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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#02 YouTube アダム・ピコロッティ アレクサンデル・シャブリー アントニオ・カルロス・ジュニオール インパ・カサンガネイ ウスマン・ヌルマゴメドフ エディ・ブラボー エルヴィン・エスピノーザ ガジ・ラバダノフ クレイ・コラード サディボウ・シ シモン・ビヨン ジェイジェイ・ウィルソン ジョシュ・シルヴェイラ ジョーダン・ヘイダーマン ソロモン・レンフロ ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ パトリッキー・フレイレ ブルーノ・ミランダ ブレント・プリマス マス・ブーネル ロブ・ウィルキンソン

【PFL2024#02】ミランダ戦へ。グレイシー柔術♡ブレント・プリマス「100万ドルTの第2ラウンドだ」

【写真】本計量とセレモニアル。試合の時はさらに大きくなっていることが予想されるプリマスだ (C)PFL

12日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルでPFL2024#02が開催され、ライト級シーズン初戦でブレント・プリマスがブルーノ・ミランダと対戦する。
Text by Manabu Takashima

プリマスはBellatorライト級ワールドGP準決勝で、王者ウスマン・ヌルマゴメドフにフルマークの判定負けも、ウスマンがドラックテストで陽性となり試合結果はノーコンテストに。しかし、再戦の準備は進められず5月に王者はBellator Champion Seriesで、決勝進出を決めていたアレクサンデル・シャブリーと防衛戦を行うこと決まった。ノーコンテストで100万ドルの獲得の機会を失したプリマスは、PFL参戦で100万ドル獲得へ2度目のチャンスを手にした。そんなラバーガードの印象が強いプリマスに初インタビュー。するとラバーガード使いはグレイシー信者だったことが分かった。

なお11日(木・同)に計量が行われ、ライト級シーズンに出場予定だったジェイジェイ・ウィルソンは理由の説明はなく対戦カードから名前がなくなり、補欠戦出場予定だったエルヴィン・エスピノーザが、アダム・ピコロッティと戦うことが決まっている。


──今週末、PFL2024シーズン初戦でブルーノ・ミランダとPFL初陣を戦います。今の気持ちを教えてください(※取材は9日に行われた)。

「Bellatorでキャリアの殆どを戦ってきたから、PFLのファイターと戦うことがとても楽しみなんだ。そしてタイ在住で、パワフルなムエタイの使い手であるブルーノ・ミランダと戦うことができる。大変な試合になるだろうけど、準備はできているよ」

──PFLはシーズンフォーマットとエルボー禁止のルールについては、どのように思っていますか。

「クレイジーだ。僕はずっとエルボーを使い続けてきた。エルボーを使わずグラウンドで戦った覚えがない。エルボー無しで戦うのは、本当にタフなことだよ。シーズン制については全ファイターが2試合は保障されていて、短期間でポイント争いをする。ここは楽しみだ。戦略から何からこれまでとは変わってくるんだけど、新しいことにチャレンジするのはエキサイティングだよ。

Bellatorの時は勝つか、負けるかだけだった。100万ドルを手にするために、初回でフィニッシュを狙いたいところだけど、だからこそスマートに戦う必要がある。焦って戦い、ガスアウトしてはしょうがないからね。PFLでは本当にスマートに戦わないといけない。6週間後に試合があるのだから、ケガをしないようにしないといけないし。だからエルボーが禁止なわけで。もちろん勝利は絶対だけど、6Pや5Pを手にできると有利になる。そこは戦い自体がBellatorの時とは変わって来るよね」

──ブレントはMMAでも柔術を武器に戦っていますか、ベースとなる格闘技は柔術だったのでしょうか。

「僕は13歳で家を飛び出し、とんでもない生活をしていた。毎週のようにストリートファイトをして、問題だらけだった。そんな生活を送っている時に、知り合いからストリートで戦うならケージのなかで戦って金を稼がないかって持ち掛けられたんだ。そして柔術ジムに向かった。まぁ、柔術なんてやっているヤツは皆、ぶちのめせると思っていたんだ。そうしたら自分より年下のガキだったり、体の小さな連中に首を絞められ、腕を極められ散々な目にあった。あっと言う間にボコボコにされたんだ(笑)。

あの時、『俺の方が体はデキているし、運動神経もある。このテクニックがあれば……』って思い、それから柔術漬けの人生に変わった。もうバカなことはやめて、パーティーも行かなくなった。毎日、懸命に練習をすると3週間で青帯を貰えた。柔術に出会っていなければBellator世界ライト級チャンピオンになれなかったに違ない。バカをやり続けて、きっと刑務所に行っていただろう。グレイシー一族から始まった柔術の歴史から、何から何まで柔術に夢中になれて良かった。ヒクソン・グレイシーのドキュメンタリー「チョーク」は何度も見返した(笑)。ヒクソン・グレイシーとグレイシー柔術への想いは膨らみ続けたよ。だから今、僕はここにいることができる」

──柔術でのマスターは、誰だったのでしょうか。

「僕はメガトン・ディアスから、黒帯を巻いてもらった」

──メガトンはいわばヒクソン系といっても良いウマイタの出身です。ただアリゾナにジムを持っていて、ブレントはオレゴン州が拠点ですよね。

「オレゴン州ユージーンにあるメガトン系のジムで6年間柔術を続けて、茶帯になったけど通っていた道場には黒帯がいなかった。メガトンがユージーンでセミナーを開き、もっと彼の指導を受けたくなったんだ。そしてアリゾナに行き、メガトンとトレーニングをして1週間後に黒帯を与えられた。メガトンのようなレジェンドから黒帯を貰えたことを本当に光栄に思っている。

ただ僕がいたジムは完全に柔術の道場だったから、MMAを始めていた僕はムエタイやレスリング、MMAのトレーニングができて、柔術も続けられるスクールに移ることに決めた。ファビアーノ・(ペガレヴィ)シャウナーの下でトレーニングを始め、今では黒帯3段になった」

──あれだけ見事なラバーガードを駆使するので、10thPlanet系の柔術を習っていたのかと思っていました。

「とにかく柔術が好きすぎて、あらゆるインストラクション動画をチェックし、YouTubeも四六時中チェックしている。そしてセミナーを受けまくってきた。セミナーに出ると、必ず一つのテクニックを持ち帰って、応用するようにしている。だからラバーガードはエディ・ブラボーのセミナーに出て修得したんだ。ただ10thPlanetの技術に拘っているわけじゃない。グレイシー・ウマイタ、グレイシー・バッハ系列の道場で学んだ全ての柔術技術を駆使して戦う。

そのうえで股関節が柔軟だから、ラバーガードは僕の柔術ゲームを一歩先に進めてくれた。でも10thPlanetファイターではなくて、僕の柔術はグレイシーだ。いかなる柔術の動きも、僕のゲームに組み込まれている。そしてラバーガードは、相手のパンチを余り受けないでコントロールできるポジションだから、MMAでも多用できるのさ」

──ただ下になると、ジャッジの支持を得られないのが通例です。

「それでもガードは大切だ。僕はトップもボトムもどちらでも戦える。MMAではトップにいる方が良いだろう。同時にガードで相手をコントロールしてスイープもできるし、サブミッションで腕や肩を痛める攻撃も持っている。100パーセント、自分のガードワークに自信を持っている。ブルーノを相手に、それを証明するよ。

ただ僕のムエタイもソー・ナイスだ。ずっとムエタイの練習をして来たし、立ち技でKOして皆を驚かせることだってできる。柔術は僕の血だけど、立ち技で皆に喜んでもらえる試合だってやってみせるよ。

僕はMMAファイターだ。ブルーノを傷めつけてノックアウトできるし、RNCで落とすこともできる。ラバーガードでも駆使するし、信じられないぐらい素早いバック奪取も披露したい。KOだろうが、サブミットだろうがフィニッシュする」

──Bellatorライト級ワールドGPは準決勝で敗れ、その後NCになったもののGP自体が未完に終わりそうです。そのなかでPFLで100万ドルをゲットするセカンドチャンスを手にしました。

「その通りだ。ただウスマンとGPで戦い、フラストレーションが溜まっているままだ。ウスマンともう一度戦って、決着をつけるつもりだった。でも、それが有耶無耶になってヤツはベルトを持ったままで、防衛戦をアレクサンデル・シャブリーを相手に戦う。どういう政治力が働いたのか、どうせ従弟の巨大なパワーがモノをいったんだろう。そんななかPFLでまた100万ドルを賭けて戦うことができる。これは僕にとって100万ドル争奪トーナメントの第2ラウンドなんだよ」

■視聴方法(予定)
4月5日(金・日本時間)
午前7時15分~U-NEXT

■ PFL2024#02計量結果

<ライトヘビー級/5分3R>
インパ・カサンガネイ: 204.8ポンド(92.89キロ)
アレックス・ポリッジ: 204ポンド(92.53キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン: 205.8ポンド(93.34キロ)
トム・ブリーズ: 205.2ポンド(93.07キロ)

<ライト級/5分3R>
クレイ・コラード: 155.6ポンド(70.57キロ)
パトリッキー・フレイレ: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ライト級/5分3R>
マス・ブーネル: 156ポンド(70.76キロ)
ミカエル・デュフォー: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サディボウ・シ: 205ポンド(92.99キロ)
ジョシュ・シルヴェイラ: 205.4ポンド(93.16キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール: 205.4ポンド(93.16キロ)
シモン・ビヨン: 205.4ポンド(93.16キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ: 205.8ポンド(93.34キロ)
ヤコブ・ネドー: 206ポンド(93.44キロ))

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ: 155.4ポンド(70.48キロ)
ブレント・プリマス: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライト級/5分3R>
ガジ・ラバダノフ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ソロモン・レンフロ: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ライト級/5分3R>
エルヴィン・エスピノーザ: 155.4ポンド(70.48キロ)
アダム・ピコロッティ: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ヌネス: 241.6ポンド(109.58キロ)
ジョーダン・ヘイダーマン: 246.2ポンド(111.67キロ)

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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL2024#02 アダム・ピコロッティ アンソニー・ロメロ アントニオ・カルロス・ジュニオール インパ・カサンガネイ エルヴィン・エスピノーザ ガジ・ラバダノフ クレイ・コラード サディボウ・シ シモン・ビヨン ジェイジェイ・ウィルソン ジョシュ・シルヴェイラ ジョーダン・ヘイダーマン ソロモン・レンフロ ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ パトリッキー・フレイレ ブルーノ・ミランダ ブレント・プリマス マス・ブーネル ロブ・ウィルキンソン

【PFL2024#02】永遠のBellator戦士ジェイジェイ・ウィルソン「ポイント獲得? 終わらせるのが僕の戦い」

【写真】試合になると、かなり形相が変わってZONEに入るジェイジェイもインタビュー時は凄くににこやかだ (C)MMAPLANET

12日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルでPFL2024#02が開催され、ライト級でジェイジェイ・ウィルソンがアダム・ピコロッティと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ニュージーランド出身、マオリ・キッドの異名を取るウィルソンは柔術で世界王者になるためにサンディエゴに移り住んだ。その地でフラヴィオ・ベーリンギの黒帯ジョアォ・ファイアに出会い、バーリトゥードに対応したファンダメタル柔術の指導を受けるようになる。さらにジャスティン・フローレスの下でフリー&フォークスタイルレスリング、ノーギ柔道を身に着けMMA戦績は10勝1敗、フィニッシュ率7割を誇るファイターに。

プロMMAデビュー戦がBellatorで、サークルケージ以外で戦うのは今回で2度目のマオリ・キッドは「今も僕はBellatorのファイターだ」と言い切った。


――金曜日、PFL初戦を戦います。今の気持ちを教えてください。

「良い相手だし、僕にとって良いマッチアップだ。少しでも速く倒して、6Pを獲ってプレーオフ進出に近づけるという意味でもね」

──BellatorがPFLに買収されるという話が広まった昨夏、ジェイジェイはどのような気持ちでこの話を聞いていましたか。

「どうだったのかなぁ。とにかく噂の段階では色々なことが耳に入って来て、その時にどう思っていたのかは覚えていない。ただ、PFLに買収された時に自分の契約はどうなるのか。このまま戦い続けることはできるのかと不安になったのは事実だよ。しかも、9月にBellatorで最後の試合を戦ってから、今後に関して正式発表がなかった。幸運にもPFLシーズンで戦うことができるようになり、心の底から嬉しかったよ」

──あの時期、契約が履行されるのか自身の将来に不安を感じるファイターも少なくなかったと思います。ところで1月にBellatorがBellator Champion Seriesとして活動が続くというアナウンスがあった時、ジェイジェイはBellator CSかPFL、どちらで戦いたいと思っていましたか。

「正直をいえばBellator CSで戦っていきたいと思っていた。エルボーの有無は大きかったからね。エルボーは僕のグラップリングで大きな役割を果たしていて、つまりは僕のゲームで重要な要素になっている。エルボーがないと、僕のグラップリングゲームは色々なモノを失う。でも、もう決まったことだ。そのなかで最大の力を発揮するのが、ファイターの仕事で。今でもBellatorでエルボーを使って戦っていたい。でも、100万ドルを獲得できる機会をみすみす逃すことはない。この機会を生かすよ」

──BellatorとPFLでは年間を通して、戦うテンポが違ってきます。その辺りはどのように捉えていますか。

「個人的にはアクティブに活動できるシーズン・フォーマットは大歓迎だ。ファイターにとって一番の敵は試合が決まらず、集中力が欠けてしまうこと。選手全員がそう思っているなんてことはないだろうけど、僕自身は8、9週間ごとに戦っていたい。その方が精神的にも、肉体的にも試合に向けて良い状態を保っていられる。

試合が決まっていなくても練習はするよ。でもコークを飲んで、ハンバーガーを食べる。そしてパーティーに出かけてしまうんだ(笑)。でもPFLのシーズン・フォーマットなら、試合後1週間だけジャンクフードを食べて、また試合に集中できる。ファイトが決まっていると、より規律正しい生活を送ることができるようになるからね」

──どうしてもジャンクフードは欠かせないのですね(笑)。

「ハハハハハ。できれば毎日のように食べていたいよ。でも1週間、我慢する。それを4度繰り返せば、100万ドルを獲得して腹いっぱいになるまでジャンクフードを食べまくるよ(笑)」

──そうやって考えると、フェザー級からライト級への階級アップは自然のことだったのかと。フェザー級で戦い続けていれば、5週間ごとに試合をするのは難しかったかもしれないですね。

「金曜日に試合があって、今は168ポンドだ(※取材は8日に行われた)。これから12ポンド(約5.44)を落とすのは、全くもってイージー。完全に管理できている。フェザー級時代よりも大きくなっているし、145ポンドに落とすのはもう無理だ。適正なクラスで戦えば、より良い試合を見てもらえる。そして、30ポンドや40ポンドも落とファイターは、このフォーマットで戦えないのも事実だろう。そういう選手は年に1度か2度しか、試合ができない。僕からすると、過度な減量はボディに与える心境は深刻だというしかないよ」

──今回の対戦相手であるピコロッティもBellatorからPFLで転じる選手です。MMAは個人競技ですが、PFLファイターと戦いたかったという気持ちはありますか。

「僕の前に立ち塞がる相手を倒す。それが誰かは気にしない。今年のシーズンにはBellatorで戦っていた選手も多く出場している。そのなかで名前を挙げて戦いたい相手は、ガジ・ラバダノフだけだよ。彼へのリベンジは果たしたい。スコアをイーブンに戻したいんだ。彼以外だと、当てられた相手と戦って勝つだけさ。

僕的には今でもBellatorファイターだと思っている。プロデビュー戦自体、Bellatorだった。5、6年も在籍していたんだ。今も僕の心はBellatorにある。戦うプロモーションはPFLになったけど、今もBellatorの選手だ。今年、PFLライト級を制したらBellatorの世界王座を獲りに行く。2024年PFLライト級ウィナーとして、Bellator世界ライト級チャンピオンになるんだ」

──プレーオフ進出にはQuick6の獲得が一番。そしてファンもフィニッシュを望んでいる。そのなかで金曜日の夜にはどのようなファイトを見せたいと思っていますか。

「もちろん初回フィニッシュだ。KOだろうが一本だろうが、1Rで終わらせる。相手の良さを消して、少しでも早く勝負を決める。それが僕の戦い方だ。何もポイント・システムを考慮してのことじゃない。ポイント獲得? 終わらせるのが僕の戦い。常にフィニッシュを目指して戦ってきた。ポイントはその結果、得られるモノ。ポイント獲得ではなく、終わらせること。それが僕のスタイルだから。

これまで削って判定で勝って来た選手は、ポイントを意識することになるだろう。そういう退屈な試合をやってきた者が、慌てて戦略を練るようになっている。でも僕にとっては、フィニッシュすることが戦う目的で。実際に最初の7試合は全て1Rで勝って来た。だからPFLで戦うことで、自分の戦い方を変える必要は一切ない。押忍!!」

■視聴方法(予定)
4月5日(金・日本時間)
午前7時15分~U-NEXT

■ PFL2024#02対戦カード

<ライトヘビー級/5分3R>
インパ・カサンガネイ(米国)
アレックス・ポリッジ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン(豪州)
トム・ブリーズ(英国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・コラード(米国)
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
ミカエル・デュフォー(カナダ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サディボウ・シ(スウェーデン)
ジョシュ・シルヴェイラ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)
ヤコブ・ネドー(スロヴェニア)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)
シモン・ビヨン(カメルーン)

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
ブレント・プリマス(米国)

<ライト級/5分3R>
ガジ・ラバダノフ(ロシア)
ソロモン・レンフロ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
アダム・ピコロッティ(米国)

<ライト級シーズン補欠戦/5分3R>
エルヴィン・エスピノーザ(ニカラグア)
アンソニー・ロメロ(カナダ)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ヌネス(ブラジル)
ジョーダン・ヘイダーマン(米国)

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BELLATOR Bellator299 MMA MMAPLANET o キック ジェイジェイ・ウィルソン マンスール・ベルナウイ

【Bellator299】beautifulな寝技が見られた一戦は、荒い打撃戦を制したジェイジェイがマンスールを下す

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
マンスール・ベルナウイ(フランス)

サウスポーに構えたジェイジェイがローから組んでいく。ケージ際でポジションを入れ替えた両者、ジェイジェイがヒザをベルナウイのボディに突き上げてレベルチェンジ、ダブルレッグからリフトしてテイクダウンを決める。ハーフから足を抜いてサイド、即マウントに移行したジェイジェイだが、ベルナウイはケージキックでリバーサルを決める。ベルナウイがワキ腹を殴り、下からエルボーを打ったジェイジェイが腕十字へ。腹ばいになったジェイジェイに対し、腕を抜いたベルナウイがバックに回る。

ジェイジェイは立ち上がるが、ボディトライアングルに捕えられる。後方から殴って絞めの機会を伺うベルナウイがネッククランク気味に絞めていく。外して手首を取り、肩をマットにつけて防ぎ切ったジェイジェイは、最後に胸を合わせることに成功しパウンドの連打で初回を終えた。

2R、右フックに組まれたジェイジェイが、ベルナウイを腰に乗せて払い腰を決める。ベルナウイはハーフバタフライも、ジェイジェイは右足を抜き、ベルナウイの得意のスイープにオモプラッタを合わせる。体を跨がせず逆に反転してトップを取ったジェイジェイがサイドで抑え、ここもマウントへ。さらにブリッジで返したベルナウイに対し、ジェイジェイは腕十字をセットへ。足をすくいにきたジェイジェイにエルボーを落とすベルナウイが腕を抜く。同時に三角に入ったジェイジェイは再び腕十字に移行し、腕の抜いたベルナウイのスクランブルにバックに回る。

半身のベルナウイからバック&ロールにも三角狙いのジェイジェイはクローズドガードを取り、下からエルボーを打ち込む。執拗に三角を仕掛けるジェイジェイは、起き上ったベルナウイの足を取る。ベルナウイが体を起こしてトップも、ここで時間に。

最終回、ジェイジェイが左ミドル、左前蹴りを繰り出す。互いにフックを繰り出し、ジェイジェイの左ミドルが決まる。ベルナウイがジャブ、右を被弾したジェイジェイが左右のフックでラッシュをかける。ベルナウイも右を当てるが、ジェイジェイが構わずフックを振りまわしダブルレッグを決めて両足を束ねていく。ボディロックを許し、半身のベルナウイは後方からパンチを受けて背中をマットにつける。

ベルナウイはスイープでトップを取ると背中越しにジェイジェイの腕を取ってパンチを落とす。振りほどいたジェイジェイが腕十字へ。極まらずハイガードも、細かいヒジを受ける。ケージを蹴って腕十字のジェイジェイだが、ここもエルボーを被弾する。もう一度、ケージキックから腕十字を仕掛けたジェイジェイは左腕を伸ばす。ヒジが逆に曲がりながら、反則気味の顔面蹴りまで見せて耐えきったベルナウイ。素晴しい寝技の攻防が見られた一戦は、結果的に粗い打撃戦を制したジェイジェイが3-0の判定勝ちを決めた。

「アメージング。ATTは僕のゲームを成長させてくれた。誰も僕を止めることはできない」とジェイジェイは話した。


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BELLATOR Bellator299 GLORY MMA MMAPLANET o UFC   アナトリー・トコフ アーロン・ピコ イスラエル・アデサニャ オットー・ホドリゲス カサン・マゴメドシャリポフ カマル・ウスマン キック ゲガール・ムサシ サバウ・ホマシ ショーン・ストリックランド ジェイジェイ・ウィルソン ジョニー・エブレン ダニエル・ヴェイケル チャーリー・ウォード デヴィ・ギャロン ピーター・クイリー ファビアン・エドワーズ ベラトール ベンソン・ヘンダーソン ペドロ・カルバーリョ マス・ブーネル マンスール・ベルナウイ リョート・マチダ レオン・エドワーズ レヴァン・チョクヒリ

【Bellator299】展望。兄弟でUFC & Bellator制覇へ─ファビアン・エドワーズ×ミドル級最強の声=エブレン

【写真】昨日の計量でエブレンは184.6ポンド。エドワーズは185ポンドのリミット丁度でパスしている (C) BELLATOR

23日(土・現地時間)、アイルランドはダブリンの3アリーナ・ダブリンでBellator299「Eblen vs Edwards」が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

大会名が示す通り、メインイベントは米国人王者ジョニー・エブレンに英国のファビアン・エドワーズが挑戦するミドル級世界選手権試合だ。


背中に韓国の太極旗と米国の星条旗が陰陽を形作るタトゥーを抱くエブレンは、韓国人の母と米国人の父を持つ。生まれはアイオワ州だが、両親が出会ったのは父親の駐屯先だった韓国だ。これは韓国と米国にルーツを持つ元UFC世界王者ベンソン・ヘンダーソンの両親が出会った形と同様のものだ。

とまれ高校時代にレスリングでカンザス州王者に就き、ミズーリ大学でもNCAA D-1で活躍したエブレンは、大学卒業後に出会った五輪レスラー、スティーブ・モッコの紹介でATT入りしてMMAを学び、2017年にプロデビューを果たす。デビュー4連勝後の2019年からベラトールに参戦し、その後も持ち前の無類の圧力とテイクダウン力を活かした戦いで連勝した。

勝ち星を重ねるうちに打撃との連係も上達し、パンチによるKO勝利も複数記録したエブレンは、昨年6月にゲガール・ムサシのミドル級王座に挑戦。

スイッチも駆使した戦いで初回に右フックを当ててダウンを奪うと、その後もテイクダウンと打撃を混ぜてペースを完全に支配──スタンド&グラウンドの双方において終始優勢に試合を進めて判定3-0(三者とも50-45のフルマーク)で完勝。世代交代を印象付ける戴冠となった。

さらに今年の2月には、当時ベラトール7連勝中にしてプロ戦績31勝2敗の戦績を誇っていたロシアのアナトリー・トコフを相手に初防衛戦に臨む。

被弾する場面こそあったものの要所でテイクダウンを決めて上から試合をコントロールし、これまた判定3-0で完勝、デビュー以来の連勝記録を13に伸ばした。

先日UFCのミドル級絶対王者といわれていたイスラエル・アデサニャがショーン・ストリックランドにまさかの完敗を喫し、またアデサニャのライバルと目されていたアレックス・ペレイラがライトヘビー級に転向した現在、無敗のエブレンを現在のミドル級世界最強候補に推す声も出始めている。

この王者に挑戦するファビアン・エドワーズは、言わずと知れた現UFCウェルター級王者レオン・エドワーズの2歳下の弟だ。兄同様にジャマイカで生まれ、幼少時に英国に移住。

昨年8月に兄が当時PFP1位と呼ばれた絶対王者カマル・ウスマンを5Rに大逆転の左ハイでKO勝利した後に叫んだ「俺は the trenches(塹壕=弾丸が飛び交うが如く犯罪と暴力に満ちた生活環境の例え)出身だが、そんなのは関係ねえ! そうして強くなってきた! 人生でずっと虐げられてきたんだ! でも今のこの俺を見ろ!」という言葉はUFC史上に残る名マイクパフォーマンスとなったが、当然兄と共にいたファビアンも”the trenches”育ちだ。

父は彼が11歳、兄が13歳の時にロンドンのナイトクラブで射殺されている。格闘技と出会うことで犯罪から身を離すことができたという兄に遅れてMMAを始めたファビアンだが、その戦い方は最も身近なコーチである兄とよく似ている。すなわち、サウスポーで距離を取り無数のフェイントを交えつつ、強烈かつ多彩な左の打撃を軸とするもの。主武器は左ストレートだが、兄がウスマンをKOした左ストレートを見せてからの左ハイも以前からファビアンは使っている。

2017年5月にいきなりベラトールのロンドン大会でプロ第一戦に臨み、見事な飛びヒザで衝撃のデビューを飾ったファビアンは、その後BAMMAで4試合(1KO&3つの一本勝ち)を挟んだ後、2019年2月にベラトール再登場を果たす。その後は同年5月のファルコ・ネト戦におけるアップキックでダメージを与えての鮮烈なKO勝利を含めて4連勝を果たす。

直後に2連敗を喫したものの、昨年5月にはUFCレジェンドのリョート・マチダと対戦。ケージに押し込んでからの離れ際の左ヒジを痛烈にヒットさせ、ふらついたリョートに左ストレートを連打で叩き込んで1RKOに下し、デビュー以来最大の勝利を掴んだ。

さらに1勝を重ねた後、今年5月には(昨年6月にエベレンに敗れてタイトルを失った)ゲガール・ムサシとのミドル級王座挑戦者決定戦に臨む。スピード差を活かして鋭い左ストレートを幾度となく当てたファビアンは、さらに左からニータップにつないでテイクダウンを奪う等優勢に進め3-0(三者とも49-46)で快勝し、今回のタイトル挑戦権を得た。

そして迎える両者の世界戦だが、下馬評は圧倒的にファビアン不利となっている。戦績差、相性やこれまでの両者のケージ内のパフォーマンスを比較したも、妥当といえるだろう。ファビアンとしては、当然スタンドで間合いを保って打撃で勝負を賭けたいところだ。が、それはこれまでのエブレンの対戦相手のほぼ全員が試みてきた戦い方であり、ただの1人として成功していない。

エブレンはそのMMAキャリアのほぼ全てにおいて、離れて打撃勝負を試みる相手に圧力をかけてコーナーに詰め、テイクダウンを奪ってみせている。グラウンドでのトップコントロール力も突出していて、寝技で相手に上のポジションを取られた場面自体ほとんどないほどだ。

対するファビアンは、お互い打撃を交換し合う場合の間合いの取り方は超一級品だが、距離を詰めてくる相手にケージ側に追い込まれることは少なくない。そして腰が抜群に強いとも言えず、そこから組み付かれてテイクダウンを許すこともしばしばだ。

さらにいえば、倒されてガードポジションを取った後で足を利かせて立ち上がる術に長けてはいるものの、完全にハーフで胸を合わされて背中を付けさせられてしまうと防戦一方になりがちだ。

実際ファビアンは2021年5月には、エブレンの同門ATT所属レスラーのオースティン・ヴァンダーフォードにそうやって「漬け」られて完敗している。エブレンはテイクダウン&コントロール力においてヴァンダーフォードに劣らぬばかりか、打撃で圧力をかけ、距離を詰めるスキルにおいてははるかに上回る。

さらにエブレンは、今回のキャンプで元Gloryミドル級王者のロシア人キックボクサー、アルテム・レヴィン──Gloryのリングではアレックス・ペレイラにも3-0で勝利している──とみっちり打撃スパーを繰り広げたとのことで、デビュー以来上達の一途を辿るスタンド打撃にさらに自信を深めている模様だ。

その打撃とテイクダウンを臨機応変に織り混ぜるエブレンの攻撃に、ファビアンが苦戦いを強いられる可能性は高い。

が、熱心なファンなら思い当たることだろうが、この状況はファビアンの兄レオンがウスマン相手に大番狂わせをやってのけた時のそれによく似ている。打撃で圧力をかけてくるウスマンにコーナーに詰められては、何度となくテイクダウン&コントロールを許す絶対不利の状況を耐え忍んだレオンは、最終5Rに大逆転のハイを炸裂させた。

そして7ヶ月後の再戦では、スタンドでウスマンの圧力に屈せず多くの打撃を当て、テイクダウン防御にも複数回成功して五分以上に渡り合うと、堂々の2-0判定勝利を収めたのは誰もが知るところだ。

今回の弟の大勝負に向けて兄は、ウスマン2連戦で得た経験の全てを伝えていることだろう。兄の教えがファビアンの大きな武器となることは間違いない。仮にファビアンが勝利すると、UFC&ベラトール兄弟同時王者という前人未到の快挙の達成することになる。

アイルランドで勝利し、2人でUFC&ベラトールの二本のベルトを持って英国での地元バーミンガムに凱旋、そしてかつての自分たち同様に過酷な境遇にいる人々、移住した異国で苦労する家族たちにインスピレーションを与えるという兄弟の夢は叶うだろうか。決戦の時は迫ってきた。

■視聴方法(予定)
8月23日(土)
午前11時30分~ U-NEXT

■ Bellator299対戦カード

<Bellator世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョニー・エブレン(米国)
[挑戦者]ファビアン・エドワーズ(英国)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<女子フェザー級/5分3R>
シネード・カヴァナウ(アイルランド)
サラ・コリンズ(豪州)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)

<ウェルター級/5分3R>
レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)
サバウ・ホマシ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ピーター・クイリー(アイルランド)
ダニエレ・ミチェーリ(イタリア)

<ライト級/5分3R>
マンスール・ベルナウイ(フランス)
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)

<ミドル級/5分3R>
チャーリー・ウォード(アイルランド)
グレゴリー・バベン(フランス)

<140ポンド契約/5分3R>
キアラン・クラーク(アイルランド)
プシェミスワフ・グルヌイ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
ルカ・ポクリ(モルドバ)
ロマン・ファラルド(米国)

<フェザー級/5分3R>
カサン・マゴメドシャリポフ(ロシア)
ピオトル・ニジェルスキー(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
デラー・ケリー(アイルランド)
ヤラ・ゼイハース(オランダ)

<フェザー級/5分3R>
ブライアン・ムーア(アイルランド)
オットー・ホドリゲス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
デヴィ・ギャロン(フランス)
アッティラ・コクマス(ドイツ)

<フェザー級/5分3R>
アザエラ・アジョウジ(フランス)
イブラヒム・アルファキ・ハッサン(リビア)

<フェザー級/5分3R>
ケニー・モホノアナ(アイルランド)
ジョシュ・オコーナー(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコロ・ソッリ(イタリア)
フーマン・ドゥビエンヌ(フランス)

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・ビロシチェニ(ロシア)
カシム・アラス(ドイツ)

<ライト級/5分3R>
マーク・イーウェン(英国)
ノア・ギュニョン(フランス)

<女子ストロー級/5分3R>
キアラ・ペンコ(イタリア)
マッケンジー・スティラー(米国)
ミレス・ヴィダウ(ブラジル)

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BELLATOR Bellator293 MMA MMAPLANET o UFC ウラジミール・トコフ クリス・ゴンザレス ジェイジェイ・ウィルソン ジャリール・ウィリス ジョン・ソルター ダニエル・ジェイムス ダニー・サバテーロ ベラトール マルセーロ・ゴルム ランス・ギブソンJr リア・マコート

【Bellator293】荒さと怖さと、効率。プレリミながらライト級で注目の一番ギブソンJr✖トコフ弟実現

【写真】粗い選手が洗練され、粗さを強さに変換できるようになった時が、怖い。そうなるのはギブソンがトコフか(C)BELLATOR

14日(火・現地時間)、Bellatorより3月31日(金・同)にカリフォルニア州テメキュラのペチャンガ・リゾートカジノで開催されるBellator293のフルラインナップが発表された。

ヘビー級のマルセーロ・ゴルムとダニエル・ジェイムスがメイン。コメンは女子フェザー級のキャット・ジンガーノ✖リア・マコート。そして追加カードとしてミドル級タイトルコンテンダーのジョン・ソルター✖アーロン・ジェフリー、ウェルター級ではジャリール・ウィリス✖ルスタン・ハビロフという渋めのメインカードとなった同大会、プレリミで見逃せないマッチアップが決まっている。


それがランス・ギブソンJr✖ウラジミール・トコフの一戦だ。ワールドGPが始まるライト級でワイルドカード制度が採用されていれば、バンタム級でいうダニー・サバテーロが生まれていた可能性もあるマッチアップといえる。

ギブソンJrはJrとつくことで分かるように、父もランス・ギブソン。MMAがMMAとして確立する前の血生臭い戦いの頃から、マット・ヒュームの下で技術の確立に試みてきた元UFCファイターだ。

ギブソンJrはその父の影響の下、全局面で終わらせるファイトを磨いてきた。決して綺麗なファイトでもなく、スコアリングに優位というわけでもない。どちらかといえば、勝ちと負けよりも強さと弱さを決めたいような無骨な戦い方といえる。そのせいか、サークルケージでも5勝0敗ながら、なかなか上位勢との試合が組まれてこなかった。

今回、ギブソンJrはキャリア7勝2敗でベラトールでは3勝2敗ながら格上といって良い相手トコフと戦うことが決まった。トコフが喫した2敗はクリス・ゴンザレスとジェイジェイ・ウィルソンという期待の新鋭相手で、しかも揃ってスプリット判定負けという惜敗だった。

Bellator以前のトコフは相当に荒々しいファイトをやってきた。男子のMMAで珍しく首投げを多用し、打撃も回転数は速いが大振り。何よりも勢いに任せたペース無視という荒ぶるファイトを実践していた。それでいて上を取り切るスクランブル能力など、自身のペースになったときの要所のペースは驚異的だ。

加えて打と組みの間の攻撃、組み後のヒザ蹴りなど対戦相手に息をつかせないファイトを見せてきた。さすがにベラトールで戦うようになってペースを考えるようになったトコフだが、その分動きを見ることで相手の試合に付き合う面が出てきてしまい、ここ一番で上を取り切れないこともあった。

それが上記の惜敗に繋がっている。慎重さとアグレッシブさのバランスを取ることができるようになればトコフは、兄アナトリ―のようにタイトルに絡むファイターになるはずだ。

ギブソンJr、トコフともに荒々しさという怖さがあるファイター。この荒々しさが粗さにならないように戦えた方に分がある──そして今後のライト級に影響を及ぼす存在が生まれる一番といえる。

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ACA AJ・マッキー BELLATOR K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship PRIDE RIZIN RIZIN40 UFC   アーロン・ピコ ウスマン・ヌルマゴメドフ キック ジェイジェイ・ウィルソン スコット・コーカー パッチー・ミックス パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ピーター・クイリー ピーター・バウシュト フアン・アルチュレタ ブレント・プリマス ベンソン・ヘンダーソン ランス・ギブソンJr 堀口恭司

【Bellator & RIZIN40】『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』by スコット・コーカー

【写真】日本のファンが喜ぶことを実施する。それが日本のMMAの復興に通じる──とスコットは理解できているように感じる(C)MMAPLANET

12月31日(土)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN40。同大会でRIZIN×Bellatorの対抗戦が組まれることが、26日(水)の会見で明らかになり、Bellatorのスコット・コーカーがパトリシオ・フレイレ、AJ・マッキーJr、フアン・アルチュレタ、堀口恭司を率いて会見場のステージに登壇した。

翌朝には10日(土・現地時間)にイタリアのミラノで開催されるBellator287のために離日するスコットは、分刻みのスケジュールのなか僅か5分というタイムリミットが設けられたインタビューで、10分以上に渡り日本の格闘技への熱い想いと──この国のMMAファンが狂喜するに違いない2023年のプランを話してくれた。


──米国が拠点のMMAプロモーション、それもフィーダーショーでなくメジャーのBellatorがクロスプロモーションを行うというのは本当に稀なケースではないでしょうか。

「RIZINとのクロスプロモーションに関しては、サカキバラが望み、信頼関係があるから実現できたんだ。互いに腹を割って話すことができる。そうだね、尊敬し信用すること。そしてタイミングだ。確かにユニークな状況だよ。4年前かな、彼は『RIZIN×BELLATORの対抗戦っていうアイデアはどうだろうか?』と尋ねてきた。

その時、私はこう言ったんだよ。『もう少しRIZINのファイターを成長させてくれ。そうしたら一緒にやっていける』とね。今、それが現実になる。しっかりと時間を掛けて対抗戦を行う機が熟したんだよ」

──RIZINとの対抗戦により、Bellatorファイターのバリューが上がり、再び日本大会を開く礎になるという考えはありますか。

「う~ん、クロスプロモーションというものは両サイドでそれぞれの見方が存在している。そして、MMAワールドは何が起こるか分からない。我々のファイターにはワールドランキングを創ってトップ10を構成できる。RIZINの選手たちは主に日本だけで戦ってきた。ここでサトシ・ソウザがBellatorの選手──日本でAJと戦うことで、世界で名前を挙げ、インパクトを残すことが可能だ。

この対抗戦は、RIZINファイターにとって素晴らしい機会になるはずだ。そして私のファイター達は日本というMMAの歴史を創ってきた国で戦いたいと思ってきた。格闘技団体だけではない、マーシャルアーツの歴史が日本と共に紡がれてきたんだ。その日本で戦えることを、彼らは本当に幸せに感じている」

──今日、Bellatorから出場する3選手をインタビューさせていただいたのですが、3人揃って『このルールは最高だ』ということを話していました。今後、AJやフアン、そしてパトリシオ達は米国でもサッカーボールキック有り、4点ヒザ有りのルールで戦いたいと思わないでしょうか。

「ノー、ノー、ノー。Bellatorがルールを創ったわけじゃない。ユニファイド・ルールはユニファイド・ルールだ。ユニファイド・ルールはサッカーボールキックも、グラウンドでのヒザ蹴りも許さない。世界のほとんどの国と地域で、それらの攻撃は認められていない。日本ではPRIDEの時から、認められてきたけどね(笑)。マーシャルアーツとは自分を試すもの、日本で彼らがこのルールで戦いたい気持ちは理解できるよ。そして、サカキバラと一緒に素晴らしい試合を実現させていきたい。

あと会見で余りサカキバラは我々の合意のついて話していなかったように思うけど、最初は我々が日本に来て、リングを使用してRIZINルールで戦う。第2回は米国でケージを使って、Bellatorルールで対抗戦を行う」

──おぉ、それは楽しみです!! つまり日本人選手が米国で戦うということですね。

「きっとね。シカゴ、LA、サンノゼといくらでも開催候補地は存在する。それにBellatorは米国だけでイベントを開いているわけじゃない。だからRIZINとの対抗戦だってアイルランドのダブリン、フランスのパリで行うこともあるだろう。とにかく、次はBellatorルールだ」

──それだけ日本を重視してくれることに、ただ感謝です。とはいえ、世界的に見てBellatorとRIZINは対等の立場のプロモーションではなく、純粋にファイターのレベルに応じて対抗戦が実施されることになります。ならば今後はRIZINだけでなく、Bellatorでは北米のプロモーションはともかくとして、時がくればロシアのM-1やACA、あるいはポーランドのKSW、アジアのONE Championshipというプロモーションと対抗戦を行うことも可能なのでしょうか。

「いいかい? 我々のビジネスはいつも門戸を開放している。条件が正当で、状況が正しのであればどこのプロモーションとも対抗戦を行うことは可能だ。それはUFCも含めての話さ。Bellatorには、世界のベストファイターが揃っている。現状、Bellatorの歴史で最高のメンツが集まっていると断言できる。

6年間かけて、この状況を創り上げた。選手を育てるのは簡単じゃない。AJやパトリシオは上手くいった例だ。アーロン・ピコを見て欲しい、選手の育成には時間が掛かる。今、我々は最高のファイターが育った。他のどのプロモーションとも対抗戦は可能だよ。UFCが受けるなら、我々はやるよ」

──ところで堀口恭司選手はBellatorとも話し合い、米国でもバンタム級だけでなくフライ級で戦いたいとスコットに伝えたと言っていました。Bellatorでフライ級の試合が組まれ、王座が制定されることはあるのでしょうか。

「とにかく私はホリグチの戦い方が大好きだ。私の意見としては、彼こそが日本で一番のMMAファイターだ。2試合を終えて、ダン・ランバートとも話をしたんだけど、バンタム級の相手はホリグチには大きすぎる。パッチー・ミックスの大きさを見ただろう? アンフェアだよね、あの体格の違いは。身長も違い過ぎる。

ホリグチのリクエストに関しては、Bellatorとしてもしっかりと考慮している。フライ級の試合を組むなら10人、20人と契約する必要があるしね。でも、それは問題ない。真剣にフライ級の創設を考えているよ」

──それは楽しみです。引き続き、Bellator本体の話ですが、2023年にライト級ワールドGPを行うという根強い噂があります。そして、ニューカマーの補充をも進んでいます。そこに日本人ライト級選手の出場もあるでしょうか。

「う~ん、ライト級ワールドGPかい……。確かに、その通りだ。我々には素晴らしいライト級ファイターがいる。次のワールドGPはライト級で、2023年に行う。だからサトシ・ソウザには『次の試合で勝とうが、負けようが君がRIZINのチャンピオンになら我々のトーナメントに出場してほしい。招聘する』と伝えさせてもらuよ。

スケジュール的に可能なら、我々はサトシにBellatorライト級GPで出て、私たちのベストファイターと戦って欲しいと思っている」

──いやぁ、鳥肌モノの話です。ところで、スコットはRIZINライト級ではチャンピオンにしか興味はないですか。

「そこはこれから話していくよ。ただし、枠は8つしかないんだ。パトリッキー・フレイレ、ウスマン・ヌルマゴメドフ、AJ・マッキー、トイック・ムサエフ、ベンソン・ヘンダーソンもいる」

──そこにサトシ選手が加わるとすれば、既に6席が埋まってしまいます。さらにピーター・クイリー、ブレント・プリマス、ジェイジェイ・ウィルソン、アヴィブ・ゴザリ、ランス・ギブソンJrというロースターに加え、これからサークルケージ初陣を戦うマンソール・ベルナウイやピーター・バウシュトと世界中のトップ・プロスペクトが控えています。

「その通りなんだ。だからチャンピオンを招聘し、もう1人は補欠戦に出場するのが妥当かな。これだけのファイターが揃っているから、RIZINや日本から何名もエントリーをさせることは難しい。だからトーナメント枠はチャンピオン、そして補欠戦に1人出てもらうことになるだろう」

──補欠戦に日本人選手が出られるのも、もの凄く楽しみです。スコット、お忙しいところインタビューの時間を割いていただきありがとうございます。最後に日本のファンに一言お願いします。

「私が日本のファンに言いたいことは『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』ということだよ。この本当に素晴らしいマッチアップで、日本の格闘技界を盛り上げたい。過去、日本の格闘技界と一緒にやってきて、本当に色々な勉強をさせてもらった。

K-1時代には、如何に国際的なプロモーション活動をするのかという経験を大いにさせてもらったんだ。当時からの友人が住む、日本にはいつだって戻って来たいと思っている。

特に3年間、ファイトビジネスから離れている間も日本に戻ってきてファイトを観戦したいと思っていた。日本で試合を観ると、いつも最高の気分になれた。私はBellatorのプロモーターなだけでなく、マーシャルアーツのプロモーターとして日本のファンを愛している。日本のマーシャルアーツは本当に最高だからね」

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BELLATOR Bellator286 MMA MMAPLANET o ウラディミール・トコフ ジェイジェイ・ウィルソン

【Bellator286】ガードから極め狙いのジェイジェイ・ウィルソンがTD&トップのトコフから2-1判定勝ち

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ウラディミール・トコフ(ロシア)

頭を振って左の蹴りを見せるジェイジェイ。右ローをキャッチしたトコフが、ドライブしてテイクダウンを奪う。バックを譲って立ち上がったジェイジェイがキムラクラッチから引き込もうとするがトコフが許さず、自らのタイミングで後方に崩していく。スクランブルからバックを制そうとしたジェイジェイは、ボディロックのトコフを払い腰で投げて、バックを制すと、下になって三角絞めに入る。

肩を入れ胸を張って防いだトコフに対し、ジェイジェイはハイガードからクローズドを取り直し、左足をすくっていく。スプロールし左のパウンドを入れるトコフは、足を掴んで腰を切ってきても対応し、胸を合わせてガードの中に収まる。ジェイジェイが再び三角を狙うが、トコフは立ち上がって防ぐと鉄槌を連打する。ジェイジェイは極めきれず、この回のポイントがどうなるか分からないが、下になる悪いパターンにハマってしまったか。

2R、下になるなら極め切りたいジェイジェイ。左ハイを空振りし、トコフがそこにダブルレッグを合わせてテイクダウンを奪う。三角狙いのジェイジェイは、トコフに察知されしっかりとセットすることができない。結果、トコフはコツコツとパンチを落とし、ジェイジェイが腰を切ると反応していく。ジェイジェイはミッションコントロールからゴゴかオモを狙うが、これもトコフが察知する。トコフは大きなパウンドや素早い動きはなくコントロールに徹し、ジェイジェイのゴゴプラッタを潰す。

ジェイジェイは四角=デッドオーチャードを狙う仕草も見せるが、トコフがガードを担いでパウンドを落とす。クローズドを取り直したジェイジェイだが、トコフはパンチとエルボーの回転数を上げていく。体を振って防御したジェイジェイが、最後にヒップスローも潰されラウンド終了を迎えた。

最終回、スピニングバックフィストから左ミドルのコンビを見せたジェイジェイは、蹴り足を取られてテイクダウン狙いに前転でスクランブルもトコフが上を取り切る。ここでジェイジェイはヒップスローでスイープを仕掛け、耐えようとしたトコフを泳がせてバックグラブ、両足をフックしトライアングルフックへ。

トコフの右足ごとフックしなおしたジェイジェイが、左腕一本でRNCを狙う。手首を掴んで耐えたトコフは、上を向きなおしてマウント返しでトップへ。再びヒップスローを狙ったジェイジェイは察知されると、ヒザ十字狙いへ。ここでバックに回り、ジェイジェイが下を選択する。足をすくって腰を切ったジェイジェイは糸通しから三角絞めへ。

腕を送られたトコフは必至で暴れ、腹ばいになって頭をぬく。結果、サブミッションを回避して上を取ったトコフは、スペースを取ってパウンドへ。その刹那、ジェイジェイは立ち上がりスピニングバックフィストも空振りに。直後にトコフがダブルレッグを決めてタイムアップとなった。

サブミッションの仕掛けでは圧倒したジェイジェイだが、ニアフィニッシュという観点では試合をリードしたが、如何せん下になった時間が多かった。北米MMAシーンで、下からのコントロールでなくサブミッション・アテンプトがどれだけ評価されるか。

ジャッジの裁定は割れ、ジェイジェイが判定勝ちを手にした。極めきれないサブミッションを評価された──ある意味、画期的な裁定でジェイジェイがATT移籍初戦を勝利した。


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AJ・マッキー BELLATOR Bellator286 CJ・ハミルトン LFA MMA MMAPLANET o アダム・ボリッチ アーロン・ピコ イスラム・マメドフ ウラディミール・トコフ エンリケ・バルゾラ ガジヒ・ラバダノフ ジェイジェイ・ウィルソン ジェレミー・ケネディ スパイク・カーライル スミコ・イナバ ニック・ブラウン パトリシオ・フレイレ ファリド・バシャラット フアン・アルチュレタ ベラトール ベンソン・ヘンダーソン ペドロ・カルバーリョ ランス・ギブソンJr リチャード・パレンシア

【Bellator286】Bellatorの未来予想図?! プレリミのウィルソン、ギブソンJr、パレンシア、イナバに注目!!

【写真】正念場といえるジェイジェイ・ウィルソンのウラディミール・トコフ戦 (C)BELLATOR

大会スタートが間近に迫ってきたBellator286「Pitbull vs Borics」。1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで開催される同大会は、粒ぞろいのメインカード4試合だけでなく、これからのBellatorを占う上で非常に楽しみな選手がプレリミカードで多く見られる。

そんなプレリミ・メインは1月にベンソン・ヘンダーソンに不可解と表現しても良いスプリット判定負けを喫したイスラム・マメドフが、ニック・ブラウンと対戦するライト級マッチだ。

LFAライト級王者からベラトール入りしたブラウンは、地味目な風貌とは対照的に足関節でも一本を取れるグラップラー。レスリングではマメドフが上だからこそ、ブラウンの下になり際が気になる一戦といえる。


同じライト級ではジェイジェイ・ウィルソンが、仕切り直しの一戦でウラディミール・トコフという同じく新鋭と戦うマッチアップが見られる。

ワールドGP出場のペドロ・カルバーリョを破り、フェザー級の超新星として注目されるようになったキウイファイターだが、体が大きくなりライト級転向を決める。が、その初陣でガジヒ・ラバダノフのTD&コントロールに敗れた。

モダン柔術から、VTを想定したオールドスクール柔術の手ほどきを受け、ノーギ柔道をも取り入れたウィルソン。経験値は自身よりやや少なく、対戦相手のクオリティもやや低いトコフを相手に、簡単に下になるようでは厳しい試合となる。

さらにライト級ではデビュー以来6連勝中のランス・ギブソンJrも出場し、ドミニク・クラークと戦う。

NHB世代のランス・ギブソンを父に持ち、競技として洗練される以前──喧嘩や決闘の香りがする時代のMMAのスキルを父から受け継いだ。そんなギブソンJrだけに、そろそろもう1段階上の相手との試合が見てみたい。それゆえにしっかりとフィニッシュが求められるクラーク戦だ。

バンタム級ではLFAバンタム級王者からサークルケージに進んだリチャード・パレンシアが気になる。

キャリア10勝0敗のパレンシアが、ベラトールで勝ち切れていないCJ・ハミルトンを相手にどのようなパフォーマス&可能性を見せることが可能か。パレンシアとLFA王座を争ったアラン・バゴッソはコンテンダーシリーズでファリド・バシャラットに完敗を喫しており、ハミルトン戦は査定マッチと受け取ることもできる。トップをやりあえるという期待を見る者に抱かせる勝利が、パレンシアには必要となる。

女子ストロー級のスミコ・イナバも見逃せない。この情報化社会にあって、今も未知の日系ハワイアン戦士は、2年前のプロデビュー以来、全ての試合をベラトールで戦い4試合連続フィニッシュ勝利中だ。

今回の相手は黒星先行のナディーン・マンディアウだけに、現時点のイナバの持ち味である超アグレッシブファイトのデモンストレーションとなるのか。

■視聴方法(予定)
10月2日(土)
午前7時30分~ U-NEXT

■ Bellartor286計量結果

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ: 144.6ポンド(65.58キロ)
[挑戦者]アダム・ボリッチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr: 155.8ポンド(70.66キロ)
スパイク・カーライル: 156.6ポンド(71.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ジェレミー・ケネディ: 145ポンド(65.77キロ)

<141ポンド契約/5分3R>
フアン・アルチュレタ: 141ポンド(63.95キロ)
エンリケ・バルゾラ: 137.4ポンド(62.22キロ)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ: 155.2ポンド(70.39キロ)
ニック・ブラウン: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン: 156ポンド(70.76キロ)
ウラディミール・トコフ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
カジムラット・バスタエフ: 186ポンド(84.37キロ)
ハリド・ムルタザリエフ: 185.2ポンド(84.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 124.8ポンド(56.6キロ)
ナディーン・マンディアウ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ライアン・ライリー: 144ポンド(65.31キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.4ポンド(70.48キロ)
ドミニク・クラーク: 158.2ポンド(71.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マックス・ロスコフ: 155.4ポンド(70.48キロ)
マイク・ハメル: 155.6ポンド(70.57キロ)

<バンタム級/5分3R>
リチャード・パレンシア: 136ポンド(61.69キロ)
CJ・ハミルトン: 135.2ポンド(61.32キロ)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世: 136ポンド(61.69キロ)
ミゲール・ペインバート: 131ポンド(59.42キロ)

<ライト級/5分3R>
ケオニ・ディッグス: 155.6ポンド(70.57キロ)
ヒカルド・セイシャス: 156ポンド(70.76キロ)

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator286 CJ・ハミルトン MMA MMAPLANET o RIZIN   アダム・ボリッチ アーロン・ピコ イスラム・マメドフ エンリケ・バルゾラ ジェイジェイ・ウィルソン ジェレミー・ケネディ ジャスティン・ゴンザレス スパイク・カーライル スミコ・イナバ パトリシオ・フレイレ フアン・アルチュレタ ランス・ギブソンJr リチャード・パレンシア

【Bellator286】計量終了 充実のメインカード。アーロン・ピコ✖ジェレミー・ケネディは見逃し無用

【写真】タイトルマッチもそうだが、ピコ✖ケネディはマストウォッチだ(C)BELLATOR

1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで開催されるBellator286「Pitbull vs Borics」の計量が9月30日(金・同)に行われた。

メインはイベント名にあるように王者パトリシオ・フレイレにアダム・ボリッチが挑むBellator世界フェザー級選手権試合。チャンピオンが144.6ポンド、挑戦者が145ポンドで計量を終え、セレモニアル計量でのフェイスオフではしっかりと握手を交わした。

改めて両者が並ぶと、身長差が浮き彫りとなっているが、それ故にパトリシオがレベルチェンジで組みやすいのか。そのタイミングでヒザ神のヒザ蹴りが炸裂するのか──非常に楽しみだ。


今大会は前フェザー級王者のAJ・マッキーJrがライト級でRIZINでも活躍したスパイク・カーライルと対戦するが、そのカーライルの計量失敗でキャッチウェイト戦で戦うこととなった。

また当初の予定ではバンタム級戦だったフアン・アルチュレタ:✖ エンリケ・バルゾラの一番もファイトウィークになり 141ポンド契約に変更されている。

141ポンド丁度だったアルチュレタと、137.4ポンドだったバルゾラ。この計量結果からみても体重を落とせない状況に陥っていたのはアルチュレタだったことは明白だ。そんな両者もしっかりと手を合わせてステージを後にしている。

粒ぞろいのメインカードにあって、マニア垂涎のマッチアップはアーロン・ピコ✖ジェレミー・ケネディのフェザー級マッチといえる。

殴って良し、倒して良し。MMAファイターとして理想的に各局面での地力が高いピコだが、なぜかMMAとしては穴があるのか手痛い黒星を喫することが多かった。そんな穴を埋めるべき、ジャクソン&ウィンクMMAで再生されたピコは、フィニッシャーの側面を残したまま、レスリング軸の手堅さを見せるようになり現在6連勝中だ。

特にジャスティン・ゴンザレス戦のゲームのまとめ方は、本来の意味でピコらしさを封印したことで、彼が上位陣に再び挑む状況にあることを知らしめた。

そんななかでのミスター・ウェルランディッドと呼んでも過言でないケネディとの一戦は見逃せない。もともとケネディも殴ってKO、テイクダウンからパウンドアウト、さらに一本勝ちができるオールラウンダーだ。とはいえ、ピコと比べると一つのエレメントでの強さは見劣りする。

とはいえ、全ての要素を混ぜ合わせた──結合ではなく、融合というべきMMAの完成度の高さではケネディはピコを上回る。特に、そのねちっこい展開における耐久性の高さがケネディの17勝3敗という戦績を支えている。

ピコとしては、タイトル戦線に名乗りを挙げるには、このタイプのファイターに勝利することが必須。もちろんハイライトリール的なKO勝ちも可能だが、そこに至るプロセスが打撃と組みの両面で、精神面も含め虚と実を交えた総合力争いであれば、ピコのMMAファイターとしての完成度はさらに上がる。

真のトップへの最後の一里塚に対し、ピコがどのようなMMAを仕掛けるのか、見極めたい。そんな両者、セレモニアル・フェイスオフの時点になってなお上背で優るケネディよりも、ピコの方が目の周囲がくぼんでおり、ハードな減量がなされたことが想像できる。ピコ✖ケネディは減量、リカバリー、戦術、技術、精神力、全てが問われるインディヴィジュアル総力戦だ。

■視聴方法(予定)
10月2日(日)
午前7時30分~ U-NEXT

■ Bellartor286計量結果

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ: 144.6ポンド(65.58キロ)
[挑戦者]アダム・ボリッチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr: 155.8ポンド(70.66キロ)
スパイク・カーライル: 156.6ポンド(71.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ジェレミー・ケネディ: 145ポンド(65.77キロ)

<141ポンド契約/5分3R>
フアン・アルチュレタ: 141ポンド(63.95キロ)
エンリケ・バルゾラ: 137.4ポンド(62.22キロ)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ: 155.2ポンド(70.39キロ)
ニック・ブラウン: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン: 156ポンド(70.76キロ)
ウラディミール・トコフ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
カジムラット・バスタエフ: 186ポンド(84.37キロ)
ハリド・ムルタザリエフ: 185.2ポンド(84.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 124.8ポンド(56.6キロ)
ナディーン・マンディアウ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ライアン・ライリー: 144ポンド(65.31キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.4ポンド(70.48キロ)
ドミニク・クラーク: 158.2ポンド(71.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マックス・ロスコフ: 155.4ポンド(70.48キロ)
マイク・ハメル: 155.6ポンド(70.57キロ)

<バンタム級/5分3R>
リチャード・パレンシア: 136ポンド(61.69キロ)
CJ・ハミルトン: 135.2ポンド(61.32キロ)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世: 136ポンド(61.69キロ)
ミゲール・ペインバート: 131ポンド(59.42キロ)

<ライト級/5分3R>
ケオニ・ディッグス: 155.6ポンド(70.57キロ)
ヒカルド・セイシャス: 156ポンド(70.76キロ)

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【Bellator286】アダム・ボリッチの挑戦を受けるパトリシオ・フレイレ「彼の攻撃は届かない」

【写真】すっかりと落ち着き、アダルトな雰囲気を醸し出すようになったパトリシオ (C)MMAPLANET

1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで開催されるBellator286「Pitbull vs Borics」。大会名の通り、メインではBellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレが、アダム・ボリッチの挑戦を受ける。

フェザー級では3度目の王座奪取を4月に果たしたフレイレは、通算7度の王座防衛に成功している。そして第3次王朝としては初防衛戦となるボリッチ戦を今週末に控えたパトリシオ・フレイレにインタビューを試みた。


──パトリシオ、久しぶりです。

「ブラザー、調子はどうだい?」

──絶好調ですよ。メディア対応など忙しい日に、パトリシオがインタビューを受けてくれたので。

「当然だよ。日本からのインタビューを受けることは、僕にとっても光栄なことだからね」

──ありがとうございます。土曜日の夜にアダム・ボリッチの挑戦を受けます。今の調子はいかがですか。

「アダム・ボリッチはとても才能のあるファイターで、優れたキックボクサーだ。柔術やレスリングも駆使して戦いたい。もう、準備はできているよ。チャンピオンとして、グッドシェイプを保ち、良い時間を過ごし今もここにいる。次も良い試合にしたい」

──ところで4月にAJ・マッキーに勝った試合は、ジャッジの裁定結果について色々な意見が聞かれました。

「確かに試合は裁定にもつれ込んだけど、完全に僕が勝っていた。接戦になれば人々が判定について色々なことを意見するのは、ごくごく普通のことだ。でも、僕が勝っていたことは間違いない」

──ファンはKOや一本というフィニッシュが求めますが、25分間の戦いはスマートである必要があります。前回の世界戦は、どのようなゲームプランだったのでしょうか。

「ゲームプランは勝つこと。勝ち方は問題じゃなかった。いつだって戦術を用いている。あの時はテイクダウンされないように戦うことが第一だったんだ。そしてパンチとキックを当てること。試合中、そこを徹底していた」

──では現状、ベラトールのフェザー級戦線で最強のチャレンジャーであるボリッチの印象を教えてください。

「彼のキックは、巧くて力強い。気を付けないといけない。でも、そこはしっかりと練習してきた。パンチも強いけど、僕ほどパワフルじゃない。テイクダウンできるかどうか分からないし、キックボクシングマッチになると思う。まぁ、試合が始まってどうなるか──だね」

──ボリッチはフェザー級でも特に大きいかと思います。

「その通りだ。ボリッチはデカい。背が高くて、少し瘦せているかな。でも、これまでにそういう相手とは何度も戦ってきた。僕のキャリアは、そういう選手との戦いの連続だったからね」

──リーチが長いですが、どのような距離で戦うことになると思いますか。

「長い距離からパンチを届かせることができるから、しっかりと距離を取らないといけない。そして左右への動きも必要になってくる。そうやって動き続けて、相手のパンチにカウンターを入れる距離を測って戦うよ。僕がやるべき動きをすれば、彼の攻撃は届かない。踏み込んで戦うことはできなくなる」

──ところでボリッチにインタビューをした時に「もともとAJよりもパトリシオと戦いたかった」と言っていました。パトリシアはレジェンドで、ベラトールMMAの歴史そのものだから。そして、その遺産を受け継ぐのが自分だと。

「そういってくれることは感謝している。ただし、僕の後継者になるには経験の差は明白だよ」

──ボリッチが25分間を戦ったのは確か1度だけですが、パトリシオは16度の5分✖5R制の試合で、7度フルラウンドで戦っています。

「ずっとチャンピオンだったから、5Rまで戦うことはなくても、25分間を戦う準備は何度もしてきた。そのためには5R、6Rというスパーリングを何度もこなす必要がある。経験上、3Rと5Rでは全く戦いの質が変わってくるんだ。そういうことを知り抜いていると思っているし、25分間を戦えるだけ準備はしてきたよ。土曜の夜は攻める姿勢、動きの多い戦いを皆に見てもらう。そしてヤツをぶっ殺すよ」

──では最後にU-NEXTの中継で今回のタイトル戦を視聴するファンに日本のファンに一言お願いします。

「全ての日本のファンを愛している。いつの日か、日本で戦いたいと思っている。それが僕の夢なんだ。サンキュー」

──ムイト・オブリガド。

「アリガトウゴザイマス」

■視聴方法(予定)
10月2日(土)
午前7時30分~ U-NEXT

■Bellator286対戦カード

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
[挑戦者]アダム・ボリッチ(ハンガリー)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
スパイク・カーライル(米国)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
ジェレミー・ケネディ(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
フアン・アルチュレタ(米国)
エンリケ・バルゾラ(ペルー)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ(ロシア)
ニック・ブラウン(米国)

<ライト級/5分3R>
マックス・ロスコフ(米国)
マイク・ハメル(米国)

<バンタム級/5分3R>
リチャード・パレンシア(米国)
CJ・ハミルトン(米国)

<ミドル級/5分3R>
カジムラット・バスタエフ(ロシア)
ハリド・ムルタザリエフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
ウラディミール・トコフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr(カナダ)
ドミニク・クラーク(米国)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
ナディーン・マンディアウ(ベルギー)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世(米国)
ミゲール・ペインバート(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ(ブラジル)
ライアン・ライリー(米国)

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