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ROAD TO UFC・エピソード6:第5試合・イ・ジョンヨン vs. ルー・カイ

フェザー級トーナメント準決勝。

韓国のジョンヨンはROAD FCで2018年にフェザー級王座を獲得。翌年の初防衛戦では、後にキム・スーチョルと対戦し1勝1敗のパク・ヘジンをわずか10秒でKO。1回戦は2年9ヶ月ぶりの試合だったが、中国のシエ・ビンにガードからの腕十字で秒殺一本勝ち。

中国のルー・カイは27歳で8勝3敗。勝利はすべてフィニッシュ勝利だが、ほぼ中国人同士の良くわからない戦績の相手のみ。一回戦はワンランク落ちるインドネシア勢のアンガ・ハンスに2RパウンドでKO勝ち。

ジャブを放つジョンヨン。ルー・カイのパンチを貰い一瞬止まったジョンヨンだが、即右を打ち込む。膝を着いたルー・カイ。立ち際に左を打ち込みルー・カイ仰向けにダウン!パウンド!KO!

ジョンヨン、2試合続けて秒殺勝利で決勝へ。決勝では松嶋に勝ったイー・ジャーと対戦する。

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LFA MMA News o ONE PRIDE RIZIN ROAD FC Road to UFC SASUKE UFC   シエ・ビン シャオ・ロン パク・ヒョンソン 中村倫也 修斗 堀内佑馬 宇佐美正パトリック 松嶋こよみ 野瀬翔平 風間敏臣

Road to UFC:全出場者発表。日本人選手は7名。LFA参戦中の堀内佑馬の出場が決定。

jp.ufc.com

フライ級(56.7kg以下)

● Rama Supandhi (Indonesia) |ラマ・スパンディ(インドネシア
● Jeremia Siregar (Indonesia) |ジェレミア・シレガル(インドネシア
● Wallen Del Rosario (Philippines) |ウォーレン・デル・ロサリオ(フィリピン)
Horiuchi Yuma (Japan) |堀内佑馬(日本)
● Choi SeungGuk (Korea) |チェ・ソングク(韓国)
● Park HyunSung (Korea) |パク・ヒョンソン(韓国)
● Top Kiwram (Thailand) |トップノイ・キウラム(タイ)
● Qiu Lun (China) |チウ・ラン(中国)

バンタム級(61.2kg以下)

● Kim MinWoo (Korea) |キム・ミヌ(韓国)
● Maimaitituoheti Keremuaili (China) |ケレムアイリ・マイマイチツォヘチ(中国)
Kazama Toshiomi (Japan) |風間敏臣(日本)
Nakamura Rinya (Japan) |中村倫也(日本)
● Xiao Long (China) |シャオ・ロン(中国)
● Gugun Gusman (Indonesia) |ググン・グスマン(インドネシア
Nose Shohei (Japan) |野瀬翔平(日本)
● Wulijiburen (China) |ウリジ・ブレン(中国)

フェザー級(65.8kg以下)

● Yi Zha (China) |イー・ジャー(中国)
Sasu Keisuke (Japan) |佐須啓祐(日本) 修斗フェザー級王者・SASUKE
● Hong JunYoung (Korea) |ホン・ジュニョン(韓国)
● Lee JeongYeong (Korea) |リー・ジョンヨン(韓国)
Matsushima Koyomi (Japan) |松嶋こよみ(日本)
● Xie Bin (China) |シエ・ビン(中国)
● Lu Kai (China) |ルー・カイ(中国)
● Angga Hans (Indonesia) |アンガ・ハンス(インドネシア

ライト級(70.3kg以下)

● Balajin (China) |パラジン(中国)
● Ki WonBin (Korea) |キ・ウォンビン(韓国)
● Ailiya Muratbek (China) |アイリヤ・ムラトベク(中国)
● Pawan Maan Singh (India) |パワン・マーン・シン(インド)
● Anshul Jubli (India) |アンシュル・ジュブリ(インド)
Usami Sho Patrick (Japan) |宇佐美正パトリック(日本)
● Asikeerbai Jinensibieke (China) |アシカルバイ・ジンエンスビエク(中国)
● Kim KyungPyo (Korea) |キム・ギョンピョ(韓国)

事前の噂にあったリストからは修斗バンタム級王者安藤とフライ級の内田が外れ、アメリカ在住でフィーダーショーのLFA参戦中の堀内佑馬が追加となった。

日本からは中国の10人に次いで韓国と同率2位の7人が参加。

日本から最多3人が出場するバンタム級は、ROAD FCバンタム級王者キム・ミンウ(キム・ミヌ)、元UFCファイター・ウリジブレン(2019年に0勝3敗でリリース)が出場する。

インドネシアの出場選手は、すべてインドネシアのローカルイベント・ONE PRIDE MMAというパクリのような名称の出場選手で、フライ・バンタム・フェザーの王者が出場。

ROAD FCが長らく開店休業中だった韓国からは、ROAD FC出場経験のある選手や、現在活動中のDouble G FCから選手が出場。

中国は最大手プロモーションの武林風(W.L.F)を中心に出場。コンテンダーシリーズ出場経験のあるフライ級のチウ・ランも出場する。

インドからはライト級の2人のみが選出。インド・アブダビを中心に2019年から8回開催されているMATRIX FIGHT NIGHTの出場選手で、レベルは不明。

タイから唯一選出されたフライ級のトップノイはRIZIN1勝2敗。朝倉海には敗れたが判定まで持ち込み、中村優作にも判定負けしたが歯を折っている。

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6.9&10にシンガポールで開催のアジア版『Road to UFC』1回戦出場選手が決定/日本人は4階級で合計7名出場

6.9&10にシンガポールでアジア版『Road to UFC』の1回戦を開催/4階級で8人トーナメントを行い日本人も出場予定(2022年04月22日)

 こちらの続報。


 世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体であるUFC〓(Ultimate Fighting Championship)は本日、アジアのMMAトップアスリートたちが世界の舞台で活躍するための最も重要な機会となる『ROAD TO UFC』の参加選手を発表いたします。ROAD TO UFCの1回戦は東南アジア初のペイ・パー・ビューイベントとなる『UFC〓 275:テイシェイラ vs. プロハースカ』に先立ち、6月9日(木)および10日(金)の2日間にわたり、シンガポール・インドア・スタジアムにて開催することになっております。

 ROAD TO UFCはアジア全域からMMAのトップアスリートが一堂に会し、UFCとの契約を懸けて勝ち上がっていくトーナメント形式で実施いたします。今回のROAD TO UFC ではフライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級の4階級に、それぞれ8名の総合格闘技選手が出場する予定です。

Flyweight(フライ級)
堀内佑馬(ほりうち・ゆうま)

小学生時代から始めたキックボクシングをベースに、2013年にDEEPでプロMMAデビュー。2016年の試合を最後に、UFCを目指して拠点をアメリカに移す。2021年にはLFAでタイトルマッチを経験する。今回のチャンスをものにする準備は整っている。

Bantamweight(バンタム級)
風間敏臣(かざま・としおみ)

2020年にプロデビューすると、翌年のパンクラスネオブラッドトーナメントを制し、2022年にはDEEPで行われたワンデートーナメントを制する。9勝中8勝がフィニッシュと決定力の高さを見せている。

中村倫也(なかむら・りんや)
5歳からレスリングを始めて実績を積むと、2017年にはU-23の世界選手権を制する。東京五輪を目指すも、あと一歩で出場権を逃し、レスリングからMMAに転向する。2021年にプロデビュー、デビュー2戦目で修斗のランカーを下し、3戦目ではPOUNDSTORMで国際戦も経験して全勝、器の大きさを見せた。これからの日本のMMAを背負って行く可能性のある選手。

野瀬翔平(のせ・しょうへい)
柔道時代の首の大ケガを乗り超えて2021年に修斗でプロデビューを果たす。その後、ONE Japan SeriesやHEATでも実績を積む。7勝中5勝が一本勝ちと極めの強さを見せている。

Featherweight(フェザー級)
佐須啓祐(さす・けいすけ)

2016年に修斗でプロデビューを果たす。ケガのため2017年から約2年半試合から遠ざかるも復帰後は7戦全勝。2020年に修斗環太平洋王座を、2021年には修斗世界王座を獲得。本場アメリ カでの修行も終えて準備万端。

松島こよみ(まつしま・こよみ)
少年時代から空手、レスリングなどの格闘技を学び、MMA選手としての土台を作る。2015年に修斗でプロデビューすると、その年の新人王を獲得。その後はPXC、パンクラス、ONE Championshipと戦いの場を移し、目標とするUFCの舞台に挑戦するチャンスをつかんだ。

Lightweight(ライト級)
宇佐美正パトリック(うさみ・しょう・ぱとりっく)

幼少時に父から空手を習い始める。その後、ボクシングに転向し、高校では6冠を達成、2018年の世界ユース選手権では銅メダルを獲得。東京五輪を目指すも選考会で敗れ、その後、MMAに転向した。


Yuma Horiuchi(Tapology)

Toshiomi Kazama(Tapology)

Rinya Nakamura(Tapology)

Shohei Nose(Tapology)

Keisuke Sasu(Tapology)

Koyomi Matsushima(Tapology)

Patrick Sho Usami(Tapology)

 日本人選手の戦績はこちらを参照。

【ROAD TO UFC参加選手一覧】
フライ級(56.7kg以下)

● Rama Supandhi (Indonesia) |ラマ・スパンディ(インドネシア)
● Jeremia Siregar (Indonesia) |ジェレミア・シレガル(インドネシア)
● Wallen Del Rosario (Philippines) |ウォーレン・デル・ロサリオ(フィリピン)
● Horiuchi Yuma (Japan) |堀内佑馬(日本)
● Choi SeungGuk (Korea) |チェ・ソングク(韓国)
● Park HyunSung (Korea) |パク・ヒョンソン(韓国)
● Top Kiwram (Thailand) |トップノイ・キウラム(タイ)
● Qiu Lun (China) |チウ・ラン(中国)

バンタム級(61.2kg以下)
● Kim MinWoo (Korea) |キム・ミヌ(韓国)
● Maimaitituoheti Keremuaili (China) |ケレムアイリ・マイマイチツォヘチ(中国)
● Kazama Toshiomi (Japan) |風間敏臣(日本)
● Nakamura Rinya (Japan) |中村倫也(日本)
● Xiao Long (China) |シャオ・ロン(中国)
● Gugun Gusman (Indonesia) |ググン・グスマン(インドネシア)
● Nose Shohei (Japan) |野瀬翔平(日本)
● Wulijiburen (China) |ウリジ・ブレン(中国)

フェザー級(65.8kg以下)
● Yi Zha (China) |イー・ジャー(中国)
● Sasu Keisuke (Japan) |佐須啓祐(日本)
● Hong JunYoung (Korea) |ホン・ジュニョン(韓国)
● Lee JeongYeong (Korea) |リー・ジョンヨン(韓国)
● Matsushima Koyomi (Japan) |松嶋こよみ(日本)
● Xie Bin (China) |シエ・ビン(中国)
● Lu Kai (China) |ルー・カイ(中国)
● Angga Hans (Indonesia) |アンガ・ハンス(インドネシア)

ライト級(70.3kg以下)
● Balajin (China) |パラジン(中国)
● Ki WonBin (Korea) |キ・ウォンビン(韓国)
● Ailiya Muratbek (China) |アイリヤ・ムラトベク(中国)
● Pawan Maan Singh (India) |パワン・マーン・シン(インド)
● Anshul Jubli (India) |アンシュル・ジュブリ(インド)
● Usami Sho Patrick (Japan) |宇佐美正パトリック(日本)
● Asikeerbai Jinensibieke (China) |アシカルバイ・ジンエンスビエク(中国)
● Kim KyungPyo (Korea) |キム・ギョンピョ(韓国)

 全出場選手も発表されています。続きを読む・・・
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Combate Global DWCS S05 Ep10 MMA ONE UFC アキーリス・エストレメドゥーラ イェン・チーフエイ シエ・ビン シャオ・ロン シャン・チーファー フアン・プエルタ

【DWCS S05 Ep10】最終週も中国から3選手出場。Titan FC王者プエルタ&元アシェカポエイラ戦士も注目

【写真】シャン・チーファーと対戦するフアン・プエルタ。胴もリーチも長く、ヒザ蹴りやバック奪取後のRNCは要注意が必要だ(C)SCOTT HIRANO/COMBATE GLOBAL

2021年のDana White Contender Seriesの最終第10週が2日(火・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催される。

大安売りといえば語弊があるが、契約ファイターが続出した今年のコンテンダーシリーズ。UFCとの契約を勝ち取るためのファイトスタイルも、ひたすらアグレッシブな打撃戦とほぼほぼ色が固まった感がある。

世界の最高峰を目指し、この場で契約を勝ち取ろうとするならその戦いをすべき。そんなコンテンダーシリーズ最終週には中国から再び3選手が出場する。


1週間前にもシャオ・ロン、イェン・チーフエイ、シエ・ビンと同じく3人のファイターが挑み、3敗と結果を残せなかった中国勢。

今大会ではまず第1試合にWLF暫定フライ級王者で過去のコンテンダーシリーズでも最も戦績を重ねているであろう31勝7敗のシャン・チーファーが登場し、元Titan FCフライ級王者&Caged Aggression MMAフライ級のフアン・プエルタと戦う。

キャリアの序盤に4連敗を経験し、10戦目までは5勝5敗だったシャン・チーファーは、2014年6月からは27勝2敗というレコードを残している。そのうちの1敗は鈴木隼人に喫したものだ。

対するプエルタはTitan FC暫定フライ級王者から正規王者に認定され2度の王座防衛を果たした後、Combate Americasに戦場を移した。しかし、コロナ禍で連続して出場予定だったイベントがキャンセルになり、再びTitan FCに戻ると連勝した後に、Combate Global経由でコンテンダーシリーズに進出を果たした。現在11連勝中のプエルタも通算戦績は22勝6敗で33歳、ラストチャンスといえるシャン・チーファー戦となる。

第3試合でエリソン・フェヘイラと対戦するチオルェン、メインでアキーリス・エストレメドゥーラと戦うマァフゥシャトゥは揃って、四川省のエンポ・ファイトクラブからUFC PI上海でトレーニングをするようになったアバチベット族ファイターだ。

UFCで活躍するスムダーチー、ONEストロー級でキャリア初黒星を喫したバンマートォーチーと同じ民族で同じジム出身の両者は、シャン・チーファーと同様にWLFで戦ってきた。とはいえ完全に閉ざされたMMAワールドといって良いWLFでの戦績は彼らの実力を測るバロメーターにはなり辛い。

とはいえアジアから唯一、コンテンダーシリーズ出場の機会を与えられた国の選手たちだ──アジア代表としてUFCとの契約を勝ち取って欲しいモノだ。

そんななかマァフゥシャトゥと対戦するエストレメドゥーラにも注目したい。カナダのBattlefield Fight Leagueのライト級王座をプロ3戦目で獲得し、4度の王座防衛に成功しているエストレメドゥーラはチェックマットMA所属だが、かつてはアシェ・カポエイラに在籍していた。

アシェ・カポエイラといえば巌流島で活躍したマーカス・アウレリオが思いださせる。ただしエストレメドゥーラは大外の軌跡を描く左ミドルこそ弱冠メイア・ルーア・ジ・フレンチっぽくもあるが、彼の攻撃にはほぼほぼ戦闘カポエイラ集団=アシェ・カポエイラらしさは見られない。

エストレメドゥーラがどれだけカポエイラをマスターしているか分からないが、そのフィジカルの強さとバランスを失いそうな打撃のなかで、軸が残っている辺りにその片鱗が伺えるか。いずれによせ、強靭なフィジカルから繰り出されるボディショット、フックの連打は荒さを込みで魅力的なファイターだ。

■視聴方法(予定)
11月3日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWCS S05 Ep10対戦カード

<ライト級/5分3R>
アキーリス・エストレメドゥーラ(ブラジル)
マァフゥシャトゥ(中国)

<ウェルター級/5分3R>
ユアン・リネス(カナダ)
ジャスティン・バーリンソン(英国)

<フライ級/5分3R>
チオルェン(中国)
エリソン・フェヘイラ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジョナス・ビリャリーニョ(ブラジル)
ケイナン・カワイハエ(米国)

<ライト級/5分3R>
シャン・チーファー(中国)
フアン・プエルタ(米国)

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DWCS S05 Ep09 MMA Report UFC オリヴィエ・ムラッド シエ・ビン ブログ

【DWCS S05 Ep09】CSはユニファイドをONE化させるのか。TD&コントロールのビンがムラッドに判定負け

<フェザー級/5分3R>
オリヴィエ・ムラッド(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
シエ・ビン(中国)

サウスポーのムラッドが頭を下げ、左を伸ばして前に出る。このパンチを被弾し、ヒザ蹴りを腹に受けるビンは、下がりながら右を放つ。右を伸ばしたムラッドが姿勢を乱した際にビンが上手くテイクダウンを合わせてトップを取る。ケージに詰め、右を落とすビンに対しムラッドがケージキックから腰を切る。ビンは正対して腕十字狙いを潰し、スペースを作ると即ムラッドが立ち上がる。

左の前進に右を当て、今度はヒザを入れたビンだが、左クロスを被弾する。左からステップインを続けるムラッドが、このパンチを姿勢を乱しながら当てるが、直後に同じ攻撃を繰り返しビンが右のカウンターからダブルレッグを決めて、サイドで抑える。一瞬のクルスフィックス、サイド、最後はニーインベリーから2つパンチを落としたビン。勝利後の契約を見据えるならトップを取った時に、より積極的なパウンドが必要だろう。

2R、ビンの右に左クロスを当てたムラッドは、テイクダウン狙いを切ってヒザを入れる。離れたビンはワンツーを被弾後、右オーバーハンドからダブルレッグでテイクダウンを決める。左足を抜いたビンはハーフ&枕で抑え、小さなパンチを落とす。ブリッジでリバーサルに成功したムラッドは、スタンドに戻りビンの組みを切る。初回のような左の踏み込みがなくなったムラッドに対し、ビンがジャブを伸ばす。

残り90秒、ビンが右スーパーマンパンチから組んでシングルレッグ、ボディロックに切り替えると腰に乗せようとしたムラッドを小外掛けで倒す。テイクダウンと同時にサイドで抑え、ニーイン、すぐにサイドに戻ったビンがエルボーを落としてラウンド終了を迎えた。

3R、左を振るったムラッドが、ボディロックからテイクダウンを決める。すぐに立ち上がったムラッドはまずはスコアリングしてからダメージ重視の攻撃に出たか。左を貰ったビンが、ダブルレッグでテイクダウンを決める。パンチを入れても、これだけ下になっていると勝負の行方としては、微妙なムラッドだが、ダースやアナコンダを警戒してかスクランブルに持ち込めない。ビンはガードの中でコツコツとパンチを落とし、背中を見せて立ち上がろうとしたムラッドをボディロックで崩してスタンドに戻させない。

残り2分、腰を上げてパンチ、エルボーを落とすビンが端を振るってパウンドを落とし、シングルレッグのムラッドに対し、ついにダースを仕掛ける。骨盤を押したブリッジでスクランブルに持ち込んだムラッドがスタンドに戻る。ビンは右ミドルを当て、ワンツー。さらに右サイドキックを蹴っていく。ローに右を当てたビン、ワンツーを返したムラッドに右ハイを狙う。ムラッドもハイを返し、ここで左で前に出る動きから右ジャブを伸ばし、時間となった。

MMAとしてコントロールはビン、パンチを当てたといってもダメージがあればこのテイクダウンからコントロールはできない。ただし、コンテンダーシリーズが望むスタイルはムラッド──、まずは打撃を入れるムラッドが印象点で上回る可能性もあるが、ユニファイドとしてはビンであることは間違いが、果たして……。

ジャッジはスプリットでムラッドを支持。判定勝ちしたビンをダナ・ホワイトが契約しないというのは分かるが、これは大会主旨がユニファイドの判定基準に影響を及ぼしたジャッジと言わざるを得ない。MMAファイターとして必要なのは、テイクダウンをされずに打撃を入れること。ここまで倒されて、パンチだけを当てていった消去法ファイトが評価されるならMMAを別競技になってしまう。

勝利者インタビュー前に、携帯で家族とのやり取りを見せたムラッド。デキすぎの現代MMAショーを選手が演出しているようだ。


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DWCS S05 Ep09 MMA ONE UFC イェン・チーホエ シエ・ビン シャオ・ロン ブログ

【DWCS S05 Ep09】滑り込み大量投入、中国人ファイター。ONE8勝2敗のシエ・ビンがTitan FC王者と!!

【写真】ONE8勝2敗の中国人ファイター=シエ・ビンが、Titan FCフェザー級王者と対戦。この環境がある中国、日本はどう対抗していけば良いのか (C)MMAPLANET

26日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDana White’s Contender Series S05 第9週が行われる。

2021年のコンテンダーシリーズもラスト2を迎え、何かしらの強い力が作用しているような特徴がラインナップに見られる。それが中国人選手たちの大挙出場だ。

来週のシーズン最終戦の3選手と同様にシャオ・ロン、イェン・チーホエ、シエ・ビンと今大会に3名の中国人選手が出場し、2大会=11試合で6名の選手が中国人ファイターになる。


今年の3月に29名ものファイターが、UFC PIで実施されたUFCアカデミーコンバインに参加した選手たちが、コンテンダーシリーズ・アジアの中止により、太平洋を越えていったことになる。

知っての通りCSアジアは中国人選手だけでなく、日本人選手も出場予定候補だった。が、そんな日本人選手が参戦できないベガスのコンテンダーシリーズで彼らは戦うことができる。ここにも現在のUFCにおける中国という市場への期待値が表れている。

そんな中国人選手からの一番の注目はシェ・ビンだ。戦績8勝2敗のシェ・ビンはキャリア10戦の全てをONEで戦ってきたファイターだ。サークルケージで育った中国人選手が、UFCを選択しチャンスを掴むのも、中国MMA界の現実といえる。

とはいえUFCは生易しくない。シェ・ビンと対戦するオリヴィエ・ムラッドはハイチ系米国人ファイターでTitan FCフェザー級王座を今年の2月に獲得している。去年のコンテンダーシリーズで敗れているムハンマジョン・ナミコフに勝利し、ベルトを巻いているだけあってムラッドは、間違いなくコンテンダーシリーズ・レベルにあるファイターだ。

またWLFバンタム級王者のシャオ・ロンの相手も、メキシコのティファナのローカルプロモーション=UWCのバンタム級王者クリスチャン・キニョネスで、戦績は15勝3敗と十分の実績を残している。

同じくWLFの女子フライ級王者イェン・チーホエは、ブラジルのカリーネ・シウバとのマッチアップが決まっている。キャリア13勝4敗のシウバの直近の試合は昨年10月、シッジ・ホッシャ──そう正規フライ級クィーン・オブ・パンクラシストだった。

パンクラスでは鈴木万李弥、そしてタイトル戦では現暫定王者の端貴代を寄せ付けなかったホッシャを、シウバは2分16秒腕十字で破っている。

チャンスを掴む機会こそ平等ではないが、ケージの中はイコールコンディション。厳しい生き残り合戦が繰り広げられるUFCらしく、ここまで投資している中国人ファイターに関しても、一切のプロテクトは見られない。

逆をいえば今回出場の中国人選手が、結果を残せばそれだけUFCが本気で取り組む中国人ファイター強化策が実を結んでいるということになる。蓋を開けてみるのが、若干恐ろしいコンテンダーシリーズ第9週となる。

■視聴方法(予定)
10月27日(水・日本時間)、午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWCS S05 Ep09対戦カード

<ミドル級/5分3R>
ジャンシー・シウバ(ブラジル)
ガジシ・オマルガジシエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・キニョネス(メキシコ)
シャオ・ロン(中国)

<139ポンド契約/5分3R>
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)
オロン・カーロン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
イェン・チーホエ(中国)
カリーネ・シウバ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マニュエル・トーレス(メキシコ)
コルトン・イングランド(米国)

<フェザー級/5分3R>
オリヴィエ・ムラッド(米国)
シエ・ビン(中国)

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News UFC シエ・ビン ブログ リー・カイウェン

【UFC】リー・カイウェン、シエ・ビンらONEで活躍中の中国人ファイターが、UFCアカデミー入り

【写真】ONEの中国勢をリードする存在になるかと思われていたリー・カイウェンが…… (C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)、UFCが13日(土・同)にUFC PI上海で3度目のUFCアカデミーコンバインが終了し、29人の選手がUFCアカデミーへ参加する29名を発表した。

UFCアカデミーコンバインはいわばアカデミー合流のセレクションで集まったファイターは1週間に渡り技術的にはレスリング、グラップリング、打撃の3要素、身体能力では、上・下半身のパワー、最大筋力、心肺機能、反射神経、有酸素回復力などをチェックされ、総合的な評価を受けるというもの。

2019年から始まった試みで2度目の試みでアカデミーに合流した20名からは1月に発表されたアオリーチーランとリャン・ナ、さらにリョン・チョーと3人がUFCと契約。UFC世界女子ストロー級王者ジャン・ウェイリがローズ・ナマジュナスの挑戦を受ける4月24日(土・同)のUFC261でデビューが決まっている。


今回、UFCとの契約の第一関門を突破した29名は女子ストロー級が3人、同フライ級が2人、バンタム級も1名、男子ではフライ級が5人、バンタム級は最多の8名、フェザー級は6人、そしてライト級が4人となっている。

男子ではフライ級、バンタム級、フェザー級にそれぞれWLFのチャンピオンが含まれている。フライ級王者のシャン・チーファー(※32勝7敗)、バンタム級王者のシャオ・ロン(※15勝5敗)、そしてフェザー級王者のイー・チャーは15勝3敗の戦績をこれまで残してきた中国のトップ選手だ。

また中国のMMAがスタートして以来、内モンゴル系からはライト級で19勝1敗のバーラーチン、フェザー級で23勝9敗のアスクワーベイら入校、彼らも気になる存在だ。

とはいってもここで挙げたファイター達は中国国内で戦ってきており、対戦相手の技量は我々には図る知ることができない。そんななか、より確かな力を持ち主であるバンタム級のリー・カイウェン、そしてフェザー級のシエ・ビンもアカデミー入りを決めている。

前者は戦績10勝4敗、そしてONEでは9勝2敗で敗北の1つはサッカーボールキックによる反則負け、もう1つの黒星はマーチン・ウェンに喫したものだ。現在4連勝中のリー・カイウェンはファイトスタイルや風貌から中国の火の玉小僧と呼ばれ日本でも注目を集め始めていた。

対してシエ・ビンは戦績8勝2敗で、全てONEで戦ってきた。

いわばONEが育成してきた選手たち、彼ら以外にもフライ級のフーリーシーバイもONE Hero Seriesで戦ってきた選手だ。ONEを目指し、そして実際に戦ってきた有望選手がUFCとの契約を求め、アカデミー入りを狙いコンバインに参加する。

中国におけるUFCの影響力の高さがうかがえる、リー・カイウェンとシエ・ビンのUFCアカデミー入りだ。と同時に、彼らに限らず国内トップの実績を残る選手たちを集めて、ふるい落としが始まる環境は、中国人ファイターの成長にどれだけ助力となるのか。

アジアの人材発掘を謳いながら、実際にはコロナ前も中国人選手だけがコンバインに参加していた事実をみても、中国人選手の育成プロジェクトといっても過言でないだろう。ひたすら怖い──上海でのUFCによる中国人選手の強化策だ。

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