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UFC300:第9試合・ボー・ニッカル vs. コーディ・ブランデージ

ミドル級。

ニッカルはレスリング全米王者。MMAデビューは22年6月で、まだ1年10ヶ月。キャリア5戦すべて1Rフィニッシュ勝利。UFCでも2連勝だが、初戦は当時UFC2勝4敗のジェイミー・ピケット、2戦目はUFCデビュー戦のバレンタイン・ウッドバーンで、このクラスでは全く勝負にならない。28歳。

今回はUFC4勝4敗のブランデージとの試合に。現在2連勝中だが、そのうち1戦はジェイコブ・マルクーン相手に劣勢な展開から、後頭部に肘をもらって反則勝ちを拾った試合。前回は相手の腕十字をリフトして頭から叩きつけてのKO勝ち。29歳。

オッズでは今大会一番の大差でニッカルがフェイバリット。もっと上、ランキング手前くらいの相手との試合が見たかったが、相手から対戦を拒否されているのか。

右ハイを見せたブランデージ。飛び膝。かわしたニッカル。左フック!かすめて膝を着いたブランデージ。ニッカルタックル。スクランブルで上を取ろうとしたブランデージだが、ニッカルすぐに反転してがぶりに。ケージに押し込みまたテイクダウン狙い。投げた。すぐに立つブランデージだがスタンドバックに。両足フックした。チョークを狙うがまだ真後ろではない。反転して正対したブランデージ。ハーフに。しかしマウント。三角マウントにして肘を落とす。反転しようとしたブランデージだがニッカルすぐにバックにつく。残り1分。ハーフバックに。腕を掴んで耐えているブランデージ。動きがないままホーン。

1Rニッカル。しかし初めて1Rで仕留められず。

2R。左ミドルを入れたニッカル。ブランデージミドルを入れるがキャッチしたニッカル。タックルへ。しかし切ったブランデージ。が、またタックルに入るとテイクダウン。ハーフバックからチョークを狙うがブランデージ正対して外した。ハーフで押さえ込みながらパウンドを入れるニッカル。足を抜いてマウントに。体を起こさずに肩固めを狙いつつパウンド。体を起こしてパウンドを入れるとブランデージ亀になりバックマウントの体勢に。仰向けでチョーク。タップアウト。

結局危なげなし。ランカー相手でないと実力は測れない。

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UFC300:オッズ/予想と展望

アレックス・ペレイラ 1.77
ジャマール・ヒル 2.10

ペレイラの初防衛戦。Glory王者ペレイラはUFC4戦目で当時の絶対王者アデサニヤを破りミドル級王者となったがダイレクトリマッチでKO負け。減量が厳しいことからライトヘビー級に階級を上げ、初戦でヤン・ブラホビッチのテイクダウンに苦戦したがスプリット判定勝ち。昨年11月に、負傷で王座返上していたプロハースカと王座決定戦で対戦し、グラウンドへの肘連打でKO勝ちして最短でのUFC2階級制覇を達成した。

ヒルはプロハースカが返上した王座を元王者テイシェイラを破って獲得したものの、UFC290のファイトウィークイベントのバスケットボールの試合で転倒しアキレス腱を断裂。長期欠場となりタイトルを返上した。今回が負傷以来9ヶ月、前回の試合からは1年3ヶ月ぶりの復帰戦。

両者ともストライカーだが、打撃勝負になればペレイラか。あるいはMMAを開始とともに柔術を始め、現在は茶帯ヒルの組技が見られるかもしれないが。

ペレイラKO勝ち。

ジャン・ウェイリー 1.20
ヤン・シャオナン 4.80

UFC初の中国人同士のタイトルマッチ。ストライカーから組みの強さもあるトータルファイターに変貌しているウェイリーに対し、打たれても引かない体の頑丈さが武器のシャオナンは、テイクダウンされるとリカバリーできずに押さえ込まれがちで、グラウンドに穴がある。

ウェイリー判定勝ち。

ジャスティン・ゲイジー 1.57
マックス・ホロウェイ 2.45

BMFタイトルマッチ。前戦でポイエーと対戦したゲイジーは、打撃でポイエーが優勢な展開から、2Rに右ストレートからの右ハイでKO勝ち。

ホロウェイはフェザー級ではヴォルカノフスキー以外には10年間無敗だったが、ヴォルカノフスキーに3連敗中で、タイトル挑戦の機運が高まらない中でポイエーとの暫定王座決定戦以来、ジャスト5年ぶりにライト級に挑むが、このタイミングでヴォルカノフスキーが王座から陥落し、フェザー級王座への挑戦の可能性も高まってきた。しかしこの試合に勝てばライト級でもトップランカーとなり、王者マカチェフに挑戦する話が出てきてもおかしくない。

ゲイジーKO勝ち。

チャールズ・オリベイラ 2.85
アルマン・ツァルキヤン 1.44

元王者オリベイラは昨年10月のアブダビ大会でマカチェフとのリマッチが組まれていたが、直前に目の上をカットし欠場。マカチェフが代役の挑戦者ヴォルカノフスキーに完勝したことで、オリベイラにそのまま次期挑戦権が残るかと思われたが、ブランクもあり強豪ツァルキヤンとの対戦に。

ツァルキヤンはUFCデビュー戦でいきなりマカチェフ戦だったが、マカチェフからテイクダウンを奪うなど、最も苦しめたといっていい内容で健闘。前戦ではベニール・ダリウシュを1RでKOし、ランキングも4位まで上昇した。

ゲイジー vs. ホロウェイの勝者とどちらが次期ライト級挑戦者になるか、試合内容でも争うことになる一戦。

ツァルキヤンKO勝ち。

ボー・ニッカル 1.05
コーディ・ブランデージ 12.00

全米レスリング王者ニッカルはここまでキャリア5戦すべてが1Rフィニッシュ勝利で、もっとも長かった試合でも2分54秒。対するブランデージは、今回の出場者の中で圧倒的に(唯一と言ってもいい)実績のない選手。おそらくニッカルとの対戦をランカークラスの選手が拒否しまくって回ってきたのだろうが、それは仕方ないとしてもメインカードとは。UFCで3連敗の後、ジェイコブ・マルクーンにもバックを取られて肘を打ち込まれ完敗の流れから、マルクーンの肘が後頭部に入り反則勝ちを拾うと、前回は腕十字を掛けてきた相手をスラムで叩きつけKO勝ち。ニッカル相手に勝つ要素はまったくないと思われるが、奇跡を起こせるか。

ニッカルKO勝ち。

イリー・プロハースカ 2.05
アレクサンダル・ラキッチ 1.80

プロハースカはテイシェイラからタイトルを獲得後、肩の大怪我で王座を返上。復帰戦がペレイラとの王座決定戦だったが、2Rにケージに詰めたところでペレイラのショートのパンチで効かされ、タックルに行ったところを肘連打で潰されてKO負けしUFC初黒星。

ラキッチはランキングを3位まで上げ、2022年5月に当時の1位ヤン・ブラホビッチと対戦。優位に試合を進めていたが、3Rにバックステップした際に膝前十字靭帯を断裂(ライトヘビー級怪我人多くない?)し、長期欠場。今回が約2年ぶりの復帰戦となるが、オッズは意外にもラキッチフェイバリット。

プロハースカ判定勝ち。

カルヴィン・ケーター 2.45
アルジャメイン・スターリン1.57

バンタム級王者スターリングのフェザー級復帰初戦。フェザー級で戦うのは13年ぶりだが、もともとバンタム級では減量がかなりきつく、フェザー級転向を常に考えている状態だった。初戦の相手は180cmの長身ケーターで、身長・リーチは前回敗れたショーン・オマリーと同じストライカー。ケーターも前戦で飛び膝から着地した際に膝を負傷して長期欠場しており、1年半ぶりの試合となる。

スターリング判定勝ち。

ホリー・ホルム 4.30
ケイラ・ハリソン 1.24

ボクシングとキックの世界王者だったホルムだが、最近はすっかりグラップリング主体に。しかし相手が柔道2タイムオリンピック金メダリストのハリソンでは分が悪い。原点に戻ってタックルを凌いでの打撃で勝負し、生涯最大の勝利だった柔道銅メダリストロンダ戦の再現なるか。

ハリソンは柔道時代は78kg級。MMAでも主戦場は約70kgのライト級で、フェザーに落としたことも1度しかない。果たしてバンタムまで落とせてちゃんと動けるのか。

ハリソン一本勝ち。

ソディック・ユサフ 2.20
ディエゴ・ロペス 1.70

ロペスはノーランカーだがUFCデビュー戦で無敗のモフサル・エフエロフ相手に互角に近い勝負をして、そこから2連続1Rフィニッシュ勝利し、今回がランカー初挑戦。期待の新星として記念大会に大抜擢された。

相手のユサフは前回初めてメインに登場し、エドソン・バルボーザから序盤にパンチでダウンを奪いKO寸前まで追い込んだが、攻め疲れして以降は盛り返され判定負け。オッズではロペスがフェイバリットになっている。

ジェイリン・ターナー 1.42
ヘナート・モイカ2.95

ライト級10位ターナー vs. 13位モイカノ。ふたりともそこそこハイアベレージだが、化け物揃いのこの階級だと10位~15位あたりから上がっていけない。元王者でも期待の新鋭でもない、ある種今大会唯一の普通の試合。

ジェシカ・アンドラージ 1.74
マリナ・ロドリゲス 2.14

女子ストロー級4位アンドラジ vs. 6位ホドリゲスで、セミのタイトルマッチのバックアップ要員とも思える試合。2人とも2連敗を前回の試合で勝って止めていて、すぐにタイトルに挑戦できるポジションではないが。

ボビー・グリーン 1.54
ジム・ミラー 2.54

2009年のUFC100、2016年のUFC200に続いての記念大会出場となるミラー。当然ただ1人の記録だが、UFC200からの連続出場もミラーのみ。今大会最年少27歳のツァルキヤンがUFC400に出られたとしても、15年後のUFC500に出るのは難しそうなので、当分この記録に並ぶ選手は出てこない。直近6戦5勝1敗で、2017年のポイエー戦以来7年ぶりのランカーとの対戦となる。

デイブソン・フィゲイレード 1.33
コーディ・ガーブラント 3.45

第1試合がフライ級元王者 vs. バンタム級元王者の対戦。前回バンタム転向初戦でランカーのロブ・フォントに判定勝ちしたフィゲイレードに、昨年12月の前戦でノーランカーに勝って7年ぶりの連勝としたガーブラントの対戦。しかしガーブラントが連勝した試合も内容では苦戦しており、全盛期の力が戻っているかは疑問。オッズにもそれが現れている。

第1試合開始は14日朝7時から。速報します。

 

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【UFC ESPN54】ウスベキスタンMMAのパイオニア=ヌルスルタン・ルジボエフ「何かを残す」

【写真】セレモニアル計量には、ウズベキスタン国旗とともに臨んだ(C)MMAPLANET

30日(土・現地時間)、ニュージャージー州アトランティックシティのボードウォーク・ホールで開催されるUFC on ESPN54「Blanchfield vs Firot」。同大会にカザフスタン、キルギスに続き、中央アジアから台頭しつつあるウズベキスタン人ファイターのヌルスルタン・ルジボエフが出場し、メインカードでセドリクス・デュマと対戦する。
Text by Manabu Takashima

大会開催地であるアトランティックシティ近隣の大都市は、実は州を跨いだフィラデルフィア。ウズベキスタンMMA界のルジボエフは、現在フィラデルフィア在住でご当地ファイターということになる。フィラデルフィアに存在するウズベキスタン・コミュニティに支えられ、ルジボエフを65カ月振りにインタビューした。


――ヌルスルタン、2018年11月にキルギスで取材をさせてもらって以来、5年5カ月振りにインタビューできて凄く嬉しいです。

「あぁ、WEFでマルコス・ソウザと戦った次の日にインタビューをしてもらったね。覚えているよ(笑)」

──あの時、ヌルスルタンはUFCかBellatorファイターになってウズベキスタンのMMAを盛り上げたいと言っていました。そして今、UFCファイターになっています。

「サンキュー。あれから、僕も随分と場数を踏んできた。それと同じように、ウズベキスタンのMMAも成長してきた。あの頃、ウズベキスタンではMMAの大会も行われてもいなかったけど、今ではいくつかの団体があってイベントも定期的に開かれている。良い感じで成長しているよ」

──当時は国内に良い練習環境がなく、チェチェンで練習をしていると言っていました。その後、練習環境はどのようになっているのでしょうか。

「あれからウズベキスタンでもMMAの練習ができるようになっていたけど、3年前から米国にやってきてフィラデルフィアのマルコスMMAで、ジョアォン・マルコスの指導を受けているんだ」

──言葉、食事、習慣、随分とウズベキスタンと米国と違うと思いますが、困難なことはなかったですか。

「ペンシルヴァニアにはウズベキスタン料理のレストランもあるし、ウズベキスタンのコミュニティが、しっかりと存在しているので何も問題はない。今の練習環境を与えてくれたスポンサーにはとても感謝している」

──日本ではないですが、韓国のスウォンに中央アジアやコーカサスのファイターが集まって練習しているジムもありました。

「あぁアジスベク・ノロフのところだろう?」

──ハイ、そうです!!

「アジスベクはとても仲が良いんだ、普段から頻繁に連絡を取り合っている。彼もウズベキスタンを離れて頑張っている。ウズベキスタンでも練習環境は整いつつあるけど、僕と毎日練習したいと思う相手がいなかった。だから、米国で練習しようと思ったんだ(笑)。米国では1日に3部練をすることも可能だ。休んで、食べて、練習──その繰り返しの日々を送ることができる」

──そのような練習環境を経て、UFC2戦目を迎えます。今の気持ちは?

「全て順調に調整できている。3カ月かけて、しっかりと準備してきた。その全てを土曜日の夜に披露したいと思っている」

──では対戦相手の印象を教えてください。

「若いのに3度も、UFCで戦っている。良い選手だと思う」

──どのような試合をファンに見せたいと思っていますか。

「それは秘密だ。試合を見てほしい」

──どのような作戦かということでなく、どのような試合を見せたいのかを教えてもらっても良いですか。

「ケージのなかでは何が起こるか分からない。でも、何かを残したい。そして、ウズベキスタンに持っているフィットネスジムの皆に、この間の練習の成果を見せたい」

■視聴方法(予定)
3月31日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前7時30分~U-NEXT

■UFC ESPN54対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
エリン・ブランクフィールド(米国)
マノン・フィオホ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
ジョアキン・バックリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブルーノ・シウバ(ブラジル)
クリス・ワイドマン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ヌルスルタン・ルジボエフ(ウズベキスタン)
セドリクス・デュマ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ビル・アレジオ(米国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ(米国)
リース・マッキー(アイルランド)

<フェザー級/5分3R>
ネイト・ランドヴェール(米国)
ジャマル・エマース(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<フェザー級/5分3R>
ジュリオ・アルセ(米国)
エルベウチ・バーンズ(米国)

<フェザー級/5分3R>
コナー・マシューズ(米国)
デニス・ブズーキア(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イボ・アスラン(トルコ)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<女子フライ級/5分3R>
メリッサ・ガト(ブラジル)
ヴィクトリア・ダダコワ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ペトロスキー(米国)
ジェイコブ・マルクーン(豪州)

<バンタム級/5分3R>
エンジェル・パチェコ(米国)
キャオラン・ローラン(アイルランド)

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN54 アンドレ・ペトロスキー キック ジェイコブ・マルクーン

【UFC ESPN54】ペトロスキーが組み際に負傷? マルクーンがボディへの蹴りとパウンドでTKO勝利

<ミドル級/5分3R>
ジェイコブ・マルクーン(豪州)
Def.2R0分39秒by TKO
アンドレ・ペトロスキー(米国)

構えをスイッチしながらステップするペトロスキー。マルクーンはサウスポーのペトロスキーに右ストレートで飛び込んで、ペトロスキーのステップインにジャブを合わせる。ここからマルクーンが圧力を強め、ペトロスキーの左ストレートをかわしてジャブを突く。ペトロスキーも右ボディから左ストレート、飛び込むような左ストレートを当てると、マルクーンが尻餅をつく。

すぐに立ち上がったマルクーンは左腕を差してペトロスキーをケージに押し込む。ここからマルクーンは両差しで組み、シングルレッグに入るがペトロスキーも右腕を差し上げて倒れない。距離が離れると左ストレートで前に出るペドロスキー、ジャブを返すマルクーンという展開のなか、ペトロスキーがシングルレッグでテイクダウンして立ち上がろうとするマルクーンのバックへ。マルクーンもバックキープは許さずに立ち上がって離れる。

2R、オーソドックスに構えるペトロスキーが右カーフキック。サウスポーにスイッチしてワンツー、左足にシングルレッグに入ると、マルクーンが左足を抜くようにディフェンスする。ここでペトロスキーがそのままうずくまるように亀になる。マルクーンがボディにサッカーボールキックを蹴り、パンチを落としたところでレフェリーが試合をストップした。


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Report UFC UFC ESPN22 アブドゥル・ラザク ジェイコブ・マルクーン ブログ

【UFC ESPN22】シングルレッグ→スクランブル→ギロチン。マルクーンが完全コントロールでラザクを完封

<ミドル級/5分3R>
ジェイコブ・マルクーン(豪州)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
アブドゥル・ラザク(米国)

右ローから左ハイを蹴ったラザクに対し、早々にシングルレッグでテイクダウンを奪ったマルクーンはスクランブルでがぶり、パンチを入れて再びシングルに入る。頭部にエルボーを落として耐えたラザクが離れると、マルクーンはすぐにシングルも倒すことはできない。左フックを当てたラザク、続く左は空振りとなりマルクーンがシングルレッグを合わせる。

ここも軸足を払ってテイクダウンをしたマルクーンが、スクランブルでバックに回り胸を合わされても、もう1度テイクダウンを決める。バックを制して殴るマルクーンが、ラザクを削る展開に。ワンフックで後方からパンチを続けるマルクーンは、立ち上がったラザクをまたも小外で倒す。立ち上がってもケージに詰められ、倒されるというスパイラルから抜け出せないラザックは、最後の30秒で間合を取ったマルクーンに蹴りからパンチを繰り出すもののクリーンヒットはなく時間となった。

2R開始直後にマルクーンがシングルレッグでテイクダウンを奪う。初回同様、立ち上がったところでボディロックテイクダウンを取り直し、ギロチンを抜けたマルクーンがハーフで抑えてパンチを入れる。つい体を起こしてきたラザックをアナコンダで捕えようとして失敗したマルクーンだが、すぐに上を取り返し続くスクランブル狙いにギロチンをセットする。

ラザックが背中をつけて防御し、マルクーンのトップコントロールは続く。ラザックはまたも正対してスクランブル、マルクーンはアナコンダから上を取り返し、またもラザックはスクランブルからギロチンに捕えられる。ここは背中をつけず立ち上がったラザックだったが、マルクーンはケージに詰めてから離れる。残り1分、左ハイ&左ミドルを蹴り、マルクーンが右を返す。さらにワンツーから組んだマルクーンが、完全にゲームを支配した。

最終回、ショートのフックを連打しクリンチに持ち込んだマルクーンは、一旦離れて右を当てテイクダウンを決める。ハーフで抑え、パンチを落とすマルクーンは、ワキを差してくるとギロチンへ。このままリフトしたラザックは、着地したマルクーンにケージに押し込まれる。離れたマルクーンは右を当て、ここもシングルレッグへ。

ケージに詰めて時間を使うマルクーンは、シングルからバックに回りヒザを顔面に狙う。離れたラザックは反撃の機会を得ることできず、シングルレッグでテイクダウンを奪われ、クローズドを取る。ほぼ、試合の行方が見え──マルクーンはスクランブルでバックへ。最後の10秒でシングルから離れ、前にラザクが出てくると引き込んだマルクーン。

ラザックのパウンドを手繰ってバックに回り、パーフェクトと表現して良いゲームで完勝した。


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