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【Special】K-MMA、2023年・秋。グラジで久保健太戦、チェ・ドンフン「ニャムジャルガルにも勝てる」

【写真】1999年1月2日、ソウル生まれ。ポハンには軍人として赴いた(C)MMAPLANET

日本と韓国、MMAにおいても永遠のライバルである両国。Road FCを頂点とするK-MMAは規模的には日本のRIZINのようなビッグステージを持たない。対してUFCファイターの評価は引退したコリアンゾンビに代表されるように、韓国勢の方が高い。9月のDEEP vs BLACK COMBATで後者が日本の老舗を圧倒した。日韓関係に少し変化が見られるようにもなった10月最終週に訪韓、K-MMAの今を歩いた。
Text by Manabu Takashima

特集「K-MMA、2023年・秋」。遅まきながら第三弾は12月9日(土)に豊中市の176BOXで開催されるGladiator024で久保健太と対戦するチェ・ドンフンの声をお届けしたい。

3月大会でフライ級王座挑戦が決まっていたが負傷欠場、9カ月後に仕切り直しを前にキャリア3戦目でDouble GFCフライ級王者となった24歳のK-MMAファイターはどのような想いで日本で戦う。


――3月のGladiatorでNavE選手に挑戦予定でしたが、足の骨折で出場不能となりました。その後、回復具合はいかがだったのでしょうか(※取材は10月26日に行われた)。

「骨折は足の甲でした。自分自身、凄く試合はしたかったのですが、手術が必要で戦うことができなかったです。今もピンが入っているままですが、ドクターから試合に出ても大丈夫だという言葉を貰っています。鋼鉄が足に入っているので、蹴りでKOできるのではないでしょうか。アハハハハハ」

――……。欠場したタイトル戦でチェ・ドンフン選手の代役で出場したニャムジャルガル・トウメンデムベレルがKO勝ちをしてベルトを巻くと、そのままRoad to UFCのワンマッチ契約を勝ち取りました。ケガをしなければ自分が……という悔しい想いはないですか。

「悔しいと思わないといえば嘘になります。でもケガで試合ができないことはしょうがないです。とにかくリハビリに集中して、さらに強くなろうという気持ちでいました。同時に代わりに出る選手なので、どのような戦いをするのかは気になっていました。モンゴルのチャンピオンということで楽しみでもあったのですが、ニャムジャルガルの最近の試合を見ても自分なら勝てますね」

――凄い自信ですね。今回、久保健太選手が対戦相手候補ということですが(※その後、正式決定)、まず日本で戦うことが再び決まったことについてはどのように思っていますか。

「再びチャンスをくれたGladiatorに感謝しています。今回がタイトル戦でなくても、Gladiatorでの試合に集中しています。Gladiatorモードです」

――そんなチェ・ドンフン選手ですが、MMAを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「自分は軍人で、所属基地がポハンにありました。徴兵期間後も下士官として、軍に残っていました」

――ネトフリでD.Pというチョン・へインが主人公を演じる脱走兵追跡のドラマを視ましたが、体罰やいじめなど本当にあれ程えげつないのですか。

「アハハハハ。アレは陸軍の話で、自分は海軍にいましたので。海軍は陸軍よりも××××(※以下自粛)ですよ(笑)。そのまま軍人として生きていくのかと考えた時に、自分が強くになるにはMMAしかない……男としてMMAのスーパースターになりたいと思ったんです。MMAファイターとして生きていくことを決めました。実際、チームMADポハンに所属し人生が変わりました」

――軍に入る前に格闘技の経験はあったのですか。

「中学時代に柔道をやっていました。ただ初めてMMAを見た時に、これは喧嘩だと思ったので打撃を学ぼうと思い、ジムに入ったんです。で、初めてスパーリングをした時の相手がキム・ミンス館長でした。どれだけ殴られても、最後は殺してやろうという気持ちで挑みましたが、全く近づくことはできずにボコボコにされました(笑)。もう血だるま状態で。『これはしっかりと学ぶ必要がある』と思い知り、そこから気合を入れ直しました。

とにかく夕方にジムに行くとボコボコにされて(笑)、血みどろで家に戻るんです。そんな毎日が続くと、『俺は選手とやっていけるのか。本当に正しい判断をしたのか』と疑問を持つようになったこともあります。でも黙々と練習をしていると1日、1日と成長する自分を感じることができて、試合で結果も残せるようになりました」

――キャリア3戦目でDouble GFCのチャンピオンになり、今は4勝0敗です。正直、経験値としては十分でないという見方もされるかと思います。

「自分のレベルアップのため、そしてプレッシャーを与えるためにGladiatorで戦おうと思ったんです。これからは国内だけでなく、海外でも戦っていきたいので。この世界で成功を修めるには海外で連続して戦っていかなければならない。なのでギアを上げることにしました。これから世界のトップ舞台で戦うために、Gladiatorは良いステッピングボードになると思っています」

――MMAファイターとしての強みはどこだと思っていますか。

「自分はフライ級のなかでも大きい方ではないです。過去4試合とも、相手の方が背が高かったです。日本で戦うかもしれない久保選手はリーチが長いそうですが、ステップを使って久保選手の距離で戦わないようにしようと思います。そうですね、インアウト――出入りが自分の強みです。

足を負傷していたので、ボクシングの練習に集中していた期間がありました。そこで身につけた出入りですが、戦いに幅がなかったのも事実です。今後はグラップリングも交えて、圧力を掛ける試合をしたいです」

――キ・ウォンビン、チョ・ソンビン、パク・ジェヒョクとGladiatorでは韓国人王者が生まれていますす。同じ韓国人選手として続きたいという気持ちは?

「そういう歴史を紡ぐよりも、自分のために頑張りたいと思います。Gladiatorフライ級のタイトルを取ります。期待してください」

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ABEMA MMA MMAPLANET o Shooto2023#06 キム・ミンス ブログ 岩﨑大河

【Shooto2023#06】キム・ミンスと対戦、進化版=岩﨑大河─02─「ヒジとヒザを重点的に鍛えようと」

【写真】プロ修斗出場は昨年7月から1年2カ月振り。どのように進化したMMAファイター岩﨑大河の姿が見られるか(C)MMAPLANET

24日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto#06で、キム・ミンスと対戦する岩﨑大河のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

MMAに専念するうえで、岩﨑が強化するのはレスリングとグラップリングだった。ストライカーである岩﨑にとっては当然ともいえるが、MMAの試合から離れていた期間に組みの展開の視点も変わってきたという。結果、辿り着いたのは立ち上がるエスケープとヒジ打ち――10カ月ぶりのMMAで、進化した岩﨑大河を見せつける。

<岩﨑大河インタビューPart.01はコチラから>


――グラップリング面を強化するために、何か新しいことに取り組み始めたのですか。

「何かを始めたというわけではないのですが、佐藤将光さんのFightBaseで練習しているコクエイ・マックスさんという英国人ファイターが凄いんです。ネクサスでもジェイク・ウィルキンスに一本勝ちしている選手で。そのコクエイさんが技オタクというか、グラップリングに関する知識と技術が凄いです。

有名なグラップラーや柔術家の方も『こんなの日本で教えられるのはコクエイさんぐらいだよ!』と言うぐらいなんですよ。今は週1~2回コクエイさんと組んでいます。特にグラウンドで上からでも下からでも攻めることができる。あるいはすぐに立つことができるという、グラップリングの基礎を教わっていますね」

――現在の岩﨑選手に、倒されてもすぐに立ち上がる技術が備われば強いでしょう。

「ひと口に『立ち上がる』と言っても、大きく2つあると思います。ひとつは瞬発的な立ち上がり方――パッと相手のクラッチを切って立ち上がること。もう一つは技術的な立ち上がり方で、立ち上がりにくい時にテクニックを使って立ち上がる。今はその2つとも学んでいます」

――スプロールで力を使いすぎるよりは、自ら尻もちを着いてスイープするか、すぐに立ち上がるほうが直後の展開に繋げやすい場合もありますよね。

「そうなんです。たとえば堀口恭司選手と扇久保博正選手の試合で、堀口選手が組まれるとすぐに尻もちを着いて立ち上がるか、スイッチしていました。ああいう試合を視ていると、別に尻もちを着くことが必ずしも悪いことではないと思ったんです。

レスリングをやっていて『スプロールしろ。尻もちを着くな。すぐに立て』というのは重要だと思います。でも、それができない時にどうするかを考えないといけない。いかにして疲労せずにスタンドに戻せるか――頑張っても疲労して、自分が動けなくなったら意味はないので」

――そこで迎える次のキム・ウンス戦について、まずは対戦相手の印象を教えてください。

「馬力のある、力強い選手ですよね。どんどんパンチで来て、組んで倒すというスタイルで。自分としてもMMAは約10カ月ぶりになりますが、その間に自分が積み上げてきたものを発表できると思っています」

――これまでの岩﨑選手といえば、スタンドでは距離を取る――言い方を変えれば、距離を取りすぎてしまうことがあったように思います。

「そうですね。はい、分かります」

――それだけ距離を取るのは、きっと綺麗で鋭い蹴りを打てるためかもしれません。いわば長距離砲を持っているわけなので。しかし空道選手権で見せたように至近距離で殴り合うことと、テイクダウンされてもすぐに立ち上がる技術が備わったら興味深いです。

「ありがとうございます。自分もMMAの試合をしていない間、余裕を持って他の選手の試合を視ることができるようになりました。これは自分の感覚ですが、僕は他の選手と比べて手足が短いです。そしてパンチのスキルも、そんなに高くない選手でした。そこでトレーナーである大道塾吉祥寺支部の飯村健一支部長とお話して、ヒジとヒザを重点的に鍛えようと決めました」

――なるほど。ヒジとヒザがあれば、より至近距離の攻防が強くなりますね。

「はい。だから最近は特にヒジとヒザを教わっています。ちょうどそんな時に――先日、平良達郎選手がUFCで戦った大会があるじゃないですか」

――今年7月のUFC290ですね。

「あの大会はメインカードが全て凄い試合で、感動しました。MMAの深さを知ることができたといいますか。今のMMAには接近戦だけではなく、超接近戦がありますよね。本当は組みに行きたい距離なのに、行けない。あるいは組んでも切られてしまう。それはなぜかといえば、ヒジがあるから入ることができなくて。

パントージャ×モレノは最初、パントージャ選手は全然組むことができませんでした。モレノ選手のヒジが当たっていましたからね。それでも終盤は組みに行って勝利したパントージャ選手も凄いですけど」

――UFC誕生から30年経ってなお、現在でもオクタゴンは急速に進化し続けています。その姿を、余裕を持って視られるようになったのは大きいかと思います。

「MMAの最先端は、間違いなくUFCじゃないですか。メインカードになると、もうお互いジムの威信を賭けた戦いになっていて。ストリックランドとアデサニャの試合(UFC293)も感動しました。

今日も練習に向かう移動中、ずっと視ていたんですよ。最近またUFCで使われる距離感が、少し変わってきたと思います。あれだけの至近距離なのに殴って組むだけでなく、蹴りながら相手の組みも切ってしまう。本当に……凄いとしか言いようがなくて」

――確かに。あれだけの至近距離でローをカットするのではなく、蹴り足をすくい上げるなど……よく見えているんだなぁと驚きます。あとはパンチのディフェンスもパーリングが増えてきていて、UFCはトップファイターが達人の域に達してきているという。

「ボクシングやレスリング、柔術だけではなく、またムエタイの技術も高まってきているように思いますね。お互いに手と足で触れるぐらいの距離――これまでなら組みに行っていたような距離で打撃を繰り出すことが多い。すると圧の掛け方も変わってきます。

今までの僕は、相手がボクシングをやってきたら後ろに下がって蹴ることが中心でした。でも、そこで一歩踏み込んでヒジを打てば良いという感覚が身についてからは、とても調子が良いんですよ。もちろんスパーリングでは本気でヒジを入れるわけにはいかないのですが、それでも練習の中で『ここでヒジを打てばいいんだ』という感覚が備わってきています。とにかく今は早く試合がしたいですね」

■ Shooto2023#06対戦カード

<フライ級/5分3R>
石井逸人(日本)
堀内佑馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
キム・ウンス(韓国)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
宝珠山桃花(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平(日本)
磯部鉄心(日本)

<フライ級/5分3R>
内田タケル(日本)
大竹陽(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
ライダーHIRO(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
メイヘム和也(日本)

<バンタム級/5分2R>
谷井翔太(日本)
杉野光星(日本)

<新人王決定Tフライ級2回戦/5分2R>
大石航輔(日本)
神里昭吾(日本)

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【Shooto2023#06】念願の空道世界大会制し、MMA復帰。岩﨑大河─01─「勝たなければ発言権はない」

【写真】空道を生涯をかけてきわめていく武道。MMAをやり切るのは、今(C)SHOJIRO KAMEIKE

24日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto#06で、岩﨑大河が韓国のキム・ミンスと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2020年7月のMMAデビュー以来、無敗街道を走ってきた岩﨑は、昨年12月にラファエル・ロバトJrに敗れた。しかし今年5月には自身のルーツである空道の世界選手権の+270クラスを制し、再びMMAに戻ってくる。空道とMMAの両立、そしてMMA初黒星からの復活――岩﨑が現在の心境を語ってくれた。


(C)DAIDOJUKU

――改めて空道世界選手権、優勝おめでとうございます。決勝のフィニッシュが掴みからの頭突き連打というのは、空道らしいと思いました。

「ありがとうございます!」

――今年の世界空道選手権は出場選手が国際色豊かで、決勝で対戦したイタリアのアドリアーノ・メネゲッティはバック→足の取り方など柔術をやりこんでいる印象でした。

「そうなんです。空道で強い国といえばロシアなのですが、『最近強くなってきたな』と思う国は柔術や他の格闘技を取り入れているところが多いですね。今回目立ったのがキューバの選手で。-260クラスで優勝した選手(リディエ・ジョロン・ゴンザレス)はヨーロピアン柔術(※注)をやっていると言っていました」

注)ヨーロピアン柔術:種目によってルールは大きく異なるが、「ファイティングシステム」は寸止めの打撃技と投げ技、絞め技、関節技、抑え込み技が許されている着衣総合格闘技。初期UFCで活躍したレムコ・パドゥールは、ファイティングシステムの世界王者だった。

――キューバ勢の参戦は興味深いです。

「昔の試合映像を視ると、寝技だけの試合でもかなり強くて。僕の決勝の相手もそうですが、空道の中では対ロシアの戦略として柔術とか寝技を強化しているのだろうと思います」

――どの格闘競技でもロシアや中央アジアなど、旧ソ連圏の選手対策は必須となっていますね。対して決勝の相手は寝技だけでなく、蹴りも伸びる選手でした。

「決勝は最初、自分が押されているような印象を与える試合展開でしたよね。相手はリーチが長くて、打撃がコツンと当たる。自分としては効いていないけど、懐に飛び込むことができない。最初は打撃で勝てるものの、組むというか組みに行くぐらいの距離感で戦ったほうが自分の打撃も当たるかなと思いました。延長戦に行く前に戦術を切り替えることができて、結果的に功を奏しました」

――延長戦で岩﨑選手のパンチがクリーンヒットした裏には、そうした戦術の切り替えがあったのですね。決勝はフィニッシュこそ頭突きの連打でしたが、直前のパンチが効いていて、頭突きで心が折れたという印象でした。

(C)DAIDOJUKU

「ストレート、フック、ストレートと入った時に自分の中では『これは勝った』と思いました。

相手の動きが落ちたのも、目に見えて分かりましたから。自分が待ちの状態で、相手に入ってきてほしいけど入ってきてくれない。そこで自分から攻めていくと、相手も自分の距離に入ってきてくれたんです」

――岩﨑選手としてはMMAもやりながら、空道の世界選手権で勝ちたい――『自分が優勝しなければいけない』という義務感やプレッシャーは感じていましたか。

「プレッシャーのようなものは無かったです。自分は人に何か言われても、それほど気にしないタイプなので(笑)。ただ、他の人がどう思っていたか分かりませんが、自分で勝手に優勝することが義務のように考えていました。空道とMMAを並行してやっていることで、両方から何か言われないようにしないといけない。空道でもMMAでも、勝たなければ自分に発言権はないですから。その気持ちが自分の糧になっていました。この世界選手権に出場したこと、そして優勝できたことは間違いなく自分にとってプラスしかありません。ようやく自分の義務を果たすことができて嬉しいです」

――世界選手権を制したことで、今後も空道を続けていくのか。あるいはMMAに専念するのかという選択権を持つこともできたと思います。

「空道を辞めることはないです。ただ、しばらくはMMAに専念していきたいと思っています。実は世界選手権に専念するため、MMAのオファーも断っていました」

――4月のONE FFに出場する話もありましたよね。

「あれは対戦相手の負傷で流れてしまったんですよ。最初は3月に試合をする予定で、それが4月に延期されて……『5月に空道の世界選手権があるのに』と(苦笑)。ただ、今考えると流れて良かったと思います」

――MMAの話でいえばデビュー以来無敗街道を歩んできた岩﨑選手ですが、昨年12月の巌流島でラファエル・ロバトJr.に敗れています。

「あの試合は力負けしてしまいました。あとは最初に聞いていたリングの広さとは違っていて、作戦を変えざるをえなくなりました。ただ、負けたことは事実ですし、何を言っても言い訳になります。レコードに1敗はついたけど、そんなに気にはしていません。内容的にも悲観するようなものではなかったかな、と思っています。自分にとっては『今後も頑張らないといけない。今の自分にはコレが足りない』と気づくこともあって。ちょうど空道の世界選手権を挟んで、MMAキャリアの折り返し地点になったと考えています」

――ご自身には何が足りないと思いましたか。

「MMAの中で区分するなら、自分はストライカーです。ストライカーにとって最初は、組みの部分は二択になると思うんですよね。レスリングを鍛えてテイクダウンするようになるか。あるいは倒されても、すぐに立ち上がれるようになるか。自分の場合はレスリングを練習してみても、フィジカル負けをしたことはないです。それでもテイクダウンされることはあります。だとすれば、すぐに立つ練習をしたい。そう思ってグラップリングの練習を増やして、今は良い形になってきています」

<この項、続く>

■ Shooto2023#06対戦カード

<フライ級/5分3R>
石井逸人(日本)
堀内佑(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
キム・ウンス(韓国)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
宝珠山桃花(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平(日本)
磯部鉄心(日本)

<フライ級/5分3R>
内田タケル(日本)
大竹陽(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
ライダーHIRO(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
メイヘム和也(日本)

<バンタム級/5分2R>
谷井翔太(日本)
杉野光星(日本)

<新人王決定Tフライ級2回戦/5分2R>
大石航輔(日本)
神里昭吾(日本)

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