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【Invicta FC45】2度目の正直、ジェシカ・デルボニがザッピテーラを完封。新アトム級世界王者に

<Invicta FC世界アトム級選手権試合/5分5R>
ジェシカ・デルボニ(ブラジル)
Def.3-0:50-45.50-45.49-46
アリーシャ・ザッピテーラ(米国)

いきなりワンツーを入れたデルボニは、ザッピテーラのテイクダウン狙いを小手で切ろうとするが倒される。立ち上がったデルボニをがぶり、ギロチンに移行したザッピテーラは、シングルを切りってマルセロチンへ。

頭を抜いたデルボニがジャブの相打ちから、ワンツー&左ローを蹴る。レベルチェンジでダブルレッグを狙ったザッピテーラ。切ったデルボニはケージに押し込まれるが、体を入れ替えてヒザを突き上げる。ザッピテーラは小手投げも、耐えたデルボニにシングルを狙う。切ってバックに回ったデルボニは下に落とされながらも、バックを狙う。落としきれないザッピテーラだったが、デルボニも窮屈な姿勢からガードを選択する。

ハーフバタフライから立ち上がったデルボニは、ヒザから左フックを当てて離れるとワンツーを打つ。ザッピテーラもパンチを返して、テイクダウン狙い──も切られ、デルボニの圧に負けるようなテイクダウンを仕掛ける。切ってバック狙いのデルボニは回り切れずスタンドに戻ると、パンチを交換し初回が終わった。

なんと──これでもジャッジ1人は10-9でザッピテーラを支持、2人はデルボニにつけて試合は2Rに。ザッピテーラのシングルレッグを切ったデルボニが左ロー、サウスポーからオーソに戻し左アウトサイドローを蹴る。互いに構えを変えるなか、右ローを蹴ったデルボニに組んだザッピテーラは、切られてもケージに押し込む。ボディにヒザを入れあうと、回して離れたデルボニはダブルここも切ってエルボーを連打する。

チェーンレスリングができないザッピテーラは、ローで足が流れハイを狙わる。デルボニはテイクダウン狙いを切ってパンチを入れるという展開のなかで、右アッパーを打ち込む。左フックを当てたザッピテーラは、バックステップでスリップしたデルボニに組みつくが、テイクダウンは奪えない。デルボニは右ミドルを繰り出すようになり、ローにシングルを合わされても体を捩じって足を引き抜く。

テイクダウン狙い一本槍となったザッピテーラは左を被弾し、離れてテイクダウン狙う。これもスプロールされ、最後は初回と同じようにパンチを交換。さすがにジャッジ3者ともデルボニにつけ、スコアを20-18、20-18、19-19とした。

3R。ジャブの相打ちからデルボニが左ロー、ザッピテーラが右を合わせる。中間距離の打撃戦は、決してザッピテーラが劣勢ということもなく、テイクダウンを交えない展開もあり得る。それでもデルボニは左をヒットさせ、左ローから左ハイを放つ。ザッピテーラのワンツーに、素早くパンチを打ち返すチャレンジャーの左がカウンターで当たる。チャンピオンの右は振りが大きくなり、ローから左ハイを再びデルボニが狙う。

テイクダウンの踏み込みがないと、打撃の威力も落ちたザッピテーラはフックを振るいながらクリンチも、ケージに押し込んだデルボニが右腕を差して左エルボーからヒザを決める。離れてダブルレッグも遠いザッピテーラ、パンチを打たれて立ち上がる。完全に試合はデルボニのペースとなり、終盤の打ち合いで下がりながらテイクダウンを仕掛けたチャンピオンは切られてパンチを纏められた。

30-27、30-27、29-28の状態で迎えた4R、テイクダウン狙いを切られたザッピテーラは、フックの打ち合いに応じる。デルボニは足を使い、間合を外してロー。ここにパンチを合わせようとしたザッピテーラが、直後に左をヒットさせる。しかし、右ストレートを被弾すると、シングルを仕掛けたザッピテーラが、肩に座ったデルボニのパンチを打たれる。

最後は前転で離れたデルボニは、スイッチの左ミドルを蹴られるも、構わず圧を掛けて右をヒット。シングルを即前転から逃れ、立ち上がったチャレンジャーが左ストレート、そして左ローを蹴る。ザッピテーラがテイクダウン狙いにパンチを交えるも、当たらない。前足を左ローで削られ、テイクダウン狙いでようやく尻もちをつかせたザッピテーラだが、コブラでリバーサルを許しそうになる。

尻を抜かずに、足を抱えたままケージを背負うデルボニは余裕の表情でエルボー肩口に落とし試合は4P×2、2P×1のリードの状態で最後の5分を迎えた。

5R、パンチの交換に逆転を賭けたいザッピテーラがパンチを振るって前に出る。シングルをスイッチして切ったデルボニは、足を抱えて背中をつけない。ザッピテーラは尻もちをつかせた状態でシングルに拘るが、時間が進んでしまう。結果、鉄槌を落とされエルボーを受けたザッピテーラは、スイッチでシングルを切られてバックを許す。

足はフックできず、落とされそうになったデルボニは腕十字へ。ザッピテーラが防ぎ、トップを奪取も、時間は残り45秒に。前転からヒザ十字を仕掛けたデルボニは、このまま極めずともホールドで時間を使う。ワキ腹を殴られるが、蹴って離れたデルボニは時間とともに勝利を確信し、笑顔を浮かべた。

結果、大差の判定勝ちを収めた新王者デルボニは「とても嬉しい。何て言って良いのか。柔術も打撃も私の方が上だと言ったように……なぜ前回負けたのか……自分を信じて、ムエタイでも成長した。コーチからも『もう、私の想うように戦える』と言ってもらえたわ。ヒジもヒザも使える。皆が好きな試合ができる。全てで成長し、私がチャンピオンだと断言できる。アリーシャには対戦相手を尊敬するということを教えてあげたわ。チャンピオンはケージの外では、ポライトでないと」と語った。


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INVICTA Invicta FC45 LFA MMA MMAPLANET ROAD FC YouTube   アリーシャ・ザッピテーラ ジェシカ・デルボニ ボクシング ラモーナ・パスカル

【Invicta FC45】計量終了 北米MMA戦い初めはザッピテーラ×デルボニから。パスカル&カーワンも注目

【写真】組みのなかでのダーティボクシングやヒザも重要な攻撃となることが予想される(C)INVICTA FC

11日(火・現地時間)、12日(水・同)にカンザス州カンザスシティのポリス・アスレティック・リーグで開催されるInvicta FC45「Zappitella vs Delboni 2」の計量が行われた。

北米MMAシーン2022年の戦い初めとなる今大会のメインはInvicta FC世界アトム級選手権試合=王者アリーシャ・ザッピテーラ×挑戦者ジェシカ・デルボニの再戦だ。

この両者は昨年5月のInvicta FC on AXSで対戦し、ザッピテーラがスプリット判定勝ちで王座防衛に成功している。とはいっても初回、2Rとデルボニが制したと思われるラウンドをジャッジがチャンピオンのラウンドとしたため、不可解な判定といっても過言でない内容だった。


と同時にインヴィクタFCではオープンスコアシステムを採用しており、デルボニはスコア的に劣勢のなかで3Rを積極的に攻めることができずに、ここを落としたことが敗北を招いたといっても過言でない。

デルボニは翌月のフェニックスシリーズの8人制変則トーナメントを危なげなく制し、リベンジ戦となる今回の挑戦権を得た。優勢とみられるチャレンジャーだが、ジャッジの裁定は当人にはコントロールできない。そこで重要なのが、オープンスコアシステムに対応した臨機応変さ、だ。不足の事態に陥った時に、自らの戦いにアレンジを加えることができるか否か、ここがデルボニにとって王座奪取への鍵となるかもしれない。

今大会で2人のニューカマーにも注目したい。1人目はシャミアー・パシェワと対戦するラモーナ・パスカルだ。香港国籍、中国名ではファン・ターチンというパスカルは、現在ベガスのシンジゲートMMAで練習をしており、過去にはRoad FCに出場経験もある。

香港から韓国、メキシコと流離いのMMAファイター人生を経てインヴィクタへ。パスカルとしては、この地をステップを前提とした定住地としたいところだ。気になるのは対戦相手のパシェワが3ポンド以上の体重オーバーでキャッチウェイト戦で戦うこと。当日の体格差、そしてパシェワのスタミナが気になる。

もう1人の注目の新顔はLFAで活躍してきたヘイリー・コーワンだ。アクロバティックス&タンブリング=アクロバティック体操で2度のオールアメリカンに輝く運動神経の持ち主は、殴られることが厭わないファイターに向いた性格の持ち主でもある。

2020年9月にプロデビュー戦以来の黒星を喫しキャリア5勝2敗となったコーワンが、全キャリアを過ごしてきたLFAを離れ、インヴィクタを選択し再スタートに挑む一戦も見逃せない。

■視聴方法(予定)
1月13日(木・日本時間)
午前10時00分~Invicta FC YouTube & MMA Junkie

■ Invicta FC45計量結果

<Invicta FC世界アトム級選手権試合/5分5R>
[王者] アリーシャ・ザッピテーラ: 104.8ポンド(47.53キロ)
[挑戦者] ジェシカ・デルボニ: 103.8ポンド(47.08キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ラモーナ・パスカル: 150ポンド(68.03 キロ)
シャミアー・パシェワ: 153.4ポンド(69.58キロ)

<バンタム級/5分3R>
モニカ・フランコ: 135.4ポンド(61.41キロ)
ヘイリ―・コーワン: 135.4ポンド(61.41キロ)

<フライ級/5分3R>
ヘレン・ペラルタ: 125.4ポンド(56.88キロ)
エリス・ポーン: 124.8ポンド(56.6キロ)

<アトム級/5分3R>
ケイティ・サウル: 105.9ポンド(48.03キロ)
タミカ・ジョーンズ: 105.3ポンド(47.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
マリア・ホセ・ファベラ: 138.4ポンド(62.77キロ)
サラ・クレチカ: 135ポンド(61.24キロ)

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Invicta FC PS04 INVICTA Result アリーシャ・ザッピテーラ ジェシカ・デルボニ ブログ リンジー・ヴァンザント

【Invicta FC PS04】試合結果 アトム級フェニックスシリーズTはデルボニが制し、ザッピテーラに再挑戦

【写真】トーナメント終了後、優勝したデルボニとアトム級世界王者ザッピテーラがフェイスオフ(C)DAVE MANDEL/INVICTA FC

11日(金・現地時間)、カンザス州カンザスシティのメモリアル・ホールでInvicta FC Phonenis Series04が開催された。

初戦と準決勝は5分✖1R、決勝のみ5分✖3Rというフェイニックスシリーズ・トーナメント。今回はアトム級世界王者アリーシャ・ザッピテーラへの挑戦権が懸けて行われた。

本命ジェシカ・デルボニ、対抗リンジー・ヴァンザントという予想通りの決勝の顔合わせとなり、デルボニが判定勝ちを収め優勝した。デルボニは5月21日に微妙な判定で敗れたザッピテーラに対し、リベンジとタイトル奪回の二兎を追える権利を手にした。

Invicta FC Phoenix Series04
<アトム級T決勝/5分3R>
○ジェシカ・デルボニ(ブラジル)3R
判定
詳細はコチラ
×リンジー・ヴァンザント(米国)
<アトム級T準決勝/5分1R>
○ジェシカ・デルボニ(ブラジル)1R
判定
詳細はコチラ
×マリサ・メッセーバレンシア(米国)
<アトム級T準決勝/5分1R>
○リンジー・ヴァンザント(米国)1R
判定
詳細はコチラ
×リンダ・ミハレック(米国)
<アトム級T補欠戦>
○サマンサ・セフ(米国)1R
判定
×カラマリー・ヴィスロスキー(米国)
<アトム級T1回戦/5分1R>
○マリサ・メッセーバレンシア(米国)1R
判定
×ポリーナ・グラナドス(米国)
<アトム級T1回戦/5分1R>
○リンダ・ミハレック(米国)1R
判定
詳細はコチラ
×ジリアン・デコーシー(米国)
<アトム級T1回戦/5分1R>
○リンジー・ヴァンザント(米国)1R3分10秒
腕十字
詳細はコチラ
×ケイティ・ペレス(米国)
<アトム級T1回戦/5分1R>
○ジェシカ・デルボニ(ブラジル)1R
判定
詳細はコチラ
×タバサ・ワトキンス(米国)

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INVICTA Invicta FC PS04 MMA News YouTube ジェシカ・デルボニ ジリアン・デコーシー リンジー・ヴァンザント

【Invicta FC PS04】初戦のカード決定&計量終了 デルボニ、ヴァンサント、デコーシーはばらける

【写真】8人のトーナメント出場選手とシャノン・ナップ。個性豊かな装いのファイターたちだが、マスクもあってあまり顔が判別できないのが残念だ(C) DAVE MANDEL/INVICTA FC

11日(金・現地時間)にカンザス州カンザスシティのメモリアル・ホールで開催されるInvicta FC Phoenix Series04。10日(木・同)に1回戦の対戦カードを決めるファン投票が締め切られ、計量が行われた。

Invicta FC世界アトム級王者アリーシャ・ザッピテーラへの挑戦を賭けた変則ワンナイト8人トーナメント、ファン投票の結果──初戦の顔合わせは3強と目されるジェシカ・デルボニ、リンジー・ヴァンザント、ジリアン・デコーシーが別々の試合に振り分けられることとなった。


デルボニはザッピテーラの練習仲間であるタバサ・ワトキンスと対戦。ヴァンサントはキャリア2勝1敗のケイティ・ペレス、デコーシーはInvicta FC39で判定勝ちを収めているリンダ・ミハレックと初戦を戦うことになった。

MMA無酸素運動、5分1Rの戦いはワンテイクダウンで勝負が決めることもあり、準決勝まではテイクダウン能力の高い選手が有利という見方もできるが──果たして。

■Invicta FC PS04 計量結果
<アトム級T1回戦/5分1R>
ポリーナ・グラナドス: 105.9ポンド(48.03キロ)
マリサ・メッセーバレンシア: 105.4ポンド(47.8キロ)

<アトム級T1回戦/5分1R>
ジリアン・デコーシー: 105.5ポンド(47.85キロ)
リンダ・ミハレック: 105.9ポンド(48.03キロ)

<アトム級T1回戦/5分1R>
リンジー・ヴァンザント: 105.8ポンド(47.99キロ)
ケイティ・ペレス: 105.3ポンド(47.76キロ)

<アトム級T1回戦/5分1R>
ジェシカ・デルボニ: 105.6ポンド(47.89キロ)
タバサ・ワトキンス: 105.8ポンド(47.99キロ)

<アトム級T補欠戦/5分1R>
カラマリー・ヴィスロスキー: 104.4ポンド(47.35キロ)
サマンサ・セフ: 105.9ポンド(48.03キロ)

■視聴方法(予定)
6月12日(土・日本時間)
午前8時00分~Invicta FC YouTube Chanel

■Invicta FC PS対戦カード

<アトム級T決勝/5分3R>
TBD
TBD

<アトム級T準決勝/5分1R>
TBD
TBD

<アトム級T準決勝/5分1R>
TBD
TBD

<アトム級T補欠戦/5分1R>
(米国)
(米国)

<アトム級T1回戦/5分1R>
ポリーナ・グラナドス(米国)
マリサ・メッセーバレンシア(米国)

<アトム級T1回戦/5分1R>
ジリアン・デコーシー(米国)
リンダ・ミハレック(米国)

<アトム級T1回戦/5分1R>
リンジー・ヴァンザント(米国)
ケイティ・ペレス(米国)

<アトム級T1回戦/5分1R>
ジェシカ・デルボニ(ブラジル)
タバサ・ワトキンス(米国)

<アトム級T補欠戦/5分1R>
カラマリー・ヴィスロスキー(米国)
サマンサ・セフ(米国)

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INVICTA Invicta FC PS04 Preview ジェシカ・デルボニ ジリアン・デコーシー ブログ リンジー・ヴァンザント

【Invicta FC PS04】デルボニ、ヴァンザント出場の変則ワンナイトTの初戦はファン投票で決定!!

【写真】5分✖3Rのワンマッチなら、デルボニが本命であることは間違いない(C)DAVE MANDEL/INVICTA FC

11日(金・現地時間)、カンザス州カンザスシティのメモリアル・ホールでInvicta FC Phoenix Series04が開催される。

フェニックスシリーズは8人制ワンナイト・トーナメントで、その特徴は初戦と準決勝は5分1Rという短期決戦で、決勝のみが5分✖3R制となっている。

以前は優勝者がUFCと契約していたフェニックスシリーズだが、今回はアトム級王座への挑戦権が懸けられている。そんなインヴィクタFC名物トーナメントでは、ファン投票で初戦のマッチアップが決まるという新たな試みが用いられる。


ジェシカ・デルボニ(ブラジル)
ジリアン・デコーシー(米国)
ケイティ・ペレス(米国)
ケイティ・サウル(カナダ)
リンジー・ヴァンザント(米国)
リンダ・ミハレック(米国)
ポリーナ・グラナドス(米国)
タバサ・ワトキンス(米国)

上記の8選手が、インヴィクタFC世界アトム級王者アリーシャ・ザッピテーラへの挑戦権を賭けて戦うワンナイトT。当然、トーナメント枠が勝敗の行方を大きく作用するわけだが、そこにファンの意志が反映することになった。

ブラジルのストックカーレースでは、エンジンの回転数が上がるブースト機能をファン投票の多いドライバーに与えられるというかなりエンターテイメント色の強い演出が見られるが、今回のファン投票も人気が勝敗に影響するという点でその方法論に近い。

ヴァンサント✖デルボニがどのタイミングで実現するか(C)DAVE MANDEL/INVICTA FC

出場選手の戦績を見ると、本命は前回大会のタイトル戦で勝っていたという見方もできるジェシカ・デルボニだ。デルボニは王者にスプリット判定負けだったリンジー・ヴァンザントにスプリット判定勝ちしており、彼女とヴァンザント、そしてチャンピオンの実力は非常に肉薄している。

そんな両者と対戦経験はなく、ザッピテーラには判定負けを喫しているもののケイティ・ペレス、リンダ・ミハレックという出場選手に勝利しているジリアン・デコーシーが対抗馬と目されるか。

そこで注目されるのが、ファン投票だ。デルボニ✖ヴァンザント、デルボニ✖デコージー、あるいはヴァンザント✖デコージーというマッチアップを、ファンがどのタイミングで見たいのか。初戦で潰し合い、もしくは決勝でとことん、何れのシチュエーションを欲するのか。

そんなファン心理が、今回のトーナメントの行方を大きく作用することとなった。

このファン投票は『Phoenix Tournament Voting Portal』で、全対戦カードが列挙されており、4試合をチェックする方法で誰もが参加でき、米国東海岸時間の10日午後6時、日本時間では明日11日の午前7時が締め切り時間となっている。

魅せるという部分に振り切った方法論だが、ある意味5分✖1Rという変則的な試合タイムだからこそ、選手も割り切って臨むことができるのかもしれない。

■視聴方法(予定)
6月12日(土・日本時間)
午前8時00分~YouTube

■Invicta FC Phoenix Series04出場選手

ジェシカ・デルボニ(ブラジル)
ジリアン・デコーシー(米国)
ケイティ・ペレス(米国)
ケイティ・サウル(カナダ)
リンジー・ヴァンザント(米国)
リンダ・ミハレック(米国)
ポリーナ・グラナドス(米国)
タバサ・ワトキンス(米国)

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Invicta FC44 other MMA Report アリーシャ・ザッピテーラ ジェシカ・デルボニ ブログ

【Invicta FC44】超微妙なスプリットで防衛果たしたザッピテーラが「アヤカ・ハマサキと米国で戦いたい」

<Invicta FC世界アトム級選手権試合/5分5R>
アリーシャ・ザッピテーラ(米国)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
ジェシカ・デルボニ(ブラジル)

慎重な立ち上がりの両者。まずデルボニがワンツーを伸ばす。ザッピテーラの右ローをかわして、再度ワンツーを見せたデルボニが左ローを入れる。ザッピテーラの右オーバーハンドは距離が遠く、デルボニが左ジャブを合わせようとする。チャンピオンが振りの大きな右オーバーハンドで踏み込むと、真っすぐを当てていくデルボニは距離が近づくとテイクダウンを狙うが、ザッピテーラががぶって離れる。

前に出て右フックから左ローを決めたデルボニに対し、ザッピテーラがテイクダウン狙いも距離が遠い。デルボニは右ストレートを打ち込み、ダブルを切っては左ジャブ。それでも組んでくるザッピテーラにがぶってヒザ蹴り、首投げを潰す。それでもザッピテーラはクリンチでパンチを打っていったが、初回は挑戦者のラウンドとなった。オープンスコアで、なぜかジャッジは2人がザッピテーラのラウンドとした。

2R、初回が取られることを知れ積極的に取りに行かなければならないことが分かっただけでも、デルボニにとって好材料か。それでも両者が慎重な間合いの測り合いのなかで、ダブルを切られたザッピテーラがヒザを狙う。デルボニもワンツーを当てるが王者が右ストレートをヒット。この距離になると、互いのパンチが当たりデルボニがワンツーを入れる。回るザッピテーラに対し、前に出るデルボニが右をヒットさせる。直後にザッピテーラも右を返し、左リードフックを打っていく。距離をアジャストできたか、思い切りワンツーを振るったザッピテーラだが、ここにデルボニがカウンターを決める。

ザッピテーラはスーパーマンパンチも遠く、右オーバーハンドにはまたもワンツーを受け、右の打ち合いでも勢いで挑戦者が優位に。さらに右に左を合わせたデルボニは、ダブルを切って逆に組みへ。この組みに対するカウンターの組みで、デルボニはヒザを受けることが多い。2Rはジャッジが3者がザッピテーラと、どうにも理解に苦しむジャッジの裁定だ……。

3R、左ジャブを当てたデルボニは、続いてワンツーを入れテイクダウン狙いを切る。ザッピテーラは左ジャブを当て、左に回る。ここで右を当てたザッピテーラだが、デルボニがワンツーを返す。さらにジャブに右を合わせるデルボニが左ジャブを入れ、ワンツーをかわす。シングルも切られたザッピテーラは、手数は減らさない。1Rと2Rのジャッジの嗜好を理解すれば、とにかく手数と動きが必要だ。

その逆にカウンターを入れるデルボニがワンツーフックから、左をカウンターでヒットする。さらに右オーバーハンドでも打ち勝ったデルボニは、ダブルを切られてヒザやフックに出るチャンピンに左フックを打ちこむ。勢いづきフックのコンビネーションを決めたデルボニは、最後もテイクダウン狙いを切り──さすがにこの回はジャッジ3者の指示を得たと思いきや、初回をデルボニとしていたジャッジがこの回をザッピテーラのラウンドとして、スコアは29-28が揃うこととなった。

4R、ザッピテーラの右オーバーハンドをかわしたデルボニは、ワンツーからローを入れる。続く右ローにザッピテーラが右を合わせると、デルボニは左ローを蹴っていく。右に左を合わせたチャレンジャーは、右を被弾して前に出ると左ジャブをヒット。左ローで前足を削りつつ左フックを当てたデルボニは、ザッピテーラの前進をバックステップでかわしシングルレッグを切る。

ここから攻撃を仕掛ける王者の動きを見極めて、さらに距離を取ったデルボニは左フックを見せ、ダブルレッグをスプロールする。続いてザッピテーラが左ジャブをヒット。挑戦者はここまでのジャッジの傾向を考慮し、手数を増やす必要はある。左フックの打ち合いからテイクダウンをこれまで通り切ったデルボニが左を当て、パンチを纏める。王者も左ジャブを返し、右アッパーを放つ。デルボニは左右のフックから左ローを決め、ザッピテーラが姿勢を乱した。この回はジャッジは3者揃ってデルボニに票を入れ、38-38✖3という状況で最終回を迎えた。

勝負の5R、フックを振るって距離を詰めたザッピテーラがヒザ蹴りを見せ、ケージにデルボニを押し込む。回って離れたデルボニは左に回るザッピテーラの右を被弾する。勝負どころの集中力が凄まじいザッピテーラは、しっかりと前に出てワンツーを放つ。デルボニもワンツーを返し、右を受けながらショートのコンビネーションを振るっていく。

ザッピテーラの踏み込みに、足を止めてフックを振るうデルボニが左ロー。ザッピテーラが右を当てる。ワンツーを当てたデルボニは、ザッピテーラの組んでからの首投げを防いで打撃の間合いに。王者の右、チャレンジャーのワンツー後、ザッピテーラはダブルレッグを切られ、打ち合いでもデルボニの手数が優ってくる。残り15秒でワンツーの右を当て、踏み込んでのフックの打ち合いでタイムアップを迎えると、両者揃って勝利をアピールした。

初回と2Rも優位としか見えなかったデルボニだが、そこでザッピテーラにつけたジャッジだけに、最終回もどうなるか分からない……。結果は案の定というか、スプリットでザッピテーラが判定勝ち。

唖然とするデルボニ、ザッピテーラはベストを尽くし王座防衛したので全く非はないが、ジャッジの裁定には異を唱えたい。

ともあれ王座初防衛に成功したザッピテーラは「世界でベストのアトム級ファイターと証明したいから、アヤカ・ハマサキと私のホームケージ……インヴィクタ、米国で戦いたい。そしてストロー級にあげて、空位のベルトを獲りインヴィクタ初のチャンプチャンプを目指したい」と話した。


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Invicta FC44 News other MMA アリーシャ・ザッピテーラ カリーナ・ロドリゲス ジェシカ・デルボニ ダイアナ・トルカト ブログ

【Invicta FC44】計量終了 インヴィクタ新たなる門出はフライ級&アトム級世界戦から!!

【写真】親会社が変わったことで中継方法や伝え方にも変化が見られるのか、興味深いインヴィクタだ (C)INVICTA FC

20日(木・現地時間)、21日(金・同)にカンザス州カンザスシティのポリス・アスレティック・リーグで開催されるInvicta FC44「Rodriguez vs Toruquato」の計量が行われた。

昨年11月20日以来、半年振りのイベントとなる今大会は、米国ではUFC Fight PassからHD局のAXS TVに中継が変更され開かれる。AXSが視聴できない日本など米国外ではYouTubeでプレリミからライブ配信される予定だ。


中継局が変わっただけでなく、AXS TVを買収したアンセム・スポーツ&エンターテイメントに売却されたインヴィクタにとって、新体制第一弾となる今大会。メインはフライ級世界王座決定戦だ。前王者ヴァネッサ・ポルトがBellatorにステップアップを果たし、空位になったベルトをカリーナ・ロドリゲスとダイアナ・トルカトが争う。

ロドリゲスは2019年11月にそのポルトの持つベルトに挑戦予定が、体重オーバーでノンタイトル戦となり判定負けに。苦い敗北以来の実戦復帰が、今回の王座決定戦となった。対するトルカトは昨年2月にインヴィクタ出場が決まっていたが、2度に渡り対戦相手が欠場となり、2019年8月のPhoenix Series以来の同プロモーションでの試合となる。トルカトはコロナ禍において、昨年10月にブラジルでRespect MMAで勝利している。

コメインではInvicta FC世界アトム級王者のアリーシャ・ザッピテーラが、ジェシカ・デルボニの挑戦を受け、昨年9月に獲得した同王座の初防衛戦に臨む。

同大会で元王者エリカ・チブルシオを破っているデルボニ。フェイスオフで・ザッピテーラが身を乗り出すように、デルボニも思い切り睨みつけ、互いに視線を外さないという気の強さを見せていた。

デルボニは昨年12月にコンバット柔術ワールド女子フェザー級GPに出場し、ATOSのフットロッカー女子ニキ・サリヴァンのトーホールドに敗れたが、掌底有りルールで試合間隔が空かないようにバトルフィールドに関わってきた経験は無駄でないはずだ。

■視聴方法(予定)
5月22日(土・日本時間)
午前7時00分~Invicta FC YouTube

■Invicta FC44計量結果

<Invicta FC世界フライ級王座決定戦/5分5R>
カリーナ・ロドリゲス: 124.7ポンド(56.56キロ)
ダイアナ・トルカト: 124.9ポンド(56.65キロ)

<Invicta FC世界アトム級選手権試合/5分5R>
[王者] アリーシャ・ザッピテーラ: 104.9ポンド(47.58キロ)
[挑戦者] ジェシカ・デルボニ: 104.8ポンド(47.53キロ

<フライ級/5分3R>
ジュリアナ・ミラー: 125.3ポンド(56.83キロ)
クレア・ガスリー: 126ポンド(57.15キロ)

<フライ級/5分3R>
ジョゼ・ストーツ: 128.7ポンド(58.37キロ)
マリア・ホセ・ファベラ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ストロー級/5分3R>
ファティマ・クライン: 115.6ポンド(52.43キロ)
アリアナ・メレンデス: 114.8ポンド(52.07キロ)

<フライ級/5分3R>
エリス・ポーン: 124.7ポンド(56.56キロ)
クリシー・イェンドーリ: 125.9ポンド(57.1キロ)

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【Invicta FC42】3年振り復帰の元アトム級王者=ママ・エリカ、デルボニに0-3で判定負け

<ストロー級/5分3R>
ジェシカ・デルボニ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
エリカ・チブルシオ(ブラジル)

3年4カ月振り、母になってケージに戻ってきた元アトム級王者チブルシオ。対するデルボニは13カ月振りのインヴィクタで、その間に修斗ブラジルで敗北を経験している。左ローから右を放ったデルボニ、同時にチブルシオも右を伸ばす。前に出て右を放つチブルシオは、左ローを入れて間合いを取りなおす。

パンチの打った際にガードが下がるチブルシオに対し、デルボニがワンツーを2度ほど打ち込む。さらに右を当てたデルボニが、向きになってパンチを出すチブルシオに右をヒットさせる。ボディからパンチを当てたデルボニだが、チブルシオも右フックを振るう。ワンツーからハイのデルボニ、チブルシオはテイクダウン狙いから首相撲を取りヒザを入れて離れる。直後にクリンチに持ち込んだデルボニだがケージから離れる際に、ボディにヒザを受ける。ローからワンツーを入れたデルボニはチブルシオの組みにケージに押し込まれたが、オープンスコアでラウンドを取ったことを確認した。

2R、慎重な立ち上がりの両者、チブルシオの右にデルボニが右を合わせようとする。細かいパンチをアゴが上がった構えで繰り出すチブルシオが、ダブルレッグへ。切ったデルボニは待ちの展開だ。チブルシオが左ジャブ、デルボニが右を当てて前に出る。組んでヒザを入れたデルボニは、ギロチンを察知して離れる。

パンチで前に出てきたデルボニに対し、チブルシオが首相撲からヒザを連続で腹に突き上げる。離れたデルボニのワンツー、右を当てダブルレッグを切る。ガチャガチャとした打撃戦のなかでチブルシオのローに右を当てたデルボニが、前に出るシーンが増えるとチブルシオが被弾する数も同時に増える。それでもチブルシオが右ローを当て、ペースを譲るきることなく戦う。それでも終盤にもパンチを当てた数が多かったデルボニが2票を取り、試合をリードして最終回を迎えることとなった。

3R、逆転にはフィニッシュが必要なチブルシオだが、遠い位置で頭を下げながらパンチを繰り出すという形で、ダメージを与える攻撃はできない。ならば組んでテイクダウンが必要になるが、デルボニはケージを背にして時間を使う。

残り2分10秒でデルボニが離れ、チブルシオがワンツーから前に出て右を2発当てる。打ち合いになると、デブロニは付き合うことなく距離を取り直す。体を伸ばすように右オーバーハンドを見せたチブルシオだが、届かない。最後の30秒は、互いに右を打ち合うが、チブルシオはダブルレッグからの投げを潰されタイムアップに。

ママ・エリカは、復帰戦で判定負けとなった。