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【Shooto2022#01】新環太平洋バンタム級小野島恒太「手塚選手の名前を出さないと漢じゃない」

【写真】 小野島はかつてFight &Lifeでアルバイトとして働いていた(C)MMAPLANET

16日(日)、東京都文京区後楽園ホールで開催されたShooto2022#01のメインで藤井伸樹に判定勝ちし、修斗環太平洋バンタム級のベルトを小野島恒太が巻いた。

修斗デビューから、あと2カ月で12年になる小野島は多くのケガ、ここ一番での敗北を乗り越え──スタイルチェンジも含め、自分を貫いてきた。そんな彼がマイクで手塚基伸と中村倫也の名前を出した。この2人に触れること自体が、彼の修斗道、小野島恒太道を貫く姿勢の表れだった。

試合後の会見から、MMAPLANETの質問への返答に特化した小野島の言葉をお届けしたい(※抜粋)。


──おめでとうございます。

「ありがとうございましたっ!!」

──個人的にはあのバイト君がチャンピオンになったかと思うと感慨深いです。本当に紆余曲折を経て修斗のベルトを巻きました。

「前十字を切ってブランクを創った時は終わったかと思いました。8年前に根津選手と環太平洋王座を争った時の悔いも、いくつか残っていました。負けた言い訳になるので、言いたくないのですが……2カ月前に足の甲を折ったりミスがあったので。今日は万全の体調で試合に臨むということ、ベルトを取るということ。この2つの悔いを晴らせて凄く良かったです」

──今の小野島選手のスタイルだと、対戦相手は消化不良になることが多いと思います。ただし藤井選手はあのスタイルで全力でやりあえる相手だったのではないでしょうか。

「似た者同士だとは思っていました。とはいえ、自分も自信がある方なのでディフェンスが緩い選手だと考えていました。それが結構体も強くて、ちょっとビックリしましたね」

──藤井選手は攻められている時でも、バックを取りに行くという動きが絶妙で初回から見られました。

「相手の攻撃を受けているなかで、自分のなかで余裕があると思えるようになったことが大きかったです。トレーニングパートナーが攻撃力のある選手が多いので、そこらへんで試合でも余裕が持てたかと思います。自分のなかでは初回はほとんど消耗しなかったです」

──来させて迎えうつ。組ませて切る。藤井選手相手にはなかなか度胸のいる選択だったかと。

「最後にバックを取られた時もセコンドはヒヤヒヤしたみたいですけど、自分のなかで余裕がありました。あそこから逃げることも練習してきたので、いつ体を入れ替えようかと思っていました」

──何があっても自分を貫く。それはインフィティの最終戦で判定勝ちだと優勝はないのにケージに詰めて組んでいった時に感じました。

「インフィニティに関しては、今でもドローの試合も勝ったと思っています。正直、全員に勝てる……ただ、全員に判定で勝つというのが戦略でした。だからインフィニティの主旨とは違っていましたね(笑)。

スタイルをストライカーから組みへチェンジして、また極めるに至っていないんです。打撃でKOしようと戦っていた人間が、組みに変えて技量がまだ足りていない。そこを完成させるうえで、今日言った手塚選手や中村倫也選手とやるのは良いチャレンジだと思います。

自分はチャンピオンですが、その試合はチャレンジだと思っています」

──Grachanバンタム級王座に挑戦しますか?

「(笑)。手塚選手は他団体のチャンピオンだから、正直難しいと思っています。ただ、あそこで手塚選手の名前を出さないと漢じゃないです。『俺はコロナの影響で修斗で試合をしていないけど、アイツに勝っているから。俺のこと無視できるのか』って思われたくないです。ダサくなりたくないので……やっぱり、負けているって嫌なんです。でも、ちょっと難しいですかね……手塚選手は」

──そこはプロモーター間の話し合いで、業界を盛り上げてもらいましょう。もちろん、手塚選手の同意が必要になって来るかと思いますが。

「ハイ……。手塚選手は自分がテイクダウンをしたから、どうなんだというスタイルなので相性が悪いんです。だから、ここから練習して手塚選手のような選手に勝てるようになれると自分は本物だと思えます。打投極の極の部分を鍛えられる相手なので。自分の修斗の完成のためには避けられない相手です。

それとスーパールーキーの中村倫也選手は無視できない相手です。去年、自分は勝ったと思っていますがドローだった野尻選手に、あの勝ち方をしているのに名前を出さないとダサいです(笑)。ここはいつでもやってやるという気持ちです」

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ABEMA MMA MMAPLANET Shooto Shooto2022#01 UFC 中村倫也 野尻定由

【Shooto2022#01】25秒勝利、開始から2秒半──中村倫也の心理と判断力「そんなんで逃げたりはしない」

【写真】パトリックに続く会見で、両者が入れ替わる際にメディアからツーショットの要望が。その際、「どちらか頬っぺたにチューを」という声に、即座に2人ともされる方でなく、する方を選択──瞬時にして悪夢の瞬間を回避した(笑)。それにしても、仲が良い(C)MMAPLANET

16日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2022#01で、プロ2戦目の中村倫也が野尻定由を僅か25秒で倒した

試合開始と同時に、ダッシュで向かってきた野尻に左を合わせ、パウンドを連打し衝撃のTKO勝ちとなった中村は、「相手の作戦ミスと僕の集中力、狙いがバッティングして終わってしまった。もうちょい試したかったという気持ちもありつつ、とりあえず勝ててホッとしたという感じ」、「何か狙っているとは思って、取りあえず前重心でいようと。まぁ。感触的には終わったと」、「足にしがみつかれても、重心は乱れない。そこはレスリングで培ってきた」、「漬けようと思っていました」、「ウォーミングアップ中に髙谷さんが走ってきて、そこで合わせるイメージは持っていた」、「次は4月のPound Stormになるかと思います」──など試合後の会見で各記者の質問に答えた。

MMAPLANETでは、レフェリーの『ファイト』の声から左ストレートが決まるまでの2秒半の間に中村が何を想い、動いていたかを尋ねた。(※抜粋)。


──推測ですが、野尻選手は組むために飛んで倫也選手が下がると自分の形で組めるという算段ではなかったのかと。

「あぁ、ケージ際に下がらせて」

──普通、あの攻撃にパンチを合わせようとする選手はいないですから。

「ストレートを合わせて、崩そうかと思いました。外しながら、向かい合ってまた仕切り直せば良いと。その合わせたストレートが結構思い切り入りましたね」

──後ろに下がるということは頭になかった?

「そんなんで下がったり、テイクダウン狙いを逃げたりはしないです」

──ところで昼にUFCがありましたが、試合前に視聴したりすることは?

「それないです。チカゼが変にバテて負けたというのは聞きました。そうですね、バンタム級の世界戦があったとしても、試合前は見ないです。試合前は自分の内側に意識を向けているので。でも終わったので、楽しみます(笑)」

キスを回避した両者はごらんの表情……さすがの反射神経だ

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ABEMA MMA MMAPLANET Shooto Shooto2022#01 キック 修斗 宇佐美正パトリック 菅原和政 西川大和

【Shooto2022#01】菅原をKOし3連勝、宇佐美正パトリック「『右で倒す』って言ってホンマに右で倒した」

【写真】試合前に公言したようにキレーな顔で試合を終えた(C)MMAPLANET

16日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2022#01で、宇佐美正パトリックが菅原和政から1R4分54秒でKO勝ちを収めた。

試合後の会見で「左フックを打った時にカウンターを狙ってきたんで、危ないと思って右にすぐ切り替えました。髙谷さんからも右から3つと言われて、瞬間にダウンを取れた」と冷静に語っていたパトリック。その会見から、MMAPLANETの質問への返答に特化したパトリックの言葉をお届けしたい(※抜粋)。


──まず、計量後の目の周囲のこけように驚かされました。

「いや、水抜きを多めにしたんですよね。言うても……1時間半ほどで終わっているので。減量よりも4カ月で3試合というのが、気持ち的にしんどい部分がありました。それ以外は相手に負けるとか全然なくて、今日も見てもらって分かるように自信満々でしっかり気合の入った僕を見てもらえたんじゃないかと思います」

──菅原選手は修斗世界ライト級王者の西川大和選手の顔を腫らし、パウンドを入れました。その選手を相手に、今日の自身の戦い方ができたことをどのように自己評価しますか。

「満足はしていないです。自分はチャンピオンでなく、いつまでも挑戦者なので。先輩にも『死ぬまでチャレンジ』と言われています。チャンピオン云々でなく、自分は挑戦し続けることに拘っています。

西川君と菅原選手の試合を考えると、手応えは感じています。ちょっとずつ近づいてきているなって、今日は思いました。試合前のインタビューで、『右で倒す』って言ってホンマに右で倒したじゃないですか?」

──そこは使わないで欲しいということだったので、文字化はしていないですが……(苦笑)。

「そうでした(笑)。ありがとうございます。『絶対、そこは隠してください』って(笑)。ちゃんと倒し切れたので、手応えはあります。

最初にダウンを取って、次のハイキックで力んでスリップして組みからがぶられるっていう展開になったけど、フィジカルとかもGENでやってきたこともあって、全く問題なかったです。

やっぱり普段から倫也戦とやっていて、スピード感も全然違うので。自分的には色々と練習してきたことが出せて良かったと思います。倫也さんと一緒の日に試合ができて、勝てて良かった。一番やりたかったことなんで」

──倒しに行こうと、やや攻め気になって振りが大きくスラッピーになっていたきらいはなかったですか。

「今日の試合は距離感とかも考えて、大きく打つっていう作戦でした。最初に向き合ってインローで距離を取っていた時に、ちょっと長いなって思って。距離を取ってきたときには、ああいう風に大きなパンチを打つということで髙谷さんとやってきたので、練習通りできました」

──ラッシュ前の一発は踏み込んで、右オーバーハンド気味に打ったのでしょうか。

「そうですね。テイクダウンとか来ても大丈夫のように、低い姿勢で打とうと思っていました」

──これでデビュー以来3連勝です。

「全然、満足していないです。これからしっかりともっと狙って行って、名前のある選手を喰って今後に繋げていければと思います」

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ABEMA MMA MMAPLANET ONE RIZIN Shooto Shooto2022#01 Shooto2022#02 アドリアーノ・モライシュ ダイキライトイヤー 修斗 安藤達也 山田崇太郎 岡田遼 川原波輝 後藤丈治 石井逸人 石橋佳大 若松佑弥 藤井伸樹 西川大和 野尻定由 釜谷真

【Shooto2022#02】バンタム級ケジメの世界戦=岡田遼×安藤達也。石井×石橋、後藤×ライトイヤーも

【写真】前回の対戦後の両者の表情。決着を見なければキャリア、そして人生で先に進めないだろう (C)MMAPLANET

16(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2022#01中に3月21日(月・祝)の後楽園ホール大会=Shooto2022#02の対戦カード3試合がアナウンスされた。

修斗世界ライト級王者の西川大和がウェルター級で山田崇太郎と戦う一戦に続き、世界戦を含むバンタム級3試合が明らかとなった。


まず修斗世界バンタム級チャンピオンの岡田遼が、1年振りの修斗公式戦出場で安藤達也の挑戦を受ける。この両者、2019年9月に当時は環太平洋王者だった岡田に安藤がチャレンジするという形で拳を交えており、痛み分けに終わっている。

岡田は昨年3月に大塚隆史を下して同タイトルの初防衛に成功するとRIZINバンタム級GPに参戦し、元谷友貴に敗れて以来の試合となる。一方、安藤は昨年9月に石井逸人を下し環太平洋王座を防衛、川原波輝に影響を受けてアルファメールでついに覚醒した感がある。

岡田は現在ラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで4週間の出稽古に入ったばかりだ。ゴールを見て戦っている感もある岡田が、前回の安藤戦のように全てをぶつけ──修斗愛を貫けるのか。そして安藤は底の見えないポテンシャルをさらに掘り起こしているのか──。2022年3月の両者の現実が浮き彫りになる戦いとなるだろう。

タイトル戦以外では石井逸人と石橋佳大、後藤丈治×ダイキライトイヤー戦が発表されている。激闘否定の激闘王=石橋は昨年9月に石井のチームメイト後藤との──やっぱり激闘を制しており、ダイキライトイヤーは11月のRIZIN TRIGGERで釜谷真に引導を渡した。

一方、TIRIBEの朋友コンビ=石井と後藤は上記にあるように安藤、石橋戦で共に勝機を掴みながら敗れ再起戦となる。混戦修斗バンタム級で突き抜けることを期待されてきたが、石井は前述したように安藤に敗れ、インフィティリーグでも野尻定由&小野島とドロー。後藤は石橋だけでなく藤井伸樹に遅れを取っている。

両者が目指すのは世界。ならば、もう足踏みは許されない3月の石橋、ライトイヤー戦──5日後にONE世界フライ級王者アドリアーノ・モライシュに挑戦する若松佑弥にバトンをつなぐ勝利が絶対だ。

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MMA MMAPLANET ONE Shooto Shooto2022#01 キック 中村倫也 修斗 小野島恒太 手塚基伸 藤井伸樹

【Shooto2022#01】藤井のTDを防ぎ切った小野島が環太平洋王者に。手塚基伸と中村倫也との対戦を希望!

【写真】小野島が約8年ぶり、2度目のチャレンジでベルトを腰に巻いた(C)MMAPLANET

<修斗環太平洋バンタム級王座決定戦/5分3R>
小野島恒太(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
藤井伸樹(日本)

開始早々、距離を詰めた小野島。様子をうかがう藤井に対し、左ミドルハイを見せる。しかし藤井もプレッシャーをかけ、小野島を下がらせる。ガードを下げたりスイッチしながら、相手が前に出てくるとバックステップを使う小野島へ、藤井は右のスイングを繰り出した。小野島は前に出てくる藤井に右のカーフキック。藤井のプレッシャーをかわしながら、パンチとローで牽制する。サウスポーにスイッチした小野島に、藤井は左のアウトロー。さらに左ジャブを伸ばしてからテイクダウンを狙う。

これをカットした小野島が右腕を差し込み、藤井をケージに押し込む。藤井も右腕を差し上げ、左のオーバーフックでテイクダウンを防ぐ。小野島は左足へのシングルに切り替え、上下に揺さぶるもグラウンドに持ち込むことはできない。ケージ際で体勢を入れ替え合う中でレフェリーがブレイク。再開後、残り25秒で藤井がテイクダウンを狙うも、切った小野島が右腕を差し上げて投げを打つも、藤井は倒れずに1Rを終えた。

2R、藤井がサウスポーに構える小野島に左ジャブから右ストレート。しかしダブルレッグはスプロールされ、小野島が右腕を差し上げて藤井をケージに押し込む。藤井も小野島のボディロックを外して体勢を入れ替えるも、小野島も切り返す。藤井はダブルレッグを仕掛けたが、スプロールした小野島が逆にダブルレッグで藤井に尻もちを着かせた。立ち上がり、小野島をケージに押し込む藤井。しかしケージ際でも小野島が藤井をケージに押し込む場面が多い。

しっかりと右腕を差し上げている小野島。藤井がケージ際から離れるも、小野島がパンチで藤井にケージを背負わせる。前に出てくる小野島に、右のカウンターを合わせた藤井が、続いて右を当てる。小野島も返してパンチの打ち合いに。ここで藤井が小野島の右足へシングルレッグを仕掛けて、そのまま相手をケージに押し込んだ。小野島はガブるも、藤井は左足へのクラッチに切り替えた。これも防いだ小野島は、右腕を差し上げて体勢を入れ替える。下がって離れた藤井。ケージ中央で左ジャブを放ちながら前に出るも、小野島の右フックがヒットする。残り10秒で藤井がテイクダウンを狙うも、小野島がスプロールした。

最終回、前に出る藤井に対して右フックから左ミドルハイを見せた小野島。藤井は組み付くも、小野島が切り返す。パンチ中心の藤井に対し、ロー、ミドルハイ、そして右クロスを見せる小野島。藤井はダブルレッグを狙うも、距離が遠い。ここで藤井の左ローを掴んだ小野島が尻もちを着かせるも、藤井もすぐに立ち上がる。ケージ際で鋭い左ジャブを当てる藤井。小野島が右フックからパンチを返していく。藤井のダブルレッグをスプロールした小野島が、パンチの連打で藤井をケージに追い込んだ。

離れた藤井がダブルレッグへ。しかしここも倒すことはできない。さらにダブルレッグをカットした小野島が、左右のフックを振って藤井を中に入れさせない。藤井の左ジャブに右クロスを合わせ、さらにダブルレッグを切る小野島。ここで藤井が、小野島のパンチをかわしながらシングルレッグでグラウンドに持ち込み、すぐにバックへ回り込んでRNCを仕掛けた。これを凌いだ小野島が藤井を前に振り落としてから立ち上がり、ケージに押し込んでバックへ。ラスト10秒は両者パンチで打ち合ったところで試合終了となった。

ジャッジ1人がフルマーク、残り2人が1ポイント差をつける裁定で、環太平洋バンタム級のベルトを巻いた小野島。試合後、ケージの中で戦いたい相手として手塚基伸と、この日KO勝ちを収めた中村倫也を挙げ、3月21日後楽園ホール大会での実現を希望した。


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MMA MMAPLANET ONE Shooto Shooto2022#01 中村倫也 野尻定由

【Shooto2022#01】わずか25秒! デビュー2戦目、中村倫也が野尻定由を左のカウンターからの連打でKO

【写真】中村とパトリック、ともにチャンスからの仕留め方が……モノが違う(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
Def.1R0分25秒 by KO
野尻定由(日本)

開始早々、野尻の右飛びヒザに中村が左フックをカウンターで合わせてダウンを奪った。倒れながらも足にしがみついてくる野尻に中村がパンチを落とし続け、うつ伏せで一瞬動かなくなる野尻。しかし再び足を掴もうとする野尻に、中村がケージ際でパンチを打ち下ろし続けると、レフェリーが試合をストップした。


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MMA MMAPLANET ONE Shooto Shooto2022#01 宇佐美正パトリック 菅原和政

【Shooto2022#01】チャンスを逃さない宇佐美正パトリック、右の連打で菅原和政をマットに沈める

【写真】ダウンを奪ってからの連打は凄まじかった(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
Def.1R4分54秒 by KO
菅原和政(日本)

サウスポーの菅原に対して右ハイを繰り出したパトリック。前に出たところで、菅原の左ローが下腹部に入り、試合は一時中断する。再開後、菅原が左ハイとワンツー。パトリックが左フック、左前蹴りで菅原を下がらせる。菅原は左ジャブで牽制、パトリックが左ハイを放つも尻もちを着いてしまい、菅原が上を取る。すぐに立ち上がったパトリックがケージに押し込むも、離れて打撃戦に戻った。互いにローで探り合うなか、パトリックが右フックから左を返した。菅原は左ミドルハイから左ロー。パトリックは左ミドルの蹴り足を掴んで右フックを打ち込む。

パトリックがプレッシャーを強めるが、菅原も押し返す。相手の左側に回りながら右ジャブと左ハイを放っていく菅原。パトリックも左アウトローで菅原の動きを止める。そして飛び込みながらの左フックで菅原のバランスを崩させたパトリックが、そのままパンチで攻め込んでいく。体勢を戻した菅原は左ミドル。パトリックの右フックも顔を背けてかわした。残り40秒でテイクダウンを仕掛けた菅原だったが、パトリックはバックステップでかわした。さらに菅原が前に出てきて右フックを繰り出すも、カウンターの右を合わせたパトリックがダウンを、立ち上がった菅原に右の連打を叩き込んでレフェリーストップを呼び込んだ。


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MMA MMAPLANET ONE Shooto Shooto2022#01 ボクシング 宝珠山桃花 黒部三奈

【Shooto2022#01】黒部三奈が粘る新鋭・宝珠山をかわし、テイクダウンで上回って3-0判定勝ち

【写真】前女子スーパーアトム級王者の黒部が、裁定を聞きホッとしたような表情を浮かべていた(C)MMAPLANET

<女子スーパーアトム級/5分2R>
黒部三奈(日本)
Def.3-0:20-19.20-19.20-19.
宝珠山桃花(日本)

ケージ中央で見合う両者、黒部が左ジャブを出しながらプレッシャーをかける。宝珠山も黒部の左ジャブに左を、黒部の右ストレートに右を返す。テイクダウンのフェイントを見せた黒部に対し、落ち着いてパンチを繰り出していく宝珠山。黒部もシングルの体勢に入るが踏み込まない。体勢を低くする黒部に宝珠山の右クロスがヒットした。黒部はボディっロックで宝珠山をケージに押し込んでいく。しかし右腕を差し込んだ宝珠山が切り返した。ケージ際の攻防から、黒部が宝珠山の右足にシングルを仕掛けるも倒せない。

もろ差しに切り替えて宝珠山に尻もちを着かせた黒部。対する宝珠山もケージに背中を着けて立ち上がった。黒部は左腕を相手の首にかけてダーティーボクシング仕掛ける。さらに右腕を背中に回し、左の拳を宝珠山の顔面に叩きつけた。ここからボディロックでクラッチした黒部がテイクダウンを狙うも、宝珠山は倒れない。黒部が押し込みながら右フック、右アッパーを宝珠山の顔面に突き刺して1Rを終えた。

最終回は黒部の左ジャブからスタート。宝珠山は前に出てくる相手に対し、左ジャブを突きながら足を使う。宝珠山の右フックをかわした黒部が組み付き、ケージに押し込んでいく。宝珠山はケージを背にしながら、黒部にワキを差させない。黒部は宝珠山の左足へのシングル、そしてダブル、さらに右足へのシングルに切り替えて宝珠山をグラウンドに引きづりこんだ。ケージに背中を着けて上半身を起こしている宝珠山のボディにパンチを突き刺す黒部。相手の右足を畳んで立たせない。

さらに両足を畳んで抑え込む黒部が、右手で宝珠山の頭を押さえて背中を着かせた。すぐに体を起こす宝珠山。すると黒部が宝珠山の右腕を取り、キムラを狙っていく。宝珠山は腕を抜いて、さらに立ち上がるが、黒部もケージに押し込んでいく。切り返した宝珠山がボディへパンチ、黒部は首相撲からヒザ蹴りを繰り出しながら、宝珠山をケージに押し込む。そして宝珠山の右足へのシングルから、ダブルに切り替えて宝珠山に尻もちを着かせて試合終了のホーンを聞いた。

裁定はフルマークで黒部の勝利。昨年11月に女子スーパーアトム級のベルトを失った黒部が、再起に成功した。


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ABEMA MMA MMAPLANET ONE Shooto Shooto2022#01 UFC   チャンネル 中村倫也 中村未来 修斗 宇佐美正パトリック 小野島恒太 山本空良 石井逸人 菅原和政 藤井伸樹 野尻定由 黒部三奈

【Shooto2022#01】中村倫也戦へ、野尻定由「凡人がバケモノを倒す。それがMMA」

【写真】えげつないマッチメイクは、野尻にとってチャンスでもある(C)MMAPLANET

16日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#01で、野尻定由が中村倫也と対戦する。

ザ・エリート、生まれながらMMAの王道を歩んできた中村に対し、野尻は地元で有名な料理屋の息子として育ちながら、ビーバッブハイスクールのモデルとなった高校の芸能科に歌を歌って入学し、追い込み練習の後にブルーハーツの曲で体力をつけてきたという変わり種だ。

MMAファイターとしては雑草中の雑草は自らを凡人と評する一方で、中村が口にした「UFCでチャンピオンになると断言している人間と、ソレを口にすることができない人間の差は出るとは思っています」にはカチンときていた。15歳からMMAに賭けてきた凡人が、その胸中を吐露した。


――日曜日の中村倫也選手との試合が迫ってきました(※取材は1月12日に行われた)。率直にこのオファーがあった時は、どのように思いましたか。

「そうっスね。ピンチであり、チャンスである試合だと思いました。一応、修斗での位置的には自分の方が上なんですけど、中村選手は凄く強い選手なので……。まぁ、下から追い上げられているなと」

──この試合が決まった時、えげつないカードだなって思いました。アマ修斗、九州から育ってきた若い野尻選手を中村選手のステップアップの材料にするんだと。もちろん、勝負ですから、誰と戦っても勝つしかないのがファイターの生き残る術なのですが……。

「ジム全体で『この野郎』という空気にはなっていました(苦笑)。舐めんなよっていうのもあるし、自分にとっては正念場でもあります。最近、余り勝てていないですし」

──とはいえ小野島恒太選手と石井逸人選手、キャリアが4倍ぐらいあるタイトルに絡んだ選手とドローです。Road to ONEでプロMMA初黒星を喫した山本空良選手は実質、1階級上の選手でした。

「圧力で負けていましたけど、当日計量で同じ体重でやっているので、そこは言い訳にできません。NEXUSのチャンピオンに負けて、修斗の皆さんや応援してくれた人たちの期待に応えられなくて悔しい試合になりました」

──初めての敗北から学べたことはありましたか。

「わざわざ相手の得意な寝技に付き合ってしまったことは反省しています。自分はオールラウンダーなので自信はあったのですが、そういうことをする必要はなかったです。打撃でも勝負できていたはずなので」

──では今回の中村選手との対戦、そのウェルラウンダーという部分でどのような戦いをしたいと考えていますか。

「自分はMMAのキャリアでは中村選手より長いので……でも中村選手はレスラー上がりだけど、偏っていないMMAファイターですよね……。そうッスね、今回は……今回も……う~ん……でも、経験の差を見せようかと思います。

やっぱり食われてなるモノかっていう意地はあります。あっちも格闘技とかレスリングに賭けてきたんだろうけど、こっちだって15歳から賭けてやってきたんで。上手くいったり、いかなかったりあるけどUFCを目指してやってきたんで……」

──その言葉はMMAPLANETのインタビューで、中村倫也選手が『UFCでチャンピオンになると断言している人間と、ソレを口にすることができない人間の差は出るとは思っています』と言っていたことに対するリアクションでしょうか。

「まぁ、そうッスね。あのインタビューを見て、『俺だってそのためにやっている』とは思いました。中村選手は強いと思います。身体能力が凄く高いバケモノみたいな選手だろうけど……そういう奴を倒せるのが、MMAの面白いところなので。

MMAは身体能力の差を埋めることがでる競技だと思っているので。バケモノを倒したいですね」

──そのバケモノと戦うために、何か特別な練習はしてきましたか。

「出稽古はやっていないです。赤崎道場でずっとやってきました。この試合が決まる前から、前回の試合でフィジカルや圧力で負けてしまっていたので、フィジカルとスタミナは鍛え直してきました。

ホント……相手はレスリングのU23の世界チャンピオンで、ずっとエリートなんですけど……。自分はMMAを始める前は凡人以下で、勉強もスポーツも何もできなかったです。でも、ずっとMMAに賭けてやってきたので……凡人がバケモノを倒す姿を皆に見てほしいです。それがMMAなので」

■視聴方法(予定)
1月16日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2022#01対戦カード

<修斗環太平洋バンタム級王座決定戦/5分3R>
小野島恒太(日本)
藤井伸樹(日本)

<バンタム級/5分3R>
野尻定由(日本)
中村倫也(日本)

<ライト級/5分3R>
菅原和政(日本)
宇佐美正パトリック(日本)

<ストロー級/5分3R>
新井丈(日本)
木内“SKINNYZOMBIE”崇雅(日本)

<フライ級/5分3R>
関口祐冬(日本)
内田タケル(日本)

<女子スーパーアトム級/5分2R>
黒部三奈(日本)
宝珠山桃花(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
久遠(日本)
加藤春菜(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
小生由紀(日本)

<52キロ契約/5分2R>
杉本恵(日本)
ソルト(日本)

<フェザー級/5分2R>
木下タケアキ(日本)
工藤圭一郎(日本)

<ストロー級/5分3R>
阿部マサトシ(日本)
牧ヶ谷篤(日本)

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ABEMA MMA MMAPLANET RIZIN Shooto Shooto2022#01 チャンネル 中田大貴 修斗 堀江圭功 小野島恒太 藤井伸樹

【Shooto2022#01】環太平洋バンタム級王座決定戦=小野島恒太戦へ。藤井伸樹─02─「自分の試合を貫く」

【写真】フィジカル強化で、小野島のケージ・スクランブルMMAに如何に対していくのか──非常に楽しみな藤井だ(C)MMAPLANET

16日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#01で、小野島恒太と空位の環太平洋バンタム級王座を争う、藤井伸樹のインタビュー後編。
Text by Shojro Kameike

昨年1月の加藤ケンジ戦でアゴを骨折していた藤井。全治6カ月――その間も自分にできることをやってきた。自身の試合を見つめ直し、改善してきた。全ては、強くなるために。
ベルトやランキングは、自分自身が強くなるためのステップのだろう。だから勝ちたい。そんな藤井のキャリアにとって重要になるチャンピオンシップ、小野島戦について語ってもらった。

<藤井伸樹インタビューPart.01はコチラから>


――現在の修斗バンタム級ランキングを見ると、藤井選手が前回試合をした1年前より過酷な状況になっていると思われますか。

「はい。特にランキング上位には、いろんなタイプのファイターが集まっています。そういう意味では、もうランキングは参考にならないと思っています。チャンピオンやランキングっていうものはあるけど、その中で誰が上に行っても、いつどのようにランキングが入れ替わっても、おかしくない状況ですよね」

――確かにそうですね。

「ランカーはどんどん強くなっているし、これからランキングに入ってくる選手もいますし……すごいですよね。自分も負けないように頑張ります」

――今回の環太平洋チャンピオンシップも含め、これから世界王座へ到達するためには、そんな様々なタイプの選手と戦っていく必要があるでしょう。毎試合、違うタイプの相手と対戦するなかで、いかに自分のスタイルを貫くことができるか。

「そうですね。誰と戦うことになっても、自分のスタイルは変わらないと思います。誰が相手でも、いかに自分の試合をやり切るか。そこはジムの代表である高阪剛さんが、いつも試合前に対策を練ってくれるので、それぞれの相手に向けた練習もするしかないですね」

――所属ジムのアライアンスといえば、昨年11月に堀江圭功選手がRIZIN TRIGGERで中田大貴選手に勝利しました。その時に堀江選手は左拳を負傷したようですが、「試合前から拳が使えなくなったら掌底で行こうと考えていた」とのことで……。

「あの試合は、当日はセコンドについていました。試合中に本人は『折れた』とは言っていなかったんです。『痛い』と言っていたので、じゃあ組みで展開を変えようと言いました」

――藤井選手が試合中にアゴを骨折したあと戦術を変えた時と同じように、すごい精神力だなと思いました。ジムとして、そういった心の強さがあるのでしょうか。

「心の強さですか? ジム全体では分からないですけど(苦笑)、自分がそういう状況になったらどうするか、ということは常に考えたり練習しているとは思いますね」

――なるほど。藤井選手は治療中にご自身の試合を見直していたとのことですが、ほかに気づいたことや取り組んでいたことはありますか。

「アゴの治療中で練習できない間は、フィジカルを強化しました」

――フィジカルですか! 相手とコンタクトがあるスパーリングができない時期だからこそ、ですね。その成果は練習の中で感じられていますか。

「動きの面では分からないんですけど……ちょっと変わってきたかな、とは思います。練習の中で、感覚的な部分では」

――治療と練習再開を経て、再び試合ができる状態になったのは、いつ頃なのでしょうか。

「昨年末あたりですね。僕から、この時期ぐらいに試合をしたいということは伝えていました。以前もオファーは頂いていたんですけど、怪我が治って練習を再開したばかりの頃だったんです。今は万全の状態になって、試合をしたかったので」

――その1年ぶりの試合が、ベルトを賭けた試合になったことについては……。

「正直なところ、あまりベルトは意識していないです。この試合、この相手に勝つっていう気持ちのほうが強いですね。……いや、その気持ちしかないです」

――では、対戦相手の小野島恒太選手の印象を教えてください。

「すごく組みが強い選手ですよね。何試合か映像を見たんですが、ケージ際での強さや、トップキープする強さがあります。それをどう崩していくか、ですね。もちろん力強さを生かした打撃も気を付けないと、一発もらったら展開を変えられてしまうので」

――この試合は、藤井選手のキャリアの中で、どのような意味を持っているでしょうか。

「ここで勝つと負けるのでは、大きく違ってくると思います。勝つことによって、次のことが大きく見えてくるのかなって。だから負けたくないし、何が何でも勝ちたいです」

――環太平洋のベルトを獲得すれば、その先にある世界王座挑戦も見えてくるかと思います。

「世界王座については、考えていないわけではないです。もちろん一番上を目指して戦っているので。ベルトやランキングというのは、自分より上の選手に勝つこと。自分が強くなる、ということですね」

――では最後にファンの方、読者の方へ試合に向けたメッセージをお願いします。

「相手も最後まで自分の試合を貫こうとしてくると思いますし、自分もそれに負けないようにしないといけないですね。技術だけじゃなく、気持ちの部分も含めて。この1年間試合ができなかった分の想いだったり、1年の間にやってきたことを、思いっきり出したいと思います」

■視聴方法(予定)
1月16日(金・日本時間)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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