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J-CAGE News Shooto2021#06 グンダー・カルンダ ブログ 江藤公洋

【Shooto2021#06】再びサークルケージへ。江藤公洋、修斗初参戦でグンター・カルンダと崖っぷち対戦

【写真】修斗初出場となる江藤。ONEという冠のついた大会での戦績は4勝3敗と勝ち越している。堂々と自信を持って戦ってほしい (C)MMAPLANET

31日(火)に9月20日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#06の追加カードが発表され、江藤公洋が修斗に初出場することが分かった。

専大レスリング部からMMAへ転身のルーツといえる江藤は、DEEPを主戦場にキャリアを重ねてきた。2017年には決勝で下石康太に決勝で敗れたものの、Road FCライト級トーナメント日本予選に出場するなどトップ戦線で活躍するようになった。その後、江藤はEvolve MMAのキャンプに参加したことでONEに照準を合わせるようになる。


そして、2019年にONE Warrior Seriesのトライアウトに合格し、ウォリアーシリーズからONE本戦と契約を果たす。ウォリアーシリーズに続き本戦デビュー戦でパク・デソンに敗れているが、2戦目ではアミール・カーンというライト級世界王座挑戦&ワールドGP出場選手を99秒でRNCにより破っている。

この大会はONEがコロナパンデミックで活動休止に入る直前のイベントで、江藤は休止期間の昨年9月にRoad to ONEで青木真也と対戦し判定負けを喫した。この試合、判定負けという結果よりも攻めへの姿勢が見られず、守りに徹底したためカーン戦の勝利を帳消ししてしまうほど評価を落としてしまう。

結果、国際大会が復活したONEでも試合機会が巡って来なかった江藤、仕切り直しの修斗出場となる。対戦相手のグンター・カルンダは同じくウォリアーシリーズに出場していたが、生活拠点を日本に移すと江藤が青木に敗れたRoad to ONEで、日本初戦を戦う。結果は手塚裕之に初回KO負け。ONE本戦と契約のないカルンダは今年1月に修斗に出場し、この時は山田宗太郎のヒールに一蹴されてしまった。

江藤にとってONE本戦へのカムバック、カルンダにとっては日本MMA界で地位の確立──両者揃って崖っぷちのマッチアップとなる。

またフライ級2回戦で内田タケル✖大竹陽の一戦も決まっている同大会。ダブルクラウン、修斗世界ライト級選手権試合=チャンピオン川名TENCHO雄生✖西川大和、修斗環太平洋バンタム級選手権試合=チャンピオン安藤達也✖石井逸人、バンタム級の注目ファイト=後藤丈治✖石橋佳太、ミドル級2回戦岩﨑大河✖今市凌太と6試合が揃ったが、まだ隠し玉があるようで続きカードの発表を待ちたい。

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J-CAGE Report Shooto2021#01 グンダー・カルンダ ブログ 山田崇太郎

【Shooto2021#01】ヒール一閃! 修斗初参戦のZST王者・山田崇太郎がグンター・カルンダに一本勝ち

<83.9キロ契約/5分3R>
山田崇太郎(日本)
Def.1R1分8秒 by ヒールフック
グンター・カルンダ(コンゴ民主共和国)

サウスポースタンスの両者、カルンダはスイッチしながら相手の出方を伺う。ジワリと距離を詰めていく山田。カルンダの左ローをキャッチした山田は、そのまま背中をつける。そして相手がバランスを崩したところで外ヒールに切り替え、タップを奪った。

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Interview J-CAGE Shooto2021#01 グンダー・カルンダ ブログ 山田崇太郎

【Shooto2021#01】修斗初参戦で、グンター・カルンダ戦。山田崇太郎「まぁ、何か一発用意します」

【写真】グラップラーのイメージが強い山田崇太郎だったが──(C)ZST

31日(日)に東京都港区のニューピアホールで2021年度のプロ修斗公式戦──戦いの幕が上がる。

2部制の今大会、第1部に山田崇太郎が修斗初参戦となり、グンター・カルンダと対戦する。山田といえばグラップリングでの活躍──という印象が強いが、彼自身は組みでも常にMMAを意識し、組み技だけのグラップリングは普段は練習していないという。

意外な過去、修斗愛を語った山田にMMAファイター人生を足早に振り返ってもらった。


──山田選手が修斗に出場。凄く意外な気がしました。

「3年ぐらい前から修斗に出たいと思っていて、話をさせてもらっていたのですが、それが今回決まった形です」

──修斗に出たかったというのは?

「僕は元々パラエストラ松戸で、松根良太さんの後輩というのがキャリアのスタートなので」

──そうだったのですか

「ハイ。扇久保選手とかより、ぜんぜん前の世代です。

──それがなぜ、パンクラス、DEEP、ZSTというキャリアの積み方になったのでしょうか。

「僕、修斗好きなんですよ。でもジムの皆が修斗に出ているから、天邪鬼で……。パンクラスでグラバカとの対抗戦があったり、深夜に地上波の番組とかあって露出があるっていう部分で、パンクラスに行きたいとか思ってしまって。でも、僕は修斗、ルミナさんや宇野さんが好きだったんです」

──パラエストラ系からパンクラス出場は、なかなかなかった時代です。

「少し前まで川尻さん達のプロ練習とかで、パラエストラ松戸にも顔を出させてもらっていましたし、鶴屋さんたちとも全然問題はないです。でも、あの時はぶっちゃけ色々と揉めました(笑)」

──そうでしょうね(笑)。

「だからパラエストラではなくて、チーム・ジャンキーっていう所属先で出場していたんです(笑)」

──でも結局、パラエストラを離れてしまったわけですね。

「まぁ疎遠になったとかではなくて……僕も最初は70キロ以下でスパーリングもできていたのですが、体が大きくなるのと同じ時期に松戸の所属選手がフライ級とか60キロぐらいが多くなって練習相手のサイズが合わなくなったんです。

で、僕も若くて熱くなることもあったし。結局、体格の合う出稽古中心になっていって」

──それにしても、山田選手はグラップリング色がどうしても強いです。

「MMAをやるために柔術を習った。そこはパラエストラだったので、並行して練習していて。でも試合に出たのもグラップリングよりMMAの方が先でしたし、アマ修斗も出ているんです」

──山田選手を一番最初に認識したのはADCC JAPANの予選でないトーナメントで。磯野(元)さんにギロチンを極めた時でした。

「そんなこと、誰も知らないですよ(笑)」

──そして2007年のノーギ・ワールズで青帯ミドル級で2位、無差別で3位になっています。

「あの時、僕、無差別級で優勝したケイン・ヴェラスケスとやっているんですよ。高島さん、会場にいたし写真残っていないですか? 俺、結構競った試合をしたので」

──いやぁ、それが痛恨の極みでデータを紛失してしまって。あの時、紫帯でルーク・ロックホールド、クリス・ホールズワース、ライアン・ホールが優勝しているんですよね。後のUFC世界王者、ストライクフォース世界王者にTUFウィナーがゾロゾロいたという。そして、10数年の時を経てクインテットでの大活躍ぶりがグラップラー山田崇太郎のイメージを確立させました。

「そんなぁ、MMAPLANETの記事──めっちゃサラっとしていて冷たかったじゃないですか。それに僕のMMAもMMAPLANETなのに載らない。GENで取材をしに来た選手のスパーリング相手ってのが僕の立ち位置だったんです」

──いやぁ(苦笑)。ZSTはリングですし、クインテットに関してはチーム戦で速報って、もう箇条書きのようにしか記事を書けなかったんですよ。過去形ですけど(笑)。

「僕はZSTでも意味のある試合をしたいっていう考えだったから、あまり戦う数も多くなかったです。

それでもカン・ジョンミンと戦えたりして、良かったです。そういこともあって、グラップリングの試合とかしていたんです」

──私がサラッとしか書かなかったクインテットの連勝は、強烈な印象を残したと思います。

「そうあって欲しいですね。ただ僕はMMAの選手だし、普段から練習はMMAであって、グラップリングの試合をするときには期間を設けてグラップリング用の練習をする感じです。

グラップリングのグラップリングはやらないし……殴られないようにしたいですからね。

ポイントを失わないように戦うグラップリングと、殴りがあるなかで攻めないといけないMMAのグラップリングは基本的に別モノだと思っています」

──なるほど、納得です。では今回の修斗参戦はMMAファイターとしての力の見せどころですね。

「パンデミックの状況で送り出してくれたZST、受け入れてくれた修斗に感謝しています」

──グンター・カルンダ、どのような印象を持っていますか。

「グンターって、どんな選手なんですかね。弱かったから良いなぁって思っていますよ。俺はビビっているんで」

──堂々とビビっている宣言ですね。

「僕は気が大きい方じゃないし、自分の弱いところも認めています」

──そのなかでも期待されるのは、一本勝ちです。

「作戦とか言いたくなはいけど、僕がジャブついて差し合いで負けて、試合も判定負けしたら渋いじゃないですか。まぁ、なんか一発を用意します」

■視聴方法(予定)
1月31日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■第2部対戦カード

<環太平洋フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]SASUKE(日本)
[挑戦者]内藤太尊(日本)

<65.8キロ契約/5分2R>
齋藤翼(日本)
新井拓巳(日本)

<61.2キロ契約/5分2R>
鎌田悠介(日本)
関口祐冬(日本)

<61.2キロ契約/5分2R>
佐々木駿友(日本)
寺嶋直人(日本)

<65.8キロ契約/5分3R>
石原夜叉坊(日本)
祖根寿麻(日本)

■第1部対戦カード

<65.8キロ契約/5分3R>
藤井伸樹(日本)
加藤ケンジ(日本)

<83.9キロ契約/5分3R>
山田崇太郎(日本)
グンター・カルンダ(コンゴ民主共和国)

<76.5キロ契約/5分3R>
西川大和(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8キロ契約)/5分2R>
よしずみ(日本)
石井逸人(日本)

<インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8キロ契約)/5分2R>
小野島恒太(日本)
野尻定由(日本)

<70.3キロ契約/5分2R>
木下タケアキ(日本)
大瀬良康平(日本)

<77.1キロ契約/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
上原平(日本)

<61.2キロ契約/5分2R>
恐山陸奥太郎(日本)
一杉芳樹(日本)

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J-CAGE News Shooto2021#01 グンダー・カルンダ ブログ 山田崇太郎

【Shooto2021#01】グラップリング無双=山田崇太郎が初参戦、グンダー・カルンダと対戦

【写真】青木真也も、その組み力と組み技IQの高さを認める山田が修斗初登場 (C)MMAPLANET

1日(木)、Sustainが 31日(日)に東京都港区のニューピア・ホールで開催されるShooto2021#01で山田崇太郎✖グンダー・カルンダの対戦が行われることを発表している。

昼夜2部制となる同大会、環太平洋フェザー級選手権試合=王者SASUKE✖チャレンジャー内藤太尊を筆頭に、藤井伸樹✖加藤ケンジ、西川大和✖マックス・ザ・ボディが明らかとなっていた3回戦にZSTウェルター級王者の修斗初参戦が決まった。


3年4カ月振りのMMAがプロ修斗初参戦となった山田は、パンクラス、DEEP、戦極、ZSTでキャリアを重ねてきた。この間、山田はチーム戦であるクインテットで7勝を挙げており、つまりはサブオンリーの同大会ということで当然7つの一本勝ちをしている。

吉田善行、松本光史、キャプテン☆アフリカというJ-MMA界の新旧王者をネックランクや絞めを極め続けてきた山田は、ZSTやGrachanでもグラップリング戦で勝利しており、を戦っており、組み技では無双振りを発揮してきた。

対するカルンダはコンゴ共和国で柔道家として活躍した後、MMAファイターを志し南アフリカへ。

現地のEFCワールドワイドを経て、ONE Warrior Seriesと契約。現在は日本在住で昨年9月のRoad to ONE03で手塚裕之と対戦してTKO負けを喫している。

そのフィジカルの強さを発揮できずに敗れたカルンダにとって、異国でMMAファイターとして生きていくための剣が峰の山田戦となる。

通常の修斗でミドル級となる83.9キロ&当日計量での対戦。首捻りだけでなく、山田には足でカルンダを仕留める力も十分にある。打撃ありのなかで、如何に山田がグラップリングの強さを発揮できるか。非常に楽しみな一番だ。

また昨年12月27日に行われたUnrivaled準備大会で対戦し、0-0のドローだったヨシ・イノウエと上原平の対戦も2回戦で──拳を交えることが発表されている。

リング・グラップリングでは決着が見られてなかったテイクダウン合戦やスクランブルの攻防が、ケージMMAでどのような決着が見られるか。

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ONE Report Road to ONE03 グンダー・カルンダ ブログ 手塚裕之 未分類

【Road to ONE03】左一閃、手塚裕之がカルンダとの野獣対決で74秒KO勝ち

【写真】しっかりと左フックでカルンダを仕留めた手塚、次は本戦が楽しみだ(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
Def.1R1分14秒by KO
グンター・カルンダ(コンゴ民主共和国)

サウスポーのカルンダに対し、左ローを手塚が蹴っていく。カルンダは飛び上がるように左ミドルを見せる。左を当てた手塚は、前に出てカルンダの組みを跳ね返し、ハイをかわす。カルンダの飛び込みに左を当てた手塚は、ダウンを奪うとパウンドの追撃で勝負を決めた。


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Road to ONE03 グンダー・カルンダ ブログ 手塚裕之 未分類

【Road to ONE03】グンター・カルンダと対戦、手塚裕之─02─「野獣だろうが、根性がないですね」

【写真】大自然の野獣とコンクリート・ジャングルの野獣が、いよいよ今夜激突する (C)MMAPLANET

あと7時間、本日10日(木)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHTでグンター・カルンダと対戦する手塚裕之インタビュー後編。

栃木県塩屋谷町の自然を生かすトレーニングに邁進する野獣・手塚はカルンダと同様にこの試合をONE王座に向けてのステップアップにしたいという想いがある。

そしてカルンダ戦後に関して、手塚は意外な意中の対戦相手の名前を挙げた。

<手塚裕之インタビューPart.01はコチラから>


──今は自宅での練習が主となっているのですか。

「そんなことはないですよ。ハイブリッドレスリング山田道場でのスパーリングは欠かせないですし、半々ぐらいですね。4月にONEで戦う予定がコロナ感染拡大で流れてしまって。緊急事態宣言の時はここでしか練習はできなかったですけど。

ただし、あの時は田植えの時期だったので夜しか練習できなかったので、ミットを持ってもらえると十分でしたね。あとは山田道場から1人来てくれてマンツーマンで練習したり、ウェイトもここでやっていたので。

僕の住んでいる町では感染者が出ていないから、近所の目もあるし県外に行くなという空気ありますし、出稽古ができる状況ではなかったです。なので、ここがあって良かったです」

──近所の目……それは今もあるのですか。

「試合は仕事ですから、それはやりますよね。ただし遊びで東京に行くとかっていうのはないでしょうし、家族も周囲の目を気にしないわけにはいかないですよね。やはり小さな村社会ですから」

──でも試合は仕事だと。とはいえ日本でこの時期に外国人選手と戦うことは予想外だったのではないでしょうか。

「オファーを貰った時は日本人選手と戦うと思っていたので、それでいうとラッキーです。7月の末にオファーがあったのですが、それまではシンガポールへの渡航が解かれれば向こうで試合ができるかもしれないけど、時期とか考えらえる状況ではなかったですし。

だから試合ができることで、ドキドキと仕事をするっていうキリッとした気持ちになれましたね」

──練習に向かう姿勢も変わりましたか。

「いえ、そこは変わらなかったです。4月に試合が流れた時から、ずっと強度の高い練習をしてきていたので」

──グンター・カルンダ選手、映像などはチェックされましたか。

「フィジカルが強いです。見た目も筋肉隆々でパンチが伸びてきそうです。スイッチを器用に使っていて。蹴りもありますしね。でも柔道の選手ということで、組みも強いのでしょうね。柔道の選手だから組み技体形だと思っていたら、かなりスリムで。

ただONE Warriorで負けた試合では、気持ちが折れてうずくまっていました。ああいう風な試合の投げ方は、サムライ・スピリッツにはないです。野獣だろうが、根性がないですね」

──そういう相手とどのように戦わないといけないと思っていますか。ONE本戦で戦うことを睨んで。

「打撃でも寝技でも圧倒して、相手に何もさせない。一方的に試合を制する戦いをしたいです。あっ!!」

──どうしましたか?

「アブに刺されました」

──えっ?

「毒はないので大丈夫ですが、クソ痛いです(笑)。血が出てきました。汗に引き寄せられてくるのかもしれないですね」

──……こんな危険な取材はあまり経験したことがないです。

「スイマセン……えぇとONE本戦を睨んで、ですよね(笑)。ONEからも注目される大会になるので、ウェルター級のベルトに絡めるような選手と戦いたいと思ってもらえる勝ち方をしたいと思います」

──意中の選手はいますか。

「アギラン・タニと戦いたいです。岡見さんと良い試合をして、秋山選手にも勝っているので。ONEのなかで自分の立ち位置を図ることできる相手だと思います」

──日本人との競争でもあります。他の日本人ウェルター級選手との違い、どこをアピールしたいですか。

「う~ん、スピードですかね。自分の持ち味はスピードなので。それと日本人対決は難しいかもしれないですが、秋山選手と戦いたいというのはあります。小さな頃からTVで視ていた選手なので」

──おお秋山選手ですか。実現すれば地元でも話題になりそうなマッチアップですね。MMAで頑張って地域の活性化と結び付けたいなど考えることはありますか。

「それは……あります。ここで頑張って、街の方にも県にもアピールしMMAを根づかせたいです。

ポテンシャルの高い子は多いです。野山を走って、川を泳いできたので。身体能力が高い子供たちが多いので、格闘技に興味を持って生かして欲しいですね。

それに農家では人出不足もあるので、MMAで地域や農業を盛り上げたいです。ドナルド・セラーニとか牧場をやっていて、若い人間を集めているじゃないですか。あんなこともできるなら、やってみたいですし。そういう訴えがけを街にできるようにしていきたいです」

■Road to ONE03対戦カード

<ライト級/5分3R>
青木真也(日本)
江藤公洋(日本)

<ストロー級/5分3R>
猿田洋祐(日本)
内藤のび太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
手塚裕之(日本)
グンター・カルンダ(コンゴ民主共和国)

<バンタム級/5分3R>
今成正和(日本)
根津優太(日本)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)
KING強介(日本)

<キックボクシング・ストロー級/3分3R>
有井渚海(日本)
黒田直也(日本)

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Interview ONE Road to ONE03 グンダー・カルンダ ブログ 手塚裕之

【Road to ONE03】手塚裕之と対戦するグンター・カルンダ─02─「テヅカを倒す方法は10通りある」

【写真】こ、こ、こ、この着こなしのセンスはWakanda Forever──いや、浪速の黒豹譲りか……(C)MMAPLANET

本日10日(木)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHTで手塚裕之と対戦するグンター・カルンダ・インタビュー後編。

故郷コンゴ共和国を離れ、南アフリカ経由で日本にやってきた。グン太とジムの仲間に呼ばれて、親しまれている彼は手塚との試合をONE本戦との契約の足掛かりにしようとしている。

<グンター・カルンダ インタビューPart.01はコチラから>


──それにしても日本は物価も高いですし、アジアを拠点にするのであればタイのプーケット、インドネシアのバリというMMAの練習ができる環境が整っている場所もあるかと思うのですが。

「日本が好きなんだ。自分の国、アフリカ大陸を出るんだったら好きな場所でやっていこうと思った。物価も高い、住むのも難しいとはいっても、新しい場所で人生を歩み始めるならなら困難はどこにでもあるよ。その苦労は長く続くものじゃない。なら、その苦労は好きな国でしたい。

僕は強くて、まだ若い。それにジムのハマムラ・サン(濱村健一TRY.Hジム代表)も凄くサポートしてくれる。仕事をすれば良いし、物価が高いのは関係ないよ」

──日本の格闘技界でコンゴ、柔道といえばルクク・ダリ選手が一番に思い当たります。ダリ選手の回りにはいつも明るいコンゴの人たちが集まっているようにも見受けられます。

「ルククは親友以上の存在だよ。一緒に育ったようなもので。柔道を一緒にやっていて、ナショナルチームに同時に在籍していた時期もあった。彼の兄弟とも練習していたことすらあったんだ。ルククが柔道のワールドカップに出場が決まった頃、僕は南アフリカに行くことを決めた。

その時、僕らの歩む道は違うモノになったんだけど、日本に来ようと思った時には、ルククに相談したよ。そしてトライHジムでハマムラ・サンと練習すべきだとアドバイスをもらった。まずは生活の中心とする所属ジムを決めようということになった時にね。だから、今ここに僕はいるんだよ」

──現状、トレーニングはトライHジム中心ということですか。

「メインはここだよ。それと時々、ボクシングの練習のために横浜の大橋ボクシングジムに通っている。ここでは朝と午後、夜と1日に3度練習しているよ。ここが僕の家だよ。

ルククは当然としてシュウヤ・カミクボ、ハマムラ・サン、まだ日本人選手の名前をなかなか覚えられないってこともあるけど、多くのプロ選手と練習している。大橋ジムでもプロボクサーとやっているよ。ナオヤ・イノウエもね(笑)」

──では手塚選手の印象を教えてください。

「パンクラスの王者だし、強い選手だと思っている。MMAだからできること、できないことはあるだろうけどリスペクトしているよ。今もチェック中だけど、真のビーストは僕だから。彼を引きずり下ろして、破壊する。

僕と戦うなんて、彼は高い授業料を払うことになるね。テヅカはもっとグンター・ザ・ビーストをもっと尊重すべきだ」

──この試合、カルンダ選手のキャリアにとってどれだけ重要でしょうか。

「ONE Warrior SeriesからONE本戦に上がるための絶好の機会だよ。サクッとテヅカに勝って、ONE本戦と契約したい。

アフリカ、日本で僕を支えてくれる人、ファンのためにもKO勝ちするしかない。そういうファイトだよ。グンター・ザ・ビーストがどれだけの男か、皆から一目を置かれるファイターだということを示す。

その絶好の機会だから必ず勝たないといけない。そういうチャンスを与えてくれたことを感謝しているよ。

僕はMMAファイターだ。KOもできる。極めることもできる。10通りのフィニッシュ方法がある。MMAファイターは何でもできないといけない。左右の拳、蹴り、ヒザ、サブミッション、自分の持っているテクニックを世界に誇示したいと思っている」

■Road to ONE03対戦カード

<ライト級/5分3R>
青木真也(日本)
江藤公洋(日本)

<ストロー級/5分3R>
猿田洋祐(日本)
内藤のび太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
手塚裕之(日本)
グンター・カルンダ(コンゴ民主共和国)

<バンタム級/5分3R>
今成正和(日本)
根津優太(日本)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)
KING強介(日本)

<キックボクシング・ストロー級/3分3R>
有井渚海(日本)
黒田直也(日本)

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【Road to ONE03】記者会見─03─猿田「コスプレじゃない」。カルンダ「I love Ramen」

【写真】メディアもソーシャルディスタンスを忘れてしまう件…… (C)MMAPLANET

8日(火)、10日(木)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-EASTで開催されるRoad to ONE 3rd TOKYO FINGHT NIGHTの記者会見が港区の東京ミッドタウン・カンファレンスROOM7行われた。

ここではMMAファイターと記者の質疑応答の模様を振り返りたい(※要約)。

──猿田選手とのび太選手に質問なのですが、珠理奈さんにも注目の試合に挙げられていました。今の心境を教えてください。

内藤のび太 ありがとうございます。ちょっと照れる感じです。なんか男性からのラブコールを受けたみたいで、嬉しいです。あっ、ちょっと気持ち悪い感じになっちゃうんですけど……。凄く嬉しい──と思います。ハイ。

猿田洋祐 自分が長年、修斗時代から戦いたいと思っていた試合が──自分だけでなく、回りの人も思ってくれるようになった。そこまで持ってこられたのが良かったなと思います。自分のなかで成長できたなと思います。


──青木選手に質問です。青木選手は格闘技界自体をプロデュースして生きてきていると思うのですが、そういう立場になるなかで青木選手と今成選手だけ、この場にいて違和感のある馴染まない雰囲気です。昔から一緒にやってきた今成選手とこのタイミングで同じ大会で試合をする。プロデューサー的な立場でなく、青木真也個人としてどのような気持ちですか。

青木真也 まず一つ言えるのが、好きだと思うんですよ、格闘技が。格闘技が好きで、別に世界だとか一番だとかってことをやっていないけど、格闘技が好きと思ってくれるだけで、なんか僕は許せるというか。

ここにいるとさ、皆が格闘技好きです、尊敬していますっていうわけなんですよ。色々言いますよ。でも、そんなの向き合い方で分かるから。格闘技が好きっていう気持ちを持ってくれている──僕も格闘技が好き、それだけが全てじゃないかな。色々なんかあって、僕も人と上手くいかなかったりするけど、格闘技が好きなヤツは許せる。そこに尽きると思います。

──今成選手、今の青木選手の言葉を受けて一言お願いします。

今成正和 凄く良いこと言うなぁって思います(笑)。

──手塚選手に質問です。ソーシャルディスタンスのなか既に触れあってしまったのですが、実際に触れてみてグンダー・カルンダ選手の圧力、肉体力はどのように感じましたか。

手塚裕之 まぁそうッスね。凄い勢いで突っかかってきて……こっちの方が強いかなって感じですね。食っているモンも、やっているモンも。こっちの方が上のことをやっているので。

──手塚選手はお米を作って、お米で体を作っています。カルンダ選手は日本で何を食べて体を作っていますか。

グンダー・カルンダ アイ・ライク・ラーメン(笑)。ラーメン、スシ、フィッシュ、ウォーター。

──のび太選手と猿田選手へ。今回は入場に気合を入れるとか。意気込みがあれば教えてください。

内藤のび太 そこの対決はないかなと思います(笑)。

──コスプレはしない?

内藤のび太 コスプレっていうか、いつもしているのでアレはやると思います。

猿田洋祐 コスプレじゃないんで。忍者なのでやります!!

──青木選手に質問です。格闘技好きという言葉がありましたが、逆にABEMAの中継を通して格闘技がそこまで好きじゃない世間一般にはどのような受け入れられ方をしたいと思いますか。

青木真也 そもそも格闘技が世間に届いているかといえば、首を傾げることが多いじゃないですか。なんかこう、格闘技が世の中に届いています──メジャーですって。

格闘技をメジャーにしたいってやつ100パーセント信用していなくて。そもそもメジャーにならないし、サブカルチャーというか……サブカルチャーだからこそできる、自分で表現できるというのは多分にあると思うので、メジャーにしたいという考えがそもそも余りないです。

結局、格闘技を外に伝えたいときに、何を伝えるかというとコレに尽きると思います。僕の場合は生きろってことで、要約すると。凄く雑な言い方ですけど、どう生きるんだ。お前はこの世の中とどう組み合って、生きていくんだっていうメッセージを伝えたいですね。

それがない格闘技なんて、ただ運動の得意な人が取っ組み合っているだけだからさ。そんなもん、なんの価値もないからさ。何か自分がやっていることで、主義主張はしてほしいね──と思って、伝えたいと思います。ハイ。

──誰にとか、どういう人に向かってとか青木選手はありますか。

青木真也 俺は……僕は別にヒーローになりたいとか思っていないから。子供のヒーローになりたいとか全く思っていない。世の中の人って失敗したりだとか、コミュニティからあぶれたりとか、そういうこと……失敗することの方が多いんですよ。ここにいる人間も全員が強いわけではなくて、ただ強さに憧れて、自分の弱さを認められない人間なわけですよ。そういうなかで、僕の場合は世の中からあぶれたり、上手くやっていけない人間の、転がっている奴らの希望でありたいとは思っています。

なので、潤風満帆な人は見なくて良いです。

──江藤選手は何か伝えたいモノはありますか。

江藤公洋 自分自身は試合に向かうなかで怖さだったり、恐怖心を凄く感じるタイプなので。それを乗り越えて試合に向かう、どういう結果になるかは分からないですけど、今回の試合に向けての取り組みと試合のなかでどういう風なことを周りに感じてもらえるのか。恐怖を乗り越えた結果をどういう風に受け止めてもらえるか。そのために準備をしてきたので何かを感じてもらえればとは思っています。

──青木選手という存在は恐怖ですか。

江藤公洋 それもありますけど、試合は誰と戦っても恐怖は感じるので。それは青木選手だから、とかではないと思います。

──青木選手が言われたことに対して、のび太選手も取り扱われ方も特殊な、内気な感じの生き方があるかと思うのですが……。そういう同じような引き込まってしまう人に、何かを見せたいというのはあったりするのですか。

内藤のび太 そういう人たちには、そういう人たちの色々なアレがあると思うので、そういう人たちに見て欲しいということではないですけど、そういう人たちが見た時に、何かを感じてくれれば良いなというのはあります。ハイ。何が糧になるかとか、分からないですが。

──根津選手に質問です。青木選手がうだつの上がらない人に試合を見て欲しいと言われましたが、根津選手は明日の活力にしてほしいというモットーで戦っていますが、今回、この状況でどういう人の活力になるような試合をしたいですか。

根津優太 この状況ですから、全ての人が皆もう頑張っているので。だからチョット頑張り疲れた人達に『もう1回、明日も頑張ろう』とか思ってもらいたいですね。

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【Road to ONE03】イベント2日前・記者会見─01─松井珠理奈降臨、「特に注目は猿田選手とのび太選手」

【写真】会見中の青木と今成が驚くべき程、同じような仕草を見せていた。自分があり過ぎる(C)MMAPLANET

8日(火)、東京都港区の東京ミッドタウン・カンファレンスROOM7で開催が2日後に迫ってきたRoad to ONE 3rd TOKYO FIGHT NIGHTの記者会見が行われた。

今回の会見には全6試合から11名の出場選手と、大会ゲストの松井珠理奈も登壇し選手に質問を行い、自らも記者の質疑応答に応えていた。

まず試合を務めた大沢ケンジ氏が「僕も緊張してきました。いよいよだなって。(江藤も猿田も)覚悟を決めています。勝てると思います」という心境を吐露した直後に、第1試合から出場選手から順にステージに登壇。

グンター・カルンダと手塚裕之が向き合って距離を詰まると小競り合いになると、その大沢氏が割って入って両者を止めるという一幕も見られた。

メインに出場の青木真也までがステージの席に着くと、松井珠理奈がトリを務める形で登場し、「佐藤将光選手のお父様がデザインした服を今日は着てきました(笑)」とまずは開口一番、笑顔を見せる。

そして「ピリピリしている感じがしていて、自分がここにいて良いのかなっていう気持ちなります。全試合が楽しみですが、なかでも猿田選手とのび太選手は修斗の時代から猿田選手がのび太選手を追いかけていたということで、その2人が交わるということで楽しみです。そして、もしかしたら勝者がパシオ選手と戦うかもしれないというワクワク感があって凄く注目しています」とONE通らしい発言をした。

続いて秦英之ONE JAPAN代表がマイクを握り、英語と日本語を駆使して挨拶。「10月以降、世界大会の準備も開始しています。できれば木曜日を皮切りに……普段から練習はやっているかと思いますけど、Road to ONEという名前の通り、世界でとにかく一番になる選手を受け入れる体制をONE全体で準備していますので、とにかく熱い戦いを木曜日ぜひご期待ください」と、10月に予定されているシンガポール大会で日本人選手の招聘に向けて、準備が進んでいることを匂わせる発言があった。

ここからは各MMAマッチに出場する選手の抱負の言葉をお届けしたい。


根津優太
「全てのタイミングが良くて今回、試合を受けさせてもらいました。相手が今成選手とやるとは思っていなかったので、これも良いタイミングだと思います。しっかりと勝ちにいきます」

今成正和
「特に意気込みはないですが、まぁ勝つつもりで痛くないようにやります」

グンター・カルンダ
「コンニチワ。マイネーム・イズ・グンター・カルンダ。アフリカからやってきた。ONEの大会に出られることにお礼を言いたい。そして、僕のチームTRY.Hにも。ゲームをするためにONEで戦うんじゃない。プロのファイト・イベント、プロファイト・ショーだ。だから、出場するんだ」

手塚裕之
「このような時期に試合ができるということで、皆さまに感謝しています。しっかり積み上げてきたモノがあるので、それを出して……さっき突っかかってきて、ちょっと舐めてんなって思ったのですが、差を見せつけて勝ちたいと思います」

内藤のび太
「こんちわ。内藤のび太です。自分と戦いたいと言ってくれたことに照れていたのですけど、嬉しいです。頑張ります」

猿田洋祐
「自分が望んでいた試合がやっと実現できて、ファンの皆さんも松井さんにも注目していただいて凄く嬉しいです。どんな試合展開になるか分からないでですけど、どんな試合になっても苦しくて激しい、凄い削り合いになると思いますので、自分が最後に削り勝って、日本人で初めてのび太選手に勝つ選手になろうと思っています。それと自分たちのことを知らないファンの方もいると思いますが、世界で活躍する日本人がいること知って欲しいです」

江藤公洋
「今回、このような状況のなかで試合を組んでもらったこと凄く有難く思っています。そのなかで青木選手という強い選手とやらせてもらうので、良い試合をするために準備してきたのではなく、勝つために準備してきました。それを当日見せます」

青木真也
「ハイ。ヨロシクッ、終り!!」

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【Road to ONE03】ゆきゆきてMMAファイター人生=手塚と対戦するグンター・カルンダ─01─

【写真】終始、明るい雰囲気を感じさせたカルンダ (C)MMAPLANET

10日(木)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHTで手塚裕之と対戦するグンター・カルンダ。

日本にいると未知な部分が国から日本に移り住んだカルンダをABEMAと共同でインタビュー。アフリカのラージエストMMAプロパティ=南アフリカのEFCワールドワイド元ウェルター級王者が歩んできた道、そして手塚戦に対する意気込みを訊いた。


──手塚選手とのオファーがあった時、どのような気持ちでしたか。

「まずONEとトライHスタジオに感謝の気持ちを伝えたい。最初にこの話を聞いた時からエキサイトしまくりだよ。リングだろうがケージだろうが、日本で自分の仕事ができることは嬉しい。今もワクワクが続いているよ」

──コンゴ民主共和国のことは我々は本当に知らないことが多いのですが、どうのように格闘技と出会いMMAファイターを目指そうと思ったのでしょうか。

「7歳の時から柔道や空手を始めて、柔道をメインに練習していたんだ。成長してMMAに興味を持つようになったけど、コンゴでMMAファイターとして活動することは非常に難しい。アフリカでは南アフリカに行くのが一番の手だったから南アフリカへ行き、ボクシングやMMAの練習をするようになり、今に至っている」

──コンゴではMMAの認知度はどれほどなのですか。

「僕が住んでいた頃は米国人がケージの中で戦っているという風にTVで視ることはできたよ。ただ、それがUFCって名前がついているコトも認識されていなかった。

僕もやりたいと思った時、色々と調べるとさっきも言ったように南アフリカにはEFCワールドワイドという大会もあったし、練習環境も整っていたので移り住むことにしたんだ。あの頃、コンゴではMMA社会はなかった。だから僕はパイオニアというわけじゃないけど、コンゴではかなり早い段階でMMAを始めた人間になっている」

──今は?

「今は凄く人気が出ているよ。他のスポーツからMMAに転向するアスリートも多いし、僕がONEでMMAファイターとして活躍していることは母国では多くの人が知っていて、ビーストへの期待は高まっているのも伝わって来るよ」

──EFCワールドワイドからは、UFCファイターやパンクラスに出場するチャンピオンが輩出されています。ウェルター級王者だったグンターはONEでなく、ONEウォリアーシリーズを選択したのはなぜなのでしょうか。

「EFCとは契約で関係がこじれてしまって。僕はウェルター級で無敗だったけど、EFCでは試合ができなくなってしまった。そこで前から注目していたONEで戦いたいと思ったんだけど、ウォリアーシリーズから戦ったのはファンに僕がONEで戦うのに相応しい選手だと知って欲しかったからなんだ。その後にONEでやっていくためにも」

──それだけの覚悟があったのに、初戦のカルロス・プレイデス戦で敗北を喫したのは計算外ではなかったですか。

「試合のオファーがあったのは、まだEFCとのゴタゴタの最中でストレスだらけで、気持ちも落ちていた。それまで僕は試合前の調整期間を2、3カ月設けていたけど、あの時は2週間だけだったんだ。

相手はプーケット・トップチームに所属しており、準備は整っていた。対して僕は準備不足でスタミナが十分じゃなかった。2Rぐらいで倒せる相手だったんだけど、ガス欠になってしまって試合を続けることは無理だと判断したんだ。アフリカから長時間のフライトを経て、シンガポールで戦うにはあまりにも練習が足りていなかったよ……。

ただ、それでもベストは尽くした。できることは全てやった結果なので、事情を分かっていたリッチ・フランクリンが次の試合を約束してくれたんだ。負けはしたけど、あの試合でファイターとして自分の心が折れることは一切なかったよ」

──ウォリアーシリーズの2戦目、メンディ・バクヘリ戦は2カ月後で勝利を手にしました。それから今回の試合まで試合はしてこなかったです。

「ウォリアシリーズで勝った後、また2カ月後に試合が組まれることになっていて、それが日本になる可能性があると聞かされたんだ。でも対戦相手が見つからなくて、ずっと次の試合は組まれなかった。そんな時、ONEはアジアに基盤を置く大会だから、キャリアアップのためにはアジアに居た方が良いと決断した。それで日本に拠点を移すことにしたんだ」

<この項、続く>