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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#05 パク・ソヨン ボクシング 黒部三奈

【Shooto2022#05】TDと首相撲、新練習の成果を見せた黒部三奈がパク・ソヨンをRNCで仕留める

【写真】宣言どおりボコボコにして勝利した黒部、試合後は笑顔でマイクを持った(C)MMAPLANET

<女子スーパーアトム級/5分3R>
黒部三奈(日本)
Def.2R1分39秒 by RNC
パク・ソヨン(韓国)

手でフェイントをかけながら回る黒部。パク・ソヨンはガードを固めて距離を詰める。黒部が前に出たところで右ローを当てたパク・ソヨン、しかし黒部がプレッシャーをかけていく。黒部のワンツーに右を合わせたパク・ソヨンが、これは当たらず。首をかしげながらサークリングするパク・ソヨンを捕まえた黒部が、そのまま右腕を差し入れて相手をケージに押し込んだ。

ボディロックから足をかけて相手にマットへ手を着かせた黒部。立ち上がったパク・ソヨンは体勢を入れ替え、黒部を押し込んでいく。ケージを背にして首相撲に持ち込んだ黒部は、体勢を入れ替えてダーティボクシングから右アッパーを連打する。そしてケージ際で左右フックを当ててからシングルレッグ、さらにダブルレッグに切り替えてテイクダウンを奪った。

ニーシールドのパク・ソヨンに対し、立ち上がった黒部は足を捌きながらパスを狙う。下から蹴り上げるパク・ソヨン、黒部は構わずパスして腕十字を狙った。パク・ソヨンはスクランブルに持ち込むが、黒部はバックマウントへ。RNCは失敗、しかしパンチを連打するとパク・ソヨンがガードに戻した。

2R、黒部がプレッシャーをかける。蹴りを見せたパク・ソヨンに、足払いで尻もちを着かせた黒部が、そのままダブルレッグで組みつきリフトアップしてテイクダウンを奪った。ケージ際でハーフガードのパク・ソヨンにパウンドを連打する。パスした黒部がバックマウントへ。相手の体を伸ばし、左腕を首に回してRNCを極めた。

勝利した黒部は笑顔でデート相手探しをアピールしてケージを降りた。


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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#05 キック 内藤頌貴 山内渉

【Shooto2022#05】山内渉が内藤頌貴との打ち合いを制してプロデビュー以来4連勝、大会MVPにも選出

【写真】相手のパンチでダウンする場面もあったが、山内が打ち合いを制した(C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
山内渉(日本)
Def.3-0:29-27.29-27.29-28.
内藤頌貴(日本)

サウスポーの内藤に対し、山内が右インロー。内藤は下がりながらローを返すも、山内が距離を詰めていく。内藤が前に出て来ると左ジャブを合わせた山内。さらに飛び込みながら右を当てた山内だったが、内藤のパンチを食らってマットに手を着いてしまう。しかしパンチで攻め立てる山内、内藤はケージ際でバランスを崩した。さらに追い立てる山内の右ハイがヒットする。組みついた山内が内藤をケージに押し込みながら、投げを打つもテイクダウンは奪えず。試合は再び打撃戦に。

パンチの打ち合いでは、山内の左右フックがインサイドからヒットする。さらに左ハイを見せた山内、距離を詰めて左右フックを当てて組みついた。左腕を差し上げた山内が、内藤をケージに押し込む。パンチをもらいながらケージを離れた内藤、山内は左ミドルと右ハイで追い、組みついてバックを狙った。すぐに離れる内藤がケージ中央で左ボディストレートを伸ばす。プレッシャーをかける山内。右前蹴りを相手のボディに突き刺した。

2R、内藤が右手を伸ばす。山内は右前蹴りでけん制、内藤が中に入ってくる山内に打ち下ろしの左を当てた。山内も相手の左ミドルの打ち終わりに、左フックを当てる。右の突き、さらにサイドキック気味の左の蹴りで内藤を攻め立てる。内藤が前に出て来るところに右飛びヒザを合わせた山内だったが、反対にマットへ尻もちを着いてしまった。

スタンドの展開が続くなか、山内は右ローから右ストレートへ繋げる。山内の右ストレートに内藤が右フックを合わせた。組みつく山内、左腕を差し上げて内藤をケージに押し込む。そして右腕を入れてケージ中央に向かって内藤を投げた山内だが、ここもグラウンドに持ち込むことなくスタンドでの打撃戦が続く。左右の蹴りを続けて繰り出す山内、前に出ていきパンチの打ち合いに。内藤はケージを背負いながらカウンターでパンチを当てるが、終了間際に内藤がバランスを崩したところへ山内がパウンドを連打して終えた。

最終回、山内の右インローに対し、内藤が左ストレートから右フックを伸ばす。内藤のパンチをかわした山内が右ロー、右バックスピンキックを見せる。山内のパンチがインサイドからヒット、蹴りで距離を測りながら右ストレートを当てた。動きが止まる内藤に組みついた山内がケージへドライブ。内藤は体勢を入れ替えて離れた。

山内の右ハイを払い落とした内藤だが、追い打ちをかけることができない。内藤の右カーフが当たるも、山内の前進は止まらない。距離が近くなると、山内のパンチが連続で当たる。しかし内藤の右が当たって山内がダウン。すぐに内藤がトップを奪った。下から足を上げていく山内。最後は立ち上がった内藤に対し、山内がパンチを振り回す。残り1分、打ち合う両者だったが山内の左ジャブが入った。

判定はフルマークで山内の勝利。これでMMA戦績は4戦全勝に。大会終了後、山内が大会MVPに選ばれた。


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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#05 平川智也 根津優太

【Shooto2022#05】打撃で上回った平川智也が根津優太をRNCで下し、4年越しのリベンジ達成

【写真】根津の蹴りに対し、平川の左ストレート&右フックがヒットした(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
平川智也(日本)
Def.2R4分42秒 bty RNC
根津優太(日本)

サウスポーの平川に対し、距離を詰める根津。平川が左インローから体勢を低くするが、根津がバックステップで離れた。再び距離を詰めた根津が右ロー、平川はワンツーで攻める。根津の左ハイをかわした平川が距離を詰めると、足を使って回る根津。平川のニータップをかわし、ローを打ち込む根津だが、平川の左ストレートが根津の顔面を捉えた。根津にケージを背負わせた平川が、右アッパーから左ストレートを伸ばす。根津の左ジャブに右ローを合わせた平川。相手のジャブをかわして組み付くも、ここは根津がスプロールした。ケージ中央でまたも平川の左ストレートがヒットし、根津がマットに手を着く。

平川は左ハイから組みついた。スプロールした根津が右ストレートから距離を詰める。互いにインローを繰り出しながら、根津の右インローをもらった平川がパンチから組みつく。離れた根津が左右のパンチ、これをかわした平川は体勢を低くして左ストレートを突いていった。残り20秒でシングルレッグで組みついた根津に、左ストレートを放った平川。最後は組みつき、ボディロックでテイクダウンを狙っていった。

2R、前に出た根津が右のインローを連打。平川は左を伸ばしながら、相手が前に出て来ると右を当てる。そして下がった根津に左ストレートから右フックをヒットさせた平川。根津も右のショートを当てる。組みついた平川、離れる根津の顔面を平川の左が捉える。テイクダウンのフェイントからパンチを打ち込む平川に対し、根津は距離を取るがケージを背負ったところで右フックをもらった。離れた根津を追い立てる平川、パンチが幾度も根津の顔面を捉える。右ヒジを打ち込みながら離れた根津が右ロー、そして右テンカオをカウンターで当てた。

平川が距離を詰めてくると右テンカオを合わせる根津、平川はそのままシングルレッグで組みついたが、根津はすぐに離れる。平川は左インロー、さらに右ローから左ストレートがクリーンヒットし、根津がダウン。すぐに立ち上がった相手にパンチを連打しながら、ボディロックでグラウンドに持ち込んだ平川。パウンドを受けた根津が立ち上がるも、そのたびにグラウンドへ戻す平川が腕十字に失敗しながら最後はRNCでタップを奪った。


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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#05 イム・ドンジュ ボクシング 岩﨑大河

【Shooto2022#05】岩﨑大河が右ヒジでイム・ドンジュの顔面を切り裂き、ランカー戦or王座戦をアピール

【写真】左ハイで相手を止められずも、右ヒジで勝負を決めた。(C)MMAPLANET

<ミドル級/5分2R>
岩﨑大河(日本)
Def.1R終了時 by TKO
イム・ドンジュ(韓国)

ムエタイ式にガードを固める岩﨑に対し、距離を詰めるイム・ドンジュ。岩﨑にケージを背負わせて、右足へシングルレッグで組みついた。ケージに押し込みながらイム・ドンジュが左腕を差し上げると、岩﨑は右のオーバーフックから左前腕で相手を引きはがし、ケージ際から離れた。しかし再び組みついたイム・ドンジュは、ボディロックで押し込みテイクダウンを狙う。

今度は両手で首相撲の体勢に持ち込んだ岩﨑に対し、イム・ドンジュはダブルレッグへ。再びボディロックに戻すと岩﨑が体勢を入れ替えて、イム・ドンジュをケージに押し込みながらボディへ左ヒザを打ち込む。ここでレフェリーがブレイクをかけた。

ケージ中央で再開後、イム・ドンジュの右ストレートをバックステップでかわした岩﨑が左ハイを当てる。しかしイム・ドンジュがプレッシャーをかけると岩﨑は下がってしまう。組みついたイム・ドンジュ、岩﨑はここでも体制を入れ替えて相手をケージに押し込み、足払いを仕掛けるもテイクダウンは奪えなかった。さらにダブルレッグを切られた岩﨑は、スタンドでアウトボクシングへ。距離が近くなると首相撲から右ヒジをヒットした。

この一発でイム・ドンジュの左額から大流血。岩﨑は前に出て来る相手を捌きながら、左右のヒジを見せて初回を終えた。

最終回の開始直後、ドクターチェックが入り、ここで試合はストップに。
勝利した岩崎は「次はランカーとの試合かタイトルマッチをお願いします」とアピールした。


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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#05 高岡宏気 齋藤奨司

【Shooto2022#05】TDディフェンスに課題も、殴り勝った齋藤奨司が高岡宏気にユナニマス判定勝利

【写真】最終回には二度テイクダウンを奪われた齋藤だが、左ボディから右に繋げて殴り勝った(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分2R>
齋藤奨司(日本)
Def.3-0:20-17.20-17.20-18.
高岡宏気(日本)

齋藤がプレッシャーをかけて左右のロー。高岡もガードを固めてローを返すが、相手のプレッシャーの前にケージを背負う。齋藤は左右のローから右クロスを放ち、相手をケージに詰めて左ジャブから右フックのカウンターを当てた。高岡も齋藤のローにパンチを合わせる。齋藤のボディブローがヒット。高岡が踏み込んで右を伸ばしたが、齋藤がバックステップでかわした。

齋藤が距離を詰めると右を合わせた高岡。齋藤は相手にケージを背負わせて、左ボディブローから右フックで高岡に尻もちを着かせた。さらに距離を詰めて左フックで相手の動きを止める齋藤。打ち合いから首相撲に持ち込んだ高岡を引き離し、再び距離を置いて相手にケージを背負わせる齋藤。高岡は左ジャブを伸ばす。打ち合いでは左フック、左ボディから右フックに繋げる齋藤は、相手のテイクダウンを切ってスタンドに戻した。

齋藤の右をもらってバランスを崩した高岡。齋藤はバックを狙うも立ち上がる。スタンドに戻って齋藤の左ハイが高岡の顔面をかすめた。距離が近くなったところで、高岡の頭が齋藤の顔面に当たり試合は中断。残り約30秒で再開、齋藤は左ハイ、左フックから距離を測り、右ストレートを伸ばす。残り10秒で齋藤が右テンカオ、首相撲からヒザを連打していった。

最終回、距離を詰めた齋藤が右ローを繰り出し、相手が前に出て来ると右の打ち下ろしで高岡をグラつかせる。高岡もパンチを当てるが、すぐに齋藤が距離を取り、再び詰めてくる。高岡の右ストレートをかわして、左フックでダウンを奪った齋藤。しかし高岡もすぐに立ち上がる。齋藤の左フックのカウンターがクリーンヒット、高岡の右も齋藤の顔面を捉えた。

左ジャブから右ボディストレート、左ボディを当てる齋藤に対し、高岡はシングルレッグで齋藤に背中を着かせた。ケージに背中を着けて立ち上がる齋藤。しかし高岡がボディロックで再びグラウンドに戻す。パスした高岡、齋藤はハーフに戻した。高岡は右腕を差し上げてパスを狙う。

スクランブルに持ち込んだ齋藤の首を捕らえた高岡、ダースチョークを狙うも極まらず。首を抜いた齋藤が立ち上がり、高岡にケージを背負わせて右ローを繰り出した。齋藤も疲れたか、高岡の大きいフックが当たる。齋藤は左ボディブローへ。残り1分で高岡がシングルレッグでテイクダウンを奪った。齋藤がラバーガードで耐え、立ち上がってパンチで攻め込み、下がりながらも右ストレートと左フックを当てた。

判定はフルマーク、2回戦ながら2人のジャッジが3ポイント差をつけての齋藤の勝利となった。


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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Shooto Shooto2022#05   ソルト パク・ソヨン パンクラス 今成正和 修斗 倉本一真 児山佳宏 内藤頌貴 大竹陽 山内渉 岩﨑大河 平川智也 根津優太 渡部修斗 風間敏臣 高岡宏気 黒部三奈 齋藤奨司

【Shooto2022#05】計量終了 復活の根津✖平川より後で組まれた、内藤弟✖キャリア1年の山内渉!!

【写真】修斗が時折り組む、キャリア差マッチ。壮絶な結果になることもあるが、果たして……(C)THEONE

明日16日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#05の計量が、本日15日(土)に港区の10KOLで行われた。

メインの女子スーパーアトム級で戦う黒部三奈✖パク・ソヨンを始め──第1試合のキッズ修斗以外に出場する9試合、18人の選手は全て計量をクリアした。


今回、修斗公式戦では2019年11月の倉本一真戦以来2年8カ月振り、MMA自体も2020年9月のRoad to ONE=今成正和戦から、1年10カ月間ブランクが空いた元環太平洋バンタム級チャンピオンの根津優太が平川智也と対戦するが、この両者の再戦をセミ前に追いやり、フライ級で内藤頌貴✖山内渉が組まれている。

根津にブランクがあるため、世界10位の平川とランク外の対決よりも、内藤が5位で山内が9位ということでランク的にはそうあるべき試合順かもしれないが、山内は昨年の7月大会でプロデビューをしたばかり今回が4試合目となる。

格闘DREAMERSで注目され、盟友・齋藤奨司とともに番組終了後はEXFIGHTでなくFIGHT FARM所属に戻り、プロキャリアを歩み始めた。今大会にも出場する齋藤が4月にPOUNDSTORMでパンクラス1位の風間敏臣をヒザ蹴りで破る金星を挙げており、山内のキャリア差を越えたアップセットを目指す。

とはいえ、齋藤が勝利した風間はパンクラス・トップファイタアーだがキャリア2年の新鋭だ。対して内藤は2013年から修斗のリング&ケージに上がってきただけに、この試合で遅れをとることは断じて許されないと思っているはず。特に昨年10月にRIZIN LANDMARKで1階級上のバンタム級とはいえ、渡部修斗にダースチョークで敗れており、プロ1年生の山内との対戦を受けた時点で──内藤の相当な覚悟が伝わってくる試合といえる。

さらには、その齋藤に対して──FORCEだけでなくNEXUSでもキャリアを積んできた高岡も一階級上の試合へのスクランブル発進で、4月の齋藤の立場になるよう一発を狙っているはず。

このバンタム級の一戦も高岡の意地が何かを起こす可能性も十分にある。

■視聴方法(予定)
7月16日(日)
午後6時00分~ABEMA格闘CH
             
■Shooto2022#05計量結果
※赤字の選手はクリックするとインビューに

<女子スーパーアトム級/5分3R>
黒部三奈:49.9キロ
パク・ソヨン:49.7キロ

<フライ級/5分3R>
内藤頌貴:56.7キロ
山内渉:56.6キロ

<バンタム級/5分3R>
平川智也:61.2キロ
根津優太:61.1キロ

<ミドル級/5分2R>
岩﨑大河:83.8キロ
イム・ドンジュ:83.3キロ

<バンタム級/5分2R>
齋藤奨司:61.0キロ
高岡宏気:60.8キロ

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏:65.8キロ
木下タケアキ:65.8キロ

<49キロ契約/5分2R>
永尾音波:49.0キロ
北野きゅう:48.9キロ

<2022年度新人王決定T1回戦 女子ストロー級/5分2R>
柳仙香:52.0キロ
ソルト:52.0キロ

<フライ級/5分2R>
大竹陽:56.6キロ
佐々木駿友:56.5キロ

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ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC Shooto Shooto2022#05 UFC チャンネル パンクラス ボクシング 修斗 西川大和 風間敏臣 高岡宏気 齋藤奨司

【Shooto2022#05】POUNDSTROMで飛翔、高岡宏気と対戦──齋藤奨司「跳びヒザを躊躇なく出せた」

【写真】POUNDSTROMは齋藤の自信をより確かなモノにした。そんな風に感じられる彼の口調だった(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#05で、齋藤奨司が高岡宏気と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

齋藤は3月の後楽園ホール大会でLyo’oに判定勝ちを収めた1カ月後、POUNDSTORMに出場して風間敏臣を跳びヒザで沈めた。修斗ノーランカーの齋藤に対し、風間はパンクラスのバンタム級1位であったこと。そしてPOUNDSTORM後に風間がRoad to UFCで勝利を収めていることを考えると、結果論だがPOUNDSTORMで最大のアップセットだったかもしれない。格闘DREMAERSを経てプロデビュー戦を落とした齋藤が、この2試合で見せた急激な変化とは? 高岡戦を控える齋藤に訊いた。


――前回のインタビュー後、2カ月連続で試合に臨み、連勝しています。まずこの2連勝については、どのように感じていますか。

「デビュー戦はもったいないことしたなぁ、という感じですね(笑)。3戦目で名前のある選手に勝つことができて……でも、まだまだ試合したいです」

――3月21日に修斗でLyo’o選手に勝利し、翌4月24日にPOUNDSTORMで風間敏臣選手と戦うことになった時、試合間隔が1カ月というのは短くはなかったですか。

「Lyo’o選手に勝った後に次の試合の話を頂いて、やりますって即答しました。相手も強い選手でしたし、やっぱり髙谷(裕之LDHマーシャルアーツ代表)さんの大会でしたから。髙谷さんが初めて開催するビッグイベントで試合ができる、こんなチャンスは二度と来ないだろうなと思って。POUNDSTORMまで1カ月を切っていましたけど、全く迷いはなかったです。まだMMA3戦目のペーペーで、ここでチャンスを掴んでやろうと思いました」

――その2連戦について、まずLyo’o戦について振り返っていただけますでしょうか。Lyo’o戦では、それまでの試合とは異なるファイトスタイルを見せていました。

「自分としては守りに入ってしまって、攻め切ることができなかったなとは思っています。でも相手のテイクダウンを切って、打撃で試合を作ることができました」

――最も印象的だったのは、受けが強くなった部分でした。齋藤選手は自分から攻めることもできますが、あの試合では相手の攻撃をかわしてから、自分が攻撃するといいますか。

「確かに攻めるのが得意なので、今までは自分から先に行く試合が多かったです。ただ、あのスタイルは試合前からやろうと思っていたことではなくて。試合で相手と対峙した時に、自分の距離を作れるなと感じたんですよ。相手のパンチも大振りで、これは受けながらでも戦えるなと」

――終始、手と足、そしてヒザを織り交ぜたフェイントで相手を誘いこんだり、プレッシャーをかけていました。あの動きは普段から練習しているのでしょうか。

「あれは練習しています。やっぱり相手に組ませないように戦うこと、組んできても削っていく。そう考えて練習していて、Lyo’o戦でもテイクダウンは奪われなかったですし。相手は組み際が嫌だったと思います。ケージに押し込まれた時もヒジとヒザで削って、相手が嫌がっているのも分かりました。それも普段の練習の成果が出ましたね」

――あの至近距離の攻防は、Lyo’o戦の対策だったのでしょうか。

「以前から練習していたものです。だんだんと自分のスタイルが分かってきて、こういうふうに戦ったら楽しいなと理解できるようになったんですよね。そこにコーチが僕に合っているものを当てはめてくれました。そうやって今までの練習で築き上げてきたものなんです。誰が相手でも、自分の好きなスタイルをやっているっていう感じですよね」

――齋藤選手が学生時代に経験したアマチュアボクシングはもちろん、プロボクシングでもインサイドワークが得意なメキシカン以外、あれだけ至近距離で相手を削る攻防は見られません。

「MMAを始めて最初は、その距離感に手こずりました。でも今は自分の距離も分かってきたし、ああやって削ることができると楽に戦えますよね。西川大和君とか、ああいう削り方が巧くて」

――一方で、あの試合展開はKOを目指したものだったのか。それともポイントアウトしようと考えたのか、どちらだったのでしょうか。

「フィニッシュしたかったんですけど、自分が勝っているだろうなとも思ったので。あの試合に負けていたら次はない。結果的に、あの試合で勝ったからPOUNDSTORMに出ることができたので、良かったと思っています。ただ……面白くない試合をしちゃいましたよね。勝てたから良かったけど、不完全燃焼みたいな感じで(苦笑)」

――そこは難しいところですよね。以前から齋藤選手の試合を見ていると、Lyo’o戦の変化や進化を面白いと思うかもしれません。しかし試合を単発で見ると印象も違ってきます。

「アハハハ、そうかもしれないですね。僕は4試合やってきて、たぶん全て変化してきていると思うので。そのぶん1戦1戦、成長できている実感はあります」

――さらに成長を見せたのが、POUNDSTORMの風間敏臣戦だったと思います。

「試合が決まった時点では、風間選手がRoad to UFCに出ることは知らなくて。途中で風間選手が出場リストに入っているような話を聞いたんです。それは、僕との試合を消化して、良い感じでRoad to UFCに出ようって感じじゃないですか。ナメんなよ、って思いました」

――風間選手に責任はないとしても、齋藤選手の立場からすれば面白くはないですよね。試合前、ファイターとしてはどのような印象を持っていましたか。

「試合映像を見ると、すぐに組んでテイクダウンして極める。その得意なパターンにハメている試合が多かったので、寝技が強い選手だなと思っていました。もちろんパンクラスのランキング1位なので、強いことは最初から分かっていたので」

――その相手に対して、1カ月で対策を作り上げることができたのですか。

「Lyo’o戦のあとも休むことなく練習を再開して、ずっと対策を練習していました。おかげで、その1カ月間はすごく濃密な期間でしたね。僕がやることは変わらないんですけど、しつこく組んでくる相手をどう対処するか。特に相手が入ってきた時の対応ですね」

――相手が入ってきた時の対応……それがフィニッシュの跳びヒザだったのですね。

「はい。1Rは自分が思っていたより早くテイクダウンされてしまって(笑)。組み技に圧倒的な自信を持っているというか、力がるというより巧さ、テクニックがありました。でもグラウンドは極められなかったので自信を持つことができましたね。それで2Rが始まる前に、セコンドから『今度はお前の番だぞ!』と」

――ただ、1Rも開始早々に跳びヒザを狙って外されていました。一度失敗して、次のラウンドで再挑戦するのは怖くなかったですか。

「アハハハ、もう僕の中で何かが振り切っていたんでしょうね(笑)。

1Rも一度だけじゃなく、何度も狙っていたのに外されていて。でも試合前からイメージしていたし、外したら外したで、次の展開も考えていましたから。……うん、そうですね。やっぱり自分のスタイルが分かってきたから、あの跳びヒザを躊躇なく出せたんだと思います。それは大きいです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月17日(土)
午後1時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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