カテゴリー
Gladiator Gladiator023 KTT MMA MMAPLANET NavE o Progress RIZIN Road to UFC UFC YouTube イ・イサク エフェヴィガ雄志 ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル チョン・ダウン テムーレン・アルギルマー ハンセン玲雄 ハ・ドンシン パンクラス パン・ジェヒョク ユン・ダウォン 世羅智茂 八木敬志 前田吉朗 南友之輔 吉田開威 和田教良 小松祐貴 川北晏生 森戸新士 河名マスト 竹本啓哉 藤井章太 阿部光太 高木亮

【Gladiator023】戦わずして王者になったバン・ジェヒョクが4週間前に語っていたこと――

【写真】結果、戦うことなくチャンピオンになったバン・ジェヒョク(C)MMAPLANET

本日30日(土)に、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR023。そのコメインでダギースレン・チャグナードルジとGladiatorフェザー級王座決定T決勝を戦う予定だったバン・ジェヒョク。
Text by Manabu Takashima

ご存じの通り、昨日の計量をダギースレンがパスせず、戦わずしてベルトを巻いたバン・ジェヒョクが4週間前に語っていたことをここでお届けしたい。


ノンタイトルで戦うことに。あと2時間でイベントスタート

――4週間後にグラジエイター・フェザー級王座決定トーナメント、決勝戦が迫ってきました(※取材は3日に行われた)。今の体調はいかがでしょうか。

「前回の試合は色々あって、減量の集中していたような形で試合に出ていたので、今回の方が調子が良いです。UFCで活躍中のチョン・ダウン選手とスタミナ・トレをたくさんやってきました。心拍数を測るなど、科学的なトレーニングを採り入れてきたので、準決勝のようにスタミナが切れることなく、もっと良い試合ができると思います」

――もともとスタミナをつけたいという想いがあったのでしょうか。

「自分はあまりそういう気持ちはなかったのですが、KTTのハ・ドンシン監督、チョン・チャンヨル代表から相手はパワーがあり、技術的には問題なくてもスタミナが切れないように戦わないと焦ることになると言われ、スタミナ・トレに取り組むことになりました」

――スタミナが切れるだけの激闘だったので、河名選手との試合はファンの評価も高かったです。

「そう思われているとは思っていなかったです。正直、パンクラスの試合から期間が短くて自分のなかでは準備期間は十分でなかったのですが、良い試合と言われているのはありがたいです」

――判定決着になっても負けない。そういう戦い方が出来ていたように感じました。

「パンクラスで戦った時と違い、対戦相手の河名マスト選手もグラジエイターの試合が初めてだったので、そこまで判定を気にすることはなかったです」

――ではダギースレンの印象を教えてください。

「モンゴル人特有の勢いがあり、パワーがあります。技術的に恐れることはないので、時間を掛ければ勝てると思います。それに彼も準決勝では、相当にスタミナが切れていたと思います。前の試合を見て、打撃もレスリングも完成度は低かったです。なので自分は勝てると踏んでいるのですが、とにかく回りの皆が『モンゴル人はパワーがある』と言ってくるので、それがストレスになっていました(笑)。でも、韓国人もモンゴル人に負けないだけパワーがあるところを見せようと思います」

――グラジエイターはプロモーション自体がアジアのフィーダーショーを目指すと明言しています。タイトル獲得後、バン選手はどのようなキャリアを積んでいきたいと思っていますか。

「いろいろあります。グラジエイターのチャンピオンはRIZINに出ています。Road to UFCもそうです。ダギースレン選手は無敗なので、そういう相手に勝ってグラジエイターのベルトを獲ると大きなプロモーションから声が掛かる。そういうつもりで戦います。ダギースレン選手はケガをしないで試合当日を迎え、最高の試合をしたいと伝えたいです。そして日本のファンの皆さんには、不甲斐ない試合をしているのに応援してくれる人がいます。凄くありがたいです。頑張ります」

■視聴方法(予定)
9月30日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator023対戦カード

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
坪内一将(日本)

<フライ級/5分2R>
陸虎(日本)
古賀珠楠(日本)

<ストロー級/5分2R>
澤田政輝(日本)
三輪勇気(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
野口蒼太(日本)

<ライト級/5分2R>
秋岡翔(日本)
磯嶋祥蔵(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
[挑戦者]竹本啓哉(日本)

<65.77キロ契約/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T決勝/5分3R>
森戸新士(日本)
世羅智茂(日本)

<フェザー級/5分3R>
河名マスト(日本)
ユン・ダウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
ハンセン玲雄(日本)

<ミドル級/5分3R>
藤井章太(日本)
イ・イサク(韓国)

<ライト級/5分3R>
八木敬志(日本)
エフェヴィガ雄志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
前田吉朗(日本)

<バンタム級/5分3R>
藤原克也(日本)
川北晏生(日本)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
梅川毒一郎(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
高木亮(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
阿部光太(日本)

<バンタム級/5分2R>
エダ塾長こうすけ(日本)
宮口龍鳳(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
空(日本)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
小松祐貴(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
向井琉綺弥(日本)
伊藤琥大郎(日本)

The post 【Gladiator023】戦わずして王者になったバン・ジェヒョクが4週間前に語っていたこと―― first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFC293 カーロス・アルバーグ キック チョン・ダウン

【UFC293】アルバーグが1Rに右ストレートでダウンを奪い、3RにRNCで一本勝ち

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
Def.3R4分49秒 by RNC
チョン・ダウン(韓国)

アルバーグが左手を伸ばして距離をはかり、左ミドルを蹴る。ダウンは右ローを返し、プレッシャーをかけていく。アルバーグは構えをスイッチしながら左ミドルと右カーフを当てる。

ダウンがジャブと右ローでプレッシャーをかけていくが、アルバーグが鋭いジャブを当て、そこから右ストレート。これでダウンが後方に倒れるが、すぐにダブルレッグへ。

アルバーグはそれを切ってグラウンドに持ち込ませない。スタンドの攻防に戻るとダウンが変わらずロー、アルバーグがジャブ・左フックを狙う。

2Rはアルバーグから前に出て前蹴り。ダウンは変わらず右ローを蹴り続け、これをきっかけに前に出ていく。アルバーグはサークリングしながらジャブ、右ハイキックを狙う。

手数が少ないアルバーグだが、ダウンの前進に合わせて左ジャブをコツコツと当てる。これで右目下から出血するダウンはガードを上げて右ローを蹴り続ける。下がるアルバーグはジャブでダウンの顔を跳ね上げさせた。

3R、アルバーグがジャブを打つと、ダウンは右のガードを上げて左フック。アルバーグも右カーフを蹴るが、ダウンはジャブをボディにも打ち分けて右ストレートを狙う。

アルバーグのジャブにダウンは右フックをかぶせ、ダブルレッグに入るダウン。ここからニンジャチョークを狙うが極まらない。

アルバーグは首相撲からヒザ蹴り。ダウンがジャブからダブルレッグでテイクダウン。アルバーグがケージに身体を預けて立ち上がると、前に出るダウンに組みつく。

アルバーグは両差しから足をかけ、ダウンが背中を見せたところでテイクダウンする。アルバーグはそのままマウントポジションを取り、ダウンが半身になるとパンチを連打。後ろを向くダウンにRNCを極めると、この状態で試合終了のブザーが鳴る。

このまま判定決着かと思われたが、レフェリーの死角でダウンにタップがあったことが分かり、アルバーグの一本勝ちがアナウンスされた。


The post 【UFC293】アルバーグが1Rに右ストレートでダウンを奪い、3RにRNCで一本勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA o UFC キック ダスティン・ジャコビー チョン・ダウン ボクシング

UFC293:第7試合・カーロス・アルバーグ vs. チョン・ダウン

ライトヘビー級。

シティキックボクシング所属の元キックボクサーアルバーグ。キック戦績19勝2敗でMMAに転向。キック時代にも何度か並行してMMAの試合をしていたことがあったが、キックをやめてから最初のMMAの試合がコンテンダーシリーズで、1RKO勝ちでUFCとの契約を決めた。UFC初戦はケネディ・エンジーチュクー相手に序盤のラッシュでスタミナ切れして2R逆転KO負けで初黒星。しかしその後は4連勝で、現在3試合連続1RKO勝ち。ただ、ここまでは相手のレベルが中堅未満。そろそろランキングに向けて、中堅クラスの選手との潰し合いが始まる。32歳。

チョン・ダウンはUFCデビューから5戦は4勝0敗1分けと負けなしだったが、ランカー初挑戦のダスティン・ジャコビー戦では1RKO負け。前戦はUFC7勝7敗のデビン・クラーク相手に後半攻め疲れして判定負け。アジア勢初のUFCライトヘビー級ランキング入りからは一歩遠ざかった。29歳。

 

カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFC293 アレキサンダー・ヴォルコフ アントン・トゥルキャリ オースティン・レーン カーロス・アルバーグ キック ショーン・ストリックランド ジェイミー・マラーキー ジャスティン・タファ ジャック・ジェンキンス タイソン・ペドロ タイ・ツイバサ チャペ・マリスカル チョン・ダウン ナスラ・ハクパレス フィリッピ・ドスサントス ブラッド・ダイアモンド ボクシング マネル・ケイプ

【UFC293】マリスカルと対戦、ジャック・ジェンキンス「前に出て戦うだけでは、UFCでは勝てない」

【写真】母国でのファイトの利点を話していたが、取材の多さなど米国の方が気楽な点もあることはあるようだ (C)MMAPLANET

明日10日(日・現地時間)、豪州ニューサウスウェールズ州シドニーのクードスバンク・アリーナで開催されるUFC 293「Adesanya vs Strickland」にジャック・ジェンキンスが出場し、母国のファンの前でチャペ・マリスカルと対戦する。
Text by Manabu Takashima

Eternal MMAフェザー級王者からコンテンダーシリーズを経て、UFCにステップアップを果たしたジェンキンスは、オクタゴンでも2連勝中だ。確かなキックボクシングの技術力を誇るジェンキンスが、喧嘩屋マリスカルに向けて語るなかで、彼の揺るぎないファイト・フィロソフィーが見えた。


――ジャマール・エマース戦前のインタビューでは、豪州から米国で戦う時の時差や季節の違いの調整について話していただきましたが、今回は母国でのファイトになります。

「ジェットラグのアジャストは必要ないし、他の国で戦う時に感じる問題が一切ない。試合までのプロセスが本当に楽だよ」

――そして試合に関してもケージがあるなら、アメリカン・レスラーにも簡単にテイクダウンを奪われない。さらに蹴りを使えることがアドバンテージだと言っていましたが、まさにテイクダウンを防ぎ、カーフを効かして競り勝ちました。

「本当に接戦だった。試合前にインタビューを受けた時から、彼がトップ15に値する力の持ち主であることを期待していて、その通りのファイターだった。試合の序盤はテイクダウンを奪われたしね。僕の打撃と彼のアメリカン・レスリングの激突は、一進一退の攻防になった。時差ボケ、長旅の末のパフォーマンスとしては満足しているよ。

カーフキックを効かすことができ、僕のキックはアメリカン・レスラーにはやはり有効だった。カーフキックはMMAを変えたよ。2発、3発……いや、時には1発で試合を決めることができるからね」

(C)Zuffa/UFC

――では今回の対戦相手のマリスカルについては、どのような印象を持っていますか。

「タフな対戦相手だよ。めちゃくちゃアグレッシブで、あそこまでアグレッシブなファイターはUFCでも数パーセントしかいないだろう。とにかく、前に出て戦う選手だ」

――ブロウラー的なファイターに感じます。

「そうだね。僕の方がクリーンに、そしてスマートに戦えることは確かだ。近い距離になれば、僕のモノだ」

――スラッピーでワイルドでありますが、同時に気持ちも強いかと思います。その辺りはどのように感じていますか。

「そうだね、だからこそ僕に勝機があると思っている。そして、そういうイメージがあるからこそ、彼がブロウラーだと思い込み過ぎないようにしている。あまり強く印象を持つと、何かを見落としてしまうからね。これは、どの試合でもそうしているよ。その喧嘩屋っぽい相手と戦うのも、チャレンジの一つだ。

同時にただ前に出て戦うだけでは、UFCでは勝てない。そんな戦い方が通用するような場所じゃないからね。僕のゲームに彼を誘い込む。そうだね、前蹴りとジャブ。この2つで彼を突き放して、前に出させないよ」

――では母国で戦う優位さとは別に、ファンの期待が高いことをプレッシャーに感じることはないですか。

「母国で戦うことで、絶対的に米国で試合をするときよりもファンの注目度は高いよね。そしてプレッシャーになる。でも、僕はこのプレッシャーが悪い影響を与えるとは思っていない。国の期待は、今後上にいくほど増えていくことだしね」

――その注目度の高いファイト、これからさらに前に進むためにどのような試合を母国のファンに見せたいと思っていますか。

「絶対的な支配力を見せる。戦う上で一番大切なことは、勝利を手にすること。次にドミネイトすること。エキサイトな試合をすることが最重要だと考える選手もいるけど、僕はそうじゃない。試合は勝たないといけない。結果的にエキサイティングな試合になって、ファンが喜んでくれるならハッピーだ。でもまず勝つこと。次にドミネイトすること。無理やりエキサイティングな試合になるよう戦うつもりはない」

――ところで豪州でのPPVショーは、試合開始が日曜の朝です。この時間帯に戦うことをどのように思っていますか。

「いつも10時半や11時から練習をしていから、何も問題じゃないよ」

■視聴方法(予定)
9月10日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時00分~U-NEXT

■ UFC293対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサナニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ショーン・ストリックランド(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
マネル・ケイプ(ポルトガル)
フィリッピ・ドスサントス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ(豪州)
オースティン・レーン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイソン・ペドロ(豪州)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
チョン・ダウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ジャック・ジェンキンス(豪州)
チャペ・マリスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー(豪州)
ジョン・マクデッシ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ランドン・キニョネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブラッド・ダイアモンド(ニュージーランド)
チャーリー・ラドキー(米国)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・ヤング(豪州)
ガブリエル・ミランダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ジュセ(フランス)
キーファー・クロスビー(米国)

The post 【UFC293】マリスカルと対戦、ジャック・ジェンキンス「前に出て戦うだけでは、UFCでは勝てない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFC293   アブス・マゴメドフ アレキサンダー・ヴォルコフ アントン・トゥルキャリ イスラエル・アデサニャ オースティン・レーン カーロス・アルバーグ キック ショーン・ストリックランド ジェイミー・マラーキー ジャスティン・タファ ジャック・ジェンキンス ジャレッド・キャノニア タイソン・ペドロ タイ・ツイバサ チョン・ダウン ドリキュス・デュプレッシー ナスラ・ハクパレス ナソーディン・イマボフ フィリッピ・ドスサントス ブラッド・ダイアモンド ボクシング マネル・ケイプ ヤン・ブラホヴィッチ ロバート・ウィティカー

【UFC293】有言実行……いや嘘から出た実はなるか?!=アデサニャ✖ストリックランド戦展望「奇跡は?」

【写真】ジャブでミドル級無双のアデサニャをストリックランドは攻略できるのか(C)Zuffa/UFC

10日(日・現地時間)、豪州のシドニーにあるクドス・バンク・アリーナにて、UFC 293「Adesanya vs Strickland」が行われる。2017年11月以来、実に約6年ぶりにこの地での開催となる今大会のメインイベントは、王者イスラエル・アデサニャにショーン・ストリックランドが挑むミドル級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

アデサニャは2019年6月にロバート・ウィティカーを破って正規王者に。当時のライトヘビー級王者ヤン・ブラホヴィッチに挑んでの二階級王者奪取こそ失敗したものの──実に5度の連続防衛に成功した。昨年12月にはキックボクシング時代からの天敵アレックス・ペレイラに5R逆転TKO負けを喫して王座陥落したが、今年の4月に再戦。

2Rに劇的なKO勝利を挙げてリベンジに成功した。ペレイラが階級を上げた今、ミドル級では頭二つほど抜けた存在だ。


ランキング5位のストリックランドと、チャンピオンの因縁は、昨年7月のUFC 276の試合前記者会見から始まっていた。同大会のメインでジャレッド・キャノニアの挑戦を受けるアデサニャと、アレックス・ペレイラとの対戦を控えたストリックランドは、お互いの対戦相手そっちのけで口論を交わしたのだ。

もちろん先制攻撃を仕掛けたのは、数秒に1回は放送禁止用語を口にするのが通常運転のストリックランドの方だ。アニメ好きで有名なアデサニャに対して「おい、Pornhub(世界最大のアダルトサイト)のお前のページはアニメばっかなんだよな! アニメでbeat off(自慰行為)している奴が、俺をbeat(ぶちのめす)することができるわけねーぜ!」と下品だが上手いことを言って挑発。

すると、王者も負けじと「もしお前が(ペレイラに)勝ったら、次に俺がお前と戦い、KOしてやる。そしてお前の墓の上でTikTokダンスを踊ってやるよ」と言い返す。

するとストリックランドはいかにも嬉しそうに──「ハ! 聞いたか? 大の大人がTikTokだってよ! こういうのがヤベーんだよ。こんな野郎がチャンピオンなんだぜ!」とさらに煽る。

その後も言い合いは続き──。

ストリックランド まあ、イジーはいい奴だぜ! 俺はポルノアニメ中毒の男をダメ野郎だと見下したりしねえんだ!

アデサニャ そのジャンルはHentaiって言うんだ。そのくらい知っとけや!

ストリックランド なるほど、Hentaiか。俺は大人だからそんなもん見ねーよ!

アデサニャ とにかくお前は、(ストリックランドの対戦相手のペレイラを指して)この男に集中したほうがいいぞ。マジだ。こいつはお前をあっという間に眠らせちまうからな。

などと──誰が得するのか分からない方向に話は展開し、アデサニャの警告通りストリックランドはペレイラに1RKO負けを喫し、続くジャレッド・キャノニアは1-2で競り負け、ランカー上位の壁に跳ね返された。

その後、今年1月にランキング12位のナソーディン・イマボフ戦(ライトヘビー級契約)に競り勝つと、7月にはノーランカーのアブス・マゴメドフを2RKOに下して現在2連勝中とはいえ、本来ならば挑戦権を得られるような実績ではない。

実際、現在アデサニャの挑戦者に最も相応しいとされているのは、7月にウィティカーを倒した南アフリカのドリキュス・デュプレッシーだ。が、デュプレッシーはその試合で負傷。当初よりシドニー大会への出場を熱望していたアデサニャ──10歳の頃に故郷のナイジェリアからニュージーランドに移住している王者にとって、同じオセアニアのシドニーは地元同然だ──の挑戦者が見当たらなくなってしまったのだ。

そこで今回白羽の矢が立てられたのが、ランキング6位までの選手中、デュプレッシー以外で唯一アデサニャとの対戦経験のないストリックランドというわけだ。

実績も地位も大きく差のある両者だけに、下馬評では王者が圧倒的有利だ。両者の主武器であるスタンド打撃を比較しても、王者有利説は揺らがない。まず武器の数が違う。アデサニャは自在にスイッチして左右の多彩な蹴りとパンチを使いこなすが、常にオーソのストリックランドの打撃は、前蹴り以外はほぼパンチのみ。もし遠い間合いで戦えば、アデサニャの蹴りで翻弄されローでダメージを蓄積される可能性が高いので、ストリックランドとしては得意のジャブを多用しながら前に出るしか勝機はないだろう。

しかし、打撃一発一発の精度と鋭さ、反応速度やスピードも目に見えて王者が上だ。抜群の距離感と巧みな足捌きを持つアデサニャが、前に出たいストリックランド相手に自分の間合いを保ちつつ、カウンターを面白いように当てる展開が容易に想像できる。

だが──それでもストリックランドには、大番狂わせを期待させる何かがある。幼少時代「とんでもねえ人種差別主義者の祖父とアル中で虐待癖のある父親」に育てられ、自分の性格も大きく歪んでしまった語るストリックランド。

内面の怒りを抑えきれずにハイスクールをドロップアウトされた後、MMAジムで練習を初体験したとき「人生で初めて幸せを感じた」と語る。

それ以来MMAに生活の全てを注ぎ、現在まで周囲が引くほどのハードなスパーリングを毎日重ねてきた。排外主義的、性差別的な発言で物議を醸すことも多く「MMAがなければ、俺は間違いなく今監獄にいるよ」と語るストリックランド(過去の犯罪歴もあり、今回豪州入りのためのビザ取得にも苦労があったようだ)には、MMAこそ社会で生きる唯一の術だ。

数限りないスパーを通して独自のスタイルを練り上げたストリックランドは、やや不格好だがよく伸びるジャブを持つ。さらに自己流L字ガード的な体捌きで、打撃を完全に避けきれなくても威力を逃す術にも長けている。

多少打たれても意に介さず前に出続ける闘志と、それを5R続けるスタミナも間違いなく持っている。遠距離では決して王者に当たらないであろうパンチも、距離を詰めることができれば話は別だ。前回のマゴメドフ戦では、一度ケージ側に詰めたら倒し切るまで延々と連打を放ち続けてみせた。組技のフィジカルに関しては王者を上回っており、ボディロックからのテイクダウンもあり、上をキープしパウンドで削るスキルも持っている。

技術的洗練を極めた王者の打撃を、戦う以外は社会に居場所のない挑戦者が、不格好かつ愚直にプレッシャーをかけ続け、最後には呑みこんでしまう奇跡は訪れるのだろうか。

■視聴方法(予定)
9月10日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時00分~U-NEXT


■ UFC293対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサナニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ショーン・ストリックランド(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
マネル・ケイプ(ポルトガル)
フィリッピ・ドスサントス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ(豪州)
オースティン・レーン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイソン・ペドロ(豪州)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
チョン・ダウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ジャック・ジェンキンス(豪州)
チャペ・マリスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー(豪州)
ジョン・マクデッシ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ランドン・キニョネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブラッド・ダイアモンド(ニュージーランド)
チャーリー・ラドキー(米国)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・ヤング(豪州)
ガブリエル・ミランダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ジュセ(フランス)
キーファー・クロスビー(米国)

The post 【UFC293】有言実行……いや嘘から出た実はなるか?!=アデサニャ✖ストリックランド戦展望「奇跡は?」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE RYO TOP FC UFC オク・レユン キック ソン・ヒョンジョン チャン・ユンソン チョン・ダウン ボクシング ユウト ユ・ジュサン 三上ヘンリー大智 倉本拓也 堀友彦 平山学 清水俊一

【HEAT52xAngel’s FC27】副将戦&HEATフェザー級王座決定戦で倉本拓也と対戦、ユ・ジュサン「楽勝だと」

【写真】1994年1月21日、ソウル出身。チーム・ピンナックルを中心に出稽古をしているそうだ (C)MMAPLANET

19日(土)、東京都港区のニューピアホールで開催されるHEAT52xAngel’s FC27。4月の韓国での対抗戦を経て、第2弾が日本で実現する。
Text by Manabu Takashima

MMA&キック、8✖8の対抗戦の副将戦及びHEATフェザー級王座決定戦で倉本拓也と対戦するユ・ジュサンをインタビューした。ボクシングからMMAへ。大きなケガを経てプロデビュー後は1年7カ月で5連勝、その5勝目は清水俊一を判定で下したAngel’s FCフェザー級王座決定戦だった。試合前からテーピングだらけだったユ・ジュサンは、ベルトを手にしたもののヒールでヒザを負傷し、今回が王座奪取以来初の実戦となる。

夢はUFCトップファイターになることと断言するユ・ジュサンは、今回の試合に向けて余裕しか感じられなかった。


──今週末、HEATでタイトル戦が控えています。今の調子はいかがですか。

「試合の準備をしてきて、過去最高といえます」

──HEATとの対抗戦ですが、HEATの印象を教えてください。

「今ではUFCファイターのチョン・ダウン選手や、ONEのオク・レユン選手が活躍してきたこともあり、身近に感じていた団体です。ここで2つ目のベルトを巻くことができれば、自分も成長していると思えます」

──1つ目のベルトは昨年の12月に日本の清水俊一選手と対戦し、Angel’s FCのフェザー級王座を獲得しました。あの試合は足関節に苦しむ場面もありましたが、バックを取り続けてベルトを巻きました。ただヒザや足首にガッチリとテーピングがされており、試合前からケガをしていたようにも見えました。

「そうですね、まぁケガはありました。同時にずっと打撃で戦ってきたので、寝技ができるところも見せたいという気持ちだったことも事実です。それでも清水選手のヒールで、ヒザが鳴って。あのダメージは大きかったです。本音を言えば、相当に痛かった(苦笑)。ただ表情に出すと、相手チームに悟られるので我慢していました」

──では、ダメージも残ったのではないですか。

「そうですね、数カ月間はリハビリが必要でした。それでもリハビリの先生が優秀で、以前よりも調子は良い感じがしています」

──そんなユ・ジュサン選手ですが、まだまだ日本のファンは知らないことが多いです。そもそもMMAを始めた理由は何だったのでしょうか。

「中学3年生の時にボクシングを始め、プロでも試合をしました。ただ、色々あって続けることができなくなりました。それからは普通に仕事をしていたのですが、格闘スポーツに対する想いが強くてキム・ドンヒョン選手のジムに入って、プロデビューを目指していました。ただヘルニアでデビューまで時間は掛ってしまいました」

──なので2018年1月にTOP FCのアマチュアの試合に出てから、プロデビューまで3年5カ月も要したのですね。

「ハイ、2021年5月にデビューして今は5連勝中です」

──韓国には他にもプロモーションがありますが、Angel’s FCでキャリアを積もうと決めたきっかけは何だったのでしょうか。

「一番良い条件を出してくれたのはAngel’s FCでした。Angel’s FCは選手の待遇が良いプロモーションで、試合も選手の都合を優先してくれます」

──そのAngel’s FCを代表して、HEATとの対抗戦に挑みます。

「自分の意見を知ったパク・ホジュン代表がどのように思うか分からないですが、そう言う団体を背負うということを考えると、プレッシャーになってしまいます。これは常に言い聞かせていることですが、スパーリングをして収入を得る。そういう感じで試合に臨んでいます」

──では対戦相手の倉本選手の印象を教えていただけますか。

「4月の対抗戦第一弾で。ソ・ドンヒョン選手と戦った試合(※倉本が判定負け)を見ていますし、油断しないように戦う。楽勝だと思ってしまうような相手です。あまり強くはないです」

──自信たっぷりですが、倉本選手に対してどのような点でユ・ジュサン選手が勝っていると考えていますか。

「全てです。倉本選手に劣る箇所を見つけるのが、難しいです。秒殺するか、5分5Rの間ずっと底なし沼のような時間を経験してもらうのか。試合の時の気分で決めます」

──ところで、この先のキャリアはどのように青写真を描いていますか。

「最終目標はUFCのトップファイターになることです。それまで一つ一つ、ステップアップしていこうと思っています。試合毎に成長していく。それが今の目標です。UFCしか見ていないです」

──では土曜日の試合に向けて、改めて意気込みをお願いします。

「試合を見てもらえると、自分がどれだけ良い選手か理解してもらえると思います。それだけです」

■視聴方法(予定)
8月20日
午後3時分~ TIGET LIVE

■ HEAT52 x Angels FC27対戦カード

<キック・ミドル級/3分5R>
アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール)
ヤン・チャンウォン(韓国)

<HEATフェザー級王座決定戦/5分5R>
倉本拓也(日本)
ユ・ジュサン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
堀友彦(日本)
ソン・ヒョンジョン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智(日本)
チョン·ホチョル(韓国)

<キック・ライト級/3分3R>
ユウト・ヌンポンテープ(日本)
パク·ジョンジュン(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
大道翔貴(日本)
チャン・ユンソン(韓国)

<ライト級/5分3R>
平山学(日本)
ソン・ミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
AXEL RYOTA(日本)
チョ·ジュンゴン(韓国)

<ムエタイ64キロ/3分3R>
ペットサムイ・シムラ(タイ)
シン·ドンヒョン(韓国)

<キック57.5キロ契約/3分3R>
一仁(日本)
ウォームONE LINK(タイ)

<フェザー級/5分3R>
今井舜也(日本)
菊川功武(日本)

<フェザー級/5分3R>
サイヤドガディー坂井(日本)
萩原悠人(日本)

The post 【HEAT52xAngel’s FC27】副将戦&HEATフェザー級王座決定戦で倉本拓也と対戦、ユ・ジュサン「楽勝だと」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP114 MMA MMAPLANET o PRIDE RYO TOP FC UFC YouTube キック ジョン・ジョーンズ チャンネル チョン・ダウン プロレス ボクシング 水野竜也 誠悟 酒井リョウ 鈴木淑徳

【DEEP114】暫定メガトン王座防衛戦=水野竜也戦へ、酒井リョウ「僕、水野選手のことは大っ嫌いなので」

【写真】それぞれのMMA感があるなかで、水野と共に自分の信じたMMAを戦う(C)SHOJIRO KAMEIKE

7月2日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114で、暫定メガトン級王者の酒井リョウが水野竜也を挑戦者に迎え、ベルトの初防衛戦を行う。
Text by Shojiro Kameike

両者の初対戦は2019年10月、グラウンド状態にある水野の頭部に酒井のヒザ蹴りが入り、結果は水野の反則勝ちとなった。しかし水野にインターバルが与えられている中で、酒井が「試合を続けよう」とばかりに両手を挙げて観客を煽る姿が問題になり、酒井の悪びれない発言も炎上の要因になったという。

果たして、あの時に何が起こっていたのか。酒井の言い分を記すことで、あとは読者の判断に委ねたい。一つ言えるのは、彼が格闘技を大好きで、永遠のMMAファンとしてベルトを巻いているということだ。


――昨年11月にDEEP暫定メガトン級王座を獲得し、今回が初防衛戦となります。ベルトを巻いてから何か変化はありましたか。

「チャンピオンになってから、いろんな選手に声をかけてもらうようになりました。ファンだけじゃなく、プロのファイターの人たちに認められたことが何よりも嬉しいです」

――プロデビューから10年を経ての戴冠でした。ここまでの10年は短く感じますか。それとも長かったでしょうか。

「最初はあっという間だなぁと思っていましたけど、改めて考えると長いというより濃かったですね。勝ったり負けたりのキャリアで、『この試合で負けたら辞めよう』と思ったこともありました。でも勝つことでMMAを続けられて、濃いキャリアになっています」

――赤沢戦は、わずか33秒のKO劇でした。最初から短期決戦を狙っていたのですか。

「いえ、最近は5分3R戦うつもりで試合をしています。それが前回は、たまたま1Rで決着したというだけですね。最初は1Rに削られたあと、2Rから巻き返そうと考えていました。相手が疲れたところで勝負するために、レフェリーは自分が上を取られて、殴られていても止めないでくれ――と」

――開始早々、酒井選手がスイッチを繰り返しながら赤沢選手の様子を見て、距離が近くなったところで左フックを当ててKOしています。意外にも――といったら失礼かもしれませんが、器用なタイプという印象を受けました。

「それね、よく言われるんです。『意外と器用なタイプだよね』って(笑)。僕としては、赤沢選手が近づいてこないなと思っていました。10年前、僕にKOされた記憶が赤沢選手の中には鮮明に残っていたかもしれないです。でも赤沢選手のセコンドが『見すぎるな! 行け!』と言ったのが聞こえて。そこで赤沢選手が近づいてきたところに左を合わせました」

――相手のセコンドの声がハッキリ聞こえるほど、冷静に戦うことができていたのですか。

「とにかく練習がキツかったんですよ。『ここまでやって負けたら、それでいいや』と吹っ切れていました」

――なるほど。ではベルトを巻くまでのキャリアについてお聞きしたいのですが、MMAを始める前は何をされていたのでしょうか。

「バックボーンは何もないです(笑)。まず小学4年から中学3年までサッカーで、ゴールキーパーをやっていました。自分で言うのも何なんですけど、結構上手くて中3の時はサッカー部のキャプテンをやっていましたね。地元の栃木県では県の選抜になるぐらいで。

でも高校はアイスホッケー部に入りました。進学した高校はサッカー部よりもアイスホッケー部のほうが厳しそうだったので、あえて厳しそうな部を選んだんです。だけど喧嘩みたいなことをしてしまって、1年も経たずに高校を自主退学することになりました」

――喧嘩ということは、ヤンチャな時期があったと。

「これも自分で言うようなことじゃないけど、地元では不良というか番長みたいな存在でした。でも身体が大きくて、ただ腕っぷしが強い真面目な学生という感じですよ。しかも栃木の地元っていう、狭い地域の話でしかないです」

――高校を自主退学してからは……。

「そこから定時制と通信制の高校に行きました。高校卒業は数カ月、航空自衛隊に入っていて。その自衛隊で、偉い方に『なぜ大学に行かなかったんだ?』と聞かれたんですよ。それで親と相談して、大学に行かせてもらいました」

――大学を卒業するまで格闘技経験はゼロだったのですか。

「高校時代に少しキックボクシングジムに通っていた時期がありました。魔裟斗さんに勝ちたいと思って。ただ地元で喧嘩に勝っていただけで『オレって魔裟斗に勝てるんじゃね?』と。とにかく勘違いクソ野郎だったんですよ(苦笑)」

――アハハハ、まさに若気の至りですね。

「大学に入ってからパラエストラ松戸に入会しました。とにかく格闘技は大好きだったんです。大学の卒業論文はPRIDEと日本の総合格闘技について書いたぐらいですから」

――卒論がPRIDE!

「その論文を大学の先生に見せたら、『もっと歴史を掘り下げたほうが良いね』と言われて、プロレスの力道山の時代から調べましたよ。とにかく格闘技が好きで、DERAM、戦極は毎回会場に観に行っていました。ただ、プロとしてやっていくつもりはなかったんです。でも大学を卒業して、就職した会社をすぐに辞めるような――社会不適合者で(苦笑)。それをキッカケに大好きな格闘技を、プロとしてやっていこうと決めました」

――パラエストラ松戸に入会してからプロデビューに至るまでの期間が長かったのですね。

「大学に入ると、いろんな誘惑があるじゃないですか。そういう誘惑に負けてしまいました。本格的にMMAをやろうと思ったのも、大学を卒業してからです」

――当時からすでにヘビー級の体だったのでしょうか。

「パラエストラ松戸に入った頃、96~97キロぐらいでしたね。それで102キロぐらいから減量して、赤沢秀典選手との初戦はミドル級でやりました。でも91キロぐらいまで落としたところで一度挫折してしまって、以降はヘビー級で試合をするようになりました。当時ジムの先輩だった鈴木淑徳さんから、『お前はそのままの体重で試合をしたほうが強いよ』と言ってもらえたことも大きかったです。

それで次の試合はシュレック(関根秀樹)さんと対戦しました。負けましたけど、根性があると思ってもらえたみたいで。すぐ次の試合を組んでもらってKO勝ちしたあと、今度は誠悟さんに負けちゃいました。そんな感じで、山あり谷ありのキャリアです」

――PRIDEに憧れた世代からすると、特に日本のヘビー級は規模が縮小していった時期だと思います。その状況はMMAを続けるモチベーションに影響を及ぼさなかったですか。

「全然、影響はなかったです。だって一度、人生で挫折しているじゃないですか。自分は社会不適合者で、一般企業に就職できるわけがない。それで『格闘技をやる!』と腹を括って始めているわけだから、逃げ場所がないんですよ。あと誰かのインタビュー記事で『これから格闘技を始めるなら、まず5年はやってみろ』という言葉があって、僕も5年は腹を括ってやってみようと思いました。何より格闘技が好きっていう気持ちだけは、誰にも負けない。だからブレずに続けることができたんだと思います」

――その後は3連敗も経験するなかで、酒井選手ご自身の中で「MMAでやっていける」という確信を得たのは、いつ頃ですか。

「確信? ないですよ。僕も36歳になって、いつまで続けられるか分からないじゃないですか。年齢や戦績的にもUFCに行けるかといえば、それは諦めています。10年以上前からUFCも好きで。でもジョン・ジョーンズやGSPを見ていると、働きながらこのレベルまで行くのは無理だなと思いました。1日3部練とか、格闘技に集中しないと無理だなって。ただ正直、それだと生活していくのは厳しいからって気持ちを切り替えたところはあります。だから今は1試合1試合、後悔しないように戦いたいと思っているだけですね」

――そのように気持ちを切り替えたのは何年ぐらい前のことですか。

「今レンジャージム赤坂店の店長をやらせてもらっていて、このレンジャージムでアルバイトを始めた2017年ぐらいです」

――2017年といえば、TOP FCで敗れたあとDEEPで3連勝を収めた時期ですね。

「その頃が自分にとってキャリアの分岐点だったと思います。TOP FCに出た頃、奥さんと知り合ったんですよ。奥さんは智野真央といって――今は結婚して酒井真央というんですけど、自転車ロードレースのアスリートでした。MMAに転向して、2戦2勝です。その奥さんの練習を見ていると、自分の取り組み方は甘いってことに気づいたんですよね。TOP FCでチョン・ダウンに負けた頃から体のケアとかも考えるようになって。若い選手がどんどん出て来るなかで、自分が勝つためには取り組み方から変えないといけない。だから奥さんと出会ったことも、自分の中では凄く大きかったです」

――そしてDEEPのベルトを巻き、水野選手との初防衛戦に臨みます。試合に関するお話の前にお聞きしておきたいのが、前戦の反則決着に関して悪びれない発言です。あれが酒井選手の本心なのか、あるいは煽るための発言なのか。

「あぁ、よく聞かれますよ。『煽るために演技しているの?』って。あれは本心です。僕、水野選手のことは大っ嫌いなので」

――本心だったのですか……。

「水野選手が嫌いというか、水野選手の考え方ですね。反則については、やってしまった僕が悪いです。それは間違いなくて。一つ言いたいことがあるとすれば、あれは反則をしたあとに僕が『試合を続けよう』と観客を煽ったという感じになっていますよね。

実は反則決着になるかどうかの前に、僕が観客に煽られてしまったんですよ。会場から『酒井! 酒井!』という声が聞こえてきて、それに僕が乗ってしまったというか。そこだけ切り取られると……。でも反則を冒したのは僕なので、それについては何も言うことはないです」

――では『水野選手の考え方が嫌い』というのは、どういうことでしょうか。

「前回の計量の時、僕が『明日はバンバン打ち合って盛り上げましょう』と言ったんですよ。そうしたら水野選手からは『それはひと昔前の格闘技であって、今は重量級でもスピードとテクニックとパワーを見せたい』みたいな答えで。いやいや、水野選手のほうが僕より先輩で、その時代に戦っていた人じゃないですか。だから自分もそう言ったのにって、試合前日にムカついちゃいました」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

The post 【DEEP114】暫定メガトン王座防衛戦=水野竜也戦へ、酒井リョウ「僕、水野選手のことは大っ嫌いなので」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
KTT MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2023 Road to UFC2023Ep01 SASUKE UFC   イ・ジョンヒョン イ・チャンホ イープークールー イー・チャア ウィンドリス・パティリマ ウズアズベク・ジャフフ エプライム・ギンディン キム・サンウォン キム・サンウク キム・ハンスル キ・ウォンビン クリス・ホフマン シャオ・ロン シャン・シンカイ スミット・クマール タイラークゥ ダールミス・チャウパスゥイ チィルイイースー・バールガン チェ・スングク チョン・ダウン トップノイ・キウラム ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ パク・ジュンヨン ビリー・パスラタン ピーター・ダナソー ホン・ソンチャン マーク・クリマコ ユ・サンフン ラナルドラ・プラタップ・シン リー・カイウェン ルー・カイ レザ・アリアント ロナル・シアハーン ロン・チュウ 上久保周也 丸山数馬 原口伸 神田コウヤ 野瀬翔平 鶴屋怜

【Road to UFC2023Ep01】SASUKEと対戦、キム・サンウォン「経験したことがない角度から攻める」

【写真】太極旗をバックにトレーニングに励むキム・サンウォン。オラオラ感のないファイター。こういう選手の方が怖い(C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)&28日(日・同)の両日に、中国は上海のUFC PIにおいて開催されるRoad to UFC。そのエピソード01で組まれたフェザー級準々決勝でSASUKEと戦うのは、KTT所属のキム・サンウォンだ。

アフガニスタンのアブドゥル・アジーム・バタクジ、インドネシアのレザ・アリアントの欠場により、中国人選手が5名となったフェザー級Tにおいて、唯一の中国人絡みでない韓日対決に臨むキム・サンウォン。昨年の同トーナメントでSASUKEを破り、準優勝の結果を残すイー・チャアよりも、そのSASUKEが強敵だと言い切った。


――10日と少しでRoad to UFCを控えていますが、今の気持ちを教えてください(※取材は17日に行われた)。

「いつも試合前は敢えて緊張するようにしているのですが、今回は夢の舞台が懸かった試合なのでより緊張度を高めています」

──面白い考え方ですね。前回の試合は昨年11月のグアム、ライト級Tに出場する原口伸選手に敗れて以来の試合となります。正直、Road to UFCに出場できる自信はありましたか。

「不安がないといえば嘘になります。とにかく、この間は自分がやれることやろうと練習に取り組んできました。続けていれば、機会は訪れる。そう自分を信じてやってきました。トーナメント出場が決まった時は、まさに天にも昇るような気持ちになりました。ただ、すぐに『ここからだ』と気分を引き締めなおしました」

──では1回戦で戦うSASUKE選手の印象を教えてください。

「凄くタフで、穴を見つけることができない選手です」

──そんなSASUKE選手に対して、キム・サンウォン選手の武器は?

「ステップです」

──ステップ!! それは意外な答えでした。

「俊敏性では自分が上です。SASUKE選手が経験したことのない角度から攻めて、慌てさせようと思っています」

──1戦、1戦勝ち抜くしかないトーナメント戦ですが、誰が一番の強豪だと考えていますか。

「SASUKE選手です」

──前回のトーナメントでSASUKE選手を破ったイー・チャアもいますか。

「スタイル的に自分にとって難しい相手はSASUKE選手です。イー・チャアは仕留めやすい相手です。だから彼のことは気にしていないです。イー・チャアはスクランブル系の選手で、そうなると自分の庭です。そうさせないで戦うSASUKE選手の方が自分にとっては手強いです」

──韓国勢が1人、日本人が2人、そして中国人選手が5人になりました。この点はどのように思っていますか。

「中国人選手以外はアウェイではあると思いますが、UFCが公正に競技運営してくれることを信じています。何よりKTTにはチョン・ダウン選手、パク・ジュンヨン選手という2人の先輩がUFCで活躍しています。他の出場選手は、普段からUFCファイターと触れ合うことはないでしょう。両先輩との練習していることが、自分の自信になります。

今回のようなトーナメントは自分にとって未体験です。恐怖心もあります。それでも2人の先輩と練習することでその恐怖を乗り越えることができます。自分はUFCファイターと同じだけの練習をしてきているので。

なのでSASUKE選手、ケガがないように準備をして良い試合をしましょう」

■視聴方法(予定)
5月27日(土・日本時間)
Episode01
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT

Episode02
午後9時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時50分~U-NEXT

5月28日(日・日本時間)
Episode03
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT

Episode04
午後9時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時50分~U-NEXT

■ROAD TO UFC AISA2023 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
マーク・クリマコ(米国)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
ウズアズベク・ジャフフ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
ロナル・シアハーン(インドネシア)

<フライ級/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

■ROAD TO UFC AISA2023 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
スミット・クマール(インド)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
イープークールー(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国)
ビリー・パスラタン(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
タイラークゥ(中国)
キム・ハンスル(韓国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCライト級T準々決勝/5分3R>
ホン・ソンチャン(韓国)
ロン・チュウ(中国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
上久保周也(日本)
チィルイイースー・バールガン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
丸山数馬(日本)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
野瀬翔平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
クリス・ホフマン(フィリピン)
ユ・サンフン(韓国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCライト級T準々決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ(中国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
イ・チャンホ(韓国)
ラナルドラ・プラタップ・シン(インド)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
ウィンドリス・パティリマ(インドネシア)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
エプライム・ギンディン(インドネシア)
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
シャン・シンカイ(シンガポール)

The post 【Road to UFC2023Ep01】SASUKEと対戦、キム・サンウォン「経験したことがない角度から攻める」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
o UFC チョン・ダウン デリック・ルイス

UFC288:第6試合・ケネディ・エンジーチュクー vs. デビン・クラーク

ライトヘビー級。

ナイジェリアのエンジーチュクーはUFC5勝3敗。11勝のうち8KOのストライカーだがグラウンドに穴がある。前回はイベント開始後にメインのデリック・ルイスが欠場してカードが消滅したことにより、急遽メインに抜擢。相手は直近1勝5敗のイオン・クテラバで、1Rはテイクダウンから押さえ込まれて劣勢だったが、2Rにパンチでダウンを奪いパウンドでKO勝ちした。30歳。

クラークはUFC8勝7敗の中堅ファイター。レスリングがバックボーンで、テイクダウンからの押さえ込み主体のスタイル。8勝のうち7勝が判定勝ち。一方、7敗のうち、判定負けは1試合のみ。前回はHEATライトヘビー級王者のチョン・ダウンと対戦し、3Rスタミナ切れしたダウンを押さえ込んで判定勝ちし、UFC戦績を勝ち越しとした。33歳。

オッズはエンジーチュクーがフェイバリット。

クラークタックルに入ったが距離が遠く切られた。クラークまたタックル。今度はボディロックしスタンドバックについた。ケージにもたれてテイクダウンを防ぐエンジーチュクー。正対。入れ替える。押し込みながら殴るエンジーチュクー。ダブルアンダーフック。脇をくぐり逆にスタンドバックを取ったエンジーチュクー。バックから肘。振りほどき離れたクラーク。お互いの右が相打ちになったが、効いたのはエンジーチュクー。後退。チャンスと見たクラークがケージに押し込みラッシュ。しかしガードの上を殴っている。凌いだエンジーチュクーが入れ替えて殴ると背中を向けたクラーク。バックから肘連打!正対したクラークだがなおも肘を入れる。膝。クラークググロッキー。ホーン。

1Rエンジーチュクー。

2R。すぐ出たエンジーチュクー。組んでケージに押し込む。押し込みながら肘。腹に膝。押し返し離れたが、すぐに詰めるエンジーチュクー。ケージを背負うクラーク。首相撲から膝。腹に膝をもらったクラーク。パンチを打ち返して押し返すが、エンジーチュクーが距離を詰めてくる。クラークタックルに。シングルレッグ。エンジーチュクースタンディングギロチン。がっちり入っている。クラークタップしてる?紛らわしい手の動きがあったがレフェリー止めない。が、腕がだらりと下がって落ちた!

これまで殴り勝ってきたエンジーチュクー、初の一本勝ち。

カテゴリー
ABEMA KAREN KTT MMA MMAPLANET NØRI o PANCRASE Pancrase333 ROAD FC UFC YouTube   アキラ エジナ・トラキナス コルトン・キエルバサ ジェイク・ムラタ ソルト チョン・ダウン ヌルジャノフ・ルスタムベック ハム・ソヒ パンクラス パン・ジェヒョク 中島太一 久米鷹介 亀井晨佑 井村塁 岡野裕城 平田樹 平田直樹 有川直毅 松岡嵩志 松本光史 田中路教 田嶋椋 石井逸人 端貴代 笹晋久 粕谷優介 葛西和希 藤野恵実

【Pancrase333】計量終了 計量会場で見られたチョットしたこと。平田樹も人前に「組み技にも出たい」

【写真】計量失敗で記念撮影から外されたヌルジャノフを横に、松本光史 (C)MMAPLANET

明日30日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333の計量が新宿区サンエービル地下1階会議室で行われた。

正午より第8試合~メイン、12時50分よりプレリミ~第7試合の計量が行なわれ、松本光史と対戦するヌルジャノフ・ルスタムベックのみが900グラムオーバーで再計量に回った。

ヌルジャノフは滞在先で通っていたゴングジムが土曜日の午前中は閉館しており、そこで最後の汗をかくことができなかったのこと。対戦相手の松本は「落とすでしょう。どっちみち、やりますけど」と憮然としつつも、最後は柔らかい表情で話した。

ここでは公開計量で見られたファイターたちのトピックスをお届けしたい。


<ライト級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 久米鷹介:70.3キロ
[暫定王者] アキラ:70.15キロ

常に厳しい減量というイメージが残る久米だが、今はRoad FCで戦った時時よりも、ずっと楽になっているとのこと。それだけ普段の体調管理に気を付けているということだろう。

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.45キロ
石井逸人:61.55キロ

地元八王子大会の常連、井村は「決して安くないチケットを皆が勝って応援してくれています。しっかりと勝ちます」と」意気込みを語った。

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑:65.7キロ
パン・ジェヒョク:66.2キロ

今回、下着を脱いで計量をクリアしたのはパン・ジェヒョク、久米、田中の3選手。パン・ジェヒョクのコーナーマンはUFCファイターでKTTの同門チョン・ダウンが務める。

<バンタム級/5分3R>
田中路教:61.6キロ
笹晋久:61.35キロ

声が枯れていた田中は1週間前に帰国。今後は7月のUFC Fight Weekに開催される予定だったA-1で戦うプランもあったが、流れる模様とのこと。

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] KAREN:51.6キロ
[挑戦者]ソルト:52.05キロ

北海道から出場のソルトは、自らの計量時間に間に合わず。第一部計量の最後に体重を測り、パスした。

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実:52.45キロ
エジナ・トラキナス:52.4キロ

計量前はエジナを見て「キマッてるわぁ」と警戒していた――ご婦人ファイターは、計量後にエジナから花を贈られてニッコリ。

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ムラタ:61.3キロ
矢澤諒:61.4キロ

ZSTのベルトを持って計量後の撮影を終えたジェイク。右手を差し出し握手を求めるも矢澤にスルーされ憮然とした表情を浮かべた。

パンクラス初出場の直樹のサポートをする平田樹は、ハム・ソヒ戦の敗北以来、メディアの前に姿を現した。「練習始めています。グラップリングとか柔術の試合にも出たいッス」と前向きな言葉が聞かれた。

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

■Pancrase333計量結果
<ライト級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 久米鷹介:70.3キロ
[暫定王者] アキラ:70.15キロ

<バンタム級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 中島太一:60.35キロ
[暫定王者] 田嶋椋:61.05キロ

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] KAREN:51.6キロ
[挑戦者]ソルト:52.05キロ

<フライ級QOPC/5分5:キロ(日本)
[王者]端貴代:56.65キロ
[挑戦者] NØRI:56.35キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.45キロ
石井逸人:61.55キロ

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑:65.7キロ
パン・ジェヒョク:66.2キロ

<バンタム級/5分3R>
田中路教:61.6キロ
笹晋久:61.35キロ

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実:52.45キロ
エジナ・トラキナス:52.4キロ

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
ヌルジャノフ・ルスタムベック:71.6キロ

<フライ級/5分3R>
有川直毅:57.15キロ
コルトン・キエルバサ:57.05キロ

<ライト級/5分3R>
粕谷優介:70.3キロ
葛西和希:70.55キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.65キロ
岡野裕城:70.5キロ

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ムラタ:61.3キロ
矢澤諒:61.4キロ

<女子ストロー級/5分3R>
高本千代:52.1キロ
重田ホノカ:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明:65.9キロ
平田直樹:65.75キロ

The post 【Pancrase333】計量終了 計量会場で見られたチョットしたこと。平田樹も人前に「組み技にも出たい」 first appeared on MMAPLANET.