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MMA MMAPLANET o UFN UFN226 シリル・ガンヌ セルゲイ・スピヴァク

【UFN226】ボディショット、ミドル、ヒザ。腹を攻めたガンヌが、パンチの猛攻でスピヴァクからTKO勝ち

<ヘビー級/5分5R>
シリル・ガンヌ(フランス)
Def.2R3分44秒by TKO
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

軽快に左に回るガンヌが、左ジャブを伸ばす。スイッチしたガンヌが、右周りから右ジャブ&関節蹴りを見せる。スピヴァクは前足を蹴られながら、ジャブを伸ばすが届かない。スピヴァクの組みを切ったガンヌが、ジャブを続け右前蹴りを繰り出す。左フックで前に出るスピヴァクはダブルレッグからシングルも、切ったガンヌがボディにヒザを突き刺して離れる。ジャブを被弾したスピヴァクは、左ストレートも打たれケージを背負う。

圧を高めボディから顔面、さらに腹を殴ったガンヌは、スピヴァクのワンツーをかわす。目を気にするスピヴァクだが、アイポークでなく殴られてのリアクションか。前蹴りで距離を掴み、ジャブを当てるガンヌが右ボディ、スピヴァクが左フックを返す。ガンヌは構えを小刻みに変えながら、左ハイ──も空振りに。それでも左ストレートをヒットさせ初回を取った。

2R、右ローを連続で蹴るガンヌが、前蹴り。右オーバーハンドで前に出たスピヴァクだが、ガンヌは回ってかわす。ガンヌは左ボディ、左ストレートを決める。左フックのスピヴァクは、左ヒザを腹に受けてケージを背負う。ボディ、左ロー、右ジャブと当てたガンヌが左右にサークリングを見せる。スピヴァクの突進を切り、左ボディ、ヒザと腹を攻撃するガンヌはテンカオから右ジャブを当てる。

さらに左エルボー、左ミドルと圧倒するスピヴァクが右をヒットさせると、下がったスピヴァクが攻撃を纏める。腹を守るスピヴァクに跳びヒザを見せたガンヌは強烈な勢いのテンカオを決めるとケージに詰まったスピヴァクにパンチを集中させる。最後はガードで顔を覆い、頭部にパンチを受け続けたスピヴァクを見てレフェリーが試合を止めた。


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Brave CF ESPN+84 MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN226 アンジェ・ルーザ ウィリアム・ゴミス クレイジソン・ホドリゲス シリル・ガンヌ セルゲイ・スピヴァク チアゴ・モイゼス ファリド・バシャラット ブノワ・サンドニ ブラジリアン柔術 ベニール・ダリューシュ ボクシング マノン・フィオホ ローズ・ナマジュナス

【UFN226】MMAデビューから2年でUFC。戦禍の神、ブノワ・サンドニ「特殊部隊で規律を身につけた」

【写真】何事にも動じないのだろう。そんな表情のサンドニ。取材から2日後には計量も終え、チアゴ・モイゼスと共に156ポンドでパスをしている(C)MMAPLANET

本日2日(土・現地時間)にフランスはパリのエコー・アリーナで開催されるUFN226:UFN ESPN+84「Gane vs Spivak」でブノワ・サンドニがオクタゴン4連勝を賭けて、チアゴ・モイゼスと戦う。
Text by Manabu Takashima

世に名高いフランス軍特殊部隊=スペシャルフォース出身、西アフリカ諸国でテロリストと向き合い、勲章を授与されているサンドニはプロデビューから2年でUFCと契約を果たした。日本ではほぼ無名だが、BRAVE CFからUFCと短期間で濃密なキャリアを重ねてきたサンドニ=戦禍の神に初インタビューを試みた。


――チアゴ・モイゼスと週末に戦います。今の調子を教えてください(※取材は8月30日に行われた)。

「良い調子だよ。トレーニングキャンプは前回の試合が7月1日だったから、当然のように短期間だったけど、何も問題ない。ランカーでウェルラウダ―、凄くやりがいのある相手だ。ウォリアー・ファイトを見せるよ」

──UFCで3勝1敗。通算でも10勝1敗と素晴らしいレコードを持っていますが、まだ日本のMMAファンはブノワのことをほとんど知らないといっても過言でないです。MMAとの出会いを教えてもらえないでしょうか。

「マーシャルアーツを始めたのは8歳の時、柔道を習うようになった。競い合うというよりも、楽しんでいた。ただ続けていく上で、柔道では満ち足りていない自分に気付いたんだ。そんな時、2008年の柔道五輪金メダリストであるサトシ・イシイがMMAに転向した。きっと彼も同じ想いだったように思うんだ。僕自身は19歳まで柔道を続けたけど、ケガも多く、トレーニング内容も同じことを続けていることで、フィジカル的にも十分でなかった。もう一度、心身ともに自分を鍛え直そうとスペシャルフォース(フランス軍最強と謳われる特殊部隊)に入隊したんだ。

最初のミッションでブルキナファソ・マリ国境紛争での任務に就いた。それからも西アフリカで5年間、軍の一員として過ごした。2017年にブラジリアン柔術に出会い、柔道と違い投げ技はなかったけど極めるという部分に惹きつけられた。それこそ、戦いで最も難しい部分だから。投げより、難しいともいえる。そして、如何にも戦っているんだという気持ちになれた。

柔術と出会って、何か人生に張りが出てきてね。2018年にはボクシングに始めた。柔道、柔術の経験があり、ボクシングもやっている。MMAを始めない理由が見つからなかったよ。2018年にMMAの練習を開始して、アマからMMAを戦うようになった。そして4試合を経験して、11月にスペインで開催されたトーナメントで優勝した。アマで4勝0敗、この時にプロMMAファイターになろうと決めたんだ。そんなころ、ヴェノム・チームのトライアウトを行うことを知って、参加した。当時はまだ軍に在籍してMMAの練習をしていたんだけど、ダニエル・ウォハンに認めてもらい『軍生活を終えると、全てテイクケアする』と言われた。2019年1月にチーム・ヴェノムで練習を始め、休暇期間の全てをトレーニングに費やして3月に軍を離れた。

プロMMAに戦ったのは、チームに合流した翌月のLions FCだったよ。それから2年でUFCと契約することできて、今に至る。この短期間で、ここまでできたのはとにかく素晴らしいスタッフに恵まれて、しっかりと練習を続けられた結果だと思う。自分の長所をできるだけ、MMAにいかしたいと思ってトレーニングをしてきた。まだ軍に所属していたけど、

それからの2年間でMMAファイターとして生活し、家族のことも守ることができるようになった。凄く幸運だし、マネージャーにも感謝している。MMAコーチのダニエルは今ではウォハリン・エリートチームを創り、しっかりとボクシングのトレーニングも積んできた。」

──押忍。しっかりと振り返って頂きありがとうございます。ところでスペシャルフォースにいた経験はMMAにどのように生きていますか。本来は軍での活動とスポーツを比べるべきではないかと思うのですが。

「軍での任務は僕に規律を与えてくれた。そして、知性をもってトレーニングすることを教えてくれたよ。ガムシャラにやっても駄目だ。必要な量を見極め、正しい計画を組み立てる。全ての機器を使いつつ、シンプルに自分を鍛え続ける。そういうことが、できるようになったのはスペシャルフォースにいたからだと思う。

それと試合中、アドレナリンが血中に放出され交感神経が興奮状態になる際に、如何に自分をコントロールできるか。そうだね、そういう風に冷静に戦えるのも軍の経験があったからだと思う。でも、何よりもさっき言った規律を身に着けることができた方が大きいよ。自分がやってきたトレーニングを信じることで、どのような状況でも対応できる。正しいトレーニングをやり切っているから、自分の全てを試合にぶつけることができるんだ」

──さきほど2年でUFCと契約できたという話がありましたが、デビューの年から中東ベースのBRAVE CFで戦い4勝1NCという好成績を収めてステップアップを果たしました。

「だからマネージャーに感謝しているんだ。BRAVE CFで戦ったのもマネージャーの判断だった。パンデミックが起こる前にサインをして、コロナ禍でもBRAVE CFは世界でも最も早い時期に活動を再開した。世界規模で活動して色々なファイターが戦っていて、元UFCファイターとも契約している。そして、あそこで良い試合を見せるとUFCから目もかけられる。

それまではMMAが禁じられていたフランスで、パウンドのない小さな大会で戦っていた。BRAVE CFは世界のトップ3ではないけど、トップ10に入る団体だ。1つの階級に10人から15人の選手がいて、タフな選手も多かった。僕自身はタイトルに挑戦できるランク1位になったタイミングで、UFCとサインできた。BRAVE CFで戦うことで、多くの自信を手にしたよ」

──今週末の試合です。2度目のパリでの試合になりますが、母国で戦うことはどのような気持ちですか。

「何といっても9時間の時差がないことは素晴らしい(笑)。家族、仲間に試合を見てもらえる。フランス人選手、関係者、全てにとって最高の機会だよ」

──では改めてチアゴ・モイゼスの印象を教えてください。

「良い選手だよ、ATT所属で。イスラム・マカチャフやベニール・ダリューシュらトップ15にしか負けていない。彼に勝つことで、僕がトップ15と戦えると証明できる。素晴しい柔術家で、打撃もできるウェルラウンダーだけど、僕もグラウンドでは負けない。寝技になると退屈だと思うファンはまだ多い。でも、僕らの試合はUFCでも最高の寝技の攻防が見られるだろう。だから、しっかりとファイトを見て欲しい」

──ブノワ、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「僕は日本の長い歴史、規律ある歴史を素晴らしいと思っている。そんな日本の皆に、僕の試合を視てもらえるのは嬉しいことだよ。皆に良い試合を見せたい」

■視聴方法(予定)
9月3日(日・日本時間)
午前1時30~UFC FIGHT PASS
午前1時~U-NEXT

■UFN226対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
シリル・ガンヌ(フランス)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオホ(フランス)
ローズ・ナマジュナス(米国)

<ライト級/5分3R>
ブノワ・サンドニ(フランス)
チアゴ・モイゼス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア(スイス)
バグジン・ガスコフ(ウズベキスタン)

<フェザー級/5分3R>
ヤニス・ゲムリ(フランス)
ウィリアム・ゴミス(フランス)

<フェザー級/5分3R>
モーガン・シャリエール(フランス)
マノロ・ゼッキーニ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
キャオラン・ローラン(アイルランド)

<ウェルター級/5分3R>
アンジェ・ルーザ(スイス)
リス・マッキー(アイルランド)

<女子バンタム級/5分3R>
ノハ・コーノール(フランス)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<バンタム級/5分3R>
ファリド・バシャラット(アフガニスタン)
クレイジソン・ホドリゲス(ブラジル)

<140ポンド契約/5分3R>
ザラ・フェアン(フランス)
ジャケリニ・カバウカンチ(ポルトガル)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC290 アレックス・ヴォルカノフスキー イスラム・マカチェフ シリル・ガンヌ ジャイー・ロドリゲス ジョシュ・エメット ジョン・ジョーンズ ブラッド・ダイアモンド ボクシング マックス・ホロウェイ ライカ 平良達郎

【UFC290】勝負勘と当て勘の交錯!! UFC世界フェザー級王座統一戦=ヴォルカノフスキー✖ロドリゲス戦展望

【写真】この身長差こそ、実はヴォルカノフスキーの得意とするところ。ロドリゲスのレンジは、実は正規王者の距離でもある (C)Zuffa/UFC

8日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナにて、UFC 290が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

日本から平良達郎も出場するこの大会のメインイベントは、正規王者アレックス・ヴォルカノフスキーと暫定王者ジャイー・ロドリゲスによるUFC世界フェザー級タイトル統一戦だ。


ヴォルカノフスキーは2019年12月にマックス・ホロウェイからタイトルを奪取して以来、4度の防衛に成功しているこの階級の絶対王者だ。今年の2月には階級を上げてイスラム・マカチェフの持つライト級王座に挑戦。この試合は、当時パウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキング1位のヴォルカノフスキーと同2位のマカチェフによる究極の頂上対決と言えた。

階級上にして世界一のMMAレスラー・マカチェフにも容易にテイクダウン&コントロールを許さなかったヴォルカノフスキーは、無尽蔵のスタミナと武器に回を重ねるごとに勢いを増してゆく。5Rにはなんとスタンドレスリングでも組み勝ち、さらにパンチを当てて上のポジションを奪取、マカチェフを防戦一方に追い込んで試合を終えた。結局僅差の判定で敗れたものの、底知れぬ強さを見せつけたヴォルカノフスキーは試合後もPFP1位の座を保持したのだった。(※その後、シリル・ガンヌに圧勝してヘビー級王座に就いたジョン・ジョーンズにその座を譲り現在は2位)

そのヴォルカノフスキーがライト級に挑む間に、暫定王座を獲得したのがジャイー・ロドリゲスだった。ジョシュ・エメットとの決定戦では、遠い間合いから繰り出す強烈な左右の蹴りで圧倒。2R、飛びヒザを当てた後に下のポジションになったものの、そこからエメットのパウンドをニーシールドとフレームで対処し、腕狙いから三角絞めを極めてみせた。

今回の王座統一戦の最大の鍵は、両者の最大の武器であるスタンドの攻防でどちらが主導権を握るかだろう。

ロドリゲスは、言わずと知れたMMA界屈指の変幻自在の打撃の使い手。幼少時にはじめたテコンドー仕込みの回転系の足技、そしてコリアンゾンビをKOした下を向いて突き上げるエルボー等、数々の変則にして精度の高い武器を繰り出す。が、派手な技だけが得意なわけではない。エメット戦ではハイをブロックさせてからの正確にして強烈無比なミドルやヒザを食い込ませ、常にスピード溢れるパンチのフォローアップを入れる等、ストライカーとしての総合的完成度の高さを見せつけている。

今回の大勝負に向けても「アレックスが偉大なファイターなのはよく分かっている。でも僕のスタイルは、彼にとってもきわめて対処が難しいものだと思うよ。僕は今まで攻略されたこともあったけど、その度に自分の弱点を克服して強さに変えてきた。今回も判定をジャッジに委ねるのではなく、4RにTKOで仕留めたいと思っている」とロドリゲスは自信をのぞかせている。

対するヴォルカノフスキーも「僕が前回ライト級でイスラム相手にあれだけの戦いをしたもんだから、次のフェザー級の試合は楽勝だと思っている人も多いけど、そんなことはない。ジャイーは非常に予測しにくい打撃の持ち主だし、きわめて危険な相手だよ」と、全く油断はしていない様子だ。

「僕がいつだって試合に向けて万全の準備をすることはみんな知っているだろう?」と語るヴォルカノフスキー。以前マックス・ホロウェイとの3戦目では、無数のフェイントとフットワークを駆使し、常に優位な位置とアングルを確保しホロウェイのパンチを誘い出しては避け、強烈な左右のパンチとローを浴びせ続けて完勝。MMAボクシングの達人を、相手の土俵で完全コントロールするという驚愕のパフォーマンスを見せた。168センチの身長とは不均等に長い180センチのリーチから繰り出されるスピードと破壊力とボリュームを兼ね備えた拳、天性の距離感覚と勝負勘に加えて、ゲームプランの緻密さと卓越した実行力こそ、ヴォルカノフスキーを絶対王者たらしめている大きな要因だ。

陣営は今回の試合に向けて、ニュージーランドのシティボクシングにおけるチームメイトにして、派手な蹴りを得意とするブラッド・ダイアモンドことマイク・マセサ、はたまたITFテコンドーの世界大会で数々の優勝を飾り、殿堂入りを果たした超アクロバティック・ストライカーのカール・ヴァン・ルーンも招聘。彼らにロドリゲスの戦い方を研究、模倣してもらうことで対策に余念がない。

ヴァン・ルーンからテコンドー流の後ろ回し蹴りも伝授されたヴォルカノフスキーは「僕は敵の本領でも上回るのが好きなんだ。今回の試合では、テコンドー・ヴォルクがみんなの前に姿を現すかもしれないぞ!」とジョークも飛ばす余裕も見せている。

「僕はエメットのように、彼の正面に立って前に出るような戦い方はしない」、「ジャイーがやるようなリスキーな動きは、同時に隙を生むんだ。いつでもそこにつけ込む準備ができているよ」と絶対王者が話せば、対する暫定王者も「僕のスタイルは、他の人が考えているものとは違う。みんなケージで僕と向き合って初めて分かるんだよ」と語る。

当代随一のダイナミック・ストライカー、ロドリゲスが遠間から繰り出す多彩な足技を、稀代の戦略家ヴォルカノフスキーはいかなる位置取りから攻略にかかるのか。世界の頂点に君臨するヴォルカノフスキーの想像すら上回る打撃をロドリゲスは炸裂させられるのか。試合開始直後から目の離せない王座統一戦だ。

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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MMA MMAPLANET o UFC UFC285 キック シリル・ガンヌ ジョン・ジョーンズ ボクシング

【UFC285】グッドシェイプでなくても強いJJ。ジョン・ジョーンズが124秒でUFC世界ヘビー級王者に

<UFC世界ヘビー級王座決定戦/5分5R>
ジョン・ジョーンズ(米国)
Def.1R2分04秒by ギロチン
シリル・ガンヌ(フランス)

左ローを蹴ったJJ、続くガンヌの左ローが急所に入り、生きない試合が中断される。30秒もせず再開されると、ローにJJが右を合わせる。圧を掛けて前に出るJJは、サイドキック気味の関節蹴り狙いか。ガンヌの左に組んだJJが、テイクダウンしサイドバックで殴る。立ち上がり際に、バックを狙ったJJは胸を合わせてきたガンヌをもう一度倒し、ギロチンを仕掛ける。

一度外し、殴ってから再度セットアップ。ケージに押し付けられた状態で喉下に腕を巻かれたガンヌはタップした。お腹ポッコリでもJJは、3年振りの試合で苦も無くヘビー級のベルトを巻いてしまった。

「ずっと自分が凄く強いと、この1週間感じてきた。ずっと、これをやってきた。自分の使命を果たしたい。家族に感謝している。フィアンセ、一番のサポーターだった──アイ・ラブ・ユー」と話し、チームの皆に感謝の言葉を贈った。そして「グラウンドは僕のエリア。ずっとレスリングをやってきた。キックボクシングはどうなるか分からない」と話し、インターナショナル・ファイトウィークでのスタイプ・ミオシッチ戦に合意した。


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ABEMA Cage Warriors MMA MMAPLANET o ONE PFL UFC UFC285   アマンダ・ヒーバス アレクサ・グラッソ イアン・ギャリー キャメロン・サーイマン シャクハト・ラクモノフ シリル・ガンヌ ジェイミー・ピケット ジェイリン・ターナー ジェシカ・ペネ ジュリアン・マルケス ジョン・ジョーンズ タバタ・ヒッチ ダン・フッカー デレック・ブルンゾン トレヴィン・ジョーンズ ドリキュス・デュプレッシー ファリド・バシャラット ブラック ベニール・ダリューシュ ボー・ニコル マテウス・ガムロ マナ・マルチネス マフクアンドレ・バリユー ヴァレンチーナ・シェフチェンコ ヴィヴィアニ・アロージョ 中村倫也 風間敏臣

【UFC285】計量終了 お腹ポッコリ、ジョン・ジョーンズが3年振りの実戦でヘビー級王座挑戦

【写真】この腹は驚き。これでも強い──と期待してしまうのが、JJの凄まじさだ (C)Zuffa/UFC

4日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC 285「Jones vs Gane」の計量が3日(金・同)に行われている。

メインはフランシスコ・ガヌーの王座返上とUFC離脱を受けて行われるUFC世界ヘビー級王座決定戦、ジョン・ジョーンズが3年振りのファイトでヘビー級王座に初挑戦。元暫定王者のシリル・ガンヌと戦う。

JJはライトヘビー級時代には2メートル15センチというリーチの長さを打撃とレスリングで最大限に生かし続けてきた。今回の248ポンドと計量結果は明らかに過去最大だが、206センチのリーチを誇るシリル・ガンヌを相手にライトヘビー級時代の圧を掛けることができるのかが最大の見どころだ。

セレモニアル計量で大ブーイングを浴びたガンヌと、対照的に大声援を受けたJJは輪郭から体のフォルムとライトヘビー級時代とはまるで違う容姿でスケールへ。

フェイスオフでは下腹ポッコリ、0.5ポンド軽いガンヌの方がグッドシェイプに見えた。そのガンヌは「この試合はビッグボーナス。この機会を手にできてハッピーだ。明日、勝てばベルトが手に入る。そしてこの惑星で一番のバッドアスに勝てるという2つ目のボーナスもある。ここにいられて、とても幸せだ」と話した。

対してJJは、「ただただ素晴らしい想いだ。皆のこと、もの凄く愛している。ここに来てくれてありがとう。皆の前で戦えることを光栄に思う。この贈り物を手にすることができて、本当に恵まれているよ。今も変わらずいえる。明日も楽しもうってね」と笑顔を見せ続けた。


コメインはUFC世界女子フライ級王者ヴァレンチーナ・シェフチェンコが、8度目の防衛戦でアレクサ・グラッソを迎え撃つ。今回のキャンプをパラエストラ柏で行うという前代美音の行動に出たシェフチェンコは、千葉滞在中に練習に対する向き合い方と人間性で、練習仲間の全てを魅了し絶賛された。

「みんな、ありがとう。皆の前で素晴らしい試合をすることが待ち切れない。この試合はウォーになる」と話したグラッソに続き、「明日は強敵と戦う。でも、どれだけ彼女が強くても私の方がより強い。2倍強いから。明日はそういうアクションを皆に披露する夜になるわ」とシェフチェンコは断言した。

2階級の世界戦が組まれた今大会。メインカードであ注目のウェルター級でジェフ・ニールが 175ポンドと計量オーバー、16連勝中のシャクハト・ラクモノフとの一戦の前にミソをつけてしまったのは残念だ。

ダン・フッカーの代役ながら、昨年10月にベニール・ダリューシュ戦の敗北から再起を賭けるマテウス・ガムロがジェイリン・ターナーと戦う。

さらに噂のボー・ニコルのオクタゴン・デビュー戦=ジェイミー・ピケット戦が組まれたメインカードは当然として、プレリミから世界最高峰らしい凄まじいカードが並んでいる。

オープニングマッチでニコルと同様にUFC初陣を迎えるロイック・ラジャポフはPFL2021シーズンのライト級準優勝者だ。

第2試合もUFCデビュー戦となる選手=ファリド・バシャラットが登場。

デモン・ブラックシアー戦で、兄ジャビッドの1年遅れで世界最高峰に到達した。兄はキャリア14連勝、弟はここで勝てば10連勝と、兄弟無敗記録を24に伸ばせるか。

女子ではSEI☆ZA出身タバタ・ヒッチ、元ストロー級クィーン・オブ・パンクラシストのヴィヴィことヴィヴィアニ・アロージョという日本からの支持率が高い両者が出場する。

タバタは昨年10月に戦う予定だったジェシカ・ペネ戦が再度組まれた。

前回はペネの体調不良で流れた一戦、元タイトルこんだーを相手にタバタはオクタゴン3勝目を狙う。

ヴィヴィは世界王座に挑むグラッソに敗れてからの再起戦、対戦相手のアマンダ・ヒーバスと同様にタイトル戦線に留まるためのサバイバルマッチに臨む。

さらにウェルター級ではアイルランドからキャリア10連勝中、Cage Warriors時代のようにエンターテイメント性が高い試合でなく、しっかりと勝つ試合を続けているイアン・ギャリーが、中国のソン・ケナンとの一戦も組まれた。

既にオクタゴンで3連勝のギャリー、上と戦う権利を得るためのパフォーマンス&フィニッシュを期待されているといっても過言でない。

復活を賭して、背水の陣のコディ・ガーブラントとトレヴィン・ジョーンズとの対戦。

さらに1ポンド・オーバーだったマナ・マルチネスとキャメロン・サーイマンの一戦など、中村倫也&風間敏臣の対戦相手になるやもしれないバンタム級ファイターの顔合わせも日本のファンにとっては見逃せない。

他プロモーションならタイトル戦もしくはメインカード、UFNならヘッドライナーというカードが連続しているてんこ盛りのPPVイベント、UFCの底力が見える大会だ。

■視聴方法(予定)
3月5日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■UFC285計量結果

<UFC世界ヘビー級王座決定戦/5分5R>
ジョン・ジョーンズ: 248ポンド(112.49キロ)
シリル・ガンヌ: 247.5ポンド(112.26キロ)

<UFC世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] ヴァレンチーナ・シェフチェンコ(キルギス)
[挑戦者]アレクサ・グラッソ(メキシコ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニール: 175ポンド(79.37キロ)
シャクハト・ラクモノフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ: 156ポンド(70.76キロ)
ジェイリン・ターナー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジェイミー・ピケット: 186ポンド(84.37キロ)
ボー・ニコル: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ガーブラント: 136ポンド(61.69キロ)
トレヴィン・ジョーンズ: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
デレック・ブルンゾン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ドリキュス・デュプレッシー: 185ポンド(83.91キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)
アマンダ・ヒーバス: 126ポンド(57.15キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス: 186ポンド(84.37キロ)
マフクアンドレ・バリユー: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー: 171ポンド(77.56キロ)
ソン・ケナン: 171ポンド(77.56キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 137ポンド(62.14キロ)
キャメロン・サーイマン: 135ポンド(61.24キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ: 116ポンド(52.62キロ)
タバサ・ヒッチ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<バンタム級/5分3R>
ファリド・バシャラット: 136ポンド(61.69キロ)
デモン・ブラックシアー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
ロイック・ラジャポフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
エステバン・リビヴィクス: 156ポンド(70.76キロ)

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MMA MMAPLANET o UFN209 シリル・ガンヌ タイ・ツイバサ

【UFN209】国歌で後押しされたガンヌ。右でダウンを喫するが、腹攻めからツイバサを逆転KO

<ヘビー級/5分5R>
シリル・ガンヌ(フランス)
Def.3R4分23秒by KO
タイ・ツイバサ(豪州)

まず左ローを蹴ったガンヌ、ツイバサは柔らかい構えでスイッチも、前足をローで蹴られる。オーソに戻したツイバサはに対し、ガンヌが左ミドルを入れる。右ジャブを2つ入れたガンヌが左ロー、両者が笑顔を浮かべる。パリのファンはラ・マルセイエーズの合唱でガンヌを後押しする。ローを蹴られても、距離が詰まると鋭いワンツーを放つツイバサだが、なかなか踏み込めない。

ガンヌも左右に回り、蹴りを繰り出すがパンチの距離では戦わない。踏み込んで右を振るったツイバサは、スイッチもジャブを被弾する。そしてミドル、ローと蹴りを散らすガンヌは左オーバーハンドをかわす。そのまま見合い、時間に。

2R、ツイバサはローから前を伺う。ガンヌは前身に右を合わせる。ならばと右ミドルを蹴ったツイバサは、左を振るって前へ。ガンヌは距離を取り直し左ミドル、そしてジャブを伸ばす。前蹴りを見せて距離を取るガンヌは、ローの蹴り合い後も右回りで戦う。ツイバサが右を当てて前に出るが、単発だ。スイッチを見せてガンヌを追うツイバサが、ジャブを受ける。

残り2分、ローからジャブ、シングルを見せたガンヌ。切ったツイバサは右を当て、続く右ロングを打ち込むとガンヌが後方に倒れる。すぐに立ち上がったガンヌだが、ツイバサは右から左で前に出る。ここで左ミドルを2発蹴られ、ヒザ蹴りで下がったツイバサが左を打ち込む。姿勢を乱したガンヌはジャブから腹を殴り、ヒザでボディを突き刺す。ジャブに「来い、来い」と手を広げるツイバサは右を被弾し、ラウンド終了を迎えた。

3R、最高潮に盛り上がる場内。ガンヌもツイバサも笑って、戦闘再開。蹴りの応酬からガンヌはジャブを伸ばす。慎重な間合いの取り合いから、ガンヌが左ミドルを決める。さらに前蹴りを腹を蹴ったガンヌが、三日月に繋げ右ハイを蹴っていく。倒れそうな動きを見せて、思い切りパンチを振るったツイバサが三味線を弾いたか。

残り半分、ジャブを受け、ボディを殴られながらツイバサはスイッチして左、そして右を伸ばす。裏拳から右を打ち込んだガンヌ、ツイバサは腹を蹴られて屈む仕草を見せる。深追いはしないガンヌはジャブ、踏み込んできたツイバサを右で迎え撃つ。ここで動きが止まったツイバサにラッシュを掛けたガンヌが、倒れたところに鉄槌を落としKO勝ちを決めた。


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Brave CF MMA MMAPLANET o UAEW UFC UFN209   アレッシオ・デキリコ ウィリアム・ゴミス エッガー キック クリスチャン・キニョネス シャルル・ジョーダン シリル・ガンヌ ステファニー・エッガー タイ・ツイバサ ダスティン・ストーツフス ナサニエル・ウッド ナスラ・ハクパレス フェレス・ジアム ブノワ・サンドニ マーヴィン・ヴェットーリ ヤルノ・エレンズ ロバート・ウィティカー

【UFN209】計量終了 初のフランス大会で知る──欧州の今。ゴミス×エレンズの仏蘭初陣対決に要注目

【写真】フェイスオフからもフレンチ・ナックモエ×ダッチ・キックボクサー的に見えるゴミス×エレンスだ(C)Zuffa/UFC

3日(土・現地時間)、フランスは花の都パリのアコー・アリーナで開催されるUFN209:UFN on ESPN+67「Gane vs Tuivasal」の計量が、2日(金・同)に行われた。

2020年1月からMMAが解禁されたフランスで、ついにUFCが大会を開く。メジャーでは2020年10月、そして今年の5月にアコー・アリーナよりも、ベルシーの名が馴染む同アリーナで大会を成功させている。

満を持してのUFCのフランス進出、そのメインは暫定ながらヘビー級タイトルコンテンダーであるフランス人ファイター=シリル・ガンヌが5試合連続KO勝ちのタイ・ツイバサを迎え撃つ。


ヘッドラインを筆頭にフランス勢は5人が出場する今大会、全12試合で北南米からの遠征組は7人、豪州から2名と欧州勢中心のカード編成となっている。

ヨーロッパ中心といっても英国&アイルランドからはナサニエル・ウッドのみの参戦で、ユーロUFCの豊かな人材が実感させられるパリ大会だ。

そんななか注目したいのは、フェザー級のフランス✖オランダ対決=ウィリアム・ゴミス×ヤルノ・エレンズ──メインカードに組み込まれた、デビュー戦同士のマッチアップだ。

ジャグアー=ジャガーの異名を持つゴミスは戦績10勝2敗、本来はベルシーから10キロ、パリ15区にあるパレ・デ・スポール内ドーム・ドゥ・パリで2日に開かれたアレスFCに出場予定だったファイター。

アレスFCは2019年12月にアフリカ・セネガルで活動を始め、コロナの時代となるとベルギー大会が2度キャンセルされ、昨年12月からパリで定期開催されているMMAイベントだ。MMA解禁後のフランスで、母国ファイターだけでなく国際戦を組み、同国のMMAファイターの強化を大いに後押ししている。

母国にイベントがなかった時代、パウンド禁止の100% Fightから英国や中東をステップアップの地に定めていたゴミスは、結果的にアレスFCからUFCとの契約を勝ち取った。

対するキック王国オランダのエレンズは、キャリア13勝3敗1分。最近ではLevels Fight Leagueが奮闘しているもののキック王国が故に世界標準のMMA大会がなかなか根付かない母国でなく、ドイツから彼もまたUAEWと中東を目指し、最後はBRAVE CFのドイツ大会からステップアップを果たした。

ゴミスはムエタイ基調で、相手の攻撃を良く見る目を持っている。攻撃を見切ってからの攻撃手段は打撃だけでなく、ムエタイ流クリンチ&バック奪取、そしてダブルレッグというMMA流にアレンジした動きを見せる。

対してエレンズは、ザッツ・キックボクサー。振り下ろすロー、奥手でも果敢にボディストレートを打ち、前に出てきた相手にはMMAでも常套手段となった右アッパーを突き上げる。組みに関しても、オランダ人ファイターらしく柔道の投げ技を駆使し、柔術的な寝技も駆使している。

組みに関しては互いに攻めの姿勢を持つ両者だが、倒してから仕留めるという部分ではゴミスは削ってスタンド、エレンズはサブミッションで仕留める傾向が強く、そのファイト・アイデンティティは違ってくる。

そんな点も含め、ヨーロッパ──西ヨーロッパ大陸の今を知ることができるゴミス×エレンズの顔合わせといえよう。

■視聴方法(予定)
9月4日(日・日本時間)
午前1時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN209計量結果

<ヘビー/5分5R>
シリル・ガンヌ: 247ポンド(112.03キロ)
タイ・ツイバサ: 266ポンド(120.65キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロバート・ウィティカー: 186ポンド(84.37キロ)
マーヴィン・ヴェットーリ: 186ポンド(84.37キロ)

<ミドル級/5分3R>
アレッシオ・デキリコ: 186ポンド(84.37キロ)
ロマン・コピロフ: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス: 155ポンド(70.31キロ)
ジョン・マクデッシ: 154.5ポンド(70.08キロ)

<フェザー級/5分3R>
ウィリアム・ゴミス: 146ポンド(66.22キロ)
ヤルノ・エレンズ: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン: 145.5ポンド(66.0キロ)
ナサニエル・ウッド: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダスティン・ストーツフス: 186ポンド(84.37キロ)
アブスピアン・マゴメドフ: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)
ミハウ・フィグラック: 156ポンド(70.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
ナソーディン・イマボフ: 186ポンド(84.37キロ)
ジョアキン・バックリー: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
ブノワ・サンドニ: 156ポンド(70.76キロ)
ガブリエル・ミランダ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<バンタム級/5分3R>
カリド・タハ: 135ポンド(61.24キロ)
クリスチャン・キニョネス: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
アイリン・ペレス: 144.5ポンド(65.54キロ)
ステファニー・エッガー: 145ポンド(65.77キロ)

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ABEMA BELLATOR DEEP ISAO MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE Pancrase328 PFL RIZIN RYO UFC アナトリ―・マリキン シリル・ガンヌ パンクラス ピョートル・ヤン ラフェオン・スタッツ ローガン・ストーリー 中田大貴 亀井晨佑 北方大地 山北渓人 岩本達彦 海外 清水清隆 神龍誠 藤波勇飛 藤田大和 透暉鷹 遠藤来生

【Pancrase328】陣容固まる山の手大会。透暉鷹✖亀井で暫定王座戦。令和のコールマンはネオブラ2回戦へ

【写真】引き出しを全て出して、全力で勝負にいかないといけない暫定王座決定戦に透暉鷹と亀井が挑む(C)MMAPLANET

1日(木)にRyo✖遠藤来生、5月31日(水)にフェザー級暫定王座決定戦=透暉鷹✖亀井晨佑が発表されるなどPancrase328の陣容がほぼ固まりつつある。

3月大会に続き、7月18日(月・祝)に東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催される同大会はストロー級KOP北方大地に山北渓人が挑むタイトル戦、第2代スーパーフライ級KOPで7年振りのパンクラス登場が、最後の参戦となる清水清隆の出場も決定している。


挑戦者トーナメントを補欠戦からの出場で、準決勝を勝利したが体調不良で決勝戦を棄権した亀井に代わってファイナル進出を果たした透暉鷹は、4月大会で岩本達彦をパウンドアウトし挑戦権を獲得した。

しかし、王者ISAOの負傷で挑むベルトは暫定王座、対戦相手は亀井に変更された。世界のMMA界の趨勢は王者のタイトル戦回避と暫定王座決定戦という流れになっている。

Bellatorではウェルター級のローガン・ストーリー、バンタム級のラフェオン・スタッツ、ONEでもヘビー級のアナトリ―・マリキンが暫定世界王者で、UFCでは今年になってバンタム級のピョートル・ヤンやヘビー級のシリル・ガンヌが、正規王者との統一戦に出場し敗れている。

国内に目をやると、DEEPでフライ級正規王者の神龍誠が暫定王者の藤田大和を破り王座統一をしたが、王者がUFCやONEなど海外のプロモーションとエクスクルーシブ契約を結び、国内ではRIZINを活動拠点にしてケースでは、返上→王座決定戦という状況も少なくない。

UFCは絶対としてBellator、あるいはPFL、ONEやRIZINというキャリアの上がりとなるプロモーション以外では、返上→新王者決定でなく、暫定王者が増えているのが現状だ。

そんな暫定王座決定戦に臨む亀井は勢い上等、今大会で再起戦を戦う中田大貴を挑戦者決定T初戦で下している。亀井は長いリーチを生かした打撃と組み、下からも攻めることができるファイターだ。

そんなフィジカル的な側面と同様に注目されるのが、メンタル面だ。中田戦で見せたドロドロのファイトでのスプリット判定を勝ち取った意志力を、亀井は組みの圧が強い透暉鷹に持ち続けることができるか。

昨年5月に勝利まで1秒という時点で、RYOにギロチンで逆転を許した敗北以来、透暉鷹は勝負所を見極めと終わらせるという意識が増したように感じられる。同時に、その見極めを難しくさせるのが亀井のスタイルだ。両者にとって全てを曝け出して勝つ必要がある──結果的にISAOが優位に立つ暫定王座決定戦、それだけの激闘必至なマッチアップといえる。

また今大会はネオブラTも5月の品川インターシティホール大会から引き続き、2回戦実施される。

フェザー級では令和のマーク・コールマン=藤波勇飛が糸川義人と戦う。バンタム級で打撃が上達した田嶋涼が、キャリアの仕切り直しをはかる鬼神光司と、初戦をクリアした4名中、3人がパラエストラCNWというフライ級では大野友哉✖伊藤まこと戦というパラ千葉✖パラ柏対決が実現──要注目だ。

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ABEMA F1 MMA MMAPLANET ONE Special UFC カルヴィン・ケイター キック ギガ・チカゼ シリル・ガンヌ フランシス・ガヌー 大沢ケンジ

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:1月:ケイター✖ギガ・チカゼ「覚悟のあるヤツしかできない」

【写真】痛くて、しんどい試合=覚悟のいる戦い (C) Zuffa/MMA

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年1月の一番は15日に行われたUFC ESPN32からカルヴィン・ケイター×ギガ・チカゼ戦について語らおう。


──大沢さんが選ぶ1月の一番、どの試合になるでしょうか。

「カルヴィン・ケイター×ギガ・チカゼですね。最近の僕がよく言う近い距離の試合で、ケイターが打撃でガンガン行ったというよりも組みのプレッシャーを掛けた試合でした。組みの圧力がある一方で、組みだけじゃない。打撃でもある程度の威力と精度があって、カウンターも上手い。そうやって近い距離で戦っていました。

結果、その前にいくことでチカゼに打たせた。チカゼが入って来るならということで打っていって、ブロックしながら……ブロックしてももらっているわけで。もらいながら、覚悟を決めて、倒れないという気持ちで自分の距離まで入る。そうなるとローやヒジを単発で入れて、チカゼの意識が上に来ると組む。まぁ、本当に一つのスタイルが確立されたように感じましたね」

──チカゼは組みにも対応できる、素晴らしいキックボクサーだと思っていたのが、この試合では組みに対して後手後手のようにも見えました。序盤は調子よく攻めていましたが、ハイキックの空振りから下になり、そのままコントロールされて初回を終えると、2Rからは別人のようになってしまったかと。

「それは打たされていたからです。ケイターに入らせないように振っていて、消耗していたはずです。僕もそうだったんですけど、長い距離で戦う選手ってこの距離に来たら打つって恐らくは決めています。そうやってボタンを押す、ボタンを押さされる試合になるんです。

ここで打たないと入られる。ここで打たないと、試合にならないって攻撃を出すんで、めっちゃ疲れるんです。しかもチカゼはそれが当たっていたら、より打撃で行ってしまって。マラソンでいえば、本来の自分より速いペースで走ってしまった。そういうことだと思います」

──なるほど。打って、当ててはいてもペースは狂わされていたということですね。

「やっぱり遅くても、速くても自分のペースじゃないと終盤はきつくなるじゃないですか。しかも普段より速いペースで走ったのに、相手はずっと後ろにいて。だからバテてしまったと思います。恐らくですけど」

──スタミナがある、動けていても自分のペースと相手のペースでは違うということですね。

「ヘビー級の統一戦でもフランシス・ガヌーの打撃のプレッシャーで、シリル・ガンヌがバテていたのも同じですよね。そこまでは距離をとって、ちょこちょこガンヌかと思っていたけど結局は削られていました。ガヌーの破壊力のプレッシャーで疲弊しましたよね」

──それでもチカゼも、何か一つの攻撃で勝負がつくような攻撃を続け、結果全てのラウンドで落としたように見えました。

「あの手の試合は両選手疲れるので、ケイターも疲弊していました。ただ逃げて、追いつかれてというチカゼの方が辛いです。これは完全に僕の見立てなのですが……」

──大沢さんの見立てを伺う企画ですので(笑)。

「ハイ(笑)。だから、これって正直にいえばウチがやろうとしていることなんです。HEARTSの選手にはドロドロ、こういうケイターのような試合にしろよと。飯野(健夫)とか、中田(大貴)とか、猿田(洋祐)も前回の世界挑戦でやらせようと思っていたんです。猿田の場合はどんどん組んで、プレッシャーをかけさせようと。

ただ、誰にでもできる戦い方じゃないんです。本当に覚悟のある奴しかできない」

──ケイターの覚悟は、あのヒジ打ちの連打に見られたように感じます。

「それぐらい中に入っている。誰もができることじゃないです。だからMMAの理想形ではなくて、不器用なヤツでも勝てる試合展開です。長く競技を続けられないけど、最高到達点を高くする。そういうファイトです。一瞬でも、自分が一番高くいけるところを少しでも高くしたい。

僕も現役の時、そういう考え方だったのに結果的に長くやる戦い方をしていたんですけど……(苦笑)」

──2009年11月18日、WEC44──大沢ケンジ×アントニオ・バヌエロス戦を思い出します。とはいえ、相手あってのことですし。Zuffaはここでチカゼがケイター越えを果たし、マックス・ホロウェイの位置まで持っていきたかったはずです。それを考えると、ケイターを殴り続けたホロウェイの強さが抜きんでているのかと。

「ホロウェイはボクシングで、ずっと相手に張り付いて疲弊させる。長そうな距離にいて、実は中間距離にステイしている。だから踏み込まないで、自分の拳が届く距離でパンチを出せます。それがケイターのやりたい距離より、少し外なのでケイターとしては難しい試合になりました。

遠い距離からワンステップでなく、中間距離で手を伸ばして体を入れると届く。何よりもホロウェイはあの距離が全く怖くないし、ステップを踏んでいないので連打で攻めることができる。チカゼにデキたことが、ホロウェイには全くできなかったということになります。

チカゼは蹴りとストレート、距離が長いのでプレッシャーを受けると潰されます。だから長い距離の選手は組み勝てる力が絶対的に必要になってくる。お前が来たら、テイクダウン決めるぞという圧力がないと、距離をコントロールして打撃だけで勝つのは、これからは厳しくなってくる。そう、僕は思います」

──押忍、とても興味深い話でした。今月もありがとうございます。

「あと、これって1試合じゃないといけないですか?」

──どういうことでしょうか。他に……もう1試合語りたい戦いがありましたか(笑)。

「そうなんです。上久保選手の試合なんですけど……」

<この項、続く>

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MMA MMAPLANET UFC UFC270 キック シリル・ガンヌ フランシス・ガヌー ボクシング

【UFC270】暫定王者ガンヌの足に苦しむも、3RからTDに切り替えた正規王者ガヌーが僅差の判定勝ち

<UFC世界ヘビー級王座統一戦/5分5R>
フランシス・ガヌー(カメルーン)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
シリル・ガンヌ(フランス)

プレッシャーをかけるのは正規王者のガヌー。暫定王者のガンヌはケージを背にして足を使いながら、組み付いてガヌーをケージに押し込む。しかし離れたガンヌ。再びガヌーがプレッシャーをかける。サウスポーのガンヌが左ミドルを放つも、それをカットしたガヌーが組み付き、ダブルのオーバーフックでガンヌをケージに押し込んだ。ガンヌが体勢を入れ替えると離れたガヌー。ガンヌの左ジャブを食らったが、反対に左右のフックからボディブローを効かせる。距離が詰まるとガヌーが攻勢に。ガンヌはスイッチを繰り返しながら距離を取り、右バックスピンキックを見せた。

サウスポーからのテンカオを見せたガンヌ。距離を取る相手に近づくガヌーに対し、ショートレンジになると組み付いたガンヌだったが、反対にガヌーが左腕を差し上げて相手をケージに押し込んでいく。ケージを背にしたガンヌはヒザを突き上げながら体勢を入れ替えた。右腕を差し上げてガヌーをケージに押し込むガンヌ。相手が押し返してくると離れ、前蹴りで距離を取り、スイッチを繰り返して的を絞らせなかった。

2R、ここも前に出ていくガヌー。ガンヌはサウスポースタンスで足を使う。ガヌーは左の関節蹴りでガンヌの足を止めにかかるが、ガンヌもサイドキックやローで距離を保つ。スタミナを失ったか口を開け、動きが落ちたガヌー。ガンヌはアウトボクシングから、相手が距離を詰めてきたらパンチで応戦する。ガヌーも距離が詰まるとショートのパンチを合わせる。右のオーバーハンドを振るいながら組み付いたガヌーに対し、ワキを差して突き放したガンヌ。右バックスピンキックをかわされ、一瞬組み付かれたが、すぐに離れた。

距離を取り続けるガンヌ。左右ローから右のバックスピンキックで、正規王者を中に入れさせない。ガヌーも相手をケージまで追い込むが、手数が少なく、ガンヌもケージ際から脱出する。ラウンド終了までガンヌが足を使い、蹴りで距離を保ち続けた。

3R、ガンヌはオーソドックスからサウスポーにスイッチ。ガヌーは右アッパーが当たるも追撃することができない。しかしガンヌのカカト蹴りをかわしたガヌーが、そのまま相手の体を抱えてテイクダウンに成功した。背中を着かせて、しっかりサイドから抑え込むガヌー。マウントに移行したところで、ガンヌが背中を見せた。ガヌーはバックマウントからパンチを浴びせる。ガンヌはハーフガードからシングルで組み付き、そのまま立ち上がってガヌーをケージに押し込んだ。

しかしガヌーは払い腰でテイクダウンを狙った。ガンヌもマットに手を着いたが、すぐに立ち上がって再びガヌーをケージに押し込む。ガヌーは左のオーバーフックでディフェンス。ガンヌは離れ際にバックスピンの右ヒジを見せた。ガンヌは少し疲れたか、ガヌーが前に出るもガヌーも疲労を見せている。ガンヌの左ハイをかわしたガヌーがダブルレッグでグラウンドに持ち込み。ガンヌは下から相手の左腕を抱えてアームロックを狙った。これをかわされるも、ハーフガードでケージに背中を着け、ラウンド終了まで凌いだ。

4R、足を使うガンヌと追いかけるガヌー。ガンヌは細かい右ローを放ち、距離を保ち続ける。ガヌーの右パンチに合わせて、ボディへ右バックスピンキックを突き刺したガンヌ。ガヌーは左ミドルからボディロックで組み付き、相手をケージに押し込んだ。前ラウンドからテイクダウン狙いに切り替えたガヌーがグラウンドに持ち込む。ガンヌは相手の腕を取るが極めることはできない。さらにシングルバックのガンヌの足を刈ろうと試みるも、ガヌーはすぐに反応。一度相手に立ち上がられてしまうが、すぐにグラウンドに戻してマウントを奪った。

ハーフガードに戻して上半身を起こしたガンヌだったが、立ちきることはできずに背中を着かされてしまう。ケージ際まで下がり、背中を着けて上半身を起こしたガンヌのボディへめがけて、ガヌーがヒザを突き刺す。さらにパンチを打ち込むガヌー。ケージ際でトップをキープして、このラウンドを終えた。

最終回、ここでガンヌが前に出る。ローで迎え撃つガヌーに、左縦ヒジを見せたガンヌ。正規王者ガヌーに対し、右を上下に打ち分けるガンヌが、さらに左ストレートを当てた。ガヌーの左フックをかわしたガンヌが、シングルレッグでテイクダウンに成功。ガヌーも上半身を起こすも、ガンヌに右脇を差され、背中を着かされてしまう。ここでガンヌがガヌーの左足を取ってフットロックへ。これはかわされるも、さらに外ヒールを狙っていく。しかしガヌーは凌いでトップへ。ガンヌはハーフガードで守る。体を起こそうとするガンヌの頭を抱えて、グラウンドから逃さないガヌー。そのまま抑えきって試合が終了した。

これまでパンチで相手を仕留めてきた正規王者だが、今回は3Rからテイクダウン狙いに切り替え、僅差の判定をものにした。これでガヌーは世界ヘビー級王座を統一、自身のベルトの初防衛に成功した。


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