カテゴリー
Report UFC UFN ESPN+41 UFN183 ブログ ランダ・マルコス 村田夏南子

【UFN183】テイクダウン、パス、ダース、エルボー、村田夏南子がUFC初戦でワンサイドゲーム=判定勝ち

<女子ストロー級/5分3R>
村田夏南子(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ランダ・マルコス(カナダ)

村田のUFC初陣。対してマルコスはUFCストロー級で16戦目だ。サウスポーの村田、マルコスが右ローを蹴っていく。右から左を入れた村田は続いて右を振るい、マルコスの前進に組みつくとボディロック&小外掛けでテイクダウンを決める。マルコスはクローズドガード、割れると一気にパスを決めるに掛かった村田は右足を絡まれ、左腕を差される。

村田の小手にも立ち上がったマルコスが、ヒザ蹴りを続ける。村田はボディロックテイクダウンを決め、立ち上がったマルコスをケージに押し込む。右腕を差し、小外で崩して後方に倒した村田がサイド抑える。

自らハーフに入った村田はエルボーを顔面に振り落とす。左腕をコントロールしエルボー、上体を起こしてからもヒジを打ちつける村田は、クロスフィックス&エルボー。さらにパンチを連打すると、マルコスがヒールへ。しっかりと対処した村田が、UFC最初の5分をリードした。

2R、マルコスが右ロー、村田はスピニングバックフィストを見せる。さらに左ストレート から左ハイを蹴った村田は、マルコスの動きを見て左を伸ばす。村田はマルコスのスピニングバックフィストも完全に見て、続くクリンチもスッと離れる。左ミドルで姿勢を乱し、起き上ったところで右を被弾した村田だが、直後にシングルレッグで尻もちをつかせ、足を絡ませると、マルコスの右腕を引きよせて反時計回りで抑えにかかる。

背中をマットにつけたマルコスにエルボーを入れて、がぶった村田がヒザを蹴る。マルコスはケージを背に立ち上がると、ボディロックの村田の顔面にパンチを打っていった。

最終回、村田はテイクダウンのフェイクから左、続いて右フックを打っていく。マルコスは右ローを蹴るが、村田は思い切り飛び込んでダブルレッグ。マルコスも一瞬耐えるが、即ボディロックテイクダウンを決める。足を抜きつつダースチョークに入った村田は、ノースサウスに移行する。

足を絡ませ、絞めから逃れたマルコスがクローズドガードに。村田は思い切り右のパンチを落とし、ハイガードには担ぎパス。微妙なタイミングで蹴り上げを受けた村田は、マルコスのハーフからスイープを耐えきり、ヒジを落とす。クルスフィックス&ダースを狙いつつパウンドを落とした村田は、最後の10秒でパスガードを決めると、しっかりと抑えきってタイムアップに。

ほぼワンサイド、フルマークの判定勝ちで村田はUFC初戦で勝利した。


The post 【UFN183】テイクダウン、パス、ダース、エルボー、村田夏南子がUFC初戦でワンサイドゲーム=判定勝ち first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
News UFC UFN ESPN+41 UFN183 ハファエル・ドスアンジョス ブログ ポール・フェルダー ランダ・マルコス 村田夏南子

【UFN183】計量終了 村田夏南子、計量クリア。メガトンの雄ロッキー・マルチネスと共に初勝利狙う

【写真】MMAでの実績は今大会に出場するストロー級選手でピカ一の村田。ここからオクタゴンで実績を積んでいく (C)Zuffa/UFC

13日(金・現地時間)、14日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN183:UFN on ESPN+41「Felder vs Dos Anjos」の計量が行われた。

今大会のメインはハファエル・ドスアンジョスとイスラム・マカチェフ戦が組まれていたが、6日前にマカチェフがぶどう球菌感染症で出場停止となり、翌日にはポール・フェルダーが代役出場を決めている。


これまでオフの時は190ポンド以上あったというフェルダーだが、このところはランでは10マイル、バイクだと50マイル、あるいは1.5マイルのスイムというようにスタミナ強化を図る生活を続けており170ポンドほどの体重をキープしていたという。

フェルダーはライト級王座を目指すためにキャッチウェイトでなくライト級での試合を了承し、しっかりと計量もパスしている。「未来を掴むためだ」と参戦し、体重を整えることができたフェルダーは、この時点ですでに勝者の称号を得られてもおかしくない。とはいえ彼が目指すベルトへの挑戦権獲得はドスアンジョスという対戦相手を考えると、減量以上にタフな道程と考えても良い。

日本からのデビュー戦を迎える村田夏南子も、問題なく計量をクリア。今大会にはケイ・ハンセン✖コリー・マッケナ戦がメインカード、プレリミでもアシュリー・ヨーダ✖ミランダ・グレンジャーという2試合のストロー級の試合が組まれている。

Invicta FC世界ストロー級王者、11勝1敗という実績と肩書も実績も他の5選手を凌駕している村田には、試合内容でも他を圧倒しストロー級ランキングを駆け上がるステップとしてほしい。

なおオープニングではDEEPメガトン級の雄ロッキー・マルチネスが出場、2度目のオクタゴンで初白星を目指す。今回の計量ではアブドゥル・ラザク、エリク・アンダース、ルイス・スモルカが体重オーバーとなっており、対戦相手にそれぞれファイトマネーの20パーセントが支払われキャッチウェイト戦として行われることが決まっている。

■視聴方法(予定)
11月15日(日・日本時間)
午前6時~UFC FIGHT PASS

■UFN183計量結果

<ライト級/5分5R>
ポール・フェルダー: 155.75ポンド(70.64キロ)
ハファエル・ドスアンジョス: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アブドゥル・ラザク: 172.5ポンド(78.24キロ)
ケイオス・ウィリアムス: 170ポンド(77.11キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ケイ・ハンセン: 115.5ポンド(52.38キロ)
コリー・マッケナ: 116ポンド(52.62キロ)

<ミドル級/5分3R>
アントニオ・アローヨ: 185.5ポンド(84.14キロ)
エリク・アンダース: 187.5ポンド(85.04キロ)

<195ポンド契約/5分3R>
ブレンダン・アレン: 193.5ポンド(87.77キロ)
ショーン・ストリックランド: 194.5ポンド(88.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュリー・ヨーダ: 115.5ポンド(52.38キロ)
ミランダ・グレンジャー: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・モロノ: 170.5ポンド(77.34キロ)
リース・マッキー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ルイス・スモルカ: 139ポンド(63.04キロ)
ホセ・キニョネス: 135ポンド(61.24キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ランダ・マルコス: 116ポンド(52.62キロ)
村田夏南子: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
トニー・グレイブリー: 135.5ポンド(61.46キロ)
ジェラルド・ジ・フレイタス: 136ポンド(61.69キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ドンテイル・メイス: 262ポンド(118.84キロ)
ロッキー・マルチスネ: 244ポンド(110.67キロ)

The post 【UFN183】計量終了 村田夏南子、計量クリア。メガトンの雄ロッキー・マルチネスと共に初勝利狙う first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview UFC UFN ESPN+41 UFN183 ブログ ランダ・マルコス 村田夏南子

【UFN183】UFC初陣へ、村田夏南子─02─「相手が代わっても、やってきたことを出すのは変わらない」

【写真】このサウスポーの構えから、どのような動きをオクタゴンで見せてくれるのか (C)INVICTA

14日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN183:UFN on ESPN+41「Felder vs Dos Anjos」でUFCデビュー戦をランダ・マルコスと戦う村田夏南子インタビュー後編。

世界最高峰UFCにあってもレスリングで倒す力は、ランク上位のライバルたちを上回るといっても過言でない村田。だからこそ、その前後の動きがこれまで以上にUFCで勝ちあがるまでは重要となってくる。1年振りの実戦、試合前の長い時間を日本で過ごした彼女が手にした強さとは? 

<村田夏南子インタビューPart.01はコチラから>


──それこそスイッチなど、ケージがある方がフリースタイルより使えそうですね。

「……。壁は研究してきました。グラップリングの動きが混ざることで、幅が広がったと思います」

──米国では実はそれほどレスリングがベースの女子選手はいません。特にテイクダウンをどんどん取っていく村田選手のようなタイプの選手は。そのテイクダウンに岩本選手が持つコントロールや極めを採り入れたいという気持ちがあったのでしょうか。

「……、……。なんか人と人との巡り合わせで、たまたま教わるようになった感じです(笑)。でも良い巡り合わせで、岩本さんに習ったことは凄く合います。

今回の試合は日本での練習の方が全然長くて。その間もMe,Weで練習しているときに、山崎さんからアドバイスをしてもらうと、自分もたくさん質問をして。また山崎さんが答えてくれるということを繰り返してきました。

山崎さんは格闘技に対しても凄く熱心で、ずっとジムにいるんです。自分も朝から晩まで、ずっとジムにいさせてもらって(笑)」

──今回の試合も米国にいくまでは一緒に相手を研究して、そしてセコンドにも就いてもらうということですね。

「いえ、日本にいるときは相手がヘナタ・ソウザさんだったので、今回のランダ・マルコスさんのことを一緒にはやっていなかったんです」

──そうだ……、そうですね。対戦相手はもともとヘナタ・リヴィア・ソウザでした。

「対戦相手が変更したのも聞いたのは2週間前だったので、もうカリフォルニアに来てからでした」

──ヘナタ・ソウザとランダ・マルコスでは体格からファイトスタイルまで、かなり違いますね。そこで戸惑いはなかったでしょうか。

「対戦相手は代わりましたけど、やってきたことを試合で出すのは変わらないので。相手が何をしてくるのかも、またアドバイスしてもらって、自分が尋ねるというのを繰り返して練習してきました」

──UFCで戦うためにも、MMAファイターとして一番成長できたのはどこだと思いますか。

「シルバーウルフに週に2回行かせてもらっていたのですが、あそこでK-1女子フライ級王者のKANAさんとスパーリングできたこと。岩本さんと米倉さんにグラップリングを習ったこと。あと週に1度、後輩でオリンピック内定の向田真優、代表候補の須崎優衣とレスリングの練習をしていたこと。それを週に2度のMe,Weのスパーリングで、山崎さんに指導してもらってMMAに落とし込んできました」

──つまりは全てで成長しているということですね。ではそれぞれの練習ですが、キック、グラップリング、レスリング、そしてMMAと全て重心が違うかと思います。

「ハイ、違います。でもキックの練習も、キックボクシングの試合に出るわけではないので、自分がテイクダウンに行ける姿勢で練習をしてきました」

──蹴りがあると、よりテイクダウンに入りやすいですか。

「蹴りが使えると上下の動きを散らすことができるのでタックルに入りやすい一方で、前後の動きを使い過ぎると歩幅が広くなり過ぎて、タックルに入れなくなったりもします。だから色々と試行錯誤していました」

──MMAとしての完成度が高まったと?

「ハイ……まだまだなんですけど」

──UFCは紛れもなく、群を抜いて世界の最高峰だと思います。そのUFCでも自信をもって通じる村田夏南子の武器は何だと考えていますか。

「レスリングが一番強いと思っているので、そこを生かしていかないと勝てない世界です。ここから先は、いえここから先というか、UFCは強い選手しかいない場所です。そのなかで一つ一つ、勝ち上がっていくことがチャンピオンになるための道だと思っているので、1試合、1試合を大事に勝っていきたいです」

The post 【UFN183】UFC初陣へ、村田夏南子─02─「相手が代わっても、やってきたことを出すのは変わらない」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview UFC UFN ESPN+41 UFN183 ブログ ランダ・マルコス 村田夏南子

【UFN183】UFC初陣へ、村田夏南子─01─「感染して試合ができなくなってしまうのが、一番怖いです」

【写真】ベガスで村田に合流した山崎剛氏が撮影し、送ってくれた写真 (C)TAKESHI YAMAZAKI

14日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN183:UFN on ESPN+41「Felder vs Dos Anjos」で村田夏南子がUFCデビュー戦をランダ・マルコスと戦う。

コロナ禍でついに新たな日本人選手がUFCと契約を果たし、日本から渡米する形で世界最高峰に挑戦する。

この一戦を控え、3週間前に渡米しカリフォルニア州ダブリンのコンバットスポーツ・アカデミーで調整していた村田。ベカス入り3日前にインタビューした。1日に10万人がコロナに感染し、泥沼の大統領選挙が行われていた時、その場に居合わせた村田が初オクタゴン前の渡米した心境を話してくれた。


──試合が1週間後に迫ってきました。既に米国入りしているということですが、いつ頃に渡米したのですか。

「3週間ぐらい前からベイエリアのコンバットスポーツ・アカデミーでファイトキャンプをしてきました」

──佐藤天選手、魅津希選手は米国に拠点をおいてUFCで他戦っており、村田選手はコロナ禍で初めて日本から米国に入って試合を行う選手です。パンデミックが起こる以前に米国に入国していた時と色々と事情が違うと思うのですが、いかがでしたか。

「カリフォルニアは隔離政策が取られていなくて、これは週によって違うようです。私はPCR検査もせずに来ることができたのですが、火曜日にセコンドに就くために来てくれる山崎(剛)さんは飛行機に乗る48時間前にPCR検査をして英語の診断書を提出する必要があるようです。3週間でまた変わったようで。

私たちも火曜日にラスベガスに入るのですが、ホテルですぐにPCR検査があって次の日の朝に検査結果がでるまでは、選手1人に1つ用意されたトレーニングルームしか移動ができないようです」

──そもそも検査数が違いますが、それでも日本と米国では感染者の数が2桁違います。そこで米国に先入りして練習することに怖さはなかったでしょうか。

「怖さ……。こっちにきて、移動手段も自転車で人との接触はジムだけという状態でした。ただステイ先はシャワー、キッチン、トイレが共同で、これだけの人が感染しているので、最悪なことを言ってしまえば罹患するのは仕方ないのかなという気持ちはありました」

──もう社会現象なのに罹患して、後ろ指さされる。そういう風なことが残っている日本よりも、米国の方が割り切ることができるのかもしれないですね。

「ただ感染してしまうと、試合ができなくなってしまうので。それが一番怖いです。ジムも一般会員さんのクラスもサンドバッグだけで、組み合うのはプロだけなんですが。

でも日本だと米国ではマスクをしていないという風に伝わっていますけど、全然そんなことはなくて。スーパーとかでも皆、マスクをしています」

──カリフォルニアは民主党のバイデン候補が強い州ですね。彼はマクスをしようという立場を採っています。日本で今回の大統領選の報道を見ていると、とんでもないことに米国はなっているようなのですが、実際にベイエリアにいて何か感じることはありますか。

「ジムと家の往復だけで余り分からないですけど、ジムの人のSNSを見ていると『バイデン、ガンバレ』的なことを書いています(笑)」

──選挙戦はともかく、コロナ禍でも最後は米国で調整したかったということですね。

「そうですね。キリアン(フィッツギボンズ)コーチにもセコンドに就いてもらうので、コミュニケーションが取りたかったというのはあります」

──渡米する前はリバーサルジム新宿Me,Weで調整していたのですか。

「ハイ。それとシルバーウルフでキックボクシングの練習をさせてもらい、IGLOOの岩本(健汰)さんと米倉(大貴)さんがジムに来て指導をしてくれていました」

──岩本選手と米倉選手と!! 下からの足関節などではなく、MMAに生かすためのグラップリングの指導を受けていたのでしょうか。

「教えてもらうことは日によって違うのですが、上からの圧力の掛け方もそうだし、足関節も教えてもらったりしてきました」

──上からというのはでれば、岩本選手の方がそういう技術は多くないですか。

「ハイ。多いです。凄く面白いです。足関節も凄いですけど」

──しかしIGLOO勢との顔合わせは意外です。

「山崎さんの繋がりです(笑)。コロナ禍が騒がれ始めた頃に日本に戻ってきて、緊急事態宣言期間中とかジムが休みになってから、指導を受けています」

──村田選手のMMAに生きるのはどういう部分でしょうか。

「やはり上になることが多いので、そこからの圧力の掛け方やその後の対処の仕方は参考になりました。レスリングだと背中をつけたら終わりなんですが、グラップリングは続くので全然違うと思いました」

──レスリングのコントロールとグラップリングのコントロールは違うと思いますが、岩本選手はかなりカレッジスタイルを研究している選手です。スクランブルに関しても、岩本選手から指導を受けてきたのでしょうか。

「自分が入られてからスイッチだとか、足を取られて切り返してタックルにいくとか。そういう技術を習ってきました」

──現行のフリースタイルだと、あまりスイッチを使った攻防などは村田選手はすることはなかった?

「そうですね。スイッチはあるのはあるのですが、フリーだとバックで2点なので。そこを取られても挽回するのではなく諦めて守り、ブレイクを待つような形でした。フォークスタイルのように上を取り返そうというのはなかったですね」

<この項、続く>

The post 【UFN183】UFC初陣へ、村田夏南子─01─「感染して試合ができなくなってしまうのが、一番怖いです」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Report UFC UFN ESPN+36 UFN178 ブログ マッケンジー・ダーン ランダ・マルコス

【UFN178】マルコスの頑強なポスチャーに対し、マッケンジーはオモプラッタからスイープ→腕十字

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン(ブラジル)
Def.1R3分44秒by 腕十字
ランダ・マルコス(カナダ)

左から右を伸ばすマッケンジーは、ハイキックを空振りして尻もちをつく。ここでトップを取りにいったマルコスに対し、マッケンジーはハイガードへ。マルコスが胸を張って防ぐが、マッケンジーは頭を引き寄せ、自ら足を掴んで三角クラッチへ。それでも強固なポスチャーのマルコスだが、マッケンジーは正面からのオモプラッタに移行してスイープを決める。

ハーフで抑え、エルボーを落とすマッケンジーがハーフのまま右足で顔を刈って左腕を伸ばす。右ワキの下でのセットアップから左ワキを力点に切り替えたマッケンジーは、ボディや顔面に鉄槌を落としながらハーフガードに残っている左足を支点にしてタップを奪った。

「もう少し打撃を使うつもりだったけど、ハイキックを空振りしてしまった。なぜ、彼女がガードの中に入ってきたのか分からないけど、多くの女子マッチが判定になるなかで1Rで極められて良かったわ。彼女の肩は凄く柔軟だったけど、まだ2分あったから余裕をもって戦えた。誰かというのはないけど、今年中……11月か12月に戦いたい。UFCが当ててくる相手、誰とでもね」とママケンジーは語った。