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【UFN173】試合結果 ブルンゾン快勝、カルダーウッドは気の毒な一敗。ルケの接近戦、揺ぎ無し

【写真】現王者イスラエル・アデサニャに敗れて以降、3連勝としたブルンゾンは、タイトル挑戦へ向けウィンニングトラックに戻ってきた(C)Zuffa/UFC

1日(土・現地時間)、米国に戻ってきたUFCはネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN173:UFN on ESPN+31「Brunson vs Shahbazyan」を開催した。

メインのミドル級ではデレック・ブルンゾンが勢いのある打撃とテイクダウンのコンビネーションでエドマン・シャバジアンを寄せつけず3RでTKO勝ち。

セミでは世界女子フライ級王者ヴァレンチーナ・シェフチェンコへの挑戦が決まっていながらチャンピオンの負傷でタイトル戦が流れたジョアン・カルダーウッドが、ジェニファー・マイアの腕十字で一本負け──気の毒な敗北となった。

ヴィセンチ・ルケはCOVID19問題で対戦が流れていたジェイソン・ブラウンと対戦し、リーチの差をものともせずキックボクシングで優位に立ち、最後は冷静な判断で顔面にヒザを入れTKO勝ちに結びつけた。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ボビー・グリーン✖ランド・バンナータ
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=ジェニファー・マイアヴィセンチ・ルケ

UFN173:UFN on ESPN+31「Brunson vs Shahbazyan」
<ミドル級/5分5R>
○デレック・ブルンゾン(米国)3R0分26秒
TKO
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×エドマン・シャバジアン(米国)
<女子フライ級/5分3R>
○ジェニファー・マイア(ブラジル)1R4分29秒
腕十字
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×ジョアン・カルダーウッド(英国)
<ウェルター級/5分3R>
○ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)2R4分56秒
KO
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×ランディ・ブラウン(米国)
<ライト級/5分3R>
○ボビー・グリーン(米国)3R
判定
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×ランド・バンナータ(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ジョナサン・マルチネス(米国)3R0分57秒
TKO
×フランキー・サエンツ(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ネイサン・マネス(米国)3R
判定
×ジョニー・ムニョスJr(米国)
<フェザー級/5分3R>
○ジャマール・エマース(米国)3R
判定
×ヴィンセント・キャチェロ(米国)
<バンタム級/5分3R>
△クリス・グティエレス(米国)3R
Draw
△コディー・ダーデン(米国)

■対戦カード

<ミドル級/5分5R>
デレック・ブルンゾン(米国)
エドマン・シャバジアン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジョアン・カルダーウッド(英国)
ジェニファー・マイア(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
ランディ・ブラウン(米国)

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン(米国)
ランド・バンナータ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
エド・ハーマン(米国)
ジェラルド・マーシャート(米国)

<ミドル級/5分3R>
ケビン・ホランド(米国)
トレヴィン・ジレス(米国)

<バンタム級/5分3R>
フランキー・サエンツ(米国)
ジョナサン・マルチネス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ネイサン・マネス(米国)
ジョニー・ムニョスJr(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジャマール・エマース(米国)
ヴィンセント・キャチェロ(米国)

<バンタム級/5分3R>
クリス・グティエレス(米国)
コディー・ダーデン(米国)

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Report UFC UFN ESPN+31 UFN173 エドマン・シャバジアン デレック・ブルンソン ブログ

【UFN173】打撃とテイクダウンの融合、削られたシャバジアンをブルンゾンがパウンドアウトで快勝

<ミドル級/5分5R>
デレック・ブルンゾン(米国)
Def.3R0分26秒by TKO
エドマン・シャバジアン(米国)

サウスポーの構えから左を伸ばすブルンゾン、続いて左ミドルハイを見せる。シャバジアンは右ボディストレートからワンツーの右を当てる。ブルンゾンは左ミドルを蹴り、シャバジアンは右ボディストレートを続ける。ブルンゾンの左ミドルに右を合わせたシャバジアンは、左ボディから左フックを当てる。左を振るって前に出たブルンゾンが、ここから得意のダブルレッグという流れを見せる。

テイクダウンされたシャバジアンがバックを譲って立ち上がり、胸を合わせるもブルンゾンが左エルボーを打って離れる。ここから下がることなく右で圧力を高めたシャバジアンは、右ボディ。これが低いと一瞬、試合が止まる。リスタート後、シャバジアンの左をよけたブルンゾンがパンチを纏める。組みついたところでヒザを顔面に打たれたブルンゾンだがバックに回る。シャバジアンは胸を合わせて離れると、左アッパーからヒザを狙う。ボディを2つ入れたシャバジアンが、右エルボーを放ち初回が終わった。

2R、鋭い右ミドルを蹴り込んだシャバジアン。表情を変えないブルンゾンだが、これは効いたか。そのブルンゾンが左ミドルから左フックを返し、シングルレッグへ。ケージに押し込み、軸足を払って倒したブルンゾンだが、すぐにシャバジアンが立ち上がる。ブルンゾンは右ジャブを当て、シャバジアンが左フックを打ち返す。ここでシャバジアンはアイポークがあったとブレイクを要求する。

再開後、シャバジアンは右ミドルを蹴り、キャッチし損ねたブルンゾンにパンチを打っていく。ブルンゾンはテイクダウン狙いで組みつき、パンチを入れてヒザ蹴り。シャバジアンが右を2発伸ばし、左アッパーを放つ。消耗戦のなかで手を出し合う両者、ブルンゾンの左フックでシャバジアンがケージに詰められる。パンチと組みのコンビでバックを取り、足を掛けて後方にテイクダウンしたブルンゾンがサイドで抑える。

背中を見せたシャバジアンは立ち上がることができず、マウントに移行したブルンゾンがパンチからエルボーを落とす。上を向きハーフに戻したシャバジアンはしがみついて時間まで待とうとしたが、ブルンゾンはエルボーからパンチを連打し流血に追い込んだ。

3R、ラウンド終盤にほとんど無防備な状態でパウンドを被弾していたシャバジアンは、どこまでダメージが抜けているか。とラウンド開始前にドクターチェックが入り、インターバルが長くなる。左に回るシャバジアンは、左ストレートを浴びて組まれるとすぐにテイクダウンを許す。背中を見せて殴られるシャバジアンを見て、レフェリーが試合を止めた。


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Report UFC UFN ESPN+31 UFN173 ジェニファー・マイア ジョアン・カルダーウッド ブログ

【UFN173】ジェニファー・マイアがジョジョ・カルダーウッドを腕十字で下し、タイトル挑戦権獲得?!

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア(ブラジル)
Def.1R4分29秒by 腕十字
ジョアン・カルダーウッド(英国)

牽制の試合からマイアが右フックを見せる。左を打ったマイアにジョジョの左が当たる。近い距離の打ち合いで、ジョジョの左に逆にマイアが左を当て、さらに右を打っていく。前蹴りで突き放そうとするジョジョだが、マイアが距離を詰める。ボディを入れ、右ハイを見せたジョジョに対し、マイアがワンツーを繰り出す。左の蹴りを上中下に蹴り分けるジョジョは、マイアの蹴り技をキャッチして、足払いで倒しスクランブルを許さず背中をマットにつかせる。

腕を引き寄せハイガードのマイアはクローズドへ。ジョジョはガードなかでエルボーを落とす。左足をすくい腰を切って腕十字に入ったマイア、ジョジョはヒザを頭に置いて防御を試みる。マイアは肩抜き後転からジョジョを仰向けにすると左腕を伸ばしきりタップを奪った。

「毎試合成長しているし、タイトル戦の準備は整っていると思う」と話した。


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Report UFC UFN ESPN+31 UFN173 ブログ ランディ・ブラウン ヴィセンチ・ルケ

【UFN173】リーチの差も何のその。ヴィセンチ・ルケ、蹴って、殴り、冷静にブラウンをパウンドアウト

【写真】あの場面でヒザを顔面に入れることができるとは、余裕を持って戦っていた(C)Zuffa/UFC

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
Def.2R4分56秒by KO
ランディ・ブラウン(米国)

ブラウンが左ジャブを伸ばし、ルケが右ローを蹴る。ローを蹴られたタイミングでスピニングバックフィストを狙ったブラウンだが、ルケはしっかりと見ている。リーチの長いブラウンに対し、いつもよりやや遠めの距離のルケが右ローを続ける。ブラウンもローを返すが、ルケは左でも前足を蹴り、右オーバーハンドを当てる。ローを引き続き被弾するブラウンが前に出たところで、ルケは右アッパーでダウンを奪う。

パウンドの追撃からトップを取ったルケに対し、ブラウンは頭を抱えていく。コレを抜いたルケはスタンドに戻り、立ち技勝負を選択する。ブラウンの左フックをブロックして左を返すルケは、左ハイもガードしてロー。ブラウンも勢いよく飛び込んでいくが、ルケがカウンターで待ち受ける。左ミドルを入れたルケの次の手=右で姿勢を乱したブラウンがクリンチへ。残り10秒で離れ、ブラウンは見せ技のような飛びヒザを繰り出した。

2R開始直後のパンチの交換に続くルケのローがブラウンの急所を直撃する。再開後、左フックを当てたルケは右カーフへ。反転したブラウンも負けじと左ジャブを伸ばすが、勢いはルケにある。ついにカーフで倒れたブラウンがガードを取る。ブレイク後、ブラウンはカーフに続き左フックを被弾し、構えを変える。一瞬のクリンチから、左を当てたルケがローに続き左フックを打ち込む。

ブラウンも首相撲からヒザ蹴りと、懸命の反撃へ。ルケの左ミドルをキャッチし、スピニングエルボーを放ったブラウンはパンチの回転数が上がる。さらにヒザを繰り出し、残り1分でボディロックをテイクダウンを決めたブラウン。ルケはスクランブルからスタンドに戻り、右カーフ&左エルボーを入れる。スタンドで頭を抱えたルケは、これをリリースし頭が下がったブラウンの顔面にヒザを蹴り込む。

ブラウンが手をキャンバスにつける前で、ルールで許されたヒザ蹴りを受けたブラウンはヒザをつき、パンチの連打で敗れた。「ダースを狙おうかと思ったけど、頭を下げて手がマットについてないことを確認してヒザを入れたんだ。まだ28歳、もっと成長できる。スティーブン・トンプソンに負けてから、凄くボクシングを練習してきたんだ。頭を振るようにして。良い試合をしたいけど、あまりダメージを受けないよう考えるようになった。エキサイティングな試合はしたいけどね。ニック・ディアズはスーパーファイトしかないけど、ランキングを考えているようなら彼と戦いたい。絶対に良い試合になるから」と勝者は話した。


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Report UFC UFN ESPN+31 UFN173 ブログ ボビー・グリーン ランド・バンターナ

【UFN173】エルボーで2度ダウンを奪ったグリーンが、バンターナとの再戦でしっかり決着つける

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン(米国)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ランド・バンナータ(米国)

2年10カ月前にドローだった両者の再戦。右ローを蹴ったグリーンが、左ジャブを伸ばす。左フックから右フックをヒットさせたバンナータ、直後にグリーンがフックを打ち返し笑顔を浮かべる。バンナータは左フックに左ストレートを合わせ、ローには右ボディストレートを入れる。

直後の右フックで体が揺れたグリーンが、蹴り足を掴まれバックを許す。パンチを打ってすぐに離れたバンナータは右リードフックで前へ。互いに構えを変えて力の入ったパンチを打っていく中で、グリーンの右エルボーがバンナータを捕えダウンを奪う。直後のクリンチ戦でバックを取ったバンナータは、ここもリリースし打撃の間合いに戻る。右の相打ちで打ち勝ったバンナータだが、グリーンも右を返す。両者、既に息が荒くなり、右を打ち合ったところで初回が終わった。

2R、組みを選択したバンナータは、すぐには離れてショートのコンビから右ロー、続く右ハイでバランスを崩す。グリーンもパンチから組むが、両者ともクリンチを続けることはない。ここからグリーンは鋭い右ジャブを見せ、オーソに戻し左ジャブを繰り出す。右ハイキックからフックで前に出たバンナータは、グリーンのテイクダウン狙いにギロチンで引き込む。

頭を抜いたグリーンは蹴り上げられると、寝技に固執することなくスタンドへ。今度はバンナータはテイクダウンを決め、スクランブルでバックに回る。ここも放してパンチを狙ったバンナータだが、グリーンが右をヒットさせ2Rも終わった。

最終回、グリーンが右を打った直後にバンナータが右を返し、ローを蹴る。グリーンは首相撲でヒザをボディに纏めると、離れ際にエルボーを入れてダウンを奪う。ハーフでエルボーを連打するグリーンは、しっかりとトップコントロールしマウントへ。背中を見せたバンナータはRNCの仕掛けのタイミングで胸を合わせ、スクランブルからスタンドへ戻る。

右ジャブを当てたグリーンは、バンナータのワンツーにダブルレッグを合わせ、ギロチンを防いでトップに。エルボーを落とし、バックに回ったグリーン。ここでもRNCのタイミングでバンナータが正対する。残り90秒、右を打ち合った両者。グリーンはここから受け身となり、流すようなファイトに。足を使ってジャブを放つグリーンに対し、バンナータはスピニングバックフィストでバランスを崩しタイムアップに。結果はフルマークでグリーンに凱歌が挙がった。