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【PFL CS2022#02】篩い落としの構造。ウェルター級のCSはBRAVE CF、TITAN FC&LFA王者が揃い踏み

【写真】アルシラウィ、テイラー、レアル。中東メジャーと北米フィーダーショーの王者が3人も出場する (C)BRAVE CF, TITAN FC& LFA

25日(金・現地時間)、フロリダ州オーランドのユニバーサル・スタジオでPFL Challenger Series第2週が開催される。

PFLとの契約を賭けた4試合、第2週はウェルター級で実施される。人材の宝庫ウェルター級らしく、チャレンジャーシリーズ内でも再注目の階級だったが、ルーカス・ハルク・バルボーサが欠場となった。


それでもメインにはヨルダンのライオンことBRAVE CFスーパーウェルター級王者ジャラ・フセイン・アルシラウィが出場し、マイケル・リリーと対戦する。他にもTitan FCウェルター級王者のディラノ・テイラー、LFAウェルター級王者カルロス・レアルが、それぞれマーク・マーティン、ソクハテ・ピエールと相対する。

アルシラウィは戦績16勝3敗、キックボクシグにテイクダウン、柔術を使いこなすウェルラウンディットファイターで、現UFCファイターのカールストン・ハリスを右ストレートからパウンド&エルボーでTKO──BRAVEのウェルター級のベルトを巻いた。

どの局面でも勝負できるアルシラウィだがDesert Force時代に同プロモーションのウェルター級王座を現BRAVE CFミドル級王者モハメド・ファフレディンと争った──中東MMAの歴史に名を残す2連戦を経て、肉弾戦よりもスマートな戦いにスタイルが変化した。

カーフを効かせ、組んでボディロックテイクダウンから寝技へという流れを軸ながら、そのカーフで元UFCファイターのイズミール・ヌルディエフをKOしている。戦局を見極めたファイトができるアルシラウィが、どのようなファイトを見せるか注目だ。

Titan FC王者ディラノ・テイラーはサンフォードMMA所属で、7勝1敗の戦績を残す25歳のジャマイカ系米国人ファイターだ。

サンフォードMMAのジャマイカンといえばBellatorで活躍するジェイソン・ジャクソンの名前が真っ先に思い浮かぶが、テイラーもコーナーマンを務める盟友に続き、PFLというメジャー・シーンを目指す。

そのテイラー、右はKOパワーがあり、寝技では極め力も持つ。これら総合力が回れば積極的に勝負に出る一方で、上手く回転しない場合は組んでケージに押し込むというファイトになりがちだ。いわゆるコンテンダーシリーズ・スタイルとは真逆の試合展開に陥ることが、Titan FCからすんなりとステップアップを果たせなかった要因かもしれない。

今回の相手のマーク・マーティンは戦績が同じく7勝1敗、ミドルを使いこなすボクサーだが、彼もまた待ちのファイトが多い。チャレンジャーシリーズで契約を手にするにはファンといっても過言でないセレブ・パネリストと中継を見る正真正銘のファンの支持を得る必要がある。そのため、お見合いは厳禁だ。このような状況だからこそ攻め力は当然として、危機管理能力が問われるテイラーといえる。

LFA王者のカルロス・レアルはシュートボクセ第一世代のマスター・ノグシの教え子で、昨年7月のLFAブラジル大会のワンナイトトーナメントでウェルター級王座を獲得した。

準決勝では右ストレート一発でディエゴ・ディアスを豪快にKOし、決勝へ。本来はもう1つの準決勝を勝ち上がったガブリエル・ボンフィムと戦うはずだったが、メディカルが通らず──また補欠戦勝利のケムエル・オットーニ&ベンデル・ジアコモも揃って、コミッションがもう1試合戦うことを認めず、補欠戦で敗れたウィラン・カルロスと対戦した。

結果は危なげないフルマークの判定勝ちを収め、登竜門もベルトを巻いた。とはいえ、その決勝がノンリスキーファイトだったためか、UFCからコールはなくチャレンジャーシリーズ挑戦という道を選択することに。

リアルは蹴りを使いながらテイクダウンも取れる瞬発系ストライカーだ。一発勝負の今大会出場、LFAウェルター級王座決定トーナメント決勝ではなく、準決勝のような戦いが必要になってくる。

PFLとの契約を賭けてBRAVE、Titan FC、そしてLFAの王者が勝利ですら第一条件でしかない厳しい生き残り合戦に挑む。掬い上げるのではなく、篩い落とすという北米MMAの構造が見えるチャレンジャーシリーズ第2週だ。

■視聴方法(予定)
2月26日(土・日本時間)
午前11時00分~PFL MMA YouTube Channel

■PFL CS2022#02対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ジャラ・フセイン・アルシラウィ(ヨルダン)
マイケル・リリー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ディラノ・テイラー(米国)
マーク・マーティン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カルロス・レアル(ブラジル)
ソクハテ・ピエール(ハイチ)

<ウェルター級/5分3R>
クリス・ミクサン(米国)
ネイサン・ピアース(米国)

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【LFA112】ボンフィム、補欠戦勝利の2名がドクターストップ。残念なレアルのウェルター級王座戴冠に

<ウェルター級GP決勝/5分3R>
カルロス・レアル(ブラジル)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ウィラン・カルロス(ブラジル)

ガブリエル・ボンフィムのみならず、補欠戦で勝利しているケムエル・オットーニ、そしてベンデル・ジアコモの3人が揃ってCABMMA(ブラジリアンMMAアスレチック・コミッション)のメディカルにパスせず、ジアコオに敗れているウィラン・カルロスが決勝進出というカオスな展開に。

サウスポー同士、レアルがオーソに構え直す。小刻みに構えを変える。カルロスはサイドキックで関節を狙い、ケージの前を左右に移動する。レアルは右ハイ、直後に組んで小外掛けでテイクダウンを決める。そのままサイドで抑えたレアルは、シングルを狙ったカルロスをがぶってバックを狙う。

ケージ際で座ったカルロスが、背中を見せないまま立ち上がった。レアルはハイから前に出て右クロスからパンチを纏める。カルロスは距離を取り直し、自らのスピニングバックキックでバランスを乱して、上を取られる。すぐにシングルを仕掛けたカルロスだが、レアルが首を取る。そして、時間が来る前に離してコーナーに戻った。

2R、右フック、ガードの上から右ハイのレアルは、ボディロックテイクダウンを決めきれずスクランブルからカルロスを逃す。レアルは三日月を入れ、右フックを空振りする。カルロスは前に出ると、レアルのフックを被弾し距離を取り、左ミドルを蹴られる。打つ手がないと思われたカルロスの右ハイがレアルに届いた──が、単発で次に繋ぐことはできない。飛び込んで首相撲からヒザを狙うシーンも見られたカルロスが、後ろ回し蹴りから組んでいったが、右腕をレアルが差し上げると大きく姿勢を乱す。つくづくボンフィムの欠場が残念な決勝戦となっている。

最終回、カルロスが左の蹴り、レアルが右ハイから左右のローを蹴っていく。組んだレアルだが、首相撲に捕えられヒザやヒジを受ける。距離を近づき、手数を増やしたカルロスはワンツーを被弾する。それでも前に出て近い距離でジャブを出すも、フックに距離を取り直す。両者、スタミナをロスしながらパンチを打ち合い、カルロスが押す場面も。左を打ち返したレアルは、最後の15秒でカンフーっぽい動きを見せ、跳びヒザのカルロスにテイクダウンを合わせて──タイムアップを迎えた。

2試合目のタイトル戦、両者が慎重な試合に徹し、加えて余裕の見せあいをしたため──試合としては盛り上がらず。結果、フルマークで判定勝ちしたカルロス・レアルが新LFAウェルター級王座に就いた──が、ワンナイトTの妙が悪い方が出てしまい残念ながら尻つぼみのイベントとなってしまった。


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