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iSMOS01 Other MMA Result ブログ 北岡悟 近藤有己

【iSMOS01】試合結果 北岡悟は小金翔とドロー。今後、活動が続く時ルールはどうなるのか

【写真】全試合終了後の閉会式を終え、北岡は小金に感謝の言葉を伝え続けた(C)MMAPLANET

7月31日(金)、横浜市中区のパンクラスイズム横浜で北岡悟が主宰したiSMOS01が開催された。

5分✖3R、インターバル2分、ブレイクなし、判定なし=時間切れドローというルールが採用された同大会。メインで北岡は小金翔とドロー、セミで近藤有己が餅瓶太をパウンドアウトするなど、北岡大会でパンクラスイズム勢は2勝2分けだった。

大会の継続を希望する北岡だが、その場合も今回のルールは踏襲されるのか。また話を訊いてみたいものだ。

iSMOS01
<71キロ契約/5分3R>
△北岡悟(日本)3R
Draw
詳細はコチラ
△小金翔(日本)
<78キロ契約/5分3R>
○近藤有己(日本)1R4分08秒
TKO
詳細はコチラ
×餅瓶太(日本)
<61キロ契約/5分3R>
○矢澤諒(日本)1R2分09秒
KO
詳細はコチラ
×大井洋一(日本)
<73キロ契約/5分3R>
△友實竜也(日本)3R
判定
詳細はコチラ
△木村裕斗(日本)
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Interview iSMOS01 J-CAGE ブログ 北岡悟 小金翔

【iSMOS01】終了直後、控室で北岡悟が話したこと。「戦う準備はしないといけないし…したいですよね」

【写真】パンクラスイズムからツーブロックほど離れたジムに控室は設けられており、スタッフや出場選手たちが帰り支度と後片付けをするなか北岡に話を訊いた(C)MMAPLANET

7月31日(金)に横浜市中区のパンクラスイズム横浜で自らのイベント=iSMOS01を開き、メインで小金翔と分けた北岡悟。

試合後にメイクで感謝の言葉を口にし続けていた北岡──控室に戻った直後に、少し落ち着いた感のある彼に話を訊いた。


──試合後のインタビュー、そしてマイクで『ありがとう』という言葉が何度も聞かれました。今の気持ちはそこに集約されますか。

「もう、落ち着いてきて色々と反省し始めていますけどね。もう試合内容とか……。まぁ、こういうルールだから。1Rの終盤に一瞬、リリースして打撃でいっても良いのかなと思ったのですが、チャンスを与えるだけでバカくさいなって。何で俺が向うに勝つ可能性をあげないといけないのか。俺の方が圧しているのにって思いましたね。

案の定、狙っているのはチップで。でもジョニー・ケースの時の経験があるから、八隅さんに教えてもらって頭の位置も修正してきました。力を使って倒すのも、それこそリリースと同じでチャンスをあげることなので。それを繰り返して、攻め返してくるのが小金君のスタイルだし、無理やり力を使って倒すことはないと思いました。

2Rの最初に右フックが当たって、効いて下がったのも分かったけど、だからって打撃でいくのは僕のスタイルじゃない。これで徹底してやろうというのは、2Rの終わりに決めました。インターバル中に八隅さんに、『これでやり切るんで』って伝えていました」

──ドロー覚悟で?

「引き分けになる可能性は凄く高いとは思っていましたけど、とにかくやり切ろうと。それが今日のテーマだから。決着をつけないと勝ちじゃない……もちろん色々なことは思いましたけど、自分で決めたルールなので。ブレイクが入らないというのもそうだし、ルールの特性を生かして自分が負けないよう……勝つチャンスを増やそうと思ってやりきりました」

──大会の主催者として、良い試合をするために動こうと思うことはなかったですか。

「それは思わなかったです。いつもの試合と変わらなかったです。これをやり切るのも、俺の格闘技だと思ったし。何か残念ながら、青木真也が過りましたね。あの世羅(智茂)さんとの試合が」

──私もあの試合を思い出しました。2人して主役の大会で渋い試合になったと。

「いやぁ、なんか繋がりを感じます。青木がアルバレスに勝って、俺が五味に勝った時も繋がりを感じたけど……いやぁ、繋がっているッス。彼がどういうリアクションをするのかは分からないですけどね。『衰えたね』って話をされるかもしれないし。ただ胸を張れる部分はあるというか……コンディションが良い状態で、戦いをやりきれたという気持ちはあるから。

同時に控室に戻ってくる時に、星は戻せていない。1年半、勝てていないとは思いました。けどソウザやケースとやった時より進歩できた部分は自分のなかで感じることはできました。この状況──このジム、あの相手とやって負けたら引退した方が良いですからね。

高島さんも言っていたように、本当に弱い選手ではないし。彼は自分の強さを本当に分かっていないんです。勿体ないです。体も本当に強いし、気持ち弱くないのに」

──小金選手の話になってしまいますが、この試合でのドローは彼にとっては負けです。そしてこのルールですし、引き込もうが動いた方が目標に近づけたのではないかと思います。ただし、これが小金選手の誠実さ、必死の戦いだったかと。

「ハイ、一生懸命戦った結果です」

──北岡選手としても、対戦相手にあれだけ感謝して戦うということは過去になかったのではないでしょうか。

「それは試合後だからですよ。戦っている時はそんなことないし、試合後は川尻さんの時も感謝していましたよ」

──では試合前に話していたように、明日からRIZINとのテーブルにつくことができますか。

「う~ん、どうかな……。RIZINがどう思うかですよね。オファーがあるなら、9月に戦える準備をしないといけないです。正直、この大会を開くにあたって協力いただいた方に、感謝の言葉を直接伝える時間は作らないといけないです。その時間は取らないといけないですけど、戦う準備はしないといけないし……したいですよね。そこに関しては、生き長らえたという気持ちはあるッス」

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iSMOS01 J-CAGE Report ブログ 北岡悟 小金翔

【iSMOS01】北岡悟が小金翔をケージに押し込み続け、時間切れドロー。主催者として第2回大会を示唆

<71キロ契約/5分3R>
北岡悟(日本)
小金翔(日本)

開始早々、小金が右の飛びヒザ。それをかわした北岡は、すかさず組み付き小金をケージに押し込む。相手の右足へのシングルに切り替える北岡。耐える小金に対し、ヒザを着いてダブルを狙うなど、小金をケージに押し込み続けるが、小金も倒されない。残り1分のところで、体を反転させようとした小金。しかし北岡も、相手の右足を抱えて離さず、ファーストラウンドを終えた。

2R、右ストレートを繰り出す小金。北岡は右フックを当てながら組み付き、ケージ際でテイクダウンを狙う。小金は右腕を差し込み、北岡のクラッチを切ろうとするが、北岡はダブルに切り替えて小金に尻もちを着かせる。足を抜こうとする小金。北岡は抱えた右足を離さない。立ち上がった小金に密着し、ケージに背中を着けさせる北岡へ、小金もパンチを放つが北岡も離れない。小金が右腕を差し込み、カットしようとしたところで北岡が捻り、尻もちを着かせたところで2Rが終了した。

最終R、北岡が左ミドルを放つ。手を前に出しながら距離を詰める小金に、ダブルを仕掛けた北岡は、そのままケージ際へ。足を広げた小金に対し、シングルに切り替える北岡。ケージづたいに動く小金に、付いていく北岡がシングルで押し込む状態が続く。しかし残り1分30秒のところで、四つの状態から北岡をケージに押し込み返す小金。北岡はケージを背にしながら足をかけていくが、倒すことはできない。それでも脇を差しながら体勢を入れ替えた北岡が、再びシングルで小金をケージに押し込む。小金がバックを狙ったところで、相手の体勢を崩した北岡が、リフトアップから小金に尻もちを着かせたところで、試合終了のゴングが鳴った。

試合結果は時間切れドロー。
試合終了後、小金はRIZINでの再戦を希望。今大会の主催者でもある北岡は、「やり切った」と笑顔を浮かべ、第2回大会の開催を示唆した。

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iSMOS01 J-CAGE Report ブログ 近藤有己 餅瓶太

【iSMOS01】近藤有己が餅瓶太の飛び込みパンチをかわし、最後はTD→パウンドでTKO勝ち

<78キロ契約/5分3R>
近藤有己(日本)
1R4分08秒 by TKO
餅瓶太(日本)

サウスポースタンスで前に出る近藤が、いきなり左ストレートで餅に尻餅を着かせる。餅のフックをかわしながら、インからパンチを突く近藤。しかし餅のパンチも近藤の顔面を捉え始める。前に出てくる餅に右フックを振るう近藤。餅の左ストレートに対し、インから右を合わせていく。相手をケージ際に追い込み、左ハイを繰り出す近藤。餅も距離が詰まると左右フックを振るう。そんな相手をジワリジワリ、ケージに追い込む近藤。餅がマウスピースを吐き出したか、レフェリーが試合を中断する。

再開後、餅は左右のパンチ。近藤もパンチとローを当てる。餅が飛び込みながらパンチを繰り出すと、下がりながらパンチを当てる近藤。さらに組み付き、テイクダウンを奪うとパンチを連打する近藤が、さらにバックマウントからパンチを落としたところで、餅のセコンドがタオルを投入した。

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iSMOS01 J-CAGE Report ブログ 友實竜也 木村裕斗

【iSMOS01】友實竜也が打撃&スクランブルで優位に立つも、デビュー戦・木村裕斗と時間切れドロー

<73キロ契約/5分3R>
友實竜也(日本)
木村裕斗(日本)

これがプロデビュー戦となる木村、ジャブとローで牽制するも、友實が強い右ローを当てる。木村は組み付こうとするが、それをカットした友實が木村をケージに追い込んでいく。友實が右ハイから右フック、組むと木村をケージに押し込み、さらにテイクダウンを狙う。木村は身体を返して背中を着けない。ガブる友實が、スタンドでバックを狙うと、足技でテイクダウンを仕掛ける木村。しかし友實も完全に倒されることはなく、立ち上がって木村をケージに追い込む。離れ際、木村が右ヒジ。これをかわした友實は、右のパンチを振るう。

木村のテイクダウンにカウンターで投げを合わせる友實。木村もこれをディフェンスし、友實をケージに押し込んでいく。頭を押っ付けて相手のボディにヒザを入れる木村だったが、友實が体勢を入れ替え、有利に見える形で1Rを終えた。

2R、友實がプレッシャーをかけて右ロー。木村は左フックを合わせる。打撃で優位に立つ友實に対し、木村はテイクダウンを仕掛けるが、反対に友實が上を取る。木村は体勢を入れ替えるも、抑え込めず立ち上がる。さらに組み付いてきた木村をガブって上をキープする友實。木村は友實の右足を抱え押し込むと、友實はケージを背にして立ち上がり、体勢を入れ替える。

残り2分、離れた友實が右クロス、右ロー、そして左ミドルを入れる。下がる木村は、テイクダウンを仕掛けるも、友實はカット。ここで木村は体を返してバックを奪う。友實は立ち上がり、正対して木村をケージに押し込む。離れると打撃を振るいながら、ケージに追い込む友實。飛びヒザ、右ローからシングルを仕掛けて2R終了を迎えた。

最終R、左ジャブで距離を取る木村に対し、踏み込んでパンチを当てる友實。距離が近くなると組んでテイクダウンを仕掛ける木村だが、常に友實が切り替えして、グラウンドでも優位なポジションを奪う。ここでレフェリーが試合を中断。木村の右目周辺から大量の出血が見られる。友實はカメラに対して、優位をアピール。

同じ体勢で再開後、上にいる友實はパウンドを浴びせていく。これを嫌がる木村のバックを奪った友實は、動く木村の上を取り、強いパンチを振るう。そして左腕で木村の首を抱え、しぼり上げる友實。これを耐えた木村がバックを狙うが、友實は立ち上がる。ケージ際の攻防から友實が離れたところで、再びレフェリーが中断。木村は出血は多いが、すぐに止まった。再開後、試合は残り1分半。友實が右ミドルハイから右ヒザ。右の前蹴りから左右の飛びヒザを繰り出す。

残り1分のところで木村は組み付くが、これをカットした友實がシングルバックからパンチを入れる。前転して友實の右足を取り、アンクルを仕掛けるが極まらず、試合は終了した。

今大会は判定決着がなく、結果は時間切れドローに。
試合を優位に進めていると思われた友實は、試合後にフィニッシュできなかったことを悔しがり、木村は「全局面で良いところがなかった。情けない」と淡々と語った。

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Interview iSMOS01 J-CAGE ブログ 近藤有己 餅瓶太

【iSMOS01】不動心、餅瓶太戦へ。「この仕上がりだからできる動きを見て欲しい」(近藤有己)

【写真】取材の日は一般の柔術クラスでたっぷりと汗を流していた (C)MMAPLANET

本日31日(金)に横浜市中区のパンクラスイズム横浜で開催されるiSMOS01で、近藤有己が餅瓶太と対戦する。

18歳で初マットを踏み、既に24年が過ぎた。「最初に格闘技をやりたい、戦いたいと思った時に──何でも有り、制限がなるべくない戦いが良いと思いました」、「やりたくてやっているというのは若い頃から変わらないですね」、「皆に仕上げてもらった強い自分を見て欲しい」。常に微笑みを湛えながら話していた近藤は、今夜も無の境地、不動心でケージに足を踏み入れいるのだろう。


──新型コロナウィルス感染が広がる以前、2月にパンクラスで試合をしてから5カ月、北岡選手が主宰するiSMOSで戦います。この大会に出ようと思ったのは?

「代表の北岡……北岡代表から話をもらって……」

──ぜひ、いつも使われている呼称でお願いします(笑)。

「アハハハハ。北岡から話をしてもらい、とにかく試合がしたかったので、是非ともやりたいと二つ返事で試合に出させてもらうことになりました」

──北岡選手を助けたいという気持ちはどこかにありましたか。

「いや、逆に助けてもらっています。本当に試合がしたかったので。コロナで世の中がどうなっていくのか分からないなか、大会を開いてくれるってことで。北岡が自分でやろうというのは凄いことです。本当に凄い、ホントに凄いです。凄いとしか言えないですが(苦笑)」

──パンクラスでプロデビューをしてから24年が過ぎ、年齢としても45歳になりました。今も近藤選手がケージに入り続けるのは、単刀直入になぜなのですか。

「そうですね……本当に自分でもその明確な理由が分からないんです。戦いたいから……やりたいから試合に出ている。それが一番かと思います」

──これだけの実績を誇りながら、いわば皆から尊敬を集めてはいるもののイベントの中で主役ではなくワン・オブ・ゼムとして戦い続ける。失礼な言い方かもしれないですが、特にスポットが当たるわけでもない試合順であったり、戦うことを実生活のビジネスに生かすということでもない。それを想うと、MMAはあまりにも過酷だと思うのですが、それでも打撃有りのMMAに拘る理由を教えていただけますか。

「最初に格闘技をやりたい、戦いたいと思った時に──何でも有り、制限がなるべくない戦いが良いと思いました。そういうモノがやりたいと。だから……ですかね(微笑)」

──同年代のMMAファイターの多くが一線を引き、柔術などを嗜むようになることが多いですが。

「う~ん、自分はそうはならなかった……ですね。戦える限り、MMAを戦い続けたい。おかげさまで元気いっぱいやらせてもらっているので、続いているという感じですね。ところどころケガもありましたが、ありがたいことに治って続けられることができています」

──MMAを戦い続ける。その気持ちは勝ちたいという想いとイコールなのでしょうか。

「それで言うと、もちろん勝ちたいです。勝ちたいのですが、戦いたいという気持ちの方が強いです。そっちですね」

──そのためには若い連中に混ざって、ハードなトレーニングをこなさないといけないです。

「そうですね。仕事があるのでプロ練は水曜日の昼だけで、あとは夕方からのクラスで一緒にやらせてもらって。今は戦いたくてやっているというのを、以前よりも感じています。いや……やりたくてやっているというのは若い頃から変わらないですね(微笑)。

運よく戦績も残せて、注目の集まるところでも戦わせてもらい、メディアでも紹介とかしてもらってきましたけど、根本としてあの頃も今もやりたいからやっているという部分は変わりないです」

──105試合です。これまで戦ってきた数は。

「あっ、そうですか。有難いことです」

──有難いというか、ほとんどない記録です。

「独り身ですし、田舎の家族は呆れています(笑)。やはり『そろそろ、どうなんだ?』というのは言われますけど、そこはもう聞く耳を持っていないです」

──年齢とともに戦い方も変わってきたと思います。あの当て勘の良さと勢いのある打撃から、地道な作業……攻撃をもらわず工夫して戦うという風に。

「それを言うとバッバッバッというのを忘れていた面があるので、また思い出して戦いたいと思います。日々の練習のなかで、自然と変わってきて──あの戦い方を忘れてしまっていました。

なぜ戦い方が変わったのか、その答えは出てこないです。出てこないですけど、自分なかで楽をしようと思っている部分があるのかもしれないですね」

──いえ間合いを図り、タイミングを考えてしっかりと戦うことは決して楽ではないと思います。

「続けてくるなかで、持っていなかったことができるようになったというのはあります。でも、同時にそれをすることで自分の悪い癖とかも出てきて、何かを失ったのかと思います。だから、またバッバッというのを取り戻したいというのはありますね」

──一時期、3分3Rを戦うこともありました。

「3分✖3Rは早いですね。ただ、そこまで深く考えずに戦って……アッという間でした(笑)。でも組んでもらっていることが本当に有難いことなので」

──では試合に向けて仕上がり具合の方は(※インタビューは22日に行われた)いかがですか。

「本当に皆と良い練習をさせてもらっているので、仕上がりは良いです。MMAのスパーリング、ミット打ち、色々なクラスに出させてもらっているので、クラスに出る毎に勉強になっています。

傍から見ていると定かではないでしょうが(笑)、自分では成長していると感じています。そうですね、成長をさせてもらっています」

──では対戦相手の餅瓶太選手、どのような選手だと考えていますか。

「トータルでできるのですが、組み技の方が得意かと思います。組みが強いですね」

──対して、近藤選手の採るべき手段は?

「あまりフットワークを使うとかは考えていないです。組まれても、そこで上回るモノを出したいと思います」

──今回は無観客でライブ配信がされる大会です。どのような試合を視聴してほしいですか。

「熱い戦いです。皆のおかげで良い仕上がりなので、この仕上がりだからできる動きを見て欲しいです。やりたくてやっているというのは若い頃から変わらないですね」

──勝手な想いなのですが、『45歳でも頑張っているな』とかでなく、『近藤、スゲェな』と思ってしまう試合を期待しています。

「なんか、今、凄く嬉しいです(微笑)。ありがとうございます。頑張ります。この試合だけでなく、これからも頑張ります。変わらずやり続けます」

■iSMOS01計量結果

<71キロ契約/5分3R>
北岡悟:71.35キロ
小金翔:71.35キロ

<78キロ契約/5分3R>
近藤有己:77.9キロ
餅瓶太:77.8キロ

<61キロ契約/5分3R>
大井洋一:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<73キロ契約/5分3R>
友實竜也:73.15キロ
木村裕斗:72.7キロ

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iSMOS01 J-CAGE News ブログ 北岡悟 友實竜也 大井洋一 小金翔 木村裕人 矢澤諒 近藤有己 餅瓶太

【iSMOS01】計量終了 北岡悟「小金翔と北岡悟の真剣勝負をニコニコプロレスチャンネルで」

【写真】マスク着用、ジョイントマット1枚分のソーシャルディンスタンスを取ってフェイスオフが行われた (C)MMAPLANET

30日(木)、明日31日(金)に横浜市中区のパンクラスイズム横浜で開催される無観客大会=iSMOS01の計量が行われた。

4試合に出場する全8名の選手は問題なく、計量をクリアしそれぞれが以下のようにコメントした。


小金翔
「今回、クラウドファンディングをして試合をする場所を提供してもらったことを感謝しています。ただ明日は真剣勝負なので全力で僕が勝ちに行きたいと思います」
北岡悟
「明日は小金翔と北岡悟の真剣勝負をニコニコプロレスチャンネルで見てください。宜しくお願いします」

餅瓶太
「和神会所属、栃木から来た餅瓶太と申します。今回のカード、正直に言ってバグみたいなものだと思っています。もう、どうせなら結果もバグみたいな結果にしたいと思います。皆さん、その瞬間を明日、夜8時からニコニコチャンネルでご覧になってください」
近藤有己
「試合ができる喜びでいっぱいです。明日、一生懸命やります。宜しくお願いします」

大井洋一
「北岡さんから連絡が来て、断る選択肢はなかったです。選ばれたことが凄く嬉しくて、あとはしっかりと戦って勝つことまでが求められていると思うので、しっかり勝つというところまで明日見せたいと思います。ありがとうございます」
矢澤諒
「明日は全力で戦って勝ちに行きます。見ていてください」

友實竜也
「試合ができて嬉しいです。頑張ります。宜しくお願いします」
木村裕斗
「プロデビュー戦で相手の戦績もキャリアも全然、俺より上で。でも全然勝負できないとは思っていないので。明日は全力で頑張ります」

■ iSMOS01計量結果

<71キロ契約/5分3R>
北岡悟:71.35キロ
小金翔:71.35キロ

<78キロ契約/5分3R>
近藤有己:77.9キロ
餅瓶太:77.8キロ

<61キロ契約/5分3R>
大井洋一:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<73キロ契約/5分3R>
友實竜也:73.15キロ
木村裕斗:72.7キロ

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Interview iSMOS01 J-CAGE ブログ 北岡悟 小金翔

【iSMOS01】北岡悟と対戦、小金翔「自分を変えたい、人生を変えたいというタイミングで」

【写真】取材は27日、iSMOS出場選手のPCR検査があった都内・某所で行われた(C)MMAPLANET

31日(金)に横浜市中区のパンクラスイズム横浜で行われるiSMOS01で北岡悟と対戦する小金翔。

PXCからREAL、そしてZSTでライト級チャンピオンとなった小金の目標はRIZIN出場だ。そのために戦い、模索してきた彼に北岡戦のオファーが届いた。

小金世代の選手にとって、北岡悟という存在は余りにも大きい。そんな相手を戦うことに関して、小金は「自分との戦いでもある」と言った。


──PCR検査を終えて、今どのような気分ですか。

「こうやって検査しているんだなって。勉強になりました」

──現状、濃厚接触者であるか症状らしきものがある人でしか、なかなかPCR検査を受けられないなか、試合に向けて新型コロナウィルスへの恐れというものはありましたか。

「完全にシャットアウトはできないのでしょうが、自分ができることはやっていました。仕事と練習以外は移動することなく。無症状がコロナの特徴ですし、練習仲間がなっていることもあります。でも……これを恐れて練習しないとうわけにはいかないですしね」

──オファーは緊急事態宣言中だったと思いますが、このオファーを受けた時はどのような気持ちでしたか。

「ビックリしました。自粛期間で僕もほとんど練習はしていなかったので。でも緊急事態宣言が5月いっぱいで終わりそうでしたし、試合は7月の終わりだから6月、7月と準備ができるなら戦えるなと思いました。

3月のZSTで試合がなくなり、次はどこで試合をやるのかというのは考えていなかったですが、8月のZSTが有力候補で他から何かあるか待っている状態でした」

──PXCからREALに出場し、そこからZSTを選択して3年間戦い続けてきました。PXC参戦前にインタビューをさせてもらったことがあったのですが、この選択も意外でした。

「PXCのあとでREALに出ていた時に大会が行われなくなり、ZSTから高橋弘選手という強い選手とのオファーを貰いました。遣り甲斐があるので戦うことを決めたのですが、目を負傷して半年ほど戦えなくて。それでもZSTが高橋さんとの試合を組んでくれたんです。

その間、RIZINが盛り上がってきて……2017年の大晦日に観戦して、RIZINに出たいと思うようになりました。でもRIZINに出るにはベルトが必要だと感じ、一番近い環境にいたZSTで戦っていくことにしたんです」

──2018年10月にZSTのチャンピオンになりましたが、昨年はRIZIN出場を果たせなかったです。

「去年はまだRIZINはDEEPの選手が出るという感じが強かったので、葛藤はありました。自分もDEEPに出ようかとも考えましたし。ただ、昨年は親父を亡くして……そのことがあったので後半は試合ができる状況ではなく。そうしている間にZSTの体制が変わり、柳(武見)代表から『ZSTを良く試合。良いイベントにしていくので試合をしてほしい』と言ってもらい、そこは頑張りたいと思いました。

なので今年はDEEPとZSTで戦う気持ちあり、ここで実績を積んでRIZINで戦えるようにしていこうかと考えていて。3月はDEEPとZSTの大会があり、新体制のZSTに出ることを決めました。そうしたらコロナの影響でMMAの試合は中止になってしまったというのが、この試合が決まるまでの流れです」

──北岡選手の申し出は渡りに船だったのですね。

「ハイ。DEEPに出たら、そういうこともあるのかと思っていたのですが、それもRIZINに出ることができて……かつ誰かに勝つことが先だと考えていました」

──この間、ZSTで8連勝。それ以前との違い、どこが一番成長したと感じていますか。

「今、GENで練習させてもらっていてボクシングのトレーナーにパンチを教わり、皆にもレスリングやグラップリングを教わってきました。それまでは根性……気持ちでやってきていたのが(苦笑)、ちゃんと考えて戦うようになりました。

これまでの自分の知識ではそれができていなかったのですが、試合には色々な駆け引きがあることが分かりました」

──北岡戦に関して、自信のほどは?

「この間にタイトルを取るという経験もしましたし、オヤジが亡くなったことで色々と考えて、精神的に強くなれたと思います。以前は弱い自分が出てきていたはずですけど、今はチャレンジしたいという気持ちの方が強いです。自分を変えたい、人生を変えたいというタイミングで北岡選手からのオファーがあったので、そこをぶつけたいです」

──5分3Rのケージ戦というのは、過去3年なかったことですが。

「そうですね……ケージかリングというより、パンクラスイズム横浜のケージなので……。第3者という場でないから、北岡さんが普段から練習している場所で戦うことの方がケージやリングという問題より大きいと思っています。何があっても北岡さんは慣れているし。

でも、そこを気にしているとこの試合は成立しなかったです。それに僕も2、3回練習をさせてもらっているので大丈夫です」

──ケージの小ささは気にならないですか。

「ハイ。小さいですね(笑)。でも、それも言い出すとキリがないので。とにかく、この状況で戦う。それはオファーを貰った段階で分かっていたことなので、気にしてもしょうがないです。それに小ささに関しては、そこを踏まえて練習してきました」

──では、この試合で見せたい小金翔とは?

「北岡さんとの戦いなんですけど、自分との戦いでもあります。昔の自分だったら、北岡さんと戦うだけで心理的に怖気づいていたかと思います。でも、そこが一番格闘技に於いて一番大切なことで。メンタルをコントロールできないと動きもコントロールできない。練習通り動けること、それを試合で示したいです」

──当然、北岡越えはRIZINレーダーに掛る要素になるかと思われます。

「もちろん、そこは意識しています。勝てば可能性は広がるかと思いますが、とにかく試合に勝ってからのことです。なので、そういうことは考えないようにしています」

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Interview iSMOS01 J-CAGE ブログ 北岡悟 小金翔

【iSMOS01】小金翔と自主興行=iSMOSで対戦、北岡悟─02─「終わってRIZINとすぐに話ができるように」

【写真】今大会の正式名称は松本幼稚園「Presents iSMOS.1 Special sponsored Yutrition」。若い選手の頑張りについて話す時、北岡の表情は穏やかになっていた (C)MMAPLANET

31日(金)に横浜市中区のパンクラスイズム横浜でiSMOS01を開催する北岡悟インタビュー後編。

自らメインで難敵・小金翔と対戦する自主興行iSMOSの開催が近づくなか、プロモーターとしてiSMOS開催の意義、北岡悟のMMA大会について尋ねた。

<北岡悟インタビューPart.01はコチラから>


1回にしないつもりで『1』とつけました

──今回、クラウドファンディングがすぐに満額に達しました。

「それは嬉しかったです。誇りにもできますし、力添えになっています。ホント、それによって格闘技の試合……試合を見せるパッケージができたので」

──そこがiSMOSの根底にあると。

「たくさんの人に見てもらうために、ゲスト解説で芸能人が座っているというモノではない。格闘技を見てもらいたいです」

──4試合、北岡選手以外の出場選手にも注目が集まりますし、流されることなく視聴してもらえる機会かと思います。

「第1試合に出場する木村裕斗に関しては、ある一定の信用・信頼があります。体がそこまで丈夫だとは思わないですが、変わっていて僕のジムのヤツって感じです。一応、アマチュアでは全部勝っているので、メチャクチャ弱いわけではないです。

相手の友實竜也選手もDEEPジムで指導している時に、なんか緩く舐めて格闘技をやっていたのが、僕と知り合って競り合う試合ができる子になったんです。だから友實選手は、このイベントをやることになって出て欲しいなって、すぐに思い浮かんで。木村✖友實は、僕の遺伝子を持っている試合だと思います」

──2試合は大井……大井洋一選手と矢澤諒選手の顔合わせです。

「矢澤諒はこの試合はプロだけど、アマチュアなんです。この試合の内容如何では、またアマチュアの試合に出させます。結局、ウチのジムで選手志望でプロになりそうなレベルの人間は完全にプロデビューとなる木村以外に、矢澤ともう1人ぐらいなんです。で、矢澤にやる気があるなら試合を組むぞって伝えると、『大井さんと戦ってみたいです』と言ったんですよ。

彼は2月にDEEPのフューチャーキング・トーナメントに出て、優勝した選手に負けているんです。そのトーナメントに大井さんが出るかもしれないという話があったので、頭に過ったんだと思います」

──大井さんに関しては、選手以外の部分で付き合いもあるかと思いますが。

「そうですね、選手云々でない付き合いもありますが、練習も2度ほどしたことがあって……全然、強いですよ。選手として強いと思っています。

パンクラスのプレリミやDEEPのフューチャーキングで大井さんに勝てない選手は、間違いなくゴロゴロいます」

──後になって朝倉海選手との試合映像を視させてもらったのですが、朝倉海という選手がどういうファイターが理解したうえで、2度目の対戦であれだけ向かい合えるというのは、それこそプレリミとかオープニングファイトに出てくる選手と向き合っても動じないだろうなと思いました。

「ハイ、ちゃんとしたレベルの選手です。それでいてアマ修斗では勝ちきれてない。アウトサイダーでチャンピオンでありながら、アマ修斗にも出ている」

──格好良いですね。

「だから大井さんを相手に、矢澤がどれだけやれるのか。そういう試合です」

──セミファイナルは近藤有己選手が、餅瓶太選手と戦います。

「餅瓶多選手は知る人ぞ知る選手ですね。NXSUSの山田代表に対戦相手候補の名前を挙げてもらおうとしていた時に『餅選手が手を挙げている』と言ってもらえて。良い選手です。近藤さんも良いのを被弾すると効いてしまいますし、ガッチリと組み伏せられると厳しい試合になります。競る試合のなかで近藤さんの打撃の圧、当てる感覚を出してもらって勝ってほしいです」

──iSMOS.1、『1』という数字がついています。

「えっ? 一応、『1』にしています。1回にしないつもりで『1』とつけました」

──今大会のマッチメイクを見ても北岡悟が、選手以外のことを考えてだしているというのが伝わってきました。若い選手の話をするときの北岡選手は、本当に楽しそうですし。

「いやぁ、楽しいッスねぇ。それは楽しいです。だからプロモーターとしてやりたいっていう部分はあるかと。凄く良いカードを組めたと思っているし。格闘技が好きな人に届く、日本の格闘技が好きな人には。対象をギュッと絞ったところにはメチャクチャ熱い、血の通ったモノになっていると思うので」

──具体性のある話ではなくて、将来は客入れをするような形でiSMOSを開いていきたいという気持ちはありますか。

「それは凄くあります。色々と選手もいますし。ファイトマネーが上がって、負けても強い相手とばかり組まれるという選手もウチにはいます。そういう選手のチューンナップになる試合も創る必要があるかと思いますし」

──iSMOSはパンクラスイズム横浜強化策であり、北岡悟版のTTFCなのでしょうか。

「ちょっと違いますよね、TTFCとは。僕は自分のためにやっているし。選手が喜んで、僕も楽しめる。そういうモノですよね、やりたいことは」

──日本が強くなるとかは別次元?

「う~ん、それには金が必要ですよ。とにかく強くなるにはとかって──戦う場があって初めて言えることなので、色々な戦う場所があって良いと思っています。既存の修斗、パンクラス、DEEP、ZSTがちゃんと存在して続いて欲しいです。NEXUSも凄く有難いですし。

今回はそういう既存の団体から、嫌な横槍が一切入らなかったのでそこは凄く有難い……というか、何だろう凄く協力してもらっています」

──いやぁ、北岡選手に横槍を入れるなんて絶対に嫌ですよ(笑)。

「アハハハ。皆さん、凄く感じ良かったです。もう『エェ?』って思うぐらい。RIZINも映像を快く貸してくれましたしね」

──それこそ北岡悟が自分らしくやってきた結果ではないでしょうか。

「とある選手なんですが、クラウドファンディングのTシャルを送る作業をしていると、『大変でしょうから』ってわざわざ足を運んで取りに来てくれて。『金儲けをしようとしていないのが分かるから、応援したくなるんです』と言ってもらえて。

それこそ感染予防のために、スポンサードして応援してくれた人まで会場に来ることができない。それを皆さんが理解して応援してくれる。有難い話です。

コロナの間は近藤さんもそうだし、凄く弱いけどずっとジムに来る人間がいて。パンクラスのネオブラでようやく勝てて1勝4敗の大谷啓元(※インタビュー後の7月24日のネオブラTで宮島夢都希に敗れる)っていう選手で、弱いのにずっと練習しているんです。

近藤さんもあれだけのやってきた人が黙々と練習をしている。近藤さんや大谷のようなヤツに試合を組まないといけない。続けていると、大谷のように亀だって強くなっていく。ずっとやっているから。そういうのは俺のジムならではと思っているので、そんな選手たちが戦える場を創っていかないといけないです」

──では最後にファイターとして、一言お願いします。

「まぁ31日が終わってからですが、どっかのプロモーション……いや、違うな──RIZINですね。31日が終わってから、RIZINとすぐに話ができるように、その日までしっかりと生きる。そういうことですね」

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Interview iSMOS01 J-CAGE ブログ 北岡悟 小金翔

【iSMOS01】小金翔と自主興行=iSMOSで対戦、北岡悟─01─「俺がやる大会は何があっても飛ばない」

【写真】あくまでも自分の道を往く(C)MMAPLANET

31日(金)に横浜市中区のパンクラスイズム横浜でiSMOS01を開催する北岡悟。

なかなか試合の機会が巡って来ない、先が見えない状況で自主興行を開くことを5月に決めた。自身はメインで小金翔と対戦、舞台が整うことよりも自分で創る選択をした北岡に✖小金戦、iSMOSへの拘りを訊くと──そこには明白過ぎるほど北岡悟道が見られた。


──自主興行iSMOSが来週に迫ってきました(※取材は7月22日に行われた)。通常の試合前とは違いがあるかと思われますが、そのあたりは?

「同じだと思いますか(笑)。ただ、それぞれのエキスパートがいてくれるので、イベント運営に関しては『あとは任せました』という状況にはしています」

──では練習に影響が出るようなことはない状態になっているということですね。

「だからこそ、大変なんです。いや、大変とは言いたくない。練習をいつもと変わりなくやる、それに尽きます。いつもと同じだけのこと、それ以上のことをやってきているので。と同時にこの3年の反省すべき点は反省して、練習メニューを組んでいます。反省……反省じゃないか、後悔かな。それを踏まえてやってきました」

──後悔というのは、どういう部分にあったのですか。

「それは言いたくないです」

──練習を何度も拝見させてもらって、疲れているなという風には見えたことはありました。

「まぁ……そういうことかもしれないけど、今は凄く集中してやっているので。集中力が持たないとか、そういうこともあるけど変化……衰え、加齢……簡単にこういうことを言うのも嫌なんですけど、自分の変化は認めないといけないので。それを受け入れたうえで、どうやって勝つ可能性を高くできるのか。それを考えてやってきているつもりです。

ロータスでのグラップリング練習とTRIBEでのスパーリングなんかでも、ここで何をすべきなのかを心得てやっています。効率の悪いことをして、質を落とすことはしていないです。

結果的に今は抱えているモノが多いし重いから、それにより考えざるを得ない……いや、ちゃんと考えることができているのかどうかも怪しいです。考えないようにするために、集中しているという言い方もできるかと思います」

──まさに過去になかった経験ですね。

「ハイ。そうなると、『だから近藤(有己)さんは、ああいう風にしていたんだ』とか理解できることがたくさんあって、それが本当に有難いです。宇野(薫)さんが言ってくれていたことの意味も分かりました。近藤さんや宇野さんのような先輩が近くにいてくれることは、本当に有難いです。

僕は特に自分で経験するまで、周囲の人が忠告してくれたことも分からない人間ですし。でも、こうやって分かる時が来るのも、先輩が周囲にいてくれるからです。そこは本当に感謝しています」

──ところで5月に自主興行を開くと決めた時から、状況も変わってきました。RIZIN、DEEP、パンクラスと戦える場もiSMOSの前後でイベント開きます。自分でやらなくても、試合ができたかもと考えることはなかったですか。

「今はどの大会も急に中止や延期になる可能性があります。そういう可能性はゼロではない。でも俺がやる大会は何があっても飛ばないです。世の中、急に変わる可能性があるじゃないですか?

それでも俺の大会は絶対にあるので、そこは大きいです。あるのか、ないのかなんて考えずに5月からこの日に絶対に試合があると分かって調整ができましたからね」

──北岡選手自身の大会として、対戦相手も自ら選び決定したのですか。

「ハイ(笑)」

──小金選手が対戦相手となった理由は?

「最初に浮かんだことは、自分とある程度知り合いでこの状況でも僕と戦うために大会に出てきてくれる……そんな一定以上の信頼感があってベルトを持っている選手と戦うといことでした。

それがまず小金君で、そしてWARDOGのチャンピオンの鈴木一史選手──この2人だったんです。ただ、それから色や数字がある選手が良くないかっていうアドバイスをもらって、他の選手にも当たったこともありましたけど、速攻で断られました(笑)。

それでパンクラスの坂本靖さんに相談すると、とあるベテラン選手の名前が挙がって。その選手も、ダメ元で尋ねました。そうしたら練習をしてないってことで、やはりダメでした。その時に坂本さんから『こういう時は、ベテランとかよりも、北岡選手に勝ちたいと思っている若い選手の方が良くないですか?』と言ってもらって。なら最初に考えた小金君だろうと」

──最もタフな相手かと思います。

「そうですね。本人がその自分の強さを分かっていない、そんな強い系の選手です。体も強いし、リズムも独特です。テイクダウンディフェンスというより、テイクダウンをされてもすぐに立つ。そして相手が攻め疲れする。打撃も倒すパンチがあって、ムエタイ的なスタンスで蹴ることもできます」

──PXCからREAL、その後がZSTで王者になっていますが、修斗やパンクラス、DEEPでもライト級で上に来るだけの実力の持ち主ではないでしょうか。

「ランキングに入り、タイトルショットも全然あるぐらいの選手です」

──小金選手が対戦相手だと知った時、正直なところ、これは北岡悟のラストファイトになるかもしれないという考えは脳裏を過りました。そういう相手を欲したのですね。

「欲したというのか、なんか流れですよね。それが最初に思い浮かんだ選手だったし。実際、この場に出てきてくれますしね。本人はすぐに『やります』ということで、ZSTの柳(武見)社長も全く問題なかったです」

──小金選手はロータス世田谷にも来ていたメンバーですが、いつ頃まで練習をしていたのでしょうか。

「メンバーというほどは来ていないですね。彼は色々なところで練習している感じだったので。今はGENに落ち着いているようですけど」

──そういう小金選手に対して、北岡選手がやるべきことは?

「作戦の部分については言いたくないですけど、フィニッシュしないといけないです。どうせ、俺が攻め疲れするとか思っているんだろうけど、俺は攻めます」

──試合では、このサイズのケージで戦ったことは?

「記憶にないですね」

──普段から練習しているホームではあります。

「う~ん、そこも答えない……ということにしてください」

<この項、続く>