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【Titan FC63】一周回ってアッパレ。ウスマン──掛け率マイナス1700の相手に手堅く、手堅く判定勝ち

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン(ナイジェリア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
テランス・ホッジス(米国)

賭け率で-1700と、余り見たことがない数字のホッジスフックに対し、ウスマン弟モハメドは打撃戦でなくテイクダウンを選択する。ハーフでパンチを入れるウスマンは右腕を差してきたホッジスを潰して右のパンチを落とす。ケージに押し込んだ状態でエルボーから鉄槌、さらにパンチを入れるホッジスが背中を見せて立ち上がる。

ウスマンはバックをキープし、後方から右のパンチを入れる。クラッチし後方にテイクダウンしたウスマンがサイドバックで左から右を連打。ホッジスはここでも背中を取られたまま立ち上がるが、ウスマンはすかしてテイクダウンしサイドで抑える。左ショートエルボーを続けられたホッジスは、ひたすら我慢の展開が続く。ケージキックで足が伸びたホッジスに対し、ウスマンは自ら足を一本入れてハーフで抑え最後の10秒でパンチをまとめたが、初回で仕留め切れない意外な展開となった。

2R、兄カマルのアドバイスを受けたウスマンは左フックから左右ショート、そしてテイクダウンを決める。ホッジスはクローズドガードを取り、ウスマンが右のパンチをワキ腹と顔を入れて抑える。頭を上げない抑え重視のパンチから、上体を起こしたウスマンが右の重い一発を入れる。ホッジスは手首を掴んで防御に徹し、パウンドの連打には蹴り上げを見せて抵抗する。

その蹴り足を捌いてサイドに回ったウスマンは、手首を掴まれ足を戻される。構わず抑えてボディにパンチ、顔面にエルボーとコツコツと攻撃を続けたウスマンは──兄譲りといっても良いだろう、堅いファイトに徹する。ウスマンはまた最後の10秒で体を起こして左右のパウンドを落としラウンド終了を迎えた。

3R、完全にカウンター狙いのホッジスが焦れて左を伸ばす。ウスマンはここで左右のショートを見せるが、ホッジスが距離を取り直す。右に回るホッジス、中央に構えるウスマンは右フックを振るって組みつくとバックへ。正面に回ってヒザを入れたウスマンが、ケージにホッジスを押し込む。ダブルレッグで簡単に背中をつけたホッジスは前腕パンチで顔面を殴られ、エルボー、左の振り幅のあるパウンドを打たれる。

上体を起こしてパンチ、エルボーを落とすウスマンだが、すぐに頭を胸につけて抑え息を整える。残り45秒、ウスマンは体を起こしてパンチを連打しつつ、胸を合わせて休む。絶対的な安全策を取り続けたウスマン、この手堅さ──対戦相手だけでなく視る者にもストレスを与えるファイトは一蹴回ってアッパレなフルマーク判定勝ちとなった。


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【Titan FC63】急所蹴り、アイポーク。締まらない内容も、クルーズが左フックでKO勝ち。新フライ級王者に

<Titan FCフライ級王座決定戦/5分5R>
ワスカル・クルーズ(ドミニカ)
Def.3R4分05秒by TKO
クリスチャン・イナストリラ(米国)

左ジャブを伸ばすイナストリラ、クリーズはサイドキックを繰り出す。イナストリラは左ボディストレート、左ジャブ、頭の高さを変えて左を伸ばす。そこに左ハイを入れたクルーズ。尻もちをついたイナストリラが立ち上がって左のパンチを続ける。足を使うイナストリラはケージを背負うようになるが左ミドルを決める。左ミドルから距離を詰めるイナストリラだが、急所に入ったと試合が中断する。

再開後、左ミドルを蹴って回るクルーズはスピニングバックキック。左ハイを続けるが、イナストリラはガードする。イナストリラはジャブ、右ストレートを放ち、続くステップインに右フックを当てる。クルーズはアッパーのフェイクを見せ、右フック。サブミッションファイターのイナストリラは一度も組まず初回が終わった。

2R、右ローは捌いて右ハイを蹴ったクルーズが、ステップインに左の蹴りを合わせていく。クルーズの蹴りが急所を捕え、イナストリラがブレイクを要求。すぐに試合は再開され、イナストリラはダブルのジャブ、ワンツー、ローとキックボクシングを続ける。クルーズも左ローを蹴り、サイドキック、さらに右ローで軸足を払っていく。遠めの距離から右オーバーハンドを当てたクルーズが右ローを当て、後ろ回し蹴りへ。再度、急所を蹴られたイナストリラが渋い表情を浮かべ試合が中断へ。

再開後、クルーズノスピニングバックヒールキックがイナストリラの頭部をかすめる。続く後ろ回し蹴りのタイミングでバックを取ったイナストリラはケージ際で時計に見て、無理をせず正面に回り込む。そのまま抑えるだけにテイクダウンで倒そうという動きはさほどなかった。

3R、両者がジャブを繰り出し、イナストリラが距離を詰めに掛る。クルーズはミドルやジャブで突き放しに掛かり、右ミドルを入れる。イナストリラはミドルとローで前に出る動きが抑えられ、一気に踏み込んで左を振るう。回って避けたクルーズは、ローの蹴り合いで3度目となる急所攻撃でついに1P減点される。

ジャブの差し合いでは、クルーズがアイポークでまたもインターバルが設けられる。まるで締まらない試合は再開後、左フックでクルーズが前に出て右オーバーハンド。続く左ロングに左フックの直撃を受けたイナストリラが、倒れて体を丸め顔を覆うと鉄槌を連打され試合終了。イナストリラが新フライ級王者となった。


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【Titan FC63】計量終了 メインにウスマン弟=モハメド出場。イナストリラ✖クルーズでフライ級王座決定戦

【写真】フライ級王座を賭けて戦うイナストリラとクルーズ(C)TITAN FC

28日(金・現地時間)、フロリダ州マイアミのインターコンチネンタルホテル&リゾート・ビスケーンベイで開催されるTitan FC63 「Usman vs Hodges」の計量が27日(木・同)に行われた。


今大会のメインはUFC世界ウェルター級王者カマル・ウスマンの実弟モハメド・ウスマンが、テランス・ホッジスと対戦するヘビー級マッチだ。

対戦相手のテランス・ホッジスはフロリダのキックボクシングイベント=Xtreme Fight Nightのキックトーナメントで優勝こそしているが、MMAは2勝6敗──6勝1敗で5試合で1Rでフィニッシュしているウスマンが、タイタンFCでインタビュアーを務める兄カマルにどのような勝ち方でマイクを向けられるだろうか。

セミでは元王者フアン・プエルタがCombate Americasに転出し空位となったフライ級王座をクリスチャン・イナストリラとワスカル・クルーズが争う。

キャリア6勝1敗のイナストリラはTitan FCで2連勝中。一方のクルーズはキャリア11年のベテラン。タイタンFCでは豆タンク=グスタボ・バラルトに20秒で敗れたこともあり、ATTで揉まれるイナストリラが優位の王座決定戦だ。

■ Titan FC63計量結果

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン: 245.4ポンド(111.31キロ)
テランス・ホッジス: 239ポンド(108.4キロ)

<Titan FCフライ級王座決定戦/5分5R>
クリスチャン・イナストリラ: 124ポンド(56.25キロ)
ワスカル・クルーズ: 123ポンド(55.79キロ)

<ライト級/5分3R>
デヴォン・ディクソン: 155.6ポンド(70.57キロ)
ホセ・バスケス: 154.4ポンド(70.03キロ)

<フライ級/5分3R>
グスタヴォ・ヴィラーミ: 124.8ポンド(56.6キロ)
ネコロ・バンジー: 124.6ポンド(56.51キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
ライアン・クース: 124.8ポンド(56.6キロ)
アーネスト・ウォールズ: 124.6ポンド(56.51キロ)

<バンタム級/5分3R>
ライアン・クース: 124.8ポンド(56.6キロ)
アーネスト・ウォールズ: 124.6ポンド(56.51キロ)