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RIZIN LANDMARK9:オッズ/予想と展望

中村優作 2.75
アルマン・アシモフ 1.40

関西大会名物中村。昨年は4月にマメドフにKOされ、10月にヒロヤに判定勝ち。もうRIZINレギュラーからは外れていると思うが、関西大会があれば今後もエンドレスで出られそう。

カザフスタンアシモフは軽量級だがKO勝ちが多いハードパンチャーで、このところ負けた試合は3連続1RKO負けでダメージの蓄積が大きい中村にとっては相性が悪い相手。

アシモフKO勝ち。

久保優太 1.67
高橋遼伍 2.10

海外のオッズなので久保がフェイバリットだが、冷静に見れば高橋がはるか格上。久保は3連勝中だが、まともな試合としてはノーカンの奥田・安保戦の2勝を除くと、判定が微妙だった木下戦のみ。

4連敗中の高橋は手数の乏しさが気になるところだが、普通にトータルMMAで戦えば、組みの実力には差があるはず。

高橋判定勝ち。

貴賢神 2.00
コーディー・ジェラベック 1.80

MMA転向後3連敗中の貴賢神だが、前回の荒東戦は、1Rにパンチでダウンを奪うなど、成長は見えた。

相手のジェラベックはMMAではミドル級で1戦しただけ。昨年は打撃系格闘技のカラテコンバットでライトヘビー級契約で2RKO負け。32歳なので、経験を積んでいるというよりは、格闘技を本業としていない感じ。体格差を覆すほどの技術力はないだろう。

海外のオッズでは戦績の比較でジェラベックがフェイバリットになっているが、貴賢神が体格差でKO勝ち。

金太郎 1.50
ダイキ・ライトイヤー 2.50

金太郎も4連敗中だが、関西大会なら出場できる。相手のダイキは2021年のTRIGGERですでに引退を決めていた釜谷真に2RKO勝ちしたものの、修斗では3連敗中。

金太郎KO勝ち予想だが、今更この相手に勝ったところでRIZINレギュラーには戻れないだろう。

山本アーセン 1.57
柴田“MONKEY”有哉 2.30

柴田はローカル戦績では過去10年で10勝5敗、負けた試合は10年前の清水清隆戦と8年前の井上直樹戦を除くと、和田・越智・神龍とのタイトルマッチでの敗戦。ただ地方が主戦場のため、相手もDEEPトップクラスからは落ちるレベルの選手が多い。

アーセンがタックルからコントロールしきって判定勝ち。

イゴール・タナベ 1.10
ストラッサー起一 6.00

今大会一番大差のオッズ。しかしタナベにとっては実質体重ハンデマッチだった阿部戦を除くと、過去もっともトータルで戦える技術を持った相手との対戦となるため、楽な試合ではない。簡単にグラウンドで上を取れることもないはず。当然警戒されているガードからの極めで勝つことができるなら、日本ではもう相手がいないだろう。

タナベ一本勝ち。

RENA 1.29
シン・ユリ 3.40

ROAD FC女子アトム級王者のシン・ユリだが、今のROAD FCのレベルがどれくらいかは疑問。打撃が武器とのことだが、RENA相手では分が悪い。

RENAのKO勝ち。

井上直樹 1.57
佐藤将2.30

ベテランの将光が井上の攻めを凌ぐ展開で接戦になりそうだが、井上が先手を取り手数で上回っての判定勝ちと予想。

武田光司 1.29
萩原京平 3.40

初フェザーの武田が終盤まで失速せずに攻められるかどうか。フィニッシュはなさそうなので、試合中一発でも打撃をもらって効いた素振りを見せると、RIZINの判定システムでは負けにされかねない。

武田判定勝ち。

ホベルト・サトシ・ソウザ 1.44
中村K太郎 2.63

K太郎はサトシに引き込まれても、フィニッシュさせないだけのディフェンス力はあるはず。打撃の上手さでは確実にK太郎が上。しかしフィジカルでは体が萎んでの階級転向となるK太郎おりサトシが上だろう。先に効かせた方が一本を取る試合になると思うが、技術ではリードしても一発入って効かせるのはサトシでは。

サトシ一本勝ち。

第1試合開始は14時から。オープニングセレモニーはないとのこと。MMAのみ速報します(オープニングファイトはすべてキックのためスルー)。

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【Grachan62】田中智也戦へ弘田颯志 & 釜谷真─02─「『できるなかで一番強い相手を』と」(釜谷真)

【写真】対戦相手の田中智也はキャリア14勝3敗。確かにこの大会で戦える一番強い相手だと断言できる (C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan62で田中智也と対戦する弘田颯志と、所属するSWAG GYM KYOTO釜谷真代表のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

師弟ではなく、練習仲間からスタートした2人。出会った時から才能を感じ取っていた釜屋が語る弘田の強さとは。そして弘田がUFCにたどり着くための「最短距離」とは――。

<釜谷真&弘田颯志対談Part.01はコチラから>


――釜谷代表としては京都に戻ってきてすぐ、弘田選手のような意識を持っている若い世代と出会った時の印象はいかがでしたか。

釜谷 「やっぱり俺は持っている男やな」って思いました(笑)。

――アハハハ。

釜谷 空手の世界ユースで優勝していて――まだ格闘技を始めていない20歳の僕が出会ったら、どうやっても勝てないレベルじゃないですか(笑)。僕が自分に対して『これぐらいやれるんちゃうかな』と想像しながら辿り着けなかった場所に、彼は行けると思っています。

――弘田選手と出会った時、すでにMMAを戦えるレベルにあったのでしょうか。

釜谷 いや、さすがに組みのレベルがMMAを戦うレベルにはなかったです。僕は組みを消化していないMMAファイターが好きではないんですよ。

弘田 組みについては小学校の頃に、柔術をやったことがありました。でも叔父が通っていたピュアブレッド京都へ連れていってもらい、遊ばせてもらっていたぐらいで。レスリングは全く経験がなかったです。やってみると難しいし、面白かったですね。最初は組まれると、ただ暴れて逃げるもんやと思っていました(笑)。理屈が分かってくると、いろんなことが繋がってきて面白いです」

――アマチュア時代にはグラチャン・チャレンジで、レスリング出身のミランダ亜廉選手にテイクダウンからパウンドアウトされています。敗れましたが、MMAを戦っていくうえで、あの経験は大きかったですか。

弘田 正直言うと、もっと落ち着いて戦えば倒せていた試合です。今でもあの試合の映像を何回も見ています。「ここでこうしておけば……」という後悔ばかりで。自分の中では絶対に勝てた試合だったと思っています。でも空手ではああいう負け方をしたことがなかったので、良い経験でした。

釜谷 勝った相手が注目を浴びるのは当然ですが、あの試合は関西アマチュアMMAの頂上決戦の一つやったと思います。当日は、ミランダ選手と颯志君の試合だけレベルが違っていました。彼はミランダ戦以外だと左ミドルでKO勝ちしていたり。

弘田 今は階級が違いますけど(ミランダはバンタム級でプロデビュー)、もしプロで再戦することになったら、今度はちゃんと準備して必ず勝ちます。

――弘田選手は今年5月のプロデビュー戦で、鈴木嵐士選手を2RでKOしています。プロデビュー戦の感想を教えてください。

弘田 まず100パーセント負けることはない相手だと思っていて。だから「できるだけ差を見せつけてやろう」と考えていたんですよ。最初に組んだ時、「これは組みだけで勝てる」と感じて、その通りに勝ちました。本当は胴廻し回転蹴りで倒したかったんですけど。

そうは言うても、マカコ会長も若い頃は──手段がそことギロチンに二択だったとしても──思い切り、勢いありまくりの真っ新なファイトをしていました

釜谷 ここがもう違いますよね。

僕のプロデビュー戦なんて、まず勝つことに必死でした。毎試合「会場にいる全員が俺の負けと思っても良い。ジャッジ2名だけが俺の勝ちだと言ってくれればいい」と思っていましたね(笑)。颯志君のプロデビュー戦は、「試合中に怪我でもしないかぎり負けることはない。どんな試合するんやろうな」と思っていたら、僕と3年間一緒にやってきたことを見せてくれて。

弘田 はい、そうですね。あの時は釜谷さんと一緒にやってきたことを100パーセント出すことができました。

釜谷 僕としては「空手らしさを見せるんかな」と考えていました。それがしっかりとMMAをやり、組んで勝った。単純に、ただただ嬉しかったです。

弘田 あれは僕がMMAの練習を始めてから、自分がやられてきたことでした。おかげで自分も試合中に考えんでも出るぐらいまで技術が染み込んでいて。

――それほど会心の勝利を飾ったデビュー戦に続き、次は田中智也選手と対戦します。田中選手はグラチャンの岩﨑ヒロユキ代表が「本来ならフライ級トーナメントに出場して良いレベル」と称するとおり、プロ2戦目の相手としては格上すぎるようにも思いますが……。

釜谷 はい。僕も選手によっては、プロ2戦目だと対戦させない相手かもしれないです。でも僕は颯志君のMMAへの想いを聞き、最短距離で頂上に行かせたい。デビュー戦が終わった直後、岩﨑さんに「次に試合ができるなかで一番強い相手をぶつけてください」とお願いしました。次は間違いなくデビュー戦よりタフな試合になるでしょう。でも颯志君がデビュー戦と同じような勝ち方ができる可能性も高い。なら、やるしかないですよ。

弘田 釜谷さんがそう考えてくださっているのが本当に嬉しいです。釜谷さんが交渉してくれているのを見て、自分が何のためにMMAをやるのかって改めて分かりました。僕としては次の試合が勝負やとは思っていません。いつも練習している釜谷さんや福田龍彌君のほうが強いし、僕が集中して臨むことができれば負けることはないです。

福田の王座戴冠も、一緒に体感した弘田

釜谷 ここ数年の中で一番、福田君と戦っているのが颯志君やと思いますよ。

同じフライ級で、福田君のセコンドにも就いていますしね。

――それは楽しみです。先ほど「最短距離」と仰いましたが、何試合目あるいは何年後にUFCへ辿り着きたいと考えていますか。

釜谷 それに関しては正直何とも言えないです。ただ、最初に会った時に「UFCに行きたい」と言われても、それは無理やと思いました。でも今はあと3試合ぐらいKO勝ちして、来年RTUが開催されれば、颯志君も選ばれるんじゃないかと考えています。それが今の僕たちにとっての最短距離ですね。次の対戦相手を倒す前提で喋っていて申し訳ないけど、3戦目は国内のチャンピオンクラスと対戦させたいです。

弘田 僕も毎試合そのつもりで準備しています。次はテイクダウンがしつこい選手ですが、最初だけ注意して自分の展開に持ち込みたいです。まだまだ足りひんところもあるけど、少しずつ目標に辿り着けるように頑張りますので、宜しくお願いします」

■Grachn62視聴方法(予定)
7月23日(日)
午後0時30分~Grachan放送局

■Grachn62対戦カード

<ライト級/5分2R>
林 RICE 陽太(日本)
小川道的(日本)

<無差別級/5分2R>
ハシモト・ブランドン(ブラジル)
岡本純一朗(日本)

<68㎏以下契約/5分2R>
鍵山雄介(日本)
村田俊(日本)
※当初、鍵山と対戦予定だった室井大勢が怪我のため欠場に。対戦相手が村田に変更となった

<フェザー級/5分2R>
大搗汰晟(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<ウェルター級/5分2R>
青木忠秀(日本)
モリシマン(日本)

<フライ級/5分2R>
弘田颯志(日本)
田中智也(日本)

<ウェルター級/5分2R>
上田拳翔(日本)
遠塚浩希(日本)

<ストロー級/5分2R>
藪本龍作(日本)
大貴(日本)

<バンタム級/5分2R>
中嶋紳乃介(日本)
有田一貴(日本)

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【Grachan62】田中智也と対戦する弘田颯志 & 釜谷真─01─「極真空手の基本稽古や理屈、動きを考えたら」

【写真】関西でGrachanからというのも、注目です!! (C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan62で弘田颯志が田中智也と対戦する。

弘田は極真空手を経て今年5月にグラチャンでプロデビュー。鈴木嵐士を2R TKOで下し、今回のプロ2戦目に挑む。このルーキーが、いかにしてMMAに辿り着いたのか。所属するSWAG GYM KYOTOの釜谷真代表も同席してもらい、初インタビューに臨んだ。


――弘田選手はベースが極真空手だそうですね。

弘田 僕は極真館でした。極真会館と組み手は同じですが、違いといえば押しが有りなのが極真会館で、極真館は押しが無しでした。

――押しというのは、試合中に打撃ではなく手で押して相手を突き放す行為ですよね。まずは極真館で空手を始めた理由を教えてください。

弘田 4歳の時に僕は行儀が悪くて、お父さんに道場へ連れて行かれたんです(苦笑)。

――子供に行儀を教えてもらおう、と。どれくらい行儀が悪かったのですか。

弘田 買い物に行ったら、並んでいるペットボトルを全部倒したりとか……。当時は何も考えず、ただ楽しいなぁと思って。そういう癖が治らなかったんです。

――子供は何でも触りたがりますし、仕方ない面はありますね。お父さんは空手をやっていた経験があったのでしょうか。

弘田 いえ。お父さんはK-1が好きで、会場でも前のほうの席で観るぐらい好きでした。

釜谷 その時代に、子供に格闘技を習わせ始めた親御さんって多いですよね。お父さん、何歳やったっけ?

弘田 今、52歳です。

釜谷 それぐらいの年代ですよね。自分も当時、山本KID徳郁さんに憧れて自分自身がMMAを始めましたし。僕たちの世代もやっぱり魔裟斗さん、KIDさん、五味隆典さんですよ。

弘田 そこから空手を15歳までやっていて、極真館の世界ユース選手権で優勝しています。東京オリンピックで空手が正式種目化されることになるっていう話になった時、極真館は全日本フルコンタクト空手道連盟に加盟していて、「もしオリンピックに出られたら良いなぁ」って楽しみやったんですけど……。

空手ってアマチュア競技やから、試合をしてもお金は貰えないじゃないですか。「もしオリンピック競技になったら、自分が道場を開いた時に空手で生活していけるようになるんかな」とか考えていました。

――――結果、フルコン空手はオリンピック正式種目にはなれませんでした。ただ、その頃から空手で生活することを考えていたのですね。

弘田 いえ、もともと空手を続けようとは思っていなかったです。「他のことがやりたいなぁ」と思って高校ではサッカー部に入ったり、高校を卒業したあとは別の仕事をしていたんです。でも自分は体を動かしてお金を稼ぐほうが合っていると思って。自分にとって一番自信があるのは空手というか格闘技だし、格闘技で一番稼げるのはMMAじゃないですか。

ちょうどその頃、同じ年代の那須川天心選手がRIZINでMMAを戦った時の時の動きが印象的だったんです。極真空手をやっていた選手がMMAを戦ったら、こういう動きになるんやって。というより、極真空手の基本稽古や理屈、動きを考えたら「MMAではこうなるよな。自分にもMMAは戦える」と思いました。ちょうどその頃、ウチで飼っていた犬が死んでしまって……。家族の中で、その出来事がとても大きくて」

――えっ、犬? どういうことでしょう?

弘田 犬が死んで、家族も大きなショックを受けました。僕はまだ子供でしたけど、自分の家族が明るくなってもらうには、どうすればいいのか。そう考えた時に僕がMMAで活躍すると家族も喜んでくれるやろうし、お金も稼いで家族を養っていけると思いました。だから、明るい目的でMMAを始めたんじゃないんです。

──それが明るい目標ではない、とは思いませんが……。とはいえ、子供ながらに家族を養いたいと考えたことは驚きです。釜谷代表も驚いた表情をしていますね。

釜谷 いや、この話は初めて聞きました。そうやったんや……。

弘田 すみません。ちょっと言うのが恥ずかしいし、わざわざ言うもんじゃないなと思って――この機会に初めて言わせてもらいました。

釜谷 僕が颯志君と初めて会ったのは、彼が京都にあるウィザード・キックボクシングジムで練習していた時でした。ウィザードの田邊一鷹会長とは、時期は被っていないけど同じジムに所属していた縁もあって、僕が京都にMMAのジムを出したいというお話をさせてもらったんです。そうしたら田邊さんから「ウチにMMAをやりたいという子がおるんやけど、マコちゃんのジムが立ち上がるまで待たせるわ」と言ってくれて。それが颯志君やったんです。その後に僕が京都へ戻ってきて、彼と一緒に練習し始めました。

――ということは、弘田選手は釜谷選手の弟子ではなく、京都に戻ってきてからの練習相手としてスタートしたのですね。

釜谷 そうなんです。京都に戻ってきてから一番練習したのが、颯志君でした。もちろん颯志君も最初はMMAの動きを知りませんでした。だから一緒に練習したあとに僕から「この部分はどうやった?」と聞いて、分からなかったところを説明したりとか。でも最初から飲み込みが早く、僕にとっても良い練習になっていましたね。

弘田 空手時代に基本稽古をやっていたので、MMAでも「これはこうやったら、こうなる」という理屈を理解するのは早かったと思います。でも、それが実際に動きで出せるかは別で、できないところは一人で体に覚えるまで繰り返していました。

釜谷 さっき「家族を養うために」という話があったじゃないですか。僕は今日初めて聞きました。でも聞いてみて、颯志君と出会ってからの3年間が繋がったような気がします。確かにMMAへの取り組み方が最初から違いましたよね。僕のイメージやと、20代前半って何も考えていないもので。「とりあえず練習して強くなりたい。あとは遊びたい」という気持ちでした(笑)。でも颯志君と会って、「こういう子もいるんや」と思いました。

弘田 自分が集中できるもので勝負したら、誰にも負けへんっていう気持ちがありました。その集中できるものの一つが格闘技で。別に殴り合いが強いとか、そういうわけじゃないです。自分が打ち込めるもの――それが格闘技で。MMAで一番大きいところはUFCやということは子供の頃から知っていて、自分もUFCに行きたいと思っています。

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月23日(日)
午後0時30分~Grachan放送局

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【Grachan62&MMA甲子園】岩﨑ヒロユキ代表に訊く-01-「MMA甲子園出身者を契約で縛ることはない」

【写真】MMA甲子園でタッグを組む『レッドブルー』担当編集者、小学館の宮川拓人氏と岩﨑ヒロユキ氏(C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan62を前に、12日(金)に新宿区のパセラリゾーツ新宿本店でMMA甲子園の設立発表記者会見が行われた。Grachanのプロモーターである岩﨑ヒロユキ氏は、MMA甲子園の実行委員長として会見に出席している。

Text by Shojiro Kameike

小学館の週刊少年サンデーに連載中の格闘技漫画『レッドブル―』とタイアップし、作品の中でも描かれている高校生MMAファイターのための大会が現実のものとなる。岩﨑氏が実行委員長を務めることで、MMA甲子園とグラチャンがどうリンクしていくのか。今回は会見の内容とともに、会見直後に行った岩﨑氏のインタビューをお届けしたい。


記者会見には岩﨑ヒロユキ実行委員長、『レッドブルー』担当編集者の宮川拓人氏をはじめ、各地区支部長(関東支部長は岩﨑氏が兼任。補佐に水口誠悟、北海道:平大門、中部:坪井淳浩、関西:中村優作、九州:田村ヒビキ)が出席した。MMA甲子園は高校生を対象としたMMA大会で、9月24日(日)の関東大会からスタート。来年2月に全国大会の開催が予定されているという。

左から水口(誠悟)、坪井、宮川、岩﨑、平、田村、山崎明競技部長

世界で戦う選手育成を目標として、試合ルールはパウンド有りに。アマチュア、しかも高校生の大会とあって安全面を考慮し、通常よりもアンコが厚いパウンドグローブを使用するとともに、レフェリーストップ等も他のアマチュア大会と比べて厳しくなるとのこと。

とはいえ、まだ身体的には成長過程にある高校生は、パウンドも含めて打撃によるダメージが溜まりやすいことは間違いない。その点について、岩﨑実行委員長は「全国大会を目指すための各地区トーナメントは実績と実力を考慮して出場者を判断する。一方で経験を積みたい選手のために、パウンドなしのワンマッチ開催も検討したい」としている。会見後には、レフェリー陣からもパウンドなしマッチのルール整備について提案がなされていた。

高校生の試合となれば、MMAはもちろん格闘競技の経験も大きく試合に影響してくるはず。特に地方では地下格闘技で何十戦も経験を積み、プロデビューしている例も多い。その点については実行委員会も、エントリーした選手に対して厳しい目を持つことを明言。会見後のミーティングでは、保護者の同意はもちろん、所属ジムの承諾を得ないとエントリーできないことが実行委員会内でも確認し合ったという。

宮川氏は『レッドブル―』ではMMA甲子園卒業者がプロになっていく過程も描かれていく予定であることを明らかにした。今回のMMA実行委員会でも、漫画と同様に可能な限りMMA甲子園出身者のフォローはしていくとのこと。まだまだ立ち上がったばかりのプロジェクトだけに、課題は山積みだ。会見直後にMMA甲子園、グラチャンのプロとアマチュア、そして7月23日の大阪大会について岩﨑代表に訊いた。

――まずMMA甲子園というプロジェクトを考え出したのは、「グラチャンで良い若手ファイターを確保しておきたい」という気持ちだったからなのでしょうか。

「いやぁ、全然そういう気持ちはないんですよね」

――MMA甲子園が成功すれば、グラチャンが有望な若手選手を独占できるチャンスです。

「入口はMMA甲子園であっても、人の気持ちは変わるものです。若い選手なら尚更、試合を経験しながら自立していきます。だからMMA甲子園を経験した選手が、どこの団体で試合をすることになっても、『それはどうでもいいかな』っていう気持ちですね。もし僕が日本のMMAを独占したかったら、もっと欲深くグラチャンを運営していますよ(笑)」

――欲深く、というのは?

「MMA甲子園に出場した選手を契約で縛って、プロはグラチャンでしか試合できないようにする――ということでしょう? グラチャンは、そういうことはしないです。MMA甲子園の勝者をグラチャンが独占するということは絶対になくて。だから、どちらもグラチャンとは別組織として発足し、他の皆さんにも協力していただきながら開催しています」

――グラチャンの組織内で開催されているアマチュアのグラチャン・チャレンジ(以下、GC)は、勝者に対して何か契約が発生するのですか。

「GCこそ、活躍した選手が他の大会へ行っちゃっていて(笑)。山北渓人選手はGCに出てくれたあと、パンクラスでチャンピオンになり、今はONEと契約していて本当に嬉しいです。だからって『山北選手はGC出身だから』ってアピールすることもないですし。それこそ大阪大会では僕が『まだプロデビューするレベルじゃないかな』と思っていた選手が、他の大会でデビューしていました。でも仕方ないですよね」

――選手やジムがどの大会に出るかを選択する前に、岩﨑さんから「グラチャンに出ないか」と声をかけることもあるのですよね。

「あります。でも、よほどの選手じゃないと声はかけないです。GCで見て『プロデビューのオファーしたいなぁ』と思うのは、年に3~4選手ぐらいで。GCに出たからって、グランチャンでプロデビューできるとは限りません。それこそGCやMMA甲子園に出ている選手を優先する、なんて気持ちもなくて。

僕はアマチュアって勝ち負けより、経験のほうが大事だと考えています。極端に言えば、アマチュアで何試合か良い勝ち方をしているとか関係ありません。それよりもプロデビューしたあと勝っていくために、どんどんアマチュアで試合経験を積んでほしいです。

たとえば、去年グラチャンのフェザー級トーナメントに出ていた和田健太郎は、ずっとアマチュアで勝てなかったんですよ。GCは判定なし、制限時間内に決着がつかないとドローなので、和田はずっとドローが続いていました。KO負けを喫したこともあります。それでもプロデビューさせました。彼はレスリングの基礎がしっかりしていたので、試合経験を積めばプロデビューできると考えたからですね」

――反対に、MMA甲子園でも「すぐにプロデビューしても良い」という高校生ファイターが出て来るかもしれなません。

「それだけの選手が関東大会に出てきても、まずは全国大会に進んでもらいますよ。そもそもMMA甲子園に出るということは、勝ち進めば全国大会まで出ると考えてほしいです。そこで全国大会の前にプロデビューさせるようなことは――僕はしません。

MMA甲子園で考えると、高校生だと1学年の差は大きいじゃないですか。対格差とか。その勝敗だけで、プロで勝てるかどうか分かるものではない。一方で、プロデビューしても勝てないと、すぐに辞めてしまう選手も多い。僕は、それがすごく勿体なくて嫌なんですよ。プロモーターというのは、選手をプロデビューさせた責任もあると思っていて。

最近はグラチャンに出てくれている選手が多いです。もし僕が声をかけてプロデビューした選手がいても、もしかしたら勝敗によって次の試合を組めないことがあるかもしれない。アマチュアだと、もっと試合経験が積める。プロデビューしたばっかりに試合数が少なるというのは、選手が可哀想ですよ。あとは選手とジムの意向次第で」

――7月23日の大阪大会に出場する弘田颯志選手は、空手の実績がありながらアマチュアではミランダ亜廉選手に敗れています。それでも岩﨑さんから見て、実力的にプロで勝てる実力があったのですね。

「そうです。あの時はお互いに初めてのGC出場ですからね。マッチメイクする時に2人の経歴を見て決めました。試合はミランダ君が勝ちましたが、弘田君もそれだけの実力を見せてくれたので、すぐプロデビューと考えたんです。

今回はSWAG GYM KYOTOの釜谷真君から『強い選手と対戦させてほしい』という要望があり、田中智也選手との対戦を決めました。田中選手は本来ならウチのフライ級トーナメントに出ていてもおかしくない実績がありますからね。このカードは楽しみです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月23日(日)
午後0時30分~Grachan放送局

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【Gladiator022】今度はバンタム級GP!!。準々決勝前半戦でチャンプ神田✖テムーレン。竹本✖マルガリョ

【写真】 フェザー級王座決定T準決勝と共にバンタム級GP準々決勝。だんだんとグラジを無視できなくなってくる選手も出てくるのでは……(C)MMAPLANET & ELORDE MANAGEMENT

24 日(水)、Gladiatorより6月11日(日)に豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR022より8人参加のバンタム級GPがスタートを切り、同大会で準々決勝2試合が組まれることが発表された。

同GPはいわゆるBellator方式というべきチャンピオンが出場し、準々決勝、準決勝、決勝とその時点での王者が防衛戦を行うというもの。そして今大会ではGladiatorバンタム級チャンピオン神田T800周一✖挑戦者テムーレン・アルギルマーのタイトル戦、前チャンピオン竹本啓哉✖ジェイソン・マルガリョの2試合が準々決勝として組まれることが明らかになった。


3月のGLADIATOR021のノンタイトル戦で衝撃のモンゴリアン・スラムから神田をパウンドアウトしたテムーレンが、その神田がダイレクトリマッチでベルトに挑む。これは王者の強い要望で実現した選手権試合だ。

神田は王座の価値を下げたとベルトを返上してGP参戦する意向も持っていたが、「さらなるバンタム級の活性化を促すためにチャンピオンが参戦するGPトーナメントの開催」という櫻井雄一郎グラジ代表の言葉を受け入れ、王者のままGP出場を決意したという。

一方のテムーレンは王座挑戦がGP戦の一環として行われることを後から知り、母国モンゴルでなかなか試合経験を積むことができなかった状況を鑑みて、強い相手と戦えるのは大歓迎と張り切っているそうだ。

もう一方の準々決勝=竹本✖マルガリョは、事実上の次期挑戦者決定戦。2020年2月に神田との王座決定戦で同タイトルを獲得も2021年9月の釜谷真との防衛戦で、計量に失敗しタイトルを剥奪された竹本にとって、ようやくタイトル奪還の機会が巡ってきた。

この間、福島啓太に敗れて厳しい状況に追い込まれた後、江田こうすけ塾長、笹晋久選手を破り、今年の1月にはコンバット柔術マッチで江木伸也選手をRNCで下すなど、自力でGP出場枠を手にした。

聞くところによれば、竹本の対戦相手はグラジで結果を残してきた日本人選手や、若手の抜擢、他のアジア勢と二転三転した結果、マルガリョに決定したという。そのマルガリョのMMA戦績は11勝6敗で、BRAVE CFフィリピン大会、PXC、タイのFMD、さらにはUAEWと国際的なフィーダーショーで戦っており、国際戦という点においては竹本を上回る経験を持っている。

グラジでは1月大会で、不幸にも不可抗力の急所蹴りで一発反則負けを喫したジョン・オルニドを招聘予定だったが叶わず、同門のマルガリョを両者の師ロランド・ディに強くリコメンドしてきたそうだ。

1994年9月18日生まれ、28歳のマルガリョはボクシングベースでレスリング、柔術を習得したウェルラウンダーという触れ込みだ。とはいえ韓国、モンゴル勢が猛威を振るうグラジにあってフィリピンは結果を残せておらず、竹本はしっかりとグランドで仕留めることが求められている。

なお、このバンタム級GPは次回=10月1日大会で、残りの準決勝2試合を行い、12月大会、来年上四半期で準決勝と決勝戦を実施していく予定だという。

「10月1日の準々決勝2試合の出場選手は、国内外から初参戦選手を含め、よりGladiatorバンタム級戦線が盛り上がること間違いないファイターと現在交渉中です」と櫻井代表はリリースにコメントを寄せているが、どのようなメンバーが集まるのか──アジア#01フィーダーショーを目指す、攻めるGladiatorだけに──楽しみだ。

リリースに寄せられたバンタム級GP準々決勝出場4選手の抱負は以下の通りだ。

Gladiatorバンタム級チャンピオン神田T800周一
「前戦からテムーレンのことだけを考えてきました。この戦いが決まったことが嬉しいです。アジアからの参戦者も増え、Gladiatorのベルトの価値は上がり続けています。この一戦、このトーナメントを制して真のチャンピオンになりたいと思います」

Gladiatorバンタム級挑戦者テムーレン・アルギルマー
「自分がこのGPの勝者になる。その自信で溢れています。自分はチャンピオンになるために、必死に練習しています。神田選手、しっかりと練習してきてください。6月11日、前回以上に激しい試合になるはずなので会場に見に来てください。最後は僕がチャンピオンになります」

元Gladiatorバンタム級チャンピオン竹本啓哉
「再びベルトを締めるチャンスを与えてくださった櫻井代表ならびにGladiatorの関係者の方々に感謝しています。国際戦になって非常にワクワクしているのと同時に、積極的に海外選手を招聘して下さるGladiatorの中で日本人の強さを見せつける覚悟です。強さが試される試合になると思いますが、きっちり極め勝ちます。

対戦相手のマルガリョ選手はサブミッションでの勝ちが多いようですが、『柔の発祥地』のグラップリングを存分に味わって帰ってもらいます。西日本の選手を積極的に使ってくれるGladiatorで強さを示す事で、西日本の若手選手達に希望を与えたいです」

ジェイソン・マルガリョ
「フィリピンでは国際戦を戦う機会を得ることはとても難しいから、今回のGladiatorのオファーにはとても感謝している。タケヤは優れたグラップラーだけど、MMAにはパンチもキックもある。多くの武器を僕らは持っている。サブミッションオンリーではないし、試合はスタンドから始まるものだ。僕はタケヤ・タケモトを倒せる。彼のパンチとキックは本当に遅い。グラップリングのために使っているんだ。そこも研究している。日本のファンの皆には、僕とタケヤとの試合を楽しみにしてほしい。日本で会おう!!」

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ABEMA MMA MMAPLANET ONE RIZIN Shooto Shooto2022#01 Shooto2022#02 アドリアーノ・モライシュ ダイキライトイヤー 修斗 安藤達也 山田崇太郎 岡田遼 川原波輝 後藤丈治 石井逸人 石橋佳大 若松佑弥 藤井伸樹 西川大和 野尻定由 釜谷真

【Shooto2022#02】バンタム級ケジメの世界戦=岡田遼×安藤達也。石井×石橋、後藤×ライトイヤーも

【写真】前回の対戦後の両者の表情。決着を見なければキャリア、そして人生で先に進めないだろう (C)MMAPLANET

16(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2022#01中に3月21日(月・祝)の後楽園ホール大会=Shooto2022#02の対戦カード3試合がアナウンスされた。

修斗世界ライト級王者の西川大和がウェルター級で山田崇太郎と戦う一戦に続き、世界戦を含むバンタム級3試合が明らかとなった。


まず修斗世界バンタム級チャンピオンの岡田遼が、1年振りの修斗公式戦出場で安藤達也の挑戦を受ける。この両者、2019年9月に当時は環太平洋王者だった岡田に安藤がチャレンジするという形で拳を交えており、痛み分けに終わっている。

岡田は昨年3月に大塚隆史を下して同タイトルの初防衛に成功するとRIZINバンタム級GPに参戦し、元谷友貴に敗れて以来の試合となる。一方、安藤は昨年9月に石井逸人を下し環太平洋王座を防衛、川原波輝に影響を受けてアルファメールでついに覚醒した感がある。

岡田は現在ラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで4週間の出稽古に入ったばかりだ。ゴールを見て戦っている感もある岡田が、前回の安藤戦のように全てをぶつけ──修斗愛を貫けるのか。そして安藤は底の見えないポテンシャルをさらに掘り起こしているのか──。2022年3月の両者の現実が浮き彫りになる戦いとなるだろう。

タイトル戦以外では石井逸人と石橋佳大、後藤丈治×ダイキライトイヤー戦が発表されている。激闘否定の激闘王=石橋は昨年9月に石井のチームメイト後藤との──やっぱり激闘を制しており、ダイキライトイヤーは11月のRIZIN TRIGGERで釜谷真に引導を渡した。

一方、TIRIBEの朋友コンビ=石井と後藤は上記にあるように安藤、石橋戦で共に勝機を掴みながら敗れ再起戦となる。混戦修斗バンタム級で突き抜けることを期待されてきたが、石井は前述したように安藤に敗れ、インフィティリーグでも野尻定由&小野島とドロー。後藤は石橋だけでなく藤井伸樹に遅れを取っている。

両者が目指すのは世界。ならば、もう足踏みは許されない3月の石橋、ライトイヤー戦──5日後にONE世界フライ級王者アドリアーノ・モライシュに挑戦する若松佑弥にバトンをつなぐ勝利が絶対だ。

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J-CAGE Report RIZIN TRIGGER01 ダイキ・ライトイヤー ブログ 釜谷真

【RIZIN TRIGGER01】左ヒザ一閃、ダイキ・ライトイヤーが釜谷真をKO

<バンタム級/5分3R>
ダイキ・ライトイヤー(日本)
Def.2R2分49秒by KOI
釜谷真(日本)

引退撤回の釜谷に対し、リーチで優るライトイヤーがローからジャブを出す。釜谷が左を見せてダブルレッグへ。頭を抱えながら倒されたライトイヤーがハーフガードを取る。頭が抜けた釜谷だが、ライトイヤーがキムラ、続くギロチンのセットから後方回転でスイープし上を取り切る。スクランブルの展開でヒザを狙ったライトイヤーが、そのまま立ち上がった釜谷のバックを取る。

すぐにブレイクが入り、ライトイヤーがローにワンツーを伸ばす。さらにジャブを続け、前蹴りを繰り出すライトイヤーが前足をローで削っていく。釜谷も左ジャブを当てると、テイクダウンのフェイクを見せる。そこにヒザを挙げたライトイヤーは右ローを続ける。ストレートを被弾し、左を返した釜谷は左フックで前に出る。ワンツーフック&ヒザをボディに入れたライトイヤーが初回をリードしたか。

2R、右に回る釜谷に左の蹴りを見せたライトイヤーは、関節蹴り気味の前蹴りから左ミドルや。テイクダウン切られた釜谷だが左フックでダウンを奪う。ワンツーフックを返したライトイヤーに対し、釜谷が距離を取り直す。右ボディを入れた釜谷に対し、ライトイヤーのジャブが入る。左リードフックも空振りの釜谷は、ジャブの相打ち後にリードフックを見せる。ローからレベルチェンジ、前に出たライトイヤーがアイポークがあったとアピールし試合が中断する。

再開後、ライトイヤーが左ミドル。ローの蹴り合いから、ライトイヤーがワンツーで下がらせ、釜谷が組んできたところでライトイヤーの左ヒザが顔面を直撃する。グシャリという風にヒザが折れて崩れた釜谷、パウンドの追い打ちは一発で試合は決した。

「神戸の皆、ありがとう。修斗のファイターどうですか? RIZINファンの皆さん。良いでしょ、修斗。僕はシューターで、まだまだ修斗が舞台になると思いますが、また機会があったらよろしくお願いします」と勝者は話した。


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【RIZIN】速報中!RIZIN TRIGGER 1st

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2週連続のRIZIN。なんと嬉しい事でしょう。今日は神戸ワールド記念ホールでRIZIN TRIGGER 1stが開催されます。RIZIN初のケージイベント。地方やニューフェイスの起用、ベテランの復活を掲げた新機軸のイベントは果たしてどう転ぶのか。メインの萩原京平(SMOKERGYM)×昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)まで電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 キック(肘無し・つかんでの攻撃は1回) 55kg契約】
○森井翼(テツジム)
(判定3-0)
×FUJIMON♡(亀岡キックボクシングジム)
1R、開始直後から森井がアグレッシブに攻める。距離を詰めると至近距離では膝蹴りを多用。距離が離れると左右のパンチ、ロー、ミドルでイケイケ。ダウンこそ奪えないが手数で圧倒してラウンドを終えた。FUJIMON♡は終了間際にバックブローを放つが防戦が目立った。
2R、やはり先手を取るのは森井。中盤には左ミドルを効かせるとFUJIMON♡は後退。さらに左右のパンチを当てるとFUJIMON♡はバランスを崩す。森井はラッシュを仕掛けるがダウンを奪う事が出来ずにラウンド終了。森井が圧倒し始めた。
3R、ゴングと同時にFUJIMON♡が玉砕覚悟でラッシュ。しかし足を止めて森井も応戦。序盤のFUJIMON♡のラッシュを凌ぐとやはり森井ペース。距離を取ってミドル、ハイを効かせてパンチを打ち込むとFUJIMON♡はフラフラ。あと一発でKOというところまで追い詰めたが試合終了。判定は森井に軍配。


【第2試合 MMA バンタム級】
○加藤ケンジ(K.O.SHOOTO GYM/3POUND)
(2R TKO)
×藤原克也(SMOKER GYM)
1R、開始直後に左フックをクリーンヒットさせた加藤。藤原はダウン。加藤はパウンドで仕留めにかかるが藤原はタックルで組み付く。持ち堪えてスタンドに戻ると逆に藤原のパンチがヒットして加藤は腰を落とす。しかし加藤はすぐに回復。スタンドの展開に戻るとやや試合は落ち着く。加藤は低いガードから左右のジャブを中心にプレッシャーをかけると藤原は鼻から激しく出血。ドクターチェックが入った末に再開。すると加藤はタックルでテイクダウンしてバックに回るが藤原はすぐに脱出。なんとか持ちこたえてラウンドを終えた。
2R、藤原がプレッシャーをかけるが加藤の動きはスピーディー。素早くかわすと左右のジャブを的確に当てていく。藤原も離れ際に膝を狙うなどするが不発。加藤のパンチが的確にヒットする藤原の鼻からの出血を見てレフェリーが試合を止めた!加藤が実績の差を見せつけた。


【第3試合 キック(肘無し・つかんでの攻撃は1回) 女子46kg契約】
○百花(魁塾)
(判定3-0)
×未來(Blaze)
1R、序盤は未來が間合いを詰めて積極的にパンチを出す。しかし時間が経つにつれて百花ペース。リーチ差で劣るものの近めの距離から右フックを強振するとこれが蓄積。未來はグラつく場面も見られるなど有効打で百花が上回ってラウンドを終えた。
2R、リーチ差を活かすべく未來は距離を置く。前蹴りやローで試合を組み立てようとするが、百花は距離を詰めてパンチを当てる。すると未來は鼻から出血。終盤には百花のパンチが的確にヒット。ダウンこそ奪えなかったものの、パンチが効いて未來がスリップする場面も。
3R、後がない未來だが主導権を握るには百花。距離を潰して左右のパンチを蓄積させていく。未來はさらに鼻から出血。結局最後まで百花はスタミナが切れず、パンチをヒットし続けて試合終了。百花が完封勝ちです。


【第4試合 キック(肘無し・つかんでの攻撃は1回) 61kg契約】
×市村大斗(多田ジム)
(2R KO)
○テーパリット・ジョウジム(ジョウジム)
1R、テーパリットが左右のパンチを思い切りよく振り回す。あまりの強振にヒヤッとする場面の連続。市川はガードを固めてローを放つが、テーパリットもローを打ち返して応戦。中盤に市川がテーパリットにケージを背負わせてパンチを集中するがテーパリットは脱出。このラウンドは有効打でテーパリットが上手か。
2R、やはりテーパリットがパンチで圧力をかける。左右のフックに加えて強烈なボディをヒットさせて攻勢。市川がローで反撃するも逆にローを打ち返して手数で圧倒。終了間際にボディをヒットさせて市川を後退させると、追撃の右フックがクリーンヒット。ダウンした市川は立ち上がる事が出来ず試合終了。テーパリットが圧倒的なパワーを見せつけた。


【第5試合 キック(肘無し・つかんでの攻撃は1回) 53kg契約】
○政所仁(魁塾)
(2R TKO)
×平松侑(岡山ジム)
1R、開始直後は一定の距離を置いた静かな立ち上がり。互いに様子を見ているのか。時間が経つにつれて政所が距離を詰めてパンチでラッシュ。平松をケージ際に追い詰めてボディを交えたコンビネーションを見せる。しかし平松もパンチを打ち返して決定打をもらわわずラウンドを終えた。
2R、リーチ差を活かして左ミドルを多用し始めた平松。しかし政所はハイを打ち返すとこれが顎を捉えて平松はダウン。なんとか立ち上がる。政所は距離を詰めてパンチを出すと平松は足を止めて応戦。激しいパンチの応酬の末、政所のフックがクリーンヒット。平松は腰から崩れ落ちてダウン。レフェリーが試合を止めた!政所は大晦日参戦をマイクアピール!


【第6試合 MMA バンタム級】
×釜谷真(SWAG GYM KYOTO)
(2R TKO)
○ダイキ・ライトイヤー(修斗ジム神戸)
1R、パンチの交差から釜谷が片足タックルでテイクダウン。釜谷は徐々にパスを狙うがダイキやスイープ。立ち上がる釜谷の背中にスタンドで張り付く。しかし不完全。ここでブレイク。スタンドに戻ると距離を取りつつの打撃戦。ダイキは関節蹴り、釜谷はジャブで手数を稼ぐ。お互いに決定打がないままラウンドを終えた。
2R、序盤から激しい打撃の応酬。釜谷の左フックでダイキは膝をつく。釜谷は追撃を狙うがダイキは回復して打ち返す。すると逆にパンチがヒットしたか釜谷はタックルを狙う。だがダイキは簡単に切ってスタンドの時間が続く。すると釜谷のタックルに合わせてダイキの膝蹴りがクリーンヒット!グッタリとダウンした釜谷を見てレフェリーが試合を止めた!ダイキが快勝です!


【第7試合 MMA 73kg契約】
×奥田啓介(DRAGON GATE)
(1R チョーク)
○グラント・ボグダノフ(KUSSANO TEAM)
1R、前に出て組み付くのは奥田。ケージに押し込むが足を掛けてテイクダウンしたのはボグダノフ。簡単にマウントを奪取。側頭部にパウンドを入れる。すぐにバックに回るとチョーク!奥田はタップ!ボグダノフがあっと言う間に一本勝ち!めちゃくちゃ強い!勝ったボグダノフはマイクを握って大晦日にホベルト・サトシ・ソウザに対戦要求。いやいや。言ってるだけだと思うけど、素人に一本勝ちして大晦日、しかも王者に宣戦布告って。。。身の程を知った方が。。。謙虚さは大事よ。


【第8試合 MMA フェザー級】
○鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)
(判定3-0)
×山本空良(パワーオブドリーム)
1R、序盤は長いお見合い。互いに警戒しているか。時間が経つにつれ鈴木がローでリズムを作る。終盤に入ると山本が胴タックル。鈴木は受け止めるが山本は粘り強く組み付く。やや強引にグラウンドに持ち込むとバックに回ってチョークを狙う。入ったかに見えたが鈴木は寸前で脱出してラウンドを終えた。
2R、開始直後から前に出る山本。しかし鈴木はパンチで迎撃。右ストレートをクリーンヒットさせる。さらに追撃をかけると山本も応戦。しかし鈴木のフックがヒットして山本はダウン。タックルに逃げるが鈴木は完全に切ってスタンドを要求。すると山本は完全に警戒して手が出ない。鈴木も深追いせずお見合いが続く。終了間際に鈴木が打撃でラッシュを仕掛けるが山本は耐え抜いてラウンド終了。
3R、やはり踏み込めない山本。鈴木も決して前に行かず膠着状態。中盤に入って山本は胴タックルで組み付く。ケージに押し込むが鈴木は肘を放って脱出に成功。身体が離れるとやはり互いに手が出ずにこのまま試合終了。判定はダウンを奪った鈴木に軍配。


【第9試合 MMA フライ級】
○竿本樹生(BRAVE)
(判定2-1)
×松場貴志(パラエストラ加古川)
1R、開始直後から緊張感あるスタンドの神経戦。立ち上がりこそ竿本がタックルに行くが松場がこれを切ると、以降はスタンドの展開が続く。竿本が飛び込んだアッパーやフックを放てば、松場はリーチ差を活かしてジャブやフックをヒットさせて互角の展開。終了間際には松場がタックルにいくが竿本が切ってラウンドを終えた。
2R、前に出てプラッシャーを掛けるのは竿本。至近距離からボディ、アッパー、フックを狙う。対する松場は遠めの距離からジャブ、フックを当てる。スタンドでは互角の展開。終盤には松場のハイがヒットするが竿本のダメージはないか。逆に竿本の細かいパンチで松場は鼻から出血が見られてラウンド終了。
3R、これまでと同様スタンドでの細かくて激しい削り合い。竿本もは距離を詰めてのフック、ボディ、アッパー。松場はリーチを活かしてジャブ、フック、ハイで交戦。さらに中盤に入ると松場がタックルでテイクダウン。だがすぐに竿本は立ち上がってタックルに切り替えるが松場はこれを切ってスタンドに戻る。その後は互角のパンチの応酬のまま試合終了。拮抗した試合はスプリットで竿本に軍配。どっちに転んでもおかしくない大接戦だった。


【第10試合 MMA バンタム級】
×獅庵(パラエストラ大阪)
(1R TKO)
○魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)
1R、序盤は息の詰まるようなスタンドの神経戦。じわじわ前に出る獅庵に対して魚井は距離を取ってフルスイングの機会を見定める。中盤に左フックを放つがこれは獅庵の鼻頭をかすめて大きなダメージはない。このままラウンド終了かと思いきや、またしても魚井の左フック。これはヒット。さらに前に出てくる獅庵に対して魚井はまたしても左フック。膝をついた獅庵に対してサッカーボールキックを当てたところでレフェリーが試合を止めた!魚井が快勝です。
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【RIZIN TRIGGER01】柏木信吾に訊く─02─「RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます」

【写真】後編のスナップショットは真面目バージョン。必ずRIZINの文字が背景に入る場所をセレクトする柏木氏(C)MMAPLANET

本日28日(日)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01。同大会を前にしてJ-MMAの実状、世界の中の日本のMMAという論点で柏木信吾氏に行ったインタビュー後編。

RIZINルールのケージ大会に期待すること。そしてRIZINとBellatorの今後に対して柏木氏が熱弁をふるった。

<柏木信吾インタビューPart.01はコチラから>


──TRIGGERはケージでRIZINルール。ケージで北米ユニファイドとも、リングでRIZINルールとも違う戦いが見られそうです。

「ケージでグラウンドの4点ヒザ、サッカーボールキックがあれば膠着はかなり減少するかと思います。選手にとっては気が抜けなくて、精神的に厳しい戦いになるでしょうね」

──レフェリーも気が抜けないです。

「う~ん、でもそこはアジャストしていただかないと」

──サッカーボールキックが入ると終了の合図的なこともありますが、ケージを背負って座った状態の選手にヒザ蹴りとか、本当に怖いです。ただし、見た目のインパクトでストップしてしまうことも起こる可能性があります。

「ヒザですよね。テイクダウンから起き上り際、スクランブルでのヒザ蹴りはユニファイドではない攻撃で。ユニファイドだと一息つけるところが、致命傷になる」

──いやぁ、止まることができないですね。厳しいっ!!

「そうなんです。動くしかない。なら立ち上がってクリンチに、すぐに持ち込まないと」

──それはそれで疲れますね……。ところでユニファイド思考の選手が、ケージで外国人選手との試合も組まれていくのであれば、「リングだから」とRIZINを避けていた選手が出場するケースも増えそうですね。

「そうかもしれないですね……」

──と同時に、ケージしか出たくないんだと言うかもしれないです。

「そういう選手はお断りです(笑)。というのは冗談で、TRIGGERだけ、そして踏み台にしたいという選手が出るのも良いと思います。TRIGGERで無双して、それでも『リングは出ない』というのなら格好良いですし、運営側としては意地でも出場させたくなってビッグファイトが生まれるかもしれない。

それこそTRIGGERが盛り上がると、RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます。RIZINリング王者、RIZINケージ王者が生まれるってなると、それはそれで面白くないですか。そこまでTRIGGER……RIZINで金網が盛り上がるなら、それこそさっき高島さんが言った別競技……RIZINのスピンオフ・ストーリーが確立する。それってメチャクチャ面白いですよ」

──もう制圧ですね。

「ハイ」

──J-MMA界を……。

「いや、何言っているんですか!! そんなことないですよ」

──アハハハハハ。

「いやいやいやいや、引っかけじゃないですか!!(笑)。そんなことは考えていないですよ。でもリングとケージの統一チャンピオンシップとか、面白くないですか!!」

──そりゃ面白いですよ。結果、制圧してしまうし(笑)。

「だから、制圧じゃないですって(笑)」

──自分はフリーで25年やってきたから、力がないモノは続けられない。それが当然だと思っているのは嘘じゃないです。

「でも、RIZINはそれを全然望んでいないですから。やはり協力体制がないと、業界全体が盛り上がらないですからね。どこかが転んだときに、『ざまぁ見ろ』なんて思っている業界は伸びないです」

──ホント、その通りです。自分たち雑誌も格闘技通信が休刊になった時、ゴン格の人間で喜んだ者など誰一人もいなかったです。先を走っていたライバル誌がなくなるって、ジャンルにとって大きなピンチだったので。だからTRIGGERで勝っても、もともと活躍していたプロモーションで試合も続ける。そういう風になるのが、理想ですね。

「そうなんですよ。負けて戻って再生だけでなく、勝った選手が凱旋。そこも上手く調整しながらやっていくつもりです。そこはしっかりと向き合って、足並みを揃えてやっていければ業界全体が良くなる。甘いですかね?」

──甘かろうが、辛かろうが……です(笑)。理想を追いかけないと。そういう部分ではどのプロモーションも選手の手売りがマネタイズになっており、勝ち負けに関係なく試合が組まれるという状況があります。そこはUFC、Bellator、PFL、ONE、BRAVE CF、UAEWなどとの違いですが、柏木さんはどのように考えられていますか。

「日本ではMMAが興行という形に収まっており、コンテンツとして広く認められチケット云々でなく、スポンサーフィーやインベスターからの投資を得ることができる状況にはないです。この状況では、PFLのように地味でも強ければ良いという風に世界中から選手を呼ぶことはできない。それができれば本当に理想的で。でも、日本はその状況ではない」

──そこを業界全体でどう打開していけるのか、期待しています。そして、ここからは柏木さんの渉外という面で、お話を聞かせていただきたいのですが。

「ハイ」

──RIZINバンタム級チャンピオンの堀口恭司選手がBellatorと契約した。ベラトールとエクスクルーシブですが、RIZINに関してはベラトールの合意があると試合ができる。これは画期的な、この業界になかった契約形態だと思います。そうなると他の日本人選手も同じようにベラトールと契約し、日本でも試合をすることができるようになるのでしょうか。

「日本人選手に関わらず、RIZINとエクスクルーシブ契約の外国人選手も堀口選手のような契約形態にできないかという問い合わせは来ています」

──そうなりますよね。

「日本が大好きで、RIZINも大好きだ。RIZINで2度戦い、ベラトールで2試合する。そういうことは可能か?と」

──それが実現すれば、本当に素晴らしいことです。

「堀口恭司選手を皮切りに新しい契約の仕組みができるかもしれないです。まあ、これはスコット・コーカーと榊原社長の話し合い、人と人、人間関係で決まったことなので本当に凄いことだと自分は思います」

──ただし、そういう希望を堀口選手以外の日本人選手が持っていてもベラトールで勝てるでしょうか。私は正直、甘くないという想いはあります。

「それは私もあります。簡単ではないです。正直、世界という言葉は言いやすいかもしれないですが、やはり知ることが先だと思います。行きたいというのも良いです。行けるなら、行くべきです。でも、現実を見る必要性はあります。かつ国内で誰もが納得する戦績を残した選手が行くのが一番ではないかと。UFCに行くのではなく、UFCで勝つことを考えてほしい。

そうなると現状では日本からシレっとUFCに行っても、伝わらない。イケイケの気持ちになっている選手には分かってもらえないかもしれないですが、自分のブランド力を上げて日本のファンを引き連れてUFCへ行って欲しいです。

日本のファン、1万人、2万人、10万人の目ん玉を連れて行ってくれよ、と。国中から応援されて行けば良いじゃん。周囲の100人とかでなくて。せっかくRIZINってモノがあるんだから、『RIZINは違う』とかって言うのも良いけど、使えるモノは使えば良いのに。逆に使ってよって僕は思います」

──もう19年以上過去の話ですが、桜井マッハ速人選手がUFCでマット・ヒューズの持つ世界ウェルター級王座に挑戦した時、WOWOWやサムライTVのスタッフが現地に赴き、専門メディアだけでなくスポーツ新聞、そして一般誌の記者もラスベガスを訪れていました。何より、マッハは世界に挑戦する力があった。

「まさにそういうことですね。今はそういう風になっていないです。世間が何か、格闘技が盛り上がっているね──というところまで、まだ浸透していない。世界一を目指すのは良いです。僕もそういう姿を見てみたい。その実績が、皆に貢献できるようになるにはRIZINを使えば良いと思います。変に意固地になるんじゃなくて……」

──そこまで意固地にならないと、その意志力がないとできない。それも有りだし、自分に納得したい選手もいるのも致し方ないかと(笑)。

「もちろん、バカだなって思わせるぐらいの直向きさのある選手、僕も好きです。あの意志の強さは大好きです」

──必殺、大好きだからRIZINで戦う姿が見たいってことですね(笑)。

「まぁ、あの道は修羅の道ですからね。そのおかげでLFAの中継があるって、ありがたいですよ。だから、僕も世界に行くためにRIZINを使ってほしいという想いは、ここで満足してほしくないという気持ちに通じています。それはTRIGGERも、そう。利用して上を目指して欲しいです。」

──なるほど。いやぁ、柏木さんはやっぱり究極ですよ。では堀口選手とは逆にベラトールの選手がRIZINにやって来ることは、またあるのでしょうか。

「あります。ホント、この世界で前例のない良好な関係なんです。それはスコット・コーカーの日本に対する思い入れもありますし、理解が凄くあるからこそ現実になっている。スコットももちろん自分たちの利益を考慮しなければならない立場ですが、その先を見ている。そういう野心があるから、この関係を築くことができている。選手とプロモーター、プロモーターとプロモーターがWIN WINにある。やはり人間関係はWIN WINでないと築けないです」

──仰る通りですね。

「だからRIZINからベラトールに選手を送り出すだけでなく、ベラトールの選手にもRIZINに来てもらいたいという話は当然しています」

──マゴメド・マゴメドフ、ジェイジェイ・ウィルソン……見たいですねぇ。

「僕はボリッチ、ボリッチって言っていますよ(笑)」

──クソ見てみたいですね。アダム・ボリッチ、ぜひTRIGGERで。

「いや、だからTRIGGERはそうじゃないですって(笑)。アジアの活きの良い選手とか招聘したいです。ベラトールだったら、単発契約で出ている選手なら有り──かもしれないです。でも、そうしたらアジアの選手の方が面白い。そうしたらMMAPLANETでもインタビューお願いします」

──勿論です。

「でもジェイジェイ・ウィルソンとか、ダニー・サバテーロとかMMAPLANETがインタビューしたら体重オーバーとか、コロナで陽性になって欠場って。ああいうジンクスを創るのは勘弁してほしいなぁ(笑)」

──いや、勘弁してくださいはこっちですよ。またネガティブ・キャンペーンだ(笑)。

「アハハハハ」

──リングだと自分は書くことができないですけど、J-MMA界のためにもRIZINにベラトールのトップ選手が来日してほしいです。

「そうするとベラトールの通常大会も日本のファンが楽しめますしね。でも、ホントTRIGGERきっかけで、今日はMMAPLANETにインタビューしてもらって嬉しかったです」

──今後も月刊・柏木信吾のこの一番など、お願いできれば自分も嬉しいです。

「ホントですか。ぜひ、お願いします(笑)」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01計量結果

<フェザー級/5分3R>
昇侍:65.80キロ
萩原京平:65.95キロ

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功:68.00キロ
中田大貴:67.40キロ

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一:76.75キロ
川中孝浩:76.10キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:76.90キロ
木下憂朔:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
獅庵:60.95キロ
魚井フルスイング:60.50キロ

<フライ級/5分3R>
竿本樹生:57.00キロ
松場貴志:56.60キロ

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕:66.00キロ
山本空良:65.60キロ

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介:72.45キロ
グラント・ボグダノフ:72.95キロ

<バンタム級/5分3R>
釜谷真:60.90キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.90キロ

<キック53キロ/3分3R>
政所仁:52.75キロ
平松侑:53.00キロ

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗:60.90キロ
テーパリット・ジョウジム:60.95キロ

<キック46キロ/3分3R>
百花:45.70キロ
未來:45.85キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:60.80キロ
藤原克也:59.80キロ

<キック55キロ/3分3R>
森井翼:54.90キロ
FUJIMON♡:54.60キロ

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【RIZIN TRIGGER01】計量終了 萩原京平「本気でぶっ倒しにいく」✖昇侍「そっくりそのまま返します」

【写真】RIZIN TRRIGERという場でも空気が読めないままイベントウィークを過ごした松場。竿本が如何に征伐するか。あるいは松場が、ここの未知の実力を見せつけるか(C)SHOJIRO KAMEIKE

明日28日(日)に神戸市中央区のワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01の計量が、同じく神戸市中央区のANAクラウンプラザKobeで行われた。
Text by Shojiro Kameike

MMA、キックボクシング併せて全14試合、28名の出場選手が全員計量をパスした。イベントの後半戦に出場する選手が、明日の試合に向けてコメントは以下の通りだ。


萩原京平
「明日はメインにふさわしい、お客さんが盛り上がる試合をしようと思っているので。本気でぶっ倒しにいく試合をします。昇侍選手、覚悟しておいてください」

昇侍
「すごく気合いが入ったコメントを頂きました。その言葉、そっくりそのまま返します。速攻、ぶっ倒してやります」

中田大貴
「明日は自分の存在全てを懸けて堀江選手にぶつけていこうと思っているので、よろしくお願いします。押忍」

堀江圭功
「全力で毎日やってきました。悔いはないです。明日はそれを全てぶつけます」

川中孝浩
「明日は自分が持っているものを全てぶつけて、勝利したいと思います」

ストラッサー起一
「まだ僕のことを知らない方もいてると思うんですけど、UFCとBellatorで培ってきた強さを明日は全力でぶつけたいと思います。圧倒的な強さを見せつけるので、皆さん楽しみにしていてください」

木下憂朔
「見ている人は全員、(自分のことを)ただの勢いがある若いヤツと思っているけど、皆さんとは全然違うんで。明日はそこを見せるんで、楽しみにしてください」

住村竜市朗
「明日は勝敗関係なく、プロとしての試合をします」

魚井フルスイング
「今回の試合に向けて準備に力を貸してくれた全ての方々に感謝したいと思います。明日はファンの方々、会場かネットで全試合を楽しんでください」

獅庵
「明日は魚井くんと一緒に会場を一番盛り上げるので、楽しみにしてください。バチバチの殴り合いをしましょう」

松場貴志
「(竿本は)本当に良い選手だと思います。でもちょっとガサツだなって、今見て思いました。ヘソのゴマ、溜まりすぎています(会場苦笑)。ゴマが黒いです。もうゴマ塩です。お赤飯に乗っけるゴマ塩です。あぁ、そうだ! 竿本選手はお赤飯だったんだ。松場貴志、RIZIN初出場。お祝いのお赤飯、いただきます!」

竿本樹生
「1年ぶりに試合が決まって、明日は楽しみにしています。僕がいない間に、いろいろフライ級の選手が増えてきて盛り上がっています。その中でも僕が先頭に立って引っ張っていけるように、明日は覚醒しようと思っています」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01計量結果

<フェザー級/5分3R>
昇侍:65.80キロ
萩原京平:65.95キロ

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功:68.00キロ
中田大貴:67.40キロ

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一:76.75キロ
川中孝浩:76.10キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:76.90キロ
木下憂朔:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
獅庵:60.95キロ
魚井フルスイング:60.50キロ

<フライ級/5分3R>
竿本樹生:57.00キロ
松場貴志:56.60キロ

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕:66.00キロ
山本空良:65.60キロ

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介:72.45キロ
グラント・ボグダノフ:72.95キロ

<バンタム級/5分3R>
釜谷真:60.90キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.90キロ

<キック53キロ/3分3R>
政所仁:52.75キロ
平松侑:53.00キロ

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗:60.90キロ
テーパリット・ジョウジム:60.95キロ

<キック46キロ/3分3R>
百花:45.70キロ
未來:45.85キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:60.80キロ
藤原克也:59.80キロ

<キック55キロ/3分3R>
森井翼:54.90キロ
FUJIMON♡:54.60キロ

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