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AB ABEMA F1 MMA MMAPLANET o other MMA Report RIZIN45 クレベル・コイケ ブログ 斎藤裕

【RIZIN45】斎藤のTDを切り返しダースチョークを極めたクレベル「私はチャンスを待っている」

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
Def.3R2分25秒 by ダースチョーク
斎藤裕(日本)

クレベルが右ローを見せる。左ジャブを突く斎藤に右カーフから左ローを打ち込んだ。距離を取った斎藤が頭を下げて入ろうとしたところに、クレベルが左ミドルを放つ。この蹴りが斎藤の下腹部を捉え、斎藤に休憩が与えられる。再開後、斎藤が距離を詰めていく。斎藤の左ジャブに、クレベルが右カーフキックを合わせた。対する斎藤もクレベルの右ローをキャッチして右ストレートを合わせていく。さらに斎藤の右ストレートがクレベルの顔面をかすめたが、続くクレベルの右ローがまたもローブローとなってしまう。クレベルには警告が与えられた。

試合が再開されると、斎藤がワンツーで距離を詰めていく。クレベルは右ハイを見せるも、そのままコーナーを背負わされ、右カーフを受ける。クレベルも右カーフを返す。左ミドルを打ち込んだクレベルは、ガードを下げてサウスポーにスイッチした。斎藤がプレスをかけてクレベルにローを背負わせる。組んで首投げを狙ったクレベルだが、ここは斎藤が離れた。斎藤の打撃に対し、背中を着けてしまったクレベル。斎藤はグラウンドに入らず、レフェリーがブレイクをかける。スタンドに戻ると、斎藤の左フック、右ストレートがクレベルの顔面を捉える。クレベルはガードを下げて斎藤を挑発した。

2R、クレベルがガードを固めて前に出る。斎藤はクレベルにコーナーを背負わせたが、クレベルが足払いローで斎藤に尻もちを着かせた。すぐに立ち上がった斎藤を追うクレベルは、ダブルレッグでテイクダウンする。ハーフガードの斎藤が右腕を差し上げる。クレベルが斎藤の足を捌こうとしたところで立ち上がり、反対に斎藤がクレベルに背中を着かせる。

左腕を差し上げたクレベルに背中を着かせた斎藤が、コツコツと鉄槌で削っていく。斎藤の鉄槌に対し、クレベルもボトムから打ち返す。斎藤がクレベルの左腕を抑えて鉄槌を落とすが、クレベルも下から三角絞めへ。上半身を起こしてディフェンスした斎藤に対し、クレベルは右腕を狙うも十字の形に入ることはできず。ならばとクレベルは外から右腕を取り、オモプラッタの形に入った。これも腕を抜かれたがフックガードから後転してトップを奪いラウンドを終えた。

最終回、クレベルが右ストレートを伸ばす。斎藤も打ち返すとクレベルがボディロックで組んだが、斎藤は右オーバーフックで耐える。背中を着かせられないクレベルはコーナーに押し込むも、ここは離れる。斎藤がニータップで尻もちを着かせたが、クレベルがリバーサルからダースチョークへ。そのまま斎藤を絞め落とした。

この日は5月に鈴木千裕と金原正徳がRIZINでフェザー級のベルトを賭けて対戦することが発表され、クレベルは2人の名前を挙げながら「私はチャンスを待っている」と語った。



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AB ABEMA other MMA Report RIZIN45 スダリオ剛 ブログ 上田幹雄

【RIZIN45】元極真世界王者の上田が左ハイでスダリオをマットに沈め、RIZINヘビー級王座創設をアピール

<ヘビー級/5分3R>
上田幹雄(日本)
Def.2R0分56秒 by KO
スダリオ剛(日本)

スダリオが距離を詰めると、サウスポーの上田がサークリングから右ローと前蹴りを散らす。上田がオーソドックスにスイッチして右カーフを当てる。スダリオの右を受けた上田はサウスポーにスイッチし、左の前蹴りを伸ばす。距離が近くなると左右ローを繰り出していく。互いに左右ローを打ち合ったあと、上田が左ハイを見せた。コーナー際で組んだスダリオが、ボディロックでグラウンドに持ち込む。

背中を見せた上田のバックに回ったスダリオに対し、上田は立ち上がるもコーナーに押し込まれてしまう。正対した上田が首相撲から左ヒザを突き上げた。離れたスダリオが右フックを当てる。スダリオの右ローに対して、上田が左ハイから左ミドルをヒットさせる。スダリオのヒザをかわした上田が、左バックスピンキックで下がらせた。

2R、上田はサウスポースタンスで、距離を詰めてくるスダリオに左テンカオを浴びせた。スダリオのパンチをかわし、左ローから左ミドルに繋げる上田。ロープを背負うも、前に出て来たスダリオを左ハイのカウンターで迎え撃つ。ヒザがスダリオのアゴに直撃し、ダウンしたスダリオにパウンドを浴びせるとレフェリーが試合をストップした。

KO勝利を収めた上田は「いま現在、日本一強いヘビー級ということで宜しいでしょうか? 榊原社長、来年ヘビー級のベルトを作ってください。RIZINのベルトを巻いて海外の強い人を倒し、日本人の底力を見せつけます」と王座創設をアピールした。



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AB ABEMA Interview other MMA RIZIN45 ブログ 弥益ドミネーター聡志 新居すぐる

【RIZIN45】大晦日=新居すぐる戦へ。弥益ドミネーター聡志―02―「長編の映画を見せることも必要」

【写真】昨年11月の平本蓮戦で敗北を喫した後の会見時の弥益。12月31日の弥益は、この弥益と繋がっている(C)MMAPLANET

31日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN45で、新居すぐると対戦する弥益ドミネーター聡志のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

弥益の言葉には深みが感じられる。派手に煽る時もあれば、やり取りの中で核心を突く言葉が紡がれていくこともある。そんな弥益の目に、現代ファイターたちはどのように映っているのだろうか。そして過去に接点があるという新居すぐるとの試合で、彼が見せたいモノとは。

<弥益ドミネーター聡志インタビューPart.01はコチラから>


――その言葉を聞くと、同じようにRIZINに出ているファイターであっても、弥益選手が12月11日のようなタイプの会見に出席することはないのだろうと思います。

「アハハハ。ライブで観ることはできませんでしたが、すごい世界が広がっているなぁと思いました。最近の流れについていけなくなっています(笑)。ああいうのは見出しだけの世界というか――選手が何を言っているか、たとえ動画でもあまり視られていない気はしますよね。今の時代の流れとして、視る側としてはそこまで気にしていない。それは自分が憧れていた格闘技の世界ではないとは思っています」

――弥益選手が仰っていることは、まさにショート動画の文化ですよね。

「確かにそうですね。ちょうど良いところだけを切り取って、見やすくしている。自分としては、もっと長編の映画を見せることも必要だと思うんです。目に見えるものだけではなく、たとえば役者の方が見せる無言の演技とか。そういった『行間を読む』ことが必要な長編映画も、格闘技業界のために存在しないといけない」

――格闘技が地上波で盛んに放映され始めた頃、ジムに入会しても技を極めることばかりを求めて、そのためのポジショニングを練習しないといったケースもあったそうです。

「なるほど。格闘技とは技を極めるものであって、そこに至る過程は見ない。それこそ都合の良い部分だけを切り取り、頭の中の入れるようなことを繰り返すと、そんな状況になってしまうかもしれないです。ただ重要なのは——12月11日の会見に出席した選手たちは決して、そういう人たちではない。人の目に触れないような細かいところまで頑張って練習しているからこそ、あのポジションにいるわけで。そういう姿も伝わらないと、勿体ないですよね」

――本来その姿を伝えるのが専門メディアであるはずです。つまり専門メディアが機能していない部分も考えなくてはいけません。ちなみに弥益選手は、ショート動画の世界に行ってみたいとは思わなかったのですか。

「僕は長編映画が好きですから。どれだけ行間を読んでもらえるかが勝負というファイターです。それが人として、格闘家としての幅にも繋がると思っていますし。自分は長編映画のファイターでありたいですね」

――今回の対戦相手である新居すぐる選手は、長編映画のようなキャリアの末、ショート動画向きの一発を持つタイプです。

「新居選手は同年代で、アマチュアも含めたら自分よりキャリアが長い選手です。僕は彼のことをアマチュア時代から知っていいます。紆余曲折を経て戦い続けてきた結果、今のスタイルに辿り着いた選手で。とにかく『積み重ねてきた選手』という印象を持っています。だから美味しいところだけをつまむような選手ではないと思います」

――弥益選手と新居選手は同時期に茨城で練習されていましたが、これまでに接点はありましたか。

「面識があり、茨城時代は一度練習したことがあるかもしれない――という感じです。確実に覚えているのは自分が東京に出たあと、新居選手も東京にいて、一度だけGENスポーツアカデミーで練習をしたことがあります。コロナ禍になる前でした。一度だけグラップリングの練習をして以来、接点はないですね。会場でお会いしたら挨拶させていただくぐらいで」

――当時と現在の新居選手を比べて、何がどのように変わったと思いますか。

「もともと茨城の時代から、アームロックとシザースチョークは新居選手の絶対的な武器だったんです。試合を見た時はもちろん、練習でも『これはハンパない武器だ』と認識していました。しかしそれだけ武器が分かっていると、いつか誰かにその部分を突かれてしまう。MMAで上に行くためにはある程度の連勝が必要だけれども、どこかで躓くタイプの選手だと思っていて。

当時と今を比べても、やっていることは変わっていない。でも当時より自分の武器を信じる気持ちが強くなっているように感じます。『これがあれば大丈夫。勝てる』と信じている気持ちが、より強くなっているんだろうと思います。

新居選手のインタビューを読ませていただいても、良い意味で開き直っているのだろうという印象を受けます。アームロックとシザースチョークを生かすための武器以外は捨てても構わない。捨てているからこそ、2つの技が心の支えになっている。コレさえあれば、どんな展開になっても逆転できる――と」

――はい。

「もともとは不利になったら、そのまま負けてしまうというイメージを持っていました。しかし先日のパンクラスのタイトルマッチでは、心が折れることなく自分の技を狙い続け、そして極めている。もちろん技術的な向上もあるとは思いますが、どちらかといえば精神的な面が変わったのではないでしょうか」

――では弥益選手にとって、自分が信じることができるものとは何ですか。

「おぉっ、何でしょうね……。最近ブレているんですよ(笑)」

――どういうことですか(笑)

「自分も新居選手と同じタイプで、武器は少ないけど、その武器に対しては信頼を持っている。それを心の支えにして試合で頑張っていました。でもRIZINに出場し始めてからは、何かしら極端なタイプの選手と対戦することが多くて(苦笑)」

――アハハハ。なかなか濃いタイプの相手と対戦してきていますね。

「そういった選手に対して僕の信じてきたものが通用しない時もあり、自分の気持ちが揺らいでいるところもあります。失礼になるかもしれませんが、新居選手については昔の自分を見ているようで……」

――実は弥益選手もアームロックとシザースチョークで勝利していることが多いですし。

「そうなんですよ。だから今回は、少し前の自分と戦うような気持ちです。一つだけすごく尖ったパラメータを持っていて、連勝からタイトルマッチまで行ったのも同じ。それは、怖いものを知らなかった頃の僕なんです。今回自分の目の前に立つのは、そういう相手だと思っています」

■視聴方法(予定)
12月31日(日)
午後1時00分~ABEMA
午後1時30分~U-NEXT、RIZIN100CLUB
午後2時00分~スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN45対戦カード

<RIZINフライ級王座決定戦/5分3R>
堀口恭司(日本)
神龍誠(日本)

<RIZINバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]フアン・アーチュレッタ(米国)
[挑戦者]朝倉海(日本)

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
斎藤裕(日本)

<フェザー級/5分3R>
平本蓮(日本)
YA-MAN(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花(日本)
山本美憂(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
上田幹雄(日本)

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
ヴィンス・モラレス(米国)

<フライ級/5分3R>
扇久保博正(日本)
ジョン・ドッドソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
太田忍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<65キロ契約/5分2R>
皇治(日本)
三浦孝太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
安西信昌(日本)

<フライ級/5分3R>
新井丈(日本)
ヒロヤ(日本)

<特別ルール・ライト級/5分2R>
安保瑠輝也(日本)
久保優太(日本)

<フェザー級/5分3R>
弥益ドミネーター聡志(日本)
新居すぐる(日本)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
篠塚辰樹(日本)
冨澤大智(日本)

<54キロ契約/5分3R>
那須川龍心(日本)
シン・ジョンミン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
YUSHI(日本)
平本丈(日本)

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MMA other MMA Report RIZIN LANDMARK06 トップノイ・キウラム ブログ 伊藤裕樹

【RIZIN LANDMARK06】組みも織り交ぜた伊藤がトップノイにスプリット判定で勝利

【写真】テイクダウンは奪えなかったが、組みも交えたアプローチで伊藤が判定をものにした(C)RIZIN FF

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
Def.2-1
トップノイ・キウラム(タイ)

お互いサウスポーの両者。どっしりと構えるトップノイに対し、伊藤はその周りをサークリングする。プレッシャーをかけるトップノイが左ストレート。伊藤も前に出てジャブと左ストレートを返す。トップノイが左ストレートを伸ばし、距離が詰まるとヒジ打ちを放つ。伊藤はダブルレッグを見せるが、トップノイは腕を一本差して深く組ませない。

トップノイは打撃のプレッシャーをかけて組みになるとヒザ蹴り。左ストレートから首相撲に持ち込んでヒザ蹴りを2発。これで伊藤がバランスを崩すがすぐに立ち上がる。トップノイは右ミドル・左ロー、伊藤も左ストレートから右フックを返す。トップノイの右に合わせて、伊藤がダブルレッグに入るがトップノイは倒れない。

2R、伊藤が左ストレートで飛び込むと、トップノイが左ヒジを返す。伊藤は左ボディストレートから右フック、トップノイは離れた間合いから左ミドルを蹴る。お互いにジャブを振ってから左ストレート。トップノイは左右のミドル、伊藤は飛び込んでの右フックを当てる。

残り1分を切ると、ワンツースリーとパンチをまとめる伊藤。トップノイはそこに左ストレートを返す。最後は伊藤が右フックから前に出て、トップノイをケージまで下がらせた。

3R、ここもトップノイがケージ中央をとる。伊藤はサークリングして、ジャブで飛び込む。トップノイもジャブを返し、伊藤のインローにワンツーを伸ばす。伊藤は細かくジャブをつく。トップノイは左ミドルを蹴るが、これがローブローとなる。

再開後、トップノイが左ミドル、伊藤は蹴り足を取ってダブルレッグを狙う。離れたトップノイ。伊藤がワンツーで飛び込むと、左のヒザ蹴りを狙う。トップノイが右ミドル、伊藤が返しの右フックを合わせる。

距離が離れるとトップノイが左右ミドルを蹴る。伊藤が前に出てくると、逆にトップノイが組み付いてテイクダウンを狙う。

離れた伊藤はパンチをまとめてテイクダウンを狙い、トップノイはそこにヒジを返す。最後は伊藤が左フック、トップノイが左ミドルを蹴ったところで試合終了。判定は2-1と割れて、伊藤に軍配が上がった。


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MMA other MMA RIZIN UFC UFC ESPN52 ブログ 中村倫也 山本アーセン

【Fight&Life & UFC ESPNE52 & RIZIN】中村倫也×山本アーセン。血の通っていない、心で結ばれた兄弟

【写真】28歳と26歳になれば、実の兄弟でもこんなに会話は弾まないでしょう――というぐらい多くの逸話、相手に対する信頼感が語られた(C)MMAPLANET

本日23日(水)発売のFight&Life#98で、26日(土・現地時間)にシンガポールでUFCデビュー戦を光中村倫也と、5月の伊藤祐樹撃破から3カ月が過ぎて次戦の発表が間近に迫っている山本アーセンの対談が掲載されている。

THE1TVが両者の1日を追うドキュメンタリー動画のなかで、両者が1時間に渡り5歳と3歳の出会いから、それぞれのレスリング道を経て、MMA自身のファイターとして再開を果たして今に至る――そんな日々を徹底的に語り明かした。

優等生の倫也、悪ガキのアーセン。一見、そんなイメージのある両者は実は天然とシャイ、血よりも濃い心で通じた兄弟関係にある。その両者の対談を雑誌のスペースの都合で掲載されなかった部分と、一部抜粋してここに紹介したい。意識高めな中村倫也と、人見知りの山本アーセンの精神世界と武術的要素を受け入れる素養とは。


──昨年6月にRoad to UFC初戦で勝ち、その2カ月後に倫也選手がフリーとなりました。アーセン選手のいうところの『あぁ、この感じ』という再合体となります。当時、何かとなかなか厳しい精神状態だったアーセン選手ですが……。倫也選手と距離が最接近して救われた部分はありましたか。

アーセン 俺はそういうことで人に相談に乗ってもらおうとか思わなくて。そういうのが、逆に嫌だから。ただ倫也は『一緒にRoad to UFCに行こう』と言って背中を見せてくれました。自分のメンタルが上を向き始めたのは、アブダビで2人の時間が多くて、倫也からずっと『呼吸の仕方』とか意識高めの話を聞いてからなんです。『アーセン、俺の活力って何か知っている?』とかビュッフェで飯を食っている時も話してきて。『玉ねぎなんだ』って(笑)。

倫也 ハハハハハ。

アーセン 『玉ねぎを食べて、ミトコンドリアを活性化させないと』とか。あとは4096ヘルツの音域をチーンって鳴らすと、リラックス効果があるからって、チーンってやってくるくる回ったりして(笑)。

倫也 『4096ヘルツ、纏っていこう』ってね(笑)。

アーセン そういう風に倫也と一緒にいると『子供の時のように、自分のこと考えて良いんだ』と思えてきて。倫也には『こうやって自分を高めるんだ』ということを見せてもらいました。

倫也 アーセンはKRAZYBEEというジムを継いで、下の子たちもいるから凄く背負うモノが多いんです。だから、あれだけ自力があっても自分が強くなることに集中できない。MMA理論も会って話すたびに、凄い知識量なのも分かりました。だから、あの色々なことが整理できない状態から脱却すると、もう凄いことになる。問題はそこだけだって、すぐに分かりました。アーセンを見て『凄く苦労をしたな。でも大丈夫だ』とすぐに確信できました。

──精神世界、そして武術的な事象を倫也選手もアーセン選手も受け入れている点があります。スピリチュアルや武術という単語がなければ頭に入りやすいことも、その単語があることで拒絶反応を示す人が多いなかで。

アーセン 間違いないです。

倫也 心の位置が違うことを、四股や蹲踞で知れますからね。ズレがあるならそこを修正してから、練習に入るようにしています。

──統一体で、肝が据わるということですね。四股を踏んで蹲踞をしていると、『MMAに役立たない』と言われることもあるかと思います。二人とも、オープンマインドの持ち主である証かと。

アーセン 俺は頑固なところもあるんですけど倫也に対しては、そうならないのは自分が気持ちを許しているからで。実際には皆に倫也と同じように接することができるわけじゃないし。意外にも人見知りといえば、人見知りで。

──全く意外でなくて、人見知りそのものじゃないですか(笑)。

倫也 アハハハハ。確かに。

※出会いとキッズ・レスリング。アーセンのハンガリー移住、倫也の五輪挑戦最終章。そして再会とKRAZYBEEでのプロ練習、それぞれの次戦について中村倫也と山本アーセンが語りつくした対談が掲載されたFight&Life#98は8月23日(水)より発売中です。

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ABEMA MMA MMAPLANET other MMA RIZIN44 クレベル・コイケ ブログ 金原正徳

【RIZIN44】9月24日にクレベル・コイケ×金原正徳。原由貴×白川陸斗&摩嶋一整×横山武司など7試合決定!!

【写真】榊原CEOを挟んで、神妙な顔つきのクレベルと金原(C)MATSUNAO KOKUBO

9日(水)、東京都港区のRIZN FF事務局で9月24日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN44の会見が行われ、7カードの試合の追加カードの発表があった。

まず榊原信行CEOより「日々、時間が経つのが早いなと思っています。超RIZINから10日が過ぎ、選手、ファンの間で議論が起こり、そのドラマを踏まえて2023年の下半期のドラマを巻き起こすために色々とマッチメイクを日夜、調整を進めておる状況です」という挨拶があった。

同大会は7月30日に牛久潤太郎×萩原京平のフェザー級が組まれることが既に明らかとなっているが、ここで金原正徳とクレベル・コイケが登壇し、直後に追加7試合がここから発表された。


まずヘビー級でスダリオ剛×トッド・ダフィー、同じくヘビー級のシビサイ頌真×ヤノフ・チューカス戦、続いてスパイク・カーライル×堀江功圭のライト級が決定したことが読み挙げられた。この試合より堀江はライト級に階級を上げることとなった。

さらにフェザー級の2試合=中原由貴×白川陸斗&摩嶋一整×横山武司、バンタム級の中島太一×岡田遼の実現がアナウンスされると、7試合目に改めてフェザー級=クレベル・コイケ×金原正徳という待望のマッチアップが組まれることが言及される。

ここから金原が「まずクレベル選手、対戦を受けていただきありがとうございます。昔から知っている選手で、全部試合を見ているし、凄く強い選手なのも自分のなかで理解しているつもりだし。本当に自分が改めて挑戦者という立場で、クレベルに向かっていきたいなと思っています。この年でいうのもなんですけど、心機一転ゼロから気持ちを創り直してクレベルを倒して次に進んでいきたいと思っています」とマイクで話すと、クレベルは以下のようにコメントした。

「さっき、カネハラも言っていたように長い知り合いで一緒で練習もし、ハードなスパーも。これが特別な試合、これから試合をやって、自分ももう1回タイトルマッチやりたいです。ベルトがなくても、私がフェザー級のチャンピオンなっているよ。でも、皆、よろしくでお願いします」

なお10月1日のRIZIN Landmark06の対戦カードについて「朝倉海、井上直樹という地元勢を中心にカードが考えられている。お盆後に何らかの形で発表する」という発言が榊原CEOから聞かれた。


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BELLATOR Interview other MMA RIZIN ブログ ヴェタ・アーティアガ 渡辺華奈

【Bellator x RIZIN02】ヴェタ・アーティアガ戦に向けて、渡辺華奈「詰将棋で一本を取っていく」

【写真】終始、微笑みを湛えていた渡辺 (C)MMAPLANET

20日(木)、東京都新宿区のFIGHTER’S FLOWジムで30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催される「超RIZIN02」内のBellator x RIZN02でヴェタ・アーティアガと対戦する渡辺華奈が公開練習を行った。

柔道着着用で内股や大内刈りを披露した渡辺。

その後の共同取材でMMAPLANETの質問に対する、彼女の返答を抜粋してお届けしたい。(※要約)


──海外での試合はファイトウィークの過ごし方も厳しかったと伺っています。ファイトウィークを日本で迎え、メンタルや肉体面で違いはありますか。

「そうですね、時差もなくギリギリまでチームで練習できたり、ケアに当てたりできることは凄く有難いです」

──eFIGHTの安藤啓雄記者の質問(前戦=イリマレイ・マクファーレン戦の判定負けを受けて、Bellatorのジャッジを考慮して戦うことはあるかという質問に対し、「取捨選択をしてポイントの振り分けをし、印象付ける戦い、抑えるのではなくパウンドでダメージを与えたうえで一本、TKOを狙う」と渡辺が返答)と重なってしまうのですが、前回の試合の判定負けを受けてポイントメイクとフィニッシュという課題を挙げられていました。対戦相手のアーティアガは敗北は多いですが、フィニッシュはされていません。彼女の柔術的な防御能力に関して、どのように考えていますか。

「やっぱりディフェンスは上手いなと思います。パワーもあるので、スイープしたりだとか、不用意にいくとギロチンを合わされたりだとか、そういうところも考えられるので雑にならずに一つ一つをクリアして、詰将棋で一本を取っていくようにしたいです」

──仮に取り切れなかった時、ポイントゲームになるとアーティアガは殴られても前に出てくるので印象が良くなることも考えられます。渡辺選手が如何に殴らせないかも考えないといけないところかと思いますが、貰わずに組みつけるということに関しどの程度自信を持っていますか。

「100パーセント貰わない。被弾0というように全てを貰わらず避けるのは難しいと思うんですけど、相手の強味に合わせて組む練習もしてきました。もちろん打撃の練習もずっとやってきて、私の方がリーチも長いのでそういうところも生かしながら戦う練習もしてきました。なので自信はあります」

(C)BELLATOR

──柔道技を仕掛けるために、即近づくと被弾する恐れがあります。

結果、ダブルレッグのような離れた所から入れるという面も成長してきました。そこに対し、さきほど言及されたていたアーティアガにはギロチンがあります。グリップを何度も変えるギロチンへの警戒心は?

「練習でもトレーニングパートナーの選手にギロチンをたくさん掛けてもらって、対策はしています。まずはその形に入らせないようなポジションを取る練習をしているので、大丈夫だと思います」

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Flash MGL-1FC19 other MMA エンフトルガ・ガンボルド ジャダンバ・ナラントンガラグ ダギースレン・チャグナードルジ ブログ

【MGL-1FC19】試合結果 トンガ―の愛弟子、草原の化身ダギースレンが新フェザー級王者に

【写真】師ジャダンバ・ナラントンガラグと同じ遊牧民で祖父、父はモンゴル相撲で活躍したという草原の化身ダギースレン・チャグナードルジが新フェザー級チャンピオンに (C)MMAPLANET

28日(土・現地時間)、明日28日(土・同)にモンゴルはウランバートルのクロカス・イベントホールでMGL-1 FC19が開催された。

ジャダンバ・ナラントンガラグがメンバーのMongolian Best Fighter’s Association主催の同大会は、マーキー・ナイトクラブから急遽会場が変更され、5時スタートながら10時より同会場が通常のクラブとして営業が始まるために、試合の合間のアトラクション的な催しは一切省かれコンパクトな進行で進んだ。

メインのMGL-1 FCフェザー級王座決定戦では、タフファイトが予想されるなかダギースレン・チャグナードルジがトゥルバヤル・フレルバートルを右ストレートでダウンを奪い、初回でパウンドアウトしベルトを腰に巻いた。

今大会の詳細レポートは後日アップとし、ここでは試合結果をお伝えしたい。

第7試合で組まれていたフライ級戦でジャンチウニャムボー・バットチョローンと対戦予定だったダワースレン・オーガンビレグは計量会場に姿を見せず行方知れずとなっていたが、前夜に連絡が取れ計量もパス。この一戦は無事、実施されることになっていたが、結局ダワースレンは試合会場に現れずキャンセルに。イベント開始直前まで、ケージのなかで調整を行っていたジャンチウニャムボーはダワースレンに振り回され気の毒なばかりだった。


<MGL-1 FCフェザー級王座決定戦/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
Def.1R2分55秒by TKO
トゥルバヤル・フレルバートル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
ムンフジャルガル・バットスフ(モンゴル)
Def.3R2分13秒by TKO
テムージン・オラントゥグス(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
エンフトルガ・ガンボルド(モンゴル)
Def.1R0分15秒by TKO
トルガバット・ウルズィージャルガル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
ウスフイレードゥイ・バータルホヤグ(モンゴル)
Def.1R1分30秒by RNC
ムンフジャルガル・ガンホヤグ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
ナランダライ・ツェレンダグワ(モンゴル)
Def.2R1分04秒by RNC
チョイジャムツ・ホルトソンツェツェグ(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
アルタンスフ・バットジャルガル(モンゴル)
Def.1R3分08秒by RNC
スフエルデネ・エルデネツォグト(モンゴル)

<フェザー級/5分3R>
マルガドエルデネ・バットジャルガル(モンゴル)
1R3分34秒by RNC
アンフバヤル・チョローンバートル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
ナンジド・ガンボルド(モンゴル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
バットジャルガル・バルガン(モンゴル)

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LFL05 News other MMA ジェイソン・ウィルニス ブログ マーセル・グローエンハート

【LFL03】オランダの人材発掘大会でK-1MAX&GLORY王者マーセル・グローエンハートがMMAデビュー

【写真】グローエンハートがどのようなMMAを見せることがでるのか(C)GLORY

10日(金・現地時間)、オランダ・アムステルダムで今年の5月に旗揚げしたばかりのLevels Fight League(※LFL)の第3回大会が開催される。

LFLはキックボクシング王国オランダで、欧州の新鋭を発掘し世界に送り出す目標を掲げ、活動を開始したプロモーションだ。

コロナ禍のファイトプロモーションらしく、クローズドショーで配信形式を取っているLFLでは、今大会も会場は非公開となっている。


第1回大会ではヨーロッパを代表するグラップラー、ノーギワールズ銅メダリスト、グラップリングでUFCファイターのトム・ブリーズやONE世界2冠王のライニア・デリーを破っているフレデリック・フォスグルーネのMMA初戦を組み(※結果はデンマーク人ファイターのエルハン・オクログルに2R肩固めで一本勝ち)、打撃系だけでなく熱の高まりつつある欧州組技界の受け皿にもなっている。

ヴィルニスのコーチは、あのファクリ・ティアルティだ!!(C)LFL

7月25日の第2回大会では元GLORY世界ミドル級王者で、キック時代にイスラエル・アデサーニャや現GLORY世界王者でMMAと二足の草鞋を履くアレックス・ペヘイラに勝利しているジェイソン・ヴィルニスのMMAデビュー戦もメインで実現させている(※結果はこれもオクログルに4分08秒KO勝ち)。

この他、フフランシス・ガヌーのスパーリングパートナーでもあるチュニジア系フランス人フリースタイルレスラーで、アフリカ大陸王者&リオ五輪代表のスリム・トラベルシがプロMMA2勝目を挙げている。

そんなヨーロッパの人材発掘大会は第3回大会も迎え、今回もヴィルニスがヘッドライナーを務め、キャリア6勝2敗のモハメド・ガレブと対戦する。

注目はコメインに出場のマーセル・グローエンハートだ。GLORY世界ウェルター級王者、そしてK-1 Global時代のK-1 MAXで優勝しているオランダ・キックを代表するキックボクサーが、MMAデビュー戦を戦う。

対戦相手のモハメッド・スマもキャリア30戦以上を誇るフランス人キックボクサーだけに、ボクシンググローブをMMAグローブに付け替えた打撃一辺倒の試合になるかもしれない。その一方で当然のように問われるのはMMAの適応力だ。

仮にグローエンハートが、薄いグローブで殴らせてブロック、続いて殴るというキックボクシングのような戦いを見せると、その立ち技時代の実績とは反対の結果も十分に有り得る。

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【EFC89】EFCフライ級王座決定戦はズルの計量失敗で、ビコが勝利の時のみ新チャンピオン誕生

【写真】元フライ級王者ズルと、元暫定バンタム級王者ビコのタイトルマッチは変則タイトル戦に変更された (C)EFC WORLDWIDE

10日(金・現地時間)、 11日(土・同)に南アフリカはヨハネスブルクのEFCパフォーマンス・インスティテュートで開催されるEFC89の計量が行われた。

アフリカ大陸#01MMAプロモーション=Extreme Fighting Championship Worldwideのフライ級王座を賭けて、TUFベテランのンカジムロ・ズル、パンクラスに来日経験のあるルサンド・ビコという両者が対戦予定だったが、ズルが127.7ポンドで計量失敗。124.8ポンドでパスしたビコが勝利した場合のみ、EFCフライ級チャンピオンになるという変則王座決定戦が実施されることとなった。


フェイスオフ直後のインタビューで、ズルは「明日はベストを尽くす。彼は柔道が強くて、テイクダウンにも優れている。でも、そこは十分に準備してきた。明日はどうなるか、見てほしい。とにかく良い試合をする。一進一退のファイトになるだろうし、5Rのウォーになる」とうなだれ、小声で力なく話した。

声のかすれ具合からも、相当にハードな減量を行ったことが伺えたズルに対し、ビコは「もう何かを口にする時間は過ぎたよ。明日は家にベルトを持ち返るために戦う。スポンサー、家族に感謝している。この試合の意味は大きい。僕がタイトルを取り戻すことができれば、この背中を見ている子供たちだってトライすれば何でも可能になると思えるようになるに違いない。彼がデンジャラスなストライカーなことは分かっている。でもコレはMMA、僕だってしっかりと対策は練っている。皆のために良い試合をする」と淡々と話した。

またキャリア12勝2敗、前EFCフェザー級王者でコンゴ民主共和国期待の新鋭イゲル・カベサが王座転落後、ライト級での再起戦となるはずだったアニセト・カニエバとのコ・メイン戦はカニエバの体調不良でキャンセルとなっている。

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