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BELLATOR Bellator301 MMA MMAPLANET o ジャスティン・ゴンザレス チムール・カイズリエフ

【Bellator301】右前蹴りを効かせ、足をキャッチされてもバク転で回避。カイズリエフがゴンザレスを下す

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

カイズリエフがガードを固め、スイッチしながらプレスをかける。左ジャブを突くゴンザレスに、カイズリエフが右を打ち下した。カイズリエフはゴンザレスの左ジャブから右フックをブロックし、右ローを放つ。ゴンザレスにケージを背負わせたカイズリエフがシングルで組むも、すぐにゴンザレスが離れた。ケージ中央に戻り、カイズリエフは右クロスでダウンを奪うと、そのままトップへ。ゴンザレスがハーフガードで守る。右腕を差し上げたカイズリエフは、パスできないとみたか立ち上がって右を振り落とす。

足を利かせるゴンザレスの顔面にパンチが届きにくい。しかしゴンザレスが下がったところに強烈なパウンドがヒットし、カイズリエフが足を畳んでケージに押し込む。立ち上がったゴンザレスに対し、カイズリエフはバックコントロールからリフトアップして再びグラウンドへ。立ち上がるゴンザレス、ヒザで削りながら寝かせるカイズリエフという展開のまま初回が終わるかと思われたが、押し返したゴンザレスが右ヒザをカイズリエフの顔面に突き刺した。

2R、サークリングするゴンザレスをカイズリエフが追い、右ローを当てる。ゴンザレスが距離を詰めると下がるカイズリエフは、反対にゴンザレスが下がったところで右の前蹴りを顔面に叩き込んだ。これが効いたかゴンザレスが下がる。組んだカイズリエフはボディロックで倒すも、すぐにゴンザレスが立ち上がる。打撃戦に戻ると、ゴンザレスが右ボディストレートを伸ばす。カイズリエフは左ジャブを突き、ゴンザレスを下がらせてからテイクダウンを奪う。しかしゴンザレスも背中を着かされず立ち上がる。

ゴンザレスもシングルレッグのフェイントから打撃に繋げるが、テイクダウンを奪うことができず。ここから幾度もシングルレッグを仕掛けるものの、グラウンドに持ち込むことはできない。しかしゴンザレスのパンチがカイズリエフの顔面に届くようになったか。するとカイズリエフは左ではなく右から入るように。ゴンザレスは左ジャブをカイズリエフの顔面に叩き込み、カイズリエフの右フックをかわす。ゴンザレスの右ヒザにカイズリエフが右ストレートを合わせた。

最終回、頭を下げたゴンザレスの顔面にカイズリエフが右を伸ばす。スイッチしながらローを散らすカイズリエフに対し、ゴンザレスはパンチを繰り出しながら組み付こうとしたが失敗。カイズリエフがダブルレッグからケージに押し込んだが、ここも倒せず。離れたカイズリエフの右の蹴り足をキャッチしたゴンザレスが押し込んでいくと、カイズリエフがバク転で逃れようとする。ゴンザレスがトップを奪いに行くと、カイズリエフがスクランブルからバックコントロールへ。ここはゴンザレスが離れた。

互いにパンチを繰り出すも、クリーンヒットはない。ゴンザレスが左ミドルを放つと、カイズリエフがカウンターで右ストレートを合わせた。ゴンザレスがシングルレッグからドライブしたが、カイズリエフがケージに押し込まれながら払い腰でテイクダウンし、立ち上がるゴンザレスをダブルレッグから再びグラウンドに引きずりこんで試合を終えた。

裁定はジャッジ3者ともフルマークでカイズリエフが勝利。カイズリエフはこれでMMAレコードを14戦全勝とした。


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【Bellator301】第二次サークルケイジ挑戦──ISAO「ここをクリアして、今後のことはそれから」

【写真】勝負どころで、上を取り切る力は国内随一のISAO。今回こそBellator初勝利を期待したい(C)MMAPLANET

17日(金・現地時間)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator301でISAOが、イーブ・ランジュと対戦する。
text by Manabu Takashima

契約成立もなかなか試合が組まれないなかで、Bellator売却という話が公然として伝わるようになった。そしてようやく決まった7年5カ月振りのサークルケージへにリベンジの時。第一次ベラトール挑戦はゴイチ・ヤマウチ、ジャスティン・ローレンスに2試合連続フィニッシュ負けに終わったISAOは、MMAファイターとしてより穴が少なく、勝ち筋の見える試合を遂行するファイターに成長した。

ベラトール後の戦績は実に9勝1敗、フェザー級KOPに君臨し国内トップどころを勝ち続けた結果、海外での戦いを最優先とするために国内での活動を控えるように。あくまでも世界で戦うことに拘り、今回の試合が2年半振りの実戦となるISAOに話を訊いた。


――ようやく仕切り直しのサークルケージ挑戦となりましたが、この間にBellatorとRIZINの対抗戦が日本でも行われました。あの時などはどのような気持ちでいましたか。

「もどかしい気持ちはありました。マネージャーもプッシュしてくれていたのですが、ベラトール側も内部組織で色々なことがあってなかなか組まれなかったです」

──内部組織の問題、つまりは売却問題が浮上し消滅だとか色々な話が聞こえるようになってきたかと思います。

「買収問題が表立って出てきたので、『本当に大丈夫かな』という不安はありました。でも、試合を組んでもらって良かったです」

──現状、301大会以降の発表がないままで。PFLへの売却も最終的な金額の面で結論が出ていないという話も伝わってきます。同時にShowtimeがボクシングとMMAの中継を止めるというニュースもあり、契約下にある選手も将来が気になることばかりかと。

「僕自身は……ベラとオールの大元のオーナーが代わるのかは分からないのですが、興行は2年ぐらいあるという風にも言われてはいます。でも、分からないですよね」

──買収した側は、支配下にあった選手の契約を履行しないといけないようです。

「あぁ、でもそうですよね。契約してあるので」

──ともあれ2021年5月の中島太一戦以来、実に2年半振りの実戦となります。この間、ずっと海外を目指して試合機会を待ち続けていたのでしょうか。

「中島選手に勝ってから、Pancraseの体制が変わることになって。福井(幸和)代表がティキ・ゴーセンのアーセナルと繋がっているので、海外を狙うためにマネージメント契約をしました。その契約にも少し時間が掛って、契約してから──やっぱりUFCに出たかったので交渉をしてもらっている間に、網膜剥離になってしまったんです」

──えぇ、そうだったのですか。

「ハイ。去年の5月に見え方に違和感があったので検査をすると、網膜剥離で。手術をして、そこから練習を再開するまで5カ月かかりましたし。そうしているとUFCは年齢的なこともあって難しくて。待っていても時間が過ぎるだけなので一旦、区切りをつけました。ティキの方からは『Bellatorなら話を持って行けるだろう』という流れになり、なら違うところでやろうと方向を変えました。ベラトールと契約をさせてもらってから、なかなか試合が組まれなかった形ですね」

──これだけ試合がない間にRIZINフェザー級戦線が非常に盛り上がってきましたが、傍で眺めていた歯がゆい気持ちはなかったですか。

「そうですね、やっぱり一番の目標がUFCだったので。あのタイミングでは、やはりUFCに行きたかったです。網膜剥離後に練習を再開する時には、ベラトールの話がありました。5カ月ほど練習ができていかったので、体創りからボチボチ始めたような状態だったので。

RIZINに関しては、それほど鑑賞もしていなかったですし……あんまし……自分はチャンスがあるなら海外で戦いたかったので。それでベラトールとも契約できたので、そこで頑張るという想いだけでした」

──海外で戦うという揺るぎない想いは、前回の挑戦で結果を残せなかったことに関係していますか。

「そこが一番の糧になって、これまでやってきたというのはあります」

──それなのにベラトールの今後が不透明になってしまったと……。

「でも、今回は決まっているわけですし。ここをクリアして、今後のことはそれから考えます!」

──勝敗、パフォーマンスともに大切になってきますね。だからこそ、ここでどのような試合を見せたいですか。

「前回の試合から空いてしまったのですが、この間に課題を持って取り組んできたので成長した姿、パフォーマンスを見せられればと思っています」

──課題というのは?

「組んで倒した後ですね。どうしても、なかなかフィニッシュに辿り着けていなかった。まずは勝つこと、判定でも勝つことが大切なんですけどフィニッシュまでの流れを強化できればというのがあったので、今年の春からカルペディエム青山に通わせていただいて。世羅(智茂)先生や、スタッフの先生とハイレベルなグラップリングの練習ができました」

──つまり成長してきた部分というのは、カルペディエム青山で学んだグラップリングになると。

「極め技に関しては、出していければと思っています(笑)」

──対戦相手のイーブ・ランジュの印象を教えてください。

「身体能力の高い動きと、ダンサーをやっていたようなリズミカルな予想の難しい動きの持ち主ですね。バネがあって、勢いのある攻撃をしています」

──独特な構えとリズム、スイッチも綺麗ではないです。

「一見、荒々しいイメージですが、実際に向かい合うとどうなのか。当てる時は思い切り当てるというスタイルですしね。散打やグラップリングの大会にも出ていますね」

──ISAO選手の言われた予想が難しい動き、跳び系の技などに特徴があるように感じました。

「そうですね、跳びヒザ、跳び蹴り。回転系の動きは少なかったのですが、それもやってくるかもしれないですね。一番はそういう攻撃だと思いますが、割と組み技や寝技もできます。寝かせても油断せず、組んでみてどれだけの力量なのか……ですね。そういう相手ですけど、彼の攻撃につき合わず、後手後手にならないように自分の攻撃、打倒極をやりきたいです。力で負けるなら、違う動きで勝負する。全部を混ぜて攻撃するのは、いつも通り変わらないです」

──では改めて、今回の試合への意気込みをお願いします。

「久しぶりの試合ですが、その間培ってきたこと、やってきたこと、成長した姿を全部ぶつけて勝ってきます」

■視聴方法(予定)
11月18日(土)
午前5時30分~ U-NEXT

■Bellator301対戦カード

<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)
[挑戦者]ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] セルジオ・ペティス(米国)
[挑戦者]パッチー・ミックス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ラフェオン・スタッツ(米国)
ダニー・サバテーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
シドニー・アウトロー(米国)

<ライト級ワールドGP準決勝/5分5R>
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
アレクサンデル・シャブリ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
マルセロ・ゴルム(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ(オランダ)
スミコ・イナバ(米国)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

<ライト級/5分3R>
アーチー・コーガン(米国)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<女子フライ級/5分3R>
ケリー・テイラー・メレンデスべ(米国)
サブリエ・セングル(トルコ)

<バンタム級/5分3R>
マテウス・マトス(ブラジル)
リチャード・パレンシア(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル(米国)
ティム・ワイルド(英国)

<160ポンド契約/5分3R>
イスラム・マメドフ(ロシア)
キリス・モタ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロー(米国)
ジェフェウソン・ポンチス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア)
ランデル・ウォレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
イーブ・ランジュ(フランス)
ISAO(日本)

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BELLATOR Bellator300 Bellator301 MMA MMAPLANET o RIZIN アレクサンデル・シャブリー ジェイソン・ジャクソン ジャスティン・ゴンザレス スミコ・イナバ セルジオ・ペティス ダニー・サバテーロ チムール・カイズリエフ デニス・キルホルツ トフィック・ムサエフ ドゥグラス・リマ パッチー・ミックス パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ヤーソラフ・アモソフ ラフェオン・スタッツ

【Bellator301】300大会以降のイベント決定。11月17日にセルジオ×ミックス等、世界戦2試合とWGP準決勝

【写真】パトリシオ・フレイレとの防衛戦に続き、ミックスとの王座統一戦もコメインとなったペティス (C)BELLATOR

13日(水・現地時間)に Bellatorより11月17日(金・同)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナにおいてBellator301の開催し、その対戦カードを発表している。
Text by Manabu Takashima

来週末23日(土・同)のアイルランド・ダブリン大会=Bellator299と10月7日(土・同)のカリフォルニア州サンディエゴ大会=Bellator300以降のイベントスケジュールをアナウンスしていなかったBellatorが、2カ月後のシカゴ大会でタイトルマッチ2試合&ワールドGP準決勝という豪華ラインアップで実施することを明らかとした。


同大会では王者ヤーソラフ・アモソフが、ジェイソン・ジャクソンの挑戦を受けるBellator世界ウェルター級選手権試合が、メインで行われる。

プロデビュー以来27勝0敗のアモソフが、去年の7月に元王者ドゥグラス・リマを破って以来1年4アカ月ぶりの実戦となるジャクソンのウェルター級タイトル戦が、現役正規王者セルジオ・ペティス×暫定王者パッチー・ミックスのバンタム級王座統一戦を抑えて、メインで組まれた。

ワールドGPを欠場し、フェザー級世界王者パトリシオ・フレイレの挑戦を退けたペティスと、GPを制して暫定王座に君臨するミックスとの王座統一戦は、ワールドGPからのロングストーリーの最終章だっただけに、意外な試合順といえる。

またコメイン前には超RIZIN02でホベルト・サトシを下し、ライト級ワールドGP準決勝に歩を進めたパトリッキー・フレイレが、トフィック・ムサエフを前蹴りで試合続行不能に追い込んだアレクサンデル・シャブリーと対戦。RIZINライト級のツートップ越えを果たしたブラジル×ロシア対決だ。

さらにもう1つのメインカードはシカゴで生まれ育ったダニー・サバテーロが、ラフェオン・スタッツと戦う。バンタム級ワールドGP準決勝、僅か11カ月前の再戦が群雄割拠の同階級で早々にマッチアップされたのも珍しいだろう。

プレリミでは日系ハワイアンのスミコ・イナバが、デニス・キルホルツと戦う女子フライ級、さらに13勝0敗のチムール・カイズリエフ×ジャスティン・ゴンザレスのフェザー級とメイン級のカードも見られる。

全てを売却劇に紐づけるのも強引だが、それでもしっかりと背景が伝えられ、対戦まで盛り上げられて然りの好カードが唐突に導入された感は否めない。とはいえ、ファイターにとってプロモーションの動向がどうであれ1試合、一つの勝利がキャリアのターニングポイントで如何に大切になってくるかは戦う当人は理解していて然り。サークルケージの中では、これまで以上に生き残りを賭けた濃厚かつ熱い戦いが繰り広げられるだろう。

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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o ジャスティン・ゴンザレス マス・ブーネル

【Bellator295】TDされてもへっちゃら、リバーサル&鉄壁コントロール、ブーネルがゴンザレスを寄せ付けず

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

いきなり右ボディストレートを決めたゴンザレスが、パンチの間合いから組んでボディロック、直ぐに離れてパンチを打っていく。ブーネルの右ローにも、ワンツーフックと右ローを蹴り返したゴンザレスは、左を見せてニータップ気味にテイクダウンを奪う。ブーネルはレッスルアップからシングルレッグでリバーサルを決め、同時にサイドで抑える。

枕で抑えるブーネルは、自らハーフのなかに入る。ゴンザレスがギロチンを狙うと、足を抜いて上四方まで回りノースサウスチョークへ。すぐにサイドに戻ったブーネルは、流れの中でハーフに入りギロチンからバックへ。嫌がったゴンザレスが前転してガードを取るが、スクランブルに持ち込めない。ブーネルは左エルボー、パンチを入れて枕で圧を掛けて簡単にパスを決める。残り1分、サイドで抑えてエルボーを落とすブーネルがハーフになると鉄槌を落とす。ゴンザレスはスタンド二戻ることができず初回を落とした。

2R、右ローにダブルレッグを合わせてトップを奪ったゴンザレスだが、ここもブーネルは潜って立ち上がりダブルレッグでリバーサルを決めてサイドへ。上四方からハーフに入るという初回と同じ流れのなかでブーネルは、右エルボーを入れる。サイドを取られているにも関わらず、頭を抱えるゴンザレス。これではスクランブルに持ち込めない。

ブーネルはサイドで抑え、細かいヒザを入れる。ハーフで背中をつけたままのゴンザレスは、ブリッジを潰されヒジを打たれる。ゴンザレスは半身でリストを取って守るが、振りほどいたブーネルがまたも易々とパスに成功する。ここも頭を抱えたゴンザレスに対し、ブーネルは上四方に移行してノースサウスチョークへ。

ゴンザレスは体を捩じってスクランブル、バックを許して立ち上がる。胸を合わせたブーネルのシングル狙いにゴンザレスがギロチンで、捻ってトップを通る。アームインギロチンは極め切れず、この回もブーネルが取った。

最終回、ゴンザレスが右ボディからワンツー、蹴り足を払ってテイクダウンも寝技にはいかない。ブーネルが立ち上がるのを待ってボディからジャブと、パンチで攻めるゴンザレスだが、ローでバランスを崩してここも下になってしまう。こうなると打つ手がなく、下にステイするゴンザレスは、左のパンチを継続的に打たれる。

ボディロックのコトントロールが強烈なブーネルは、ゴンザレスをケージまで運んで左のパウンドを打っていく。背中を譲らないよう戦うゴンザレスは、ハーフガードから動けず腕を払われて立ち上がることができない。ブーネルのコントロールが延々と続き、ゴンザレスは頭を抱えるのみ。結果、パスしてサイドのブーネルの攻勢は変わらず、時間が過ぎていく。バギーチョーク狙いも中途半端なゴンザレスは、下にされると成す術なくブーネルにフルマークの判定で敗れた。


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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o   アレクセイ・シュルケヴィッチ アーロン・ピコ イララ・ジョアニ イリマレイ・マクファーレン ジャスティン・ゴンザレス スコット・コーカー スミコ・イナバ パッチー・ミックス ブルーナ・エレン ボビー・キング マス・ブーネル ラフェオン・スタッツ 堀口恭司 渡辺華奈 菊入正行

【Bellator295】計量終了 ボーグが体重落とせず、堀口恭司のフライ級戦は消滅。そしてボーグは引退へ

【写真】非常に友好的、しかし激しい試合になること間違いない(C)BELLATOR

22日(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターで開催されるBellator295「Stots vs Mix」の計量が21日(金・同)に行われている。

堀口恭司と対戦予定だったレイ・ボーグが体重を落とせず、直ちにBellatorとの複数回契約を解除された。そして「皆を落胆させて申し訳ない。そして、ここ数年のとんでもない状況を共にしてくれてありがとうと伝えない。これから違う旅が始まる。チーム・ボーグと共にいてくれて感謝している」とボーグはSNSで引退を発表している。


メインでGPファイナル&100万ドルを掛けたワールドGPファイナルとBellator暫定世界バンタム級王座を賭けて戦う2人は、セレモニアル計量でのフェイスオフでも、何やら罵り合いをし、スコット・コーカーやインスペクターが間に入って、両者を分けた。

コメインの女子フライ級戦は、MMAPLANETのインタビュー通り、イリマレイ・マクファーレンがフェイスオフ後に渡辺華奈の首に例を掛け、ハグをし撮影後も両手で握手をして離れた。

また第1試合でサークルケージ初陣となる菊入正行は、計量台の上でガッツポーズし、アレクセイ・シュルケヴィッチと握手してフェイスオフを行った。

堀口の試合はなくなったが、メインの世界戦や日本人絡みのファイトだけでなく、プレリミからメインと3試合連続で組まれたフェザー級=アーロン・ピコ✖ジェイムス・ゴンザレス、マス・ブーネル✖ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド、カイ・カマカ3世✖アドリ・エドワーズも要注目だ。

大器ピコが未完のままで終わるのか、ここから上で進むのか。勝ち方が問われる一戦となり、ブーネル✖ゴンザレスは熱戦必死のサバイバル戦となる。

また日系4世のスミコ・イナバがタイトルコンテンダーのヴェタ・オルティガも女子フライ級戦線の今後に関係してくるマッチアップといえる。

■視聴方法(予定)
4月23日(日)
午前8時30分~ U-NEXT

■ Bellator295計量結果

<Bellator暫定世界バンタム級選手権試合&バンタム級ワールドGP決勝/5分5R>
[王者]ラフェオン・スタッツ: 134.2ポンド(60.87キロ)
[挑戦者] パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イリマレイ・マクファーレン: 126ポンド(57.15キロ)
渡辺華奈: 125.6ポンド(56.97キロ)

<165ポンド契約/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 162.4ポンド(73.66キロ)
チャーリー・レアリー: 164.2ポンド(74.47キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 145.6ポンド(66.04キロ)
ジェイムス・ゴンザレス: 145.8ポンド(66.13キロ)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル: 144.4ポンド(65.49キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145.4ポンド(65.95キロ)
アドリ・エドワーズ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 124.4ポンド(56.42キロ)
ヴェタ・オルティガ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ライト級/5分3R>
ボビー・キング: 155.4ポンド(70.48キロ)
アーロン・クルーズ: 156ポンド(70.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダヴィオン・フランクリン: 259.2ポンド(117.57キロ)
カシム・アラス: 251.8ポンド(114.21キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ: 125.4ポンド(56.88キロ)
ブルーナ・エレン: 125.6ポンド(56.97キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アレクセイ・シュルケヴィッチ: 170.8ポンド(77.47キロ)
菊入正行: 169ポンド(76.66キロ)

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BELLATOR Bellator287 MMA MMAPLANET o アンドリュー・フィッシャー キック ジャスティン・ゴンザレス

【Bellator287】足と腹を蹴り、腹と顔面を殴り続けたゴンザレスがフィッシャーからフルマークの判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
ジャスティン・ゴンザレス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
アンドリュー・フィッシャー(英国)

まず左ミドルを見せたゴンザレスが、前に出てワンツーを振るう。ゴンザレスはジャブ、左ボディストレートから右を伸ばし、フィッシャーは待ちの態勢だ。ガードの間を打ち抜こうとワンツーを繰り出したゴンザレスに対し、フィッシャーがジャブを打っていく。ワンツーから蹴りと手数では完全に上回るゴンザレスだが、右フックのカウンターを被弾する。

それでもローを決めながらワンツーに繋げるなど、アグレッシブな姿勢は変わらない。右を見せてから、組んでボディロックテイクダウンを決めたゴンザレスがバックコントロールへ。すぐに立ったフィッシャーだがボディロックのクラッチを剥がせない。残り1分で自ら離れたゴンザレスが、ボディへのワンツーから顔面、さらにボディにパンチを入れる。続いてジャブダブルで決めたゴンザレスが左ジャブから右ローを蹴り初回を取った。

2R、すぐに右ストレート、左ローを蹴ったゴンザレス。さらに右ロー、腹を殴りワンツーを決める。フィッシャーの反撃は左ジャブ止まりで、ワンツー&左ミドルのコンビを見せたゴンザレスの動きを止めることはできない。ゴンザレスは鋭い右カーフを入れ、パンチでも腹と顔面と攻撃を散らす。そのなかで要所で左ミドルを蹴りつつ、足払いのようなローからコンビを決めるなどゴンザレスのペースが続く。

殴った後に頭を振り、カウンターを受けないゴンザレスはフック、アッパーと攻撃手段が増え、左右のカーフを交えてフィッシャーを圧倒する。ボディ&顔面の流れを止めることができないフィッシャーは、接近戦でボディアッパーを放つも逆に顔にアッパーを受けて時間となった。

最終回、すぐにワンツー&ダックからボディを殴り、左ローと立ち上がりを制したゴンザレス。ボディへのコンビに続きフィッシャーの顔面を射抜き、ここもヘッドスリップでパンチを被弾しない。ゴンザレスはボディを4連打するなど、勢いが劣れることなくジャブ&右ストレートを決める。ようやく右を返したフィッシャーだが、右のショート、ボディフックのコンビで前進を阻まれる。それでもジャブをフィッシャーが当てると、笑みを浮かべたゴンザレスがワンツーから左ミドル、さらに右ストレートをヒットさせる。

ケージを背負うようになったフィッシャーに対し、ハイキックを蹴りダブルレッグを切ったゴンザレスがボディから顔面を纏める。フィッシャーは殴られながらダブルレッグを狙いつつ引き込む。すぐにレッスルアップと思いきや、亀になったフィッシャーは左右のアンチを被弾しながらタイムアップを迎えた。

殴らせず、足と腹を蹴り。腹と顔面を殴ったゴンザレスがフルマークの判定勝ちを収め、「凄く上手くいったよ。減量もキャンプも含め、やり切った」と話した。


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BELLATOR Bellator287 MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC UAEW UFC   アダム・ピコロッティ キ・ウォンビン クォン・アソル サルバツホン・ハミドフ シモン・ビヨン ジャスティン・ゴンザレス ソウル・ロジャース ダニエル・スカティッツィ ティム・ワイルド デヴィ・ギャロン ニキータ・ミハイロフ パンクラス ファビアン・エドワーズ ベラトール マンスール・ベルナウイ ユ・スヨン

【Bellator287】計量終了 ベルナウイはRoad FC時代の強さを維持しているのか。タジキのハミドフにも注目

【写真】 強さを争う場ならカスピ海沿岸と中央アジアを掘らないと嘘(C)BELLATOR

29日(土・現地時間)、イタリアはミラノのかつてはパラリードの名で親しまれていたアリアンツ・クラウド・アリーナで開催されるBellator287「Piccolotti vs Barunaoui」の計量が、28日(金・同)に行われている。

今大会のメインはアダム・ピコロッティ×マンスール・ベルナウイのライト級マッチ。来年開催が予定されているライト級ワールドGPに向け、ベルナウイの査定試合という見方が出きる一戦だ。


Road FCライト級王座挑戦権が懸けられたライト級Tを経て、王者クォン・アソルに勝利した暁には100万ドル(※トーナメント優勝時点で20万ドルを獲得)を手にするという1年10カ月のロングランタイトル奪取劇から、3年5カ月──ついにベルナウイが実戦復帰を果たす。

Road FC王座奪取後、ベルナウイは大舞台で戦うことを念頭におき、RIZINからの出場交渉には首を縦に振ることなく長いバカンス期間に入ってしまった。コロナ禍で練習拠点をプーケットからパリに移し、ついに雌伏の時を終える。

ベルナウイはRoad FCではクォン・アソルを始め、カビブ・ヌルマゴメドフの盟友シャミール・ザハロフ、日本の下石康太、在韓モンゴリアン=ムングトスズ・ナンディンエルデン、キム・チャンヒョン、RTU出場でGladiatorライト級王者のキ・ウォンビンという7人から全て一本勝ちを手にしている。

しかも、下石とザハロフは3Rでそれ以外の選手は5分以内に仕留めているというフィニッシャーだ。とはいえザハロフと下石相手には盤石のコントロールということはなく、スクランブル戦を経て──特に下になったときの悦妙のスイープ奪取力でポジションを挽回して勝利に結びつけていた印象がより強い。

あの一瞬の機転と、集中力を切らさないファイトがこれだけのブランクを経て如何に維持できているのか。さらにいえば英&北米系ファイターとの対戦経験が少ないこと、ピコロッティとは上背の差がほとんどなくフィジカル的な優位さは求められない影響があるのか──も気になるベルナウイのワールドステージ初陣だ。

同じライト級でソウル・ロジャース、フェザー級ではジャスティン・ゴンザレスら注目選手が戦うメインカードに対し、プレリミで見逃せないのがオープニングファイトでジョゼ・マリア・トメと対戦するサルバツホン・ハミドフだ。

キャリア18年、元UFCファイターのブラジリアン・ファイター=トメは戦績40勝9敗3NCの40歳。対するハミドフは17歳でプロデビューを果たし、過去6年間で13の勝利を積み重ねてきた無敗のタジキスタン人選手だ。

ハミドフはUAEWではZEUSバンタム級王者でパンクラスにも来日経験のあるユ・スヨンをケージレスリングの消耗戦で下している。基本、シングルからケージにつめてテイクダウン&トップもしくはバックコントロールで試合を支配するスタイルだが、相手を削るなかでパウンドアウトや前後の絞めを持つ。

ベラトール・バンタム級戦線でケージレスリング&スクランブルの雄といえばタイガー・マゴメドフ。そのマゴメドフやニキータ・ミハイロフと北の勢力争いに割って入ることができるのか──楽しみな中央アジア(所属はロシアントップチーム)の俊英の初登場だ。

■視聴方法(予定)
10月30日(日)
午前1時00分~ U-NEXT

■Bellator287計量結果

<ライト級/5分5R>
アダム・ピコロッティ: 155.2ポンド(70.39キロ)
マンスール・ベルナウイ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
ファビアン・エドワーズ: 185.4ポンド(84.09キロ)
チャーリー・ウォード: 185.2ポンド(84.0キロ)

<ライト級/5分3R>
ソウル・ロジャース: 155.3ポンド(70.44キロ)
ティム・ワイルド: 155.8ポンド(70.66キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャスティン・ゴンザレス: 145.2ポンド(65.86キロ)
アンドリュー・フィッシャー: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
デヴィ・ギャロン: 155.8ポンド(70.66キロ)
ダニエル・スカティッツィ: 154.8ポンド(70.21キロ)

<ミドル級/5分3R>
コステリョ・ファン・スティーニス: 185.4ポンド(84.09キロ)
カミル・オニシュチョク: 185.4ポンド(84.09キロ)

<ライト級/5分3R>
チボー・グッチー: 155.9ポンド(70.71キロ)
アルフィ・デイヴィス: 156ポンド(70.76キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
キアラ・ペンコ: 115.1ポンド(52.2キロ)
マヌエラ・マルコネット: 115.8ポンド(52.52キロ)

<フェザー級/5分3R>
イーブ・ランジュ: 145.6ポンド(66.04キロ)
ヴァルテル・コグリアンドロ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
シモン・ビヨン: 205.8ポンド(93.34キロ)
ドラゴス・ズッコ: 203.4ポンド(92.26キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコロ・ソッリ: 170.8ポンド(77.47キロ)
ブハマ・キャマハ: 170.9ポンド(77.51キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ルーク・トレイナー: 204.8ポンド(92.89キロ)
ルーカス・アルシーナ: 204.4ポンド(92.7キロ)

<181ポンド契約/5分3R>
スティーブン・ヒル: 179.9ポンド(81.6キロ)
アンドレア・フージ: 181ポンド(82.1キロ)

<バンタム級/5分3R>
サルバツホン・ハミドフ: 135.8ポンド(61.59キロ)
ジョゼ・マリア・トメ: 135.6ポンド(61.5キロ)

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BELLATOR F1 o ONE ROAD FC UFC   ジャスティン・ゴンザレス ティム・ワイルド ファビアン・エドワーズ ベラトール 金原正徳

『Bellator 287: Piccolotti vs. Barnaoui』オッズ/視聴方法

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 5Dimesの『Bellator 287: Piccolotti vs. Barnaoui』メインカードのオッズを紹介。

▼ライト級/5分5R
アダム・ピコロッティ+115(2.15倍)
マンスール・ベルナウイ-135(1.74倍)


▼ミドル級/5分3R
ファビアン・エドワーズ-485(1.21倍)
チャーリー・ワード+385(4.85倍)


▼ライト級/5分3R
サウル・ロジャース-380(1.26倍)
ティム・ワイルド+315(4.15倍)


▼フェザー級/5分3R
ジャスティン・ゴンザレス-260(1.38倍)
アンドリュー・フィッシャー+220(3.20倍)



 開始時刻、視聴方法は上記を参照。なお、『UFC Fight Night 213: Kattar vs. Allen』が日本時間午前5時開始なので完全に被っていることから、当サイトでは速報せずに結果のみの紹介となります。続きを読む・・・
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AJ・マッキー BELLATOR Bellator286 CJ・ハミルトン MMA MMAPLANET o RIZIN   アダム・ボリッチ アーロン・ピコ イスラム・マメドフ エンリケ・バルゾラ ジェイジェイ・ウィルソン ジェレミー・ケネディ ジャスティン・ゴンザレス スパイク・カーライル スミコ・イナバ パトリシオ・フレイレ フアン・アルチュレタ ランス・ギブソンJr リチャード・パレンシア

【Bellator286】計量終了 充実のメインカード。アーロン・ピコ✖ジェレミー・ケネディは見逃し無用

【写真】タイトルマッチもそうだが、ピコ✖ケネディはマストウォッチだ(C)BELLATOR

1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで開催されるBellator286「Pitbull vs Borics」の計量が9月30日(金・同)に行われた。

メインはイベント名にあるように王者パトリシオ・フレイレにアダム・ボリッチが挑むBellator世界フェザー級選手権試合。チャンピオンが144.6ポンド、挑戦者が145ポンドで計量を終え、セレモニアル計量でのフェイスオフではしっかりと握手を交わした。

改めて両者が並ぶと、身長差が浮き彫りとなっているが、それ故にパトリシオがレベルチェンジで組みやすいのか。そのタイミングでヒザ神のヒザ蹴りが炸裂するのか──非常に楽しみだ。


今大会は前フェザー級王者のAJ・マッキーJrがライト級でRIZINでも活躍したスパイク・カーライルと対戦するが、そのカーライルの計量失敗でキャッチウェイト戦で戦うこととなった。

また当初の予定ではバンタム級戦だったフアン・アルチュレタ:✖ エンリケ・バルゾラの一番もファイトウィークになり 141ポンド契約に変更されている。

141ポンド丁度だったアルチュレタと、137.4ポンドだったバルゾラ。この計量結果からみても体重を落とせない状況に陥っていたのはアルチュレタだったことは明白だ。そんな両者もしっかりと手を合わせてステージを後にしている。

粒ぞろいのメインカードにあって、マニア垂涎のマッチアップはアーロン・ピコ✖ジェレミー・ケネディのフェザー級マッチといえる。

殴って良し、倒して良し。MMAファイターとして理想的に各局面での地力が高いピコだが、なぜかMMAとしては穴があるのか手痛い黒星を喫することが多かった。そんな穴を埋めるべき、ジャクソン&ウィンクMMAで再生されたピコは、フィニッシャーの側面を残したまま、レスリング軸の手堅さを見せるようになり現在6連勝中だ。

特にジャスティン・ゴンザレス戦のゲームのまとめ方は、本来の意味でピコらしさを封印したことで、彼が上位陣に再び挑む状況にあることを知らしめた。

そんななかでのミスター・ウェルランディッドと呼んでも過言でないケネディとの一戦は見逃せない。もともとケネディも殴ってKO、テイクダウンからパウンドアウト、さらに一本勝ちができるオールラウンダーだ。とはいえ、ピコと比べると一つのエレメントでの強さは見劣りする。

とはいえ、全ての要素を混ぜ合わせた──結合ではなく、融合というべきMMAの完成度の高さではケネディはピコを上回る。特に、そのねちっこい展開における耐久性の高さがケネディの17勝3敗という戦績を支えている。

ピコとしては、タイトル戦線に名乗りを挙げるには、このタイプのファイターに勝利することが必須。もちろんハイライトリール的なKO勝ちも可能だが、そこに至るプロセスが打撃と組みの両面で、精神面も含め虚と実を交えた総合力争いであれば、ピコのMMAファイターとしての完成度はさらに上がる。

真のトップへの最後の一里塚に対し、ピコがどのようなMMAを仕掛けるのか、見極めたい。そんな両者、セレモニアル・フェイスオフの時点になってなお上背で優るケネディよりも、ピコの方が目の周囲がくぼんでおり、ハードな減量がなされたことが想像できる。ピコ✖ケネディは減量、リカバリー、戦術、技術、精神力、全てが問われるインディヴィジュアル総力戦だ。

■視聴方法(予定)
10月2日(日)
午前7時30分~ U-NEXT

■ Bellartor286計量結果

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ: 144.6ポンド(65.58キロ)
[挑戦者]アダム・ボリッチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr: 155.8ポンド(70.66キロ)
スパイク・カーライル: 156.6ポンド(71.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ジェレミー・ケネディ: 145ポンド(65.77キロ)

<141ポンド契約/5分3R>
フアン・アルチュレタ: 141ポンド(63.95キロ)
エンリケ・バルゾラ: 137.4ポンド(62.22キロ)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ: 155.2ポンド(70.39キロ)
ニック・ブラウン: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン: 156ポンド(70.76キロ)
ウラディミール・トコフ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
カジムラット・バスタエフ: 186ポンド(84.37キロ)
ハリド・ムルタザリエフ: 185.2ポンド(84.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 124.8ポンド(56.6キロ)
ナディーン・マンディアウ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ライアン・ライリー: 144ポンド(65.31キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.4ポンド(70.48キロ)
ドミニク・クラーク: 158.2ポンド(71.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マックス・ロスコフ: 155.4ポンド(70.48キロ)
マイク・ハメル: 155.6ポンド(70.57キロ)

<バンタム級/5分3R>
リチャード・パレンシア: 136ポンド(61.69キロ)
CJ・ハミルトン: 135.2ポンド(61.32キロ)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世: 136ポンド(61.69キロ)
ミゲール・ペインバート: 131ポンド(59.42キロ)

<ライト級/5分3R>
ケオニ・ディッグス: 155.6ポンド(70.57キロ)
ヒカルド・セイシャス: 156ポンド(70.76キロ)

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BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE ROAD FC YouTube   イスラム・マカチェフ クォン・アソル ケビン・リー ジャスティン・ゴンザレス ティム・ワイルド ファビアン・エドワーズ マテウス・ガムロ リョート・マチダ

10.29 ミラノ開催の『Bellator 287』でアダム・ピコロッティ vs. マンスール・バルナウイ、ファビアン・エドワーズ vs. チャーリー・ワード等全カードが決定

Bellatorが10.29ミラノ大会を発表(2022年07月21日)

 こちらの続報。


 Bellator MMAは10月29日にイタリア・ミラノのアリアンツ・・クラウド・アリーナで開催する『Bellator 287』の対戦カードを発表。メインイベントはアダム・ピコロッティ vs. マンスール・バルナウイのライト級マッチ、他にファビアン・エドワーズ vs. チャーリー・ワードのミドル級マッチ、サウル・ロジャース vs. ティム・ワイルドのライト級マッチ、ジャスティン・ゴンザレス vs. アンドリュー・フィッシャーのフェザー級マッチがメインカードになります。

Adam Piccolotti(Sherdog)

Mansour Barnaoui(Sherdog)

 アダム・ピコロッティは2月の『Bellator 274: Gracie vs. Storley』でジョージ・カラカニャンに判定勝ちして以来の試合。



 マンスール・バルナウイは現在29歳(試合時は30歳)。チュニジア生まれのフランス人でMMA戦績19勝4敗。元BAMMA、M-1Challenge、ROAD FCライト級チャンピオン。19勝のうち18勝がフィニッシュ勝利。4敗は全て判定負けでケビン・リー、イスラム・マカチェフ、マテウス・ガムロといった後の大物選手ばかり。

【Road FC53】マンスール・ベルナウイ、クォン・アソルに圧勝。RNCを極め100万ドルとベルトをゲット(MMAPLANET)

 2019年5月の『ROAD FC 53』でクォン・アソルに勝利しライト級王座を獲得していて以来試合をしておらず、今回が3年5ヶ月ぶりの試合でBellatorデビュー戦となります。

 ファビアン・エドワーズは5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』でリョート・マチダに1R KO勝ちして以来の試合。現在Bellatorミドル級ランキング3位。チャーリー・ワードは5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』でアラン・カルロスに判定勝ちして以来の試合。

 サウル・ロジャースは昨年9月の『Bellator 266: Romero vs. Davis』でジョージ・カラカニャンに判定勝ちして以来の試合。ティム・ワイルドは5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』で行われたアルフィ・デイヴィス戦がマジョリティドローになって以来の試合。

 ジャスティン・ゴンザレスは4月の『Bellator 279: Cyborg vs. Blencowe 2』でカイ・カマカ3世に判定勝ちして以来の試合。アンドリュー・フィッシャーは5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』でアッティラ・コクマスに判定勝ちして以来の試合。

Lightweight Bout: Davy Gallon (21-7-2) vs. Daniele Scatizzi (11-6)
Light Heavyweight Bout: Simon Biyong (8-2) vs. Dragos Zubco (3-1)
Lightweight Bout: Alfie Davies (14-4-1) vs. Thibault Gouti (16-5)
Strawweight Bout: Chiara Penco (7-3) vs. Manuela Marconetto (3-1)
Featherweight Bout: Yves Landu (17-9) vs. Walter Cogliandro (11-3-1)
Middleweight Bout: Costello van Steenis (13-2) vs. Kamil Oniszczuk (9-1)
Welterweight Bout: Nicolò Solli (3-1, 1 NC) vs. Bourama Camara (5-1)
Middleweight Bout: Steven Hill (5-0) vs. Walter Pugliesi (9-3)

 プレリミナリーカードは以上の試合が決定しています。続きを読む・・・