雄介を破りライト級に続き、フェザー級のベルトを戴冠した山本琢也。

MMAPLANETではベルト奪取直後に、山本のインタビューを行っていた。お蔵入り厳禁──結果として大晦日出場のなかった山本の声を大晦日にお伝えしたい。


──フェザー級王座奪取、おめでとうございます。今の気持ちを教えてください。

「フェザー級に落として、しっかりと形にデキたので一安心というか……これからだなという気持ちです」

──最後まで減量は問題なかったですか。

「途中に色々とありましたが、最終的には回りの人よりも厳しい減量ではなかったかと思います」

──一気に勝負がつくかと思いましたが、そこから鍵山選手が粘りを見せ、上を取られる場面もありました。去年の植田豊選手との試合がフラッシュバックすることは?

「今日は落ち着いて、考えながらできたというか……。無駄に展開を作りに行くと逆に良くないかと思い、押し込まれている時とかも考えながら、逆にゆっくり、ゆっくりと戦いました。時間とかも聞きながら、焦らずにできたと思います」

──最初から終わらせに行っているようにも見えましたが、あそこも冷静に戦っていたのですか。

「最初の攻撃でカットしたのが分かったので、終わらせに行きました。でも上手く決めることができなくて、また落ち着いて戦う展開になりました。常に『ここでムチャすると疲れる』というのは頭にあったので、セコンドの方にもとりあえずタイムを言ってほしいということを伝えていました。

戦っている時も時間を聞くことができていたので、上手く戦えたかと思います」

──昨年の苦戦が生きた形ですね。

「う~ん、前のこととか余り考えずに戦ったので、それが生きているどうかはあんまり分からないです(笑)。いつもよりかは余裕を持って戦えたというのはあるかと思います」

──鍵山選手の粘りはどのように感じましたか。

「自分のことしか考えていなかったので。とにかく終わってくれと思って戦っていました」

──予想通りの試合はできましたか。

「試合前に尋ねられた時もプランは考えていないと言ったように、考えずに戦っていました。プランを立てても、試合展開が違うようになると意味がないので。別にプランは必要ないです(笑)」

──相手の動きを見て反応するということでしょうか。

「反応するというよりも、自分だけの自己主張ですね。相手は関係なく自分のやりたいことをする。そこに相手がどうやってくるのかということで、戦っていました」

──想定以上の攻撃があったらという気持ちもあるのでしょうか。

「う~ん、そうなったらビックリすると思います」

──ビックリですか……。では65キロで実戦を戦い、自己評価は?

「良くなったんじゃないかと思います」

──試合後にはRIZINへのアピールもありました。

今回は控室で認定式が行われた

「いつも試合が終わると家族に感謝の言葉を伝えたいと思っているのですが、岩﨑代表からLINEが来て『アピールして』って(笑)。

だから、想ったように感謝の言葉を伝えることができなかったです」

──アハハハハ。

「でも一応、RIZINという言葉を出せたので良かったです。次のステージに上がって、一つ、一つ、勝っていこうと思います。そういうところを皆に見てもらえるよう練習をどんどん積んでレベルアップしたいです。」

──RIZINフェザー級のことは、しっかりと予習していますか。

「軽く見たりはしています。でも考え過ぎると、疲れちゃうので(笑)」

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Grachan46 J-CAGE Result ブログ 山本琢也 植田豊 藤村健悟 鍵山雄介

【Grachan46】試合結果 山本琢也が阪本洋平に続き、ライト&フェザー級のチャンプチャンプに

【写真】チャンプチャンプは試合後、マイクでRIZIN参戦をアピールした(C)MMAPLANET

6日(日)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOでGRACHAN 46が開催された。

メインではライト級チャンピオン山本琢也が、フェザー級王座決定戦で鍵山雄介にTKO勝ちを収め、阪本洋平に続きGrachan史上2人目の二階級同時制覇となった。

セミは川中孝浩が竹川光一郎をTKO、セミまでは植田豊が19歳の新鋭=藤村健悟をTKOで下している。

GRACHAN 46
<Grachanフェザー級王座決定戦/5分3R>
○山本琢也(日本)2R0分59秒
TKO
詳細はコチラ
×鍵山雄介(日本)
<ウェルター級/5分2R>
○川中孝浩(日本)1R3分30秒
TKO
詳細はコチラ
×竹川光一郎(日本)
<ライト級/5分2R>
○植田豊(日本)2R
判定
詳細はコチラ
×藤村健悟(日本)
<70.8キロ契約/5分2R>
△岸本篤志(日本)2R
Draw
△村田俊(日本)
<バンタム級/5分2R>
○善司郎(日本)2R
判定
×今村豊(日本)
<フライ級/5分2R>
△宮内拓海(日本)2R
Draw
△新垣健司(日本)
<バンタム級/5分2R>
○YO-HEI(日本)2R
判定
×奥野真利(日本)
<無差別級/5分2R>
○ラデック(チェコ)1R1分48秒
TKO
×ステファン(ドイツ)

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Grachan46 J-CAGE Report ブログ 山本琢也 鍵山雄介

【Grachan46】パウンド、パウンド&パウンドで山本琢也が鍵山雄介を圧倒。ライト級+フェザー級王者に

【写真】シルバー=ライト級に続き、ゴールド=フェザー級のベルトを巻いた山本琢也(C)MMAPLANET

昨日6日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されたGrachan46レポート、最終回はメインのGrachanフェザー級王座決定戦の模様をお送りしたい。

<Grachanフェザー級王座決定戦/5分3R>
山本琢也(日本)
Def.2R0分59秒by TKO
鍵山雄介(日本)

今回のタイトル戦を前に「圧が強くなった」と自らの成長を語った山本が、その言葉通りすぐに距離をつめると、鍵山の右に右を合わせる。

右ハイをキャッチした鍵山だが、テイクダウンではなく足を抱えたまま下へ。山本は右のパンチを落として足を引き抜くとパンチが効いて右目カットしている鍵山のシングルからのスクランブルにも、首をコントロールするだけに押し倒すように上を取り直す。

蹴り上げを捌いてサイドに回った山本は起き上ろうとする鍵山に対し、強烈な勢いで鉄槌&パンチを打ちつける。

鍵山も懸命にシングルから立ち上がり、スピニングバックフィストも姿勢が乱れ、右を打たれて腰から崩れる。

山本はここでも蹴り上げを担ぐようにサイドに回り、頭を跨いで上四方に。粘る鍵山は体を捩じって、ダブルから立ち上がり、小外掛けでテイクダウンを決める。

山本はケージを背負って立ち上がり、シングルは頭を押さえて足を引ぬく。右を被弾し、引き込んだのかすぐに下になった鍵山の足関節狙いにも、慌てず足を抜き右で殴った山本は、三角狙いも強いポスチャーで跳ね返す。

足関節、シングルレッグ、鍵山の下からの仕掛けに最後はケージに詰められた山本は、ギロチンで動きを止めてタイムアップを待った。

2R、右を振るって前に出た鍵山が左ハイ。爪先が山本の側頭部に届いたが逆に後方にバランスを崩しそうになる。

鍵山はここで機転を効かしてダブルレッグも、山本はやすやすとスプロールする。山本は離れ前蹴り、鍵山の左ハイをキャッチしてケージに詰めるとパンチの勢いを増していく。

まっすぐ組みついてきた鍵山を切った、山本は右ストレート、続いて左フックを打ちこむ。

下がった鍵山は必死に組んでいくが、ケージに詰められ殴られ、下からのシングルも潰され、最後は鉄槌から左のパウンドを受けたところでレフェリーが試合を止めた。

「色んな人に支えてもらって、しっかりと形にできたので凄く嬉しいです。今後自分、2階級取ったというころで、RIZINで戦ってみたいと思います。

まだまだ実力不足なので、ここから練習して強くなってもっと大きな舞台で山本琢也という名前を売って行けるように努力したいと思いますので、今後もまた楽しみにしてください」とマイクで話し、恒例のケージ内での家族記念写真タイムとなった。


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Grachan46 J-CAGE Report ブログ 川中孝浩 竹川光一郎

【Grachan46】打、組み、抑えで川中が竹川にフィジカル&圧勝ち。最後はパウンドにセコンドがタオル

【写真】体力が違ったか。竹川はバックマウントをキープできなかったのが痛かった(C)MMAPLANET

昨日6日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されたGrachan46。ここでセミで組まれた川中前に組まれた川中孝浩✖竹川光一郎のウェルター級戦の模様をお伝えしたい。

<ウェルター級/5分2R>
川中孝浩(日本)
Def.1R3分30秒by TKO
竹川光一郎(日本)

初弾は竹川の右ミドル、川中は右ローに左を合わせる。腰が落ちた竹川はダブルレッグからケージ川中をケージに押し込むがブレイクが掛り、試合はケージ中でリスタートされる。

直後に竹川の右に対し、川中が左クロスを打ち込む。ここからパンチを纏め組んでいった川中が、竹中を右腕越しボディロックに捕えると、大きくリフトして腹ばいで落とす。

背中を許さず上を向いた竹川は、ハーフ&左腕をさして起き上るとリバーサルに成功──マウントを取ることに成功する。

川中はここでフィジカルにモノを言わせ、背中をあずけて一気に立ち上がる。バックマウントを取れなかった竹川は右を振るってケージに川中を押し込むが、体を入れ替えられブレイクに。

打撃勝負でいけると踏んだ川中が、レフェリーの介入を待った形か。ここから川中の左フックに続き、右を被弾した竹川がダウン。

パンチ&鉄槌の川中に対し、竹川がシングル&ボディロックで立ち上がろうとするも、アンクルをコントロールされバックに回られてしまう。

殴られ、背中をマットにつけた竹川だが、川中のパンチは止まらず、セコンドがバトンを投げ入れレフェリーが試合を止めた。ポスト桜井隆多✖長岡弘樹へ、川中が力を見せたファイトだった。


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Grachan46 J-CAGE Report ブログ 植田豊 藤村健悟

【Grachan46】植田豊が藤村健悟のスイングする回転体MMAを許さず、しっかりと動きを止めて判定勝ち

【写真】植田豊は意地でも負けられないという空気を試合中、試合後に身にまとわせていた(C)MMAPLANET

昨日6日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されたGrachan46。ここでセミ前に組まれたライト級戦、キャリア4戦目の藤村健悟が植田豊に挑んだ試合をレポートしたい。

<ライト級/5分2R>
植田豊(日本)
Def.3-0
藤村健悟(日本)

サウスポーの植田にまず右ミドルを蹴っていった藤村が、間合を取り直してから組んでテイクダウンを狙う。

立ち上がった植田は左を伸ばして前に出るも藤村は、ボディロックテイクダウンを決める。ここから藤村はスクランブルでサイドバックにつき、ジャンプして背中に乗り、ワンフックで寝技に持ち込む。

植田はブリッジで胸を合わそうとしたが、藤村は潰してパウンドを落とし、シングルで起き上ってきた植田の頭を抑え右アッパーを打っていく。植田が立って離れるや、藤村が右ミドルからダブルレッグ→シングルレッグに。ヒザを狙って失敗し、下になった植田がサイドバックからパンチを纏められる。

「そういうのは要らない」というセコンドの指示を受けた植田は右腕差し、ワキを潜って逆にサイドバックを取る。

キムラを狙った藤村に対し、植田がワンフックでバックをキープする。腕に拘る藤村を殴る植田は、トラックポジションに近い形から、背中に張り付く。ここで藤村が腕を話トップ狙いも、ボディロックで植田がトップへ。藤村がギロチンを仕掛けたところで初回が終わった。

2R、藤村がまず右ミドル。植田の左にダブルレッグを仕掛ける。左腕を腰に回す藤村に対し、植田はウィザーから小手投げ、揃って上体を起こしたところで払い腰を決める。

藤村のシッティングからバックを許さないよう前転するも──動きを作ろうとしたところで植田がバックを制してワンフック&トラックポジションに。

試合前に回転体のような試合になると口にしていた藤村だが、植田は転がらずにその動きを止めて、ポジションを取る。そこを強引に動こうとして、背中を譲るという展開に陥る藤村はバックマウントからマウントを取られる。

しっかりと抑え、ブリッジをすかしてバックに回った植田の絞めに狙いに引き込んだ藤村は、ハーフから足を抜かれて再びマウントを取られる。

植田が左右のパンチを落とし、背中を見せた藤村を殴り続けて、タイムアップに。

藤村の動きたい試合を潰した植田が3-0で判定勝ちを手にした。今月末に20歳になる藤村、回転して勝つために止まった状態での精度を上げて行ってもらいたい。


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Grachan46 J-CAGE News ブログ 山本琢也 植田豊 藤村健悟 鍵山雄介

【Grachan46】計量終了 あと3時間半でスタート。山本琢也、20キロの減量成功、全選手がパス

【写真】2カ月で20キロの減量、ミッション・コンプリートした山本の検査風景 (C)GRACHAN

本日6日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されるGrachan46の計量及び抗原検査が5日に行われた。

今大会はメインのフェザー級王座決定戦のみ従来の階級で計量が取り行われ、山本琢也と鍵山雄介が揃ってパス。タイトル戦以外の試合は水抜き減量による免疫力低下を防ぐために、500グラムオーバー規定を2キロめで認められている。

なお抗原検査については同時開催にGrachan Challengeに出場するアマチュア選手、本戦出場の選手及びセコンドが検査対象で全員が陰性となった。

Grachan46出場選手の計量結果は以下の通りだ。


■視聴方法(予定)
12月6日(日・日本時間)
午後1時30分~ZAIKO
午後1時30分~FITE

■ Grachan46対戦カード

<Grachanフェザー級王座決定戦/5分3R>
山本琢也:65.65キロ
鍵山雄介:65.5キロ

<ウェルター級/5分2R>
川中孝浩:78.5キロ
竹川光一郎:78.5キロ

<ライト級/5分2R>
植田豊:71.9キロ
藤村健悟:71.7キロ

<70.8キロ契約/5分2R>
岸本篤志:70.7キロ
村田俊:69.95キロ

<バンタム級/5分2R>
善司郎:62.5キロ
今村豊:62.75キロ

<フライ級/5分2R>
宮内拓海:57.55キロ
新垣健司:58.4キロ

<バンタム級/5分2R>
YO-HEI:63.2キロ
奥野真利:62.5キロ

<無差別級/5分2R>
ステファン:100.6キロ
ラデック:112.9キロ

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Grachan46 Interview J-CAGE ブログ 植田豊 藤村健悟

【Grachan46】19歳、4戦目で植田豊戦。藤村健悟「オシャレ格闘技とは違う、泥臭い格闘技を見せる」

【写真】2000年12月28日、まだ19歳の藤村 (C)GRACHAN

明日6日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されるGrachan46で、弱冠19歳──キャリア4戦目の藤村健悟がタイトルコンテンダーの植田豊と対戦する。

中学生の時に桜庭和志✖ホイス・グレイシーの影響を受けて始めたMMA──いや総合格闘技。PRIDE時代の戦い、植田とは噛み合った回転体のような試合をすると、藤村は断言した。

MMAPLANET初登場、藤村健吾とは?


──キャリア4戦目の19歳、正直に申し上げて藤村選手のことを私もMMAPLANETの読者もほぼほぼ分からない状況だと思います。そのなかでグラチャンの岩﨑代表が『要注目』ということでインタビューをさせていただくことなりました。

「ありがとうございます。宜しくお願いします」

──藤村選手がMMAを始めたのは、何歳の時だったのでしょうか。

「13歳、中二の時ですね。和術慧舟會TLIVEという、Kクランの前身のジムに入会しました」

──当時はTLIVEではどのようなメンバーが練習していたのでしょうか。

「現DEEPフェザー級チャンピオンの牛久絢太郎選手やCORO選手だったり、今もKクランに所属している選手達がいました」

──部活動ではなく、MMAを始めたのは?

「父親が総合格闘技、PRIDEの凄いファンで。その頃の格闘技雑誌が家にたくさんあったんです。で桜庭和志選手とホイス・グレイシーの試合の影響を受けて『俺も総合格闘技やりたい』と思って始めたんです」

──それ以前に格闘技の経験は?

「幼稚園の時にテコンドー教室が近くにあって、親父から『やれよ』と言われたのですが、『痛いのは嫌だ』と言ってやらなかったんです(笑)」

──アハハハ。それが中学の時に桜庭✖ホイスの影響を受けて、と。10年を経て、藤村選手にそこまで思わせるというのは凄いことですね。

「本当に格好良かったです」

──当時、実際に行われていたMMAを見ることはなかったのでしょうか。

「なかったです。強いて言うならば桜庭選手、田村選手、前田日明選手のUWFを視ていました(笑)」

──それは格闘技だという認識で視ていたのですか。

「別物というのは分かっていたのですが、なんか格好良く見えていたんです」

──桜庭選手のMMA、そしてUWFが格好良い。それは関節技が格好良かったということですか。

「ハイ、寝技が格好良かったです。打撃が好きになるという感じにはならなかったですし、柔術すら目に入らなかったです」

──お父さんは、MMAを始めると知った時は喜ばれていましたか。

「いえ、親父は正直反対だったと思います。口では『良いよ』って言っていましたけど、大賛成ではなかったと思います」

──格闘技好きと、息子の将来というのは別問題ということですね。実際にMMAの練習を始めて『想っていたモノと違う』ということは?

「最初は正直、ありました。『ちょっと違うなぁ』って。桜庭和志選手じゃないですけど、俺も最初からやれるんじゃないかと軽い気持ちでいて。そこで現実を見ることになりました(笑)。痛いし、辛い。でも、これしかないっていう風になっていて。痛かろうが、辛かろうが、ズルズルやっていると──結果、頑張れたなって」

──高校に進学しても、そのままMMAの練習を続けられたということですね。

「高校は通信制です。MMAの練習をしたかったので。進路相談の時に、中学の先生も『格闘技なんて……』という風ではありました。学校は週に1度だけあったので、それ以外はバイトをしながらガンガン練習していました。

そして17歳の夏にジムの代表が変わって、TLIVEからKクランになりました。去年の2月までKクランにいたので、平田樹選手とかも一緒の時期がありましたよ」

──その後、フリーになって活動を続けています。

「ハイ、普通に大人の事情って感じです(笑)」

──練習環境は確保できましたか。

「昔から端貴代選手と一緒にTLIVEに来られていた小泉(慶嗣)さんから、練習が続けられるよう場所は確保してあげるよって言っていただいて。同時にグラチャンを紹介してもらったんです」

──現状では、この試合にむけてどのような場所で調整をしてきたのでしょうか。

「トイカツ道場のプロ練習で弥益ドミネーター選手や、小金選手、清水俊一選手、端さん、藤野恵実選手と練習し、打撃はK-1に出ている大沢文也選手のいるところでやっています」

──ズバリ弥益選手や小金選手と肌を合わせていて、力がついてきたという実感はありますか。

「練習だけだと何とも言えないのですが、結構力はあるんじゃないかと思っています。おこがましくて対等とは言えないですけど、結構やり合えるんじゃないかなって(笑)」

──では植田戦への自信のほどは?

「自信はメッチャクチャあります(笑)」

──『まだキャリア3試合で、何を言う』という意見もあるかと思います。

「まぁ、言っとけって(笑)。格闘技って勝てば正義になると思うので……僕自身、4戦目で植田選手と戦うことで周囲はから『早いだろう』、『ふざけるな』って言われるのは分かります。でも僕が勝ってしまえばチャラなので。言いたい人は言っておけば良いと思っています」

──スタイルとしては、憧れの桜庭選手に近づいてきましたか。

「ハイ、テイクダウンも桜庭さんが得意にしていた超低空タックルが僕も得意なんです(笑)」

──植田選手も寝技に定評がある選手です。

「あんまりそこは深く考えていないです。寝技だけでなく、色々な部分が強いので。でも、自分としては別に大丈夫っていう感じです(笑)」

──では、藤村健悟とはこういうMMAファイターなんだということを読者にアピールしていただけますか。

「昔ながらの格闘技を見せることができる選手だと、自分では思っています。昔ながらというのはPRIDE時代とか、DREMAだったり。今の打撃をチョンチョンとやっているオシャレ格闘技とは違う、泥臭い格闘技を見せることができます。

面白い試合ができる選手だと、自分では思っています。植田選手も僕も寝技ができるタイプなので、噛み合う回転体──スタンドでもそうでしょうが、面白いモノを見せることができるはずだと思っています」

──では最後にMMAファイターとしての目標を教えてください。

「取りあえず今回の試合で良い勝ち方をして、グラチャンのタイトルは当然取って──。ゆくゆくはTVに映るデカい団体で活躍したいと思います」

■視聴方法(予定)
12月6日(日・日本時間)
午後1時30分~ZAIKO
午後1時30分~FITE

■ Grachan46対戦カード

<Grachanフェザー級王座決定戦/5分3R>
山本琢也(日本)
鍵山雄介(日本)

<ウェルター級/5分2R>
川中孝浩(日本)
竹川光一郎(日本)

<ライト級/5分2R>
植田豊(日本)
藤村健悟(日本)

<70.8キロ契約/5分2R>
岸本篤志(日本)
村田俊(日本)

<バンタム級/5分2R>
善司郎(日本)
今村豊(日本)

<フライ級/5分2R>
宮内拓海(日本)
新垣健司(日本)

<バンタム級/5分2R>
YO-HEI(日本)
奥野真利(日本)

<無差別級/5分2R>
ステファン(ドイツ)
ラデック(チェコ)

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Grachan46 Interview J-CAGE News ブログ 山本琢也 鍵山雄介

【Grachan46】対戦カード 山本琢也、なるか2階級制覇。鍵山は盟友のリベンジ&王座奪取目指す

【写真】コブラ会の同門、岸本泰昭がグラチャン・ライト級王座決定戦で山本琢也に敗れてから2年3カ月、鍵山がフェザー級王座を賭けて山本と戦う。対戦カードの下に団体発表の鍵山インタビューを掲載しています(C)GRACHAN

2020年12月6日(日)
GRACHAN 46
東京都大田区
大田区産業プラザPIO

■視聴方法(予定)
12月6日(日・日本時間)
午後1時30分~ZAIKO
午後1時30分~FITE

■ 対戦カード

<Grachanフェザー級王座決定戦/5分3R>
山本琢也(日本)
鍵山雄介(日本)

<ウェルター級/5分2R>
川中孝浩(日本)
竹川光一郎(日本)

<ライト級/5分2R>
植田豊(日本)
藤村健悟(日本)

<70.8キロ契約/5分2R>
岸本篤志(日本)
村田俊(日本)

<バンタム級/5分2R>
善司郎(日本)
今村豊(日本)

<フライ級/5分2R>
宮内拓海(日本)
新垣健司(日本)

<バンタム級/5分2R>
YO-HEI(日本)
奥野真利(日本)

<無差別級/5分2R>
ステファン(ドイツ)
ラデック(チェコ)

──GRACHANに参戦したきっかけは。

「元々DEEPに出ていて、階級も落としもしましたが、やっぱり自分にバンタム級が合って無くて、元の階級フェザー級に戻すときに他の団体を考えました。
そこでGRACHANを選びました。佐伯さんにも話して、頑張ってください!って事で、参戦になりました」

──では過去を振り返る形となりますが、初参戦の相手は大澤茂樹戦でした。

「階級を元に戻しての試合で、名がある選手だったので喰ってやるつもりでしたが、自分では正直勝ったか? ドローかな?と思ったのですが、テイクダウンで負けた感じですね。でも、元の階級、フェザーに戻して自分でもここまでやれることが分かったので、自信にはなりました」

──そして2戦目は原井徹戦でした。

「原井選手は正直強かったです。何が強いというか全体的にそつなく強いです。あまり1本負けすることないのですが、丁寧にキッチリ1本とられました(汗)」

──GRACHAN3戦目に崎山選手と対戦しました。

「この時は凄く調子が良かったです。でも、向かいあったら、強くて……でもセコンドのアドバイスで勝てました」

──他の試合は?

「そのあとは、修斗大阪大会で2連勝してます」

──GRACHAN参戦してから、中からと外から見たGRACHANの違いってありましたか。

「結局、上の選手は強いです。外から見たら他の団体と変わりないけど、中から見たら、弱い選手と一度も試合したことないですし、わざわざ他から来て、弱い選手と試合やらされても、ちょろちょろやって満足するような事も求めてないし、上に行きたいので! 強い選手とやってなんぼ!──みたいな。弱い選手と試合して勝っても、嬉しいのは一瞬、その時だけ! 強い選手ととにかくやりたい。そこは譲れないですね。だから、強い選手を当ててくれるGRACHANには感謝してます」

──1年半ぶりのGRACHAN(2019年6月2日、崎山勲戦)になりますが、それまで数々の試合が流れましたね。

「そうですね。GRACHANからの派遣で香港の試合が流れたりと、他団体含めてで5回流れました」

──今回タイトルマッチの話がきた時の気落ちは?

「GRACHANの初参戦からベルトを狙って入ったきたので、順番がようやく回って来たって感じです」

──山本琢也選手の印象は?

「正直、格闘技始めるスタートの時から、やる前からも強い選手だと思います。代表の三島さんにも言われているんですけど、総力戦で全部使って勝負しないとあかんと言われ、10数年間やってきた事の全てを出し切って勝ちに行きます。山本選手は階級落としてくるので、僕は過去に階級落として自分の良いところが消えた経験があるので、そこがポイントになってくると思います」

──前大会で仲に良い獅庵選手がタイトルマッチでした。

「僕が山下君(獅庵)とやった選手と試合するわけではないけど、俺は取らないとならない!との意識が強くなりました。

──最後に、試合に向けての意気込みをお願いします。

「ベルトは自分の為のもの。応援してくれる人、サポートしてくれる人の分の気持ちも背負っているので、絶対に勝ちます。そしてその先は、海外とかGRACHANが提携する団体含めて考えて行きたいです」

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Grachan46 Interview J-CAGE ブログ 山本琢也 鍵山雄介

【Grachan46】フェザー級王座決定戦=鍵山雄介戦前の山本琢也─02─「何の不安も抱えていないです」

【写真】ザ天然素材=山本琢也 (C)MMAPLANET

6日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されるGrachan46。同大会のメインで組まれたGrachanフェザー級王座決定戦で鍵山雄介と対戦する山本琢也インタビュー後編。

最大で101キロあった体をフェザー級まで落とす。フルマラソンの距離を数度に渡り走っている。今やMMAの世界では聞くことが稀になったトンパチな行動を実行してしまう山本は、ライト級時代よりも強いと断言。2階級制覇を成し遂げ、RIZINで戦う──勝利に向かっている。

<山本琢也インタビューPart.01はコチラから>


──阪本選手との練習で、一番変わったのはどこだと感じていますか。

「最初は圧にやられていたのですが、逆に自分も圧を掛けることができるようになったことかと思います」

──これまでも圧はあったかと思うのですが……。

「そこをさらに何か掛けられるようになったみたいで。星野さんにも『本当に圧が凄い』と言ってもらえていますし、打撃も組みも詰めることができるんじゃないかと思っています」

──ではベルトを掛けて戦う対戦相手、鍵山選手の印象を教えてください。

「これをインタビューで言っちゃって良いのか分からないのですが、特に映像もみていないので……。イマイチ分かっていないです。まぁ、○○に勝って、✖✖には勝っていないぐらいは聞いたのですが……」

──映像もチェックしていないのですか。

「映像は2度ぐらい、ゆっくり視ました。でも、記憶にはないなぐらいの感じなんです(苦笑)。たからやってみないと何も分からないです」

──そのような状況でしたら、私も鍵山選手の特徴に関連した試合への質問はできなくなりますね(苦笑)。

「まぁ阪本さんからは、注意点を伝えてもらって──そこに気を付けていれば勝てると言ってもらっていますし」

──もう階級が変わっただけで、山本選手のポテンシャルを推し量る試合になるわけですね。

「ここまでの過程には色々とありましたけど、結果として今は自信しかないです。何の不安も抱えていないです」

──基本的に泰然としていますね。

「そうですか?(笑)」

──ハイ。なんか、のんびりと構えているようで(笑)。ところでフェザー級に落とし、タイトル戦を経てどのような将来像を描いていますか。

「ここでタイトルを獲って、違うステージにいければと思っています」

──それはズバリ、RIZINと捉えて良いですか。

「行けたら良いなと思っています」

──DEEP、修斗、パンクラスという老舗3団体ではなく?

「以前に鶴屋さんからRIZINに出ないかということで3度ほど声をかけてもらっていたのに、全て断ってきたので、今は他でという考えはなくRIZINで戦うことができればという感じです(笑)」

──斎藤裕選手が朝倉未来選手を破りました。RIZINフェザー級で戦っていくことに対して、どれほど自信を持っていますか。

「自信ですか……それはやってみないと分からないっていう話ですね(笑)。まだまだ強くなれる可能性はあると思っているので、しっかりと練習していきたいです。

阪本さんも動けるようになれば、またお世話になりたいですし。阪本さんも手術後はモチベーションが上がって、やる気が出てくるでしょうし」

──同じ階級になりますね。2人ともRIZINに出場するとライバル関係になります。

「そうですねぇ。でも、阪本さんは勝負所を決めて戦っていく人でしょうし、Grachanの岩﨑代表からはその辺りのことでもフォローしてもらえるようです」

──その場に行き着くためには、今回のタイトル戦でベルトを巻くことがマストだと思います。改めて意気込みをお願いします。

「そうですね……環境も変わって、自分もさらに自信がつきました。技術力も多少はついたと思っています。なので去年の12月の試合のようにやられそうになる場面もない、応援してくれる人が安心して観ることができる試合をしたいと思っています。

ちょっと期待してほしいです」

──ライト級の山本琢也よりも、フェザー級の山本琢也の方が強いでしょうか。

「そうですね、大丈夫です。強いんで、もう。また勝ったら取材の方宜しくお願いします」

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【Grachan46】フェザー級王座決定戦=鍵山雄介戦前の山本琢也─01─「6月はMaxで101キロありました」

【写真】この時で体重は85キロほど、3カ月で20キロの減量もなかなかだ──が、6月にはさらに16キロも重かったという山本 (C)MMAPLANET

6日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されるGrachan46。同大会のメインでライト級チャンピオン山本琢也が、阪本洋平の返上したフェザー級のベルトを賭けて鍵山雄介と対戦する。

6月に過去最高、101キロあったという山本は12月5日に65.8キロで戦うために、フルマラソンの距離も何度か走ったという。底知れぬ感が、さらに広がってしまった感がある山本にタイトル戦について尋ねた。


──今日(※11月30日)、これから練習ということはまだ体を動かしている感じですか。

「今日で終わりにしようかという感じです」

──Grachanフェザー級王座決定戦へ向け、とにかく気掛かりは体重です。山本選手は普段はかなり大きいということなので。

「全然、問題ないです」

──それはライト級の時と比較しても、問題ないということですか。

「そうですね、少し悩んだこともあったんですけど、ここまで来てしまえば余裕です。あと3キロぐらいで」

──では、もう水抜きぐらいですか。

「ハイ。これまで水抜きをしてこなかったのですが、全然いけると思います。食事に関してもみてもらっていて、本当に順調です。ムチャをしそうなこともありましたが、終わってみればしっかりと落ちました」

──9月にフェザー級王座に挑むことが発表された時も、もう絞れていたのですか。

「あの時は、もう気にはしていました。だからゆっくりと落としてきて……マックスでは101キロあったので」

──えーっ!! 101キロって、重すぎませんか!!

「コロナで試合がないと聞かされていたので1度、100キロまでいってみようということで、6月に101キロまでいきました」

──その増減は完全に体に悪いですね(苦笑)。

「そうですね(苦笑)。応援してくれる人とかも増えてきたので、ここで勝って節制しようかと思っています」

──9月の会見の時は何キロぐらいだったのですか。かなりグッドシェイプに見えたのですが……。

「あの時だと80キロ半ばでした。そういう風に言ってもらえることは多いのですが、意外と重たいんですよね」

─3カ月で20キロの減量ですか。痺れますね。

「65キロは中学の時以来なので、どうなるのかなと最初は思っていました」

──練習での動きはライト級で戦う時と比較して、いかがですか。

「力は落ちていないです。ステップとかも教えてもらっていて動けるようになっているので、階級を下げたことはプラスになっていると思います」

──会見では練習環境も変化が加わりということを言われていましたが、この試合の準備は?

「実は阪本(洋平)さんが手術をされたので、試合前は一緒に練習できなくなって……T-BLOODは1度だけ行かせてもらいました。電話で『体重どう?』とか、そういう連絡は貰っています。

あとは星野大介のキャンディジムで週に1度スパーリング、それとパラエストラ千葉でミットとスパーを少しですかね。正直なところ体重を落とすために、走り続けるのがメインでした」

──えっ、これまでとあまり変わっていないような……。

「とにかく体重を落とさないことには始まらないので、走り続けました。フルマラソンの距離も、何度か走りましたし。本当にみっちり走り続けました(笑)」

──ということは、これまで通り地力の強さで戦うファイトになるということでしょうか……。

「それでも阪本選手と練習させてもらっていた期間で教わったことは自分のなかでプラスになっています。それを試合で出すことができるかどうかは……分からないですが。それこそ、いつも通りになってしまう可能性もなくはないので(笑)。ちょっと試合で試してみたいですね、どう変わっているのか。そこは自分でも楽しみです」

<この項、続く>

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