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【ACA120】間もなくスタート。フロイス&オリベイラ≠2人のブラジル人王者に、北米メジャー還りが挑戦

【写真】闘牛×闘牛の試合となるのか、それともフロイスが闘牛士になれるのか興味深い(C)ACA

26日(金・現地時間)、ロシアはサンクトペテルブルクのシブール・アリーナでACA120が開催され、メインとセミでブラジル✖ロシアの2階級の選手権試合が組まれている。

メインはACAフェザー級王者フィリッピ・フロイスにマゴメドラスル・カズブラエフが挑戦し、セミでは王者ダニエル・オリヴェイラに、マゴメド・ビブラトフが挑むACAバンタム級選手権試合だ。

つまり2試合ともブラジル人王者にロシア人ファイターが挑戦することになる。


2019年10月にサルマン・ザマルダエフを破り王座に就いたフロイスは、昨年12月にマラット・バラエフを破り初防衛戦に成功、今回が2度目のタイトルディフェンスとなる。ノヴァウニオン所属、修斗ブラジルが管理する修斗南米王座のフェザー級チャンピオンでもあったフロイス。

サウスポー、フィジカルで上回るロシア勢に対し、タイミングと気迫のこもった打撃戦を繰り広げ、レスリング的には組み負けても、そこはノバ所属だけに下からキレのある仕掛けを持っている。

対して挑戦者のカズブラエフは、Bellatorが2010年代前半期に巻き起こした第一次ロシアンパワーの北米席巻期にフェザー級トーナメントで優勝も、世界王座に挑戦することなくロシアに戻りACBからWFCA、そしてACAを主戦場に現在は4連勝中だ。

さすがにベラトール参戦時と比較すると、スピードは落ちたカズブラエフだが、スピードを飲み込む組みがあることでの圧力を持ち、テイクダウンからのコントロール&パウンド攻撃は威力を増している。鍵は5Rという長丁場、ACAのロシアンファイターは序盤から飛ばす傾向があるために、カズブラエフの突進力もダメージという戦果を挙げない限り、ペース配分では上のフロイスに3R以降の反撃を許すことは十分に考えられるだろう。

バンタム級タイトルマッチは、上記にあるガスブラエフ以上に強さを全面に打ち出して戦う、ロシア人のような戦い方をするのが、王者オリヴェイラの特徴だ。

まるで100メートル走でフルマラソンを走り抜くような全力ファイトが信条だが、折り返し地点はすでにスタミナに問題が出ており、そうなると相手と距離を取り始める。

ここでオリヴェイラがしたたかなのは、疲れて省エネにファイトになりつつも、一発に込める力、爆発力はパンチ、ヒザ、テイクダウンと揃ってタコメーターを振り切るような勢いで攻めることだ。それ以前に突進力を受け止めていた対戦相手も既に疲弊しており、この一発に飲み込まれるケースは少なくない。

そんなチャンピオンに挑戦するビブラトフも、WSOFからUFCを経験し、ACAに戻ってきた選手だ。ただし、UFCでは1勝2敗と結果を残すことはできなかった。ビブラトフはどちらかというと間合いを図り、相手の攻撃をかわして自身の攻撃を当ててくタイプだ。

ジャブで距離を測り、同じ踏み込みで後ろ回し蹴りという軸があったビブラトフだが、今流行りのカーフではなく、ヒザの横を蹴るアウトサイドの右ロー、インサイドの左ローという武器も身に着けている。その蹴りの距離をオリヴェイラに勢いがある間に取ることができるかが、タイトル戦の行方を占う上で大きなポイントとなるだろう。

セミより前ではPFLから転じ、ACAで2戦目となるラシッド・マゴメドフも気になる。奇しくもUFC、Bellator、そしてPFLと北米3大プロからの帰還者が、母国でどのような結果を残るのか、見ものだ。

■視聴方法(予定)
3月27日(土・日本時間)、
午前零時~ ACA TV

■ACA120対戦カード

<ACAフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] フィリッピ・フロイス(ブラジル)
[挑戦者]マゴメドラスル・カズブラエフ(ロシア)

<ACAバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]デニエル・オリヴェイラ(ブラジル)
[挑戦者] マゴメド・ビブラトフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)
サルマン・ザマルダエフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
サリミジェヘイ・ラスロフ(ロシア)
デニス・スモルダレフ(エストニア)

<ライト級/5分3R>
ムハメド・ココフ(ロシア)
ラシッド・マゴメドフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
アプティ・ビマルザエフ(ベラルーシ)
トゥラル・ラジモフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級/5分3R>
イスラム・オマロフ(ロシア)
ビベール・トゥメノフ(ロシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ムスリム・マゴメドフ(ロシア)
レオナルド・シウバ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ムラット・グゴフ(ロシア)
イワン・シュトルコフ(ロシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
アミルカン・ガジヒエフ(ロシア)
ドミトリー・クリヴレタス(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ロンマリ・ナルジエフ(ロシア)
デニス・シウバ(ブラジル)

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