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【Polaris17】優柔不断レフェリーをスルー、勝手に試合を再開したクレイグが戦わないハモス相手に王座防衛

<Polarisノーギ・ミドル級選手権試合/10分1R>
クレイグ・ジョーンズ(豪州)
Def.3-0
ダヴィ・ハモス(ブラジル)

座ったクレイグがZハーフガード、ハモスは右腕を差しにいく。グラウンドでの組み手争いはハモスが立ち上がり、仕切り直しに。すぐに同じ形とならい、潜ろうとするクレイグをハモスが制する。再び立ち上がったハモスのパス狙いに対し、クレイグは右足をすくいつつ右足でニーシールドを創る。Kガードからクローズドを取ったクレイグ、ハモスはガードの中で内側、内側へと左右の腕を差しいれていく。

再度クレイグは足関節のエントリーもラモスが走って足を抜く。スクートで圧を掛けるクレイグが、座ったままで足を払いハモスが姿勢を乱す。Zガードのなかでヒザをついたハモスは、ニーシールドから足を絡まれそうになり急ぎ距離を取る。

デラヒーバもカカト抱えられそうになると、大きく足を挙げて防御するハモス。ここまで攻防ではなく、クレイグの攻、ハモスの防という試合展開が続き、試合時間は残り5分半に。Zハーフからヒザ裏をとりにいくクレイグに対し、とにかく足を腕では触らせないハモスは抜いて離れる。ならばとスクートでアンクルピック狙いのクレイグは、Zハーフを取ると2度目のアイポークがあったとアピールする。

再開後、頭を下げてパスの圧を高めるかと思われたハモスが、立ち上がって間合いを取り直す。カカトを両手で取られたハモスは、足を振り上げて抜こうとすると、これが前蹴りのような形となり、観客から非難の反応が起こる。直後に飛び込みつつ、ヒールでカカトを抱えようとしたハモスだが、取れずに離れようとしたところでクレイグが起き上りバックを伺う。前転から座ったハモスに対し、初めてトップを取ったクレイグはパスやスクランブルでバック狙いの圧力を掛ける。

ハモスが蹴り上げで場外に出て、試合はマット中央で再開される。シッティングのハモスはヒザの裏を取られた姿勢での再開を断固拒む。と、何と同体での再開を諦めたレフェリーがスタンドでの再開を指示する。

なんともナンセンスなレフェリーの判断に、クレイグは両手を広げて不満のアピール。観客からはブーイングが起こる。するとレフェリーは再び、ハモスに座るように指示を出すという優柔不断ぶりを見せる。となるとハモスが徹底的に抵抗の構えだ。さらにハモスは、なら場外際で再開とばかりに、マットサイドに出て寝転がる。

勝利への執念か、審判への意地か──全く潔さのないなかに、リアルさが垣間見えるシーンが続く。マット中央に戻されても、座らないハモス。ここでモニターでリプレイが流されるが、痺れを切らしたクレイグは自分が座るよとシッティングを取り、試合が再開される。全くもって自らの役割を全うできないレフェリーは心なしか両者から離れた位置に立ち、クレイグは構わずKガードを狙うとハモスが離れる。

タイトに組もうとせず、トップから離れるという動作に終始するハモスは、足を取られて下がるという動きに終始すると勝ち目はない。ADCCのようにスクートに対し、下がるとマイナスポイントというルール設定がないだけに、ハモスの負けない動きを否定することはできないが、勝ちにいかない姿勢は否定できる。

このまま試合はタイムアップとなり、Zハーフから足関節の機会を伺い続けたクレイグがレッグロックゲームには徹底して付き合わなかったハモスを3-0で下して王座防衛に成功──「みんな、この試合はクソ退屈だったろうね。以前はジャンピングしてから攻撃するとか、彼はリスキーでワイルドな動きを見せていたけど、今日は歴史上はじめてトップを取ってレフェリーを抗議する人間になったね(笑)。ポラリスでは次はライトヘビー級王座防衛戦をラファエル・ロバトJr相手にしないといけない。皆、今日は本当に超退屈な試合になってしまい申し訳ない」とマイクで話した。


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【Polaris17】WNO欠場のクレイグ・ジョーンズが、苦悩のダヴィ・ハモスと対戦。CJJ王者スティールも

【写真】WNO Championships、出れんかったんか~いとどうしても思ってしまうクレイグの今大会出場だ (C)MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

9日(土・現地時間)、英国サウサンプトンのサンサウプトン・セントラル・ホールでPolaris17が開催される。ここ3 回、Polaris Squadsというチーム戦が続いたポラリスが昨年7月以来のワンマッチ大会を開く。

その大会もコロナ禍の影響でほぼ国内勢のGP形式、最低参加人数で実施されており、本格的な国際戦はコロナパンデミック以前の2019年11月大会以来、実に1年10カ月振りとなる。


そんな今大会のメインはクレイグ・ジョーンズとダヴィ・ハモスがミドル級ノーギマッチで戦うというもの。WNOミドル級チャンピオンシップTの本命ながら、負傷欠場したクレイグが、2週間後の今大会の大トリを務める。

2018年12月のキーナン・コーネリアス戦(※結果はスプリット判定勝ち)以来のポラリス参戦となるクレイグは、コロナ禍では12戦をこなし、SUGでメイソン・ファウラーに2度OTに敗れただけで、本戦決着の戦いでは10連勝中だ。

対して、ハモスはこのところグラップリングとUFCで悪夢の5連敗中で厳しい状況にある。今回のクレイグ戦もMMAではライト級、グラップリングではウェルター級で戦うハモスにとって、ミドル級はしぼる必要がない体重だけでに、フィジカル面での優位性もない。しかも上になる戦いを身につけつつあるクレイグが相手となると、ハモスには非常に厳しい戦いになることが予想される。

(C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

また今大会ではチェックマットからコディ・スティールがポラリス初参戦を果たす。

2019年コンバット柔術ウェルター級GPウィナーのスティールは、アンディ・ムラサキ&タイ・ルオトロという新世代に敗れるも、ここ2戦はエドウィン・ナジミ、フィリップ・ロウを相手に連勝中だ。

80キロキャッチウェイトというやや重めの体重で、ジェッド・ヒューを相手に得意のトップゲームを展開できるか──楽しみだ。

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