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【KSW58】ポーランドの重量挙げ王コウェツキが、ザワダから組み勝ち根性のキャリア9勝目挙げる

<ライトヘビー級/5分3R>
シモン・コウェツキ(ポーランド)
Def.3-0
マルチン・ザワダ(ドイツ)

右に回るコウェツキが左ジャブ、一旦下がってダブルレッグへ。ザワダが切り、コウェツキが右を当てる。勢いでパンチを振るい前に出てくるコウェツキに対し、ザワダはアッパーで迎え撃つ。コウェツキはそれでも勢いでザワダを上回れるように前に出ると、ザワダが今度は左フックを当てる。アッパー、ボディショットと効果的な攻撃を続けるザワダに対し、コウェツキがダブルレッグを決める。

ハーフで抑えパンチを落とすコウェツキが右のパウンドを連打する。立ち上がったコウェツキは、起き上ってきたザワダをもう一度倒すとハーフでパウンドを続ける。エルボーを顔面に落とすコウェツキはスクランブルにも首をコントロールして、トップを取り直す。ザワダは枕でプレッシャーを受け、苦しい状態が続いた。

2R、やや息が荒くなっているコウェツキは右に回りながら左を伸ばすが、ザワダがアッパーやフックを打ち込む。粗いジャブにカウンターを受けるが、そこをテイクダウンでコウェツキが遮断していく。ザワダもスイープ狙いからスクランブルに持ち込むが、組みではコウェツキが力で上回り引き込んでしまう。ハーフで腕を狙い、パンチを落とすコウェツキはクローズドに戻されると、起き上ってローを蹴る。

ザワダも立ち上がり、コウェツキの突進をかわすと右アッパーを打ち込む。コウェツキは明らかに疲れが見え左ジャブを被弾。ザワダはボディを殴り、前に出るようになるとテイクダウン狙いを切る。ケージを背負うようになったコウェツキは右を被弾し、スリップからバランスを崩す。と、ザワダはここで後ろ回し蹴りを組みつかれテイクダウンを奪われてラウンド終了となった。

3R、ポイントでは問題ないコウェツキだが、スタミナが持つか。ザワダは右ジャブ、アッパーもコウェツキがここにテイクダウンを合わせ、トップを取る。ハーフバタフライのザワダが、腰を押して立ち上がる。直ぐにボディロックにとったコウェツキが再びテイクダウン、ハーフで胸を合わせる。組では勢いを取り戻したコウェツキは、足を抜いてマウントへ。腰を押しヒップエスケープでハーフに戻したザワダは立ち上がりかけるが、最後に立ちきれず下を選択。同時にマウントを取られてしまう。

コウェツキも動きは少なく、ザワダがハーフに戻すもスタンドの打撃の展開に持ち込まないと逆転の目はない。残り90秒、外掛けの足関節狙いも中途半端だったザワダは、再びマウントを取られる。ここで足を戻し、ザワダが外ヒール。体を捻って足を抜いたコウェツキが、3度目のマウントへ。

組みでの対応はしっかりとしているコウェツキが、最後は上体を起こしてパンチを連打し勝利を決定づけた。結果、3-0で勝利した重量挙げ五輪メダリスト=39歳はキャリア9勝目を挙げた。


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【KSW58】計量終了 フェザー級王者パルナス以外にも14勝0敗ムサエフ✖11勝0敗ユリシッチ、グトも注目

【写真】パルナスとトーレス、共に問題なく計量を終えた (C)KSW

29日(金・現地時間)、30日(土・現地時間)にポーランドはウッチのクルブ・ベッツフォーニャで開催されるKSW58の計量が行われた。

ヨーロッパMMA界、非UFCフィター最強といっても過言でないKSWフェザー級王者サラディーヌ・パルナスがダニエル・トーレスの挑戦を受けるメインを筆頭に8試合、全出場16選手は問題なく計量を終えている。


北京五輪重量挙げ94キロ級金メダリスト=世界一の力持ちシモン・コウェッツキとドイツのMMAパイオニア=マルチン・ザワダというセミファイナルを始め、コンパクトな8試合ながら見所の多いファイトが多い。

なかでも前フェザー&ライト級王者マテウス・ガムロの幻の最後のライト級チャレンジャーであったキャリア14勝0敗のシャミール・ムサエフが、ウェルター級に階級を上げて、KSW初登場となるウロシュ・ユリシッチを迎え撃つマッチアップは、メインに匹敵する注目カードだ。

スピニングバックキックの精度の高さが、群を抜いているムサエフ。同様にスピニングバックフィストを当てる感覚も抜群で、それらの打撃を支えている伸びのある右ストレートや、前足となる左ハイもKOパワーを有している。それでいて、回転系の技からダブルレッグに移動できるバランス感覚の良さと、他と一線を画したファイトが魅力だ。

そんなムサエフに対し、ユリシッチはスロヴェニア人ファイターでありながらATT所属で、TUF21のATT✖ブラックジリアンズにも出演していた。UFCとの契約はならなかったが、Titan FCでウェルター級王者となりBellatorでも欧州(ミラノ)大会のプレリミマッチながら、初回でRNCを極め一本勝ちを収めている。

KSWにおいてはムサエフが格上だが、ワールドステージでみればユリシッチの方が実績を残しているともいえる一戦だが、北米MMAを消化したウェルラウンダーと、ロシア人らしい尖がった部分のあるオールラウンダーのムサエフが、どのような攻防を繰り広げるか非常に楽しみだ。

またヘビー級ではミハウ・アンドレシャクを相手にグト・イノセンチがKSW初陣を戦う。WAKOのブラジル国内チャンピオンになるも、MMAに転じStrikeforceからUFCと順風満帆なキャリアを歩むかと思われたが、オクタゴンでは連敗を喫しリリースの憂き目にあう。

それでもイノセンチはGLORYとサインし。立ち技の最高峰で7勝2敗という好成績を収め──敗れはしたが、リコ・ヴァーホーベンの持つ世界ヘビー級王座にも挑戦している。

2019年11月にBrave CFでMMAに復帰も、無差別級王者アザマット・ムルザカノフに敗れ、母国で復帰後初白星を昨年9月に得てからのKSW参戦となった。イノセンチも空手家だった父カルロス譲りの後ろ回し蹴りの使い手だけに、ゴリゴリファイトのアンドレシャクを相手に如何に自分の距離、間合で戦えるのかがカギとなる。

■視聴方法(予定)
1月31日(日・日本時間)
午前4時00分~FITE
午前4時00分~KSW.TV

■ KSW58計量結果

<KSWフェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] サラディーヌ・パルナス:65.8キロ
[挑戦者] ダニエル・トーレス:65.5キロ

<ライトヘビー級/5分3R>
シモン・コウェッツ:93.4キロ
マルチン・ザワダ:92.3キロ

<ウェルター級/5分3R>
ミハウ・ミハウスキ:77.5キロ
アレキダンダー・ラカス:77.4キロ

<ウェルター級/5分3R>
シャミール・ムサエフ:77.6キロ
ウロシュ・ユリシッチ:77.5キロ

<ヘビー級/5分3R>
ミハウ・アンドレシャク:117.5キロ
グト・イノセンチ:113.5キロ

<バンタム級/5分3R>
パウェウ・ポリティウォ:61.6キロ
ダヴィッド・マルティニック:61.3キロ

<68キロ契約/5分3R>
ロベルト・ルハワ:67.8キロ
ダニエル・バジャント:67.8キロ

<ライト級/5分3R>
バルトミ・コペラ:70.4キロ
フランスシスコ・バリオ:70.7キロ

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【KSW58】2021年度第一弾は重量挙げ界の重鎮コウェツキ、フェザー級王者パルナスが注目株が揃い踏み

【写真】ファイトはKSW流のガツガツでも、ボディはKSW的なゴリゴリではないコウェツキ (C)KSW

KSWの2021年度、最初のイベント=KSW58が1月30日(土・現地時間)にポーランドはウッチのクルブ・ベッツフォーニャで開催されることが決まった。

KSW58は2008年北京五輪・重量挙げ94キロ級金メダリストで、2000年シドニーでは同級銅メダリストだったシモン・コウェツキが1年1カ月ぶりのMMA、KSWでは3戦目をメインで戦う。


昨年12月にはロンドン五輪グレコ84キロ級銅メダリストのダミアン・ヤニコフスキをTKOで下し、MMA戦績を8勝1敗としているコウェツキ。既に39歳で重量挙げ界ではポーランド・ウェイトリフティング連盟の会長を務めていたこともある重鎮(※ロンドン五輪金メダリストのアドリアン・ジュリンスキと弟のトマシュ・ジュリンスキが薬物違反でリオ五輪出場停止処分を受けた際に、会長の座を辞した)ながら、36歳でMMA転向し、パンデミックが起こるまでに9試合も戦績を積み重ねてきた。

ファイトスタイルは、KSWらしいガチガチのブルファイターといえるコウェツキは、ドイツ人選手のマルチン・ザワダとライトヘビー級で相対する。キャリア17年、ドイツのMMAパイオニア世代のザワダは次の試合がキャリア46戦目、KSWでは2勝1敗もチアゴ・シウバやウカシュ・ユルコウスキを破っている。この一戦の勝者はエース=トマス・ナルクンへの挑戦権獲得に大きく近づくことになるだろう。

コ・メインではUFCへ巣立ったマテウス・ガムロ、クロアチア人ウェルター級王者ロベルト・ソルディッチに続き、これからが非常に期待されるフランス人KSWフェザー級チャンピオンのサラディーヌ・パルナスが、オーストリア在住のブラジリアン=ダニエル・トーレスの挑戦を受ける。

フェザー級&ライト級の二冠王だったガムロのUFC転出で、暫定王座を1度防衛していたパルナスが正規王者に昇格し、最初の防衛をトーレスと戦うこととなった。サウスポーで見事にボクシングとレスリングが融合させているパルナスは、前手となる右もパワーは十分──特に右アッパーは踏み込みの良さもありKOする力を十分に有している。

この右を見せて、優位な状況で組みつきテイクダウンやバック奪取という流れるような動きは、MMAとして見事というしかない。さらにはスクランブルでもダースというフィニッシュ技も持ち合わせたパルナスに対し、トーレスの持ち味は乱打戦の強さだ。

トーレスはKSWでは3勝1敗でうち3試合がファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得している東洋の名勝負漢といえる。とはいえ、相手の良さを封じ込めるのがパルナスの強さ。トーレスはジャブを掻い潜り、拳の届く位置をどれだけとり続け、圧力を掛けることができるかにによってベルト獲りは左右されるだろう。

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