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BELLATOR Bellator246 Report パトリック・ミックス フアン・アルチュレタ ブログ

【Bellator246】新世界バンタム級王者はフアン・アルチュレタ。ミックスは極め切れず→失速

<Bellator世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
フアン・アルチュレタ(米国)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
パトリック・ミックス(米国)

まずワンツーを繰り出したアルチュレタ。サウスポーのミックスは左前蹴り、右フックに合わせて組みつくと、ケージにアルチュレタを押し込む。ボディロックからダブルレッグにスイッチしてリフト、スラムでテイクダウンを奪うと、そのまま両足を束ねていく。

右足を抜いたアルチュレタが立ち上がるも、ボディロックを許したままだ。キムラで耐えたアルチュレタ、シングルレッグを崩されたミックスは立ち上がって離れる。右を当てたアルチュレタの右ミドルは急所に。試合は流され、続く踏み込みに左をアルチュレタが合わせる。さらに左を強振したアルチュレタだが、ここで組んだミックスは背中に回りグラウンドに盛り込み四の字フックに。

アゴの上からの絞めを防ぎ、手首を掴んで胸を合わせに行ったアルチュレタに対し、バックをキープしたミックスがエルボーを肩と頭部に入れる。アゴの上からRNC、肩固めからマウントに移行したミックスがパンチを顔面に落とし初回をリードした。

2R、アルチュレタが右ボディストレートを入れ、ミックスは左前蹴り、直後に組んでボディロックテイクダウン。アルチュレタのリバーサルを潰し、さかさまのボディトライアングルに取ったミックスの顔に座るような形を取ったアルチュレタだが、両足をさばき切れずミックスはリバースボディロック・バックマウントと呼ぶべき形から鉄槌を打ち、足を解いてバックにアッという間に回り込む。

四の字ロックからRNCの機会を伺うミックスが、足を組み替える。左で殴り、体を起こしたアルチュレタの背中についたままのミックスだったが、ついにアルチュレタが胸を合わせてトップへ。座った状態のミックスのボディにヒザを入れたアルチュレタが、立ち上がったミックスをケージにつめる。

アルチュレタのダブルにギロチンスイープ、バックを取ったミックスだが前方に落とされバックを譲る。亀で殴られ、前転からガードを取ったミックスは殴られ、再び亀になってラウンド終了を迎えた。

3R、重心が高くなり動きが少なくなったミックスのボディにアルチュレタがパンチを入れる。アルチュレタは首相撲にもボディを連打し、離れてローを蹴る。右フックを当てたミックスだが、アルチュレタのキレとスピードにボディを殴られ続ける。息を整えているのか、このままじり貧となるのか──ミックスはボディを打たれ、組みに行かなくなっている。

アルチュレタはジャブ、右フック、飛び込んで右アッパーをヒットさせる。テイクダウンのフェイクから右フックを当てたアルチュレタも、肩で息をするようになった。それでも左からボディを連打したアルチュレタに対し、ミックスがヒザを突き上げる。残り30秒、アルチュレタが右フックをヒット。ミックスは組みを見せずラウンドを落とした。

4R、まず左ストレートを当てたミックスは、クリンチアッパーを受けてもテイクダウンは狙わない。飛び込んだアルチュレタ、ミックスは胸があった状態で右エルボーを打ち込む。アルチュレタもヒジを返し、離れると左ジャブ、右ボディを打ち込む。と、残り3分を切って逆にアルチュレタがダブルレッグを決める。ギロチンを仕掛け切れないミックスが、座った状態から立ち上がろうとすると、アルチュレタが胸を蹴っていく。

なぜかレフェリーがブレイクを命じ再開後、ミックスが左ミドル、アルチュレタは右ボディフックを打っていく。前に出てきて空振りしたアルチュレタに左を当てたミックスだが、打撃の圧力はない。アルチュレタは前蹴りの着地にフックを合わせ、一転距離を取ってサークリングでミックスを誘う。追ってくるミックスのボディに右を入れたアルチュレタが、この回を取った。

2Rずつ取り合っている両者、最終回にミックスはテイクダウンを仕掛けることができるのか。細かいフックのアルチュレタに対し、ミックスは前蹴り。アルチュレタは変わらずボディフックを続ける。そこにアッパーを織り交せるアルチュレタのボディをまとめ、ミックスの組みを切る。

ボディを続けられ、テイクダウン狙いに勢いがないミックスは厳しい局面を迎えた。顔面にパンチを見せながら、ターゲットは腹のアルチュレタ。腹を貰ったミックスがそこを気にすると顔面にフックを伸ばす。ミックスは右ハイ、続く組み合いでアルチュレタがケージにミックスを押し込む。両ワキを差したアルチュレタのこめかみのあたりにテレフォンパンチを繰り出したミックスは、小外掛けにケージを掴んで耐える。

アルチュレタは右エルボーを入れて離れると、最後の10秒の打撃もリードしたまま──最後は間合いを外して時間を迎え、勝利を確信したような表情を見せた。結果、3-0の判定勝ちでアルチュレタがBellator世界バンタム級王座に就いた。


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BELLATOR Bellator246 Report ジョン・フィッチ ネイマン・グレイシー ブログ

【Bellator246】ネイマン・グレイシーのサドルから内ヒールに敗れたジョン・フィッチが現役引退!!

<ウェルター級/5分3R>
ネイマン・グレイシー(ブラジル)
Def.2R4分47秒by ヒールフック
ジョン・フィッチ(米国)

サウスポーのフィッチは左ボディを届かせ、ネイマンが右を当てる。左を当ててケージにネイマンを押し込んだフィッチは左を差して腿にヒザ蹴り、さらにダブルアンダーフックへ。ネイマンは左腕を差しかえし、小外掛け。すかしてトップをキープしたフィッチに対しネイマンはサドルを作ってヒールから、リバーサルに成功する。

足を一本抜いたネイマンは、腰を下げてケージ際に移動したフィッチのバックに回る。背中に乗り、前に落とされながら腕十字の態勢を取ったネイマンは背中をつけ、足をすくいつつオモプラッタへ。体を跨いでフィッチが耐えると、時間となった。

2R、フィッチはオーソに構えを変えて前進も、ネイマンに右を合わさせる。下がりながら再び右を入れたネイマンは、ダブルレッグでテイクダウンに成功する。ケージを背負って座るフィッチはシングルをがぶられ、立ち上がると金網に押し込まれた状態が続く。ネイマンはエルボーを頭を下げてかわし、右のパンチのタイミングで離れる。

パンチを振るいつつ組んで、バックに回ったネイマン、フィッチは胸を合わせるが、ダブルレッグで倒される。スタースイープの仕掛けから横回りで背中を譲ったフィッチに対し、ネイマンはマウントとは逆方向でボディをフックし、体をスライドさせてサドルへ。そのまま内ヒールでタップを奪った。

とフィッチはコールの前にグラブをキャンバスに置いて引退の意思表示を行い、「長い旅だった。ケージの外のころもあるし、その時が来たんだ。数年前にジェイク・シールズと戦った時から、負けたら辞めようと思っていた。ローリーとの試合はドローだったから、また戻ってきたんだ。ネイマンは僕が身を引くのにパーフェクトな相手だったよ。彼がリマと戦うために、一緒に練習させてほしいぐらいだ。皆、ありがとう」と話した。

ネイマンは「彼はオールタイムでベストのウェルター級ファイターだった。皆は彼の試合スタイルを嫌うけど、本当に強い相手に勝っていた。僕的には彼はローリー・マクドナルドに勝っていたからチャンピオンなんだ。ジョン・ダナハーに感謝している。彼のシステムで勝てた。同じ勝ちたいなら、彼のDVDを買ってくれ」とインタビューでコメントした。


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BELLATOR Bellator246 Report ディアナ・ベネット ブログ リズ・カモーシェ

【Bellator247】見事なスイッチ&バック奪取からRNC。カモーシェがベネット破りベラトール初陣飾る

<131.7ポンド契約/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
Def.3R3分17秒by RNC
ディアナ・ベネット(米国)

右オーバーハンドを見せ、ストレート&ローを繰り出したカモーシェが組みからバックに回り、一気にテイクダウンへ。ワンフック、トラックポジションもベネットが立ち上がる。ケージに詰めてヒザを入れるカモーシェが自ら離れる。ベネットは左ミドルを蹴るが、カモーシェがより勢いのあるローを返し、右ストレートを当てる。さらに右オーバーハンドを届かせたカモーシェが飛び込んでワンツー、ベネットは左を入れてテイクダウン狙いも逆にケージに押し込まれる。

逆にベネットは体を入れ替えるが、カモーシェはダブルレッグにクレイドルを合わせトップに。ベネットが腕を取りにいきつつ、立ち上がり初回が終わった。

2R、互いに間合をとる慎重ななかでカモーシェが右オーバーハンド、ベネットは前に出てワンツーもカウンターを受ける。それでも前に出るベネットがダブルレッグでカモーシェを肩に担ぎ、スラムしてテイクダウン。ハーフで抑えてアームロックを狙う。腕を抜いてハーフバタフライを取ったカモーシェだが、金網際で動きを制限される。

背中を譲っても立ち上がることができなかったカモーシェは引き込んで、ヒールフックへ。腹の下でカカトを抱えるも、ベネットが上体を起こしてパンチをワキ腹にいれる。そのままヒザを入れ、トップを取り切ったベネットは立ち上がってローを蹴り、ラウンドを取り返した。

最終回、シングルでベネットをケージに押し込んだカモーシェ。キムラでテイクダウンを耐えたベネットだが、クリンチで押し込まれる展開が続く。残り半分で体を入れ家、逆にベネットがダブルを仕掛けるも、カモーシェは見事なスイッチでバックへ回る。時間を少しおいて、背中に飛び乗ったカモーシェはRNCをセットアップし、横回転でグラウンドへ。パームトゥパームで絞め上げタップを奪った。


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BELLATOR Bellator246 News ジョン・フィッチ ネイマン・グレイシー パトリック・ミックス フアン・アルチュレタ ブログ リズ・カモーシェ

【Bellator246】計量終了 メインは堀口恭司の2ndターゲット? 王座決定戦アルチュレタ✖ミックス

【写真】ミックスの極めの強さが、ここでも見られるようだと堀口にとっても怖い相手になりそうなミックスだ (C)BELLATOR

ベラトール、2日連続大会の2日目が12日(土・現地時間)、今やホームと化したコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催され、11日(金・同)に計量が行われた。

ベラトールデビュー戦となるリズ・カモーシェと戦うディアナ・ベネットは6.7ポンドと3キロ以上もオーバー。

同様にデレック・カンポスと対戦するキオーニ・ディッグスも1ポンド・オーバー規約から1ポンド重く、メインカード4試合中2試合がキャッチウェイト戦に変更されることとなった。


そんな今大会のメインは堀口恭司が返上したBellator世界バンタム級王座決定戦=フアン・アルチュレタ✖パトリック・ミックス戦が組まれた。当初は8月にリッキー・バンテハスを破ったセルジオ・ペティスと、この試合の勝者が戦うという話もあったが、今大会で新王者が決まる。アルチュレタは現在休止しているフェザー級ワールドGPに出場も、初戦でパトリシオ・フレイレに敗れた。今年の1月にはそのままフェザー級でヘンリー・コラレスを下し再起を果たすと、4戦ぶりのバンタム級戦が今回の王座決定戦となった。

対するパトリック・ミックスは2016年5月のプロデビューから13連勝中で10試合でフィニッシュ、うち8勝が初回で勝利を手にしている。主にKOTCで挙げた勝利が多いが、現UFCファイターのアンドレ・イーウェル、ベラトールではリッキー・バンデハス、そしてRIZINでの元谷友貴が含まれているのだから、その極め力は本物──というだけでなく、どこまでの能力の高さを持っているのかと幻想すら持てる存在だ。

何より負傷も癒えて今年中の復帰を明言する堀口は、RIZIN後にベラトールで戦うことも視野に入れているという話もあり、明日ベルトを巻くのがアルチュレタとなるのか、ミックスなのか非常に気になるところだ。

またセミではジョン・フィッチとネイマン・グレイシーという──粘っこいMMAが好きなファンには見逃すことができない一戦が組まれた。

フォークスタイルMMA✖グレイシー柔術MMA、どのようなグラップリング戦が見られるのか、非常に楽しみだ。

■視聴方法(予定)
9月12日(土・日本時間)
午前9時45分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前11時00分~DAZN

■Bellator246計量結果

<Bellator世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
フアン・アルチュレタ: 134.6ポンド(61.05キロ)
パトリック・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・フィッチ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ネイマン・グレイシー: 170.8ポンド(77.47キロ)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ディアナ・ベネット: 131.7ポンド(59.73キロ)

<ライト級/5分3R>
デレック・カンポス: 154ポンド(69.85キロ)
キオーニ・ディッグス: 157ポンド(71.21キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダニエル・マドリッド: 184.4ポンド(83.64キロ)
パット・ケイシー: 185.6ポンド(84.18キロ)

<ミドル級/5分3R>
タイ・グワーダー: 184.2ポンド(83.55キロ)
ジョージ・トコス: 186ポンド(84.37キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デヴィオン・フランクリン: 264.7ポンド(120.06キロ)
ラス・ヒルトン: 245.5ポンド(111.35キロ)