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45 AB BELLATOR Bellator CS2024#01 LFA MMA MMAPLANET o PFL PFL vs Bellator PRIDE アーロン・ピコ ガブリエル・ブラガ クレベル・コイケ ジェレミー・ケネディ パトリシオ・フレイレ ヘスス・ピネド 鈴木千裕

【Bellator CS2024#01】パトリシオ・フレイレ─01─「チヒロとの試合を思い出さないわけはなかった」

【写真】パトリシオのリモートインタビューでの背景は、お馴染みの感じになってきた(C)MMAPLANET

22日(金・同)に英国は北アイルランドのベルファーストにあるSSEアリーナで開催されるBellator Champions Series2024#01「Belfast」でジェレミー・ケネディの挑戦を受けるBellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレ。
Text by Manabu Takashima

パトリシオは本来2月24日(土・同)にサウジアラビアで実現したPFL Champ vs Bellator ChampでPFL世界フェザー級王者ヘスス・ピネドとの王者対決が決まっていた。しかし、ファイトウィークになりピネドが足の負傷で欠場となり、ガブリエル・ブラガとの対戦が発表されていた。

ところが計量の日になってブラガは父の死を引きずっているという理由で試合がキャンセルに。現地入りして激しい感情の起伏を経験したパトリシオ。ショートノーティスでの試合を受ける際に、彼が昨年7月の鈴木千裕戦を思い出さないわけがなかった。

それでも試合を受け、結果的にキャンセルとなったパトリシオにサウジアラビアで起こった出来事について訊いた。


──2月24日のPFL vs Bellator、パトリシオはローラーコースターのようなファイトウィークを送ったことだと思います。まずヘスス・ピネドとのチャンプ・チャンプ対決が行われなくなったことをいつ知ったのですか。

「サウジアラビアに着いてからだった。プロモーションの方からは試合を組む意向だと聞かされていたけど、計量の2日前になってガブリエル・ブラガと戦うことになった。でも、知っての通り試合は行われなかった」

──ピネドとの試合が無くなったと知った、昨年7月に鈴木千裕選手とショートノーティスで戦ったことが思い出されました。実際にパトリシオ陣営の人間からも『代役とは戦うべきでない』という言葉が自分の下には届いていました。ピネドが欠場になった時、代替カードに出場しないという選択肢はありませんでしたか。

「ショートノーティスでガブリエルと戦うことを決める前に、チヒロとの試合を思い出さないわけはなかった。それは今回、ジェレミー・ケネディの挑戦を受けることを決めた時も同じだったよ。短い準備期間で違うファイターと戦えば、またあの敗北のような経験をするかもしれないという考えは常にあった。

ただ結局のところ、俺はウォリアーなんだ。戦いたいという気持ちが、躊躇する考えを上回った。ガブリエル戦が伝えられた時も同じ状況で、俺だけが不利ということではないからね。だから戦うことを決めた。チヒロとの試合前は、首にシリアスな負傷があった。ヒチロは優れたファイターだけど、首の状態の悪さが敗北を招いたと思っている。

ただ手術をして、首は完治した。今は当時より、ずっと良いコンディションだ。あの手の負傷はもう2度とすることはないだろう」

──う~ん、なおさら試合を受けた理由が分かりかねるのですが。そこが日本だったということは関係していますか。

「その通りだよ。若かった頃、俺のヒーローは皆がPRIDEで戦っていた。自分にとって日本で戦うことは夢だった。日本という国で、日本に住む皆の前で戦いたかった……にも関わらず、クレベル・コイケとの試合で俺は何かを失ったような気がしていた。それもあってショートノーティス、体調も良くなかったけど俺は日本のファンの前で最高の試合がしたかった。結果として、大きな代償を支払うことになってしまったんだけどね。だからこそ、チヒロとの再戦は少しで早く実現させたい」

──あの試合を受けたことに後悔することはなかったですか。

「思ったような結果を手にすることはできなかった。ただし、あの場で戦うことを頼まれて、そこに応えない方がずっと恥ずべきことだと俺は今でも思っている」

──ウォリアーの言葉通り、地球の反対側のサムライです。

「ハハハハハハ(にっこりと笑顔を浮かべ、刀で斬る仕草を見せた)」

──鈴木選手との試合と違い、ブラガ戦は実現しませんでした。お父さんを亡くしたことは本当に悲しむべきことです。と同時に1カ月以上前にアーロン・ピコと対戦が決まっており、開催地まで来てお父さんを失ったことが原因で戦わなかったという話が伝わってきて、釈然としないというのが正直なところでした。

「計量後、ガブリエルが戦えないということを聞かされた。彼の気持ちは分かる。ガブリエルは試合を戦わなかっただけでなく、引退を決めたんだ。トレーナーとしても、彼を導いてきた父親を亡くしたことでね。自分がそんな状況に直面したら、やっぱり戦うことはできなくなるだろう」

──……。

「ガブリエルとは計量の翌日、ファイトデーの日に話をした。俺と俺のチーム、ガブリエルとガブリエルのチームの面々で揃ってグロッサリーストアに行き、食事も一緒にしたんだ。彼がこのタイミングで試合をしようと決めたのは、父親の死を乗り越えて前に進むためだった。ファイトキャンプをハードに行い。前向きに生きて行こうという決意の表れだったんだよ。そして、ガブリエルはしっかりとキャンプをやり切ったんだ。

でも飛行機に乗った途端、父親との遠征や練習、全ての思い出が蘇ってきた。ファイトウィークの練習も、減量も全て亡き父を思い出さずにはいられない。そんな精神状況に陥ってしまった。俺との試合をPFLは発表していたけど、ガブリエルはピコとの試合すら取りやめて引退することを決めていたと話してくれたよ。

でも彼のマネージメントチームは、俺との試合のオファーをPFLから受けて、そこも前向きに捉えよう。ここを乗り越えようと、彼を鼓舞した。ガブリエルも応じて、必死で父の死を乗り越えようとしたけど減量の段階になって、もう本当に無理だと悟った。結果、引退することを選んだ」

──……。

「そんな状態で無理をして戦う必要はないと、俺だって思う。俺はプロフェッショナル・ファイターだけど、正直なことを言えばガブリエルとの試合が実現しなくてホッとした部分もある。俺は彼が子供との頃から知っていて、それは亡くなった彼の父親と親交があったからに他ならない。それにガブリエルはチーム・ノゲイラ時代のチームメイトだったからね……」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
3月23日(土・日本時間)
午前1時30分~U-NEXT

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45 AB BELLATOR Brave CF BRAVE CF80 MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL vs Bellator UAEW UFC アブドゥラ・アルカタニ アブドゥーラ・サリム オマル・アルダフラウイ グレイゾン・チバウ ハッタン・アルセイフ ブルーノ・ミランダ ムスタファ・ラシッド・ネダ 修斗 海外

【PFL MENA】UFC、ONEも進出。BRAVE CFとUAE Warriorsが引っ張ってきた中東MMAをPFLが変える?

【写真】UFCとは明白に違う世界進出をPFLは続けている(C)PFL

24日(土・現地時間)にサウジアラビアのリヤドで行われたPFL Champions vs Bellator Champions内でPFL MENAのスタートが改めて発表され、出場選手がケージに上がった。
Text by Manabu Takashima

MENAとは聞きなれない言葉だが、Middle East & North Africaの略称で中東&北アフリカ地域を指す。特に明確な地域の特定はないが、PFLにおけるMENAとはアラビック&ムスリム世界という捉え方で間違っていないだろう。

実際に今大会で紹介された映像ではエジプト、UAE、バーレーン、ヨルダンの4カ国が映し出されており、ケージに上がった7名のファイターの国籍はエジプト、サウジアラビア、ヨルダン、クウェートという4カ国だった。


そのケージに登場したファイターとはアフメド・アミール、ムスタファ・ラシッド・ネダ、ムスタファ・ラシッド・ネダ、ジャラ・フセイン・アルシラウイ、アブドゥーラ・サリム、オマル・アルダフラウイ、アブドゥラ・アルカタニ、ハッタン・アルセイフという面。

エジプト勢はアミール、アルダフラウイの2選手で前者は12勝4敗1分というキャリア持ち主で昨年4月にPFLライト級本戦に出場もブルーノ・ミランダに敗れている。そのアミールだがBRAVE CFのライト級王者だったことを考えると、中東勢のなかでも国際舞台で戦う力を持っていることは間違いない。

一方でアルダフラウイは10勝6敗のウェルター級ファイターで、BRAVE CFとUAEWでキャリアを築いてきた。

今も珍しいクウェート人ファイターのサリムは戦績5勝0敗。エジプトのEvolution Championshipから修斗ブラジルを経て、母国のFera Championshipで戦ってきた。

そしてヨルダンからは日本でもコア・ファンなら顔と名前が一致しているであろうアルシラウイが参戦を果たす。戦績19勝6敗、ヨルダンのライオンの異名を持つアルシラウイは、BRAVE CFでウェルター&スーパーウェルター級の二冠王者となり、2022年にPFLチャレンジャーシリーズに挑んだ。

そこで本戦契約を勝ち取ると2022年と2023年シーズンに出場──プレーオフ進出はならなかったが、2022年にはグレイゾン・チバウに勝利している。直近の試合は昨年12月BRAVE CF80で判定勝ちを収めており、アルシラウイのPFL MENA参戦はUFCへのフィーダーショーを自認するUAEWと独立王国路線のBRAVE CFと中東MMA界の勢力分布に変化をもたらす可能性を示している。

そんなPFL MENAのスタートとともに注目を集めるのはサウジアラビア勢だ。実際にこの日もネダ、アルカタニ、アルセイフと最多の3選手が紹介を受けている。

ネダは中東MMAの生き字引といっても良い存在で、レコードは8勝3敗。Desert Force、Phoenix FC、UAEW、BRAVE CFと中東MMAをリードするプロモーションを制覇している古参ファイターだ。このミドル級ファイターは、昨年のPFLプレーオフ大会のワンマッチでも勝利を挙げている。

さらにPFL vs Bellatorのプレリミに出場しデドゥコンダラ・ラオからTKO勝ちをしたフェザー級のアルカタニ。アマチュアながらサウジアラビア女子選手として初めてPFLと契約を果たしたアルセイフと、サウジがPFL MENAの中心となる勢いが感じられた。

PFL MENAにはサウジのプロサッカーチームで、フランス代表のカリム・ベンゼマと契約したことでも注目されたアル・イテハドをスポンサードしていることでも知られているサウジアラビアのスポーツの振興を目的としたSRJスポーツ・インベストメンツが資金を投入している。

PFLとSRJの共同プロジェクトは4階級、32人のMENAファイターが集い、年間4大会が予定されている。UFC、ONEも進出する中東はオイルマネーのみならず観光、金融で抱負な資金を誇る一方で、スポーツにおいては多くは海外選手の投入、帰化、招聘という形で構築されている。そのなかで選手の発掘&育成を掲げるPFL MENA、資金力=選手の強化は既にある程度は立証されており、この巨大プロジェクトの行方には注目せざるを得ない。

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45 BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL vs Bellator ヒーナン・フェヘイラ ライアン・ベイダー

【PFL vs Bellator】フェヘイラがベイダーを21秒でKO。PFLが一矢報いるもBellatorが5勝1敗で圧勝

【写真】PFLで勝利したのはフェレイラのみ。Bellatorの大勝で対抗戦はこれからどうなる?(C)PFL

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ(ブラジル)
Def.1R0分21秒by TKO
ライアン・ベイダー(米国)

ベイダーが前後のステップからジャブを突く。フェレイラがそこに右ストレートを当てるとベイダーがダウン。フェレイラが一気に追撃のパンチを連打すると、レフェリーが試合を止め、フェレイラが秒殺勝利を収めた。PFLが一矢報いる形となったが、対抗戦はBellatorが5勝1敗で圧勝する結果に終わった。


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45 BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL vs Bellator インパ・カサンガネイ ジョニー・エブレン ボクシング

【PFL vs Bellator】初めてPFL=カサンガネイに勝機が訪れるも、エブレンが競り勝ち対抗戦を5勝0敗とする

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
インパ・カサンガネイ(米国)

ローをかわしたカサンガネイがワンツーで前に出る。エブレンの右に右を合わせていくカサンガネイだが、シングルレッグでテイクダウンを奪われケージ際でバックを許す。カサンガネイは足をフックされないよう回って胸を合わせる。押し返せるとエルボーを見せて離れたエブレンがジャブを伸ばす。右から左で前に出たエブレンだが、カサンガネイもワンツーを返し、前蹴りを狙う。エブレンは左オーバーハンドを空振り、テイクダウンへの布石か。

ならばとカサンガネイも右アッパーを繰り出し、右に右を合わせる。同じタイミングで右オーバーハンドを当てたカサンガネイだが、エブレンも頭を取ってダーティボクシングでパンチを連打した。残り1分、前蹴りを入れたカサンガネイは右を被弾したが、前に出てボディ、右アッパーを繰り出す。最後にカサンガネイが跳びヒザを見せた。

2R、左ミドルを蹴ったエブレンだが、パンチの交換で劣勢となると右を被弾しダウン。パウンドを落とされ、レッスルアップ&シングルも切られたエブレンがアッパーを被弾し厳しい状況に。ここでエブレンは右にシングルを合わせ、ケージにカサンガネイを押し込む。頭が下がった姿勢で、足を抜かれたエブレンはカサンガネイとフックを打ち合う。エブレンのダブルは足が前に出ず、スピードも落ちている。シングルからクリンチに切り替えたエブレンはアンクルピックからバックに回る。

前方に倒し、ワンフックのエブレンが前転でバックをキープする。上体を起こして、振り返ろうとしたカサンガネイは前方にすかされガードを強いられる。足を一本抜いたエブレンが、左のパンチをいれボディロック&左のパウンドをうちつけ時間となった。

最終回、エブレンが右オーバーハンドを空振りする。しっかりと間合いを取るカサンガネイは、左フックを放つ。足を使い、右ローを蹴ったカサンガネイ。ジャブを受けたエブレンも前に出て、左をヒットさせる。ジャブを相打ちからカサンガネイがアッパー、エブレンもボディを返す。ワンツーの右を当てたエブレンが、引き続き前に出て左を当てる。カサンガネイの右は胸に当たり、顔面でないとエブレンがアピールする。

残り2分を切り、圧で上回るエブレンがダブルレッグを決める。ハーフでコントロールし、カサンガネイのフィジカル全開のリバーサルを許さなかったエブレンは、バックに回りボディトライアングルにと捕える。絞め狙いつつ、最後は後方から殴ったエブレンに対し、カサンガネイもエルボーを後方に打ちこむなかで時間を迎えた。

2Rはカサンガネイ、3Rはエブレン。初回のテイクダウン狙い=エブレンと、打撃では優勢だったカサンガネイ──果たして、ジャッジはどのように判断するか。結果、スプリットに割れた勝負はエブレンが競り勝ち、個人的に連勝を15とし、対抗戦でBellatorの5連勝に導くと「接戦だった。2Rはチャンピオンらしくなかった。でも、そういうもんだ。時にはノックダウンされることもあるけど、盛り返して勝ったんだ。2Rはただ生き残りを狙ったこともあった。3Rを支配しようと思った」と話した。


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45 BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL vs Bellator キック ジャイソン・ジャクソン セドリック・ドゥンベ レイ・クーパー3世

【PFL vs Bellator】ジャクソンがカーフ&パウンドでクーパーに2RTKO勝利。Bellatorが無傷の4連勝

<182ポンド契約/5分3R>
ジャイソン・ジャクソン(ジャマイカ)
Def.2R0分23秒by TKO
レイ・クーパー3世(米国)

ジャクソンが軽快なステップから右カーフを蹴る。クーパーも前に出ていくが、ジャクソンはジャブで止めて右カーフにつなげる。クーパーはジャブから前に出て、ジャクソンの右に左フックを返す。ジャクソンはクーパーの前進をバックステップでかわしてジャブと右カーフ、クーパーの踏み込みに合わせて、ジャクソンが右カーフを蹴る。

ジャクソンがじりじりとプレッシャーをかけて強烈な右カーフキック。これを効かせると、クーパーのダブルレッグを切ってケージに押し込む。逆にジャクソンがダブルレッグでテイクダウンすると、インサイドガードから身体を起こしてパンチを落とす。

ガードポジションでジャクソンをホールドするクーパー。残り1分を切るとジャクソンがクーパーの顔を押してヒジ。さらに上体を起こしてヒジを連打すると、クーパーが亀になってヒジを浴び続ける。ここはラウンド終了のゴングに救われる。

2R開始早々、ジャクソンが右カーフを蹴ると、クーパーが崩れ落ち、ガードで引き込む。そこにジャクソンが一気に襲い掛かってパウンドを連打し、レフェリーが試合を止めた。事実上、カーフキックでクーパーを戦意喪失に追い込んだジャクソン。これで対抗戦はBellator4連勝という結果になった。

試合後、ジャクソンは「ラッシュすれば早く終わることはわかっていたけど、スタミナをテストしたかった。でもレッグキックを怖がっていることが分かっていたので、落ち着いてフェイクを織り交ぜて戦った。でも、俺のレスリングも凄いだろう?」と試合を振り返ると「セドリック・ドゥンベ、お前と戦いたい。お前と!」と叫んだ。


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45 BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL vs Bellator キック ブルーノ・カッペローザ ワジム・ネムコフ

【PFL vs Bellator】ヘビー級転向のネムコフが、肩固めでカッペローザを失神させBellatorが3連勝に

<ヘビー級/5分3R>
ワジム・ネムコフ(ロシア)
Def.2R2分13秒by 肩固め
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)

間合いを測る両者、ネムコフが右カーフを蹴る。ダブルジャブから右、そしてハイを蹴ったネムコフが、打撃戦のなかでテイクダウンへ。尻もちからすぐに立ち上がったカッペローザが、逆ケージにネムコフを押し込む。自ら離れたカッペローザは、右カーフをチェック。ネムコフはジャブを当てると、さらにワンツーで右をしっかりとヒットさせる。カッペローザは下がらず前に出るが、ジャブからスピニングバックキックで行く手を阻まれる。

ボディジャブ、続いてジャブから右ハイを狙ったネムコフが手数&精度で上回る。カッペローザはジャブを貰って右を返すが、ジャブやワンツーを打たれる場面が目立つ。スピニングバックフィストで姿勢を乱したネムコフが、すぐに圧を掛けていく。高い位置への蹴りを多用するネムコフは、その後もジャブを効かせるとラウンド終了間際にワンツーの右を当て、初回をリードした。

2R、右ローをキャッチして、右ハイを見せたネムコフは近い距離になると間合いを取り直す。スイッチするカッペローザはワンツーでステップイン。さらにカッペローザが右に右を合わせると、流れが変わりそうになったところでネムコフはダブルレッグでテイクダウンを奪う。

ハーフから肩固めをセットしつつダイレクトでマウントを取ったネムコフが、反対側に体をスライドさせるとカッペローザを落ち、スーパーファイト・ヘビー級のベルトをマイク・タイソンから肩に置かれた。

Bellatorの3連勝としたネムコフは「ヘビー級はまだ新しいけど、これから上手くいくことを願っている。次はタイトル戦を戦いたい。このベルトはゴージャスだから、手にしたかった」と話した。果たして、彼が狙うヘビー級タイトルはPFL、Bellatorのどちらになるのか──気になるところだ。


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45 BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL vs Bellator チアゴ・マヘタ・サントス ヨエル・ロメロ

【PFL vs Bellator】ロメロがサントスの右足をローで破壊。判定勝利でBellatorに2勝目をもたらす

<ライトヘビー級/5分3R>
ヨエル・ロメロ(キューバ)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
チアゴ・マヘタ・サントス(ブラジル)

サウスポーのロメロ、オーソドックスのサントス。共に前後にステップする。ロメロはインローと前足への関節蹴り、サントスも右ミドルを蹴る。ロメロが左ミドルを蹴ると、サントスは右ストレート。前に出るロメロは左ストレートから右フックを返し、左ミドルを蹴る。サントスはロメロのステップインに右ストレートを合わせる。ロメロがじりじりと前に出て、サントスが足を使う展開が続くなか、終了間際にロメロが左ストレートからパンチをまとめた。

2R、ロメロが左ミドルとインロー、ワンツーから左ミドル、ダブルレッグを見せる。距離を取ったサントスは右の前蹴りと左のアウトロー、ワンツー、右ミドルから左フックとリーチを活かした攻撃を繰り出す。サントスがサウスポーにスイッチすると、ロメロはサントスの前足にローを集める。

サントスが右フックを強振するも、ロメロは空振りさせる。ロメロはインローを細かく当て、手のフェイントから左ローを蹴る。ロメロがインローを蹴ると、サントスがバランスを崩す。サントスはパンチで前に出ていくが、ロメロがバックステップしてインローを当てる。

3R、ロメロが左のロングフック、オーソドックスのサントスも右ストレートを返す。サントスがサウスポーに構えると、ロメロがすかさずインローを蹴る。これでサントスの身体が大きく流れ、ロメロはすかさず左のヒザ蹴り。右腕を差してサントスをケージに押し込む。

ここは距離が離れ、サントスはオーソドックスに構える。ロメロはじりじりと前に出て左ストレートから右フック、サントスがサウスポーになると手のフェイントからインローを蹴る。ロメロはサントスが構えをスイッチしても前足にローを集める。サントスはオーソドックスから右ストレートを狙うが、ロメロが左フックを打ち返す。試合はロメロが判定勝利し、これでBellatorが2勝目を挙げた。


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45 AJ・マッキー BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL vs Bellator キック クレイ・コラード

【PFL vs Bellator】AJ・マッキーがクレイ・コラードに何もさせず、腕を極めBellatorが先勝

【写真】最初に流れを掴み、そのまま勝利を手にした(C)PFL

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキー(米国)
Def.1R1分10秒by アームバー
クレイ・コラード(米国)

サウスポーのAJに対し、左ローを蹴ったコラード。AJはサイドキックから左を伸ばし、ダブルレッグでテイクダウンを決める。コラードが上体を起こしたところでギロチンに捕えたAJ引き込む。頭を抜いたコラードに即、三角絞めをセットしたAJが、コラードが頭を抜いたところで左腕を伸ばしタップを奪った。

「ゲームブランは、もう少し打撃戦をしてからテイクダウンすることだった。正しいタイミングで腕を極めることができた」とAJは語り、颯爽とケージを後にした。


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BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL vs Bellator アーロン・ピコ キック ヘンリー・コラレス

【PFL vs Bellator】ピコがコラレスを終始圧倒。ヒジの連打で1RTKO勝利

<ライト級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
Def.1R4分53秒by TKO
ヘンリー・コラレス(米国)

ピコが圧力をかけてジャブを突く。コラレスにケージを背負わせると右ローを蹴り、シングルレッグでコラレスに尻餅をつかせる。コラレスが背中を見せて立つと、ピコが再びシングルレッグに入ってバックにつく。ピコは離れ際に右ハイを蹴り、ワンツーから左フック、ダブルレッグでテイクダウンする。

ピコは立ち上がるコラレスをケージに押し込んで、右ヒジと左フックからシングルレッグに入ってバックにつく。再びピコはコラレスをケージに押し込んだままヒジ&ヒザ、スピニングバックエルボーも当てる。距離が離れるとピコは関節蹴りと右ハイキック、コラレスをケージに押し込んで再びヒジ・ヒザ。ジャブを当てて右ロー、右フック、ダブルレッグでテイクダウンする。

サイドで抑え込んだピコは鉄槌とヒジ。コラレスがケージに身体を預けて立とうとするとヒザ蹴り。これでコラレスの動きが止まり、ピコはパンチとエルボーを連打。これでコラレスの動きが止まり、ピコがTKO勝利を収めた。

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BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL vs Bellator キック クラレッサ・シールズ ケルシー・デサントス ボクシング

【PFL vs Bellator】ボクシング五輪金メダリストのシールズ、MMA3戦目はスプリット判定勝利

<165ポンド契約/5分3R>
クラレッサ・シールズ(米国)
Def.2-1:29-28.28-29.29-28.
ケルシー・デサントス(米国)

デサントスが右ロー、シールズがジャブを突いて右フックを当てる。デサントスの右にシールズが右を合わせると、デサントスが組みつく。シールズがケージに押し込み、デサントスは右手で首を抱えつつ、足をかけてテイクダウンする。デサントスがハーフガードでトップキープすると、シールズは足を引っかけるだけで動きがない。デサントスはマウントに移行してシールズの左腕を取って腕十字へ。腕が伸びるシールズだがタップはしない。

2R、シールズが右ストレートから左、ジャブでプレッシャーをかけてデサントスのダブルレッグを切る。シールズがパンチで前に出ると顔をそむけるデサントス。シールズが強烈な左ボディを打つと、デサントスの右のガードが下がる。デサントスも左ミドルを蹴るが、シールズは右ストレートから顔面とボディにパンチを打ち分ける。デサントスは距離が詰まると首相撲からヒザ蹴り。

シールズは右フックを放ち、左ボディからパンチをまとめる。デサントスも右ストレートから組んでバックにつくが、シールズが正対してヒザ蹴りを突き刺す。さらにシールズはボディにパンチを放ち、デサントスが首相撲につかめると顔とボディにパンチを連打し、右フックを強振した。

3R、シールズがジャブを見せて右フック、ワンツー。デサントスはサイドキックでシールズの前進を止める。シールズはジャブから右のロングフック、デサントスの右打ち終わりに右フックを当てると、再び右フックから連打をまとめる。デサントスも必死にダブルレッグで組みついて、スタンドでバックへ。首に手を巻くようにしてテイクダウンすると、一気にマウントポジションをとってパンチを落とすが正確性に欠ける。

判定はスプリットでシールズの勝利。シールズは「このスポーツを尊敬しているから、凄く練習をしてきたけど簡単じゃなかった。ジムで練習を続けてきたのに腕を取られて、最後までしっかりと試合を組み立てることができなかった。初回は力強く戦えて、2Rは痛めつけた。最終回も最初は良かった。この試合を受けてくれたケルシーに感謝している」と試合を振り返った。

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