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【Special】Fight&Life#89から。未来予想図──2022年1月に河名マストと中村倫也が語っていたこと

【写真】変わった? 変わっていない? ちなみに2022年1月に生まれた赤ちゃんは、今は2年2カ月です(C)MMAPLANET

MMAPLANETで第一弾の記事がアップされたばかりの中村倫也×河名マスト対談。記事中で触れられたた2022年1月Fight & Life#89掲載用のインタビューで、その出会いから──今を予言するかのような将来が語られていた。
Text by Manabu Takashima

2月2カ月前にUFCを目指す両者が、何を話していたのか。改めて、今、このタイミングでMMAデビューイヤーを終えた2人の話に目を通して欲しい。


──専修大学の同級生から、まるで別ルートでMMAに辿り着いた中村倫也選手と河名マスト選手です。キッズからレスリングで活躍していた2 人ですし、出会いはもっと早かったのでしょうか。

中村 小学5年生の時に全国大会の1回戦で当たったのが、マストと最初の出会いですね(笑)。

──アハハハハ。そんな昔から!!

中村 小4の時にマストが26キロ級で優勝して、僕は28キロで…。

河名 3位だったんだよね。

──そんな風に相手のことを認識できていたのですね。で、2人が出会った時の試合結果は?

河名 ポイントは忘れましたが、僕が負けました。

中村 7-4です!!

河名 凄い、覚えているんだ。

──ドヤ顔ですね(笑)。

中村 あの試合は凄く覚えています。試合前から『あの子はチャンピオンだから』って意識していたら、小学生のくせしてヘッドギアをして、ボロボロのテーピングで巻いていて。『絶対強いじゃん!! 無理、無理』って(笑)。最初怖すぎてテイクダウン狙ったら、がぶり返しをポーンって合わされて。『クソ強い。ボコられる』って思いました。あの試合は勝てたことが凄く嬉しくて、終わってから映像を何度も見返していました。

河名 よぉ覚えとるわ(笑)。僕は負けたことしか覚えていなかったです。優勝した年に父親に火がついてしまって、『家にマット敷くぞ』みたいな状態になって。家でも練習していたのに負けて、相当に悔しかったです。あの年、倫也は優勝して。小6の時にはまた戦っているんです。今度は2-3で負けました。

──その時点でお互いをライバル視していましたか。

中村 マストが広島で、僕が埼玉だからブロックが違っていて年に1回、あっても2回ぐらいなのでそうでもなかったです。ただ全日本になると、来るなというのはありました。

──その関係は中学になっても継続していたのですか。

河名 中学になると当たり前に僕が負けるようになっていました。

中村 マストは中学の時は一旦、燃え尽き症候群になっていた時期で。

河名 どっちかという陸上に力を入れていて、レスリングはもういいやってなっていました。

中村 体育館で少し話して、陸上の方に行くんだと思っていました。

河名 倫也は中2で全国2位、中三で優勝していて。「やっぱり強いな。俺はコソコソやっていよう』って思って見ていました(笑)。

──でもレスリングに戻ったのは?

河名 高校で陸上かレスリングどちらかにしようと考えている時に、インターハイが石垣島であるのを知って、団体戦ならイケると思ってレスリング部に入ったんです。

中村 動機が不純すぎ(笑)。そのくせしてJOC杯(カデット)と国体で、ちゃっかり2位になっているんですよ。

──しっかりと結果を残していたということですね。

河名 倫也はJOC杯(同)優勝で、世界カデットで2位ですからね。

──高校での対戦は?

河名 僕がグレコで倫也はフリーだったので、もう当たることはなかったです。戦ったのは小学生の時の2度だけですね。

──そして大学で一緒になったと。グレコとフリーだと、練習をすることもないのですか。

中村 大学によっては完全に別々ですけど、専修大はどっちがどっちでやっても良いという空気でした。フリーの選手もグレコの練習をした方が良いし、逆も然りで。コーチがそういう感じで、僕もそう思ってやっていました。マストもめちゃくちゃフリーの練習をしていましたよ。

河名 グレコはガチガチで真面目にやらないといけないですけど、フリーだと遊び感覚でできたので。

中村 僕もフリーでは負けられないけど、グレコは別にそんなことなく、ただ思い切りやれば良いので楽しかったです。それこそフリーでポイントを失うと、ガヤが飛んできて大変なことになるので(笑)。

──寮生活だったと思いますが、練習以外での交流というのは?

中村 練習が終わって一緒にお好み焼きを焼いて食べたり。マストは広島なんで実家からプレートを持ってきて、ソバとか入れて焼いてくれるんですよ。

──やっぱり広島風なのですね。

河名 そこはやっぱり、拘っていました。

──私は関西なので……。

中村 ダメです!! その会話は。もう1年の時から、さんざっぱら論争になっていたので(笑)。あとは牡蠣が送られてきたり。練習後に牡蠣パーティもしましたね。

河名 それでノロウィルスで下痢になって(笑)。

──アハハハ。日本のトップレスラーも、大学生をしていたのですね。

河名 休みの時は一緒に渋谷に行ったりしていましたよ。でも、倫也はすぐに奇行に走るんですよ。内容は下品過ぎて言えませんが……。

中村 骨盤底筋群……インナーを鍛えまくった成果だから、皆に披露したくて(笑)。

河名 僕も◯◯見ました。しょっちゅう見せているので(笑)。別に酒を飲んでいなくてもやるんです。

──アハハハ。モノが違いますね。ところで一つ伺いたかったことがあるのですが、大会に向け複数名が寮の中で減量するわけじゃないですか。どのような空気になるのですか。

河名 機嫌が悪くなる先輩もいたので、そこは気を付けていました。

中村 レスリングの減量は練習で1.5キロ落として、500グラム食べる。10日間続けると、10キロ落ちる。そんな感じだったんです。

──えっ? 

中村 僕はハイパーダイエットとハイパーリカバリーっていうのがあるのを格闘技雑誌で知って。向うのサイトをチェックしたりして、浸透圧とか勉強しましたね。塩抜き、水抜きをやってみると『これはめっちゃ楽に体重が落ちるぞ』って(笑)。

河名 僕らも減量の仕方を倫也に教えてもらっていました。当時から倫也がMMAに進むつもりだっていうことは皆が知っていたし。でもレスリングでもヒーローみたいで、コイツはずっと上に突き進むんだろうと皆が思っていました。リーダー気質というか、ついていきたくなる人間だったんです。で、ついてくと◯◯を見せられる(笑)。

──アハハハハ。マスト選手は良い感じ話術が優れていますね。それにしても倫也選手は大学の同期からも、そのように思われていたと。

河名 倫也は2年でインカレと全日本大学フリー選手権の両方で優勝して。大学って高校から入ってきた1年の時と卒業する前の4年の時って、全くフィジカルが違うんです。普通の高校王者だと勝ち抜けないです。全日本王者の高橋(侑希)選手に全日本選抜で勝ったり、その時点でもう日本のトップクラスでした。

中村 でも3年、4年とケガをしてどっちも欠場していますからね。逆にマストは4年でインカレと全日本大学グレコ選手権で優勝しているんです。僕のことをああいう風に言ってくれますけど、マストこそ大きなケガをせず、コツコツやって力をつけてチームの皆が喜ぶ勝ちを収めていました。だって大学3年の時に倉本(一真。現MMAファイターで2014年の全日本優勝)さんをリオ五輪の最終予選でぶっ倒しているんですよ。『ここまで来てんのか』って。

河名 あそこで俺も五輪って言って良いんだと思って。

──倫也選手は、もっと早く五輪を目標にしていたのですか。

中村 僕は五輪よりもUFCでした。必死で五輪に行きたい人間からすると『何言ってるんだ!』って反感を買っていたと思います。でも、それがなんだって。何が悪いんだって。

河名 倫也の取り組みを見ている人間なら、そういうことは思わないです。練習だけでなく、私生活でもそこを真っ直ぐ目指していることが伝わって来ていたので。誰も何も言わないし、本当に応援したいという風に大学の皆はなっていました。

──では一昨年の4月にMMAに転向した時は、マスト選手は『ついに』という感じだったのでしょうか。

河名 「やっとか。現実になって良かった。倫也のやりたいことができる」ぐらいで。そういえば倫也は入寮の時にベンソン・ヘンダーソンのフィギアを持っていました(笑)。

中村 あとアンデウソン・シウバの等身大のパネルですね(笑)。

河名 そんなだから、倫也がどれだけレスリングで成功しても、最終的にはMMAに行くと思っていました。

──では昨年、マスト選手がMMAに転向すると知った時、倫也選手はどう思われましたか。

中村 「勧めないぞ。この世界は」って思いました(笑)。僕自身が壁にぶち当たっている時だったんで。TRIBEさんのプロ練習で背中を伸ばされて、『あぁ』とか言っていた頃で。もう泣きながら電車に乗っていた時期だったので、『ホントに?』って。ただ自分が我がままを貫き通していたので反対はしなかったです。

河名 倫也の場合は根っからのMMAファイターが、レスリングも強かったということだったと思います。

中村 それはケガをした期間のおかげです。その間はレスリングを離れて、体の使い方とか凄く勉強していたんです。皆が言われたままにウェイトとかやっている時に。

河名 とにかく大きくなれみたいなフィジカルだったもんね。

中村 その間、僕はUFCや米国の練習を研究して、機能回復系のジムに行ったり。だからケガから復帰した時には新しい動きができて、新しい技が使えるようになる。そういうことを繰り替えてしていたので、MMAでも自分を落とし込めるようになっていました。

──その辺りはプロ初戦を左ハイでKO勝ちの倫也選手と、右ハイから流血TKO負けになったマスト選手で明暗が分かれました。

河名 やっぱ、こうなるかって(笑)。もちろん勝つつもりで戦いましたけど、こうなるなと……。倫也のあの勝ち方は20数年間のMMAへの愛が形になったと思いました。

中村 あぁ、確かに。でもマストにはマストの強くなり方があります。レスリングの時と同じでケガがなくて、練習を続けて強くなる。もう4試合もしていますからね。ランデルマンに負けたあとの、ミルコみたいなペースです(笑)。

──例えが(笑)。そしてマスト選手は、EXFIGHTで狩野優戦が決まりました。組み技を合わせると10月から5カ月連続の実戦です。

倫也 ヤバいよ、ソレ。前の試合の打ち上げでマストも「ちょっと休む、さすがに」って言っていたんです。で、家に戻ると『EXFIGHTのオファーが来てしまった』ってメッセージが入っていて。でも、徐々に思い切り打撃が出せるようになっていますしね。本当に試合をする度に成長しているんです、マストは。

──一方、倫也選手は4月にLDHのPOUNDSTORM出場が確定しています。髙谷さんは最高に厳しい相手を用意したいと……。

中村 僕もそのつもりです。何も決まっていませんが勝手なことを言わせて貰えば、UFCに行くためのフィーダーショーで一番強いチャンピオンとやりたい。そしてPOUNDSTROM後にコンテンダーシリーズに出て、UFCとの契約を取りたいです。そこで取れなくても、インパクトは残せると思うので最長でも再来年にはUFCへ行きます。

──再来年ですか、来年ではなくて。

中村 そこでこけると、もう一回順番を持つことになるので……その覚悟を持って挑みます。でも最短だと9月ですっ!!

──今の言葉を聞いて、マスト選手はどう思われますか。

河名 倫也なら、やっちゃうんだろうなって思います。それが倫也らしさなんで(笑)。

中村 言っちゃたぁ(笑)。

──マスト選手もUFCが目標と公言しています。

河名 期間で言うと、最速で再来年を目標にしています。そこまでに国内のフェザー級のトップ、パンクラス、DEEP、修斗のチャンピオン・クラスに勝てるようになっていたい。団体に拘りはないですけど、そうなっていないといけないです。

中村 マストは『コイツを食ったかぁ』という風に勝つときが来て、そのまま一気に行っちゃうと思います。

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【Gladiator024】上久保周哉、グラジ参戦。その意図とこれから「僕のRoad to UFC。ずっとRoad to UFC」

【写真】リアリスト。誇張も悲観もなく。それだけに言葉が突き刺さる(C)MMAPLANET

9日(土)に豊中市176BOXで開催されるGladiator024に上久保周哉が出場し、韓国のシン・ジェヨンと戦う。
Text by Manabu Takashima

8月のRoad to UFCバンタム級準決勝でまさかの敗退となった上久保は、再起の場にグラジエイターを選んだ理由と、変わりないUFCへの想いを訊いた。


――8月のRoad to UFC、シャオ・ロン戦の敗北は大ショックでした。スポットライトが当たっているとはいえない、同時に『これがMMAなんだ』と上久保選手の征く道を見てきたファンも、そうだったと思います。

「ハイ……。僕も同じ気持ちでした(苦笑)」

──組んで勝つ。触れば五分五分という上久保選手のMMAが、UFCではなくRoad to UFCで崩れた点が一番ショックでした。ただ1Rはあれだけ出来ていたのに、なぜ2Rから思うように戦えなくなったのでしょうか。

「実は2Rにテイクダウンを狙った時に、左ヒザが内側に捩じれてしまって。元々、半月板が悪かったのでロッキングしてしまっていたんです。でも、試合中はアドレナリンが出ているから痛みを感じなくて。それでも、踏ん張れる感がなくて。マットを蹴っても力が入っていないし、変だなと思いながら戦っていました。

普段はロッキングをしたら痛みや緩さで気付くのですが、試合中だったからそこが気付かなくて。足が疲れたのかなとか、勝手に思っていたんです。気付いていれば、インターバルにロックしたのを直すことはできたので、それをやっていれば3Rは普通に動けたのになぁという気持ちは結構あります……。足が疲れたと自分で片づけてしまって、セコンドに言わなかったので磯野(元)さんも濱村(健)さんも、急に動きが悪くなったと感じていたと思います」

──そのようなことが起こっていたのですね。

「……ハイ。あの試合に関しては、途中から試合になっていなかったです」

──逆にケガをしたということで、ホッとしました。上久保周哉の組み技がアジアで跳ね返されたわけではないので。

「まぁ、負けた言い訳はできますからね(笑)」

──そこですか(笑)。

「1Rが本来の実力だったと思って欲しいです。切られることが前提で組んでいたので、そんなに深追いもしなかったし、切るなら切るで用意していたので。1Rは思いのほか、自分の展開になったので逆に拍子抜けした感はありました。むしろ2Rの方が『こうなるよね』という展開ではありました。ただ、あの途中から……ですね。でも、結果が全てですから」

──一旦はUFCとの契約という目標が潰えたことは、どのように感じていましたか。

「悔しかったけど、それは実力を出し切れなかったことが大きくて。だから引退するとかっていうへこみ方ではなかったです。改善点や修正しないといけない点があったけど、初回の展開は思い通りにいっていたので通用する部分は通用する。だから100回やったら、100回勝てない相手とやるまでは辞められないと思いました。準決勝の相手は100回やって100回勝てない相手ではないので、辞められないです。会場からホテルに戻るまでも、全然まだやれる。こんなんじゃ辞められないという気持ちでした」

──目指すところも変わらない?

「変わらないというか、それを目指し続けないと自分が求める相手がいない。他のどっか……国内でも出てくるかもしれないけど、そういうところを目指していないと自分のレベルも上げることができない。自分が強くなっていく過程のなかで、何回やっても絶対に勝てない相手と戦わないと意味がない。強い相手と戦っていないと弱くなります。自分が弱くなると意味がないです。だから目指すところは変わりようがないです」

──そうなると、またRoad to UFCを目指すことになりますが、Gladiator出場が決まるまで、再起の道はどのように考えていましたか。

「準決勝が終わって、まずは諸々のケガを直す時間に当てて。でもRoad toUFC決勝戦が12月9日にあるから、その時にどこかで試合をしたいと思っていました(※その後、Road to UFC決勝は延期となっている)。決勝戦のリザーバーとかの話もあったのですが、それだと試合はないだろうし。海外も考えていましたが、時間もなかったので……」

──えっ、だから12月9日のGladiator参戦なのですか!!

「もともとグラジと〇〇〇〇〇はRoad to UFCの前から声を掛けてくれていました。日本で試合をするなら、そのどっちかになると思っていたんです。で、グラジエイターは日程がRoad to UFC決勝と同じだったので『良いじゃん』と思って。この日に戦うのは禊です。自分のせいで負けたので、自分でケツを拭かないと。

やるなら強い人とやりたい。それには外国人選手と肌を合わさないと本当のところはどうだと分からないので。そういう意味で最初に名前が出た候補とか、グラジエイターは色々と考えて用意してくれていました」

──結果的にその候補がまとまらなかったわけですね。そこでシン・ジェヨンという選手と戦うことになりました。

「スパンが短かったこともあるし、自分も直近は負けているので相手にとって美味しくない。強い人に断られてしまうのはしょうがないです」

──話を伺う限り、12月に1試合を戦ってRoad to UFCから声が掛るのを待つということでしょうか。

「Road to UFCしか選択肢がないなら、Road to UFCですよね。そのRoad to UFCが5月スタートなら、その前にもう1試合する形かと。だから12月の早めに試合を戦いたかったんです。1月になると、次の試合をするとなると時間が欲しくなりますし。2月にも試合の話があって。そのタイミングで試合をする方が、何もしないで待っているより良いと思います。負けて、そのままで声が掛るほど甘くはないので」

──モンゴル勢や竹中大地選手もいるグラジですが、ベルトを狙ったり継続参戦というのは? 練習仲間の狩野優選手などは『国内で日本人選手と戦えば、どれだけ上久保選手が強いかを知ってもらえる』と言っていましたが。

「う~ん、何というですかね。もう一つの団体からは日本選手でオファーをくれました。でも、さっきいった最初の候補に〇〇・〇〇〇〇が入っていたんです。あの名前を見た時に『いいじゃん。やりたい』って。あの名前を見た時に感じた想いが、日本人選手の対戦候補には起きなかったです。やっぱりテンションの上がり方が違って。ONEでトロイ・ウォーセンとやった時も『やりたい』って最初に感じて。それが、グラジエイターが最初に出してくれた候補……複数の候補にはめっちゃあったんです。

国内の選手云々でなくて、僕が日本の選手にそういうことを感じなくなってしまっているだけかもしれないです(笑)。知らない強いヤツ、誰もが強いと思っているヤツとやりたい。そこで最初の候補は日本人との対戦もあって、ほとんど勝っている選手だったので。ときめくか、どうか。そこはありますね。あの候補を見て、グラジエイターは自分のやりたいことに乗ってくれているのを感じました。

だから日本人対決に関しては、期待してくれるのは嬉しいですけど……。竹中選手にしても、ONEに出始めた時に自分が竹中選手と並び立つなんて思っていなかったので。並ぶだけで良いと勝手に思っています。当時、竹中選手は無敗の修斗のチャンピオンだったので。そもそも、僕のなかで特定の誰かと戦いたいとかは全然なくて。理想はここで勝って、Road to UFC。あるいはUFCに通じるとこから引っ掛かるのか。UFCを目指さないと、何のために強くなろうとしているのか分からないから」

──6年2カ月振りに日本でMMAを戦うことは?

「意外と何もないです。それに大阪なので、遠征している感覚だし。海外は試合のことだけを考えていれば良いのですが、大阪でも国内の試合なのでアレコレとやらないとはいけないですけど。ただ国内で外国人と戦うので、珍しくホームになるので……ある意味、楽なところはありますね」

──負傷があったとはいえ、8月の敗北を経て練習内容など変えた部分はありましたか。

「体の負荷を減らさないといけなかったので、MMAの練習量を減らしました。そこで色々考えて、ただ練習の中身を変えたのは負けたことよりも、吉野(光)選手のセコンドでUAEWについて行ったことの方が大きいです」

──10月17日のUAEW45、リネット・ハバロフに2RでTKO負けを喫した試合ですね。そこで何を感じたのですか。

「大会全体もあるし、吉野君の相手が同階級で7勝0敗。ヌルマゴのジムに所属していた選手で。吉野君とは肌を合わせていて、強い部分を出していけば勝負どころを創れるという作戦を色々と立てていました。ただ思っていた以上に、通用しなかった。吉野君は『自分の実力不足です』とは言っていたけど、それ以上に何かちょっとこう……これまでやってきたことは間違いじゃなかったのかと結構ショックだったんです。

正直、自分が負けた時よりも……。今までやってきたことが間違っていたかもって、凄く考えました。他の試合も見て、ヌルマゴのチームと戦い、通用している選手や勝っている選手もいました。キルギス人選手とか勝っていて、彼らの試合を見て『何かを変えないとダメだろう』って思いました。

あまり良い言い方じゃないですけど、日本のMMAのレベルの話をした時に韓国、中国の次という風にいわれるようになったじゃないですか」

──はい、アジアにおいて。

「それにフィリピンも強くなっていて、正直──世界的に見ると下から数えた方が早いんじゃないかって。個々の力で突破できることはあっても──藤田大和選手が、カザフスタンの戦績の良い選手に勝ったように。そういう選手が時折り出てくるかもしれないけど、全体的な総数を見た時に日本人はどれぐらい強いのかと考えると、インドネシアの次ぐらいじゃないかって……。このままじゃ、日本人でヌルマゴのチームと10対10で試合をしましょうってなると、0勝10敗になる。そんな風に思うぐらい、ショックでした。

日本だけで練習していると、う~ん、日本人のなかでは強くなれるかもしれないけど、UFCのチャンピオンになれない。海外に練習に行くのもそうだし、根本的に練習への向き合い方、考え方から変えない限り──敵わない。ジムの設備とかあるのかもしれないけど、変えられる部分から変えていかないといけないと考えるようになりました。もう年齢的にも焦って、直ぐに変えないといけないと思った部分はあります」

──この国のMMA業界は世界的な強さを手にするという方向に向いていません。必要なのはLFAでありContender Seriesであって、KSWではない。でも、業界を変えることは一選手ではできないです。

「MMAを練って考えていたものが、UAEWで打ち砕かれて……。今、やれることはまずは自分を変えること。自分が練習で思っているテーマを変えました。本当は大人数で同じ考えでないといけないのですが、まずは身近の人たちから、と。監獄の人たちは考え方も似ているので、そこから変えて行こうかと。

だたし、自分達が今やっていることが正しいとは限らないです。正しいと思った方向に進んでいれば、変えようという考えが広がっていく。別に日本を強くしようなんて考えはないけど、自分の練習環境を良くするために回りに強くなってもらいたいという感じです」

──監獄グルグルの2分のスパーリングでは、あの速いペースで戦えるものなのかと驚かされました。

「ペースはだいぶ上げました。これまでは2分という限られたなかで丁寧に一つの山を創ろうという形だったのですが、ミスをしても良いからとにかくペースを上げること。山場を2分の間にいくつも創るのが、今のテーマです。

やっぱりリズムの違いっていうのは、大きいし。如何に早く自分の流れにもっていけるのかを大事にする。それが今、意識していることです」

──リカバリーも早くなっていないですか。練習のなかで矢継ぎ早に動くので、バックを取り切れないで落とされることも出てきた。そこからのディープハーフからスクランブルなど立て直しが目を見張る速さでした。

「本当ですか……」

──ロータス世田谷でのグラップリングとは明らかに目的が違うことも伝わってきました。

「ロータスでは5分のグラップリングを回していて。5分を2分、2分、1分と考えて、2分を2回取れば絶対にラウンドを取ることになります。なので最初の2分を如何に取れるのか。そこのアプローチを変えて……手数、種類を増やし、今までやっていなかったことを試す。当然、失敗します。でも練習で失敗するのは全然構わないので。これまでミスを少なくするためにアタックが少なかったと思います。そこも大事なのですが、練習でやっていると失敗が少ないから、自分のなかの色々な判断材料も少なくなってしまうのかなって考えて。情報収集もかねて、色々とやっています」

──新たな技術を手にすることも考えていますか。

「ハイ。色々やりたい技もあるし、体のケガも多いから同じことを今までのようにできなくなる。なら武器を増やすことが必要になってきています」

──12月の試合でも、そのペースという部分を試すことはあるのでしょうか。

「う~ん、今やっているペースを出す……ことが間に合えば良いですね。UAEW後から取り組み始めたことなので、間に合えば良いなぁ……と。ただ間に合わなくても、この間に取り組んできたことは絶対に無駄にならないので。やっているペースなり、アタックの部分とかは出せるようにしたいと思います」

──全てはUFCに辿り着くために?

「これが僕のRoad to UFC──ずっとRoad to UFCです」

■【Flash】上久保周哉の対戦相手が、ペ・ジョンウに変更

6日(水)、Gladiatorより9日(土)、豊中市176BOXで開催されるGladiator024で上久保周哉と対戦予定だったシン・ジェヨンが、練習中に負傷しエキストリーム・コンバットの同門ペ・ジョンウが代役出場すること発表された。

ペ・ジョンウは1995年12月31日生まれの27歳。テコンドーとボクシングの経験があり、ブラジリアン柔術は青帯で韓国軍士官服務時代にはテコンドーとボクシングの教官を務めていたというが、今回がMMAデビュー戦となる。

同ジム所属でRoad to UFCバンタム級決勝戦を控えるイ・チャンホのトレーニングパートナーであるペ・ジョンウは、スクランブル発進&初陣にも関わらず──さらには上久保の承諾の知らせを聞く前から、自ら航空券を抑え今回の試合出場に尋常でないやる気を見せていたという。そんなペ・ジョンウのこの試合に向けた意気込みは以下の通りだ。

ペ・ジョンウ
「昨日までにもイ・チャンホのRTU決勝戦準備を一緒にしたので、4日前のオファーでも問題ないです。このところ、トレーニングキャンプで毎日のようにハードトレーニングをしてきたので、今はもう減量に集中するだけで、むしろ楽な状態です。

上久保選手のような強いファイターと試合ができることになって光栄です。上久保選手には楽しい試合をしようとお願いしたいです。本当にお願いします」

■視聴方法(予定)
12月9日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator024対戦カード

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
宮川日向(日本)

<フェザー級/5分2R>
袖裂雄貴(日本)
福山佳祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
今村滉(日本)

<GLADIATORライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
田中有(日本)
グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
河名マスト(日本)

<バンタム級/5分3R>
竹中大地(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
上久保周哉(日本)
ペ・ジョンウ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
中川皓貴(日本)
バットオチル・バットサイハン(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
じゅん(日本)
高橋孝徳(日本)

<フライ級/5分3R>
澤田政輝(日本)
イ・スンチョル(韓国)

<フライ級/5分3R>
和田教良(日本)
シン・ジェヒョク(韓国)

<バンタム級/5分3R>
南友之輔(日本)
健太エスペランサ(日本)

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
フェルナンド(ブラジル)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
スモーキー(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
木村柊也(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
伊藤琥太郎(日本)
辻本涼太(日本)

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DEEP Gladiator Gladiator021 MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE UFC パンクラス 狩野優

『あれ、こっちなんですか』=「あっちじゃないんですか?」。ハイ、こっちなんです――のわけ

【写真】結果はいざしらず、彼らの試合が見たかったのです(C)MMAPLANET

「こっちなんですか?」。昨日、176BOXで行われたGladiator021で何度か、こう話しかけられた。つまり「あっちに行っていないのですか?」という疑問だ。あっちとはニューピアで開催されたPancraseを指している。

大会がバッティングすることはままあり、どこの取材に行き、どこに他のカメラマンや記者の人に仕事を依頼するのか。その答えは自分のなかにはもう明白に存在しているが、やはり悩ましい問題だ。

MMAPLANETとして取材をさせてもらうなら、自分が行こうが他の人に足を運んでもらおうが関係ないと思ってはいても、それすらかなわないケースも出てくる。

まさに昨日のパンクラスがそうだった。自分がどこに行くのか。これはもう本当に申し訳ないが、一番見たいと思うところとコスト、そして速報のスケジュールで決まってくる。

「広告が出ているところが優先だろう」と指摘されるかもしれないが、これは決してそうではない。その当たり前のことができないことも幾度となくあった。ここがMMAPLANETの良いところであり、ダメなところでもある。そして、そのことを理解して広告を出してくださる方々には、感謝の気持ちしかない。

昨日、自分がグラジを選択したのはフィリピンとモンゴルの選手と広島、名張、津を拠点にする日本人選手の試合をライブで見て、写真に収めたかったからだ。プログレスのグラップリングも同様だ。

そのための来阪だが、いつ大阪に向かうのかもこれはこれで問題だった。結論として、金曜日の夕方に大阪入りした。

金曜日の夜にはONE FFで狩野優選手の試合があった。土曜日の朝はONE FN、昼と夜にDEEP。日曜日は早朝からUFC、そして昼にはグラジがスタートするからだ。

計量会場まで自転車で20分程度の場所に滞在しているにもかかわらず、その取材は亀池君に任せた。ONEの終了、DEEPの開始時間、速報の試合レポート費&撮影代、計量のレポート費用を考えたうえでの――せこい判断だ。

パンクラスもDEEP同様に小久保さんに撮影をお願いしていたが、オフィシャルの仕事が他にあったので――ここは断念せざるをえなかった。

土曜日の昼、自分は大阪の宿泊先、亀池君がグラジの計量会場、小久保さんがDEEPのイベント会場。日曜日は自分がグラジのイベント会場、亀池君が作業場からUFCのメイン~グラジ、パンクラスと速報をしてくれる。それが、この2日間のMMAPLANETの陣形だった。

雑誌が10人近い編集部員&フリーという体制で取材ができていた時代は、一つの媒体で全てをフォローできた。いまや雑誌にその資金力はなく、自分で屋号を持ったサイトが個々の取材をしている状況なので、単独媒体で全てをフォローできない。結果、記事なる大会と記事にならない大会の格差が相当に広がる。何かを育てる余裕が、専門媒体にない。そんな時代になって久しい。その一方で、配信を視聴して、試合レポートを作成できることで体裁だけは整えている。

自分が取材したいもの、掲載したいものを優先するのか。取材できるもの、取材すべきものをするのか、それは媒体ごとの判断になる。メディアとは何なのか、専門媒体とは何なのか。メディアという体裁を整えるのか、メディアとして何かを追求するのか。そんななかで、かなり勝手にやらせてもらっているのがMMAPLANETだ。

昨日、自分は豊中にいた。重ねていうがフィリピン人とモンゴル人ファイターが、首都圏在住でない選手と戦う試合が見たかったからだ。そして、これから名古屋で取材をし帰京するのにも都合が良かった。

つまりはそういうことで、長々とパンクラスの現場にいなかったことを――坂本靖さんに説明をさせてもらった次第です。靖さん、4月30日の大会はプレビューからしっかりとやらせていただきますのでご容赦ください。

2023年3月27日、高島学


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F1 o ONE ONE Championship YouTube   ルンピニー 狩野優

『ONE Friday Fights 10』狩野優 vs. イヴァン・パルシコフ ハイライト動画




 3月24日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された『ONE Friday Fights 10』で行われた狩野優 vs. イヴァン・パルシコフのハイライト動画。僅か50秒で狩野が膝十字固めで敗れています。


 また、ムエタイで柴田真吾がペットクランナー・シップーヤイニランに判定勝ちしています。続きを読む・・・
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【ONF FF10】う~ん……狩野優、イヴァン・パルシコフのヒザ十字で50秒一本負け……

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
イヴァン・パルシコフ(ロシア)
Def.1R0分50秒by ヒザ十字
狩野優(日本)

サウスポーの狩野が左を振るうが、パルシコフもフックを振るう。クリンチの攻防となり、小手投げを狙ったパルシコフは。引き込み気味に尻餅をつき足をとりにいく。バックを伺いつつ、尻餅状態で足を組んで防いだ狩野は、後ろから三角へ。しかし頭を抜いたパルシコフがヒザ十字をセットし、狩野はタップした。

「練習でも皆がタップしている技なんだ。ONE本戦と契約してケージで戦い。ケージが僕の戦場だ」とパルシコフは話した。


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【ONE FF10】ロシアの猛者パルシコフと対戦、狩野優「この2年半の戦いが何であったか証明する」

【写真】無口な狩野の代わり、長南代表が計量に関して話してくれた(C)MMAPLANET

本日24日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムでONE Friday Fight10が開催され、狩野優がイヴァン・パルシコフと対戦する。

昨年はDEEPでも戦い、目標とするステージはRIZINかと思われた狩野だが、一転ONE FFでロシア人ファイターと戦う。現状、日本にいては経験できない相手との試合は狩野のためのファイトでなく、ONEのヒエラルキーのなかでの生き残り合戦という位置づけだ。ここから先を目指すために、この戦いに集中するという狩野と師・長南亮にハイドレーション対策から、まずは話を訊いた。


──狩野選手、試合前夜にありがとうございます。無事、計量を終えフェイスオフも済ませたようですが、昨年にはチームメイトの若松佑弥選手がハイドレーション失敗を経験しており、ホッとしたところがあるのではないですか。

「ちょっと苦しめられました。いつも通りの減量をしていると、きっと失敗していたと思います」

──そうだったのですか。確か狩野選手はコロナ禍で一階級上&当日計量の経験はありますが、ハイドレーションは初めてでしたね。

「ハイ。ライト級が77キロだったり、フェザー級が70キロというのは経験していますが、ハイドレーションは初めてなので難しくて、ちょっと今回はアドバイスがないとクリアできなかったと思います」

長南亮 狩野は言葉が足らないので自分が付け足させてもらって良いですか。

──もちろんです。宜しくお願いします。

長南 彼は慎重派で、日本でも計量ではアンダーするぐらいに落としているんです。北米ユニファイドならもう1階級下の61.2キロのバンタム級でも行けるんじゃないかというぐらい、計量の前日に65.8キロを余裕で下回っています。普段の練習と摂生で、そこまで行くんです。

──なのでONE階級だとバンタム級で、フェザー級ではないのですね。

長南 ハイ。ただ、そうやって練習をして体重が落ちるモノだから1週間前からハイドレーションがオーバーしている状態で。練習後に測ると、ずっと尿比重が規定を越えてしまって。汗はたくさんでるのですが、尿はあまり出ない体質のようで。凄く濃いのが出てしまうんです。

──う~ん、難しいです。

長南 尿比重は規定はあっても、個人差があるので。水抜きする・しない以前に、普通に慎重に体重を合わせていくと小便が濃い。

──解決策としては、普段からこまめに水を飲んで、ウォーターローディングするような形だったのですか。

長南 そうですね。それと活動時間ごとに尿比重計で細かくチェックしていると、夜になる……活動をしていると尿比重は上がることが分かりました。朝は大丈夫でも、練習すると肝臓のなかのグリコーゲンが不足して尿比重は上がる。そのデータに基づいて計量に臨んだら、余裕でハイドレーションもクリアしました。

狩野は普段から食事も練習もちゃんとしているから、体重をしっかり落とすと尿比重が上がっていた。そこが掴めると、余裕でした。逆に以前の北米ユニファイドの計量の時は、食事も水分ももっと摂って体重を落とそうって言っていたんです。それがファイトウィークに入るころには、もう2キロオーバーとかの状態になっていたので。

─普段から摂生していると何かの時に修正しやすくるわけですね。ともかく、まずはハイドレーションのストレスから無事解放されましたね。

「ハイ。気持ち的にはストレスになっていましたけど、もうクリアできたので達成感もあります。もう試合は試合なんで、そこはもう大丈夫です」

──ところで狩野選手は昨年、EXFIGHTからPOUNDSTORM、そしてDEEPで2試合を戦いました。DEEP出場でてっきり目標はRIZINかと思っていたのですが、ここにきてONE FF出場は少し驚きました。

「DEEP参戦は……何だったんですかね」

──アハハハハ。

長南 中村大介がTRIBEの人間と戦いたい発言をして。ウチのチームの選手とやりたいということで、狩野もその試合は興味があると。でも、中村大介が韓国で試合をしたり、すぐに組まれなかったんですよ。50歳過ぎても現役にいると言っていても、彼が強い間に戦わせたかった。でもタイミングが合わなくて、違う相手と組まれて。それでは狩野に必要な経験を積ませることができなくなります。なら、必要な戦いをしようということでONE FFに出ることに決めました。

──DEEPでは中村選手以外には興味がなかったですか。

「なかったです。すぐに戦わせてもらえると思ったので」

──せっかく佐伯✖長南のラインが復活したのに……。

長南 でも他の選手もDEEPに出ますし。狩野にしても、彼にとって必要な試合が組まれれば、また出るかもしれないです。現状、狩野が戦いたいと思う選手がいなかった。今のチャンピオンでも勝てるでしょ?

「それはもう、気持ちは全然勝てます」

長南 気持ちかよ(笑)。

「いや、勝てます!!」

──アハハハ。言い換えると、ONE FFには今必要な試合があったというわけですね。

「そのうち、海外で国際戦を戦うことになると思っていました。先輩方が通ってきた道、活躍している団体で戦えるのは光栄なことなので」

──そして対戦相手は東南アジア系でなく、タイ在住のロシア人が来ました。

「自分が経験したことがないフィジカルの持ち主と、戦ってきたんだろうって思います。でも自分もそういう経験を積んでいかないと、この先勝てない。ここでロシア人と戦えることは、日本では経験できない貴重な機会になります。ロシア人が来るのかって、正直思いましたけど」

長南 日本で(エフェヴィガ)雄志とか、自分より大きな相手と練習してますからね。何回りか小さくても、やり合えていますからね。トレーナー目線で、パワーの差はそれほど気にしていないです。ただし何も狩野のために組まれた試合じゃない。強い者が勝ち残るという戦いですね。

──では狩野選手、イヴァン・パルシコフにどのような印象を持っていますか。

「組みとか寝技もできるんですけど、負けん気が強いというか。そういう感じですよね、フルラウンド戦い切れる。気持ちが強いです。だから、自分はソレを上回る気持ちの強さで勝負します。そういうところで勝負していかないと、勝てないです。自分の戦いを貫くことが一番大事になってきます。タフな試合になることは覚悟していますけど、一方的に勝つ……試合を通して自分が圧倒していたいです」

長南 技術面は自分が担当しているので。そこは、全部計画を立てています。一方的に勝つことを目指しながら、競り合いになっても勝つ。我々の戦いに、無暗に殴り合うというのは入っていないので。スタミナ勝負、何か必要というところで前に出て仕掛けることができるか。それが根性勝負で、決して殴り合うことではないです。

──ONE FFで戦うということは、今後の目標はONE本戦ですか。

「海外で戦うということです。自分の名前を海外で外国人と戦って浸透させる。海外で戦う、そこしか考えていなくて。そのステップアップのための試合なので、明日の試合より先のことは考えていないです」

──では最後に意気込みの方を改めてお願いします。

「日本で戦ってきた2年半が何だったのかを証明するために戦います」

■放送予定
3月24日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE FF10 MMA対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
狩野優(日本)
イヴァン・パルシコフ(ロシア)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ローレンス・フィリップス(米国)
アクメド・バグスハエフ(ロシア)

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DEEP DEEP Tokyo Impact Deep Tokyo Impact2022#07 MMA MMAPLANET o 劉獅 狩野優

【DEEP Tokyo Impact2022#07】劉獅のTD&左右フックを凌いだ狩野、バック奪取で判定を制しDEEP2連勝

【写真】接戦を制したのは狩野。劉獅の猛攻&TDも光った(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分2R>
狩野優(日本)
Def3-0:20-18.20-18.19-19.
劉獅(日本)
※ドローのジャッジはマスト判定で狩野

いきなり距離を詰めた劉獅が、パンチを連打する。ケージを背にした狩野が四つで組みつくも、劉獅が反対に大内刈りでテイクダウンを奪った。下からヒジを突き刺す狩野。劉獅はしっかりとベースを取って抑え込むも、狩野がヒップスローから劉獅の首を抱えた。足を利かせる狩野に対し、立ち上がって右パウンドを落とした劉獅が、同じく立ち上がった狩野をおいかける。ケージ際でバックに回った劉獅に対し、狩野は離れててパンチの打ち合いに。

左ストレートを当てた狩野が、劉獅にシングルレッグで組みつく。ケージまでドライブし、ダブルレッグに切り替えた狩野が劉獅に背中を着かせた。抑え込むながらパスを狙う狩野。劉獅をケージに押し込みつつ、パスガードを仕掛けていく。劉獅は立ち上がったが、ここでケージを掴みレフェリーから注意を受けてしまう。離れた劉獅は左右フックを連打。狩野はヒザのカウンターを狙った。ケージ中央まで押し戻した狩野は左ハイを放つも、足を滑らせてグラウンドへ。足を取っている狩野に対し、劉獅がバックに回って初回を終えた。

最終回、劉獅のフックと狩野のストレートが交錯するなか、劉獅の右ストレートがインから当たる。狩野はボディロックで組みつきケージ際へ。劉獅が右腕を差し上げ、体勢を入れ替えて小外刈りから体を浴びせてテイクダウンに成功した。相手の首を抑えて立ち上がる狩野。体勢を入れ替えて、シングルレッグで回してからバックへ。さらに狩野が四の字ロックへ移行する。

パンチで削りながら相手の体を伸ばす狩野。左腕を首に回してRNCを狙うも、これは極まらず。体勢を立て直し、なおもRNCを仕掛けていく狩野に対し、劉獅もクラッチをほどく。そして反転して立ち上がった劉獅がパウンドを落としながらバックを狙ったが、狩野が劉獅の右腕を取って腕十字へ。最後は互いに三角の状態で固めて試合終了のゴングを聞いた。

ジャッジは1人がドロー、マスト判定で狩野に。残り2人はフルマークで狩野につけ、DEEP2連勝を飾った。


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DEEP DEEP Tokyo Impact Deep Tokyo Impact2022#07 MMA MMAPLANET o RYO ライカ 五明宏人 劉獅 原虎徹 小川徹 小金翔 木下尚祐 泉武志 泰斗 渋谷カズキ 狩野優 筋トレ 野村駿太 駒杵嵩大 鬼山斑猫

【DEEP Tokyo Impact2022#07】小金翔と対戦、脱空手家・野村駿太「打撃だけでないと見せられる試合に」

【写真】しっかりとしたMMA観がある野村。レスリングベースの練習仲間の多さが、野村のMMA観を養っているのか(C)MMAPLANET

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2022#07で野村駿太が、小金翔と対戦する。

伝統派ノンコン競技空手出身、デビューから1年3カ月で3勝1敗の戦績を残す野村は、キャリア20勝4敗2分の小金との対戦前日──計量後にも関わらず落ち着き払ってインタビューで答えていた。

空手ベースのストライカーではなくウェルランダ―としてトップを目指す野村は自らの試合、先輩・五明宏人について話した。


──計量を終えて、今の心境を教えてください。

「明日やるぞという気持ち、それだけです」

──かなり頬がこけていますが、減量の幅はどれぐらいなのでしょうか。

「もともと普段からプヨプヨになるようなことはないのですが、摂生していて水抜きも合わせて7、8キロですかね。体重自体は変わらないのですが、レスリングの練習量が増えると体つきが変わって大きくなったようです」

──筋トレではなくて、レスリングで体が大きくなると。

「そうですね。それとイチロー選手がやっていた初動負荷トレーニングをやっています。関節を細かく動かして、可動域を広げるという感じのトレーニングです。人間が持っているバランスを大切にした体の使い方が必要だと、自分は思っていて。変に体を大きくするのではなくて、もともとのバランスを大事にしてトレーニングをしていると、筋肉もついてきた感じです」

──タイミングとスピードが大切だった空手家時代と比較して、組みがあることで練習内容も変化し体つきも変ったということですね。

「ハイ。耐久力、瞬発力、引きつせる力もパワーということではなくて、上手く体を使うことで出てくるというのが最近少し分かってきました。レスラーにはレスラーならではの体つきがあるように、空手家には空手家の体つきがああります。レスラーの真似はできないので、工夫してやっていかないといけないです」

──7月の泉武志選手との試合、まさにレスラーとの対戦で競り勝ちました。

「普段練習させていただいている武田(光司)さんより実績があるということで、警戒し過ぎた部分が多かったです。そんなレスラーの泉選手から、自分的には思ったほどテイクダウンもされずに凌げたというのはあります。ただし、あの展開では自分も打撃を出すことができなかった。内容的には何もされなかったけど、何もしていないというモノになりました。

なので今回は、そこを変えられるよう試行錯誤して練習をしてきました。この5カ月は自分を見直す時間になりました。泉選手との試合で、自分と堀口選手の違いが実感できる試合だったので」

──レスリングを凌ぐだけでなく、空手……打撃で攻めたいと。

「ハイ。空手というよりもMMAファイターとして打撃を使って攻められるようになりたいです。欲を言えば、ああいう相手に打撃を使って倒したいというのはありますが、そこだけに頼るのではなくてMMAファイターとして、打撃以外のところでも勝負できるようになりたいと思っています」

──そして今回の相手である小金選手は、ZSTのチャンピオンであったり、日本のトップ選手とも戦っているファイターです。

「ハイ。戦績的には自分よりもずっと上の選手ですけど、普段から練習させてもらっている練習パートナーと比較すると怖い部分がないです。良くも悪くもウェルラウンダーで。自分はどちらかというと打撃中心で、組みとか寝技が出せていないので、打撃だけでないと見せることができる試合になると思います」

──ステップアップを考えると、凄く大切な試合になります。

「この試合で今後スッと上に行けるのか、またやり直しになるのか。そこが変わって来る試合で、ここに勝てばトントンと上に行けると思っています。なので自分の得意なところ、皆ができないだろうと思っているところも形になっているので、そこしっかりと見せたいです。そして『こんなに隙がないのか』と思われるよう戦いたいです」

──押忍。あと明日の試合に関係ないのですが、同じ伝統派空手からMMAに転じた五明宏人選手がいます。彼のことを意識しますか。

「宏人先輩ですか?」

──えっ、先輩なのですか。

「帝京大学で自分が1年の時に、宏人先輩は3年でした。自分の部屋の先輩と仲が良くて、いつも部屋に来ていました。僕の試合も応援に来てくれますし、僕も前回の試合は見に行かせてもらいました。凄く良い刺激になっています」

──五明選手は空手の蹴りを使いつつ、喧嘩が強かったんじゃないかという圧力をかけて顔面を殴っています。

「自分は空手を小さな頃からやっていなかったので、トップ戦線で戦うのが遅かったです。でも宏人先輩は高校の時からトップでやってきて、空手の上手さを凄く持っています。MMAに来てからは、自分が知っている宏人先輩ではないような戦いになっています。

本当に負けない戦い方ができる空手家で。今、あんな風にガンガンと攻めることができるのも貰わないという自信があるからだと思います」

──五明先輩に負けたくないという気持ちはありますか。

「ハイ。でも自分は空手ベースですが、ストライカーというよりもウェルラウンダーとしてやっていきたいというのがあります」

──なるほどっ!! では明日の試合に向けて、読者に一言お願いします。

「しっかりと小金選手に勝って、武田さんのようにライト級のトップ戦線に駆け上がっていきたいです。応援の方、宜しくお願いします」、

■視聴方法(予定)
11月23日(日)
午前11時30分~SPWN PPV
午前11時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP Tokyo Impact07計量結果

<フライ級/5分3R>
小川徹:57.05キロ
原虎徹:57.2キロ

<59キロ契約/5分3R>
駒杵嵩大:58.9キロ
RYOGA:58.85キロ

<ライト級/5分3R>
小金翔:70.7キロ
野村駿太:70.75キロ

<63キロ契約/5分2R>
木下尚祐:63.15キロ→63.1キロ→63.0キロ
窪田泰斗:62.95キロ

<フライ級/5分2R>
渋谷カズキ:57.05キロ
松丸息吹:57.0キロ

<フェザー級/5分2R>
劉獅:66.15キロ
狩野優:65.95キロ

<フェザー級/5分2R>
鬼山斑猫:66.05キロ
梶本保希:65.75キロ

<ウェルター級/5分2R>
小林ゆたか:77.3キロ
マッスル岩倉:76.65キロ

<ライト級/5分2R>
涌井忍:70.45キロ
岩倉優輝:70.65キロ

<ライト級/5分2R>
倉本大悟:70.75キロ
森俊樹:70.6キロ

<フライ級/5分2R>
根本元太:57.1キロ
三好マヒロ:57.2キロ

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DEEP DEEP Tokyo Impact Deep Tokyo Impact2022#07 DEEP111 KOMA MMA MMAPLANET o RYO   プロレス 劉獅 原虎徹 小川徹 小金翔 木下尚祐 泰斗 渋谷カズキ 狩野優 野村駿太 駒杵嵩大 鬼山斑猫

【DEEP Tokyo Impact2022#07】計量終了 フライ級GP敗れし者たちのサバイバルウォー開戦

【写真】ある意味、トーナメントより酷な顔合わせ(C)MMAPLANET

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2022#07の計量が、10日(土)に中野区の中野サンプラザで行われた。

同大会と同日・夜の開催となるDEEP111で2回戦が組まれているフライ級GP。今大会ではメイン=小川徹✖原虎徹を始め、渋谷カズキ、そして減量失敗で不戦敗となった駒杵嵩大らのGP敗退組がサバイバルを賭けた戦いが多く見られる。そんな今大会出場選手の計量時の意気込みをお届けしたい。

原虎徹
「明日は実績のある選手とメインでやれることに光栄に思っています。勝って、その壁を乗り越えたいと思います」

小川徹
「前回負けて悔しい想いをしたので、しっかりと明日は勝って良い年越しにしたいと思います。以上です」


RYOGA
「10月30日の沖縄から先々週かな、東京の大会と今回と3大会連続で出場させてもらって。これが仕事なんで嬉しいという気持ちと、だからといって質を落とさないように明日はしっかり自分らしい試合をしてKOか一本で決着したいと思っています」

駒杵嵩大
「この場をお借りして、9月に計量を失敗してしまったことお詫び申し上げます。まことにスミマセンでした。今回は復帰戦ということでしっかりと一本かKOで勝っていきたいと思います」

野村駿太
「明日はしっかりと勝って、次のステージに行けるようにします。応援よろしくお願いします」

小金翔
「明日は応援してくれる人のために、全力で戦いたいと思います。勝ちます!」

木下尚祐
「スミマセン。150グラム、直ぐに落とします。明日はしっかりとダラダラした試合をしないよう頑張ります。宜しくお願いします」

窪田泰斗
「今回、3年振りの復帰戦なんですけど。この3年間パワーをつけてきたので、実力の違いをしっかりと明日見せたいと思います。そして必ずチャンピオンになります。ありがとうございます」

松丸息吹
「結構舐められているところがあると思うんで、明日は相手が立とうが寝ようがぶっ殺します。以上です」

渋谷カズキ
「明日は格の違いを見せつけて首を絞めるか、足をぶっ壊すか。どっちかで決まると思うんで、応援宜しくお願いします」

狩野優
「いつも通りの試合します」

劉獅
「明日は斬られる覚悟を持って、必ず斬りに行きます。応援宜しくお願いします」

梶本保希

「えぇ……ぶっ飛ばします」

鬼山斑猫

「一生懸命頑張ります」

マッスル岩倉
「明日はしっかりフィニッシュして勝てるよう頑張ります」

小林ゆたか
「またDEEPで戦える機会を頂けて凄く嬉しく思っています。明日はマッスル選手と筋肉の対話をして、躍動を楽しんで……えぇ……、……、……、現在進行形のUWF、俺たちのプロレスリングを表現できるようにいきたいと思います」

涌井忍
「ライトで出直ししますんで、明日は良い試合をして……えぇと、勝ちたいと思います。宜しくお願いします」

岩倉優輝
「明日は面白い試合をして、絶対に勝ちたいと思います。お願いします」

森俊樹
「トライフォース赤坂とは何かの縁があると思います。フューチャーキングからプロデビューまで全部トライフォース赤坂ジムとやってますんで。今回は誠意を持って倒したいと思います」

倉本大悟
「明日はしっかりと極め切って、2試合目から殴り合いたいと思います。トライフォースと連続でやっていると思うので。僕がしっかりと倒して、トライフォースの強さを見せつけたいと思います」

根本元太
「約1年振りの試合なのでKOできるよう、全力を出し切ります。宜しくお願いします」

三好マヒロ
「明日はベストを尽くして勝てるように頑張りたいと思います。以上です」

■視聴方法(予定)
11月23日(日)
午前11時30分~SPWN PPV
午前11時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP Tokyo Impact07計量結果

<フライ級/5分3R>
小川徹:57.05キロ
原虎徹:57.2キロ

<59キロ契約/5分3R>
駒杵嵩大:58.9キロ
RYOGA:58.85キロ

<ライト級/5分3R>
小金翔:70.7キロ
野村駿太:70.75キロ

<63キロ契約/5分2R>
木下尚祐:63.15キロ→63.1キロ→63.0キロ
窪田泰斗:62.95キロ

<フライ級/5分2R>
渋谷カズキ:57.05キロ
松丸息吹:57.0キロ

<フェザー級/5分2R>
劉獅:66.15キロ
狩野優:65.95キロ

<フェザー級/5分2R>
鬼山斑猫:66.05キロ
梶本保希:65.75キロ

<ウェルター級/5分2R>
小林ゆたか:77.3キロ
マッスル岩倉:76.65キロ

<ライト級/5分2R>
涌井忍:70.45キロ
岩倉優輝:70.65キロ

<ライト級/5分2R>
倉本大悟:70.75キロ
森俊樹:70.6キロ

<フライ級/5分2R>
根本元太:57.1キロ
三好マヒロ:57.2キロ

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DEEP MMA MMAPLANET o パンクラス 中村大介 狩野優

【DEEP TOKYO IMAPCT2022#05】狩野優が鬼山をRNCで一蹴、「Uの最高傑作を」─中村大介戦をアピール

【写真】パンクラスからEX FIGHT、そしてPOUNDSTORMを経てDEEPへ。長南亮門下の狩野がしっかりと一本勝ち(C)MATSUNAO KOKUBO

<フェザー級/5分2R>
狩野優(日本)
Def.1R4分22秒by RNC
鬼山班猫(日本)

左ローを蹴る鬼山が、ワンツーで前に。距離を取った狩野が左ハイで前に出る。狩野が右ジャブ、鬼山は左リードフックから右を強振すると、右ボディを当てた。狩野は左ハイを再び蹴り、鬼山のスピニングバックブローは背中に当たる。組んだ狩野がケージに押し込み、両ワキを差すが、腰を落として抜けた鬼山がダブルレッグでテイクダウンを奪う。狩野はすかさずレッスルアップからダブルでリバーサルに成功し、スクランブルでバックを制すと一気にパームトゥーパームからRNグリップで絞めていく。

懸命に左手首を掴む鬼山だが、右腕一本で絞めの圧力を高めた狩野が、DEEP初陣で一本勝ちした。

狩野は中村大介を名指し、「僕、長南亮の弟子として、Uの最高傑作創りませんか。年末でもいつでも良いので」と話した。


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