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【Bellator243】ボリッチ、体重オーバー&予想以上の実力者=ハメルにスプリット勝利で再起

【写真】健闘が目立ったハメルだが、ここまでできるなら体重オーバーは本当に悪質(C)BELLATOR

<154.6ポンド契約/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
マイク・ハメル(米国)

体重オーバーのハメルより、ずっとグッドシェイプに見えるボリッチが、パンチが交錯する中でバランスを崩す。力が入り過ぎているように見えるボリッチは、ローから飛びヒザ、ワンツーを繰り出す。もう1度ジャンピングニーを見せたボリッチだが、ダブルレッグに捕えられ尻もちをつかされる。太腿の裏でクラッチを続けるハメるは頭を抱えられても、逆にクレイドルでボリッチに立ち上がることを許さない。

もう一度ギロチンから頭を押してスタンドに戻ったボリッチは、ボディロックからテイクダウンを狙う。耐えたハメルは離れてサイドキック。ボリッチも左ジャブ、右ミドルを蹴り込む。跳びヒザ狙いから左フックを当ててダブルレッグのハメルは、ここもギロチンからスタンドに戻れるも──意外にも──優勢のまま初回を終えた。

2R、サウスポーに構えたハメルに対し、ボリッチの右ローがモロに急所に入る。インターバルが与えられ再開後、オーソに変えたハメルが再びサウスポーに。ボリッチは右ストレートから右ハイ、これらの打撃に飲み込まれないハメルが逆にワンツーを当てる。右ミドルを入れたボリッチは、組まれると逆に両ワキを差して体を入れ替える。

自らリリースしたボリッチは、やや疲れたか。後ろ回し蹴りをかわしたハメルは前に出て組むが、ボリッチも予期しており捌く。左ジャブから右ミドルのボリッチ、急所に当たったとアピールするハメルだが、レフェリーは続行を命じる。オーソからスイッチしつつ右オーバーハンドを当てたハメルは、ボリッチの右に左を合わせていく。勢いづいたハメルが見せた跳びヒザを外したボリッチは、ワンツーから右ミドルと綺麗な攻撃を入れた。

最終回、ハメルの左ハイの蹴り終わりに右カーフを蹴り込んだボリッチが、続いて踏み込んでワンツーから左フックを当てる。ハメルはここでダブルレッグへ。勝負ところで左腕を差し返したボリッチがダブルアンダーフックで押し返す。ボリッチは右エルボーを入れて離れると、右カーフ、右ミドルハイを放つ。それでもハメルも前に出てダブルレッグへ。ここもボリッチが体を入れ替え、ヒザ蹴り。ハメルが押し返すと頭を押してヒザ蹴りを2発突き上げる。

エルボーを打たれて離れたハメルは、右オーバーハンド。離れて跳びヒザを見せたボリッチが、もう一度ジャンピニングニーを狙うと、同時に跳んだハメルの方が勢いがありバランスを崩して下になってしまう。

サイドを取られたボリッチは、背中を預けて立ち上がり、ダリオン・コールドウェル戦のトラウマを打ち消すように胸を合わせることに成功する。離れてミドルを蹴り、最後は後ろ回し蹴りを見せたボリッチが、予想以上に手強かったハメルをスプリットで下し、安堵の表情を浮かべた。