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LFA90 other MMA Report イグナシオ・バハモンデス クリス・ブラウン ブログ

【LFA90】とリッキー対決。フグトルネード、カカト落としたで魅せたバハモンデスがブラウン下す

<ウェルター級/5分3R>
イグナシオ・バハモンデス(チリ)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
クリス・ブラウン(米国)

ロー、ハイを見せながらパンチを振るうバハモンデスに対し、ブラウンがニータップでテイクダウンを決める。バハモンデスはハーフバタフライからスイープ、スクランブルに持ち込みブラウンが立ち上がってきたところに右ハイを頭部に蹴り込む。ブラウンはジャブに関節蹴りを合わせるという危ない攻撃を繰り返す。

左を当てたバハモンデスは右ボディストレート、スイッチを入れてローを蹴る。チェックし前蹴りを繰り出したブラウンはケージを背負って戦うが、バハモンデスはカカト落としを見せる。関節蹴りを繰り返すブラウンに右ジャブを当てたバハモンデスは、オーソから右ミドルハイ、さらに右オーバーハンドを入れ、ブラウンがパンチを纏めるとスピニングバックフィストを放った。

疲れた感のあるブラウンに対し、バハモンデスは構え、角度を変えミドルを蹴り込む。続いてブラウンの前進に右を合わせたバハモンデスはフグトルネード、そしてカカト落としとアンディ・フグを彷彿させる蹴りをMMAで魅せた。

2R、バハモンデスの左ローに対し、右フックを振るうブラウンがサイドキックの要領でヒザへの関節蹴りを狙う。右フック、左オーバーハンドを当てたバハモンデスはテイクダウン狙いを切り、左を振るう。カウンターの右を当てたブラウンが、右ストレート。右フック、そして左フックから右ハイを狙う。手数が増えてきたブラウンが右を当て、左フックを決める。

バハモンデスはケージを背負ったブラウンに、スピニングバックキック。よけたブラウンは右フックに左を被弾して動きが落ちる。ここで組んだブラウンだがテイクダウンを奪えず、大きく息をする。残り90秒、鋭い右ローを走らせたバハモンデスは右ミドル、左ロー、右ボディストレートと手数が減ることはない。

再びフグトルネードを入れ、右フックを当てたアハモンテデス。ブラウンは続く右オーバーハンドを被弾して後退。ブラウンは左ハイ、そこにバハモンデスがスピニングバックフィストを繰り出す。さらにブラウンはハイからスピニングバックフィストに移行する。くるくる回る両者、互いにヒットはしなかったが、色々と手を変えてペースを握ろうと戦った。

最終回、カカト落としを蹴ったバハモンデスに対し、ブラウンはパンチをダックでかわしてから左ハイという動きを見せる。パンチの打ち終わり、頭が下がった状態でハイを繰り出し、さらにスピニングバックフィストに繋げるブラウンは変則的な動きが多い。

ハイからバックフィストという攻撃をブロックしたバハモンデスは、スイッチをしつつ右を届かせる。手数はブラウンが増えた最終回、バハモンデスが右ミドルを決める。ボディロックテイクダウンに失敗し、ケージ際まで下がったブラウンは左ジャブを被弾する。

頭を下げた状態でハイを繰り返すブラウンだが、バハモンデスは見えているか。残り1分でダブルレッグを切られたブラウンは、右ジャブを当て右ショートアッパー。バハモンデスは最後に浴びせ蹴りを見せ、ガードを強いられ試合が終わった。

両者揃ってトリッキーな動きを続けたタフファイト、ジャッジは2-1でバハモンデスを支持した。 「これをやるために生まれてきたんだ。チームが僕が何をすべきが知ってくれている。どのようなレスラーと戦っても大丈夫だ」とバハモンデスは話した。


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LFA90 other MMA Report ズヴァイアド・ラジシュビリ ブログ リッキー・スティール

【LFA90】ワンテイクダウン、ワンバックテイクでスティールにRNC。ラジシュビリが新バンタム級王者に

<LFAバンタム級王座決定戦/5分5R>
ズヴァイアド・ラジシュビリ(ジョージア)
Def.1R3分42秒by RNC
リッキー・スティール(米国)

サウスポーから右ジャブを伸ばすスティールが組みつく。離れ際にフックを振るうラジシュビリが、左ミドルをキャッチしてケージに押しこむ。頭を抱えたスティールは右腕を差してテイクダウンを許さない。頭を抜いたラジシュビリはボディロックで後方にテイクダウン。スクランブルでバックに回り、RNCを狙いつつパンチを入れる。

左手首を取られつつ、右腕を差し込みながらパンチをワキ腹と顔面に入れるラジシュビリが、アゴの上から絞めを狙う。命綱のように左手首を取り続けるスティールが胸を合わせようと試みる。と、アゴの上からラジシュビリがRNCへ。後方に倒れこむと、一気にタップを奪った。

スティールのゲームを全くさせず、完封勝ちしたラジシュビリはジョージアの国旗を掲げて笑顔を浮かべる。

「コーチなしに僕はここにいることはできなかった。2週間前に足首をケガして、欠場しようかと思ったんだ。でも僕はずっと試合がなかった。リッキーに同じ思いをさせたくなかったし、コーチがプッシュしてくれた。次にいつ5Rを戦えることがあるのか分からないし、5Rも戦ってみたかった。UFCからのコールを待っているけど、その前にP1ビザが必要なんだ」と新チャンピオンは静かに話した。


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LFA90 other MMA Report デヴィン・スミス ブログ マイコン・メンドンサ

【LFA90】スピニングバックフィストに、右ストレートを合わせたマイコン・メンドンサが見事なKO勝ち

<ウェルター級/5分3R>
マイコン・メンドンサ(ブラジル)
Def.2R4分21秒by TKO
デヴィン・スミス(米国)

左ミドルハイを蹴ったメンドンサ。さらに蹴りを続け、左ジャブを伸ばす。リーチでアドバンテージがあるメンドンサは、スミスの右の空振りに続く後ろ回し蹴りをかわす。左ミドルをキャッチしたスミスが、ここでテイクダウンを決める。ハーフで抑えたスミスは、スイープを防いでトップをキープ。

ブリッジに合わせてマウントを取ったスミスだが、メンドンサも即逆側の足を入れてハーフ、さらにクローズドに戻す。残り半分、スミスが自らスタンドに戻る。打撃の間合いになると、メンドンサが左ミドル、ワンツーでヒザのフェイク、離れたスミスに後ろ回し蹴りを入れる。スピニングバックエルボーに組みついたスミスが2度目のテイクダウンに成功──もすぐに立ったメンドンサは縦ヒジを思い切り狙う。続いて右ローを蹴り下ろし、左ミドルを入れるなどスミスはスタンドに戻ったのが悔やまれる後半戦となった。

2R、右ストレートから左ミドルのコンビを見せたスミス。さらに左ハイを狙うなど、打撃でメンドンサに対抗する。メンドンサは右ローを入れ、左ミドル。さらにローを続け、ミドルにつなげる。スイッチしたスミスが左ロングアッパーを繰り出すが、しっかり見たメンドンサが上・中・下の蹴りを続ける。

ローに右を合わせる素振りを見せるスミスは、左ミドルをキャッチしてフックを振るう。間合いを取り直した両者、メンドンサの後ろ回し蹴りが急所に入ったと動きを止めたスミスだが、蹴りはボディに当たっておりレフェリーは試合を止めない。ここで後方から左フックをメンドンサが打ち込む。驚いた表情を見せたスミスは逆に左ジャブを当てる。

バランスを崩したメンドンサは立ち上がって、左ジャブから右ハイへ。これは空振りとなり、スミスは前に出ていく。メンドンサがローからジャブを当て、右ミドル。スミスは蹴り足をキャッチしてリリースすると、一旦間合を取り直す。

直後にスミスが左フックに続き、右スピニングバックフィストへ。メンドンサは狙いすました右を側頭部に突き刺す。腰砕けになったスミスにパウンドの追撃を入れたメンドンサが見事なKO勝ちを決めた。


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LFA90 other MMA Report ブログ モンド・グティエレス モー・ミラー

【LFA90】見事なバックコントロール。モー・ミラーがマンド・グティエレスとの新鋭対決でRNC勝利

<バンタム級/5分3R>
モー・ミラー(米国)
Def.2R4分26秒by RNC
マンド・グティエレス(米国)

バンタム級の期待のメキシコ系米国人ファイターが、サウスポーの構えから左ローを蹴る。左ミドルで姿勢を乱しながら、腰を落としスッとバランスを取り直したグティエレスだが、続く前進に右フックを受けて姿勢を乱したようにダウンする。パウンドの追い打ちをかけてきたミラーに倒し、グティエレスはゴゴプラッタへ。ミラーはスラム気味を叩きつけ頭を抜く。グティエレスも立ち上がり、がぶってから離れるがミラーがワンツーをヒットさせる。

グティエレスの前進をいなして組んだミラー。背中を譲ったグティエレスが前転から外ヒールへミラーは体を起こして足を抜いてスタンドへ。ジャンプして着地直後に軽く左ミドルを入れたグティエレスだったが、直後にボディロックからテイクダウンを許す。ミラーがハーフから肩固めを狙い、技が解けてもクローズドから立ち上がりパウンド、タイムアップとなった。

2R、左ミドルを蹴るグティエレス。ミラーは左サイドキックを繰り出し、右フックを振るう。組みに行ったグティエレスから、逆にトップを取ったミラーな頭を腹につけてオモプラットもしくはゴゴプラッタを潰して上体を起こす。ここでミラーは右エルボーを落とし、パンチを纏める。クローズドで止まった感のあるグティエレスのワキにパンチを続けたミラーは、背中を見せて立ち上がろうとしたところで両足をフックする。鉄槌を落とし、RNCから肩固めに移行し、トップをキープしたミラーがマウントへ。

残り1分、右エルボーに背中を見せたグティエレスに対し、トラックポジションからRNCを仕掛けたミラーが一本勝ちを手にし、「ゴゴプラッタはタイとだった。柔術も良い練習仲間がいるから凄く自信がある。僕はグランドのビーストだよ。メインの2人の試合を見たことはないけど、勝者と戦う機会を与えて欲しい」と勝利者インタビューで話した。


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LFA90 other MMA Report アラン・ベゴッソ. ブログ

【LFA90】アラン・ベゴッソ、重く、硬く、痛そうなパンチでマクパッテンを寄せつけず40秒でKO勝ち

<バンタム級/5分3R>
アラン・ベゴッソ(ブラジル)
Def.1R0分40秒by KO
ショーン・マクパッデン(米国)

前に出るマクパッデンに対し、重いワンツーを振るうベゴッソ。続いて左ボディフックを入れ、右オーバーハンドを入れたベゴッソが、同じコンビをマクパッデンに再度決める。前に出て打開しようとしたマクパッデンだが、ベゴッソは左フックでダウンを奪うと、立ち上がり際に左フックを再び打ち込む。

完全に背中をつけて倒れたマクパッデンにパウンドを集中させたベゴッソが涙で勝ち名乗りを受け、「チャンピオンになるために母国を離れたんだ。彼がタフなのは知っているけど、自分の仕事をするためにここに来たんだ」と話した。


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LFA90 other MMA Report タバタ・ヒッチ ブログ

【LFA90】タバタ・ヒッチ、押し付け&抑え込み──泥臭い判定勝ちでLFAデビュー戦を飾る

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ケルシー・アーネソン(米国)

ヒッチの左ローにアーネソンが右ストレートを合わせていく。組みに行ったヒッチは離れて、右に回るもアーネソンのワンツーに懐に入ることができない。逆に右、左とアーネソンがリーチを生かした攻撃を見せると、その右に合わせてヒッチがクリンチへ。ケージに押し込み両ワキを差したヒッチが大内刈り、小外掛けでテイクダウンを狙う。

アーネソンはケージを背にして耐え、ヒッチは小外で崩し、払い腰へ。結果、テイクダウンを奪えず離れたヒッチにアーネソンが左ローを入れる。ヒッチは左ミドルを効かされ、顔をしかめる場面も。と、右オーバーハンドに組んでいき、ケージ際へ。ヒッチは最後の5秒を切って、テイクダウンを奪ったがラウンドを失った。

2R、右を当てたヒッチがパンチを纏め、右腕を差して組みつくと内股でテイクダウンに成功する。上四方で抑えたヒッチは、サイドに移行して肩固めへ。ケージに詰まった状態なので時計回りでポジションをヒッチが変えようとしたところでアーネソンが足を戻す。

直ちにパスからマウントを取ったヒッチはパンチを入れ、ブリッジを股の下で泳がせる。アーネソンはパンチを連打されながら、シザースでマウントを逃れる。ヒッチは焦らずシングルで上を取り返し、パスをしてサイドで抑える。肩固め狙いから、抑え直したヒッチがエルボーを顔面に落とす。アーネソンは蹴り上げから立ち上がり、残りの打撃戦で右を一発届かせた。

最終回、左ジャブを伸ばすアーネソンに対し、ヒッチは右に回る。左右のローにワンツーでラッシュをかけたヒッチはケージ際まで下がったアーネソンに組みつき、ヒザを入れて投げを狙う。アーネソンはここで飛びつき十字を狙うが、すかされて下に。ヒッチはハーフで抑え、ケージキックにもトップをキープするとパス。長い足を絡ませるアーネソンはスペースができるとシングルへ。

スプロールしたヒッチはがぶり、そしてクレイドルでコントロールする。上を取り切ったヒッチは右腕を差した状態で左のパンチをダーティーボクシングで打ちつけ、ケージにアーネソンを押し込む。残り5秒で離れたヒッチは、タイムアップと同時に勝利を確信したように笑顔を浮かべた。

約6年振りのMMAで3-0の判定勝ちを手にしたヒッチは、パラゴン柔術のフランジーニャ・ミラーと笑顔でグループショットに収まった。


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【LFA90】SEI☆ZAで活躍したタバタ・ヒッチがLFAデビューへ。「柔道と柔術が強かった」(小見川道大)

【写真】柔道と柔術でLFAデビューを飾ることができるか (C)LFA

4日(金・現地時間)、サウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンで開催されるLFA90「Lazishvili vs Steele」でタバタ・ヒッチが、ケルシー・アーネソンとプロモーション・デビュー戦を行う。

米国ではマッケンジー・ダーンのトレーニングパートナーとして名が知られるヒッチは、エド・ソアレス代表も注目株に挙げる選手で、道着着用変則MMA大会=SEI☆ZAで活躍してきた──日本のファンにも馴染みのあるファイターだ。


1995年、サンパウロ出身のヒッチは現地のムエタイや柔術で活躍し2017年に日本に滞在しSEI☆ZAで活躍した。この間、小見川道大の指導を受けており、講道館柔道初段を与えられている。同期間に行動を共にしたリトアニアのユリア・ストリアレンコは離日後に母国でMMAに専念し、Invicta FCからUFCへとステップアップを果たしている一方で、ヒッチは米国に渡りパラゴン柔術の所属に。それからはノーギワールドの紫帯で優勝、上にあるようにマッケンジーのファイトキャンプでトレーニング・パートナーを務めるようになると、ブラックハウスでソアレスのビジネス・パートナーであるジョルジ・ギマリャエスに見初められ、メネージメントを受けるようになった。

そのヒッチ、MMAは実に5年11カ月振りで、文字通り再スタートなるが、「日本を離れてから柔術が特に成長している」と現状を語っている。

キャリアアップを考えると、絶対に落とせない一戦──対戦相手のアーネソンはアマMMA戦績が1勝0敗で全く未知数だが、体格ではヒッチを上回っているのは計量を見ても明らかだ。

果たして米国&LFAデビューでヒッチはどのようなインパクトを残すことができるのか。日本で彼女を指導した小見川は「打撃はまだまだでしたが、小見川道場にいる時から柔道と柔術が強かったです。明日の試合、楽しみです」と話している。

■ LFA90計量結果

<LFAバンタム級王座決定戦/5分5R>
ズヴァイアド・ラジシュビリ: 133.8ポンド(60.69キロ)
リッキー・スティール: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
デヴィン・スミス: 171ポンド(77.56キロ)
マイコン・メンドンサ: 170.6ポンド(77.38キロ))

<ウェルター級/5分3R>
イグナシオ・バハモンデス: 169.4ポンド(76.83キロ)
クリス・ブラウン: 170.6ポンド(77.38キロ)

<バンタム級/5分3R>
マンド・グティエレス: 135.8ポンド(61.59キロ)
モー・ミラー: 135.6ポンド(61.5キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・マクパッデン: 135.8ポンド(61.59キロ)
アラン・ベゴッソ: 134.2ポンド(60.87キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ: 114.8ポンド(52.07キロ)
ケルシー・アーネソン: 114ポンド(51.7キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャクソン・フィリョ: 145.8ポンド(66.13キロ)
ダニエル・エルゲーダ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<バンタム級/5分3R>
カルビン・ハーバー: 135.4ポンド(61.41キロ)
オールデン・コリア: 134ポンド(60.78キロ)

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【LFA90】計量終了 TUF&コンテンダーSで負けなしスティール✖ビジネスエリートの道進まず=ラジシュビリ

【写真】長身スティールの蹴りが、シングルレッグの猛者ラジシュビリに決まることはあるのか (C)LFA

4日(金・現地時間)、サウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンで開催されるLFA90「Lazishvili vs Steele」の計量が行われた。

スーフォールズ8連戦、フェーズ2の第2週目のメインは3代目王者マイルズ・ジョンズ、暫定王者ケイシー・ケニーがUFCに昇格したため空位となったLFAバンタム級王座を賭けたズヴァイアド・ラジシュビリとリッキー・スティールが戦う。


ラジシュビリは2011年に生まれ故郷ジョージアでMMAデビューし、2015年までに11連勝を達成。その後、ワシントンDCの名門私学ベイ・アトランティック大学に入学し米国へ。

経営学修士号を習得し、ビジネスエリートとして歩みだす資格を得ていたにも関わらず、4年半ぶりにLFAでMMAに復帰し連勝記録を12に伸ばした。

対するスティールの戦績は6勝0敗、TUF27では初戦を勝ち抜いたにもかかわらず、脳震盪を起こし大事をとってシリーズ離脱の憂き目にあった。UFC行きを諦められないスティールは昨年はコンテンダーシリーズに出場しRing of Combatバンタム級王者のフィル・カラカッパをスプリット判定で破るも、契約を勝ち取ることができなかった。

3度目の正直をLFAで目指すスティールは、空手ベースのストライカーで非常に綺麗でスピードのある蹴りの使い手だ。重さよりも切れと速さで威力を与える蹴りを遠&中間距離で使い、接近戦ではエルボーの連打も見せる。

対するラジシュビリは昨年11月のLFAデビュー戦ではテイクダウンからコントロール&パウンドで判定勝ちを収めているが、彼自身は「4年半の眠りから覚めたようなもの」と内容には満足していない。スティールとの一戦では絞め、腕関節、足関節で勝ってきたジョージア時代を思い起こさせるファイトができるのか。

過去暫定を含め4人のチャンピオンはUFCに3名、Bellatorに1人がステップアップを果たしているLFAバンタム級チャンピオン、その栄光を継ぐのはラジシュビリかスティールか非常に楽しみな王座決定戦だ。

■ LFA90計量結果

<LFAバンタム級王座決定戦/5分5R>
ズヴァイアド・ラジシュビリ: 133.8ポンド(60.69キロ)
リッキー・スティール: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
デヴィン・スミス: 171ポンド(77.56キロ)
マイコン・メンドンサ: 170.6ポンド(77.38キロ))

<ウェルター級/5分3R>
イグナシオ・バハモンデス: 169.4ポンド(76.83キロ)
クリス・ブラウン: 170.6ポンド(77.38キロ)

<バンタム級/5分3R>
マンド・グティエレス: 135.8ポンド(61.59キロ)
モー・ミラー: 135.6ポンド(61.5キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・マクパッデン: 135.8ポンド(61.59キロ)
アラン・ベゴッソ: 134.2ポンド(60.87キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ: 114.8ポンド(52.07キロ)
ケルシー・アーネソン: 114ポンド(51.7キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャクソン・フィリョ: 145.8ポンド(66.13キロ)
ダニエル・エルゲーダ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<バンタム級/5分3R>
カルビン・ハーバー: 135.4ポンド(61.41キロ)
オールデン・コリア: 134ポンド(60.78キロ)