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【UAEW11】中東がアフリカンの世界進出の扉に?! ディアがピネイロにフルマークの判定勝ち

【写真】カーフでなく、ローを効かせたディア。今後に注目だ(C)UAE WARRIORS

<フェザー級/5分3R>
フアレス・ディア(カメルーン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
アンドレ・ピネイロ(ブラジル)

サウスポーのディアがフックの連弾を見せ、ピネイロが右ミドルを返す。ならばと左ハイを蹴ったディアが左ミドルを蹴り込む。ピネイロはスピニングバックフィストを見せ、バックエルボーを狙う。ディアはケージを背負ったピネイロの左アッパー、強烈な右ローを蹴る。ローを続けたディアは、蹴り足をキャッチして右フック。たまらず距離を外したピネイロだが、ローに顔をしかめてしまう。ディアは左ミドルハイでピネイロの重心をあげさせ、蹴りをキャッチして殴るなど試合を攻勢に進める。

ピネイロもローに右を合わせようとするが、左前蹴りを腹に受け、ローで体が傾く。シングルを切ったディアは右フック、接近戦では単発でなくコンビネーションを繰り出し、終盤にも重いローを決め初回を取った。

2R、ピネイロは思い切り右のハイを見せ、ミドルから組みへ。ディアはショートを当てて、ローにつなげる。ピネイロも左を伸ばすが、オーソで構えるようになったディアのローで動きを止められてしまう。両手を広げ、ローを蹴ると知りを振る仕草を見せるディアは、余裕を持ってローを蹴り込むファイトに徹する。

ピネイロは右を振るってダブルレッグへ。スプロールしたディアは、ピネイロが立ち上がってくるところに左ハイを当ててダウンを奪う。パウンドを落とそうとしたピネイロにシングルを仕掛けたピネイロだが、倒せずガードを取る。ディアは立ち上がったままで足を掴みパンチを落とし、残り40秒でレフェリーがブレイクを命じた。残り30秒、ディアの右ローにケージに下がったピネイロ、両者揃って残り10秒の合図をタイムアップと勘違いし離れる。先に気付いたディアだが、背中を見せたピネイロに攻撃することはなかった。

最終回、ピネイロは右オーバーハンドで前に出るが、逆に左フックをテンプルに被弾し後方に倒れる。スクランブルを許さず、立ち上がった状態で鉄槌を落とすディアが離れてスタンドに待ち受ける。ピネイロは右ローを蹴られ、ケージに寄り掛かるようになる。ローを掴まれ引き込むピネイロに対し、ディアは寝技には付き合わない。首相撲からヒザを入れ、左フックを被弾しながら右を返すピネイロは、ローで攻撃を続けることができない。

ついには左足を蹴られると、引き込むようになったピネイロ。ディアはここもスタンドで待ち受け、レフェリーがピネイロを立たせる。ローを蹴るが、特に仕留めに掛ることがないディアはタイムアップを迎えて、勝利の舞いを見せた。結果、ディアがフルマークの判定勝ちを収めた。

10勝2敗のピネイロを破り、キャリア7勝2敗としたディア──、サッカーでもそうだが中東のMMA大会はアフリカンの世界への扉となるかもしれない。