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MMA MMAPLANET o WJJC2022   カルロス・アルベルト タリソン・ソアレス ブラジリアン柔術 橋本知之

【WJJC2022】ルースター級準々決勝で橋本知之はアオキ・ロックで失格に。優勝はタリソン・ソアレス

【写真】橋本は失格に納得がいかず、抗議をした(C)SATOSHI NARITA

2日(木・現地時間)から5日(日・同)にかけて、カリフォルニア州ロングビーチのウォルター・ピラミッドにて、IBJJF主催のブラジリアン柔術世界選手権が行われた。
Text Isamu Horiuchi

年に一回、道着着用柔術の世界一を決めるこの大会のレビュー第1回は、世界初制覇の期待がかかった橋本知之の戦いを中心に、最軽量ルースター級の模様を報告したい。


<ルースター級1回戦/10分1R>
橋本知之(日本)
Def. 3分11秒 by襟絞め
ケヴィン・マーティンコフスキー(米国)

両者引き込みによるダブルガード状態から、マーティンコフスキーが上を選択してアドバンテージを得る。橋本はすぐに相手の左足にデラヒーバで絡みベリンボロへ。座り込んで防ぐマーティンコフスキーに対し、2回転目で背中に手を回した橋本はそのまま上になり、2点を先取した。

マーティンコフスキーが右足に絡んでくると、立ち上がった橋本。そこから前方にダイブするようにして右足を抜きながら左脇を差して上半身を制すると、完全に右足を抜いてパスに成功し5-0とした。

左腕で枕を取って胸を合わせて完全に相手を制している橋本は、やがて左手で相手の襟を掴んで引き寄せる。さらに橋本が左足で相手の頭をステップオーバーして締め上げると、すぐにマーティンコフスキーがタップ。わずか3分23秒での完勝だった。得意のボトムからの攻撃はもちろん、トップからの見事な体捌きによるパス、コントロール、そして極めと寝技の全局面で力を見せつけた橋本は、ほとんど消耗のない良い状態で初日のヤマ、カルロス・アルベルトとの準決勝に駒を進めた。

<ルースター級準々決勝/10分1R>
カルロス・アルベルト(ブラジル)
DQ 6分35秒
橋本知之(日本)

立ちでフェイントをかけ合った後、両者ともに前に飛び込んでから引き込み合う。アルベルトがすぐに上になってアドバンテージ獲得と思いきや、審判はこれをテイクダウンかスイープかは分からないが2点と判断した。

不可解な判定で先制点を許してしまった橋本は、アルベルトの襟と左足首を掴んで引き寄せ、尻餅を付けさせる。さらに左にベリンボロで回転してからシットアップして2-2の同点に。が、アルベルトも橋本の足首に絡んで浮かせると、すぐにシットアップで上を取り返して4-2と再リードした。

立ち上がったアルベルトに対し、橋本は左足を下から掴む。前に飛び込んできたアルベルトの左足に強烈なストレートフットロック。さらに回転した橋本は、アルベルトの左足を掴みながら勢いよく起き上がって4-4と追いついた。

上になった橋本は一旦立ち上がる。が、下から橋本の両足のズボンを掴んだアルベルトがシットアップ。上を取り返して6-4と再びリードした。

ならばと橋本は右にラッソーで絡むと、やがて片襟片袖に移行してアルベルトを引きつける。ここでアルベルトが尻餅をつくとすかさず立ち上がって上を取り返して6-6に追いついた。ここまでで試合時間の半分が経過。

橋本の左腕にラッソーで絡んだアルベルトは、橋本が腰を上げると右足にデラヒーバを作る。対する橋本は腰を引いて下がり、アルベルトの絡んでくる足を解除。さらに下がって距離を作った橋本は、すかさずそこに頭を潜り込ませるようにして上からのバック取りを仕掛ける。アルベルトも反応するが、一歩先んじた橋本はズボンを掴んで尻を出させることに成功。それでも距離を取ったアルベルトに対し、橋本は右足を取ってストレートフットロックへ。

すると、ここでレフェリーが試合をストップ。ストレートフットロックで締め上げている際、動いて防ごうとしたアルベルトのかかとが抜けかけた状態になったことで、内ヒールのような膝の靭帯への攻撃とみなされたようだ。いわゆるアオキ・ロックにレフェリーが橋本の反則を指摘すると、勝利を確信したアルベルトは思わず微笑みながらガッツポーズを作った。

橋本はレフェリーに抗議をするも認められず、6分35秒で反則負けを宣せられた。こうして橋本の世界初制覇の夢は、きわめて不運な形で潰えてしまったのだった。

終了時のスコアは6-6の五分だったが、前半お互い下になった時に攻撃を仕掛ける展開が続いた後、橋本がトップからも攻勢に転じて試合の流れを引き寄せはじめた矢先だっただけに、なおさらやりきれない結末だ。

試合後、橋本はSNSで「あの足関節技はここ数年流行っているもの。今回も他の選手たちが同じ技を使っていたのに、なぜ自分だけ失格にされるのか」、「あの技が反則になり得るということ自体が初耳。たとえ今回からルール改正が行われていたにしても、そのことは告知されていない」、「レフェリーに抗議したところ、最初から(アルベルトの)踵が出ていたからと説明を受けた。しかし動画で見直しても、最初は踵が入っていて後から抜けている。レフェリーは最初から見ていたわけではなく、相手のセコンドの指摘を受けてから状況を確認し、言いなりになった」等と不満の気持ちを綴った。

あの形から締め上げると、それが足首だけでなくヒザの靭帯を圧迫しかねない(=反則)のは事実だ。とはいえストレートフットロックからカカトが抜けた場合にレフェリーが流すということが過去になかったわけでもない。

IBJJFの足関節の定義として、ヒザが外側に捻られる攻撃はストレートフットロックでも反則となる。トーホールドでもヒザがもう片方のヒザの側に圧が掛かる場合は認められるが、逆側は反則だ。

今回、橋本が仕掛けたアオキ・ロックはヒザを外側に捻るモノで明確に反則といえる。と同時にIBJJFの審判団のなかでも「明確な反則だが、見極めが難しい」という意見がある。それは下を向け仕掛けているときなど、その状態に入っているかどうかの見極めが難しいということを意味している。

アオキ・ロックは反則か合法かの見極めが難しいということではない。と同時にカカトが抜けた状態で、捻りを加えれば反則というが、動きの中で攻撃者の意図しない危険が生まれてしまうのは、他の技にも見られる。よって、今回のケースはレフェリーも一瞬で反則負けとはしていない点にも注視しないといけない。

とはいえ橋本は、この状態が反則という認識がなく、他の試合でも見られたと指摘している。どれだけの選手にその認識がなかったのか。また、他のどれほどの試合でこの攻撃をレフェリーが見逃していたのか。

ここはIBJJFは競技会運営団体ではなく、競技管理団体として、ルール変更の徹底的な告知と審判の理解を深める活動が不足していると指摘されても致し方ない。見極めが難しい攻撃であるなら、詳細なルール上の規定・指導があって然るべきだ。

ましてや抗議に対して、レフェリーの不明瞭な説明でコトが収まることはあってはならない。これまで積み上げてきた努力が、曖昧さの犠牲になるようでは、アスリートはたまったものではない。

それでも橋本自身は、今大会の戦いには大きな手応えがあった模様だ。取り組みを改善したことで上達を実感できた、これからさらに強くなるし、そんな自分が楽しみだと前向きな姿勢を見せている。

なお、反則勝ちで橋本戦をクリアしたアルベルトは、翌日の準決勝でホドネイ・バルボーザと対戦。得意のハーフガードに引き込んだバルボーザに対し、両腕を伸ばして襟を掴んで立ち上がる形でその攻撃を無効化し、最初の8分間でお互い3回警告をもらってスタンドから再開。ここでバルボーザの引き込みに合わせて飛び込んで2点獲得。ほとんど攻防をせずに頭脳戦で勝利した。

決勝はそのアルベルトと、もう一つの山を順当に勝ち上がった第一シードのタリソン・ソアレスによる4月のパン大会決勝の再戦に。まず上を選択したアルベルトだが、ソアレスはラッソーから横に崩す見事なスイープで2点を取ると、そのまま上をキープして勝利。ソアレスは不運な裁定に泣いたパン大会の雪辱を果たすとともに、青帯から黒帯まで全ての帯で世界大会優勝という偉業を果たした。

試合後ソアレスは、今回は試合前にAOJでキャンプを張り、ギィ・メンデス師範の指導を受けた成果が出たと喜びの弁。特に今まではスイープ合戦をしがちだったが、今回は上からパスを狙ってプレッシャーをかけ続けた、これまではいろんな選択肢で迷うことも多かったが、ギィ師範のおかげで自分を信じることができたと語った。

若き新世界王者ソアレスをはじめ、トップ選手たちが日々進化を続けるルースター級。

今回は予測不能な形での敗退となりながらも、新たな自信とモチベーションを得た橋本が、今後彼らといかに対峙してゆくか、大いなる期待とともに見届けたい。

【ルースター級リザルト】
優勝 タリソン・ソアレス(ブラジル)
準優勝 カルロス・アルベルト(ブラジル)
3位 クレベル・ソウザ(ブラジル)、ホドネイ・バルボーザ(ブラジル)

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MMA MMAPLANET o WJJC2022   タリソン・ソアレス ブラジリアン柔術 丹羽怜音

【WJJC2022】茶帯ルースター級。丹羽怜音&飛龍「色帯最後のムンジアル、勝ちを狙っていく」

【写真】新たなスポンサーも付いた二人。米国内での知名度も上がっている証左だ (C)NIWA BROS / HYPERFLY

2日(木・現地時間)から5日(日・同)にかけて、カリフォルニア州ロングビーチのウォルター・ピラミッドにて、IBJJF主催のブラジリアン柔術世界選手権が行われる。
Text by Satoshi Narita

黒帯で世界の頂点を獲るために色帯で最高の結果を残す――その意志を貫くために茶帯に留まったAOJ所属の丹羽兄弟。4月のパンナムでは弟・飛龍はライトフェザー級3位、兄・怜音は同ベスト8と、あと一歩が届かなかったが、積極参戦してきたオープントーナメントでは常に表彰台に絡み、経験値を着実に積み上げてきた。

今年、ライトフェザー級を主戦場としてきた怜音は階級を下げ、弟・飛龍とともに茶帯最軽量級の頂を目指す。色帯最後のビッグトーナメントを間近に控える中、二人に話を聞いた。


――Zoomでのインタビューとなりましたが、モニター越しで見ても怜音選手はかなり絞れているようですね。減量はどんなかたちで進めてきたのですか。

怜音 本格的に減量を始めたのは2月くらいからです。栄養士の人に付いてもらって、パンナムの減量と合わせて落としていった感じです。

――ライトフェザーから階級を落とそうと思ったのは?

怜音 去年のムンジアルが終わってから考え始めました。もともと黒帯になったらルースターに行くのも一つの手段かなとは考えていて、去年のムンジアルで負けて、もう一回茶帯で出ると決めた時、練習やテクニックを磨くのもそうですけど、やれることは全部やってムンジアルを絶対獲りたいと思ったので、ルースターに行こうと。

――その話を聞いて、飛龍選手はどう思いました?

飛龍 最初に「行こうか迷っている」と聞いた時は、ライトフェザーでも勝てる実力があるので、賛成って感じではなかったです。ただ、去年は二人とも優勝した選手に僅差で負けて(怜音はライトフェザー級3位、飛龍はルースター級準優勝)、色帯でムンジアルを獲らないまま黒帯になりたくなかったし、今年は最後のチャンスになると思うので。より確実に獲れるならルースターに行ったほうがいいと思って、サポートするようになりました。

――サポートとは?

飛龍 例えば、試合前になると減量のために有酸素をやらないといけないので、スパー相手がいない時は僕ができるだけやったり。そういう感じですね。

――昨年のムンジアル後のインタビューでは「ムンジアルで勝つために、小さな大会にたくさん出て経験を積みたい」と話していました。その言葉通り、今年1 月のオースチン・ウインターオープンを皮切りに、米国各地の大会にコンスタントに参戦していましたね。

怜音 オープントーナメントにはけっこう出ましたね。パンナムの後もサンディエゴオープンに出ましたし(ライトフェザー級でクローズアウト)。

――今時点で、そうした取り組みから何か得られたと感じるものはありますか。

怜音 今はオープントーナメントのレベルも上がっていて、パンナムやムンジアルで結果を残している選手もたくさん出ているので、そういう選手と試合することで、勝っても負けても自分たちの良い経験になっているとは思っています。

飛龍 単純にオープントーナメントに出るのが楽しかったです。ムンジアルとパンナムはプレッシャーが強いというか、「絶対に今年こそは」と思って今まで負けてきてしまったので。でも、ムンジアルが自分のすべてを出す集大成だとすれば、オープントーナメントは「気軽」というわけじゃないですけど、新しいことを試したり、いろんな実験ができるので、楽しいんですよね。ムンジアルは「試す」とかはなくて、これまでやってきたことの中から「一番勝てること」をやるだけなので。

――可能性を広げられるような経験を積む一方で、練習環境の変化もあったと思います。特にこのひと月は、タリソン・ソアレスがAOJを拠点にするようになりました。

飛龍 コンプクラスでタリソンと同じグループだったので、めっちゃ練習しましたね。黒帯のトップでやっていく自信を強くしました。僕は、今年のムンジアルはタリソンが獲る可能性が高いと思っているし、来年もし自分たちが黒帯になってムンジアルに出たら、一年目で優勝できる自信が付きました。

怜音 僕はルースターに下げるとみんなに知らせたのが最近だったので、体重で分けるコンプクラスではライトフェザーやフェザーの選手と練習することが多かったんですけど、ファンダメンタルクラスでは自由にスパーできました。現役の軽量級で黒帯トップの選手と練習したのは初めてだったので、未知の部分もあったけれど、新鮮な経験でした。

飛龍 彼が来て5週間くらい経つんですけど、すごく成長したと感じます。僕もタリソンの成長を感じたし、向こうも僕の成長を感じていると思います。

――今年のムンジアル、茶帯ルースター級トーナメントは大会初日です。2人は別の山に分かれました。

怜音 エントリーリストで大体の選手はリサーチして、ランキングポイントを取っている選手がトーナメントのどの位置に行くかは予想できたし、その通りのブラケットが出たので。僕の山には今年のヨーロピアン、パン、ブラジレイロを獲った選手(シャイ・アナンダ/ECJJA)がいますけど、彼の対策もずっとしてきました。

飛龍 僕はムンジアルで一度対戦して勝っているし(※2019年ムンジアル紫帯ルースター級準々決勝)、怜音も必ず勝ち上がってくれると思うので、お互いに「反対ブロックは任せたぞ」って感じですね。色帯では最後のチャンスになりますから、勝ちを狙っていきます。

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MMA MMAPLANET o WJJC2022 YUKI カルロス・アルベルト タリソン・ソアレス ブラジリアン柔術 ブルーノ・マルファシーニ マイキー・ムスメシ メイハン・マキニ 橋本知之

【WJJC2022】ルースター級=マイキーとマルファシーニが欠場。橋本知之に好機到来も道のりは平坦でなく

【写真】2013年のカイオ・テハを除くと、9大会を制してきた二強がいないムンジアルだが、それでも強豪揃い(C)SATOSHI NARITA

6月2日(木・現地時間)から5日(日・同)にかけて、カリフォルニア州ロングビーチのウォルター・ピラミッドにて、IBJJF主催のブラジリアン柔術世界選手権が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

年に1度、道着着用柔術の世界一を決めるこの大会のプレビュー第1回は、橋本知之の世界初制覇への期待が高まる最軽量ルースター級の見所を紹介したい。


今回の最軽量級で特筆すべきは、10度世界王者に輝いたブルーノ・マルファシーニと、昨年末、突如として道着着用に復活して圧倒的な強さで優勝を果たしたマイキー・ムスメシの両者がともにエントリーしていないことだ。

頭抜けた実績&実力を持つ二者が抜けたことで、今まで彼らの軍門に下ってきた選手たちに初優勝への希望が大きく開けることとなった。

当然それは、2010年代後半から最軽量級のトップ戦線で戦い続けている橋本知之にも言える。今年4月のパン大会では、筋量が増したこともあり減量のストレスを避けてあえて一階級上のライトフェザー級に参戦した橋本。

初戦の強豪ペドロ・クレメンチに快勝すると準決勝で世界最強の一角、メイハン・マキニと対戦を迎えた。下から崩しきれず、開始時の上選択によるアドバンテージ差で敗れたものの、強力無比なトップゲームを誇るマキニにニアパスさえも許さず、世界トップの実力を改めて知らしめる内容だった。

今回第5シードの橋本の1回戦の相手は、第9シードの米国人ケヴィン・マーティンコフスキー。国際的には無名の選手で、先日のナッシュヴィル・オープンで黒帯としてはじめてIBJJF系の大会で優勝を果たしている。橋本としてはあまり体力を使いすぎずに確実に勝利を掴みたいところだ。

続く準々決勝は従来までは翌日に行われていたが、今大会では黒帯初日に組み込まれている。ここで橋本を待っているのは、おそらく第3シードのベベトことカルロス・アルベルトだろう。19年のヨーロピアンでは芝本幸司と対戦し、巧みな試合運びで競り勝った選手だ。さらに今年のパン大会では、優勝候補筆頭のタリソン・ソアレスと決勝で対戦すると、スクランブルにおけるソアレスの動きが場外逃避と判断されたことで得たリードを守り切り、優勝を果たしている。

幸運に恵まれたことは否めないが、上からはソアレスのズボンを巧みにコントロールしてパスのプレッシャーをかけ、下からは長い足を活かしたラッソーを駆使して渡り合っての勝利だった。

世界制覇を目指す橋本にとって、初日にまず超えなくてはならない難敵がこのアルベルトということになる。トップ、ボトム共に高い技量を持つ両者の戦いだが、アルベルトは序盤にトップを選択することもあまり厭わないだけに、いかに橋本が下から崩すかがポイントとなるのではないか。

橋本が無事にここを突破した場合、翌日の準決勝で橋本を待っているのはおそらく第2シードのホドネイ・バルボーザと第7シードのジョナス・アンドラージの勝者になることが予想される。

橋本はバルボーザには2019年のヨーロピアンの決勝で、アンドラージには昨年末の世界大会の準々決勝で敗れている。が、バルボーザ戦は今後を見据えてあえて上攻めを選択して戦った末の僅差の敗戦であり、アンドラージ戦は終盤まで橋本が試合をリードし勝利が見えていたにもかかわらず、終了45秒前にまさかの膠着ペナルティを受け逆転されるという不運な負け方だった。

両試合とも地力で橋本が劣っていたようには見えず、今回どちらが上がってきても、雪辱を果たす良い機会と言えそうだ。

もう一方のブロックを勝ち上がって決勝に進出するのは、第1シードのタリソン・ソアレスか、あるいは第4シードにして今年のブラジレイロを制した新鋭のホドリゴ・オリヴェイラになるか。あるいは第6シードのクレベル・ソウザという目もあるだろう。

橋本は20年のヨーロピアンの準決勝にてソウザと対戦し、競り勝って前年の雪辱を果たした。さらにソアレスとの初対決となった決勝戦では、三角絞めを完全にロックオンしで場外逃避を誘い、一本勝ちに等しい形で優勝を果たしている。決勝で当たる3人は全て世界トップクラスの超難敵だが、橋本の勝機は決して小さいものではない。

今回、順調に減量が進んでおり調子も良いという橋本。技術面、肉体面、精神面とどれも充実した状態で臨む今回の世界大会は、日本人男子黒帯初の世界制覇という偉業に向け、これまでで最大のチャンスとなる。

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MMA MMAPLANET o PJJC2022 アンディ・ムラサキ アンデウソン・ムニス エリキ・ムニス クレイグ・ジョーンズ グーテンベルギ・ペレイラ ジョナタ・アウヴェス タイナン・ダウプラ タリソン・ソアレス ダンテ・リオン ディヴォンテ・ジョンソン ブルーノ・マルファシーニ ペドロ・マリーニョ ホベルト・アブレウ リーヴァイ・ジョーンズレアリー レアンドロ・ロ ロベルト・ヒメネス 嶋田裕太 橋本知之

【PJJC2022】パン柔術見所。ライト級のムラサキ✖アウヴェス。ミドル級はダウプラ、ヒメネスらに注目

【写真】昨年のパンナムは8ファイナル敗退だったアンディ・ムラサキ。今年はどうなる?!(C)EUG

フロリダ州キシミーのシルバー・スパーズ・アリーナで6日(水・現地時間)から、IBJJFパン柔術選手権が10日(日・同)の日程で始まっている。

世界の強豪が集結し、6月の世界大会の行方を占う上でもきわめて重要なこのパン柔術。プレビュー最終回は橋本知之が出場するライトフェザー級、嶋田裕太が出場するフェザー級以外について考察したい。


【ルースター級】
本命は2020年のヨーロピアンでブルーノ・マルファシーニ越えを果たし(その年は惜しくも決勝で橋本知之に敗れたものの)、今年のヨーロピアンで優勝を果たしているタリソン・ソアレスか。ソアレスと決勝で対峙する有力候補としては、2019年のヨーロピアンで芝本幸司に快勝したカルロス・アルベルトが挙げられるだろう。

(C)EUG

【ライト級】

この大会2連覇中、AOJのジョナタ・アウヴェスがエントリー。昨年のEUG2のトーナメント決勝にて、柔術の神の子ことミカ・ガルバォンと対戦し、一度トップを取ったら這いつくばってでもキープする執念の戦いぶりでリードを守り切って優勝した姿が印象深い。

そして別ブロックには、ティーン時代を日本で過ごし、昨年のEUG1で世界的黒帯を3タテして衝撃の黒帯デビューを果たしたアトスのアンディ・ムラサキがいる。

23歳のアウヴェスと22歳のムラサキは今年のLAオープンの決勝でも対戦し、この時は8-8のアドヴァンテージ差でアウヴェスが勝利している。柔術界の未来を背負う新世代のライバル対決が、今回決勝でまた見られる可能性は高そうだ。

(C)SATOSHI NARITA

【ミドル級】

大本命は、昨年の世界大会初出場にて初優勝を果たしたタイナン・ダウプラ。鍛え上げたフィジカルを武器に、万力のオープンガードで相手をたちどころにスイープして上を取ると、問答無用の圧力で相手のガードを潰して極めまで持ってゆく戦い方は圧巻だ。

(C)FLOGRAPPLING

そのミドル級、ダウプラの初戦が要・注目だ。

1回戦シードのダウプラが初戦で当たる可能性が高いのが、WNO等のノーギシーンでも目覚ましい活躍を見せるロベルト・ヒメネスだ。見事なバックグラブの技術とどこからでも極めを狙うダイナミックな戦いを身上とするヒメネスが、ダウプラの盤石の戦いぶりを崩せるか、注目したい。

ここをダウプラが順当に勝ち上がれば、おそらく準決勝で当たるのはホナウド・ジュニオール。昨年はパン大会、世界大会とどちらもダウプラの軍門を下っているだけに、雪辱に向ける気持ちは強いだろう。

もう一つのブロックにも強豪選手が散見されるが、ダウプラとの決勝を期待したいのは豪州出身のリーヴァイ・ジョーンズレアリー。抜群の切れ味のベリンボロ・ゲームの持ち主で、以前絶対王者ルーカス・レプリの必殺ニースライス・パスを凌駕してみせて世界を驚かせた。レアリーのベリンボロは、ベリンボロを世界に広めたメンデス兄弟を師に仰ぐダウプラにどこまで通用するのだろうか。

【ミディアムヘビー級】

最大のビッグネームは、階級世界制覇のレジェンド、レアンドロ・ロ。ユニティのムリーロ・サンタナ門下に入ったロと、別ブロックにいる師のサンタナによるクローズアウトが実現するかどうかが注目だ。

この二人を止める候補としては、メンデス兄弟の弟子にして昨年の茶帯世界王者マテウス・ホドリゲスや、昨年のF2W 166でダンテ・リオンに勝利する等ノーギで活躍するマニュエル・ヒバマーらが挙げられる。

【ヘビー級】
第1シードはポーランド出身、今年のヨーロピアン王者のアダム・ワルジンスキ。準々決勝では2019年のADCC世界王者にして、世界柔術でも二度3位入賞しているマテウス・ディニズと当たる可能性が大きく、この対戦がトーナメント序盤の大きなヤマとなりそうだ。

別ブロックでは、素晴らしい切れ味のヒールやギロチンを武器にノーギシーンで活躍し、1月のWNOではクレイグ・ジョーンズを破る殊勲の星を挙げたペドロ・マリーニョがエントリー、道着着用での戦い方も注目だ。

【スーパーヘビー級】
昨年の世界柔術初出場初優勝を果たしたエリキ・ムニスが大本命。長いリーリを活かしたスパイダーガードはまさに難攻不落、別ブロックにいる兄のアンデウソン・ムニスとともにクローズアウトを狙う。

が、アンデウソンのブロックには、エリキと昨年の世界大会決勝を争い僅差で敗れたフィリッペ・アンドリューや、そのアンドリューに道着着用の世界大会では敗れたものの、ノーギ・ワールズではアナコンダ・チョークで一本勝ちを収めて優勝したディヴォンテ・ジョンソン等の有力選手が控えている。

(C)SATOSHI NARITA

【ウルトラヘビー級】

最大のビッグネームは、サイボーグことホベルト・アブレウ。13年にADCC世界大会無差別級を制し、昨年もノーギ・ワールズで優勝する等その強さは健在だ。ノーギ専門家というイメージが強いが。その必殺のトルネードスイープは、道着着用にてグリップを確保することで威力が増すはずだ。準々決勝で当たる、昨年サウスアメリカンを完全制覇しているワラス・コスタとの試合がまずはヤマとなりそうだ。

もう一つのブロックには、強靭なベースを誇り、昨年、今年とワールドプロ大会を2連覇しているグーテンベルギ・ペレイラがいる。ちなみにペレイラとコスタは今年のグランドスラム・ロンドンの決勝でも当たり、僅差でコスタに凱歌が上がっており、今回の決勝で再戦が実現する可能性は大いにあるだろう。

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MIKE MMA MMAPLANET WNO12 WNO13 アンディ・ヴェレラ オーランド・サンチェス クレイグ・ジョーンズ ジャンカルロ・ボドニ スティーブ・モウリー タイ・ルオトロ タリソン・ソアレス ニック・ロドリゲス ハイサム・リダ ハンター・コルヴィン ブリアナ・ステマリー ペドロ・マリーニョ リーヴァイ・ジョーンズレアリー ロベルト・ヒメネス ヴィニシウス・フェヘイラ

【WNO13】ハイサム・リダがジェイコブ・カウチと!! ニック・ロッド、コンバット2冠のステマリーも出場

【写真】ハイサムにとってもADCCイヤーが始まる (C)MIKE CALIMBAS

21日(金・現地時間)にテキサス州フリスコにあるスポーツ・アカデミー・アット・ザ・スターで開催されるWNO13の追加対戦カードが続々と発表されている。

WNOライトヘビー級王座決定戦=クレイグ・ジョーンズ×ペドロ・マリーニョ、WNOミドル級選手権試合=王者タイ・ルオトロ×挑戦者リーヴァイ・ジョーンズレアリーという2つのタイトル戦が組まれている同大会で、ハイサム・リダの出場とジェイコブ・カウチとの対戦が決まった。


ハイサムは9月のWNOヘビー級王座決定トーナメントでは初戦でティム・ブルックスに敗れたものの敗者復活戦に回りオーランド・サンチェス、ジャンカルロ・ボドニに勝利して3位入賞を果たした。

一躍世界中から注目を集める存在となったものの、その後はノーギワールズでは2回戦でヴィニシウス・フェヘイラに0‐7、SUGでアンディ・ヴェレラにOTで遅れを取るなど――ノーマークの存在でなくなった洗礼を浴びている。

(C)MIKE CALIMBAS

対するカウチはミドル級王座決定トーナメントに代役出場。

初戦で優勝候補のロベルト・ヒメネスをヒールで下したことで、ハイサムと同様に存在感を増したグラップラーだ。同トーナメントでは柔術の神の子ミカ・ガルバォンに敗れたが、連続参戦となったWNO12でハンター・コルヴィンをストレートアームバーで一蹴している。

ADCC北米予選では88キロ級に出場したカウチは、優勝したボドニに準決勝で遅れを取った。ボドニを軸に考えると、ハイサム有利という見方も成り立つもののグラップリングに三段論法は通じない。

ライトヘビー級で実施されるこのカード。ヒール、ストレートフットロックという尖端系から、三角絞め系の体のコアを制するサブミッションの持ち主に対し、ハイサムはスピードと反応、どちらも遅れを取ることができないタフファイトとなる。

またムンジアルではタリソン・ソアレスにエゼキエル・チョークで敗れたが、ノーギワールズ・ルースター級優勝& ADCC北米予選66キロ級3位とグラップリング界最軽量級のブレイクスルー・ファイター=エステファン・マルチネスが、バンタム級でジョン・カレスティンと戦う試合も見逃すことはできない。フィニッシュ率72パーセントを誇るマルチネスのパスガードとサブミッションに要・注目だ。

さらにFury Pro Gralling03でスティーブ・モウリーをRNCで一蹴したニック・ロッドことニック・ロドリゲスが、ADCC予選88キロ級準優勝のエルダー・クルーズと相対する一戦。加えて女子マッチではトビー・アレキンとコンバット柔術ストロー級及びバンタム級の世界王者ブリアナ・ステマリーのマッチアップと、粒揃いのカードが揃っている。

ADCCイヤーとなる2022年、WNOを追うことで世界の情勢が見えてくることは間違いない。

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【WJJC2022】今や神階級=最大激戦区と化したルースター級。橋本知之と6人の強敵!!

【写真】とんでもない神階級となったルースター級で、この3者とも本命とはならない (C)MMAPLANET

8日(水・現地時間)から12日(日・同)まで、カリフォルニア州はアナハイムのアナハイム・コンベンションセンターにて、IBJJF主催の世界ブラジリアン柔術選手権が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

通常は毎年初夏に開催されるムンジアルだが、昨年はコロナ禍により中止。今年度もこの時期まで延期された末の開幕となった。実に2年半ぶりに実現する、道着着用柔術の世界の頂点を争う大舞台。その見所を、まずは最軽量ルースター級から紹介したい。

日本のグラップリング界にとって最大の注目は、2017年と2018年に2年連続で世界大会3位入賞を果たしている橋本知之の出場だ。近年、世界一に最も近い日本人の座にあり続けている橋本は世界の柔術が一時停止陥る直前──昨年1月のヨーロピアン大会に参戦時に、これまで以上に徹底的にボトムポジションを狙い、勝利に拘った戦いを展開した。


準決勝で前年の世界柔術で敗れたクレベル・ソウザに競り勝つと、決勝では世界10連覇のスーパー王者ブルーノ・マルファシーニを下して勝ち上がってきた超新星タリソン・ソアレスが彼を待ち受けていた。何度もソアレスの担ぎパスに合わせて三角絞めを完全にロックオンした橋本は、タップするくらいならと場外逃避を選んだソアレスから、一本勝ちに等しい値千金の勝利を収めてみせた。

こうして、昨年早々パン大会や世界大会の優勝候補に躍り出た橋本だが、前述したようにコロナ禍によってこれらの大会は中止となってしまう。

その間はQUINTETやFinishといった国内のノーギ大会に参戦。2階級上の森戸新士からはレフェリー判定勝ちを収め、今成正和は極めきれなかったものの終始圧倒してのドロー、そしてMMAファイターの和田竜光からはヒールで一本勝ちと、階級が上の選手を相手に確かすぎる力を見せつけている。

とはいえ、この実力固辞も他の大半の日本の格闘家と同様に橋本もこの2年間、IBJJFの国際大会のような競り合う試合からは遠ざかっていることになる。

先月下旬からから米国入りし、師カイオ・テハの下で試合に向けてハードな練習を積んできている橋本。現地から本人がアップした動画においては、強豪ひしめくこの最高峰の舞台にいて自分の実力が一番とは思わないと言いつつも、稀代の戦術家テハから各強豪選手用の対策を授かり、誰に対しても勝機はあると見ているというメッセージを発信している。

テハというスーパーセコンドの支援を受け、約2年ぶりに、世界の超強豪たちを相手にギリギリの凌ぎ合いを臨む橋本の戦いに刮目したい。

だがその橋本の前には、恐るべき世界の超強豪たちが立ちはだかっている。第一に名前を挙げるべきは、前人未到の10度世界制覇を達成したブルーノ・マルファシーニだろう。橋本とは2017年、2018年の世界大会で対戦し、ガードを取らせてなお超人的な反応速度と、複数の動きを一瞬でこなす驚愕の身体操作でそれを突破、一本勝ちを収めている。

2019年の世界大会準決勝ではマイキー・ムスメシに、2020年のヨーロピアン準決勝ではタリソン・ソアレスに競り負けてしまったマルファシーニ。長年築き上げた不敗神話こそ崩れてしまったが、どちらの試合も、終盤に相手のなりふり構わない膠着戦法に捕まって逃げ切られた形の敗戦であり、柔術の地力で相手に引けを取った姿はまだ見せていない。

一時はMMA転向を試み、柔術からの引退を発表していた35歳の元王者が、今なお全盛期に匹敵する身体能力を保持しているかどうか、世界が注目するところだろう。

もう一人の大注目選手は、上述の通り19年の世界大会のこの階級にてマルファシーニを攻略し、17-18年のライトフェザー級と合わせて3年連続優勝&2階級制覇を成し遂げたマイキー・ムスメシだ。

アドバンテージ一つを奪って相手を出し抜くポイントゲームが展開されがちな軽量級において、きわめてタイトなトップゲームとガードからの極めという、柔術ファンダメンタルの強さにおいて抜きんでた強さを誇る。

道着着用の柔術で頂点を極めたムスメシは、今年に入って最後の目標であるADCC世界大会制覇に向けてノーギに本格転向。瞬く間に凄まじい精度の足関節技を習得して、ジュニー・オカシオやジオ・マルティネスといったノーギのトップ選手たちを圧倒してきた。

普段は柔らかい物腰の持ち主でありながら、マルティネス戦後には突然怒りを爆発させ、周囲を呆然とさせるほどの過剰さで相手を罵ってみせたそのギャップのインパクトもあいまって、一躍グラップリングシーンの最注目選手となった。

そうして優勝本命と思われた9月のWNOチャンピオンシップでは、ガブリエル・ソウザにパスを許しまさかの一本負けしたムスメシ。が、後にコロナに感染していたことが判明。翌月の復帰戦では、自らのワキの下ではなく首の窪みを使って相手を極めるオリジナル足関節技「マイキーロック」を炸裂させて鮮烈に復活、あっさりとシーンの主役の座を取り戻し、WNOバンタム級王座を奪取している。

ここ半年ほどムスメシはノーギの練習に専念してというが、一瞬のミスが命取りになるこの世界最高峰の舞台において、どこまで道着着用への対応力が戻っているのか。

また、もともとは橋本同様にカイオ・テハ門下だったムスメシだが、今回はデイジー・フレッシュことペディゴ・サブミッション・ファイティング所属としての出場となる。元チームメイト対決が実現した際、元弟子のことを誰よりもよく知るテハが、どのような策を橋本に授けるかも見ものとなる。

そのほか、昨年のヨーロピアン準決勝で打倒マルファシーニに成功したタリソン・ソアレスや、そのチームメイトにして、今年のアブダビ・ワールドプロを制したジョナス・アンドレイジも優勝の有力候補だ。

さらに今年のパン大会決勝でイアゴ・ガマを倒して初優勝を遂げたシセロ・リヴィオ・ヒベイロ、2018、2019年と2年連続世界柔術準優勝の座に輝き、19年のヨーロピアン決勝にて橋本に競り勝って制したホドネイ・バルボーザも参戦するというルースター級は、いつの間にかムンジアルでも最大激戦区となった感もある。

上記の面々が順当に勝ち上がると想定すると、橋本は初日を突破して日曜日を迎えると準々決勝でジョナス・アンドレイジ、準決勝でムスメシとのマッチアップが待っている。他方、別の山の2回戦でヒベイロ✖ホドネイが当たり、マルファシーニ✖タリソンの再戦が実現するのが濃厚だ。

これはもう7人の総当たり戦が見たくなる──本命不在、超強豪がひしめく凄まじい顔ぶれによる世界一決定戦が、いよいよ幕を開ける──。

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