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【The Shooto Okinawa03】平良の師、修斗ジャンキー松根良太が語る─02─プロ修斗沖縄大会開催の真意

【写真】写真は昨年の沖縄大会翌日の砂辺と松根。沖縄でできることは、東京でもできるだろう──とは言えないけど、「見習おうよ」とは思う (C)MMAPLANET

Shooto2020#07で、清水清隆を破った平良達郎を指導する松根良太氏。

元修斗世界バンタム級(※当時はフェザー級)王者は、Theパラエストラ沖縄で指導のみならず、アマ修斗及びプロ修斗を主催するプロモーターでもある。

その松根氏が、明日29日に3度目となる沖縄大会を開催する。新型コロナウィルス感染問題は、決して小さくない影響を沖縄に与えている。そのなかで逆境を乗り越え、周囲との連携や協力もあった松根氏はイベント開催へ舵を切った。

なぜ、イベントを開く必要があるのか──。今から20年前に全日本アマ修斗を制した、あの日と同じ修斗への想い。修斗ジャンキー、松根良太の本質がそこに存在していた。

<松根良太インタビューPart.01はコチラから>


──平良選手の勝利、今後について話していただきましたが、松根さんご自身は29日に自主興行、The Shooto OKINAWAの第3回大会が控えています。コロナ禍で4月大会が中止、そしてこの時期に開催する。色々と大変なこともあるかと思います。それでも沖縄大会を続けるのは、どのような想いがあるのでしょうか。

「第1回、第2回と修斗公式戦を開催し、今年も開かなければ沖縄の選手が育っているのに実戦の機会がないことになってしまいます。そうなると日々の練習のモチベーションにも関係してくれるでしょうし。

今回の開催に当たっては、闘裸男の山本陽一さんと毎日のように連絡をしあってきました。ご存知のように沖縄のコロナ感染状況は国内でも良い状況ではないです。これで大会を開くことができるのか。沖縄大会開催に関して微妙だった頃に、闘裸男が12月13日に高松で大会を行うことが決まりました。

その時から沖縄大会を見送らなければいけない状況になるようであれば、なんとか沖縄の選手を使ってもらえないでしょうかと相談させてもらっていたんです。

そこで宮城友一選手、Lyo,o選手、旭那拳の3人の出場が決まりました。そんななか沖縄でも会場側からイベントを行うことができるという話が来ました。

平良は東京で試合ができる可能性があり、闘裸男で3選手が戦う。なら今年は沖縄大会はなくても良いのかという考えもなくはなかったです。でも、彼らより下の世代がいます。去年の全日本アマ修斗で畠山隆弥がストロー級、南風原吉良斗がフェザー級で優勝しました。ただし、この2人はプロデビューができていません」

──昨年のプロ昇格者で今年デビューができなかった選手は例年より多そうですね。

「はい、デビューしたくてもできない状況です」

──ならば教え子のプロデビューの場は創ると。

「自分もプロモーターライセンスを持っていますし、それであればプロになった選手が試合を戦うことができる場を提供しないといけないです。正直、収支的にはお客さんの数も半分までで限られてきますし、非常に厳しいことは分かっていました。

それでも協賛金も集まり、何とか開催の目途がつくのであれば選手の経験のために大会は必要です。ここでの経験が来年度の新人王トーナメントに生きてくるでしょうし。他の出場選手も2021年の活動に生かせる。その場を創るのも自分の役割だと思っています」

──傍観者にはならない。そういうことなのですね。

「先ほども言いましたが、プロモーターライセンスを持っている人間としてそうしなければいけないことだと思っています。試合の機会を創ることで、沖縄の修斗の選手が育ちます。なのでこういうとアレですが、使命感もあります。

ただ収支もあってきました。周囲の方の協力もあって、本当に感謝しています。日曜日の大会は若い選手がたくさん出場しますが、本当に強くなっています。彼らが平良のように期待される選手になる第一歩なので、ぜひとも注目してほしいです」

──メインは3回戦ですね。

「ハイ。当真佳直は去年の新人王で、新人王になった沖縄大会から試合に出る機会がなかった選手です。それが色々なことがあってランカーの木内選手と戦うことになりました。木内選手が黒澤(亮平)に負けて、再起戦をしたいと受けてくれました。

沖縄にはストロー級の世界ランカーはいないので、ここで勝てば当真の世界ランク入りも見えてきます。

当真も闘裸男に出るLyo,oも、パンクラス王の弟子なのですが、修斗に出たいと言ってくれた選手です。砂辺さんも修斗もパンクラスも関係なく、選手が出たいところで戦うべきだという考えです。ばかりか砂辺さんは沖縄大会、そして闘裸男の高松大会までスポンサーさんを紹介してくださったり、教え子の出る大会のことを親身になってサポートしてくれています。

当真もランカーに勝つ力を十分に持っているので、砂辺さんの想いもぶつけて欲しいですね。拮抗した試合になるからこそ、妥協せずに戦ってもらいたいです」

──闘裸男の山本代表も「砂辺さんは私の中でも殿堂入りです」って言われていました(笑)。

「アハハハ。本当にそうなんですよね。山本さんとも検査や地方での興行について、本当に話し合いを続けた年になりました」

──アマ修斗、地方大会、これがどの時代もあることで一定の人材を輩出できる。それが修斗の強味だと、松根さんや山本さんと話すたびに想う限りです。

「ありがとうございます。沖縄に関してはパラエストラ沖縄だけでなく、クロスラインもそうですし、シマジリアンズ、グランドスラムA.P.Pだとか、他のチームからもプロ選手が誕生しています。そういった選手のためにも大会は開かないといけないです」

──平良✖清水、沖縄大会、闘裸男と言ってみれば、うちなんちゅ✖やまとんちゅ3連戦です。

「ハイ、闘裸男も6試合中3試合で沖縄の選手が出ています。豊島さんと山本さんに感謝していますが、試合は試合で沖縄の選手は3勝するつもりで練習をしています。絶対に結果を残してくれると思っています」

■The Shooto OKINAWA03視聴方法(予定)
11月29日(日)
午後2時00分~ Twit Casting LIVE  


           
■The Shooto OKINAWA03対戦カード

<フライ級/5分3R>
木内SKINNY ZOMBIE 崇雅(日本)
当真佳直(日本)

<バンタム級/5分3R>
六本木洋(日本)
TARKER(日本)

<バンタム級/5分3R>
金内サイダー雄哉(日本)
若山達也(日本)

<フライ級/5分3R>
黒澤亮平(日本)
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
檜山美樹子(日本)
小生由紀(日本)

<フライ級/5分2R>
大城正也(日本)
畠山隆称(日本)

<フェザー級/5分2R>
南風原吉良斗(日本)
藤谷敦史(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿部剛卓(日本)
波平コング(日本)

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J-CAGE News Pancrase316 ブログ 中村勇太 砂辺光久 菊入正行

【Pancrase】7月5日のPancrase316が同月24日にスライド。19日の沖縄大会も、悔しい──仕切り直しに

【写真】パンクラスの7月5日大会は24日にスライド、沖縄大会はひとまず中止となった(C)MMAPLANET

26日(火)、パンクラスより7月5日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催される予定だったPancrase316が、同24日(金・祝)にスライドされることが決まった。同時に中村勇太✖菊入正行のウェルター級マッチが延期となった5月31日大会からスライドされることも明らかとなっている。

MMAPLANETのインタビューで酒井正和代表が「7月大会の日程変更」も考慮していると話していたが、その言葉通り7月中の移行となった形だ。

また、今回の大会スライドと同時に7月19日に砂辺光久が地元・沖縄で開催予定だった自主興行も中止が決まった。同大会は多くのスポンサーからの協力を得ることができ、地元TV局の中継も予定され、砂辺自身のビッグマッチも含め準備が進められていたが、無念の仕切り直しが決まった。


「この状況で国外、県外から選手を招聘することはコロナウィルス感染拡大という側面からもリスキーなので一旦白紙に戻します。日本、沖縄で屋内プロスポーツがお客さんを集めることができるようなれば開催しようと思っています」と砂辺は無念さを胸に収め、今の気持ちをMMAPLANETに寄せてくれた。

なお7月24日大会では中村勇太✖菊入正行以外で、今回のリリースで小森真誉✖透暉鷹のフェザー級も発表され、そのフェザー級=ISAO✖アキラ、女子フライ級のライカ✖端貴代、バンタム級の土肥潤✖関原翔などと共にランナップされている。

Pancrase316に関しては現時点ではリリース内に6月14日発売としてチケット価格も明記されているが、ここも酒井代表の言葉を借りると東京都が示したロードマップに則した判断がなされることになるだろう。