毎週月曜日にラウンドガールをご紹介する「MONDAY RING GIRL」。第368弾は2005年4月2日(現地時間)、インディアナ州エヴァンズビルのメモリアル・コロシアムで行われたHOOKnSHOOTのリングガールです。
<関連レポート>
【on this day in】4月02日──2005年
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毎週月曜日にラウンドガールをご紹介する「MONDAY RING GIRL」。第368弾は2005年4月2日(現地時間)、インディアナ州エヴァンズビルのメモリアル・コロシアムで行われたHOOKnSHOOTのリングガールです。
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【写真】既に登録しているファンがプレミアムプランに変更する場合などは、現在確認中です (C)Zuffa/UFC
22日(水・現地時間)、UFC日本広報窓口SBJより、UFC FIGHT PASSが日本語サービスを開始するという発表があった。
既にファイトアイランド大会のライブ中継に日本語実況をスタートさせていたファイトパスだが、「UFC Year of the Fighter」、「Fightlore」、「UFC Fight Physics」、「Knockouts Only」らオリジナル・コンテンツも日本語字幕で配信が決定するのは嬉しい限りだ。
今回の日本語サービス開始に関して、UFCアジア太平洋地域統括責任者ケビン・チャンは「日本は総合格闘技のパイオニアであり、日本のファンの方々は知識が豊富で熱狂的かつ常により多くの興奮を求めていると思っています。UFCイベントをはじめ、国内外のMMA、世界中で開催されているコンバットスポーツのイベントなど、UFC FIGHT PASSが誇る数多くのコンテンツをお楽しみいただければ幸いです」とプレスリリースにコメントを寄せている。
今後、一部のイベントを除きライブイベントでは水垣偉弥、宇野薫、菊野克紀、小見川道大という実際にオクタゴンで戦ってきた元UFCファイターが解説を務めるとのこと。
また、これまで国内におけるファイトパスの一番の壁といえたランゲージバリアー問題も、ユーザー登録画面も完全日本語化されることでクリアされる。
UFCファイトパスはUFCの各大会とダナ・ホワイト・チューズデー・コンテンダーシリーズだけでなく、Titan FCやInvicta FC、LFAという北米フィーダーショー、英国のCage WarriorsなどUFCファイターを数多く輩出しているイベントもライブで楽しめる。ばかりかグラップリングでもSUG(Submission Underground)、Polaris、EBI(Eddie Bravo Invitational)というノーポイント&サブオンリー大会をライブ及びアーカイブで視聴可能だ。
また国内からはパンクラス、Quintetもラインナップに加わっており、歴史に触れるという意味ではPRIDE、WEC、Strikeforce、Elite XC、WFAというメジャーイベントからSuper Brawl、HOOKnShootなど日本と馴染みの深いイベントも視ることができる。今回の日本語版の開始により、これまでのスタンダードプランに加え、PPVイベントのライブ視聴を含むプレミアムプラン(2.799円/月、26.889円/年)という嬉しいサービスも開始されることも決まった。
そんなUFCファイトパスの登録はコチラから可能だ。
世界最大級の格闘技アーカイブであるUFCファイトパス、過去大会も含め膨大な数のイベントの完全日本語は難しくても、UFCライブ大会の日本語解説はこれら膨大なMMA映像を楽しむための一歩になること間違いない。
【写真】古き良き時代と新しい時代への交差点のような大会だったHOOKnShoot KINGS (C) FIGHTWORLD.com
国内外のMMA大会の中止及び延期、さらには格闘技ジムの休館など、停滞ムードの真っただ中です。個人的にも大会の延期と中止のニュースばかりを書かざるをえない時期だからこそ、目まぐるしい日々の出来事、情報が氾濫する通常のMMA界では発することができなかったMMAに纏わる色々なコトを発信していければと思います。こんな時だからこそ The Fight Must Go On──第11弾は懐かしくもあり、今や秘蔵っぽさタップリのDVD紹介シリーズ、その第2回として2001年11月17&18日にインディアナ州エヴァンズビルで開催されたHOOKnSHOOT「KINGS」のDVDを紹介したい。
豪州=オーストラリア修斗、ハワイ=スーパーブロウルに続き、中西部インディアナ州でプロ修斗公式戦を組むようになった──今でいえば──フィーダーショーがHOOKnShoot(以下HnS)だ。とはいっても北米のビッグショーはUFCだけといっても過言でない時代、人口10万人強(広域都市圏では35万人ほど)の地方都市のメモリアルホールで行われていた大会は、今の北米ローカルショーとは比較にならない国際色豊かなイベントとして行われていた。
HooKとShoot、裏技とガチというプロレス隠語を合わせたネーミングのMMA大会は1996年から活動しており、いわば業界のパイオニアの一つであった。そして90年代の終わりごろ米国のマニアック層は、修斗の競技志向をリスペクトする傾向が見られ、HnSを主宰するジェフ・オズボーンもその一人だった。そんなマニアック過ぎたオズボーンを片腕として、後にBodogなど非UFC系のビッグショーのマッチメイカーやタレントリレーションズで活躍するミゲール・イトゥラテがサポートし、一介のローカルショーの域を脱するショーを2000年から2001年にかけてプロモートしていた。
イトゥラテはこの2日連続イベントからフロリダの富豪ダン・ランバートの資金援助を得るようになり、シウベイラ・ブラザース所属の3選手やコーチ陣はランバートと共にプライベート・ジェットでエヴァンズビル入りを果たしていた。
シウベイラ・ブラザースから出場したエルミス・フランカは、今やATTの知恵袋として八面六臂で活躍中のマイク・ブラウン(当時はキース・ロッケル率いるアムハースト・サブミッション・アカデミー所属だった)を2分少しで三角絞めで下している。
この大会はプロ修斗公式戦を行うことで日本からTV放映料を得ていたが、HnSという大会のブランド力をアップさせたいイトゥラテの意向もあり、修斗公式戦と北米ユニファイドルールを併用したイベントでもあった。
タクミ、山下志功、鈴木洋平が日本から出場した修斗公式戦とはいえ、HnSでの修斗公式戦はインディアナ州アスレチックコミッションの認可を受けるために、当時日本で用いられていた10カウント制は採用されず、修斗インディアナ・ルールという特例ルールの下で実施されていた。
ばかりか、この大会では競技運営面を統括していたインターナショナル修斗コミッションとプロモーションのコミュニケーション不足もあり、修斗グローブが現地になく修斗公式戦出場ファイターもハービンガー・グローブを着用していた。
結果、2001年だけで脅威の6勝目をタクミが挙げた✖ヘンリー・マタモロス戦にしても、修斗公式戦か北米ルール下でのMMAマッチか、今や映像を確認しても判別がつかない状況になってしまっている。
しかも、山下は2回戦契約だったが現地では3回戦と認識されており、2R終了後に混乱が収まらないまま3R開始に応じた山下はカーチス・スタウトに判定負けを喫している(※後日、修斗公式戦的にはノーコンテストとされたが、今も北米の主要サイトでは山下は敗北のままだ)。
このように公式戦を世界に広めようとした修斗と、尊敬心以上にビジネスとして日本のCS TVマネー欲しさで繋がったHnSとの関係は余りにも脆弱で、彼らの関係はその後2年ほどで解消される。イトゥラテはATTとより強力なタッグを組むことになり、HnSはフロリダに進出するとAbsolute FCという別名を用いるようになる。
ほどなく人が良いもののメジャー・プロモーションの経営者の資質に欠けたオズボーンと野心家イトゥラテの蜜月も終焉を迎えたものの、HnSはオズボーンの手で地元エヴァンズビルのハウスショーとして、2017年4月まで活動を続けていた。
このKIGS 2Daysにはイワン・フリーマン&レイ・レミディオスの後の英国UFCファイターズ、既に古豪入りが近かったカーロス・バヘット、2年後のADCC無差別級で2位となるルタリーブリのアレッシャンドリ・カカレコらが出場。
またAMCからアーロン・ライリー、アンソニー・ハムレット、クリス・モンセンを率いていたマット・ヒュームを始め、同じ中西部のエクストリーム・ファイティングのモンテ・コックス代表らがリングサイドに陣取っており、まさに古き良きNHB時代から2005年以降のMMAメインストリーム時代へのクロスロードのようなイベントだった。
現ONE副社長となったヒュームは、かつてシアトルで指導した鈴木のセコンドにも就いており、ビクター・エストラードにTKO勝ちした彼とリング上で抱き合って喜びを露にしているシーンもしっかりとDVDには収められている。
そんなHnS KINGのDVDはFightworldというオズボーンの経営するビデオ製作&販売会社から発売されていたが、彼はその映像権をUFC Fight Passに売却。そう……ここに挙げた試合は、なぜかHnS KINGS2というタイトルでファイトパスのライブラリーで視聴できるので、ぜひチェックしてほしい。